93 Once upon a time...
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………ほぇ。
[名前を呼ばれて顔を上げた。視界に入ったのは、草色のシャツと、浮き出た鎖骨。違う、もっと上。目線が上がるにつれて滑車のごとく、カップを持った手は降りて行く。磁器とテーブルがぶつかる小さな音と同時に、灰色と黒の視線が、交差した。
無言。クラウン・ザックの無表情に圧倒され始めたペギーが瞬きをした瞬間、彼の長い腕が彼女に伸びた。]
ふに。に。ににににに。
[頬をつまんだ指が上下左右に引っ張られ、ペギーは目を白黒させた。 クラウンのアドバイスには、素直に頷く。]
……ひゃい。
[クラウン・メイクは嫌だな、と。そう思った。 立ち去るクラウンに小さく手を振って、それから、甘いカフェオレを一気に、飲み干した。]
(57) 2014/10/12(Sun) 12時頃
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[開幕前。ペギーは化粧の得意な団員に頼んで、赤く腫れ上がった目元をごまかしてもらった。薄紫のシャドウは、お世辞にも似合ったものではないが、遠目にはわかるまい。彼女の衣装はシンプルな黒のシャツ。髪を整え、笛の状態をチェックする。準備完了。彼女が舞台裏に到着した時、バンドネオンは既にステージで待機していた。合奏は開幕の口上のあと。今はただ待機。
何もない時間。今朝の出来事を思い出す。思わずこみ上げてきた涙を、すんでのところで飲み込んだ。
「公演の間だけでいいから」
クラウンは言った。ペギーはゥン、と頷いて]
ぺぎーは、ずっとだいじょぶです。
(180) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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[客の入場もあらかた済んで、定刻通りの開演。舞台にはいつもの脂ぎった親父殿の代わりに、大きな口のクラウンが立つ。]
はっぴいえんど。
[無意識に、繰り返した。 公演が終わった後の幸せな気持ちは、もう帰ってきそうにはない。身を切り心を砕いて創り出すハッピー・エンドは、今までのそれとは全く違う、何か得体の知れない怪物のように思えた。
終わりなんか来なければいいのに。ずっと夢のような舞台が続けばいい。彼女の思いは、言葉にはならない。だから彼女は、自分の思いを知ることもない。ただ、だいじょうぶ、と、繰り返した。]
(181) 2014/10/13(Mon) 04時頃
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[音楽、というのは、つまりは飲み物だ。…というのは、生前の団長の言葉だ。 料理に対する酒、菓子に対する茶。単体で楽しんでもいいし、何かを引き立てる添え物であってもいい。
ペギーの場合、どちらかと言うと添え物でいる方が好きだ。道化芸の音楽を一人で担当することはあるが(そして時折即興で羽目を外し、そんな時に限って観客の受けは良かったりする。好きと得意は、やや異なるのだ)、基本的に表舞台に立つことは少ない。
しかし今日は珍しく、彼女のソロ・プログラムがある。とはいっても、それは幕間の音楽。照明が落ち次のプログラムの準備をしている間、見習い道化が暗がりでマイムを演じる。それに合わせて、ちょっとした音楽をつけるのだ。ゆえに、衣装は目立たない黒一色。これは楽団員の持ち回りだが、今日はペギーの担当、見習い道化との打ち合わせはすでにすませてある。打ち合わせというより、指示を受ける、に近かったが。
もうすぐ、その幕間。舞台裏のいざこざには、不安げな目を向けたが、今は持ち場を離れるわけにはいかない。袖で待機している見習い道化を見る。道化はニイと笑い、親指を立てた。]
(199) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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/* 狼いなくね?
(-84) 2014/10/13(Mon) 20時頃
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/* なっちゃん多分狂人でしょあれ(しかしなっちゃんは村人引いて狂人COめいたことするのに定評がある)
スーザンフィリップあたりなん?
(-85) 2014/10/13(Mon) 20時頃
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/* 当方、人狼騒動そのものには絡まない構え
(-86) 2014/10/13(Mon) 20時頃
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/* 描きたかったものは既に終わったので、次のビジョンはエピローグ。 てろてろ流れに乗る感じかな。フラグ争奪戦にも参加しない構え。エピローグで描きたいものが生きてるペギーだから。
(-87) 2014/10/13(Mon) 20時頃
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/* あれ?
(-114) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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/* ぽむ(いまさら
(-118) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[公演が終わり、観客が家路についた後。外は静寂、しかしテントの中では慌ただしく撤収作業が始まっていた。
今回の公演はトゥッティも多かったし、幕間の担当だったおかげで、ペギーはほとんど出ずっぱりだった。舞台裏の不穏な空気は察したものの、何が起こったのか、彼女にはよくわかっていない。誰かに尋ねるつもりもなかったし、訊いたところで理解はできないだろう。
ペギーはクラウンを探す。だいじょうぶでした。です。そう、伝えたかった。
きょろきょろと辺りを見回すペギーの背中を、誰かがぽん、と叩いた。コードの束を抱えた見習い道化。
「おつかれ。」
ペギーはニイ、と笑って、親指を立てた。]
(283) 2014/10/14(Tue) 00時頃
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