28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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[いつまでもドアを開けっ放しにしていると 冷気が逃げて行ってしまい、せっかくの冷房が無駄になる。
仕方なくおずおずと中へ進み、 誰からも離れた位置に、所在なげに立る。]
わたしは、多分、壊れてはいない、……かと……。
え、 あー……えぇ、と
さすがに、その── 子? 人? を、飼うのは 宝生さんでも難しいんじゃ、ない、でしょうか──…。
[>>172福原の問いにはなんと答えたものか。
情けない顔で、素直な感想をもらす。]
(176) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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/* 立 る?
日本語が行方不明
(-48) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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ポーチュラカは、猫(汗)の低い鳴き声を聞き、頬をひくりとさせた。
2013/09/04(Wed) 01時半頃
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/* ここで一旦頂いたリクエストまとめ。
何かひとつの物や者や事象への執着/湿っぽい華やかさ 二面性/管理人とメインPC両性 優等生委員長/クーデレ/自分なりの信念を持ったKY 寡黙だけど皆を優しく見つめる年長者 女装男子/ド近眼/ボディランゲージ/落ち着きないタイプ ロリショタ(ふわふわワンピースロリか良い所のお坊ちゃん) お調子者の八方美人/実は孤独を不安がる寂しがり屋/男子 ゆったりおっとり/頭のネジがずれてる系/不思議ちゃん 質の良い孤独を愛する/女の子嫌い/猫アレルギー 気怠げだったり寂しげだったりする大人チップ 浮世離れ/迷子/告白/傷んだ髪/爽やかな喪失/特殊な性癖 テッド/トレイル/ノックス/ドナルド ヘクター/パピヨン/ゲイル/ウェーズリー/フランク
(-49) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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/* 皆がくれたリクエストから辿るhana像。
The CHAOS。
(-50) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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[会話を盗み聞きするつもりはないけれど 同じ部屋にいればおのずと話し声も届く。]
にんげんふぜん。
[人間不全。
音が、頭の中で文字となって像を結ぶ。]
(181) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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[あぁ、それはまるで──…
男の癖に女の格好をして法悦に浸る、 己のことではないのだろうか?**]
(184) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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─談話室─
[ものおもう、ぼんやりとした視線。 裕の心はここにあらじと顔に書いてあったけれど 福原の一言でぎょっとして現実に引き戻された。]
そ
[れは、さすがに、危ないんじゃないか。
一人暮らしの女の部屋の鍵を 得体の知れない若い男に渡すなんて──。>>186
合鍵でも作られたらどうするんだろう。 くりっとした目を福原に向けて、小綺麗な顔を見つめる。]
(210) 2013/09/04(Wed) 11時頃
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───〜〜…、
[けれど言葉はまたも音にならず、 空気と少量の唾液と共に裕の胃に飲み込まれた。]
(211) 2013/09/04(Wed) 11時頃
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[える、と名乗った男は、 裕から見てあまり無害そうではなかった。
いかにも今風の、バンドでもやっていそうな容姿。 遊びに慣れていそうでもある。
名前は本当にペットじみていて、本名か冗談かわからない。
会ったばかりの男を住処まで連れて来て、 鍵を渡して部屋にあげる。
というのは、つまり──ソウイウコトなのだろうか?]
(212) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[越して来てひと月と経たない裕には まだ福原のひととなりまでは掴めていない。
もしかしたら、こうしたことはよくあるのかもしれない。 だったら、自分が口を挟むことではない。
至った結論に、裕は口を閉ざした。]
(213) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[大学生って、スゴい。
たった二年の差が、 裕にはとてつもなく広く大きく感じられた。]
(214) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[裕が妙な感心をしていると、 リピートしなかった病沢が無言のまま近付いて来て 水の入ったコップを差し出す。]
え
[戸惑い、水と病沢を交互に見る。すると、 病沢はコップを持っていない方の手で裕の手を取り、 強引にコップを握らせた。]
え、ぁ、え──
[だってこれは、飲むんじゃなかったのか。 困惑し、口篭る裕の前で]
……!!
[病沢はぽろぽろと涙をこぼし始め 狼狽えた裕はもともと大きな瞳をめいっぱい開いて 病沢の顔を凝視した。]
(215) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[涙を流しながら小さく咳き込む病沢に]
水……
[飲んだほうがいいんじゃないかと、 渡されたコップを差し出してみるけれど、 それは受け取られることはなかった。
大丈夫なのかな──。
心配そうに、談話室を出てゆく病沢の後ろ姿を見送る。]
(216) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[追いかけて声を掛けるべきか迷い、 結局その場に留まったのは、 人前で泣いてしまった時、 自分ならそっとしておいて欲しいと思うからである。
可愛い女の子になら、慰められたい気もする。
だけど
素の自分は そうでは、ないのだし。]
(217) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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[音にはならない言の葉が、降り積もり、自分を責める。
心配そうな表情のままその場に立ち竦むように佇んだ裕に 福原のペット(?)から、何かが放り投げられた。]
え? あ
[慌ててコップを持たない方の手を伸ばしたら 何とか上手くキャッチ出来た。
見ればそれは2
1.コーラ味 2.ラムネ味 3.プリン味
のチュッパチャプスで──]
(218) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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ぁ──、 ありがとうっ
[爽やかな水色の包装紙をまじまじと見つめた後、 顔を上げて、えるに礼を言った。]
(219) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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/* 生霊自重しろwww 果物籠宙に浮かすんじゃない。
あんまりポルターガイスト起こすと除霊するぞ( ^ω^ )
(-66) 2013/09/04(Wed) 16時半頃
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[病沢とえるが出て行くと、 談話室には福原と裕の二人きりになる。
別に、福原が苦手とか、そういうのはないけれど、 “最近の女子大生の性の乱れ”を目の当たりにして、 その直後に何を話したらよいか、すこし悩む。]
───…飼う、の?
