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78 わかば荘の薔薇色の日常
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[背後から抱き締められる形に、先程の学生のノリかと悩んだが 振り解く事もはしゃぐ事も出来ずに、 それより先に感じてしまった事を思わず口にしてしまう。]
温かいな。
[どちらも湿ったままの身体だが。 その分互いの体温が心地好い。]
……風邪を引くぞ?
(=208) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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男、か…。
[おぶさるのではなく背後から感じた温もりも。 甘えていられないと言う彼の意志も。 耳に掛けられた吐息も、擽ったくはあったが。
嫌ではなかった。]
(=209) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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――二階を離れる間際――
ぁー……足、粉々にしたくなる。
[怪我人の特権、ちょっと名残惜しい。 右手をぐーぱーと結んで開いてから壁に触れ。 階下へ向かう間際残した、本音一割冗談九割。
あ、嘘。ごめん。足なくなったら困ります。 本音混じりな事が神様にバレると 足踏み外し階段真っ逆さまで救急車…ってなりそうで 心の中で慌てて懺悔。]
……冗談だけどな。 先、下りてる。
[念のため声にも出しておこうと発言しつつ 檀に向けた顔には困ったような苦笑いがぽつんと。 心もとなく浮いていた。]
(=210) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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[せっかくなので、「はじめてのお絵かき」的な本を手に取って、ぱらぱらとめくってみたもののこれじゃない感満載で、すぐに本棚に戻した
別に自分が絵を描きたいわけじゃない。 ただもう少し、この世界に詳しくなったら、徳仁の絵を見た時に、もっとうまい表現ができるようになれないかと
何も感じないわけではないのだ 見ているとふわ、と気持ちがあったかくなったり、はっとしたり。 どの絵についても、落雷のような衝撃じゃなくて雨どいから雫が落ちる、くらいの静かな感動があって。
ただそれを、どう言葉にすれば伝わるのかが解らなくて、好き、というごくシンプルな一言で終わってしまう
(=211) 2014/07/01(Tue) 23時半頃
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[しかし残念ながら徳仁の絵にだけ、そういう反応をするわけじゃないので。もっとたくさん、徳仁の絵を見て、一目みただけでこれは徳仁が描いたものだと解るようになりたかった
ペンネームも、記載されているものはあるし調べようとすれば解ると思う。でも、これだけ絵を見せてもらったり、話をしていて触れなかったことを今更尋ねるのも何だか恥ずかしいし――本音を言うと、徳仁を好きだと自覚する前からずっと待っていた
徳仁の方から、教えてくれるのを 此方の秘密は一切明かさないのを棚に上げて、教えてくれないなんて水くさい、なんて拗ねていた]
(=212) 2014/07/01(Tue) 23時半頃
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[――今も地味に人気は続いているが、飽きた人は売り払っているかもしれない]
雨とともだち、か。
[ぽつり。とつぶやく。 絵本にふさわしい可愛らしい内容だった。 そのイメージを壊さないように絵を描いて。 人気がでたと聞いたときにはほっとしたものである]
……とりあえず、仕事するか。
[とはいえ何時までも遊んでいられるわけでもなく。 ちょうど吸い終わった煙草を、灰皿へと捨てて]
(=213) 2014/07/02(Wed) 00時頃
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[自分だけが、わかば荘の中で宙ぶらりだ
取り柄の酒は、実家の功績で 自分が造れるわけではないし
この手からは、何も生まれない。 何も掴めない 日向の髪を乾かす、という単純な約束も守れない
じわり、と背中に嫌な汗が滲む いつまであそこで生活できるだろう 徳仁といられるだろう
――わかば荘に 『自分』の居場所というのは本当にあるのだろうか]**
(=214) 2014/07/02(Wed) 00時半頃
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[談話室に続く四角を背に、振り向く。
三毛猫と戯れる徹津と檀の姿。 携帯機器のファインダーを、四角を切り取る。
謂わば 隠撮ッてやつだ。
シャッター音消す巧妙テクニックなんてねーから 遠距離射撃 ロックオン 切り取るのが一枚。]
(=215) 2014/07/02(Wed) 01時半頃
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件名:Re:三毛猫 添付:999xxxxxxxxx.jpg ------------------------------
会心の一撃。
日向隊員、心して収めよ。 ………いや俺も間近じゃ無理よん。
対戦ゲームは無理だろお。 何して遊ぶよ? おまどこ?
