78 わかば荘の薔薇色の日常
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ああ云う店で働く心得として、支わした会話だったら 本気にとったらお前のほうが困るだろう。
でも――そうやってなくなら、本気にするぞ?
[手を離さないまま、じ、と瑛士を見つめた]
(=0) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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[あの時。 オリーブの実が、藤堂の指が、唇に触れた時
もし、本当に藤堂が、ただの客だったなら その指に、舌を伸ばしていたかもしれない 自分に下したルールも忘れて
でもそれはありえない仮定だ 3年という月日の中で、それなりに親しくさせてもらって。色んな顔を見て、知っていたつもりだったのに
あんな顔を見たのは初めてで。全然知らない男のようで
あの瞬間確かに俺は、藤堂相手に欲情していて 何ということを、って。罪悪感に襲われて]
(=1) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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[ロケット花火を探してがさがさしていたとき、ふと遊の姿が見当たらないことに気が付いたのは、ネズミ花火を見つけてこれあいつのそばで点火しようと地味な嫌がらせを思い付いたからだ。
辺りを見回して、談話室も覗いてみて。 遊の部屋を見上げてみたが、明かりはついていない。
花火を幾つか持ったまま、塀の外まで出てきょろきょろとしてみる。
協調性ないなあ、なんてお前がいうななことを考えながら。 十分だけ、探してみようと思った]
(=2) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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[金貯めて、ふらっと、ここを出て行きたいのか…―?
夢を語る進(>>1:=277)を見る目を瞬かせ。 花火に照らされた明るみに暴かれないよう、 一瞬だけ生まれたざわりとした感覚を胸の奥へ隠して。
一呼吸の後、 曖昧な言葉と弱い笑み(>>1:769)を返した。**]
(=3) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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……ほんまに?だって、俺やで?
[そう。この目。いいな、と。欲しいな、と思った それは確かで、本気に、されてもいいのだけど]
…あかん、そないなことしたら、俺は
[藤堂の真っ直ぐな視線が嬉しくて、でも痛くて。ほんの少し逸らした先に煙草が見えて 永利から貰った――でもその時は永利でなく、あの人の顔がそこに浮かんで見えて
ここで、藤堂の気持ちを受け入れて、大丈夫なんだろうか。とっくに愛情はからからに渇いていて。鎖を外したら、今まで抑えていたものが、すべて飛び出してしまうんじゃないか]
(=4) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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楽しそうだ。
[子供達が騒ぐ姿に目を細める。 デカイ子供達だが、微笑ましくて片付けを手伝えとは言い難く。
その分しっかりした大人を発見すれば強制的に手伝わせたのは 間違いなかった**]
(=5) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[電気をつけっぱなしで眠っていた。 時間がわからず、時計を見る。]
(ばかかよ)
[まだ明け方だ。 仕事だというのに意味のわからない時刻に起きてしまった。 眠りが浅くなるというから、酒のせいもあったろう。 布団もかぶらず、ベッドに転がってそのまま眠っていたらしい。]
(さむう……)
[夏用の掛け布団を引き寄せた。 じっと体があたたまるのを待つ。 喉になにか引っかかっているみたいに、げほげほと咳が止まらず、肺のあたりが痛む。]
(=6) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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――『エイ』が瑛士だってはっきりわかったのは、最後だけど。
俺は、『エイ』が瑛士に似てるから、好みだって言ったんだ。
[混乱している瑛士>>9に、真顔でかえす。 エイと瑛士が同一人物だからあれだが、別人だったら確実にひどいといわれるだろうことはわかっていて]
今更、だけどな、俺はお前のこと、抱きたいと思えるぐらい好きだ。 でもな、お前が受け入れられないってんなら、なかったことにしてやれる。 今までどおり、何もなかったことに、してやれるから。
だから泣いたりするな。
[瑛士が受け入れられるかどうか。 それが一番大事なんだと、重ねて。
まっすぐに見つめたまま、瑛士が出す答えを待つ]
(=7) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[知らなかった。そんな風に想ってくれていたなんて
…違う。もしかしたら、本当は。 気づいて、期待していたのかもしれない、 だから、――]
…ありがと。藤堂さんみたいなええ男にそんなん 言われて、正直めっちゃ嬉しい …て言うたら、バレバレやな。
俺は、男しか好きになれへんねん しかもな、ここの住人の中にす…好きな、人が おって
[相手は、今、目の前にいるけれど]
(=8) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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― 104号室 ―
あ゛ー……
[だるさに任せて、うめいた。 声がおかしい。笑うしかなかった。 基本喋り倒すような職場でないが、咳が出発まであまり収まらないのでは、困る。生徒たちが黙々と描画を続ける静まり返った空間で、延々講師が咳いて煩いというのは流石にどうだろう。 行くなら何にせよマスクは必須だ。冬に使い切ってしまったきりなので、朝はコンビニで買っていく必要があるなと考える。]
げぇほ、ぇほ、え゛……
[体温計は部屋にない。はかったところで何が変わるわけでもないからだ。 ただ、起き抜け体温が下がっているのもあいまって、高熱があるという体感はない。]
ん゛ん゛……
[くしゃみをして、鼻をかんだ。]
(=9) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[最後にひとつだけ、思い出が欲しくなった "なかったこと"にするのなら、チャンスは今しかない
藤堂の頬に手を伸ばして。 ほんの少し背伸びをして、その唇に触れようと、顔を近づける
あの時。欲しかったのは指じゃなかった 今度は、叶うだろうか この唇は、どこに、触れるのだろうか]*
(=10) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[体に残った酒のせいか、純粋に風邪のせいか、だるい。 鼻をかんで、ティッシュを丸めてゴミ箱へ放り込んだ後、ばったりとベッドの上に倒れたまま身動きひとつするのも億劫がっていたが、頭はすっかり覚醒してきていた。 のそのそと起き上がり、寒かったので、掛け布団をかぶったまま窓に近寄る。 カーテンの隙間から覗くと、外では細い雨がふっている。 窓ガラスについた手がひんやり冷えた。]
(めんどくせ……)
[予備校までの道中を思ってため息をつく。]
(=11) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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た つ、ひさ
(寝起きはいい方、少しだけ目をしぱしぱすれば) (夢の中の海と同じ)
(オレンジ色の髪)
(=12) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[瑛士が男を好きになれると聞いて、ほっと吐息をこぼす。 好きな人がいる、という瑛士をじっと見やり。
それは、誰のことだろうか。 ここで自分のことかと自惚て押し切ってしまう――
ということはきっとできるだろうが、違った場合泣かせることになりそうで]
(=13) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[離した相手が近づくのに、わずかに瞳を見開く。 頬に触れる手に、近づく顔に息をのみ]
――瑛士。
[なかったこと、にするのなら、それはダメだと思う。
手を肩にかけて引き離して――]
……それをすると、なかったことにできないぞ。
[そんな、脅しにもならない言葉をつげながら、 そっと離れた**]
(=14) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[時間が半端にすぎる。出勤時間まで回復する望みに縋って寝直すのが正解だろうか。 咳が止まらないため、渋々ヤカンで湯を沸かした。 沸く間、コンロの前で小さくしゃがみこんで、待つ。]
え゛っほ、うえ゛っふ、げぇほ、げえぇほ
[苦しげな咳の後、ひゅー、と息を吸う音があった。 顔を顰める。咳いて頭をゆらすたび、がんがん痛む。]
だぁるう……
[思わず声に出してしまった頃に、漸くヤカンから沸騰した湯の音が聞こえて立ち上がる。カップに湯をそのまま入れて、寝るか寝ないかも迷った末に混ぜ物をせず、ベッドの傍まで持っていき、ベッドを背もたれに床に座り込み、ちびちび白湯を飲んだ。 温かいものを飲んではなが出てきたので、ティッシュをものぐさに、腕を伸ばして引き寄せた。]
(=15) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[口づけを拒まれた悲しさで 涙だけは少し零れてしまったけれど
何とか気持ちは、隠せたと思う
自室に戻ったら、もう外に出ていけないかもしれない 扉を開けると、談話室や庭はまだ賑やかな声が聞こえてきて。この顔では戻れないので、屋上に向かうことにした
今なら、誰もいないだろうと]
(=16) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[――途中、振り返る。 賑やかな輪の中、線香花火を勧められた自分。 声の大きな攻太から距離を取るように、進の後ろに隠れた自分。 やはりこういう場では浮いていたのだろう。 はしゃぐような声に居た堪れなさを感じてしまって、談話室への短い距離を急ぐ。
それからは、カメラを構えるのになけなしの意識を注いだ。 ――気づけば、麻央は居なかった。]
(=17) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[なかったことにするとは言っても、嫌わないと言ってくれた。 今まで通り、接してくれると。
だったら自分は、何も失っていないのと同じはずで。 失ったものがあるとしたら何だろう]
……ッ、大丈夫やよ…大丈夫
[自分のせいで誰かが傷ついたり、強制的に愛情をはく奪されるようなことは、もう二度とごめんだった
この思いだけは、誰にも、奪わせない]
(=18) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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……泣いてるの?
[宇佐美の表情はここからではよく見えない。 それでも問いかける声は、 その問いかけで間違っていないというような声色で。]
(=19) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[時計を再確認する。 視線は自然、癖のように描きかけのキャンバスの上を彷徨って、絵の粗を探していた。]
あ゛ー……
[喉を潤して、きもち咳は減ってきた……ような気分になる。 こういう時は錯覚も大事に違いない。病は気からとかいうし。]
(一箇所だけ)
[仕舞ってあった画材箱を引っ張りだし、パレットを広げ、絵の具のチューブを選んだ。絵の具を豚毛の筆にのせ、何筆か描画する。 描かないと下手になる。染み付いた観念から抜け出せない。]
(=20) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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(――どうしよ、かな)
[全員の写真を撮る、というミッションが、自分にはある。 壇さんは叶うならでいいといった様子だったけれど、頼まれたものは叶えたいし、何より近づこう、は自分に課した命題でもある。 けれど、もう部屋に戻っている人たちも、多そうだし。今から全員を叶えるのは、難しそうだ。 ――それなら。]
(=21) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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げほ……けほ
[気になった点が幾らかまともになると、また床に蹲るような姿勢のまま粗探しを続けていた。 雨音が聞こえている。時間が経過する。 立ち上がって、床におちたままの掛け布団をベッドに戻すと、風呂に向かった。 シャワーを使ってすっきりした後、また絵を暫く眺めて画材を仕舞う。 外は幾らか明るくなってきている。作業台に乗っていた煙草の箱を掴むと、ガラス戸を開け、煙草を吸いに外に出た。元気がないから止すとか、そういう発想は別にない。 湿った空気。雨が弱いせいか、ちゅんと鳥の声がした。]
(のどかぁ……)
[煙草をくわえ、ベランダでしゃがみこみ、ぼんやりと外を眺め続けた。吸い終わったら、残り時間は寝直そうと決める。]
(=22) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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……
[泣いて。なかった。さっきちょっと零れただけで でも、永利の心配そうな声が、 蛇口を捻ってくれたみたいで
返事をすることができなかった。返事をしたら、泣いているのがばれてしまう これ以上距離が縮まれば、それも隠せないわけだけど]
(=23) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[誰か屋上の近くにいないか、 確認するように一度扉の方に耳を立ててから、
立ち尽くす様子の宇佐美へと歩んでいく。]
……瑛士くん。
[距離を詰めて、表情の見える位置まで。 覗きこむようにして宇佐美の顔を見つめて。 一瞬緩く眉を顰めた後安心させるように表情を和らげ うん、と短く相槌を打った。]
…泣いてていいよ。 誰も入って来ないように、見とくから…。
(=24) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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(左手を伸ばして) (達久の指先に、触れたなら)
(恐る恐る、反応を待つ)
(=25) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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[永利のことを好きだと思っていた 会う度にドキドキするし、声をかけてもらえれば嬉しくなるし 触れたい、触れてほしいと願っていた
でも、違った
あの人に似ている永利は、無意識に選んだ"鎖"だった 愛情に飢えた獣が、暴れないための ――藤堂への気持ちに、気づかないための
だから、高揚する気持ちとは別に緊張や不安もあって 嫌われても耐えられる、なんて思ったのだ
気づきたくなかった。そんな、ひどいこと ほんの少し前までは、気づかなかったのに どうして
今も、こうして。会えて嬉しいと思うのに]**
(=26) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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大嫌い、だ。
[ふて腐れたような声で、密やかに言う。 それから、きゅっと唇を噛んで、上目で見上げて]
だから、一回しか言わないし、別にお前も気にしなくていいんだけど。
[声がなぜか震える上、自分がなにかこっぱずかしいことを口走りかけてる気がして、止めたいのに口は動く。 ええい、自棄だと息を吸い込んで]
(=27) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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(――明日は、写真を撮らない一日にしよう。)
(=28) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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…ごめんなさい…
[それだけ言うのが精いっぱいで。あとはひたすら嗚咽を漏らすだけだった。
どうして泣いていると思ったんだろう どうして、泣かせてくれるんだろう
どうして、こんな、俺に
訊きたい。でも訊けなくて、代わりに縮められた距離を十分からもう一歩、つめた このまま、少しだけ頭をもたげれば。永利の胸に当たるだろうか。
欲しいものを欲しいと言っても与えられないと解っているし、これ以上甘えてないけないと思ったから ぎりぎりの隙間を開けたまま、動くことはできなかった]**
(=29) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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なんか、言いたいこととか。気分悪いとか、面白くねーとか。 あったら、言えよ。…頼むから。
な、なんも…出来ねーだろ、が。言わねーと……。心配くらいさせろよ。
[つっかえながら言ってしまってから。 はあ?なにこれ。と自分でも思った。 酔いのせいにしておこうか、とも。
そして、無性に追加の酒が欲しくなったが 手元にはすでに空のグラスしかなくて。 無言になって、後ずさるくらいしかやれることがなかった]
(=30) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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[クス──と、声が漏れそうになって、 誤魔化すために少し視線を逸らした。
大嫌い、と 強調して繰り返す>>=27ほど、それは大事なことか。]
うん
[ちゃんと伝わっていると教えるために 声に出して頷いて、 視線を戻すと、一生懸命こちらを見上げている ライトブラウンの色彩がそこにあった。]
(=31) 2014/06/30(Mon) 02時頃
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[声が震えている。 心なしか顔色も紅潮して見える。
もしや草芽も風邪ひいたのでは── なんて思いかけた矢先、 息を吸い込んだ草芽のつっかえつっかえの言葉に 驚いたように、遊は僅かに目を見開いた。]
(=32) 2014/06/30(Mon) 02時半頃
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[言われた言葉の意味を理解しきる前に 草芽が向きを変えずに後退してゆく。]
草芽
[咄嗟に呼び止めて]
──これ、
[草芽に引かれていた方の手にずっと握られていた アイスのついていないただの木の棒を放り投げた。]
(=33) 2014/06/30(Mon) 02時半頃
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あ……、り 、がと。
(泣いたり喚いたりしたのに) (好きになるかもしれないとまで謂って) (それでも甘えていいなんて)
(冷えぺたも) (卵粥も) (こうして繋いでくれる指も)
(=34) 2014/06/30(Mon) 02時半頃
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お…
……、…お や すみ!
(睨むようになったが、告げて手を離す)
(=35) 2014/06/30(Mon) 02時半頃
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[染み付いた薄い水色の滲む木の棒には 薄っすらと掠れた文字で『あたり』と書かれている。
遠目にただのゴミにしか見えないそれを キャッチしたか落としたか、確認はせずに。]
(=36) 2014/06/30(Mon) 02時半頃
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…うん。
[>>=29嗚咽の前の言葉に、小さく頷いて。
宇佐美は気付いていないだろうけど。 宇佐美が時折夜中にここへ来ることを知っている。 彼が外へと出ていく時間、自分は大体起きているから。 隣の部屋から出ていく気配を追ったことはなかったけれど。]
…俺はさ、 多分、瑛士くんが思っている以上に 君のこと、見てるし…気に掛けてるよ。
[こうして話す機会はあまりなかったけれど。 触れることのない、少し離れた場所から。ずっと。]
(=37) 2014/06/30(Mon) 03時頃
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[今も、同じ立ち位置で。 触れることのない場所からそう言葉にすると、 宇佐美がこちらへと近づいてきて、距離が縮まる。 少し背の低い相手の頭がゆっくり傾き、胸元に当たる。 触れる距離、 退こうとはせず、宇佐美の頭を緩くくしゃりと掻き撫ぜて]
……どうしてかな。 …わかるんだよね、瑛士くんが…泣いてるの…。
[ぎりぎりの隙間を埋めようとはせず、 少しの距離を開けたまま。 胸元に触れる髪だけは、彼が泣きやむまで撫ぜ続けて。
彼の嗚咽が落ちついた頃、空いた手でポケットから 貰った煙草を一本取り出し火をつけた。 口をつけず、指先からのぼる紫煙を仰ぐ。]
(=38) 2014/06/30(Mon) 03時頃
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[ゴミにしか見えないそれを受け止めたのは、単なる反射だ。 あの冷たい手に握られていたせいか、まだ常温に戻っている感じのしない棒は、手の中でぬるくなっていく。
なにも答えずに、眠りのあいさつをする相手へ こちらもなにも言えずに。 喉が張り付いたように声が出せぬまま、閉まるドアを眺めていた。
ふ、と。 手の中のゴミに視線を下ろすと、青白い蛍光灯の明かりに照らされて、文字が見えて]
……だから、言えよ。なんか…。
[ぽつりと呟いた]
(=39) 2014/06/30(Mon) 03時頃
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…俺、だって。 いつも徹さんのこと探してたんすよ
[永利が自分のことを見ていて、気にかけてくれている>>=37、なんて。 全然気づかなかった。
むしろ避けられてるとばかり思っていたので 安心したらまた泣けて。 だったら近づいてもいいのかなと距離を縮めて、頭の先だけでも触れたいと思ったらそれが叶って。 チョコのお礼を言われた時に、頭に触れられた時も感激で泣きそうになったけど。 まさかこうして、永利の胸を借りて泣く日がくるなんて思ってもみなかった]
(=40) 2014/06/30(Mon) 06時頃
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"どうして"の答えは本人も持っていないらしい。 隣の部屋ということで、気持ちの湿っぽさも伝わるのだろうか それにしては俺は永利や天露の、悲しい気持ちに気づくことができていなくて申し訳ない気持ちになる
頭を撫でてくる手の温もりにまた涙腺が緩んで、それからしばらくの間、静かに泣かせてもらった。 こんなに泣いたのは、成人した時以来だ。
藤堂に嫌われたら、あの時くらい泣いちゃうだろうなと思っていたけど。結局そうでないのに泣けてくるのは何故なんだろう 「泣かせたくない」って、言ってもらったのに
永利はどうして今、あの煙草に火をつけたのだろう?]
