64 さよならのひとつまえ
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─ 自習室 ─
[パーティションの裏側で、椅子には座らず、身を隠すかのように隅の方にしゃがみ込み、改めてスマホの画面を見つめた。
ネイビーブルーの中に描かれたボロボロのミットは、とても見覚えのあるものだった。 中学の頃から使い続け、高校2年の時に新しいミットに買い換えた後も、何かにつけて使っていた。 なかなか捨てることができず、ずっと傍らに置いていた。 球団から新しいミットがもらえるからと、一度は、捨ててしまおうと決めた。 けれどあの後、やはりあれは、捨ててはいけないものだと思い返し、不要箱から回収しようと思った。 けれど、そこにはもうミットはなかった。
一昨日、十文字が貸して欲しいと言っていたのは、この為だったのかと……。
返信しなくてはいけないのに。 画面が滲んで、触れる指先が震えて、うまく文章を綴れない。]
(100) 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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To:丞 >>+57 Sub:そこをなんとか
アドリブ力がないなら鍛えるしかないんじゃないかな 怜二にももう少しなんかいってあげて、おれ期待してる
ジャケット春物だけどあついくらい どんな服買おうかなぁ
−−−−−−-
(+60) 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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To:利一 >>*8 Sub:げげげのげ
持ってくるの 止めないけどさ(*_*;
先に利一が調査として行ってきてよ お客様に出せるものを出そうよ おれはお客様だぞ!
けど、らいらちゃん前日に予告してくれないじゃん いざとなったときにいろんな人に手伝ってもらうの恥ずかしくない? えろほんとか出てきたらどうするの?
−−−−−−-
(+61) 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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TO:定良 宗介 >>+60 TITLE:RE:そこをなんとか MESSAGE: そういうことは山本に頼め 変な期待しても何も出てこないと思うぞ
そうか、こっちの方が少し肌寒い?のかな。
軽く羽織れるカーディガンとかシャツとか? 何が足りてないのか解らんけども。 お前は肌が綺麗だから、パステル系が着れていいよな 春らしい色の服にしたらいいんじゃないか
――――――――――――――
(+62) 2014/03/29(Sat) 21時頃
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>>+59
俺も同じでいいや。
[メニューを渡されれば、店員を呼んで、同じものを注文する。 それから、ふうっと息をついた。]
まずは実家に帰るのか? それとも、もう、直通?
[十文字の表情は決して晴れ晴れしくとは見えなかったけれど、 実際の気持ちはわからない。
ただ、スマホを出すと、オスカルからのメールをくくって、 つまりは、なんかネットの騒動をみやり、小さく]
――……大丈夫と思っているけど、 大丈夫か?
[首をやや傾け、訊いた。]
(+63) 2014/03/29(Sat) 21時頃
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ジェレミーは、十文字が携帯をいじっていれば、どうぞ、と促す。
2014/03/29(Sat) 21時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 21時頃
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TO:丞 FROM:頼児 TITLE:それ>>+31 本文: ほんたい お前、持ってるなか だだらずっと持っ(てろ
ずっとだ井しにすふ ありがとう
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[いつにも増してフリックミスだらけな返信を、やっと送ったのは、17分後のこと。]
(*9) 2014/03/29(Sat) 21時半頃
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ライジは、送信ボタンを押した後、慌てて、もう一通。
2014/03/29(Sat) 21時半頃
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TO:丞 FROM:頼児 TITLE:(無題) 本文:
大好きだ
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[ハートの絵文字を入れるか入れまいか、1分迷ったが、やっぱりやめた。]
(*10) 2014/03/29(Sat) 21時半頃
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/* 生徒間はメールしか駄目だけど、親とかはNGじゃないよね…?