[なにをいいだすんだ、おまえは。 いや、ぼくは。
あまりに正直に口をついて出た言葉に硬直する。]
(222) 2013/09/04(Wed) 16時半頃
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─談話室─
[飼えなくとも部屋の鍵を渡した時点で “最近の女子大生の性の乱れ”を感じている16歳、女装子は
あれ?
と、思った。]
飼いたい、 の?
[笑っている福原の言葉が なぜだかとても寂しそうに聞こえたから。]
(276) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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いて、 欲しい、 の?
[彼に? それとも、誰でもいい?
どうしてそう思ったのかわからない。 けれど、どうしてもそう思えてならない。]
いなくならない──よ?
[える、じゃないのが申し訳ないけれど。]
…──わたし、は。
[誰でもいいわけじゃないだろう。 それでも、言葉は口をついて出た。
淋しげな言葉を、彼女が繰り返さなくていいように。]
(278) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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[福原の返事を聞く前に、談話室のドアが開き、 宝生が──
宝生と、宝生に抱えられた仔猫が見えた。]
……ぁ、 宝生さん……と、
[──ミィ。
口の中で、小さく小さくその名を呟く。 反射的に体が硬直し、半歩、踵が後ろに下がる。
けれど、まだ猫までの距離はあって、 宝生と猫はドアの前に留まったまま。 裕も、そこで踏み止まった。]
(281) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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[宝生に堰き止められる形で、 ドアを開けたまま立ち止まった上頭も見えた。
宝生──と言うより、その腕の中の仔猫を気にしつつも 耳は、意識は、福原の言葉を注意深く拾おうとする。
飼えない。 飼わない。
──飼いたく、ない?]
いなくなるから?
[福原の育って来た家庭を知らない。 辿って来た人生を知らない。 負った傷を知らない。
だから裕の言葉は、無造作に、真っ直ぐに発される。]
(286) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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え……、と、
───……ッ ど、うぞ──?
[>>284強気な表情。 いつも通りの福原瑠美の顔。
なんとなく。 これ以上、今はこの話は聞けまいと悟る。
宝生が、裕に遠慮して入り口に留まっているだろうことも。
宝生の方を向いて、 声が震えないよう精一杯の虚勢で、中へと促した。]
(294) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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[少し遅かったか。
あからさまにこちらを気にした動きと視線で 壁際をじりじりと移動した宝生は、 バッグに仔猫を入れると、同じ動きでドアへ戻ってゆく。
ありがたさと申し訳なさを同時に感じながら その不自然な動きを目で追っていると、 気にするという以上に注がれる視線と目が合った。]
……?
[わからん?
何が? 頭の中にはてなが乱舞する。]
(297) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[問いただすことも出来ずに談話室を出る宝生を見送り やっと植頭の方へ挨拶を返した。]
お帰りなさい、植頭さん。 おいしいお茶菓子、見つかりましたか?
[しょうっじき。 猫を置いて出て行くなら、 宝生も留まってくれた方が安心だったり、する。
だってほら、もしあの鞄が破れたら 誰が猫を止めるというのだ。
いや、破れないだろうけど……さ。 破れない……よね?]
(301) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[その昔、裕は猫が好きだった。
実家で飼っていたのは毛並みの良い大型犬で 猫は身近にはいなかったけれど、 小学校に入学して間もなく出来た友達の家には たくさんの猫が住んでいた。
どの猫も人懐こく、穏やかな性格をしていた。 裕はその友達の家に遊びに行っては、 ゲームに熱中する友達を放って猫とばかり戯れていた。]
(=22) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[にゃーにゃーと細い声で鳴く猫は、 裕にとって恐怖の対象だ。
あんな愛らしい見た目をしていても、 奴らは鋭い爪と牙を持つ猛獣だ。]
(=23) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[ある日、母親にそのことを話したら、 だったら面白いものをあげる。と言って、 小さな袋に入った茶色い粉をくれた。
──あんまり沢山あげちゃだめよ? 使うときはほんの少しだけ。 猫ちゃんに嗅がせると、酔っ払ったみたいに踊り出すわ。 面白いでしょう?
母は少女のように笑って言った。
裕は、真っ黒い宝石のような瞳をキラキラさせて 母の言葉に頷き、それを持って翌日早速友達の家を尋ねた。]
(=24) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[そして、悲劇は起きた。
母親がくれたのは、乾燥させたまたたびの粉末だった。 裕はそれを知らず、友人の家につくと 小さな手で、ホチキスで口を留められた袋を開けようとした。
けれど、短い爪ではなかなか器用に袋の口は開いてくれず、 じれた裕は、袋の側面を両手で摘んで、 左右に引っ張るという荒業に出た。
結果、加減を知らない少年の手で 限界以上の力を加えられた透明な袋は、 ホチキスの針の刺さった穴から、袋の継ぎ目から、 あっさりと、裂けた。]
(=25) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[茶色い粉は宙を舞い、 裕の着ていたカーディガンとズボンを粉まみれに変えた。
その瞬間、温厚だった猫たちの目の色が変わった。
両手でぱたぱたと粉をはたき落とし、 顔を上げた時には、既に裕は完全に包囲されていた。
───あとはもう、ご想像の通り。
血走った目(裕にはそう見えた)で獲物に群がる猫の爪や牙は 小さな子供の柔肌と心に無数の傷を残した。
それ以来、裕は猫が苦手だ。 大きくなった裕は、あの粉がまたたびで、 猫がおかしくなったのはまたたびのせいだと知っている。 それでも、猫を目の前にすると、 幼い頃の恐怖が蘇って来て、勝手に体が竦んでしまうのだ。]
(=26) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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