…吸わへんの?
[頭を巡るはてなの中で、唯一訊けたのがそれだった ようやく少し落ち着いて、酷い顔になってんだろうなあなんて鼻を啜りながら。なかなか口元に運ばれない紫煙を不思議に思って 目線より少し上にある永利の顔を見つめた。今日は逸らす事なく、ずっと。 ……眼鏡がないせいだろうか。記憶の中のあの人とは全然被らなくて]
(=41) 2014/06/30(Mon) 06時頃
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徹さん、眼鏡も似合うてかっこええけど… …今の方が、もっとええね
[思わずそんなことを口にしていた。 似てないだけじゃなく、永利の方がずっといい男だと思うし…やっぱり、好きだなあって思う。 勿論顔だけじゃなくて。 ゆっくりとした話し方とか、さりげない優しさが、いいなあって]
(=42) 2014/06/30(Mon) 06時半頃
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− 102号室 −
[平井も天露も、何ならフランクも眠ってしまって布団を探すのが困難な今、ここに来た1番の理由は]
(…翔平さんとこの隣やからやし)
[決して103号室側の壁に寄り添うように寝転がってなんて、]**
(=43) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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誤解されたら困るのは瑛士のほうだろう。 俺のことは気にしなくていい。
――ああ、好きなときに見にくるといいよ。 ありがとう。
[手を放す前に、そっと瑛士の髪を撫でる。 部屋を出る前の言葉には苦笑だけを返して、またなと見送り。
その姿が消えるのを見る]
(=44) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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……あの店にはもういけない、か。
[今までどおりにするなら、きっとさっきの言葉どおり店にも顔を出して『エイ』と戯れたりするのが正しいのだろうけれど。 それはできないなと思う]
(=45) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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[キスをねだるような仕草がどういう意味だったのか。 いっそ押し切ってしまえばよかったかとも思うが、なかせたくはないから結局、あきらめた振りをする。 何もなかったのだと言い聞かせるように。
ふ、とため息をこぼして、テーブルの上を見れば。 瑛士が普段吸っているのではない煙草の置き忘れが見える]
(=46) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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……あー……
[瑛士が部屋にいるかどうかわからない。 どちらかといえば、屋上にいっていそうな気がするから。 部屋の前に置きに行くかと少し考え。
それでも結局その場に置いたままにする]
(=47) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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|
もうちょっとこう、なあ…… やりようがあったろうに、瑛士に悪いことしたな……
[いつもどおり振舞おうとして失敗していた瑛士を思い。 明日から、態度を変えずにいないとな、と呟き]
(=48) 2014/06/30(Mon) 07時頃
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[因果応報の意味がなんだか身に沁みた。 まあ振られたわけだし潔く諦めるつもりではあるけれど。 それで瑛士を避けたりしては意味がないから態度は変えない。
部屋にいるばかりじゃさっきのやりとりばかり思いかえしそうで、もうひとつため息をこぼして立ち上がる]
(=49) 2014/06/30(Mon) 07時半頃
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|
……、……──。
(部屋へと帰っていく、達久の足音) (聞こえなくなってから)
(繋いでいた指先に、そっと唇を押し付けた)
(おかげで鼓動が煩くて、少しの間寝れなかった)
(=50) 2014/06/30(Mon) 08時頃
|
|
あ、のな。
フランクさんと、その。 話して、 く、る……たい。
(それはとても怖いことだ。 つらくて、苦しいに、違いない。 それでも『いきたい』から。)
お前の傍に、いきたい…っちゃん。
(扉にぺたりと手を添える。)
(=51) 2014/06/30(Mon) 08時半頃
|
|
(こんなオレは、浅ましくて汚いんだと思う。
好きな人が、今、二人いる。 フランクさんが、ずっと好きで。 達久に、惹かれていて。
片方の心にはずっと誰かがいて。 片方は甘えてもいいと謂ってくれる。
『優しい方に、乗り換えるんだろう?』
誰が聞いたって、誰が見たって、きっとそう思う。 オレだって、そう思ってる。 本当に醜くて浅ましい。)
(=52) 2014/06/30(Mon) 08時半頃
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(───例えそう、だとしても。)
(=53) 2014/06/30(Mon) 08時半頃
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|
───好い、とおよ。 (もう『友達』なんかじゃ、なく。)
(=54) 2014/06/30(Mon) 08時半頃
|
|
(ぽつり、落とした言葉。 扉についた手を離し、ぎゅっと握りこんだ。 『逃げない』(>>1:=180)ために。)
(聞こえてないと思っていた。)
(起きないと、思っていたから。)
(それでも扉越しにしか、謂えずいたのに───…)
(=55) 2014/06/30(Mon) 09時半頃
|
|
……それは、 俺も…気付いてなかった。
[>>=40彼の過去も、自分に似た姿のことも知らないから 宇佐美もこちらを気に掛けていたことには気付かなかった。 そう告げられると意外だと言いたげな声音で返す。
煙草を取り出す際に、 部屋に入る前ポケットへと引っかけていた黒縁眼鏡が 外れて地面に落ちてしまったけれど 拾いに動くと宇佐美から引く形になってしまうから、 彼が泣きやむまでは落ちた行き先を目で追うに留めて。]
(=56) 2014/06/30(Mon) 10時頃
|
|
[泣く理由を聞き出すつもりはなくて。 想像していたよりも痛んでいない染められた宇佐美の髪を 掻き撫ぜながら気が済むまで泣いて、泣きやむまでを待つ。
ひとしきり泣いて、落ちついて、こちらを見上げて来る 宇佐美の表情は視力の悪さと暗さでぼやけてよくわからない。 泣き止めているか確認しようと宇佐美へと顔を近付けると、 距離感が上手く掴めないままごちんと額と額をぶつけてしまい]
…っ、ごめん。
[結構いい音がした気がして。 自分の額よりも先に宇佐美の額を押さえて謝りながら、 確認できた泣き止んだ顔に安心したように小さく笑うと 痛めてしまったばかりの額を労わるように撫でてやる。]
(=57) 2014/06/30(Mon) 10時頃
|
|
…それだけ泣けたんなら、大丈夫。 ……大丈夫だよ。
[言い聞かせるように呟き、宇佐美から一歩引いて。 掠れた声に問われると火をつけていた煙草へと視線を落とす。]
うん…? …吸うよ?
…灰、頭に落としちゃ悪いから。 少しの間、待ってただけ。
[そう言って、少し短くなった煙草を 口にくわえて見せれば彼の疑問は解消されただろうか?]
(=58) 2014/06/30(Mon) 10時頃
|
|
[宇佐美から引くと今度は口から紫煙を吐きながら その場にしゃがんで先程落とした自分の眼鏡を探し始め]
んー…?…そっかな? 眼鏡ありきの顔でもう慣れちゃってるからな…、
…それに、 眼鏡ないと、俺が何も見えない。
[眼鏡、眼鏡…とど近眼のお家芸のようにはならなかった。 早い段階で探り当てた眼鏡は、宇佐美の言葉もあってか 掛けることなく再びポケットに引っかけられて。
そのまましゃがんだ姿勢でゆっくりと紫煙を空へと吐き出す。 煙草の火が消えるまで、今度は宇佐美に待ってもらった。]
(=59) 2014/06/30(Mon) 10時半頃
|
|
[――…どうして、宇佐美が泣いていると思ったのか。 その"どうして"の部分の答えは本当は持っていたのだけれど。
宇佐美には教えなかった。 言っても恐らく理解はされないだろうし、 きっと彼を困惑させてしまうだけだろうから。]
…『似てる』んだよね、
(=60) 2014/06/30(Mon) 10時半頃
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瑛士くん…。 ……少し前の、俺に。
[似ている、そうではないかとどこかで重ねて見ている。 だから…彼に向ける優しさも恐らくは純粋なものではなくて。 >>61部屋を出ていく隣の音に、ゆっくりと静かに瞳を閉じた。*]
(=61) 2014/06/30(Mon) 10時半頃
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[いつもなら、こんなに長くは藤堂のことを見ない。 …見ないようにしている。 ゆっくりと、視線を藤堂から逸らして 戻す。]
(=62) 2014/06/30(Mon) 11時頃
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[デスクトップのアイコンをクリックすると 行と文字数の表示程度の機能しかない 無愛想なテキストエディターが開く。
タイトル未定のその作品は 地方の酪農家の青年を主人公として、 青年が勤める牧場で人や動物が巻き起こす事件を 面白おかしく描いた大衆小説である。
主人公の青年は感情の起伏の激しい いわゆる“わかりやすい”性格をしており、 なにか事件が起こる度に、泣いたり笑ったりの葛藤を繰り返し 仲間達と様々な出来事を解決してゆく途上で 酪農家として人として、成長していく物語となっている。]
(=63) 2014/06/30(Mon) 11時頃
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[小説はもう、ほとんど終わりまで来ている。 今書いているのは起承転結の結にあたる章で、 ストーリー全体を纏める一番重要な部分である。
今、小説の中の青年は、 台風の後の濡れた牧草地に一人佇み 雲間から射し込む朝日浴びて────…]
──……。
[──浴びて。
もうずっと── 少なくとも半月以上、何の結論にも到達出来ずに そこで立ち尽くしている。]
(=64) 2014/06/30(Mon) 11時頃
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[締め切りは半月後と、目前まで迫っている。 にも関わらず、最終章に手を付けようとすると 途端に何も言葉が浮かんで来なくなるのだ。
結局、遊は毎晩、 書き終わった章の修正ばかりを繰り返している。
書かなければ──と、思えば思うほど 書きたいことを見失う。
そもそも、真実を言えば。 遊がこの作品中で書きたいことは、 ほとんどないと言ってもいい。]
(=65) 2014/06/30(Mon) 11時半頃
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[賞を獲ってデビューするために、 読みやすく感情移入しやすい題材を選び、 選考者受けする要素(ピース)を パズルのように各章に嵌め込んだだけの、 システマティックな物語。
それが──、今書いている小説の正体である。]
(=66) 2014/06/30(Mon) 11時半頃
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[ちなみに── 遊が狙っているのはハムスター新人賞だ。
ハムスター出版──通称公出版と呼ばれる マイナーな出版社が企画する新人賞で、 賞金の額こそ少ないものの 大賞受賞作の書籍化が約束された 貴重な新人賞のひとつである。
出版社自体がマイナーとあって 他の出版社の新人賞に比べると 作品の応募数自体がかなり控えめとなっている。
とりあえずどこでもいいからデビューをと考える遊にとっては ライバルの少ないこの賞は狙い目であり、 同時に、今回が最後の機会──でもあった。]
(=67) 2014/06/30(Mon) 11時半頃
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────……、
[──結局、 今日も青年は何の結論も得ないまま、 試される大地に放置された。]
(=68) 2014/06/30(Mon) 11時半頃
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(あぁそうだ……)
[袋を見ながら、薬局の開く時刻を思う。 九時には職場に到着していなければいけない。 コンビニに風邪薬なんて売っていたろうか。 買わないので知らない。無いなら、買うのは]
(昼休みぃ……? めんどくせ。)
(=69) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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[自室では一度も使ったことのない 冷たい、固い、曲線のそれを、 指先に絡めるように──指のほうを曲げる。
イメージする。 絡めとる。]
(=70) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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[──────なにを?]
(=71) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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[引かれた線を取り払えば 境界は失われる。
それでも、望まれない場所に ──人に、踏み込めるようになるわけではない。]
(=72) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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[見えないラインは、 見えるそれよりよほど強固だ。]
(=73) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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[でも、出来れば──
──今は、 少し、この境界の先を覗きたいと思っている。]
(=74) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[嫌そうな顔で、面倒そうな声で、 尋けば渋々答えてくれるこの男が 今日こそ教えてくれる気がしている。
停滞している小説の最終章に、 ──青年は、何を掴めばいいのか。]
(=75) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[誰にでも、境界線なんて、ひくものだ。 だからこそ、親切や寛容を示す管理人に居た堪れなさを感じる。 天露の事情を知ろうとしない。 草芽の服装の理由を尋ねない。 道菅の極秘任務についてをきかない。 間中が雨に降られて楽しいのかどうかを、尋ねない。 そういえば、一つ、訊いた。 「間中さんは?」と時間稼ぎに聞き返した。 返事は「忘れた」という簡単なものだったが。]
(=76) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[動物のように思うからだろうか。 人を相手にするよりも、容易に線など取り払われてしまいそうで、今はこうして、物理的に線を引いている。]
(=77) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[徹の視線がいつもと違う気がした。
あまり視線をあわせないのがいつからだとかはわからない。 普段と違うことがおこっているいま、徹の違和感は考えすぎかもしれないと思う]
(=78) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[だから入れて──
とは、言わない。]
(=79) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[言わないけれど、 いつもなら、薬だけ渡して戻っているくらいの時間は流れた。
部屋の前で粘る遊は珍しい。]
(=80) 2014/06/30(Mon) 13時半頃
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[鍵は掛けない。 窓は開けっ放し。 触れる手を拒まない。 近付くものを遠ざけない。
そうやって、何者に対しても 目に見える線をひかずにいるのは そうする必要が、ないからだ。]
(=81) 2014/06/30(Mon) 14時頃
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[見えないラインは、遊の中にも、ある。]
(=82) 2014/06/30(Mon) 14時頃
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[わかば荘の住人の中でも それはきっと、相当に強固な部類。
見える境界線に頼る南方は 本当は多分、お人好しだ。]
(=83) 2014/06/30(Mon) 14時頃
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[入ってこられては困るから、 目に見える形で警告を発するのだ。
──が。 それなら──、
そうと知って入り込もうとする自分は 人の弱みに付け込む悪人のようではないか。]
(=84) 2014/06/30(Mon) 14時頃
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[まあ、いいか──。]
(=85) 2014/06/30(Mon) 14時半頃
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[物理的なラインは取り払われている。 入れば、とは声はかけなかった。 残るのは、互いの見えないラインだけだ。]
(=86) 2014/06/30(Mon) 14時半頃
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[外扉と間仕切りとで二重になったそれには、「お客様は玄関まで」という風で徹底してあるといってもいい。]
(=87) 2014/06/30(Mon) 14時半頃
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[入ってしまえば後は深くは考えない。
好奇心の赴くままに、勝手に足が進んだ。]
(=88) 2014/06/30(Mon) 14時半頃
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[絵と見比べるように
ちら、と 南方を見た。]
(=89) 2014/06/30(Mon) 15時頃
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[見えないラインが蹂躙された事への抵抗感。 南方は、はっきりと、不快を示した。 それでも、諦めの感情も同時に強く出たのは、相手をずっと、人間扱いしてこなかった故だろう。]
(=90) 2014/06/30(Mon) 15時頃
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(自分の手を、ぎゅっと握る)
(左手が、たった少しでも繋いでいた指先) (達久の体温を思い出す)
(卑怯な、オレ。)
(=91) 2014/06/30(Mon) 15時頃
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[なんの感情も情景も広がって来ない、無表情な絵だった。
ノートパソコンの中で、 自分が作り上げたパズルゲームに似ている──と、思った。]
(=92) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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[表情が読み取れない。
つまらない。]
(=93) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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[ああ──
今回も駄目だな──、と。 遊はひそかに溜息をついた。]
(=94) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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すきに、なって
ごめんなさい。
(=95) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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[こんなものしか、作らなくなってしまっても。 それでも。
絵を描くことが、楽しくないわけが、なかったからだ。]
(=96) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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[技術にだけ縋ってきた。 楽しい、というのは、いつでも、微かに、ほんの微かな時間だけ、ふっと姿を現して、あっという間に立ち消えた。求めるも、それは滅多に現れない。 熱のこもった、深い集中とともにやって来る「楽しい」については、とんとご無沙汰だ。 曖昧な、ちいさな楽しいが、麻痺した気持ちに、時々訪れるだけ。
それは、こんな作り方をする時間しかなくなって、自分の作品に没頭するのをやめた代償でもあった。
虚しくなり、苦しくなり、それでも、どうしようもなく、離れられない。 ただひたすらに、ずっと楽しくなければ、しがみつこうとは、思わなかったかもしれない。
緩やかに頻度の減っていった「楽しい」は、欲しくても手の届かないものに変わりつつあった。]
(=97) 2014/06/30(Mon) 15時半頃
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[――だから今、間中の口から「楽しい?」と聞かれて、改めて、手を離すことも――やろうと思えば、案外あっさりと、出来てしまうのかもしれないなと虚しく思う。 事実、手を離す、と、離さないの妥協点が、今の仕事だ。]
(=98) 2014/06/30(Mon) 16時頃
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[聞きすぎだ──。
プライベートな事情に、踏み込み過ぎていると感じる。 見えている範囲の外に、触れようとしている。
いつもの自分と違う。
──苛々する。]
(=99) 2014/06/30(Mon) 16時頃
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[でも──知りたい。]
(=100) 2014/06/30(Mon) 16時頃
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――……
[ほんの少し前まで、そうしていた。 画廊の世話にもなっていた。 今年はまだ。いや。出すかどうかも――]
……
[出さないと、言い切ってしまうつもりで、その言葉が出ない。]
(=101) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[ほとんど独り言なのに、返事がなくて少し焦った。
薬を飲むためにキッチンにいる南方の顔は見えない。]
(=102) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[側臥位で目線をキャンバスに向ける。
上になった方の手を伸ばし 揃えた指で白い肌の名も知らぬ裸像を隠す。
もし──、練習なんかじゃなく コンクールのためなんかでもなく、 南方が自由に描きたいものを描くなら。
あそこに、どんな色を載せるのだろう──。]
(=103) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[自分は、 何を書くのだろう───?]
