108 Persona外典−影の海・月の影−
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[俺は果たして、死んでしまったのだろうか、生きているのか。 まだ自覚はない―]
(+9) 2015/02/20(Fri) 21時半頃
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[また別の声>>+8がした。 少女と同様に尋ねるような声音で]
……何処?
あなたも、人?
(+10) 2015/02/20(Fri) 21時半頃
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[声が聞こえた>>+10。どっかで聞いたかもしれない]
人だよ。多分。
えっと、君は……?
(+11) 2015/02/20(Fri) 21時半頃
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私、翔子。下部 翔子。昔は姫城 翔子だった。
……声、聞いた事ある、かも。 祟神にいた、人?
ちあき、さん?
[は、と公民館に集まった時の事を思い出した]
(+12) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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翔子ちゃんだね。
うん、ちあき。櫻井 智明。
[そういえば公民館であったような。 それと―]
この前、無事でよかった。 なのに……。
[あの後、シャドウに挟み撃ちにされていたところを助けにいったことを思い出した。 あの後俺は別れて例のシャドウと出会ったんだっけ]
(+13) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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智晶さんも、こっちに来ちゃったんだ……。 この前は、いきなり逃げ出しちゃってごめんなさい。 助けに来て、くれたのに。
[おたまじゃくしのシャドウを追い払ってくれたのに、 花河の言葉に泣き出してしまったあの夜]
ここは闇が包んでくれる世界なんだって。 かみさまが行ってた。 怖い事とか、もうないって。 きっと、シャドウの海……なんだと思う。
(+14) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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だいじょうぶだから。
[何かしらの事情があるだろうから気にはしてない]
そっか……。 怖いことはもう何もないか……。
[彼女はそう信じてるみたいだから今はそれに同調するだけ。 本当は戻って戦いたいのだけど、無理そうだから仕方がない]
楠さん?
[聞き覚えのある声>>*6にそう言った]
(+15) 2015/02/20(Fri) 22時半頃
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[かみさまと智晶は知り合いなのだろうか。 ぼんやりとそんな事を考える。
上も下も、右も左も判らぬ闇の中、 丸くなって胎児のように両膝を抱える。 時間の概念が消えたように静けさに包まれた]
……待ってるよ。
[闇に身を委ねて微睡むように緩く瞬いた**]
(+16) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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ん、っ。
[気配が身動ぎ小さく苦痛めいた声を漏らす。 青い蝶による再現>>88は翔子の記憶を辿ったものか。 あるいは同じ蝶から力を与えられたが故の共鳴か。 さておき、痛覚の参照は幻痛となって意識を苛む。
病室で眠る少女の呼吸が一寸乱れたが、 この繁忙極まる病院の中では大事にもならなかった]
ぃ、た、い……――。
[シャドウの海では一層体を縮こまらせて、 抱えた膝小僧に額を押し当てる少女がいた]
(+17) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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……リツ、キ、さん?
