108 Persona外典−影の海・月の影−
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……ってゆうか、今の何だ?
[かまいたち? 相馬にきょとんと首傾げれば、 ある種脳天気ないつもの様子で呟いて、
それからどうみても一般人じゃないのの顔を見やる。 学校のことはあまり真面目に通ってないから知らないのだが、 いわゆる大塚騒動は、じじいの家経由でそこそこ耳に入っていた。]
ああ、やっぱ大塚か。 ……こんなとこで何してんの?
[いじめしてたのを半殺しにしたのは、 いわゆる正義感のようなものだというのは察せられたが、 さっき明らかに蚊帳の外へと逃げてたのは、その逸話と少々食い違う感じだ]
(303) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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ここは港だ、 生ぬるい潮風の吹く。
影の海を通して――繋がった存在を近く感じるだろうか。 ゆっくりと、周囲を見渡した。
(*21) 2015/02/15(Sun) 03時頃
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――ん?
[言葉にそちらを向き直る。 ひらり、何かちらつくようなものを感じて、 目蓋をこすったが、それはすでに溶け消えてしまった後だ]
ん?絹ちゃんも知ってるんじゃない? 大塚道場の奴だよ。
[顔馴染みではあるが親しみがないのは、単純な理由。 臆病で怖がりの子供が格闘技なんてものに近づくわけもなかったのだ。それにこいつは今でこそインドアな空気を漂わせているが、昔はそうでもなかった気がするので尚更だ。]
(309) 2015/02/15(Sun) 03時頃
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ぷふっ、確かに、あれ、 ぶっ潰すぜーって感じだなー。 むしろぶっ潰す以外できねーっていうか。
[>>310 注視する相馬とは間逆にあくびをかみ殺せば、 火烏はすうっと影のように溶け消えていく]
でもほら、たぶん。 ねえ絹ちゃん、あいつより俺のほうが今はつよいよ。 いや、生身じゃなくてさー。
[視線の向かう先、 その傍らで何をどう主張したかったのか、 そんな子供じみたことを笑いながら相馬の耳に囁く*]
(312) 2015/02/15(Sun) 03時半頃
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[それは実際、子供が玩具を自慢するのとそう変わらないことだ]
(*22) 2015/02/15(Sun) 04時頃
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[祟神神社の祭神は『祟神様』だ。 そして主神以外にも、何柱か祀られている神がいる。 その中で幼い頃“律”が興味を持った神がいた。
産まれながらの母殺し、 父にその場で殺された。
――それは燃え盛る焔の神*]
(*23) 2015/02/15(Sun) 04時頃
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―埠頭―
……元人間? それって人間を殺したってこと?
[>>326 推測だのなんだの難しいことは相馬に任せる、 ただ拾った音に、そんな呟きをぽつりと零すことになった]
(341) 2015/02/15(Sun) 17時頃
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ん?青い部屋ってのに行く途中、 お前が逃げてるの見つけただけだけど?
[>>324そして大塚を囮に道を開こうとしたのだけれど、 まあこちらは非戦闘員を連れていたのだから、 特に悪びれる必要はないだろう。]
知ってることってさー、 俺が何か知るわけねーじゃん、 祟神様の祟りだとかでもいわせてーの?
[御陵山に眠るという祟神様、 ふるく縁起には国を呪い無念の死を遂げた貴人を、 神と祀り鎮めたものとされていた。 なんだか怖い話だと思っていたのは子供の頃。]
(342) 2015/02/15(Sun) 17時頃
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……ん?
[祟神様、なんて単語を出してる最中だったか、 >>334>>336 駆け寄ってきて大塚の全身をばしばし叩いてる幼馴染の姿に、 きょとんと目を丸くした。さすがにこれは予想外も予想外だった]
え?なんでお前こそここにいんだよ。 夜中にふらふら無用心すぎんだろ。 って、いやそういう問題でもねーか。
……大丈夫だったか?
[状況に反してあまりにも常識的な言葉が出たのは習性のようなものか。制服がえらいことになっている、案じるような言葉もついて出た。 ただ、相馬に意味ありげに留まる視線の意味がわからずに、小さく首を傾げる]
(345) 2015/02/15(Sun) 17時頃
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[>>337 同時に来た白いのも、同じく大塚に近寄っていく。 名前はよく知らない、噂になってたらしいが、なにせ、学校にはあまり行ってなかったのだし。わざわざそのアルビノ少女を見物にいく連中に付き合うほど、今は一人が苦手なわけでもない]
……ふうん、 なに?なんか言いたいことでも?