(=104) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[寝たいなら寝ればいい。 描きたいなら描けばいい。
時間制限がないのなら。]
(=105) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[自分のように、期限を区切られているわけでないのなら───]
(=106) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[目を閉じると、独特の匂いが鼻についた。
灯油ストーブの匂いからきつさを取り払ったような 揮発性の、油の匂い。
敷かれた床板の木の匂いも微かに。
例えば── この部屋を小説にしたら そこにはどんな登場人物が産まれるだろうと 夢現に考えた。**]
(=107) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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― 回想/102号室 ―
[仰向けに寝転がって、先ほどぶつけた額に触れる。音の割にそれほど痛くはなかったけど。まさか、永利に頭突きされるとは思わなくてびっくりした
慌てて謝って額をさすってくる永利が何だか面白くて、そんなに近眼だということも初めて知った。暗かったし俯いていたから眼鏡を落としたのに気づかなかった俺も悪い] 『ぷっ…えらい喝の入れ方やね』
[ごく自然にそんな言葉が出て。力が抜けて。 "好き"の種類がまた少し、変わった瞬間だった。
煙草についてはやっぱり不可解なこともあったけど。永利の様子だと特に意味はないのかもしれない]
(=108) 2014/06/30(Mon) 19時頃
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[雨から洗濯の話になって、仕事が不規則だったり夜行性だとそうなるのかなあと同じように干し逃しをしていた道菅を思い出す 眼鏡が無い方が、という言葉に気を遣ってくれたのか、裸眼のままの永利の手を引いて歩いたら介護なんて言われてまた吹き出した。なんや可愛いなあこの人 保健委員改め洗濯番長、ならなってもいい]
『言うてくれたら干して取り込むくらいはしますよ』
[お隣やし。何か永利の力になれたらとそう言って]
『ほんま、ありがとうございました 徹さんがいてくれて良かった…おやすみなさい』
[屋上でのことも、103号室で正しく"ブレーキ"をかけてくれたことも含めて。お礼を言って部屋に戻った]
(=109) 2014/06/30(Mon) 19時頃
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― 夜/102号室 ―
["なかったこと"になる前に…俺のことを好きなうちに、徳仁からのキスが欲しかった。 思い出とか、これからの心の支えのひとつにしたくて。
でも、実際したらキスだけじゃ止まらなくなるだろう。抱きたいくらい好き、という言葉通りの事を求めて。 ひと時の快楽に流されたことを、翌朝しにたくなるほど後悔しただろう]
…ほんま、止めてくれて良かったわ さすが徳仁さんや。…大人で、優しい
[お陰で同じ過ちを繰り返さずに済んだ]
(=110) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[本音を言えば今すぐこの壁を蹴破って抱き着きたい。 好きだと言いたい。
でも、もし、告白できるなら家にも徳仁にも後ろめたいことがない状態で、伝えたかった。 …そんなこと可能なのかどうか、解らないし言えたとしても今更何を、と思われるかもしれない]
ちゃんと、今まで通りできるんかなあ
[正直自信がない。意識すればするだけ、好きって気持ちが全身から溢れて、本音を隠し通せるかも怪しい]
……いつ、なかったことになるんやろ
[徳仁にとって。それは明日か明後日か、それとももう既に? どうせなら好かれているうちにペンネームを訊き出せばよかった。これかな?と思うものはあるけど確証がないし。隠したいという気持ちは暴けない]
(=111) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[世界は、きらきらしていた。]
(=112) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[徹津來夏の瞳は、色浅く僅かに緑がかっている。冷たい北の国の血が、幾らかだけ混ざっているらしい。 らしい、というのは、事実を明確には知らないからだ。母親譲りらしいとも聞いているが、来夏の"両親"は紛うことなく、生粋の日本人だ。 産みの親と育ての親が違うことを、恨んだことも疎んだこともない。産まれてすぐに親が変われば、育ててくれたその人が"両親"になる。 來夏は愛されて育った。それで、よかった。]
(=113) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[それが変わったのは、中学に入ってからだ。 近所の子供の延長線上にあった小学校までと違って、知らない土地の子も混ざり、それぞれがそれぞれ、12年以上の知恵をつけている。 赤みのある髪と合わせて、イレギュラーは集団の恰好の標的となった。 直接の傷をつけないあたりが、狡い。大人たちはあまり気づかないし、子供たちは的を失わない。 ノートや椅子や机が主に対象だった。それから視力検査は随分からかわれた。悪口は耳が慣れるほど聞いた。]
(=114) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[写真に出会ったのは、それからしばらくしての話だ。 単なる偶然で、地元の出身の写真家が、個展を開いていて。 放課後家に真っ直ぐ帰りづらくて、そこに足を運んだというだけ。 ただ、そこに並んだ世界は、自分の知っているものよりずっと、ずっときらきらしていた。 どれもこれもみんな、知っている風景だった。 学校給食の、回収に出される予定で外に置かれた、牛乳瓶とか。 ブロック塀の隙間から見える、つやつやの名前も知らない葉っぱ、とか。 何てことないものなのに、まるで見たことのないものみたいに、きらきらしていた。]
(=115) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[これだ、と思った。 自分も、この世界を見ようと思った。 同い年のガキどもが、クソみたいに蔑むこの緑色が、どれだけ綺麗な世界を見られるのか。 同じ人間なのだからと、來夏は聞かされて育った。だから同じ人間のこの写真家と同じ世界が、自分にも見られるに違いなくて。 見えない奴らより先に、この世界を知ろうと思った。
そんな醜く青い優越感が、はじめの一歩だった。]
(=116) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[それから少し、生き方が変わった。 高校に進めば暴行もあったが、來夏自身もやられてばかりでなくなったから、喧嘩が多かった。 やられたらやり返すようになって、勝ち負け半々――6:4。それでも、傷を見ては丁寧に手当をしてくれる両親がいた。 おそらく知られていたと思う。学校での折り合いがよくはないこと。友人と呼べる人間は殆どいないこと。 孤立しても尚、カメラを構え続けること。 そんな來夏を、母親はきつく抱きしめた。來夏は愛されて育った。]
(=117) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[高校を出たからといって、そんな粗暴な少年が、即時就ける就職先などなく。 半ばそういうベルトレーンに乗っているように、大学に行った。素行は悪くとも、授業は義務のように出ていたから、成績だけはそれなりだったから、受験も心配はなかった。 知った顔は皆嫌いだったから、遠くの大学に行こうとして、今の学校を選んで。 一人で暮らすのに、家賃の安いこのアパートを根城にすることに決めた。 通いはじめてみれば、大学というものは随分拍子抜けする空間だった。 髪染めも、カラコンも、腐るほどいて。自分は何ら特別ではなかった。 色に興味を持たれはすれど、地毛地色だと言えば、むしろちやほやされた。]
(=118) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[結果、学舎に対する嫌悪感と、人間不信だけが残った。 暴力はぱったりとやめた。意味がなかった。 相場より安いわかば荘の家賃をいいことに、鯖を読んで水増しして仕送りをもらいつつ、家賃の差額を小遣いにして、バイトもろくにしなかった。 写真サークルの先輩に勧められて、ストックフォトをはじめて。生きるだけなら、充分なものを得た。 留年しないよう、必修科目だけは出て。あとは殆ど、大学に行くことはなくなった。サークルのメンツとやり取りするのが、登校の理由と言ってもよかった。]
(=119) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[そんなだから、わかば荘の人間とも、今以上に関係は冷たかった。 入居時に、管理人だから、身を預けるからと、桃地さんにはすべてを告げて。 その上で受け入れてくれた人だから、この人にだけはついていこうと、決めて。何年かぶりにわんわん泣いた。堪えていたものが、大きすぎた。 あとは、とてもゆっくりだ。ここには気にかけてくれる人間が多くて、無論世の中には自分を厭う人間のほうが少数なのも、この歳になれば気づいていて、それなのに信頼できない自分が嫌で。 たいてい避けていた。好意に気づいていながらにして、だ。みんないい人だ。こんな自分に構っていていいはずのない、いい人たちばかりだ。だから、避けて。 ゆっくり、ゆっくり歩み寄ってくれる大人の何人かに少しずつ甘えるようになって、それでようやく、今がある。]
(=120) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[今も世界は、きらきらしている。 それだけは変わらないから、今もこうして、ここにいる。 そのきらきらを、もっと知りたくて、見せたくて。 今日は写真を撮らないと、決めた。]
(=121) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[曖昧で、弱い、微温くなった水みてーだった、日向>>=3の笑み。 普段見ない表情に、感情の意図を読み込むことが出来なくて 咽喉から漏れたのは え ッて、間の抜けた声。]
……… 怪我、痛む? 悪い、はっちゃけ過ぎたかあ。 大丈夫よん。 俺は、此処に居るであります。
[しゅ、と、緑の火花が、消えた。 日向が口にした、言葉>>>>1:769の答えを、告げた瞬間に。 戸惑ってしまって、大事な一言が、抜けてしまった。]
(=122) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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宛先:宇佐美 件名:風呂 ------------------------------------ うさみ 頭洗って ------------------------------------
[くしくしと湿った目元を擦りながら、送信。]
(=123) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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――― 後始末を経て ―――
[そんで、夜中に差し掛かる前には、パーティもお開き。 宣言通りに花火の後始末は引き受けて 管理人の姿を探して、バケツを借りて、火種の後始末。
ウッドデッキが火事にでもなったら一大事だ。
そこは、念入りに、草に燃え移ってねーかも確認して。 おやすみなさいッて離れ離れ。 動から静に、状況は収束して、俺の足取りが部屋に戻る。 静かで、カーテンの締め切った部屋、洗濯物は吊るしっぱ。]
取り込まねえとねー……
[気の抜けたビールみてえな声で、独り言。 だらだら だらだら 洗濯物を取り込んで 畳みもせずに、乾いたバスタオルを手に、ベッドにダイブ。 二次元のお姫様、ごめん、今日もクリア出来ず、眠りに就く*]
(=124) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[日向が扉を開けるまでの間、ひとつ挟んだその先を扉をちらちら伺うのは初めてかもしれない
徳仁はあれからどうしただろう。 花火に参加できただろうか。ちゃんと眠れただろうか
…気持ちのリセットは、どこまで進んだのだろう]
(=125) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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[日向と話していると、時々兄を思い出す。 兄も甘えることで人を甘やかす才能に長けていて。女たらしもとい人たらし、なんて言われていた。
歳が離れているからか、喧嘩もほとんどせず可愛がってもらった。日向の髪を洗うのも、天露への看病も、全部俺が昔、兄にしてもらったことそのままだ。
…3年前。兄だけが、俺に謝った。 あの人との秘め事を暴いだのは、兄だったから。
お前の人生を壊してごめん、あんな奴と引き合わせるんじゃなかった。って。 俺だけはお前の味方だよって、言ってくれて嬉しかった。
…後で、メールしてみようか。 貰った服のお礼も兼ねて]
(=126) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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― 104号室を出るちょっと前 ―
ん゛……
[目を覚ましたのが、いつもの時間であったのは、携帯で時間を確認して知った。ついでにアラームを止める。 咳をひとつ、ふたつして、起きなければ、と思いながら、ごろ、と寝返りをうった。 のろのろ身を起こした際に、手が何かに触れて、なんだっけ、と思う。 熱が上がる前の冷えた手が、間中の短い髪へ触れていた。 分からず暫し、感触を確かめ、それが人間の頭だとわかって慌てて手を引っ込める。「そういえば変人が寝ていった」と思い出して、そこで頭がしゃんとした。 相手が眠っているように見えたため、「わるい」と謝るのは、止める。向こうは好きに振る舞うのだが、なんとなく、此方から触れるのには抵抗があった。腹立ちついでに授業の一環として梅干しをお見舞いしたのは除く。]
……
(そういや、いつも寝不足とかなんとか)
[小枝のような指を見て、全うな生活をしてなさそうだと呆れる。 人のことが言える暮らしではないが。 電気をつけるのが可哀想になって、カーテンがしまったままの薄暗い部屋で着替え、持ち物を整えた。**]
(=127) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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─ ?? ─
[随分とポップな部屋だ。
真新しい白木で四方囲まれた部屋に とりどりの色の絵の具が飛び散っている。
真ん中に手付かずのキャンバスが一枚あって それはイーゼルに乗っている。]
(=128) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[自分は部屋のどこにも存在しなくて 少し上空から部屋の中を俯瞰している。
──ああ、これは夢だ。]
(=129) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[誰が来てこのキャンバスに絵を描くのだろうと思って見ていると 床に飛んだ絵の具の一つが、 流体のように盛り上がって脈打った。
立て続けに、近くの絵の具も、遠くの絵の具も 同じように伸び上がってにょんにょん蠢き始める。
床の絵の具も、壁の絵の具も、 見えないけれどきっと天井の絵の具も 同じように動き始めている。]
(=130) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[と、ウルトラマリンの色をした絵の具のしみが 一際大きく盛り上がって、 そのままぽよんっ、と床を離れ 白いキャンバスに体当たりをした。
キャンバスに、 水ヨーヨーを投げつけたような形の 飛沫の散ったウルトラマリンの丸が描かれて 量が多いのか、 幾筋かの同色の線が下方に向かって流れ落ちた。]
(=131) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[カーマインレッド、レモンイエロー、 ライトマゼンダ、オリーブグリーンが後に続き 賑やかになった画面に ホリゾンブルーの礫がマシンガンのように襲いかかる。
あとはもう、名前も知らない色達が 先を争うようにしてキャンバスに体当たりしては 滴り落ちて消えて行った。
ピグミー映画のようなファンタジックな光景は それからもしばらく続き 部屋中に散っていた絵の具はいつの間にか キャンバスの真下のたった一つの色だけになっていた。]
(=132) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[その色の名前は知らないけれど 懐かしいような苦いような気持ちにさせるそれは 他のどの色より存在感があって、 今まで塗り重ねた色を台無しにするくらい大きく膨れて 派手にキャンバスにぶち当たった。
なぜかその時シンバルがの音が鳴り響き ああ、これで終わりなんだと感じた。
最後の色が弾けた後、 意味を成さない色彩の集合体でしかなかったキャンバスには 突如写真のような風景が現れていた。
キラキラ輝く透明度の高い川が流れ 白雪を冠した山が遠く霞む。 緑なす果樹園で手塩にかけられた桃は、 おおきく丸く、瑞々しく育って、大変美味しそうだ。
そうだ──。 安曇野の地は、そろそろ収穫期を迎える───。*]
(=133) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[笑った徹>>163が、いつもと違う応えを返したのを思い返す。
考えろと、言われて、 小さく頷いた。
呼びかけてしまったのは、徹が瑛士のことを気にかけていたから。 何か知っているのかと、そう思って。
けれど聞き出すための言葉が形にならずに口をつぐんだ。
言葉を押しとどめたのは、寒い雨の日を思い出させる雨の音のせいで。
教えてほしいといわれたことを思って小さくと息をこぼす。
今から眠りにつく徹を起こすのはまだ先のことだけれど。 なんと言えばいいのやらと、頭を悩ませる]
(=134) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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…っは、は…何だそれ。
[末っ子、見ちゃいけないものからは簡単に目を背ける。 誰かがひっそりと隠しているものに直接触れるのは 暴力と等しく罪深い…と二番目の姉がよく言っていた。
その姉はよく不幸な恋をする女で、 俺が小学生の頃から、よくひとりで泣いていた。 泣き腫らした目は、見ちゃいけない目。
少し強張った表情を見つけると、 指先は何事もなかったかのように宇佐美から離れる。]
ゃー…痛くはねぇの。 ここ怪我したなぁー…って感じが。シクシク。 一回ついた傷は、無かったことにはなんねぇーのな。
[昨日と同じく髪と背中を洗って欲しいと頼んで、 くったりシャンプーの泡に包まれながら会話はぽつぽつ。]
(=135) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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───達久。
(心の中、海の底、光るネオン) (呟きも涙も、海に溶けて消えて)
(=136) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[……この違いは何なんだろうな、と寝ぼけた頭で考える。 裸の男と二人きり、というシチュエーション。 日向は、男からも女からも好まれるタイプじゃないかと思う。ほんと羨ましい、とも。
でも全然、何も感じない。 追及がないことにほっとしながら、頭から背中にターゲットを移して]
……そっか……そやな…
[1度ついた傷は、無かったことにはならない。 それは解る。とても解る。日向が感じた痛みがどれほどのものかは想像もできないけれど 浴室に反響する声は、少し暗く重く聞こえたかもしれない]
(=137) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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― 予備校 ―
[基本服装に関しては自由であるため、仕事用にきちんとした身なりで出発する、といった事は特別ない。 到着後、ロッカーから所々が汚れた白衣を取り出して羽織った。 大欠伸をする。風邪薬のせいか、眠い。 予備校近くのコンビニで買ったマスクをつけた。 「先生」と声をかけられ、早めに到着した生徒に挨拶をする。]
ん。おはよ。
え。 いや。先生エアコンで喉やられんだわ。 ……はは。うっせ。繊細なんだって。
[なんのかんのと間中のお陰で咳は一時的にでも、マシになっている。 それさえ悪化しなければ、あとはどうという事もない。 今日は一日しんどそうだという覚悟だけ決めて耐え切ればいい。 南方は、まだ生徒が集まる前のがらんとした教室を、軽く掃除し始めた。**]
(=138) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[瑛士が101に入った後で1階に降りてきた。
なかったこと、にしてみせる。 実際がどうかとか、そのあたりは隠して。
そういうつもりでいるから。 ふと、あの雪の日から変わらぬ徹はどうなのかと、思考が飛ぶ。 あれは告白なのか友情なのか。
いまではよくわからなくなっている]
(=139) 2014/06/30(Mon) 22時頃
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[それってつまりはアウトオブ眼中! なにげに失礼な事を考えてやがる気配。 察知など出来ようはずもなく、 俺は機嫌よく背中擦ってもらって項垂れている。
見ないようにと思っていても。
狭い浴室の空気は密度が高く、自ずと敏くなる。 宇佐美の声音の奥に憂鬱そうな重みがあるとか、 何かちょっと、上の空だな、って感じとか。]
……宇佐美、なんかあったら頼れよ。
[視線は向けないまま、項垂れたまま、一言だけ。]
(=140) 2014/06/30(Mon) 22時頃
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[風呂に入れる、という作業の何がいいって途中で顔を覗き込まれないことかもしれない。眠気を差し引いても今の顔は、外の天気並に曇っているだろう]
…何もなくても頼りにしてるで。俺は大丈夫 昨日も言うた通り、…毎日、幸せ、やし
[そして昨日から続くこの過保護な感じ。何だろうやっぱり、隠せてないのだろうか。気持ちの変化や動揺を。もっと気をつけないと
日向への言葉に嘘はない。 家族には会えなくても、家族みたいに優しく温かく接してくれる住人に、好きな人までひとつ屋根の下で暮らしてる 幸せじゃないはずが、ない]
(=141) 2014/06/30(Mon) 22時頃
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ぁー………それなら、安心。
[裡は探らず、言葉の表面的な意味だけを受け取る。 けして宇佐美が不幸だとは思っていない。 嘘をついているとも無理をしているとも思わない。
上げられない曇った眼差しは 排水口を見つめ続けた。*]
(=142) 2014/06/30(Mon) 22時半頃
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それに、まだ居るっちゃ。 そんなすぐ出ていかされんよ、泣くぞ?
