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78 わかば荘の薔薇色の日常
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[談話室に続く四角を背に、振り向く。
三毛猫と戯れる徹津と檀の姿。 携帯機器のファインダーを、四角を切り取る。
謂わば 隠撮ッてやつだ。
シャッター音消す巧妙テクニックなんてねーから 遠距離射撃 ロックオン 切り取るのが一枚。]
(=215) 2014/07/02(Wed) 01時半頃
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件名:Re:三毛猫 添付:999xxxxxxxxx.jpg ------------------------------
会心の一撃。
日向隊員、心して収めよ。 ………いや俺も間近じゃ無理よん。
対戦ゲームは無理だろお。 何して遊ぶよ? おまどこ?
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[―――― 送信。]
[濡れた髪を掻き上げて、上機嫌に、笑った**]
(=216) 2014/07/02(Wed) 02時頃
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/* 世界が晴れてる(村は小雨だが)良かった!(;o;)
タオルわーい!メールわーい!プリンわーい! 追い掛けるますのぜ!
(-240) 2014/07/02(Wed) 20時頃
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――― 昼の、ウッドデッキ ―――
[さあさあ さあさあ 降り注ぐ小雨が髪を濡らす。 何処が濡れてんだか最早境界線が分からない。 濡れ鼠の肩が、シャツが、紺地を深くしていた。
スマートフォンの画面にも水滴が点いて 時間経過 消える画面 三次元に引き摺り出される。 ―――此処は、談話室の陰。徹津も一緒の、濡れ鼠。]
ん。
["風邪"二文字と、伸ばされた手。 理解が追い付かねーのは、隣人と過ごした時間の、足りなさで。 驚いて、理解して、雨を弾く目蓋が何度も開閉繰り返す。]
馬鹿は風邪引かないのでありますー、ッてか 徹津くんのが濡れて、んじゃ、 て、
(602) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[駆けて行こうとする背中>>434
二次元にどっぷり浸かってる俺の脳味噌が 動き出した三次元を理解しようと、瞬く。 ぱちぱち。]
徹津くんと話せてるじゃん。 俺。
[携帯端末ごと、唇に手を充てて、滲んだのは喜色だ。 更にそこに降って湧く声、永利>>435のもの。 大人の優しさが具現化したような、タオル、の単語。 言葉で重なるタオルが、擽たくて、無意識にこめかみを掻く。]
徹津くんも、永利さんも、さー…… んもー…
[痒くもねーのに掻き毟る、照れ隠しの露呈。]
(605) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[―――…うおん、と>>435 犬の鳴き真似のように鳴くのは、驚愕や、深夜帯の不測事態。 部屋が近けりゃ近いほど、聞かせる頻度が高いもの。
テレビ画面の、LOSE画面は、今も昨日も見ていない。]
お、お気遣い頂きい、有難うございます?
[濡れ鼠は、受け取るタオルに、礼を言う。 好き勝手するのにゃ慣れてるが、こういう気遣いに 触れるのはとんと慣れていない。 子供、だった。
―――…わしゃわしゃ、濡れそぼった髪を拭いちまう。]
(610) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[そうして、タオルの隙間から窺い知る世界。
管理人>>372が、生暖かいような、優しいような 形容し難い視線を、此方に向けていた。 部屋に篭もりきりで、外に出るのはバイトの時だけ。 イベントはベランダから覗き見る、それが初年度。 年上のゲーム仲間が出来て、バイトの後輩とも絡んで ちょいちょい顔を出すようになった一年目、そして、今年。
亀の足並みながら、二次元から三次元に、前向け倣え。]
………、 うっひっひ。
[しかし、まあ、管理人の細やかな機微まで察せる俺でもねー。 照れ臭い心地を覚えるに留めて、笑っちまう。]
(613) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[結果だけ見りゃあ小雨の中、一頻りはしゃいだ顛末。 頬や剥き出しの腕にタオルを滑らせて、檀>>450に、視線。 傍の三毛猫は、檀を如何、認識することに変えたのか 逃げ出さずに傍に居て、くりくり、目を丸めてんの。]
今日は、夜までバイトがあんですよう。 …ひーるーまーッて忙しいもんですか。
[店に顔を出したことは、一度の経験も無かった。 なのにすらすらスケジュールを調整出来ちまう、不思議。]
早起き出来たら、朝から道菅隊員、突撃しますよん!
[行ってらっしゃい!