(-44) 2014/03/29(Sat) 21時半頃
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[結局トーストのセットを二つ頼む。>>+63 食後のホットを頼みかけて、ライチジュースがあったからなんとなしにそれを注文する。]
いや、――遠回りになりすぎるから実家には帰らない。 このまま東京に向かうつもりだ
[メールを返してても構わないと促されたので定良に返事を送る。 大丈夫かと問われ、一瞬なんの事かと。 紐井屋の視線がスマートフォンへ伸びている事と、俺が気遣われるような事、と考えたら必然的に匿名掲示板の事が頭へ過ぎる]
俺は……大丈夫、 同室の二人に迷惑がかかってないと良いんだが
(+64) 2014/03/29(Sat) 21時半頃
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>>+64
十文字が大丈夫なら、頼児や締坂は大丈夫だろ。
[食後はホットを頼みつつ]
っていうか、お前自身も気をつけなきゃだろ。 漫画家のアシすんでしょ? せっかくの才能があんな中傷に汚されるのは、さすがにちょっと嫌だな、と思う。
(+65) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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[ジュースが届いたので携帯を終おうか、と思ったら誤字だらけの一通>>*9 それと、もう一通。>>*10] ……、
[俺が考えて居る事をあまり顔に出さないタイプで良かった。 でなけりゃ赤面してたかも知れないし、にやけてたかも知れない。
何時も通りの苦笑を浮かべ、返事を返す。]
(+66) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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TO:保元 頼児 >>*9>>*10 TITLE:RE:それ MESSAGE: 俺が持ってる。棄てるなら…、と思って 変な事には使わないから安心しろ
喜んで貰えたなら、嬉しい。
ん、俺も。
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[同じように大好き、と打ち込もうとして。 流石に顔に出るな、と判断して相槌を送るに留めた]
(+67) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―廊下―
[食堂で買ったいちご牛乳と鯖サンドをぶら下げて、ゆっくり歩く。 掲示物が取り外され、そっけない壁面の合間、窓ガラス越しに桜の枝が揺れている。 中庭に居る時は、下ばかり見ていたので気づかなかったけれど]
…ん?
[薄っすらガラスに映った自分の肩に、白いものが付いている。 なんだろと摘まんで見れば、綻びかけた一輪の桜]
…………
[ゆらゆらと、指先で軽く回しながら。 青い空に、手を伸ばすように花開こうとしている桜を、目を細めて見やった]
(101) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―朝・見送りの時>>94―
ん?忘れてた。
――…こーいうのはさ、使いきらねーとな。
[本当はひとつくらい、形にして残してもいいかとも考えた。ノートだって返さずに持っておこうか悩んだ。 けれど、残しておくのも何か違うと、思ったから。]
……淋しいよな。
[ぽつりと、呟いたのは十文字の敬礼が見えたその時に。 頼児とは目が合っただろうか、苦笑を零して。]
今日から2階、俺1人なんだけど!
[マジさびしい!とおちゃらけるように繰り返して。寮へと戻っていった。**]
(102) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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/* 8
(-45) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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まあ、多分な。
[保元はともかく、締坂には迷惑をかけた。>>+65 とはいえ、気にするタマでもないかと気を取り直し。]
…デビューしたとして、実名ではやらないから大丈夫だ。
流石に先生が高校関係のスレッド見てるとは思えないし。
それに、10分の1くらいは間違ってないから、勝手にやってりゃいいと思ってるぞ。
[程なくしてトーストとサラダが届いた。 サラダにかかったサウザンドレッシングをフォークで雑ぜ和えて 多分、こんな話をしても紐井屋は吹聴せんだろう、という判断。]
(+68) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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― 廊下 ―
[自室の扉が見えない位置まで離れて、壁に凭れながら通話ボタンを押す。]
どうしたの、朝早くに……ってそっちは夜だっけ。
荷物もういくつか送ったからさ。 大丈夫、パスポートも失くしてないって。 あとはそっち行くだけだし、退寮書類届くまで――
[少し遠い通話の音声。いつになるの、と問う声に応えようとした時、寮内に放送が鳴り響いた。>>2]
――――……、
え、う、うん。聞いてる。 またわかったら連絡するから。
[じゃあね、と手早く通話を終了させる。 物が少なくなってしまった自室。そうして明日には、一人になるのだと。 否応なしにやってきた現実は、中学までに何度も繰り返してきたものだ。]
(103) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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メール好きだな。
[どうやら、その対応が忙しいらしいので、 黙って注文がくれば食べることにした。]