(そんな冗談を返して。)
出てく時には、なんかしてもらおうかいね。
(藤堂なら、何をしてくれるんだろう。 律儀な彼を見て、軽く首を傾げた。)
(=143) 2014/06/30(Mon) 22時半頃
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まあ、まだいる間に遊べばいいか。 あと新居に邪魔しに行くのもありだな。
[クス、と笑って返す。 すでに泣いた後だろうとは突っ込まず]
んー、なんか、なあ……。 まあ送別会みたいなのはやるかもしれんが。
[なにか絵でも描いておくか。 どうせなら引っ越したことを悔やみたくなるようなのを、と嫌がらせのように考える]
(=144) 2014/06/30(Mon) 22時半頃
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[四方八方から押し寄せる音の波。 がちゃがちゃ、目の前で、格闘ゲームに屯う学ランの男が数人。 そんなかには当然のように俺の姿も混ざっていて 向かいの、他校の学生服に身を包んだ誰かさんと勝負してる。
――――― WIN
て、三文字のローマ字と共に、はやし立てる声が沸く。 やれ弱いだのやれ強いだの語彙の無さはそんなもん。 俺は当時からゲームにゃのめり込んでで、そこそこ、強かった。 だから愛想尽かされずに此処に居たわけだ。]
『大学に入ったらさ』
(=145) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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新居にかぁ、それもありっちゃんね。 昔みたいに飲んで騒いで。
[ここを出て行く頃になれば、きっと出来る。 あの頃みたく、素直に笑ったり喋ったりは出来なくても。 きっと、出来る気がするから。]
やめいよ、それこそこっぱずかしい。
[送別会だなんて、誰が来てくれるんだ。 こんなにも愛想の悪い住人に、と。 嫌がらせの絵を受け取る時がきたなら 悔やむどころか泣いてしまうだろう。]
(=146) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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新居祝いで良い酒もっていってやるよ。
[素直に騒げそうなのなら、出て行くのはいいことなのだろうと思う。 恥ずかしがる様子にニヤニヤと笑みを浮かべ]
ここのやつらなら付き合ってくれるだろーし。 誰もいなかったら二人寂しくってか。
[まあ確実に昨日のBBQみたくなるよな、とは思っている。 絵を見たときの反応が楽しみだからがんばるかな、とどんな構図にするか視線をそらす相手をじーとみてる]
(=147) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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オレが飲むんじゃなくて、お前が飲むとやろ?
[いい酒は、きっとオレの胃には入らない。 そもそもビールいっぱいで酔うような体質だ。 カクテルなら不思議と何杯かはいけても。 なかなかの酒豪集まるわかば荘の一人、藤堂もきっと 持ってくるなら焼酎やなんかの類だろうと高をくくって。]
せやんね。 でも寂しい別れの後で、寂しい酒は簡便しい。
[飲むのなら、楽しい方がいいだろう。 きっと昨日のバーベキューは楽しかっただろうから。 大声を聞かせていたかもしれないこと、今更になって思い出して 逸らした視線が、エンジニアブーツへと落ちた。
うっすらと白い、涙の雨の痕。]
(=148) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[夢を見ていた。 なんだか見たことのある光景、そうだ、これはCMだ。 市販のホットケーキミックスの。 メルヘンチックな音楽に合わせて フォークとナイフを持った子猫たちがコーラスをする。
にゃあ にゃあ にゃあ にゃあ
ホットケーキ屋さんのホットケーキが焼き上がるのを それはそれは心待ちにしているのだ。
にゃあ にゃあ にゃあ にゃあ
CMのホットケーキ屋さんは熊の姿だった筈なのに、 夢の中でホットケーキを焼いているのは猫に囲まれた檀だった。
最後の仕上げは甘いハチミツ、わんこ印の特製品。 美味しくなるようたっぷり、たっぷり… あ、あ、それはかけすぎ、だめだ、だめだって! そんなにかけたら溢れちゃうよ、翔平くん…!!]
(=149) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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俺も当然飲むとも。 まあカクテル希望ならつくってやれんこともない。
[ジンとかリキュール類があれば作れるものだし。 カルアミルクとか簡単なカクテルの代表格でもある。
祝う相手の好みを考えはするぞと無言の主張]
ま、実際行うかどうかはそのときにならんとな。
[それ以上言葉をかさねても素直に受け取らない天邪鬼だからあまり繰り返さず]
(=150) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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『了解。 バイトだけど、多分帰ってる。 もし間に合わなかったら、 俺の部屋で待っててくれてもいいです。 鍵はあいています。
緊急時はここに電話:090-✕✕✕✕-✕✕✕✕
遊
そうだ、南方は何色が好き?』
(=151) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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―こんな夢を見た―
[顔のない男に、俺は必至にしゃべっていた。 朝床で起きて、昼からバーベキューして、夜に花火して。 昨日一日あったことを、必死で喋るけども相手は明らかに退屈していた。 その雰囲気がこわくて、俺は沈黙を作らないためにますます無益なことを話す。 昨日一日あったこと、事細かにどれだけ話しても、白けた雰囲気は消え去らない。
ああ、どうしよう。また独りになってしまう。
あんなに親切にしてやったのに。
ケンカしてたら味方してやったし、欲しいものがあれば買ってやったし、いつだって助けになってやった。 それなのに、みんな他人の気持ちを考えてないだとか頼んでないだとか。 お前は、自分のエゴを押し付けて感謝して褒めて欲しいだけだろって]
(=152) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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違う、俺はただみんなに喜んで欲しくて。 もしかして迷惑だったのか?ならやめるよ、ごめんな。だからさ、だから嫌わないでくれよ。 俺の悪いところ全部直すから。なあ何が、
[だからさ、そういうところが。
なんて言われても、わかんねえよ]
(=153) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[同性に好きと告げた天露を気持ち悪いとは思わなかった。]
好き、とは難しいな。
[羨ましいと正直思った。 自分は学生時代から変わっていると言う自覚があった。 アイドルや学年の美少女、年上の教師、友人の彼女自慢に 最初からあまり興味が無かった。 付き合いがあるから相槌や冷やかしはするが、別に自分の身に 置き換えようとも思いもしない。]
(=154) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[俺はこんなに好きなのに俺のことを嫌いなお前が嫌いだ]
(=155) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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したら、美味しいのんにして。
[酒はあまり詳しくない。 だからもし飲み明かすようなことになったら 詳しいヤツを連れて、買出しに行こう。 誰かついてきてくれるだろうか、判らないけれど。]
…、 楽しみにしとうっちゃ。
[いずれそんな日が来ることを。 希望にしても、いいだろうか、なんて。 永利を起こしに行くだろう藤堂の姿に、呟いた。]
(=156) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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おー、楽しみにしとけ。
[途中で振り返り、両方の意味で笑っておいた。 カクテルも、送別会も。
楽しめるだけ楽しむものだ。]
(=157) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[意味も無く他校の不良に絡まれた過去もあり、女っ気が無くとも おかしな目では見られなかった。 単純に友達と馬鹿な遊びをするのが楽しかった。
そんな学生生活で切欠があるとすれば、 趣味で作っていた菓子を可哀想なお前達にお恵み、 等と言う名目で持って行った時。 最初こそ面白半分でげらげら笑っていた友人達が、 真剣に美味いと言ってくれた。 中途半端な不良達が本気で喜んでくれたのが嬉しかった。 特に1人の先輩の幸せそうに食べる姿が酷く印象深く。
それを機に、本気で菓子職人の道を進む事にした。
全く覚えていないかもしれないが。 自分にはとても大切な瞬間だった。]
(=158) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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……───。
[すん、と鼻をすする。 たぶん泣きそうなことも、気付いていながら謂わずおいてくれたし 酷い顔も、なににも触れずに話してくれたのだろう。
泣きたいときに、泣けばいい。
そうしたらきっと、年がら年中泣いてしまうかもしれない。 はふ、と息を吐き出して。 振り返って笑う藤堂の背を見送った。 律儀な、ほんとうに、いいやつ。 雨が降る中、傘を差しにくる。 そんな、ヤツだ*]
(=159) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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あれは『好き』だったのかな。
[そんな言葉が付けられるとは思えない程些細な事かもしれない。 今その笑顔を思い出せば感謝しか無いが。
食べてくれて嬉しかったと思う感動は残っている。
昨日、同じ想いを持った事を思い出す。]
あれは何だろうな。
[淡過ぎて自分でもよく判らない感情が、 静かに胸を満たしていくのを感じていた。]
(=160) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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[夢の中では、まだ花火をしていた。 そして、スイカも用意されていた。 目隠しをされ、ヨロヨロとスイカに向かって、進む。
そのまま、そのまま、まっすぐ。
ソコだ!!!!!]
(=161) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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―――ドッスンッ!!!
ギャ!!!!
[落っこちた衝撃音と、うるさい自分の叫び声で、 強烈に、目が覚めた。]
イッ てぇええええええ!!!!
