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93 Once upon a time...
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――炊事場――
おー。なんかいい匂いすんねー。 なにあんのー。ん? ん?
[そのタイミングはいつだったか。誰かしらはいたはずだけど。 道化人形のように振舞いながら、聞きとめるに値しない、日常のエフェドラとしてその場に溶け込む]
ここには何が入ってんのかなー。
[目的を遂行するための、お邪魔虫としてのフェイク。 そして、棚の端に見つけた一振りのフルーツナイフを抜き取ると。 背中のベルトに差し込み、服の中にそっと隠した。 先端の尖った、やや長めの刃の冷たさが、自身の肌へと伝わってくる]
(237) 2014/10/11(Sat) 16時半頃
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ふへー。匂いだけでおなかいっぱいだわ。 んじゃー。
[誰かに気づかれていたかもしれない。 ナイフが消えたことが分かれば、ちょっとした騒ぎにもなるかもしれない。 そんなこと。今さらもう、どうでもいい。 目的を達成した以上、引きとめられでもしない限り、食事場へと戻っていくつもりだ。 手にしたものの使い道なんて、そんなもの……*]
(238) 2014/10/11(Sat) 16時半頃
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[仮に、犯人が人狼と呼ばれる存在だったとしても。 エフェドラは1つだけ、聞きかじっていることがある。 メルヘンに移籍する前に所属していたあのサーカス団……いや、劣悪な見世物小屋で、自分と同じようにバケモノとして、人目にさらされていたジプシーが教えてくれた]
『死体に――――』
[顔の肉と片腕を失った彼女は、土人形>>95をくれる時に『死体』と確かに言ったのだから。 『死体』という逸話があるなら、殺せる。 手段は分からないけど、その方法は、きっとある]
かたき、うつよ。できたら、ね。
[団員の犯行だとしても、その決意は変わらない。 いや、外部の犯行の可能性が大きければ、客の安全確保ができない限り公演はできないだろうから。 実際、立場ある団員たちは、黙殺しつつも、そう認識しているのだと思う]
(239) 2014/10/11(Sat) 17時頃
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[エフェドラがメルヘンに入団したきっかけは、多くの団員とは少し異質なものかもしれない。 もうずいぶん昔のこと。 ヨアヒムが主導となって、人とは扱われない、あの見世物小屋からひきとられた。 彼の真意は知らないが、裏では見返りが、古巣へ移っていたのは知っている]
団長。あたしのこと、買ってくれてありがと。
[これが、聞きたい声>>230より、伝えたかった言葉。 金で買われ、さげすまされるバケモノから、こうして人形までは昇華できた女。 その恩義にこたえるためなら、血を流すことにためらいはない。
そして――――。 聞こえぬよう、ぶつぶつ呟きながら。仮に、と、頭をよぎる。
持ち主の仇を討つ人形。 その存在がメルヘンの世界で許されないものならば。 いつ、なんどき『壊された』としても、それは本望だとさえ思った**]
(240) 2014/10/11(Sat) 17時頃
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――食事場――
[少なくとも、炊事場において、その場で強く引き止められることはなかっただろう。 ナイフ背中に隠したまま、何事もなかったかのように、飲み残していたカフェオレに口をつける]
うーん。おいち。これで半日いけるわー。
[平静を装ってはいるけれど、人形の心でも処理しきれないほど、ある種の混乱をしているのかもしれない。 耳に入る言葉のトーンを、時に違う形でとらえていたり>>236>>249。 遠くで、まだ小さく、開演を待つ人々の声も聞こえる様な気がするけれど。 これもまた、この混乱の導き出す幻聴なのかもしれない]
(252) 2014/10/11(Sat) 22時頃
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/* ええ。この情報処理能力……というか誤認? オトナとして致命的だと思いますわ。
すんませーん! もう、ボッコボッコにしちまってください! ボッコボッコに! ボッコボッ……ぐす……。
(-87) 2014/10/11(Sat) 22時頃
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/* あぁぁぁぁぁ。てか公演近づくー。 緊張するー。 複数人のPCでやる公演はコアの方がやりやすいだろうし。 エフェドラの演目は、誰もいない隙を見計らって、ぽぽんと終わらせるのが理想、かな?と思っております。 まー、タイミングの問題もあるけどさっ。
(-88) 2014/10/11(Sat) 22時半頃
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/* 公演の手伝いを進めた方がいいかな……と思いつつ。 この人形、ネコの手ほどにも役に立ちませんぜ。 お話の中では、きっと。
……ん、まぁ何かしらの描写でサポートできるかもだけど。
(-89) 2014/10/11(Sat) 22時半頃
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/* だねぇ。アントニーさん。さすがに開演……だよね。 うっし。決心固めるか!
そしてジリヤさんとも一度会えて嬉しきかなー。
(-92) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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――食事場――
[朝食を取る最中にも、着々と時間は流れて行く。 啜っているカフェオレを入れてくれたザックも、リスザルと称したアントニーも、もうこの場所にはいやしない。 少しずつ進んでいく、遠くともやがて訪れる開演の時>>271――――。 それまでに、やっておくべきことはある]
さーて、んじゃば。あたしも失礼しますかー。
[一人ごち、たったままカップを片付けにかかった。 ペギーがまだ飲んでいる途中なら、お先ー、と一声かけといて。 ブローリンの無言の挨拶に、うききー、と子猿のジェスチャーで返してから。 2人で食事をするトリノスとスーザンの様子を微笑ましく一瞥してから。 この場所を後にした]
(277) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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――音楽テントの外――
だーもー! んだぁーもぉー!! ヤダヨもおう! ダメだったら、あたし出ないよー!!
[憤慨するエフェドラの声が、この周囲に響き渡る。 その勢いを向けられた人物……楽団の中でも、率いる、という言葉を担うに近い人物は、難しい顔でこちらを睨みつけている。 当然だ。悪いのはこちらの方なのだから。 急な演目内容の変更――――練習なしで、初めての試みを本番で行おうとしているのだから]
こんな日だから、やりたいの。この形で。 団長にさぁ、見て欲しいんだよぉ……。
[やがて、我がまま勝手なこの願いがしぶしぶながらも了承してもらえたのは。 その内容のおかげだったのかもしれない*]
(281) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[やがて、太陽が傾き始めた頃>>271。 エフェドラは普段の少年の装いを改め、分厚いコートで体を覆っていた。 ジリヤから受け取り、身に纏った衣装が、すっぽり隠れる分厚いコート]
いってら。
[と、声をかけたのは、一人で客を出迎えるニコラスに対してか。 客入り前の時間を、エフェドラはこくこくと消化していった*]
(285) 2014/10/12(Sun) 00時頃
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