[何やら恨みがましい視線を向けられている、 そんな風に見られる理由はさっぱりなかったので肩をすくめた]
(347) 2015/02/15(Sun) 17時頃
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ああ、陥没はそこの大塚の仕業だよ。 ……そんな心配しなくても大丈夫だろ。
[>>340>>343 問われ尋ねられた言葉を拾って返す、 非難がましい視線を少しばかり根に持った答えになった。 特化された破壊力だけを見れば、どちらが化け物だがわからない。 実質、あの影も化け物と呼べるものかは、わからなかったようだが]
真由美さんも、か。 …こっちは大した事情もないんだけど、 青い部屋とかが安全みたいなんで、街中から逃げてきた。 大郡避けたら、大塚に遭遇したってだけ。
[むしろ後顧の憂いを絶ったのだから、 大塚は感謝のひとつもしてくれてもいい気もするのだが、 そういうわけにも行かないようだ]
(355) 2015/02/15(Sun) 17時半頃
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お前は人の心配してる場合じゃないだろ。 実は、じゃなくてもどう見ても無理してるし。 ……迷惑とか、かける気ねーならこれ以上無茶すんなよ。
[>>356 座り込む花河を無理には立たせない。 動かなきゃいけないときまで座ってろ、と肩に触れて留めた]
……いま動いてるのってここにいる連中だけなのかな? さっき、群れてた方もなんかやりあってそうな感じだったけど。
[街中に湧いた影、湧いたとしかいえないそれら。 いつ生まれ、どこから来たのだろう。ふとぼんやりと考えた]
(360) 2015/02/15(Sun) 18時頃
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……これで全員じゃないな。 まだ、他にもいる。
(*26) 2015/02/15(Sun) 18時頃
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奇遇だなー、 俺も暴力的な奴ってキ ラ イ
[スタジャンのポケットに手を突っ込みながら、べ、と舌を出す。 >365 >>369 非難がましい視線は白い子だけではなくて大塚当人からも来たようだ。暴虐的な焔、それをペルソナのひとつとして尚、告げた言葉もまた雛宮律の本質だ。入院の要因となった頭の打撲と頬の擦り傷、ポケットから出た手はその頬をなでていた。
大塚に捨てセリフをやった後、 高校の同級生が場にあることに気づいた。 転校してきたばかりの奴だったから、名前も少しうろ覚えだ。]
……桜木だっけ、桜井だっけ?
[零れたつぶやき、まあ向こうも覚えてなさそうのでよしとしよう]
(437) 2015/02/15(Sun) 22時半頃
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―埠頭― [花河が立ち上がるのをちらと横目で確かめた。 転んだら当然泣く子供だった自分だが、彼女はどうだったか。 少なくとも自分から、弱音を吐くことはなかったような気がする。 ――そう、例えば今立つのに手を貸すくらいは出来たのだけど]
だいじょうぶかね、あいつ。
[ポケットに手をつっ込みなおして、 >>400 気にしたのは金髪の男――自分も金髪だけど、 自分より大分髪の痛んでそうな金髪だ]
……アンタ、まゆみさんの知り合い?
[気安く呼んでた声を咎めて、 お嬢様の知り合いにしてはなんというか素行が悪そうだ]
(445) 2015/02/15(Sun) 23時頃
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[ふと声に振り返れば、子供の姿もあった。 どことなく怯えた感じでつつけばすぐにでも泣きそうな子供。 なんだかデジャヴだ。姿かたちはもちろん全然似てないが]
……、
[その女の子をみて、 律が渋い顔になった意味がわかるのは、 この場では相馬くらいだっただろうけれど]
(470) 2015/02/15(Sun) 23時半頃
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……おい、聞けよ。
[>>445 不審者をみる眼差しは、 >>476 なにやら難しい表情に届かなかった。 まあ、うさんくさい奴、という感想に変わりは無いから構わない。
知り合いをみつけたらしい金髪を尻目に、 クルーザーへと脚を向ければ、白い少女のかける姿>>461、 向けられたあの恨みがましい眼差しが何を意味するかはしらないが]
――……、
[ひとり群れから逸れた少女。、 それは格好の標的にならないだろうか。 そっと後をついていく]
(483) 2015/02/15(Sun) 23時半頃
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あんな見た目では、 ……うまく入れ替わることはできないな。
[そうっとコンテナの角から覗きみて、 ――それは小さく囁く声を零した]
(*29) 2015/02/15(Sun) 23時半頃
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……あかり?