(=162) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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[ぼさぼさの髪と黒ぶち眼鏡でわかりづらいが、徹はきれいな顔をしていると思う。 イメージをイラストに利用させてもらったこともある。
ごたごたして関係が壊れるのが嫌だったが。 きっとそれはとてもひどい態度だったのだろうと、今更思いかえしている]
(=163) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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[朝のシャワーを浴びて、いつも通り床に散らばる服を拾って幾枚も着て。 そろそろ洗濯をしなければと溜まった洗濯物を見て思うが、服は無駄にあるので緊急ではない。
部屋に冷蔵庫は置いてない。というか、服と布団以外の家具が乏しい。 そのため、何か食べようと思ったら談話室まで行くことを強いられる。 こちらも今のところ、困ってない。
困ってないが二つ揃ったが、それ以外で困ったことがひとつ。 流しに置きっぱなしだったアイスの棒を見て、顔を顰める。
あいつだけは見たときから嫌いだったんだ、なんて。 思考は呟くが、薄々とそれが自分のメンドクサイ思考回路の結果だとは、分かっている。
嫌われるのが怖いから、自分から嫌いだと言って。 俺はお前が嫌いだからお前が俺を嫌いでもいいんだと言い訳して、それなのに逆のことを思うわけでして。 だから、厚意なのか気まぐれなのかわからない、ただの付加価値の付いたゴミが心を乱している。
それが分かっているから、アイスの棒を自分の視界から隠すように、コップを被せてから 嫌な夢の名残を欠伸と共に追い払おうとしながら、談話室へ向かった]
(=164) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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[眼鏡がないときは、徹の視線はこちらをみている気がする。
目が悪いと聞いているから、きっと見えていないのだろうけれど。
曖昧な言葉の羅列でごまかしてしまうことに、自嘲を浮かべ。 けっきょく、どこまでいっても相手のことを考えた振りして自分のことだけしか考えていない]
(=165) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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徹津、ありがとう。
[同じく立ち上がった徹津>>254に短いが心から感謝を込めて頭を下げた。]
(=166) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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……っと。
(話すべきか、悩んで。) (どのくらいか少し沈黙の後、ゆっくりと頷いた。)
か、なうなら。 どうに、か、なり たい。
(こいつはゲイじゃないだろうに。) (わかってていて、口にした。)
(=167) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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あとで。
[礼>>=166には、ゆるく振り返って答えた。]
(=168) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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(フランクさんからは、逃げていた。 知られたくない、幻滅してほしくない。 オレのことなんてわからなくていいからと。)
(達久からも二回逃げたけれど。 知ってほしい、受け入れてほしい。 オレのことをわかってほしいのにと、だった。)
すきになる、て謂うたのに 優しくしたんは、達久ったい…。
(戻れない位置。)
(今度こそ、見限られてしまうんだろう、か。)
(=169) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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[昨夜、言われたこと>>=30を 忘れたわけではなかった。
ただ──言葉が足りない、と言われても すぐには伝えたい事柄が溢れて来るわけではないから 昨日の今日で、何も変わっていないように見えるかもしれない。]
(=170) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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[わからなくて不安になる。 ──その感情が理解できないわけではない。
だから、伝えてみよう──と、思っている。]
(=171) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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……徳仁、 俺は…
…お前の事が、好きだよ。
[1年半越しの藤堂からの答えに零れるのは1年半の間、 捨てようと思っても捨てきれなかった気持ちで。]
(=172) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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…悔しいくらいに、
……お前のことが、好きだ……。
[藤堂へと伸ばした手が、 繋がりを留めようと触れた場所を緩く掴む。 諦めきれないとその心の裡を明かすように。
見つめていた藤堂の表情がわかると思ったのに、 目元が熱くなると同時にまた見えなくなってきた。 …ぐにゃりと、藤堂の姿がぼやけていく。**]
(=173) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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[草芽は、己で己の視界を閉ざしている。
分厚い前髪は、 南方にとってのカーテンで 自分にとっての見えないラインと同じ。
己を守る境界線なのだろう。
──けど、知りたいなら そこから出て来なくてはならないと思う。]
(=174) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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───オレは 達久が、すき、と。
(オレに勃たなかろうが) (オレを最優先に出来なかろうが) (どこかへ行って帰ってこなかろうが)
(オレは、この気持ちを過去形にしたくない。)
お前に、オレのこと… すきに、なってほしいと、よ
(=175) 2014/07/01(Tue) 02時頃
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[実際のところは、分かっているわけだ。
好かれたい何が駄目なのか知りたい傍に居て欲しい。
要求は無限にあるくせに、他人からの意見には耳を塞いで逃げ出して。 自己完結して周りのせいにして、周りに汲み取ってもらうことだけを要求している。
自分の悪癖は、よおくよおくわかっていて。 だから、見ろと言われたそれは、まったくもって正しい。
分かっているけども、それを指摘されてはいそうですねと聞ける性格でもない]
(=176) 2014/07/01(Tue) 02時頃
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せやけん、から、くさ。
お前に優しくされると、思い込んでしまうかもしれんと。 粥作ってくれたり、心配してくれたり。 怒ったり、追いかけてきてくれたり。
好かれて嬉しくないわけじゃないんも、わかるっちゃ。 でも、もし、『それ以上』を考えれんなら。 考えようとも、思わんなら。
変に、優しくせん、とって。
───オレは、ペットじゃ ない っ
(=177) 2014/07/01(Tue) 02時頃
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[それももう、 心配に値するか怪しいけれど。]
(=178) 2014/07/01(Tue) 02時頃
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[道中。猫を見守っているという進に宛てて。
件名:三毛猫 添付:14xxxx_1.jpg ------------------------------------ 写メって。 俺きらわれてるぽいから そいつには会えねぇの。
あとで、あそぼう。 ------------------------------------ …って短いメールを送っておく。 添付画像は宇佐美を背負う檀の後ろ姿の写メ。**]
(=179) 2014/07/01(Tue) 02時半頃
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― 206号室 ―
[今更だと、怒られてもしかたないのに。 怒りもせず、それどころか泣きそうな徹>>=173が、腕を掴むのを振り払えない]
うん。ありがとう。 お前のこと、友人として大事に思ってる。
[一年半前と同じ言葉に。 あのとき足りなかった言葉をつけたして]
好きになってくれてありがとうな。
[掴まれた手はそのままに。 涙をぬぐう為の手はもたないから、徹が落ち着くまで傍にいるだけだ]
お前が何も言わないからって、甘えててごめんな。
(=180) 2014/07/01(Tue) 07時半頃
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[すごく幸せな、夢を見ていた 季節は夏で、俺は小さな子供で 兄と近所の小学校プールで遊んで、帰ってきたら母親がスイカを切って出してくれた。仲良く並んで縁側で食べて、何時の間にか俺は兄の足を枕代わりに眠ってしまって
その後はきまって、仕事中休憩に母屋に来た父か祖父が、しょうがないなあという感じで俺をおぶって、部屋まで運んでくれた 広くて、がっしりしていて、あったかい。 お日さまのような背中。
夢であって夢じゃない。 これは、記憶の断片だ。幸せな思い出の、ひとつ
…あれ? じゃあ、今俺が全身を委ねているこの背中の持ち主は誰なんだ。何だか色んな声がする――]
(=181) 2014/07/01(Tue) 11時頃
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[どこからか"姫奪還"という言葉が聞こえて、場面が急にぐにゃりと歪んで……目の前には俺の布団に包まりながら震えている天露がいた。
俺は持っていた洗面器で、天露の涙を受け止めながらよしよしと頭を撫でている 昨日、永利にそうしてもらったみたいに ―大丈夫、大丈夫やで信也さん もうすぐ、勇者が王子を連れて来てくれはるからな 俺だってここにおるし、何でも言うて
[そんな声をかけたら、布団の中、暗闇から得体の知れない声がした。天露の声じゃない]
【オ前ハ 誰ニモ 真実ヲ 告ゲナイノニ?】 【卑怯デ 嘘ツキデ 甘ッタレの 馬鹿ナ ガキ】 【ダカラ 捨テラレタンダヨ アノ男ニモ ソシテ…】
[いやだ。やめて。その先は、言わないで]
(=182) 2014/07/01(Tue) 11時頃
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[いつまでも此処にいるわけにもいかない。 午後からはカフェや、本屋に行くつもりだ
苦手、なんだけど。メールしてみようか]
宛先 信也さん 件名 おはようさん --------------------------- 具合はどう?大丈夫? もう少ししたら出かけるから 何か買ってきて欲しいもんあったら言うて
ところで、俺の布団そこにある? 夜までに取りに行くんで、都合のいい時 連絡ちょうだい。 メールでも電話でもノックでも
[送信]
(=183) 2014/07/01(Tue) 13時頃
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[扉の外から聞こえた声>>331に、視線を向ける。
瞳を細めるものの、廊下の様子を見に行くことはせず。
部屋の中、布団の上にいる徹をみる**]
(=184) 2014/07/01(Tue) 13時頃
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[>>=180繰り返される同じ言葉に今度こそ笑みが零れて。 同時に、細まった目からこめかみを伝う水滴に 視界を邪魔していたのはこれかと起き上がって自分の目から零れる涙を手の甲で擦る。]
…泣き方って、 急には思い出せないものなんだな…。
[堰を切ったようなものではなく、 閉め忘れた蛇口のようにぽたぽたと落ちていく自分の涙を 何年振りだろうと物珍しげに暫く見下ろしていたが。 謝る藤堂の声に顔を上げ、向かい合う形で座り直すと ぼやけてわからない彼の表情を想像しながら眉を下げて笑う。]
…なんか、 やっと、ちゃんとフラれた気がする…。
[そう言って、藤堂を掴んでいた手をゆっくりと引いた。]
(=185) 2014/07/01(Tue) 14時頃
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To:宇佐美 瑛士 Title:Re;おはようさん ――――――――――
だいじようぶ。 わか多、ふとんもありがとう! 夜までにはかえすがえす
――――――――――
(=186) 2014/07/01(Tue) 14時頃
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[>>=184聞こえた声に気付いた様子の藤堂に、 もう大丈夫だと声を掛けたが藤堂が動く気配はなくて。 落ちていく涙が枯れるまでこちらに付き合うつもりらしい、 そうわかるとどこまでも律儀な奴だとまた笑みと共に涙が落ちる。 大事なことを有耶無耶に誤魔化そうとする 憎たらしい一面もあるけれども、 それも含めて
好きだった。]
(=187) 2014/07/01(Tue) 14時頃
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[…昨日のことを思い出しながら、207号室側の壁を見る。永利がいま何をしてるかとか、どんな気持ちでいるのか。やはり俺には解らない。
でもなんだろう。 なんだか、ざわざわする。
寝汗をかいたせいか、布団もなしに102号室で夜を明かしたからか。何だか少し寒気がする。風邪を引かないようにもう1度シャワーを浴びて、ついでに目元の腫れも何とかしよう]**
(=188) 2014/07/01(Tue) 15時半頃
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|
[退屈だった。ほんの三十分ほどの雨道が、つまらなくてつまらなくて。 雨に濡れてみようか、なんて傘を閉じたりもしたけれど、冷たいだけ。 ちょっとした思いつきで、今日は写真を撮らないなんて決めたけれど。何も探さず、見ず、ただ目的地に向かうだけの独り歩きの道程は、退屈を極めた。 何も見ようとしなければ、世界にはこんなに何もないんだと、思った。]
(=189) 2014/07/01(Tue) 17時頃
|
|
[はじめは、いつも通りの歩き方。側溝の隙間に、公園の柵の向こうに、看板の天辺に、目を向けて。 ただ、それらは切り取ることは出来ない。もちろん世界の色が変わってしまったわけじゃあなくて、みんなきらきらしているのに、見ている自分の目が色褪せてしまったような、そんな感覚。 どことなく仲間外れに近いような、虚しい戯れ。 しばらく行くうちに、何も見ないで歩くようになってしまった。 雨道は、無為に濡れて体力が削れるだけ、のものに変わった。]
(――みんな、知らないんだろうか)
[毎日歩く道の、本当の色を。いや、きっと自分も知らなかったのだ、出会うまでは。 夏と冬の色の違いも、虹の内側と外側の、どちらの空が明るいかも。]
(=190) 2014/07/01(Tue) 17時頃
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|
[ ―…触れた体温から思い出したのは。
一昨日の買い出し帰り。雨の中、傘の下。 落ち込んだように見えた頼りない背中や 右手で触れたそこの体温、手触り。 ふと詰めてみた一歩分の距離。
このまま、おぶさり寄りかかるより… 俺は、 …―? ]
(=191) 2014/07/01(Tue) 18時半頃
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|
[…単にからかわれたと気づくのは、その少し後。 お陰で寝落ちたことについての落ち込みは半分に減っていた。
……これが 彼からいつも"もらっている"ものだ 本当に敵わないなと思う。
この、人たらしめ]**
(=192) 2014/07/01(Tue) 19時頃
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|
うん? なんだ?
[近づく徹をじっと見返す。 もう少しで触れそうな程に近づいた顔は、涙に濡れていて。 離された手を伸ばして頬に残った涙を拭う]
ーーーーーー
[望まれれば、口づけを拒むことはない。 徹を見る瞳は今までと変わらぬもので、口づけ一つで変わりそうもない。 いつ触れあってもおかしくない、そんな位置で、微かに笑って]
(=193) 2014/07/01(Tue) 19時頃
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[拒まないのは触れあっても、その先には進まないから。 触れた後の己が変わらないと思うから
望むなら叶えてやりたいと思ったからだ**]
(=194) 2014/07/01(Tue) 19時頃
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[庭に出ると、針のような雨に打たれて項垂れるハーブを、『彼女』が心配そうに撫でていた。 『彼女』は、外に出て来たフランクに気付くと、しばらくじっとフランクの顔を見詰めてから、白い、細い指で口許を隠してくすくすと笑った。]
……くそ……、楽しそうだな……。 俺が告白されたのがそんなに珍しいか?
おう……初めてだよ……告白されんのなんて。 初めてが男か……って、だから笑うなよ……。
[しつこいほどに、楽しげに笑い続けていた『彼女』は、不意に笑うのをやめ、優しげな瞳をゆっくりと細め、嬉しそうに微笑んだ。 『彼女』の唇が動く。
「ずっと、わたしの事を好きでいてくれて──、忘れないでいてくれて、ありがとう──」と、聞こえた気がした。]
(*0) 2014/07/01(Tue) 19時頃
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……おう。 地球が滅亡したって俺はお前を──、
『 』を忘れない。
だからもうちょっと……、待ってろ……。 俺がそっちに行くまで、退屈だろうが──、……そこで俺をずっと見ててくれよ……。**
(*1) 2014/07/01(Tue) 19時頃
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………しないよ。
[>>=193キスを求めたとでも思われただろうか。 動じず、顔を引こうともしない藤堂の反応には 可笑しそうに肩を揺らして笑い。
頬に触れる藤堂の手の感触が擽ったくて、 やはり…少しだけ、痛みを感じてまた藤堂の手を濡らす。
望むようにさせてくれるようだったから、 視力の悪い瞳が今までにない近い距離で藤堂を捉えて。 いつも眼鏡越しでしかわからない藤堂の表情を、 "なかったこと"にしてからは あまり長い時間見つめないようにしていた瞳を、 じっくりと、気が済むまで間近で見つめ。]
(=195) 2014/07/01(Tue) 19時半頃
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[気持ちを隠そうともせず愛しげに瞳を眇めると 藤堂から顔を引いて、立ち上がった。]
(=196) 2014/07/01(Tue) 19時半頃
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……徳仁、 俺はさ…
友達としても、 お前のこと、とても大事に思ってるよ。
[藤堂を姿を見下ろしその赤い髪に手を伸ばす。 くしゃりとゆっくり掻き撫ぜて]
だから…、 ……大丈夫だよ。
[彼がずっと気掛かりにしていたような、 この先の関係が拗れるようなこともないと 安心させるような声音で紡いで]
(=197) 2014/07/01(Tue) 19時半頃
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……ありがとう。
[ぽん、ぽん、と二度赤い髪を撫ぜ 涙の止まった目元を指先で擦る。]
…ん、 目、覚めた…。
俺、風呂入るね。 …もう大丈夫だよ。
[もう付き添わなくても平気だと藤堂に告げると、 藤堂から離れて風呂場へと向かう。]
(=198) 2014/07/01(Tue) 19時半頃
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……徳仁、
[風呂場に入る前、藤堂の名前を呼んで。 もう赤い髪の人影にしか見えない距離から 藤堂へと涙の止まった瞳を細め]
…また、よろしくね。
[これからは"なかったこと"ではなく"過ぎたこと"として、 変わらずに藤堂と付き合っていけたらいいと思う。 彼もそう思っていてくれていればいいと、そう思う。 小さく手を振り、 呼び止められなければそのまま風呂場の扉を閉めた。**]
(=199) 2014/07/01(Tue) 19時半頃
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[見透かされたような気がして肩をすくめ。 可笑しそうに笑う様子>>=195にまあいいかと、笑みを返す。
こんなに近い距離で徹の顔をみたことはない。 その瞳が浮かべるものに、返せるものはないから、ただじっと見つめかえし]
[立ち上がった徹を見上げて、ゆるりと瞬く]
――ん、ありがとう。
[見捨てもせずに、今までどおり、に、付き合ってくれた理由はそれか、と思う。 撫でてくる手の重みを感じ。
不安がとけていく気がした]
(=200) 2014/07/01(Tue) 21時頃
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ああ、――それなら、俺は戻るよ。
[安心したような笑みを返して頷き。 立ち上がって風呂場へとはいる徹を見やり、廊下へと向かって]
(=201) 2014/07/01(Tue) 21時頃
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こちらこそ、だ。
よろしくな、徹。
[呼び止められて振り返る。 おわったこと、になったの感じて。 これからも変わらずにすごせることに笑みを浮かべて頷く。 その背を呼び止めることはなく]
ありがとう、な。
[閉じられた扉に、つぶやきを残して。 206号室から出て行った
(=202) 2014/07/01(Tue) 21時頃
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To 宇佐美崇士<tak......@...> 件名 瑛士だよ ―――――――――――――――――――――――― 久しぶり。元気にしてる?荷物届いた。 Tシャツありがと。サイズぴったりやったで
突然ごめんな こっちで好きな人ができた。残念ながら男だよ ばれないうちは内緒にしておこうかと思った でももう嫌んなった。俺はただ人を好きになっただけや それってそんなにあかん事なの? 徳仁さんは悟さんと違うし、俺ももう大人やよ
この先一生家に帰れなくてもいい 仕送りも要らない。慰謝料もいらんて悟さんちに伝えて もうなかったことにして忘れたから。何も心配いらんよって 必要なら貰った金は全部返すからって。 勿論、今まで通り家には迷惑かけないように気をつけるしええ子で頑張るから どうかこの片思いは赦して。見逃して。お願いします
(=203) 2014/07/01(Tue) 21時頃
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[追伸として、ここの人達にばれないように、離縁になっても通販の方は続けさせてもらうよう記して]
……ごめんな。我儘ばっか言うて 親孝行もでけへん、ええ弟にもなれへんで ごめん
[震える指で、送信ボタンをタップした]*
(=204) 2014/07/01(Tue) 21時頃
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[自分が既にいっぱいいっぱいなので、徳仁もいつもと少し違うのには気づかなかった 傘を受け取る時に、指が触れないように気をつけてくれたことも
今から本屋で、徳仁の絵の載った本や雑誌を 探しに行くのだけど ペンネームは教えてもらえないのかな
ご飯はもう食べたのかな。元気かな
…ごめんね。 俺は"なかったこと"になんで、できそうにないよ
訊きたいけど訊けない 言いたいけど言えないことが頭を巡る]
(=205) 2014/07/01(Tue) 22時半頃
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[絵でつかっているペンネームを教えているのは徹ぐらいだったか。 他は気づかれて、問いかけられたら応えるけれど。
瑛士が緊張している様子に、もう少し時間が必要か、とは思う。 "告白"を"なかったこと"にしているけれど。 やはりすぐに忘れろというほうが無理だろう。
なにか言いかけてはやめる様子に、無理に聞き出したくもあるし。 無理させたくないとも思う。
傘を返したら、しばらくの間、取材旅行とでも言ってどっか出かけるのもありかと思う]
(=206) 2014/07/01(Tue) 22時半頃
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[昨日の花火と言い、随分前に過ぎ去った学生時代を 思い出させる彼らの会話が眩しかった。
もう今はあんなにはしゃげない。]
若いな。
[そこまで爺の気持ちは無かったが10歳は離れている彼らは 確かに若かった。]
(=207) 2014/07/01(Tue) 22時半頃
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[背後から抱き締められる形に、先程の学生のノリかと悩んだが 振り解く事もはしゃぐ事も出来ずに、 それより先に感じてしまった事を思わず口にしてしまう。]
温かいな。
[どちらも湿ったままの身体だが。 その分互いの体温が心地好い。]
……風邪を引くぞ?
