28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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/* おはよ☆
妖精さんを寝かしつけようとしたら自分が寝てて気付いたら12時まわっていた。更新したら10Pくらい進んでて遠い目の裕君だよ☆
(-786) hana 2013/09/09(Mon) 13時頃
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─談話室─
[談話室へ来るまで、裕はずっとにこにことしていた。
植頭が、自分の変身を──そう、 まさに変身と読んで差し支えないくらいの変化を 何でもないことのように言ってくれて 越智裕は越智裕だと肯定してくれたから 勇気を、出せた。
植頭と並んでにこにこと歩いて来た裕は、 にこにこしたまま、談話室の前で立ち止まった。
すー、はー、と気づかれない程度に深呼吸をする。 そうしないと、身体が竦んで ドアを開けられそうになかったから。]
(139) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[先に中に入ろうとはせず、 裕の一歩後ろで待っていてくれる植頭の息遣いが そっと裕の背を押してくれている。
思春期の、しかも負い目を持った少年は まだ自分一人の足で立つだけの決意も信念も足りていない。
この場所でなかったら。 この人達でなかったら。
きっとここまで来ることさえ出来なかった。
そう思うと、冷えかけた腹の底から 温かな熱が湧いてくるような気がして ぐっと奥歯を噛み締めて、ドアノブに手を掛けた。]
(140) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[談話室を開けて中に入って来る見知らぬ少年に 視線は集まっただろうか。
見えない視線の圧力にたじろぐけれど 決して後戻りすることなく、 中へと進み、>>13確認するように名前を呼ぶ立花に 斜めしたへ45度ほど視線をずらしながら]
……うん
[と頷いた。
化粧をしていないのに、 頬は食べごろの桃の色に染まっている。
少女の格好をして会話するのとは まったく違った恥ずかしさがあった。]
(141) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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ごめん、 わたし、
……ううん……
ぼく、実は…………男、なんだ……!!
(142) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[越智裕、一世一代の告白(あくまで本人の中で)は それをした瞬間、本人の頬が桃色を通り越して 熟した林檎の色に染まり 黒眼がちな瞳は、過度の緊張にうっすらと涙が滲むという、 あまり男らしくない結果に終わった。
嘲る視線。罵る声。嫌悪する表情。 予想したすべてが、裕に向けられることはなかった。
「もう憑かれることはないだろう。」 ジャニスの言葉>>47には、裕を案じる意図さえ含まれていて 情けないことに、泣きそうになる。
でも、それはあまりにも、あんまりだから、 喉の奥にある塊はぐっと飲み下して 空いている席に腰を落ち着けた。]
(143) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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[>>71ティラミスを勧める新居には控えめに首を振る。]
もう、部屋で食べたから──。
[何も聞かない。 何も言わない。
何も変わらない。
昨日までとまるで同じ、新居の口調。 他のひとも、皆そう。
[だから裕は、逃げ出さずに座っていられる。]
クッキー……食べたい、な。
[おずおずと手を伸ばし、一枚引き寄せる。]
(144) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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[さく、ほろり。 口の中で解けるバターの香りと甘さ。]
…───あ、
おいしい。
[思わず呟いた裕の顔には、 少女と少年の同居する、やわらかな笑みが浮かんでいた。**]
(145) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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/* なんとなくの雰囲気で〆てみちゃった。 えへ。
(-792) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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/* ヘーベルハウスみたいな名前になってる……。
寝てる猫とウィッグを巡って骨肉の争い……!
[現実は裕が一方的に睨んでるだけ。 遠巻きに。
ざりざりされるとびくっとして振り返るよ!]
(-794) hana 2013/09/09(Mon) 15時頃
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─翌朝─
ふぁ……まだ眠い、ですね おはようございます。
[無事(?)男子高校生の裕をお披露目した翌日 まだ日が昇って間もなく、 裕はお茶を飲みに談話室へと訪れていた。
女装で。
下手な女子よりも可愛いと褒めてもらえるこの趣味は 一生やめられそうにない。**]
(146) hana 2013/09/09(Mon) 15時頃
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/* オチもつけておいた。 PLは最初っから女装やめるつもりなんてなかったけどな!
COしただけだよ、CO!!
(-796) hana 2013/09/09(Mon) 15時半頃
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/* [猫が獲物を狙う目をしている──! と感じるトラウマ持ち。
稲妻を背景に背負いじりじりと後退し始めた。
今日の戦いは裕の負けらしい。]
(-798) hana 2013/09/09(Mon) 15時半頃
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/* 福原さん、おしとやかにしてれば可愛いのに。 おっとりに見えるメイク教えようか?
