64 さよならのひとつまえ
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(その視線の先に、)
オレは、いないんだろ?
(いつだって見てきたから、わかってるよ。)
[談話室の中で、決して美形などではない顔が少し歪んだ。 声が出せたのはその背中が廊下へ消えた瞬間だ。]
(30) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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オタクには色々やらなきゃならない事があってだな…。
[動画のチェックとか、深夜番組をリアタイ視聴だとか。>>27 ゲームに熱中してて翌日の昼になってた事だってよくある事]
それはお互い様だろう? お前が俺のこと、その、好きだったなんて知らなかったし… [言ってて恥ずかしいなこれ。 本当に夜で良かった、と思いながら。]
でも保元って、あれか ずっとゲイだった…?のか。
[男しかいない野球部という環境なら、と思ってしまう。 あのエースとは何も無かったのだろうか。 ああ、これって嫉妬なのか、と他人事のように捉えながら]
(+10) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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/* >>30 それです ほんとそれ でもさくたろは掬い上げたい 残酷ですまん
(-22) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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[のぞんじゃだめだよ、もとめちゃだめだよ。]
――――…るせぇ、よ。
[さくたろうは、いえを、みせを、つぐんだから。]
――――黙れ、よ。
[ぜんぶすてなくちゃ、だめなんだよ。]
――――く、ねぇ、よ。
[はさみいがい、なにもいらないでしょ。]
――――要らなく、ねぇよ。
(-23) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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???
[保元の言葉に、頭の上でクエスチョンマークを弾ませる。>>28]
気づいてたって何を?
[たぬきを演じているわけではない。 不可解は残るも、とりあえず貰ってくれたから良しとしようか
気に入ってくれたなら嬉しいと、漸く表情が和らいだ。]
……抱きしめてもいいか、保元。
[浮いたままの腕に触れ、意を確かめるべく顔を覗き込んだ。 触って、抱きしめて。存在を確認したい。
俺の夢ではないかどうか、]
(+11) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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/* さくたろがいたい とてもいたい いとしい
(-24) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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ちげーよ。
[ずっと>>+10と言われ、短く否定する。]
多分半年前くらいまでは、俺も、その……あっち側、勝手に囃し立てて、人の気も知ろーとしねーでキモイとか言っちまう、そういう側。
……つかマジで嫌いだったんだよ、ホモ。 小学校の頃、この名字のせいでからかわれたことあったから。
[長くなるから、聞きたければ後で説明すると前置きし]
だから、なんでかよく分かんねー。 けど多分、何かあったんだろ、なんかが。
[誰にでも優しいとか、話しやすいとか。 けれどそれは何か違う気がする。]
(31) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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オレは?
[出て言ってしまった姿に、落としたのは掠れた声。 咲いてはいけないはずの花は、少しずつ、どうしようもなく。]
オレは――
[なんの言葉を綴っているのかも、まるで御伽噺の台詞を辿るように。]
オレなら、咲いてあげられるのに―――……
[枯れてなんて、しまわないのに*]
(32) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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い、いや何でも!
[>>+11本当に気付いていないのか、わざとなのかは分からないが、この件は、10年後まで保留にしてしまおう。 しかしこのネイビーブルーのリストバンドを見るたびに、卒業証書と一緒に眠る、深緑色のリストバンドを思い出してしまいそうだ。]
なんでも……
………。
[顔を覗き込まれ、声が途切れた。 言葉にする代わり、頷く代わりに、一歩前に出て、距離を詰める。]
(33) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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[朔太郎に背中を向けて歩き出す。>>30零された声は届かなかった。 自室へと戻る階段を登りながら、掌に視線を落とす。 今はもう、ぬくもりを知っている手。
繋いだのは朔太郎だ。 教えてくれたのは朔太郎だ。
だから、なにか、自分からも。 返せるものがあればと、そう思うのに。 ぐっと手を握り締める。ひとを殴ると腫れるから、小学生にして自分は足で蹴るという喧嘩の方法を覚えた。 朔太郎の治療をしながら、今後もちゃんとよく冷やせと言葉を掛けたけれど。それは実行されるのだろうか。校庭での那由多と朔太郎のやり取りは聞こえていて、自分も、朔太郎はどこか己を蔑ろにする傾向にあるのを感じ取っていたから。
なにも出来ない自分が、悔しい。 喧嘩の加勢をすることくらいしか出来なくて。 治療に手を伸ばすことくらいしか出来なくて。
それ以上が、どうしても難しい。壁があると感じる。 息を、ひとつ吐いて。部屋の扉を開ければ、恐らく仁王立ちの那由多>>14が待っているだろう*]
(34) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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/* >>32 さくたろにころされる ほんとやばいしんぞうにやばい
(-25) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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/* ありすおまえなんでさくたろを好きじゃないんだよ!!!!!