(=208) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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男、か…。
[おぶさるのではなく背後から感じた温もりも。 甘えていられないと言う彼の意志も。 耳に掛けられた吐息も、擽ったくはあったが。
嫌ではなかった。]
(=209) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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――二階を離れる間際――
ぁー……足、粉々にしたくなる。
[怪我人の特権、ちょっと名残惜しい。 右手をぐーぱーと結んで開いてから壁に触れ。 階下へ向かう間際残した、本音一割冗談九割。
あ、嘘。ごめん。足なくなったら困ります。 本音混じりな事が神様にバレると 足踏み外し階段真っ逆さまで救急車…ってなりそうで 心の中で慌てて懺悔。]
……冗談だけどな。 先、下りてる。
[念のため声にも出しておこうと発言しつつ 檀に向けた顔には困ったような苦笑いがぽつんと。 心もとなく浮いていた。]
(=210) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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[せっかくなので、「はじめてのお絵かき」的な本を手に取って、ぱらぱらとめくってみたもののこれじゃない感満載で、すぐに本棚に戻した
別に自分が絵を描きたいわけじゃない。 ただもう少し、この世界に詳しくなったら、徳仁の絵を見た時に、もっとうまい表現ができるようになれないかと
何も感じないわけではないのだ 見ているとふわ、と気持ちがあったかくなったり、はっとしたり。 どの絵についても、落雷のような衝撃じゃなくて雨どいから雫が落ちる、くらいの静かな感動があって。
ただそれを、どう言葉にすれば伝わるのかが解らなくて、好き、というごくシンプルな一言で終わってしまう
(=211) 2014/07/01(Tue) 23時半頃
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[しかし残念ながら徳仁の絵にだけ、そういう反応をするわけじゃないので。もっとたくさん、徳仁の絵を見て、一目みただけでこれは徳仁が描いたものだと解るようになりたかった
ペンネームも、記載されているものはあるし調べようとすれば解ると思う。でも、これだけ絵を見せてもらったり、話をしていて触れなかったことを今更尋ねるのも何だか恥ずかしいし――本音を言うと、徳仁を好きだと自覚する前からずっと待っていた
徳仁の方から、教えてくれるのを 此方の秘密は一切明かさないのを棚に上げて、教えてくれないなんて水くさい、なんて拗ねていた]
(=212) 2014/07/01(Tue) 23時半頃
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[――今も地味に人気は続いているが、飽きた人は売り払っているかもしれない]
雨とともだち、か。
[ぽつり。とつぶやく。 絵本にふさわしい可愛らしい内容だった。 そのイメージを壊さないように絵を描いて。 人気がでたと聞いたときにはほっとしたものである]
……とりあえず、仕事するか。
[とはいえ何時までも遊んでいられるわけでもなく。 ちょうど吸い終わった煙草を、灰皿へと捨てて]
(=213) 2014/07/02(Wed) 00時頃
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[自分だけが、わかば荘の中で宙ぶらりだ
取り柄の酒は、実家の功績で 自分が造れるわけではないし
この手からは、何も生まれない。 何も掴めない 日向の髪を乾かす、という単純な約束も守れない
じわり、と背中に嫌な汗が滲む いつまであそこで生活できるだろう 徳仁といられるだろう
――わかば荘に 『自分』の居場所というのは本当にあるのだろうか]**
(=214) 2014/07/02(Wed) 00時半頃
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[談話室に続く四角を背に、振り向く。
三毛猫と戯れる徹津と檀の姿。 携帯機器のファインダーを、四角を切り取る。
謂わば 隠撮ッてやつだ。
シャッター音消す巧妙テクニックなんてねーから 遠距離射撃 ロックオン 切り取るのが一枚。]
(=215) 2014/07/02(Wed) 01時半頃
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件名:Re:三毛猫 添付:999xxxxxxxxx.jpg ------------------------------
会心の一撃。
日向隊員、心して収めよ。 ………いや俺も間近じゃ無理よん。
対戦ゲームは無理だろお。 何して遊ぶよ? おまどこ?
------------------------------
[―――― 送信。]
[濡れた髪を掻き上げて、上機嫌に、笑った**]
(=216) 2014/07/02(Wed) 02時頃
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[唐揚げ、美味い。
コツコツと指先で叩く携帯端末の液晶画面。 浮かんでいるのは、雨に滲んだ庭の画。
瑞々しい緑に潜む猫のふてぶてしい態度よりも ヤツを囲んでいる二人の姿に零した息を笑いに揺らし。 画像はカメラロールにダウンロード。]
(=217) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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件名:Re:re:三毛猫 ------------------------------
ミッションコンプリート 大儀である。
道菅隊員の帰還を待つ。 ……ソファのとこで唐揚げ食ってる
あの後どうなったのか教えろよ、 砂漠の鉄塔 欲をうつすとかって鏡の後。
------------------------------
(=218) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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[ あの後、とは…―
進がプレイしていたRPGゲーム。 システムが複雑すぎて手を出さないものの シナリオ展開は気になって ちょくちょくぽつぽつ進捗を聞かせろと強請る。
前に聞いたのは、数日前だっけ。 彷徨った果ての砂漠にひっそり立つ鉄塔で、 主人公が鏡を見つけたところで物語は終わっていた。
寂しい砂漠で、主人公は何を見たのか。** ]
(=219) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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達久、ごめん。
忘れて。
(=220) 2014/07/02(Wed) 06時半頃
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ゲイでも 気に せ…んっ、 くれ… て
あ、り が…っ、 と…、う
(=221) 2014/07/02(Wed) 06時半頃
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[仕事にする、と一口に言っても形は様々ある。 肩書に拘らなければ、どの分野でも仕事はある。
南方は、その点上手く折り合いをつけていると言える。
自分は──]
(=222) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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− 回想・二階での事 −
[足を粉々にしたくなる、そう言った日向の不謹慎な言葉>>=210に 眉を顰める。 後ろから頭を小突いてやろうかと思ったが、 階段が間近で危険すぎると、手を止めると、 向こうも判っていたのだろう。
何か言う前に冗談だと告げられた。苦笑付きで。]
折角貰った身体だ、粗末に扱うな。
[足が無ければ雨の中一緒に傘を差して歩けない。 足が無ければ後を追う事も、抜く事も、並ぶ事も。 感情的な説教になりそうで、苦笑の意味を考える様に 降りる背を見つめていた*]
(=223) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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…長かった、ちゃ。
(自分でも長く思える長い長い五年(>>358) 何度も管理人室に押しかけてしまいたかった二年。
無理に変わらなくていいと諭すような言葉(>>359) 好きなだけいてもいい、好きに出て行けばいい。 突き放すように、『家族』じゃないと告げられて 視線はどこかから逸らされた。
その目にオレが映らないことに、悲しんで苦しんで。
いま、傷むのはほんの少しだけ。 『家族』とさえ思ってもらえないんだと、そんな悲しみに暮れるだけ。)
(=224) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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(呼び止める声は窓の外を見ていた(>>360)
女に恋をすることはない。 汚らしい欲情も、対象になるのは男だけ。
それだけで十分『どうした』って、話なのだと。
本来なら友達として、傍に居れたかも知れない。 逢えただけでよかったのに、傍にいられるだけでいいのに 『すき』と謂う感情は惨たらしく、愛情を求める。 蝕んで、やがて友達としてもいられなくなる。
両想いなんてものは、雲をも掴むような、話。
繰り広げられる例え話も。 たとえば。もし。たら。れば。
それでもこんな風に言葉をくれるフランクさんだからこそ。 きっとオレは、好きになっていたんだろうと。 どこか客観的に話を聞いた。)
(=225) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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(遠い、10分程度の距離。)
(何が大事で)(どうすれば納得できるのか)
(迷子のように彷徨って)
(───わからない。)
(=226) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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すいとおよ。
すきになって、
(ごめんなさい)
(=227) 2014/07/02(Wed) 08時頃
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To:宇佐美 瑛士 Title:Re;おはようさん ――――――――――
バイトはいった 朝までもどれんごめん 部屋は行っていいけん ふとんもつてて
――――――――――
(=228) 2014/07/02(Wed) 08時頃
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[メール送信完了画面、また指先でコツリ。 暗くなった画面から逸らした目は窓の外へ。
雨粒、少しまとまったのか。 霧雨の煙る白から、打たれて揺れる草木が見える しっとり濡れたクリアな視界に戻っていた。
靡かないカーテンに縁取られた大きな窓は ちょっと二次元に続く巨大なスクリーンに似ていて。 そういや最近は映画とか見てないなぁ…とぼんやり。 とくに観たい映画も思い浮かばないんだけど。]
(=229) 2014/07/02(Wed) 08時半頃
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[メールは2通。1つは天露からだった。布団のことはともかく病み上がりで朝まで働くなんて。とこれまたむぅ、となるものの、彼もいい大人だし実は結構年上なことを思い出してぐっとこらえる]
宛先 信也くん 件名 りょーかい ------------------------------- 無理せんでな 布団は…なんとかする
[送信]
(=230) 2014/07/02(Wed) 09時頃
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(──メモ、中に入らなきゃ見れないじゃん)
(=231) 2014/07/02(Wed) 09時半頃
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[そうそう、宇佐美の作品>>453は 味があったのでレジ横のメモスタンドに挟んで置いて来た。 あれが遊だと、今後何人の客が気付くだろう。]
(=232) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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――……
(=233) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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(こええよ!)
(=234) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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[書架には様々なジャンルの本が、無作為に並んでいる。
多いのは小説──純文学の類だが、 ライトノベルや若年層向けの娯楽小説も数冊混じっている。 ハードカバーの本から文庫本まで種類は様々で、 上下巻が離れて置いてあったり、並べ方も適当だ。
小説の次に多いのは写真集。 風景、建物、人、もの。 こちらも種類、ジャンル問わず置いてもあって、 数も少なくない。
他に、今書いている小説のための畜産の資料などが ぱらぱらと混じって置いてあるが、 表紙もそっけないので目にはつきにくいだろう。]
(=235) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[ぼんやりと、雨でくすんだ緑に見える屋根を眺める。わかば荘には、もうあと何歩かで着く。その数歩が踏み出せない
今は何時だろう。談話室ではまだ夕食の時間で、和やかな空気だろうからしけた顔を見せて邪魔したくない。 屋上は物思いに耽るには最適だけど、雨だし。風邪は引きたくない。 自分の部屋、に入るのは怖い。きっも自棄酒していまう。 行きたい部屋、会いたい人はいる。 でもそこに行く資格は自分にあるのかな。
バイトも辞めてきた。 もう『エイ』にもなれない。徳仁以外とはああいう会話はしたくないと気づいてしまった。 結局わかば荘以外に自分の帰るところはなくて、でも身の置き場がない]
(=236) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[本が部屋を高くから、低くから、見張っている。 不思議と間中が、部屋の外側にいる時よりも、妙に窮屈そうにうつるのは、本棚のせいだろうか。パソコンの前から動かなかったせいだろうか。 さっきの心ここにあらずといった表情が、横顔が、頭に残っているせいだろうか。 傍によってきた間中をみるに、そろそろ、いつもどおりに見えないでもないのだが――……]
(=237) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[本棚のなかには、文庫本らしきサイズのものから大判図書まで様々だ。 暗い中なので、漠然と「いろいろある」で括る。 多分、南方がタイトルや著者で「しってる」と思えるのは、教科書に出てくるようなものか、話題になった作品か、美大の図書館に置いてある写真集で、たまたま見たことがあるものくらいか。]
…… 入荷?
(=238) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[とっとと鍵を渡せば終わるのに、 引き伸ばすように会話している。
出掛ける前に見た絵が忘れられない。]
(=239) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[変な事が口をついて出たなと思う。 何となく――気のせいかもしれないが。 みょうに、困っているように、見えたのだ。 目の前の変人が。]
(=240) 2014/07/02(Wed) 12時半頃
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[南方は、わかば荘に住んでいる住人のことを どれだけ知っているのだろうかと思う。
この場所は、他の集合住宅とは違う。 顔を合わせる場所があって、人が集まって来て、団欒が出来る。
南方も、その輪に加わることがないではないのに 仕事のことも、何も、まるで興味を示そうとしない。]
(=241) 2014/07/02(Wed) 13時頃
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[自分と似ているようで、全然違う。
過去だけでなく、 今も、未来も。 南方には関わりのないことなのだ。
──南方って、他人に興味ないよね。
さっき、思わず、そう言いそうになった。]
(=242) 2014/07/02(Wed) 13時頃
|
|
[この上なく無粋で、何の意味もない暴言だ。
言わなくて良かったと、 閉ざした唇の奥で思い、二度と出て来ないように飲み込んだ。]
(=243) 2014/07/02(Wed) 13時頃
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−…助けてよ、徳仁さん…
[メールを、送ろうとしては止めてを繰り返していた。 話したかった。"なかったこと"になった巫山戯た話を、更に告げられた酷い真実と。自分がついた嘘の懺悔。
−−全て受け入れた上で聞いてもらえるなら、告白を
どうきりだせばいいのか分からなかったし やっぱり、どの面下げて、という感じだし]
(=244) 2014/07/02(Wed) 13時半頃
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[実家の部屋はここ以上に本に埋もれている。
遊の故郷は、周囲を高い山に囲まれた山間の盆地で、 果樹園を営む家の周囲も、 長閑な自然が広がるばかりで、娯楽に乏しかった。
四季折々に表情を変える美しい自然は多くの人を惹きつけ、 毎年多くの観光客が訪れる観光地ではあったが、 住んでいる土地の者にしてみれば、 見慣れた景色の繰り返しでしかなかった。
それでも、遊は別段、退屈はしていなかった。
果樹園の樹に上って、 そこに生る林檎一つ一つの気苦労や喜びを想像したりして いつまでも遊んでいられる子供だった。]
(=245) 2014/07/02(Wed) 13時半頃
|
|
[そう──遊は、昔から、ちょっと独特の ふわっとしたものの見方をする、掴みどころのない子供だった。
母親が本を買い与えたのは、 一人息子がいつまでもそんな風に 浮世離れしているのが心配だったからかもしれない。]
(=246) 2014/07/02(Wed) 13時半頃
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|
[南方は、わかば荘に住んでいる住人のことを、 ――どれほども知らない。
顔を合わせる場所があって、人が集まって来て、団欒が出来る。 ――らしい。 団欒、という言葉にすらピンと来ない。 いや、周囲を見ている限りではその言葉を使ってもいいのかもしれないが、それは本人達が言ってはじめてだ。
明確に言える。 その言葉は、関わりのない人間が言うことではない。]
(=247) 2014/07/02(Wed) 14時頃
|
|
[半日外に出て、帰って眠り、休みは篭って絵を描く。 近所づきあいをする頻度が高いのが珍しいが―― 他の集合住宅と大きな違いとは何だろう?