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[―――― 送信。]
[濡れた髪を掻き上げて、上機嫌に、笑った**]
(=216) 2014/07/02(Wed) 02時頃
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[唐揚げ、美味い。
コツコツと指先で叩く携帯端末の液晶画面。 浮かんでいるのは、雨に滲んだ庭の画。
瑞々しい緑に潜む猫のふてぶてしい態度よりも ヤツを囲んでいる二人の姿に零した息を笑いに揺らし。 画像はカメラロールにダウンロード。]
(=217) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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件名:Re:re:三毛猫 ------------------------------
ミッションコンプリート 大儀である。
道菅隊員の帰還を待つ。 ……ソファのとこで唐揚げ食ってる
あの後どうなったのか教えろよ、 砂漠の鉄塔 欲をうつすとかって鏡の後。
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(=218) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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[ あの後、とは…―
進がプレイしていたRPGゲーム。 システムが複雑すぎて手を出さないものの シナリオ展開は気になって ちょくちょくぽつぽつ進捗を聞かせろと強請る。
前に聞いたのは、数日前だっけ。 彷徨った果ての砂漠にひっそり立つ鉄塔で、 主人公が鏡を見つけたところで物語は終わっていた。
寂しい砂漠で、主人公は何を見たのか。** ]
(=219) 2014/07/02(Wed) 02時半頃
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達久、ごめん。
忘れて。
(=220) 2014/07/02(Wed) 06時半頃
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ゲイでも 気に せ…んっ、 くれ… て
あ、り が…っ、 と…、う
(=221) 2014/07/02(Wed) 06時半頃
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[仕事にする、と一口に言っても形は様々ある。 肩書に拘らなければ、どの分野でも仕事はある。
南方は、その点上手く折り合いをつけていると言える。
自分は──]
(=222) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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− 回想・二階での事 −
[足を粉々にしたくなる、そう言った日向の不謹慎な言葉>>=210に 眉を顰める。 後ろから頭を小突いてやろうかと思ったが、 階段が間近で危険すぎると、手を止めると、 向こうも判っていたのだろう。
何か言う前に冗談だと告げられた。苦笑付きで。]
折角貰った身体だ、粗末に扱うな。
[足が無ければ雨の中一緒に傘を差して歩けない。 足が無ければ後を追う事も、抜く事も、並ぶ事も。 感情的な説教になりそうで、苦笑の意味を考える様に 降りる背を見つめていた*]
(=223) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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…長かった、ちゃ。
(自分でも長く思える長い長い五年(>>358) 何度も管理人室に押しかけてしまいたかった二年。
無理に変わらなくていいと諭すような言葉(>>359) 好きなだけいてもいい、好きに出て行けばいい。 突き放すように、『家族』じゃないと告げられて 視線はどこかから逸らされた。
その目にオレが映らないことに、悲しんで苦しんで。
いま、傷むのはほんの少しだけ。 『家族』とさえ思ってもらえないんだと、そんな悲しみに暮れるだけ。)
(=224) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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(呼び止める声は窓の外を見ていた(>>360)
女に恋をすることはない。 汚らしい欲情も、対象になるのは男だけ。
それだけで十分『どうした』って、話なのだと。
本来なら友達として、傍に居れたかも知れない。 逢えただけでよかったのに、傍にいられるだけでいいのに 『すき』と謂う感情は惨たらしく、愛情を求める。 蝕んで、やがて友達としてもいられなくなる。
両想いなんてものは、雲をも掴むような、話。
繰り広げられる例え話も。 たとえば。もし。たら。れば。
それでもこんな風に言葉をくれるフランクさんだからこそ。 きっとオレは、好きになっていたんだろうと。 どこか客観的に話を聞いた。)
(=225) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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(遠い、10分程度の距離。)
