108 Persona外典−影の海・月の影−
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え……。
["行く"、一言だけ残し、花咲はひとり先に歩き出す。 一瞬呆気にとられ、すぐには動けないでいた。
我に変えれば、花咲の姿は離れ。 傍らでは苦しげな声を上げる楠と、気遣う大塚。
幾度か、花咲と、楠・大塚へ視線を泳がせてから、高屋敷を見つめ。]
高屋敷さん、楠の事お願いしますねっ。
[楠の事も気になるが、大塚・高屋敷の二人がいればきっと大丈夫だろう。 それよりもシャドウがいるという禁足地へ、一人で行かせる方が危険だと判断して、花咲の後を追った。]
(343) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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― 祟神神社・禁足地近く ―
[気をつけてとの声に後ろ手を振って答え。]
おいっ、花咲っ、待てって……。
[そんな声と共に駆け出した。
花咲に追いついたのは禁足地の近く。 向かい合う花咲と、人型のシャドウが見えた。
先に高屋敷が言っていた人間のような存在はこれかと思いながら、木刀を握り直し、花咲のとなりへと。]
……。
[黙ったまま、彼はじっと人型を見つめる。]
(349) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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/* あ、もしかして楠がC狂?
(-89) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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/* 高屋敷すまぬー、ありがとー。
あーしかし。 うーむ、大塚落とすのもったいないと思ったり。 まぁうん、話の流れ見て決めよ。
(-94) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[しばらくの沈黙の後。
シャドウが緩慢に動く。 咄嗟に木刀で突くよりも先、花咲が動き、シャドウはあっけなく地面へと組み伏せられた。]
……あ。 うん、違うってか……なんだろね?
[拍子抜けした表情を浮かべつつ、彼もその傍らに膝をつき。 念のため、木刀の鋒をその顔へと突きつける。]
えーっと、もしもし? お話、出来たりします?
(369) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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/* 狼が、リツキ・高屋敷・雛宮で、Cが楠、なのかな? もしかして、相馬は赤希望で弾かれた?
で、翔子が占い師で、あとは霊狩犬か。
(-97) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[組み伏せられたままのシャドウは、じたばたともがく。]
いや、ちょっと……おとなしくしろってっ。
[彼も一緒に取り押さえようと手を伸ばせば。]
「 リ ツ、 」
[聞き覚えのある名前。 は、と目を開くと同時、彼の首にシャドウの手が伸びる。]
―――っ!
[木刀を取り落とし、慌ててシャドウの手を引き剥がそうとその腕を掴む。 もみ合い、軽く酸欠に陥ったその時―――。]
(378) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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『 我は汝 汝は我――― 』
[さっきは聞こえなかった声が、今ははっきり聞こえる。 彼は唇だけ「ペルソナ」と動かした。]
(379) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[新たなカードが1枚、くるくるくるりと舞い落ちる。 描かれているのは逆さに吊られた男。 ぶわり、陽炎揺れて飲み込めば。
両の手を前に結えられ、静かに笑みを湛えた男のペルソナがそこにいた。]
(387) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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ーーーーっ!
[声にならない叫びを上げれば、弾かれた様にシャドウの腕は解けた。 咳き込みながら転がる様に後ずさり、木刀に手を伸ばしながら立ち上がる。]
……ちく、しょ、痛ぇ……って!
[再び緩慢な動作で向かってきたシャドウを睨みつけながら、両の手で木刀握り締め、鳩尾目掛けて突きを繰り出した。]
(389) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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―――っ!
[花咲の手が、彼の腕へとかかれば、わずかに横によろめき。 鳩尾を狙った鋒は、ぶれてその脇腹を掠めるのみ。]
……はな、さき?
[掠れた声で名を呼び。 遠くの声に一瞬振り返れば高屋敷の姿。]
この人、って……?
[「リツ」 それが誰の名かまで、未だ思い至らない彼は、花咲の前に立って木刀構え直して、シャドウを睨みつけた。]
(402) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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雛、宮……… あ……。
[息切らす高屋敷の言葉に、やっと思い至る。 そうだ、先に大塚が"ヒナミヤリツ"と呼んでいた、と。]
え、それじゃ、これって……雛宮の……。
[そこから先は言えなかった。]
(409) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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消しちゃいけない、っても……。
[もし、これが雛宮に近しい存在ならば。 倒さないでいいならその方が気は楽だ。
けども。本当に放っておいていいのか? 実際にこれは害を為した。 そんな考えも頭を過ぎるが。]
[高屋敷の言葉は、ある意味判断の先延ばしをさせてくれるようなありがたいものであった。]
ん、そっちが先か。 行こうっ!
2015/02/18(Wed) 01時頃
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消しちゃいけない、っても……。
[もし、これが雛宮に近しい存在ならば。 倒さないでいいならその方が気は楽だ。
けども。本当に放っておいていいのか? 実際にこれは害を為した。 そんな考えも頭を過ぎるが。]
[高屋敷の言葉は、ある意味判断の先延ばしをさせてくれるようなありがたいものであった。]
(415) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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あ……。
[前言撤回。 やたらデカい。 そして見るからに強そうだ。]
ああっ!
[戦う事を考えなくもなかったが、高屋敷のペルソナがどの程度戦えるかわからない。 ならば、取る手は一つだとばかり、同じく反転。 高屋敷がどの程度走れるか伺いつつ、彼も走り出すか。]
(423) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[高屋敷が銀の円盤をぶつけた直後彼も叫ぶ。]
《信徒に祝福を!》
[それは、先にシャドウの腕を弾いたのと同じ魔法。 1度だけなら牙や爪をも弾くだろう。
女性二人を先に走らせ、彼は殿を務める*。]
(432) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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