他人は他人。 もし間中が、そのまま黙ったままならば、――もしかすると、そのまま。今日も聞かずに帰ったろうか。 それとも、興味のわきかけた変人として、 試しに訊ねてみたろうか。]
(=248) 2014/07/02(Wed) 14時頃
|
|
[大学を卒業後、実家に戻って来いと言われていた。 小説は家でも書けるから、 仕事をしながらデビューを目指せばいいと。
けれど、遊はそれに従わなかった。
この町に来て初めて接した人や景色は 遊の感性を鮮烈に刺激した。 田舎では感じられなかったものが感じられ、 見えなかった角度から世界が見えた気がした。
あの長閑で美しい安曇野に戻ってしまえば、 それは徐々にだが、失われる気がした。]
(=249) 2014/07/02(Wed) 14時頃
|
|
[ああまただ。 曇り空の屋上で、BBQの片隅で、 もっと前にも、たくさんこういう事があった
しんどくて、でも誰にも言えない時 何故かこうして来てくれて その度心が軽く温かくなって救われてきた
気づかなかったのは、気づかれないようにしてくれていたからだろう 「気まずくなりたくない」とあの時何度も言っていた
昼と同じ、今までと全然変わらない態度に大人は切り替え早くて羨ましいなあと。振ったばかりだけど次は振られるのかなあと思う
それでもこうした時間を持てるなら、悪くないかなあとも]
(=250) 2014/07/02(Wed) 14時頃
|
|
[遊は書くためにここに残った。 書くためにここに住んでいる。
文章を書くのに、場所など関係ない。 紙とペンだけあればいいと人は言うかもしれない。
でも──それは。 まだ。 遊にとっては、詭弁に過ぎない。]
(=251) 2014/07/02(Wed) 14時頃
|
|
[洗面所へとタオルを取りに行き、 ついでに鏡で自分の顔を覗きこむ。 擦った所為でいつもよりか目が充血しているような 気もしたけれども眼鏡もしてるし目立たないだろう。
タオルを積んでいる棚の上の 空いたスペースを本棚の代わりにしている。 仕事関連の書籍ばかりが並ぶ中一冊だけ色彩の違う 可愛らしい絵本が置いてある。藤堂の絵本だ。 買ったのだとは、わざわざ報告はしなかった。 藤堂も何度もこの部屋に来ているから絵本の事には 気付いているだろうけれども何も言ってはこなかった。]
(=252) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
|
|
……お前さ、 俺に、関わりすぎなんだよ…。
[無視をしても気にせず話しかけてきた。 嫌がっても構わず名前で呼んできた。 頼んでもいないのに酒を飲めば隣にいて それが次第に当たり前になっていって。 食べ物や酒の味を思い出せたのも、 笑えるようになったのも、泣くことだって――]
(=253) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
|
|
…タオル、2枚でいいよね…。
[他に濡れている者はいなかったかと呟いて。 タオルを持って談話室へと向かう。
気持ちを急にゼロには戻せない。 自分の中で"過ぎたこと"にはなったけれど、 "終わったこと"にするにはまだ時間が必要になるのだろう。 自分を取り戻していくのに5年の月日が掛かったように。
それでもこの1年半と同じように変わらぬ想いが残るのなら、 この先の友人としての長い付き合いで、 どうしても藤堂徳仁という男に惹かれ続けてしまうのなら…]
(……その時は、)
(=254) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
|
|
[どうやら出かけてる間にだいぶ気持ちの整理はついたらしい。 昼にみた緊張がない様子の瑛士に内心ほっとする。
意識されるのはうれしい気もするが、ぎこちなくなるぐらいならいらないとも思う。 そういう関係になった上でならともなく、振ったからといって気まずくなられるのは哀しい。
気持ちを知られたことも"なかったこと"にしたからこちらは今まで通りにするだけ]
(=255) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
|
|
[朝からずっと興味があった。
作品を南方に読ませたら、彼がどんな反応を示すのか。 どんな感想をくれるのか。
自分が南方の習作を見てさして面白くもないと感じたように、 彼も、タイトル未定のジグソーパズルを つまらない──と、評するのか。]
(=256) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
|
|
[談話室で見送ってくれた徹>>533に何時ものように、片手を挙げた。 彼の部屋にある絵本には気づいているが、いちいち口に出すのは恥ずかしく。
無言の感謝を向けるのみだった]
(=257) 2014/07/02(Wed) 15時頃
|
|
[個室にしたのは、瑛士が疲れているようにも見えたから。 ここなら気兼ねすることなくゆっくりできるだろう。
それなら連れ出さずに夕食を買えばよかったかもしれないが、部屋で一緒に食べる口実などもうかばなかったからしかたない]
(=258) 2014/07/02(Wed) 15時頃
|
|
[徹の反応を伺って、目線が時折、泳ぐ。 実のところ写真を人に見てもらうのはとても誇らしくて好きだが、見せたことは何人かを除けば、ほとんどなく。 普段はこんなことでもなければ自分から話しかけるなんてまず無い徹が、その相手。 垣根を少しでも払おうとして、踏み出した一歩は、まだ不安の森の入口にいる。]
(=259) 2014/07/02(Wed) 15時半頃
|
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……、………ひ さ。
(答えを急いて、しまった) (困惑する達久を引っ掻き回して)
(=260) 2014/07/02(Wed) 15時半頃
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[読んで貰いたい。 読んでくれる。
気になっていたことが、願望が解消されそうで 安堵の気持ちが生まれたのか。 それとも、話をするうちに少し余裕が戻って来たのか。
窒息しそうな圧迫感を感じていた部屋が、 少し軽くなった気がした。]
(=261) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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To:平井 達久 Title:ごめん ――――――――――
さっき、ごめん ちゃんと話、たい
――――――――――
(=262) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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……っ、ん。
(また話してくれるかなんてわからないけど) (ちゃんと話が、したい**)
(=263) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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[笑いすぎて滲んだ涙を自分で拭いながら、ぽろりと出た本音にあ、と一瞬顔が固まって赤くなってしまった。タイミングよく酒が運ばれてきたので、気づかれていないと思いたい
いつか…いつか伝えられたらとは思うけど その前に、自分が積み重ねてきた嘘について懺悔することが先だし。今のこの楽しい空気を崩したくなくて]
(=264) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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[振られたのだと認識しているから。 こうやって食事に付き合ってくれるだけでも十分だと思っている。
何か言いたいことがあるようなそぶりが見えることもあるが。 無理に口を開かせることもなく、話せるようになるまで待つつもりで。
今は食事や酒がおいしいだろうと笑みを向ける]
(=265) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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[完成させる気があるんだろうか。
あるなら、見てみたい──。 習作でもなんでも、完成された南方の絵を。]
(=266) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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[自分好みの辛口な手羽先に齧りつきながら、何とはなしに聞いてみた]
そのペンネーム、て。何か由来とかあんの?
[ゆかり。ていうのはどう見ても女の人の名前で 例えば元カノ、とか。何なら元嫁、とか。 そういう忘れられない人の名前だったりするのかなあという想像はもちろん口にはしない。 でも気になる。訊くなら名前を知った今しかない
自分はゲイだと明かしたけれど、徳仁はどうなのか解らない。どちらかというのストレート、もしくはどっちでも大丈夫という感じ。
自分が猥談を得意でなかったり、恋話をしないことに合わせてくれているのか、色んな話をしたなかでそういうことは話題になることはほとんどなくて よくよく考えれば、まだ全然知らないことばかりだ]
(=267) 2014/07/02(Wed) 16時半頃
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[ペンネームの由来、に、思い返すように遠くを見やる]
そんなたいそうなものはないな……
紫草をみてて、苗字の藤をくっつけて出しただけだ。 ……それを担当が読み間違えてな。
訂正したけどそっちのが面白いとかいって取り合わなかったんだあいつ。
[あのあほは、と親しげな口調で編集担当をののしった。
恋愛関係はほめられたものではないから口にしたことはない。 もとより人を恋愛の意味で好きになることはほとんどなく。
嫌悪を感じないのであれば誰とでも寝れる程度には節操なしだ。 知る人は知っている、かもしれないが一応わかば荘でそういった問題を起こしたことはなく。 この2年ほどはそういった乱行もぱたりととまっているけど]
(=268) 2014/07/02(Wed) 17時頃
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へえー…ペンネームてそういうもんなんや? まあええやん。似合うてるし。俺は、…好きやよ
[指先についたタレまでしっかり舐め取って、普段知る機会のない世界の話を聞くのは楽しいなあと思う。担当者について悪態をつきつつもまんざらでもない様子は、仕事の充実さを伺わせて笑みが零れる]
ん、ええ味しとる
[いつかのBARで、指を舐めた後に徳仁が言った台詞をなぞったのは偶然か意図的か。空腹の胃に流れこんだアルコールのせいで、自分でもよく解らなかった]
(=269) 2014/07/02(Wed) 17時頃
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[緊張する、という瑛士に、そんなに重要なことなのかと視線を向け。 同じようにお茶を飲みながらうん、と頷く]
――
[どんな話がでてくるのか知らないが、最初は黙って聞くつもり*]
(=270) 2014/07/02(Wed) 17時頃
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俺、ゲイやて言うたやろ…最初に付き合うた人がな 兄貴の親友で…悟さん言うねんけど
[緊張するのは、内容に性的な部分を含めているからだ。厳しく緘口令が敷かれたのも、同性というだけでなく互いの年齢も問題だった。相手は当時26歳で、俺はその10歳年下]
代議士の息子やったし、バレへんよう気ぃつけてんけど …1回だけ、鍵のかからん部屋でその…してもうて
[あの時俺は風邪を引いて早退して、家族が様子を見やすいようにと1階の兄の布団で寝ていた。 連絡したら悟が見舞いに来て、なんやそそる言いだして急に乗っかってきた。 俺は熱でぼんやりしていて状況が飲み込めないまま、求められたら拒めなくて
当時はどうしてだか解らなかったけど、今は解る なるほどそういうことだったのかと]
…もう、解るやろ。そこで兄貴が部屋に来て… 一番見られなくないとこ見られて、バレてん
[激昂した兄が悟を俺からひっぺがして殴り、騒ぎになったお陰で他の家族にも知られて。 あとはもう、とんとん拍子に破断と示談が進んだ]
(=271) 2014/07/02(Wed) 17時半頃
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[あれは18の夏だか秋だったなあてぼんやり思い出しながら、そこで一区切りして、もう一度お茶を飲む 徳仁の顔を見るのが怖くて、視線は手元にあるお茶漬けを見つめる。ふーとため息をついて、話を続けた]
徳仁さんも知ってるやろけど、地元じゃそれなりに歴史のある酒屋やし、お互い先祖代々の付き合いもあったから…まあさっくり言うと俺が黙って地元を出てそこで大人しくしといてくれれば、"なかったこと"にしましょうと うちの息子にも比はあるから、慰謝料は払うて。
…俺は何も言えんかった。 悟さんが、こうなったらしゃーないね。てあっさり親のいうこと聞いたんが、ひたすらショックで 『もう一生会えないだろうけど、瑛士は誰にでも優しいし好かれるからオレじゃなくても大丈夫でしょ』 『瑛士なら、もっといい人が見つかるよ』
…で、去年結婚して、改めて地元には二度と戻るな、でもその事とか、ゲイや言うんがこっちでバレんようしろ言われて。
俺は…悟さん以外やったら家族が一番大事やから 言われた通り大人しゅう、ええ子にしとったんやけど
(=272) 2014/07/02(Wed) 17時半頃
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…あん時。…BARで徳仁さんに会うまでは、な
[そこでゆっくりと、徳仁の顔を見た。もう大丈夫、吹っ切れたと言い聞かせても、1度ついた傷は治っても無かったことにはならない。日向の言う通りだ。思い出すとまた胸が痛んで、今までの苦悩が蘇って涙に変わる]
…そんなやから。徳仁さんから言われたことも… 受け入れるわけにはいかんくて、でも
[その後。昼間兄にメールした内容については一旦伏せることにして。その後悟から届いたメールの内容を思い出してふ、と苦い笑みが浮かぶ]
なあ、昨日。 『エイ』を俺の代わりにしよう思うた言うたやん? もし別人やったら、ほんまにそうしてたん?
大人いうんはそんな器用なもんなん?
[再びテーブルに肘をついて、やや高慢な言い方になったのは酒の力と、やさぐれた気持ちが湧いてきたからかもしれない。あのメールを読んだ瞬間の、何やねんという]
(=273) 2014/07/02(Wed) 17時半頃
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[発熱した体温が離れてしまっても 指先に灯った温度が、じんじんとそこで疼いている。]
(=274) 2014/07/02(Wed) 17時半頃
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[悟からのメールには、兄から俺をもう解放してほしいと頼むように連絡があったと記されていた。 あの時から兄は悟と絶縁状態だったから、3年振りか
自分も子供が出来てからもしこの子が瑛士だったら、と考えると思うところがあると言って、過去を不問にして今後も口を閉ざしてくれるなら、ゲイと知られてもそれが原因で問題を起こさないでくれるならという条件で、地元に帰るのは好きにしていいと言われた
そこまでは良かった。問題はその後だ]
(=275) 2014/07/02(Wed) 18時頃
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悟さんな……ほんまは、兄貴のことが好きやったんて 兄貴に手を出すと、今までの関係が壊れてしまうから
……代わり、に、俺を……ッ
[そこで言葉が詰まって、嗚咽を漏らしてしまった。
メールには『瑛士のせいで崇士と疎遠になったことが悔しくて。酷い八つ当たりをしてしまってごめん』とあった
八つ当たりって。何やねん。 だいたいそれ俺のせいちゃうし、そんなことも知らずに3年間一途に想い続けて、言いつけを守ってきたことがあほらしくて、その時は泣けもしなかったのだけど]
…な、おめでたい話やろ 自分のあほさ加減がほんま嫌になるわ……
[泣き顔を見られたくなくてテーブルに突っ伏した。徳仁は黙ってきいてくれていたけれど、いきなりこんな話をされて困っているだろうなあと思う
あれだけ優しく、よくしてくれたのに。こちらからは嫌な気持ちにしかさせていない。そう思うとまた涙が浮かぶ]**
(=276) 2014/07/02(Wed) 18時頃
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[瑛士>>=271にとって、話し辛そうな内容を黙って聞いている。 過去に何かあったのだろうということはわかっていたから、そのことを聞けるのだろうとは思っていたけれど。 ゲイだと告白したときの様子から、その件で家族となにかあるのだろうとは、わかってはいたけれど。
悟とかいう男の行動にむかつくのは仕方がない。 そのむかつきを表に出さないようにしながら、時々、それで、とか相槌をはさみ]
……
[入居してきたときの瑛士の年齢を思い返し、よりいっそう悟への苛立ちというか殺意というか。 とりあえずそんなものは押し込めて、お茶を飲んで話しの続き>>=272を聞く]
(=277) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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[BRAで会って、いい子をやめたという瑛士>>=273をじっと見つめる。 顔をあげた瑛士と視線が合ってもそらすことはせず]
――瑛士?
[拗ねたようにも見える様子に首をかしげる。 いいわけなぞできるはずもなく、別人なら一夜の遊びだという前提で誘っただろうことは間違いない。
間違いないからこそ、続いた瑛士の言葉>>=276に顔色をかえて]
(=278) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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それはどう考えても相手の男が悪いだろ。
――いいわけはしないけどな、それでも、俺は一夜の相手だという了解を得てからしか遊ばないぞ。 [どうにも腹立たしい男と言動がかぶってしまっているせいで信憑性などありはしない。 テーブルに突っ伏す瑛士の髪を撫でるために手を伸ばし]
(=279) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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嘘ってほどじゃないだろ。 言いたくないことなんてみんな何かしら持ってて、しゃべらないだけで。
[涙を拭く瑛士を眺めながら、苦笑をこぼす]
なあ、瑛士。 俺はそんな程度の過去で、お前のこと嫌いになったりはしないから。
だからそんなに怖がらなくていい。
[タオルに顔をうめて、こちらを見ない瑛士の髪を撫でる。 安心させるような声音でゆっくりと言葉をつむぎ]
とりあえず、その最低男は殴ってやりたいが。 それをすると瑛士も瑛士の実家も困りそうだからやめておくけど。
(=280) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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[話す前と変わらない、今まで通りの優しい手つきで頭を撫でられてまた少し泣いてしまったけど、お陰で少し落ち着きを取り戻せた気がする
声音に怒りが滲んでいるのが解れば、ますます顔を見るのが怖い]
…うん。解ってるよ。徳仁さんは悟さんとは違う 今は、あん時の徳仁さんが、ほんまに俺のために…その、色々考えて気ぃ遣うてくれたんがようわかって [嫌わない、怖がらなくていいという声にやっと顔を上げる。――いつもより少し痛々し気だけど、想像したよりずっと優しい顔があって]
(=281) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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[あかん、恥ずかしい 告白てこんな恥ずかしいもんやったんか?
今まで女にはさらっとお断りしてきたし 男から言い寄られたんは最近やし ずーっと悟さん一筋やったし、あん時もあっちから言うてきたし
何?なんていうんが正しいん? ていうか解らへんもんなん?好きでもない相手にこんな事言えるわけないやんか。そんな、一夜限りどーこー言うくらい経験あるんやったら解るもんちゃうん? 徳仁さん鈍いんか鋭いんかようわからん]
(=282) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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――……。
[読みやすく、一般的にウケそうな要素の入った話から、なんとなく、要領のよさを感じた。その感想をそのまま言うのは憚られた。 それは常識から、または自分が言われてきたからだろうか。 読み進めやすい、或いは誰かの目線で頷きやすい要素が並べ示されて、物語は止まっている。 若しかしたら、これで文章の世界の正解であるのかもしれないが、その世界のセオリーなど、南方の知るところではない。]
(=283) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[別段、つまらないとかをいう気も起こらなかった。 つまらない、という感想に鈍感になっているだけだろうか? こういうものは、こういうものとして、あるような気もして。 気が利いているとか、技巧というものには好意がある。 だから、それを用いて何かやろうとしているのなら、それでもいいのだろうと思える。 退屈をさせない配慮、層を意識した展開。 王道やお約束に対して、不満を言いたいと思えるほど、新しもの好きでもない。 スクロールをしようとしても、先の展開は、読めない。 無いのだから。]
(=284) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[ここに間中があるとしたら、何だろう。 単に思いつくのは、全て間中が言葉を選んだ言葉の集合体であること。 それ以上は、正直なところ、分からなかった。 間中はここからどうする気なのだろう。 最後までお約束のピースを嵌めるのだろうか。 結局、なにがしたいんだろう。]
(=285) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[遊びのスキルと本気の恋愛というのはまた別で。 なにより一度振られたと思っていたからこそ気づくわけもなく。
恥ずかしがっている瑛士を見れば嘘じゃないとはわかるから。 自然と顔が赤くなって、口元をおおった]
(=286) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[今のように習作を作るだけになるもっと前から言われ続けていた事を思う。 ――提出した作品と、賞をとった作品が、展示位置の関係で近くに並んでいた。 せめて結果に納得出来なければよかった。 「自分の方が優れている」と思える物があればよかった。 けれど、ただ納得した。 ぐうの音も出なかった。 その時の、自分の要領がいいだけの絵が、絵画の世界に平然と在り続ける、熱量をもった、人間を圧倒する美しさという暴力の中で、ひどく、つまらなく、ちっぽけで、ありがちに見えることが、あまりにも、当然で自然に思えた。 そして、それを思うのは、その時が一度目ではなかった。]
(=287) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[ここに居場所はなさそうだと感じた時に、泣いてでも、ダダをこねてでも、これからの一生の使い方を変えても、魂を捧げても、その熱量を生み出す手段を得て、立ち向かわなくては『絵描き』を続けることが出来ない気がして、立ち向かうのをやめた。 だから、美術畑の人間として自分を語る資格を感じない。 落伍者として恥じている。 もう、南方にとっての「コンクール」は一度終わっていた。 もう一度参加するには、妥協を味わい過ぎたと感じている。 それでも、絵がこの世で一番楽しいと味をしめてしまった人間が、完全に手放すのは難しかった。]
(=288) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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……俺、 こんな風に見えたことないな…。
[写真を見つめながら独り言が零れる。 自分にとって、写真は仕事で必要だから用意するものでしかなく。 徹津の写真のような、藤堂の描く絵のような鮮やかな世界を自分は知らない。 視力が悪いせいなのか、それとも単に気付けず見えていないだけなのか。
つい先程、間近で見た藤堂の瞳を思い出す。 近くで顔を見たいという想いもあったけれども、ずっと覗いてみたいと思っていたのだ。あの、鮮やかな色彩を描く男の目には世界がどう映っているのか。その瞳に何を映しているのか。]
(=289) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[ 足を擦ってみる。痛みはもう無い。
綺麗に折れて、七週間かけて綺麗に修復されて、 骨は前と同じ形になったんだろうか。 多少なりとも違う形に変化したんだろうか。
表面から見ていてもわかるはずも無く。
でも、ほんの少しでいいから、 前より逞しくなっていれば良いと思う。 ]
(=290) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[ふと、>>=259様子を伺う徹津の姿を見下ろした。この青年はどうなのだろう。その目の見る先がわかれば、視力の悪い自分にも同じような世界を見ることができるのだろうか。 何が違えば――――…
考え込んでいるうちに、徹津の瞳を覗きこむように顔を近付けていたことには、直ぐには気付かない。]
(=291) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[ 夜を待つ間に。
職場から、回復具合の確認と復帰を促す電話があった。 アクセル踏み込むのも重い荷物を持つのも まだまだちょっと不安が残ると正直に言った所、 事務作業をしばらく…って方向であっさり解決。
週明けから、仕事には復帰する。
怪我人特権よ、さようなら。
二十七歳児は二十七歳のまっとうな社会人に戻るべく 沈み込んでいたソファから身体を起こす。 ]
(=292) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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送信先:翔平 件名:Re:re:re:三毛猫 ------------------------------
水を鏡に喩えんのってどう思う?