(-26) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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―早朝・屋上の貯水槽上―
げっ、ライラ姐やだこわい!
[昨夜はあまりよく寝付けなかった。 かわりに朝早く屋上にきて、白んだ空が青くなるのをただ横になって見上げていた。 この空みたいにモヤモヤしたものも、晴れてしまえばいい。 そのためにも早く、早く名前を読んでほしい。 捨てられなくなってしまう前に、捨てていける、その内に。 そう願ったけれど日頃の行いが悪いのか、名前は違う生徒のものを綴る。]
ナルナルとなゆたん、か。 なゆたんは本当に断髪式になんべ?
[今日のイベントはそれだろうか、それとも誰かがなにか計画するだろうか。 ごろりと少し肌寒い空の下、少しの間だけ目を閉じた**]
(35) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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そうなのか。 いや、俺も考えたことも無かったけど……。
今思えば、男が好きだったのか?っていう時期はあるが 自覚したのはつい最近だからな。
[じゃあ、俺は保元以外にも惹かれているのか。>>31 自分で言ってみて考えるが、どうだろう。]
たまたま好きになったのが同性ってだけだな。 …うん、男全般を見て、生唾飲むって気持ちになれない
[俺の偏見のゲイはそんな感じだ。 苗字のせいで変な言われを受けたのだと聞けば、 読み方の問題か、と納得した。
同時に、ほっとする。]
(+12) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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─翌朝・屋根裏倉庫─
[那由多が起き出す前に、各階に設置されたシャワーを浴びて、足は部屋に戻らず屋根裏倉庫へと向かう。 喧嘩前に怜二と言葉を交わした場所でもあるし、1年の時に彼の姿を見ていた場所でもあるから。なんだか見送りはそこでするのがふさわしいような気がした。 昨日の寄せ書きを怜二が見てくれたかも分からなかったけれど。
静かに扉を開く。誰もいない。怜二がいなくなって、この部屋に足を向ける人間は本当に自分くらいしかいなくなっただろうな、と思う。 屋根裏の小さな窓を開けて。 しかし、そこから校庭が見える>>3:547ことに気付けば。 ああ、怜二はもしかしたらこの窓からあれを見てくれたのではないかと。そう、思えるから。
>>3:541置き去られたライター。 昨日はなかったもの。 やはりずっと怜二が持っていたのだろう。ただ、これに刻まれている文字は“R”で、やはり自分が持つべきものではないと思うから、手は出さない。
ひとり、静かに。丞と怜二の出発を待つ**]
(36) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 03時半頃
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変なやつだな。
[何で慌てているかの理由はつかめないが。>>33 逃げずに、一歩前へ歩み寄られた所で俺も大きく一歩を取る。
例えば、こういう時女子と交際経験があったのなら。 感触を比較したり出来たのだろうか。
改めてちゃんと抱きしめてみると、がっちりしている。 身長ばかり伸びていった俺とは、違う感触。]
……すき、好きだ。
[初めて音に出してみると、告げた俺の心臓が大きく跳ねる。 人に告白する時って、こんな恥ずかしいものなのか。
今まで想いを告げてくれた女子の気持ちを考えてみる。 こんな、死にそうな想いをしてたのか。こんなに、切ないのか]
(+13) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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[顔を首へ埋めると、ひどく暖かい。 自分じゃない心臓の音が、脈として聞こえて来た。
間隔短き忙しない脈拍。 これは大丈夫なのだろうかと不安になる]
頼児………
[思えば、他人を下の名前で呼ぶことなんて無かった。 双子にすら苗字に兄と弟を足した呼び方になってしまう。
保元が両親から貰った、ただ一つの名前。 大事に呼んでみたら、愛しさがぐっと増して苦しい。
巻きつけた腕に、少し力が篭る。]
ありがとな、……ありがと、
[離れたくなくなってしまう前に、腕から力を抜く。 首元から顔を上げた所で、距離の近さに驚いて息を飲んだ。]
(+14) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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……戻らないと、
[帰したくなくなる前に、帰ろう。 帰れなくなってしまう前に、帰らなくては。]
――… 本当に、ありがとう。
[夢でないと、理解してしまったから。 現実だと解ってしまったから
俺は、もっと彼が欲しくなる。 離せなくなったら、俺は、保元を駄目にしてしまう
だから、明日を迎える為に帰らなくては、ならない。*]
(+15) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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……もしそうだったら、多分、好きなってねーわ。
[>>+12イメージしたのは、よくネタ画像で使われている、ツナギの男だった。 だから、あれはないと断言する。]
高校三年間の授業じゃ、こういうもん、全然分かんねーよなー。
[恋愛は、知識や理屈じゃどうにもならない。
距離が近付けば、15cmの身長差が際立った。 ずっと「野球が恋人」と言ってきた身に、彼女などいた例しはなく、しかも自分より高い相手に、この両腕はどうすればいいのかと戸惑うが>>+13]