[にこにこ]
(-799) hana 2013/09/09(Mon) 15時半頃
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/* メイクしてあげたい。 してあげたい。
でもね、女装してても男の子だから あんまり無防備な顔見せるとキスしちゃうぞ☆
(-801) hana 2013/09/09(Mon) 15時半頃
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/* フランクの「彼女」はこの世の人じゃないけど、それとは違う人、かしら……?
>>-803 なんて美味しい……。 すごく大人しく目とか瞑ってくれるから思わずちゅーしちゃって慌ててるのに、なんか普通に(?)受け入れられてどーゆーことってなりながらもう一回してみていいのかな……。 女装の時のノリで男の格好してる時もキスしてみたら張り倒されたりするのかな……。
(-805) hana 2013/09/09(Mon) 16時頃
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/* フランクと交互に喋ると いっぱい人がいるみたいに見えるでしょ(ドヤ顔)
(-807) hana 2013/09/09(Mon) 16時頃
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/* >>-809 お風呂は、やだ。 恥ずかしいもん……。
(-814) hana 2013/09/09(Mon) 16時半頃
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/* キキカイカイが日常になってしまったwww
源蔵さんの、語り手ポジションが、もう、もう…………
好き!!!!!
(-826) hana 2013/09/09(Mon) 21時半頃
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/* >>-822 ずっとトランクスだよ。 外見や仕草で可愛いって言われることが快感なので 見えないところは別に気にしない!
(-827) hana 2013/09/09(Mon) 21時半頃
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/* 植頭さんほんまに可愛いわ! 猫にでれ始めた植頭さん見て涎出そうになった。
(-834) hana 2013/09/09(Mon) 22時頃
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/* >>-830 和気藹々は日常になって欲しいけど奇々怪々は非日常でいいwww
もい蔵さんお疲れさまでした! 現実に打ち勝ってね!!
(-837) hana 2013/09/09(Mon) 22時頃
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/* 植頭さんが酷い。
(-874) hana 2013/09/09(Mon) 23時頃
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/* なんか皆が甘酸っぱい!!
裕の甘酸っぱいのはどこ行ったんだ……! ※中の人が忘れてた
(-882) hana 2013/09/09(Mon) 23時頃
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/* 黒い稲妻がわかば荘に……!!
やめてマスコミに注目されちゃう。
(-891) hana 2013/09/09(Mon) 23時頃
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─翌日 宝生と>>168─
[まだ早い自分なのに、談話室にはもう宝生がいて すこし、意外で。 目を丸くする。
似合うと言われると、相変わらず頬を染める。 擽ったいような顔で、眉尻をへにゃっと下げて笑う。]
あ、りがとう──…。
[なぜか、昨日までよりも気恥ずかしい。 そして、昨日までよりも、ずっとドキドキした。]
(177) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[宝生が近づいて来て、耳許に顔を寄せる。 吐息がかかりそうな距離も、 男同士だから、やっぱり怖くはない。]
…………え?
[けれど、囁かれた言葉に 裕の頭の周りをはてなマークが飛び交う。
昨日、パンモロを目撃されていたなんて パニくっていた裕にはまったく知らないことで。]
宝生さん!!
[そそくさと離れて行く背中に、思わず声を掛けていた。]
(178) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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あの、ぼく───…
宝生さんのこと、好きです、よ?
…───猫は苦手だけど。 宝生さんのことは、好きです!
[咄嗟に呼び止めてしまった理由は自分でもわからなかった。 けれど、少し考えて。
考えてもやっぱりわからなくて。 それで口から出たのは、素直な気持ち。
少女めいた可憐な花のような笑みでない 少年の越智裕の顔で、にっこりと笑って告げた。**]
(179) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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─いつかのわかば荘─
[あの夏休みから、どのくらい経ったころだろうか。
裕も大分わかば荘に馴染み、 以前より少し──ううん、 以前よりうんと、仲良くなっていた。
特に顕著なのは福原で、 誰の影響なのか、前より女らしさの増した福原が 談話室で二人きりになると、化粧品や香水のことを 聞いてくるようになっていた。]
これ? これはコスメドールのPK2番、だよ。
[頬を寄せ合うようにかわす、秘密めいた会話。
まるで女の子同士の内緒話をしているように 華やいだ光景──に、外からは見えるだろう。]
(184) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[だけど、すこしだけ。 困ったことが、ある。]
普通の薬局でも売ってるの。 けっこう安いやつ。
クチコミの評判が良くてね、買ってみたんだ。 ほら。
[携帯のコスメサイトを開き、画面を見ていたら 頭を寄せ合うように距離を詰めて来た福原と、 頬が、触れて。]
…──〜っ、
[思わずびくっと、手を引っ込めた。]
(185) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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