------------------------------
[数日間俺が唸りに唸った、寝不足のロジック。 鉄塔の最上階に聳え立つ鏡が 実はフェイクだったって、おいおい、そりゃねーでしょう。 俺が深夜にコントローラー投げ出して不貞寝した。
本当の鏡は、最下層の、揺らがない水面を湛えた水溜り。 最初からその答えを教えるのは、数日前の俺の努力に免じて止めた。]
(=293) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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――見に行こ。
[見えたことない>>=289なら、見せたい。 世界が輝き出すのを、見せたい。 見なくなった途端に世界がつまらなく思えるくらい、この世界はきらきらしているのだ。
見に行こう、なんて。そんな事を住人に言ったのは、はじめてで。言ってから無性に取り消したくなったが、堪えた。 ましてや普段は言葉どころか視線交わすこともない、徹相手に。 それでもこの世界を気に入ってくれたのだと、思えたから。]
(=294) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[―――――…ぱしゃん。
揺らぐ水面を、駆ける足が、蹴り上げる。 雨雲の下。 傘を片手に、若者ですから、器用に、メールを送信して。
駆け足15分で辿り着く、がやがやとした、駅前。 カフェテリアの自動ドアを潜る俺は、傘差してたのに生乾き。]
おはようございまーす。
[て、昼間でも通用する挨拶なんだって、最近知ったもんを吐く。 先輩を休憩に送り出す為に、さっさと俺は準備を始めた*]
(=295) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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(ああ、そうか)
[自分はずっと悟のことが好きで、悟もそうだと信じていたけど実際は違ったわけで――つまり]
(俺やっと、…初めて。両想いになれたんや)
[それに気づいてしまったら益々恥ずかしくて]
(=296) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[気づけば顔が近くて、柳茶色の瞳が、瞬く。 眼鏡をいつもかけているから、視力が悪いのだろうとは、思っていて。 それで近いのだろうとも連想できるけれど、あまり見ることのない相手の目の近さと、今の誘いの言葉が照れくさくて、僅かに俯けて逸らした。]
(=297) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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好きだ。
[耳元近く、低い声で囁いた。
個室でよかったと思うべきか。 わかば荘で聞いていたらうっかり理性が飛んでいたかもしれないから、ここでよかったのだと思う。 瑛士が嫌がらない限りしばらくの間、その体を抱きしめている]
(=298) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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――昼間の談話室、ひよこ餌付け―― [柔軟剤の甘い匂いをかぶったひよこの出陣前。
強請られた時にはすでに残りの唐揚げは一個だけ。 どうしようかなって悩む素振りでの沈黙数秒。 …の後に。]
……ひとくちはやれねぇから、半分。
[残っていた唐揚げ咥えて。]
(=299) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[進のかぶるタオルを掴み、引く。 ほとんど無理矢理引き倒すように進の顔を引き寄せ 親鳥が雛鳥に餌を与えるみたく、色気の無い口移し。
唐揚げの半分は 唇触れないぎりぎり位置で噛みちぎって俺が食う。 残りは、進の口へと舌先使って押し込んだ。
タオルの陰に潜んでのちょっと大人なイタズラの後は、 出勤する進をソファに沈んだまま見送ったっけ。 いってらっしゃい。健闘を祈るよ。]
(=300) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[ぎゅうと抱きしめられた上に、そんないい声で好きとか言われたら俺の心臓はぱあんと弾けてしまいそうなんやけど
あの頃にはなかった、なんというか満たされた気持ちが湧いてきて、止まったはずの涙がまた少し、じわりと滲んで]
俺も。好き。徳仁さんが、好き ずっと一緒におってもらえたら、嬉しい
[タオルがずりおちるのも構わずに、抱きしめ返した。今までのことも、これからのこともひとまず置いておいて 今はこの幸せな気持ちに浸っていたい]
(=301) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[書いたとしても、きっと嘘になる、予感があった。
そんな感動を、遊は知らない。
──冬の深雪の厳しさも ──雪解けの春の輝かしさも ──夏の収穫の喜びも ──秋の実りの賑わいも ──山際から昇る朝日の染み入るような眩しさも、知っている。
故郷の地は、自然の美しさには事欠かない。
精彩な自然の描写は、遊の書く文章の特徴であり それは今、南方が読んだ未完の物語にも表れている。]
(=302) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[なんだこの可愛いのは。 ここが居酒屋だというのは忘れていないからまだいいが。 部屋でやられてたら理性が危ういところだ。
泣きながら好きだと繰り返す瑛士>>-301の頭にキスをおとして]
ん、瑛士の傍にいるとも。 ずっと一緒にいような。
[腕の中の恋人を抱きしめて囁く。 わかば荘でか、それとも二人で暮らせるようなマンションを借りるのもありかとは思う。 まあいますぐというのは難しいだろうし、瑛士が逃げなくなってからかな、と考え。
瑛士が落ち着くまでただ抱きしめたままでいる]
(=303) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[でも、わからない。
遊にとってのそれは 肌に沁み入るように、静かな情感を伴って湧いて来るもので 書こうとしているような激しい感情とは、違う。
──涙を流すほどの激情を、遊は持たない。]
(=304) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[ずっと、という言葉にずっと、と返事が来て、へへ、と泣き笑い顔になって]
…良かった 一夜限りとかじゃないねんな
[ちゃんと解ってはいたけれど、照れくさかったのとちょっとした過去への嫉妬と。唇へのキスじゃないことは少し残念だけど、今はそれで充分だった]
(=305) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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……俺、 見えるかな?
[>>294自信なさげな声音は本当なら10近くも年の離れた相手に聞かせるようなものではなかったけれど。 誘う徹津の目の色がとても鮮やかだったから、もしかしたら一緒に行けば同じ景色を見ることができるのかもしれなくて。
だったら、見てみたい。]
…うん、 じゃあ、今度。
[徹津に頷いてから鮮やかな色が逸れると随分と顔を近付けてしまったと顔を引いて。]
(=306) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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……ごめん。
[また1人、若者をこわがらせてしまった…。 ぽん、と謝罪の言葉と共に徹津の頭を軽く撫でてから またアルバムの続きを眺めて。 そうしている内に時間は気がつけば夕刻へ。]
(=307) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[躍動するから水は清らかなわけで、 停滞するとそこで腐るだけじゃねぇのかな。
薄暗い屋内に張られた静かすぎる水面を前に 映しだされる自分の顔を見つめる 言い知れない不安感に苛まれる。空想。
宛先:進 件名:Re:re:re:re:三毛猫 ------------------------------
鏡みたいに静かな水ってちょっと怖いよな。 見たくない物、見ちゃいそう。
------------------------------
メール送信後、水のボトルをカゴに落とす。 ボトルの中で揺れた水がコポリと泡を立てた。]
(=308) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[間中に表情が見えていないとは知らなかったけれど――その時南方は、ひどく、居心地悪そうな、不安げな顔をしていた。]
(=309) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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――……
[語られた内容は、丁度思い出していた状況を皮肉るみたいに、強かだった。打ちのめされて、呆然として、屈服し、歩く方向を変えた自分を思えば、その結論には、そう出来ていれば――そんなふうに、思えなくもなかった。 結末は、物語上の結びとして、しっくりとして――いるのだろう。多分。]
(=310) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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[瑛士>>=305の言葉に情けなく眉をさげる。 涙の残りをぬぐってやるように頬を撫でて]
そんなもったいないことするわけない。
[たった一夜で手を離すとかありえない。と、口の中で呟くが、抱きしめていれば当然聞こえるわけで。
居酒屋の喧騒が聞こえる中で、唇をうばうのはどうかと自制している。 かといってわかば荘に戻った後でもどうなることか。
まあ何時までも店に居座るわけには行かず]
(=311) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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――見える。 おれが、見れたから。
[はじめから見えていた世界じゃあない。けれど、きっかけ一つで、すぐに見えるようになる。 だから――見られる。もしあの時の写真展の側に自分が今立てているとしたら、それはとてもくすぐったい想いだけれど、悪くない。 自分ではまだ未熟――と、思っているけれど、ずっと避けてばかりいた徹にこうした接点>>=306ができるのは、意外だけれど、嬉しかった。]
今度。 いつでも、呼んで。
[写真を撮りに行くでもなければ、出掛けるのはあまり好きでない。 大抵部屋にいるのを、きっと徹も知っているはずだ。]
(=312) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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――おれこそ、ごめん。
[面映ゆくて、照れくさくて、逸らした。 少しだけ、慣れていない驚きもあって、逸らした。 逸らした理由はあっても、それをうまく伝える言葉を持たず、謝らせてしまった>>=307。
――それでも、それを謝る言葉が出たのは、自分にとっては大きな進歩。 いつもならきっと、何も言えずに閉ざしてしまう。]
(=313) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[濡れ鼠、だが気分は、生乾き、ぼさぼさ頭の濡れひよこ。 卵の殻から出るか出まいか、様子を窺ってんの。
大人の気遣いを受けて上機嫌な俺は 親しさも重なって、気軽に唐揚げ強請っちまったんだ。 ―――残り一個? 関係ねー それが俺のだよん、て。]
………… お?
[予想外。
ポッキーゲームならぬ、唐揚げゲーム>>=299だ、これは。]
(=314) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[タオル引かれた先、日向の顔に、唐揚げロックオン。 ポッキーのように細くもなければ長くもないし 当然チョコレートの味もしない。肉肉しい味が舌に広がる。
―――…お、お?
と、してる間に、押し込まれる唐揚げ半分。くちんなか。 二十三歳児の胃は、すぐにそれを求めて、噛めや噛めや信号送る。 もぐもぐ もぐもぐ ごくん ご馳走様でした。]
にゃろう。
[中途半端な姿勢、タオルのなかで、小声、負け惜しみ。 拳を固めて、おりゃあ、と気安い態度で顎を目指した。 こつん。 て、触れる程度で。
意趣返し、こんぐれーは許せよん、て、笑って、離れんの*]
(=315) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[わかば荘内で隠したくない、理由がもうひとつあって]
だってせっかく両想いなれたんやし… 別に人前でいちゃいちゃしたいとは思わへんけど、もしそないな話になった時に、嘘やなくてちゃんと俺が好きなんは徳仁さんや言いたいなって
[それで引かれたり距離を置かれるようなら、それはそれで仕方ないかなあとも思う。倫理的に受け付けないという人もいるだろう。それは責められない
多分もう、わかば荘にこだわらなくてもいいのかもしれないけどそこまではまだ頭が回らず]
(=316) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[>>=312徹津の言葉は心強くて、天性の感性だとかそういったものがなければ見えないものではないとわかる。安心したように瞳を細めて、徹津へと頷きを返して]
…わかった。 約束ね…。
[そんな約束を、挨拶しか交わしたことのない相手とするとは思わなかった。 またひとつ、5年前に捨ててしまっていた何かを取り戻せたような気もして>>=313目の合わなくなってしまった徹津に心の中で感謝を告げる。]
(=317) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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[そういえば、何故あそこまで徹津の目が鮮やかに映ったのだろう。たまたまそう見えただけなのか、確認をしようと思ってもまたこわがらせてしまうのはよくないから。
ウッドデッキの方へと向かう姿を見送る。自分も人と長く話すのは不得手だから、追わない方がいいとわかっている。 徹津との共通点をひとつ見つけると、キッチンへと向かった。]
(=318) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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ん、そうだな……
嘘つく必要ない。聞かれたらほんとうの事を言えばいい。
[全員が受け入れてくれるなんて思ってはいない。
ただ、瑛士の気持ちがうれしくて、ゆっくりと頷く]
(=319) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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[あとで、徹には話しに行こう。 過ぎたことにしてくれたけれど、だからこそ。
なにかの弾みで知られるのではなく。 きちんと、付き合い始めた人がいる、と己の口から伝えておこう]
(=320) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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[けれど、その切羽詰まった感覚は、分からなくはなかった。 自分の時は――どうだったろう。]
(=321) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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めちゃめちゃ綺麗なものを見た時に、 そうだな。泣きそうにはなった事はあるよ。
(=322) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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[聞こえた小さな声に、固く瞼を閉じた。
故郷の朝焼けを思い浮かべる。 泣きそうなくらい綺麗だと人が言った、それを。
でも──遊が同じものを見て感じたのは、 その色彩の境目にあるかもしれない世界や、 同じ景色を見ている人間の、一人一人の物語で。
見える世界を単純に“そう”と、 受け止めることの出来ない自分を再認識する。]
(=323) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[さて、いつになったらキスができるか、と。 手をつなぎつつ考えてはいる。
人目のあるところでがっつくほどではないけれど。 わかば荘に帰り着くまでに人通りが途切れたら我慢できるかどうか。
部屋にひっぱりこんでというのはなだれ込みそうで、とかまじめな顔をよそおって悩む]
(=324) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[手を繋いで、またしょーもない話をしながら思い出すのは103号室で話した時のこと
キス、しようとして拒まれた 勿論正当な理由があったからとはいえへこんだのも事実で。もしまた、同じように拒まれたら悲しいなあと思えばこちらからは言い出しにくい
一体いつ、どこでならいいんだろう。 幾分自由になったとはいえ、世間体ってやつを気にしないといけない事には変わらないけど。
例えば商店街を抜けて、わかば荘へ上る丘の手前の交差点。 あそことか夜は暗くて、目立たないんじゃないかなあとそわそわしたり]
(=325) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[良い事は確かにあった。 三毛猫が見れた。 こちらを見てくれた。
それとは別に悪い事ではないが、良い事かどうかは判らない事。
わかば荘内のちょっとした人間関係を知ってしまった。 知ったからと言ってその関係に何か、 悪い感情は特に浮かばず、 何も変わらないだろう自信はあった。
ただ、それを切欠として 『好き』と言う感情について考える事があっただけ。
だが考えてもその先に踏み込んで良いのかどうか、迷っている。 その迷っている理由もまた判らない。]
(=326) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[家族と家を困らせたくなかった。 デビューすれば、 諦めて別の後継者を見つけてくれると思っていた。
その考え方が甘かったのかもしれない。]
(=327) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[瑛士と取り留めのない話をしながらわかば荘へと帰る。
丘の上にあるのがわかば荘と墓地だから、この交差点から先はとんと人通りがなくて。
車も通らずというところ。 ちらりと瑛士をみればそわそわしている様子に、意識されていることを感じて、つないだ手を握りなおす]
……瑛士。
[ちょうど周囲に誰もいなくなったところで名を呼び。 覗き込むように顔を近づけて、じっと見つめる。
そのままゆっくりと顔を近づけて、 逃げられなければ、軽い、重ねるだけの口付けをするつもりで]
(=328) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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[ふと、急に人通りが減って。 街頭はぽつぽつあるもののあたりは静かで、雨の降る音しかしない。明日は晴れてほしいなと思う
ふいに、繋いでいた手が離れてあれ、と手元を見たら握り直されて。
『瑛士』
…ひっそりと、でも確かな熱を持った声がして。 それが合図のように、手にもっていた傘が当たらないようにそっと降ろして
ゆっくり近づいてくる顔に、おそいよ、と形だけの文句を告げて、目を閉じた]
(=329) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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[描きたいのは、安っぽい感動じゃない。
感動と自己陶酔を錯覚している人間の滑稽さだとか 日常の光景を異なる視点から覗いた際の違和感だとか
どちらかと言えば捻くれた、シニカルな目線。
おそらくはそれが── 間中 遊が伝えたい、間中 遊の世界。]
(=330) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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