[己が体を両腕で抱き締めたまま、辺りを見渡した。 闇、闇、闇、一面の射干玉の海。 空耳だったのだろうかと軽く落胆しながら]
……変なの。痛いの、思い出しちゃった。 もう痛い事なんて、ない、はずなのに。
[況してあれは他ならぬリツキから受けた痛み]
……ツキサエ。ごめんね、痛かったね。
[黒衣の子天狗が淡く少女の背後に見え隠れする。 髪は艶やかな黒、瞳は鮮やかな緋色、変わらず肌だけが白いが それはシャドウと言って差し支えなかろう]
(+18) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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生きて、る。まだ、私? 痛いのは、生きてる、から……なの、かな。 ……待つよ、私、待つ。
[かみさまの声>>*13に応える、誓いのように。
今度の囁き>>*14は不思議と、近くに感じた。 月塞がすっと少女を離れて泳ぎ出す]
何処……? リツキさん、近くにいるの? 謝らないで……いるなら、触れさせて。 一緒に、いさせて。
[影が人として動いているならば。 影になったのは――]
(+19) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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[膝を抱えるのをやめて、少女もまた無意識の海を泳ぎ出す。 手探りで、どうなっているとも知れぬ少年を探す]
リツキさん。
[月塞の姿は何処かへ消えていた]
リツキ、さん……。
[迷い子のような声がぽつり、ぽつりと 無意識の海を渡っていく。 たとえ返る言葉がなくとも、少女はその名を唄い続けた――]
(+20) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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[世界の理を知らぬ少女がもがく様は滑稽で。 まだ完全に海と同化していない事を示していた。
長い間探し回った後、虚無感にゆっくりと首を振る。 涙の粒は頬を伝わず辺りに散って漂った。 啜り泣く声だけが海の静寂を冒していく。
慰める訳ではなかろう。 ただ、異質なもモノを取り込もうとするように 闇は緩やかに少女の四肢に纏わり付き、背に覆い被さる。 優しく、柔らかく、温かく**]
(+21) 2015/02/21(Sat) 03時頃
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とりあえず、ここでまったりするよ。
[生きて戻れるかわからないし]
このまま堕ちてもいいのかなぁ……。
[自分の身に起きていること>>46など分かる訳もなく、このまま闇に沈んだほうが気が楽になるだろうか?]
賀来……、花咲さん……大丈夫かな……。
それにMAYAも……。
[やっぱり気になるのはその場にいた友人達とネット友達の安否。 それと―]
花河さん……無事かな……。 本当なら……傍にいたかったんだけどなぁ……。 一緒に戦って護りたかった……。
[どうしても一番気になるのは花河さんで―]
(+22) 2015/02/21(Sat) 10時半頃
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誰か……彼女の……力になってあげて……。
[深い深い闇に沈みゆく中そう呟いた]
(+23) 2015/02/21(Sat) 10時半頃
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そう……、それならいいんだ……。
[声>>*17を聞いて安心したかのように安らかな笑みでそのまま沈んでいっただろう]
でも……伝えたかったかな……。
……好きだって……。
[その想いが届くかどうかは不透明だけど]
(+24) 2015/02/21(Sat) 10時半頃
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誰かを想う、誰かに想われるって大事だとは思うんだけどなぁ。
[なんてつぶやきながら]
人とシャドウが仲良くできるなら、それでいいとは思うけど。
(+25) 2015/02/21(Sat) 11時頃
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……分かり合えないって悲しいね。
[なんて、つぶやきながら]
また、誰かがここに沈むのかな……。
[俺と翔子ちゃんが沈み、その前にも誰かが沈んでいたのかもしれない。 そして、次の満月の日も……、誰かがシャドウの海に沈んでいくのだろうか?]
(+26) 2015/02/21(Sat) 16時半頃
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[俺はこのままシャドウの海で黒に染まり堕ちるのか、それとも白のまま染まることなく再び元に戻るのか。 まだわからない。
ただわかるのはこうなったのはひとつの"宿命"だったのかもしれない。 ただそれだけ。
「悪魔」のカードをくるくる回し眺める]
俺は人のままいられるのかな。それともやっぱりシャドウになっちゃうのかな。
もう少し……シャドウのこと、知りたいな。
[自分と向き合うこと、シャドウと向き合うこと。 沈みゆくシャドウの海で、今の自分にはそれしかできない、そんな気がした]
(+27) 2015/02/21(Sat) 18時頃
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[時間の流れを感じる事はできないけれど、 この海に流れができる時はきっと満月の夜だ]
……なに。
[闇に抱き込められながら微睡んでいた少女の意識が目を覚ます。 外界と繋がり無意識の一部がシャドウとして流れ出す。
しかし、少女にはその出口が見えない。 ここから出る事はできない]
(+28) 2015/02/21(Sat) 19時頃
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[密かな想いを聴かれている>>*22ことには気づかず]
はぁ……、暇だー!