(37) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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ぅ、ゎ。
[抱きしめられるままに、背中へと腕を回した。 バッテリーを組んでいたエースと、抱き合って喜んだことは何度もある。 けれど別に、それで何かを感じたことはない。 ただ喜んで、抱き合っただけのことで。
こんな頬が熱いとか、胸が苦しいとか、経験が無さすぎて目が回りそうだ。 丁度肩口辺りにある鼻には、十文字の匂いが届く。 何で、こんないい匂いなのだろう……と思いかけて、全力で荷物を運んで汗をかいた後、着替えすらしていなかったことを思い出し、かたまった。]
(38) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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#この後滅茶苦茶セックスした
(-27) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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ザックは、ライジ(保元)はそういえばちゃんと後片付けしたろうなあ?**
2014/03/29(Sat) 03時半頃
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ちゃんと純愛できてるだろうか…心配
(-28) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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ほもろーさんめ…においフェチな私の欲をぴんぽいんとに煽ってくる…これは鬼畜
(-29) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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[硬直した身は、名前を呼ばれたことで、またフッと力が抜けた。 かわりに、涙が滲むかと思った。 いつもとは違う呼び方だった。 名前で呼んでくる友人は少なくないし、球団への登録名も「頼児」にしてもらってはいるけれど、こんなにも、胸に響いたことはない。]
すす、む……
俺の方こそ、その、ありがとう
[絞り出すように声にして、瞼を閉じ、広い背中に回した腕に力を込める。 広いのに、自分より少し薄くて、何だか不思議な感覚だ。
腕の力が抜け、目を開ければ、すぐそこに十文字の顔があった。 吐息がかかるほどに、近い。]
(39) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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……す
[これ以上触れてしまったら、離れるのが尚更辛くなってしまう。 野球より、彼をとってしまうかもしれない。
だから、もう離れなくては───
───いや、違う。]
(40) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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[これは、約束だ。
遠く離れても、今夜のことはけして忘れない。 前を見て、進み続ける。 そしていつか、この夜のように、夢を現実にしてみせる。
その為の、さよならの前の、約束だ。]
……丞……、……
[緊張で、十文字を掴む指先が震える。
そういえば、以前女子が、食堂で話していた。 キスしやすいのは12cm差だと。
それより、3cmほど、差が大きいのだけれど……───**]
(41) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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/* はずかしすぎてふるえる。
(-30) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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/* こういうのってほんと、いっそエrgの方が恥ずかしくないって、何なんですかね!!!!!
(-31) 2014/03/29(Sat) 04時頃
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― バスの中 ―
[ダンボールに送付先を貼って、らいらちゃんの指示通りにして、部屋を出ていく。 バスに乗るとき、まだ十文字の姿は見えなかった。 乗り込んでから、しばらく待っているときに、夜聴こえた歌声を思い出して、しんみりと。 ただ、だからなんだというのだろう。]
あ、そーだ。 頼児がいつ出るか、ってわかんないか。
[元エースにメールをする。 いつかわからなかったけれど、ごめんな、って。 返信はいつもの感じ。
けれど、付け足しのように、で、お前は?って聞かれて、いまバスの中と答えれば、じゃ、いずれ、とメールは途切れた。 はいよ、と返事をして、また出発を待つ。
十文字が来れば、これは速やかに走り出すだろう。]
(+16) 2014/03/29(Sat) 09時頃
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/*
というか、十文字は、これから、締坂ともやりとりしなければなんだよな。たいへんだ。がんばれ。
(-32) 2014/03/29(Sat) 09時頃
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