(+69) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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/* 24
(-46) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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─自室─
…………
[締坂はくたっとしながら椅子に座っている。顔には鼻水だらけのタオルハンカチをかけて。]
(104) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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こうやってメール来るのも今だけだろう。 メールはあんまり…好きじゃない、というか得意じゃなくてな
SNSとかチャットの方が好きだ
[指摘>>+69に苦笑いを浮かべる。 携帯で連絡を取り合う事が少ないから、こうして流行にのらずガラケーユーザーなのだ]
(+70) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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>>+66
十文字って名前で実名とかだとかなり特定される気もするしな。 ペンネームとか、オスカルに頼めば変なのつけてくれるんじゃないか。
[それは冗談であるが、 ふと、1/10くらいまちがいじゃない、に食ってる十文字の顔を見る。]
(+71) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―自室―
あれ。
[おはよーおれだってたまには時間通りに起きるんだよ! と部屋を出た時には居たベッドに、人影がない。 どっか出てんのかな、と荷物を置いてから、茶封筒を手に取る]
……昼過ぎ?
[早いだろうか。時計を見て、手を止め。 枕元に置き直すと、上に先ほどの桜を載せ。 一段落する頃にはいい時間になるだろう、とカバンから編み物を引っ張りだして、輪を紡ぎ始める。 昨夜、おかえりとだけ返して、見せられなかった手元の続きを。]
(105) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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─回想・食堂─
忘れ物取りに来たんじゃねーのかよとっとと行けよばーか。 それとも今日も寮に残るつもりかよばーか。
[何年ぶんの「バカ」を口にしただろう。食堂のドアが閉まり、十文字がいなくなっても締坂は突っ伏したままで。]
(106) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―自室― [ようやっとベッドから顔が離れたのは昼になる少し前だ。片付けをしろ、と同室者からのメールが入ったので。「はい。」と1人返事をして荷物のまとめをまた始める。 必要なもの、不要なもの、必要なもの…この本はどうしよう? 小鳥谷から貰った本は少し悩んで持ち帰りの鞄に入れて。 明日出て行くのは那由多と成斗だ。今日もまた朔太郎は何か見送りの企画を考えているのだろうか。]
…寄せ書き見てねえな。
[怒られるのを見越してもう消されてしまっているかもしれない。お腹も空いた。コンビニにでも行こうか、ツナマヨついでに昼食も買えばいい、その時に校庭も少し覗いて…、]
…っしゃ。
[プランを決めて気合を入れる声を1人あげると自室を出る。寮を出る前に、怜二の部屋を少し覗いてみた。空っぽだった。]
(107) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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……………
[食堂が、静寂に、包まれて。締坂は口を開く。]
ばーかばーか。でも、一番バカなのは、
(108) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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割と珍しい苗字らしいからな… オスカルに頼むのは… 来週からのバイトの斡旋は頼まれてくれたが、あのセンスには肖りたくないな
[>>+71アンドレとか付けられたら物凄く厭だ。 視線がこちらに向けば、プチトマトとレタスを咀嚼してから口を開き。]
ん。 ゲイ……かどうかは解らないけど、男を好きになったのは確かだから。
(+72) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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…………馬鹿なのは、俺なんだけどな。
[自室に、こだまする、声。]
─自室・現在─
(109) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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To:怜二 From:睦井利一 Sub:2階
―――――――――――― 怜二の部屋見たけど マジ空っぽだし。も ー俺1人。
ちゃんと花火とライ ター持ってった?
(*11) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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これ締坂は紐井屋が好きであってるよね? 全体的にベクトルが見えない俺
(-47) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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