[本音が漏れる。 何もない闇の中で沈んでいくのは退屈だ]
小説……、読みたい。できれば、ジャパニーズホラー。 リングとか、呪怨とか、屍鬼あたりで。
[本は今、借りてない。家にあるお気に入りの作品をあげた。 海外より日本の作家の方が好きだ]
(+29) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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……きっと、外は満月なんだろうな。
今の俺じゃ……何もできない、もどかしい……。
[今の俺は無力だ。 何もできない。 ただ、闇に沈むだけ―]
(+30) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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満月。そ、っか。 これは、現実へシャドウが出て行ってるんだ……。
[智晶の呟き>>+30に影の海の潮流に感覚を澄ませる。 微かに感じる――]
こっち……?
[体中に纏わりつくシャドウと共に深く、深く、沈み込む。 海の底、何かが渦を巻いているような流れがある。 そこまで降りていってじっと耳をそばだてた]
(+31) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[どれほど息を潜めても、人の声は少女には聞こえなかった。 ただ、少しずつ俯瞰風景が浮かび上がってくる。 幾人かが行使するペルソナの波長が その中で赤青2色の光となって瞼の裏に残像を残した。
現実の感知の仕方は人によって様々かもしれないが。 これが少女の感覚のようだ]
やっぱり、満月だ。 誰か……ペルソナ、使ってる。
(+32) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[青い光が1つ、2つ――対する赤い光が1つ。 更に遠巻きに光った青から分離してもう1つの青。 どれが誰かまでは判別はつかない。
黒衣の月塞が背後でじっと渦を見詰めてる。 彼には外界が見えているのだろうか。 緋色の瞳を見上げると、無表情に見返してくる]
ツキサエ。 貴方が、私の、影。
[貴方は何を望む?]
(+33) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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[外界を見遣る月塞の表情を追う]
……ダメよ、貴方は行っちゃダメ。 大丈夫だから。 ここにいれば、良いの。
[己が影を離すまいと黒天狗を抱き締め、小さな腕に力を籠めた]
確かに、寂しい事も虚しい事もいっぱいあった。 でも、私は恨みたくない。 優しさだって確かにあったんだから。
[何もかも見境なく狂気のままに、 不運だけを嘆いて破滅を呪ったりしたくない。
寂しさと虚しさに狂ったという美しき稚児のペルソナ。 それを押し留めるのは主の心だけだった]
(+34) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[赤い光が増え、業火のヴィジョンが脳裏に爆ぜる。 雷光が閃いたのとほぼ同じ頃だったろうか。 少女と月塞は顔を見合わせた。
思わず息を殺す。 誰が、災禍に瀕している?
祈るように両手を握り合わせた]
(+35) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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[光は増え、3箇所での立ち回りが観測される。 知っている影は2人]
もう1人、いたんだ……。 どれが誰なのか。 でも……戦ってるんだろう、ね。 この散らばり方。
[戦いが起きるのは正当な事だ、悲しんではいけない。 利害が一致しないならば仕方のない事であって。 そんな中、ペルソナの赤い光が1つ消える]
………――。
[祈るように両手を組んでいた少女の傍らから、 既に月塞の姿は消えていた。
潮の流れが逆巻きつつある。 満月もじき終わるのだと感じられた]
(+36) 2015/02/22(Sun) 03時頃
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……――。
[ゆっくりと瞳を閉じる。 胸の中に還った2羽の赤い蝶の片割れが朽ちた。 もうそれは痛みも警告も発しないけれど、 確かに少女の中で生きていて。
そっと海の底の渦に寄せていた手を離す。 月塞は何処へ消えてしまったのだろうか]
(+37) 2015/02/22(Sun) 03時半頃
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もう。 哀しい事も、苦しい事も。 なくなる、のかな。
[体中に纏わりつく闇達を手慰みに撫でながら、 何故だかやっぱり少しだけ涙が零れるのだった**]
そうだったら。 良い、ね……。
(+38) 2015/02/22(Sun) 04時頃
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