その背中を見送ってから、時計確認、出勤時間間近! 俺がなんとかまんなら赤いランプが点滅してるところだ。]
(615) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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――― タオルと葛藤>>612 ―――
[徹津の手が、タオル被った俺の視界に迫る。 確かに俺の比じゃあないが 濡れ鼠ッて意味じゃあ同条件、だのに、髪を拭いて貰ってる。
躊躇うみたく視線を彷徨わせて んでも、結局、手を助ける為に、屈んでしまった。]
ありがとねん。
[タオルの隙間から窺い見る顔に。 ひっそり ひっそり 小声に 謝意を籠めた*]
(617) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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――― 昼から夜に、談話室抜けて外に ―――
[生乾きの身体で談話室に上がる。 ソファで唐揚げ食ってる日向隊員、一見て二見て、確認。
メールでその存在が此処に居ることを知っていたので するするするるッと、出陣前に、立ち寄る。]
ひーとーくーちー。
[あ、と開ける口。我が儘は挨拶みてーなもん。 柔軟剤利いたタオルを羨まれるのと、理由は似ていた。 くれよ、くれよと、餌を強請るひよこ口。]
俺の帰還を心して待ちたまえよう、日向隊員。 されば事の顛末を教えてやらんでもねーよん。
[――――…クリア出来てないけど。]
(622) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[餌を貰えようが貰えまいが、ひよこの出陣は迫る。
戦友に一頻り構い、タオルを頭に、談話室を飛び出した。 着替える時間を考慮すればもう時間はぎりぎりだ。 アウトに片足突っ込むか突っ込まないかは、瞬発力で勝負。
駆け上がる階段。 シャツからシャツに、スラックスからチノパン。 着替えて、傘を手に、わかば荘を飛び出した。 行って来ますはそういえば言い忘れて。]
(623) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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送信先:翔平 件名:Re:re:re:三毛猫 ------------------------------
水を鏡に喩えんのってどう思う?
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[数日間俺が唸りに唸った、寝不足のロジック。 鉄塔の最上階に聳え立つ鏡が 実はフェイクだったって、おいおい、そりゃねーでしょう。 俺が深夜にコントローラー投げ出して不貞寝した。
本当の鏡は、最下層の、揺らがない水面を湛えた水溜り。 最初からその答えを教えるのは、数日前の俺の努力に免じて止めた。]
(=293) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[―――――…ぱしゃん。
揺らぐ水面を、駆ける足が、蹴り上げる。 雨雲の下。 傘を片手に、若者ですから、器用に、メールを送信して。
駆け足15分で辿り着く、がやがやとした、駅前。 カフェテリアの自動ドアを潜る俺は、傘差してたのに生乾き。]
おはようございまーす。
[て、昼間でも通用する挨拶なんだって、最近知ったもんを吐く。 先輩を休憩に送り出す為に、さっさと俺は準備を始めた*]
(=295) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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/* 正直に言おう。
素でタオル攫ってた…… 永利さんの私物を心の底で望んでいたのかもしれないな!
(゚、 。`フ
(-248) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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――― 遡る昼・談話室 ―――
[膝を屈めて、徹津隊員に頭拭いて頂いております、一時。 ふわふわ 柔軟剤の利いた タオルの景色。 隙間から覗くことが叶う、永利さんの表情。 管理人さんと何処か似通ったいろを、何となく、感じた。]
ううう、おおおん、ふ、拭きま、ふぎぎ。
[二人掛がり、贅沢な手>>626を受け止めた。 俺の頭はより角度を下に下に、重力に従って下がる。 ぼっさぼさの生乾き頭。 頭も、似たようなもん。
だからッてわけでもねーけど、返しそびれたタオル、頭ン上。]
(647) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[濡れ鼠、だが気分は、生乾き、ぼさぼさ頭の濡れひよこ。 卵の殻から出るか出まいか、様子を窺ってんの。
大人の気遣いを受けて上機嫌な俺は 親しさも重なって、気軽に唐揚げ強請っちまったんだ。 ―――残り一個? 関係ねー それが俺のだよん、て。]
………… お?
[予想外。
ポッキーゲームならぬ、唐揚げゲーム>>=299だ、これは。]
(=314) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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[タオル引かれた先、日向の顔に、唐揚げロックオン。 ポッキーのように細くもなければ長くもないし 当然チョコレートの味もしない。肉肉しい味が舌に広がる。
―――…お、お?
と、してる間に、押し込まれる唐揚げ半分。くちんなか。 二十三歳児の胃は、すぐにそれを求めて、噛めや噛めや信号送る。 もぐもぐ もぐもぐ ごくん ご馳走様でした。]
にゃろう。
[中途半端な姿勢、タオルのなかで、小声、負け惜しみ。 拳を固めて、おりゃあ、と気安い態度で顎を目指した。 こつん。 て、触れる程度で。
意趣返し、こんぐれーは許せよん、て、笑って、離れんの*]
(=315) 2014/07/02(Wed) 22時半頃
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――― 『small world』 ―――
[日常は常に忙しなく過ぎてくもんだ。
俺をリアルに引き摺りだす最たるリアル。 いらっしゃいませ、有難うございました、の繰り返し。 水出して珈琲出してサンドイッチ出して水出して エンドレスに続く作業工程、針が夜を指し示す。 雨が止まない所為か、夜にもなれば客は疎ら。 お陰様で片付けは早めに済んだが、濡れた床で悪戦苦闘。]
雨止まないしくそうお疲れ様でしたあ。
[悪態吐いて、外。 さあさあ、降り注ぐ雨。 濡れてた髪は必然的に乾いたけど、タオルが恋しい。 部屋のベッドで寛いでる永利さんの。 洗って返さねーと。]
(656) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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