(何が大事で)(どうすれば納得できるのか)
(迷子のように彷徨って)
(───わからない。)
(=226) 2014/07/02(Wed) 07時半頃
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すいとおよ。
すきになって、
(ごめんなさい)
(=227) 2014/07/02(Wed) 08時頃
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To:宇佐美 瑛士 Title:Re;おはようさん ――――――――――
バイトはいった 朝までもどれんごめん 部屋は行っていいけん ふとんもつてて
――――――――――
(=228) 2014/07/02(Wed) 08時頃
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[メール送信完了画面、また指先でコツリ。 暗くなった画面から逸らした目は窓の外へ。
雨粒、少しまとまったのか。 霧雨の煙る白から、打たれて揺れる草木が見える しっとり濡れたクリアな視界に戻っていた。
靡かないカーテンに縁取られた大きな窓は ちょっと二次元に続く巨大なスクリーンに似ていて。 そういや最近は映画とか見てないなぁ…とぼんやり。 とくに観たい映画も思い浮かばないんだけど。]
(=229) 2014/07/02(Wed) 08時半頃
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[メールは2通。1つは天露からだった。布団のことはともかく病み上がりで朝まで働くなんて。とこれまたむぅ、となるものの、彼もいい大人だし実は結構年上なことを思い出してぐっとこらえる]
宛先 信也くん 件名 りょーかい ------------------------------- 無理せんでな 布団は…なんとかする
[送信]
(=230) 2014/07/02(Wed) 09時頃
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(──メモ、中に入らなきゃ見れないじゃん)
(=231) 2014/07/02(Wed) 09時半頃
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[そうそう、宇佐美の作品>>453は 味があったのでレジ横のメモスタンドに挟んで置いて来た。 あれが遊だと、今後何人の客が気付くだろう。]
(=232) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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――……
(=233) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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(こええよ!)
(=234) 2014/07/02(Wed) 10時半頃
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[書架には様々なジャンルの本が、無作為に並んでいる。
多いのは小説──純文学の類だが、 ライトノベルや若年層向けの娯楽小説も数冊混じっている。 ハードカバーの本から文庫本まで種類は様々で、 上下巻が離れて置いてあったり、並べ方も適当だ。
小説の次に多いのは写真集。 風景、建物、人、もの。 こちらも種類、ジャンル問わず置いてもあって、 数も少なくない。
他に、今書いている小説のための畜産の資料などが ぱらぱらと混じって置いてあるが、 表紙もそっけないので目にはつきにくいだろう。]
(=235) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[ぼんやりと、雨でくすんだ緑に見える屋根を眺める。わかば荘には、もうあと何歩かで着く。その数歩が踏み出せない
今は何時だろう。談話室ではまだ夕食の時間で、和やかな空気だろうからしけた顔を見せて邪魔したくない。 屋上は物思いに耽るには最適だけど、雨だし。風邪は引きたくない。 自分の部屋、に入るのは怖い。きっも自棄酒していまう。 行きたい部屋、会いたい人はいる。 でもそこに行く資格は自分にあるのかな。
バイトも辞めてきた。 もう『エイ』にもなれない。徳仁以外とはああいう会話はしたくないと気づいてしまった。 結局わかば荘以外に自分の帰るところはなくて、でも身の置き場がない]
(=236) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[本が部屋を高くから、低くから、見張っている。 不思議と間中が、部屋の外側にいる時よりも、妙に窮屈そうにうつるのは、本棚のせいだろうか。パソコンの前から動かなかったせいだろうか。 さっきの心ここにあらずといった表情が、横顔が、頭に残っているせいだろうか。 傍によってきた間中をみるに、そろそろ、いつもどおりに見えないでもないのだが――……]
(=237) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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