[雛宮律の幼馴染の名前、 それと同じ名前を影が呼ぶ、反射のように反芻し。 慟哭の果て、影の瞳は子の父殺しを見据えていた]
ああ、どうするのかな、あかり、
(*34) 2015/02/16(Mon) 00時頃
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……お父さんを殺してしまったんだね。
[ばらばらになった血肉、 それは少女のこころの解ける音にも似る]
(*35) 2015/02/16(Mon) 00時頃
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………なんだ。
っ、
[覗き込んだ先、何が起こったかはしれない。 ただ、跳ねた黒い汚泥と、ばらばらの物体、 それを前に白い少女が叫び声をあげていた]
おい、それは……、
[手を出しかねるといったふうに、 けれど放っておいたら頭が可笑しくなるんじゃないか。 思わず傍らに駆け寄った]
(503) 2015/02/16(Mon) 00時頃
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あかり、
……君はお父さんをばらばらにしてしまった。
なんて酷い娘なんだろう、
[傍らよった影は、心地よく魂の慟哭を味わう]
(*37) 2015/02/16(Mon) 00時頃
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……、なにが?どうしたの? これのこと?
[>>506 これ、とばらばらなものを示せば、 その黒いものは、なにか見覚えのあるものの形だ。 人の首に似てる、これをやったのは彼女だろう、と思うが]
……ふうん、君じゃないんだ。 じゃあ誰がやったんだろう、誰でもいいか。 誰でもいいよね、君じゃないんだから。
[傍ら、少女を見下ろして、少しだけ先ほどの会話を思い出していた。誰か探し人でもいたふうだったような、気はしたけれど]
(512) 2015/02/16(Mon) 00時半頃
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へえ……、 かってにわれてばらばらになったんだ。 じゃあこれはあかりの本当のおとうさんじゃなかったのかもね。
(*39) 2015/02/16(Mon) 00時半頃
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……これは君の、お父さんなの?
[>>515 塊に問いかける言葉に、静かに問い返した]
(520) 2015/02/16(Mon) 00時半頃
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っ、……なにすんだよ。
[>>519 いきなり叩き込まれた手刀に首をなぜる、 振り返ってみれば、確か花河と同じクラスの女子生徒、だった気がする。 どうやら自分の言葉につっこまれたようだが、 果たして彼女自身はこの惨状を前に何を言えるだろう]
(526) 2015/02/16(Mon) 00時半頃
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そうか。 これはあかりのお父さんなんだ。 なら、きっとそのうちまた会えるよ。
あかりのお父さんはシャドウになったんだ。 まっくらい海にたゆたう大きな流れとひとつになった。
だから、シャドウの海とこの町が繋がれば、また会えるんじゃないかな?
[それは単純なる影の戯言だ]
(*42) 2015/02/16(Mon) 00時半頃
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そう、でもそこにはもう、 ……君のお父さんの魂のようなものはいないと思うよ。
[傍らにあるが、そこに立っているだけ、無理に少女を動かそうとしない。実際のところ、彼女の感情は自分には分からないと思う。父親の死、それは恐らく律にとっては何も感情の動くことではなかったからだ]
……気を使ってどうにかなるのか?
[>>529 ぽつり、とぼやきは零れる。 説明を求められる眼差しにはすこし困惑する、 それこそ気を使うべき事柄のような気がするのだが]
(533) 2015/02/16(Mon) 01時頃
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いや、 どういたしまして、 あかりはいい子だね。
[わらう気配は、影の囁きに融け消えて]
(*45) 2015/02/16(Mon) 01時頃
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[>>543 頬をはたかれた少女が、 花咲にすがるように抱きつていく様子、 差し迫った影の気配はないようだが、辺りの様子だけ伺っておく]
ま、気を使うのはお前に任せるわ。 ……あーやばい、これむちうちになってるかも。
[わざとらしく手刀を浴びた首を撫でてみたりする、 一応頭部打撲で入院中となってることを彼女が知ってるかは知らないが。 そのままゆるりとコンテナに寄りかかって赤い月を見上げた*]
(549) 2015/02/16(Mon) 01時頃
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