108 Persona外典−影の海・月の影−
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/* と、いいつつどっちにせよりつきくんは消滅するわけだが。
(-55) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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/* やだ、めっちゃ殴られるwwwww
(-57) 2015/02/21(Sat) 03時頃
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死ぬことと、無意識の海に沈むのとは違う。 現に俺は、生きてる。幽霊でも何でもない。
[>>147例え宿主が闇の中に沈んだとしても、確かに身体は生きている。それを人間がどう捉えるかは別として。]
……すっきり、しない? サムがどうしてそう思うのかは、とても興味深いな。 でも、俺は無茶苦茶なことはしてない。 サムも、まやも、しょうこも、馬鹿じゃない。 不要じゃない。削除の必要もない。 なら救いが与えられてしかるべきだ。
[少年は自らの理想を滔々と語る。 理解されたい、受け入れて欲しい、認めて欲しい。 影の欲望は、>>152満たされることはなく。]
(156) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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…………俺が、寂しい? そう思うなら、サムも俺の世界を受け入れてくれればいい。 無意識の海は広大で、一つだ。 皆が一つで、寂しさとも苦しさとも無縁だ。
[無意識の内に、黒い本を抱える手に力が籠る。 眉を寄せるサムの表情が、やけに目に付いた。]
見てるだけでいられないなら、足掻いても構わない。 でも、サムは馬鹿じゃない。 すぐに、足掻くことに意味は無いと分かるはずだ。 ……サムとまやには、分かってもらいたいな。 俺たちの世界の美しさを、さ。
[少年は黒い本を持ち上げて、緩めた口元を隠す。 次の満月の夜、彼らが何をするつもりなのかも知らないまま、 少年はサムとの距離を一歩詰め、眼鏡越しの双眸でじっと見詰めた。**]
(158) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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/* ここは敢えて、仲間シャドウの情報を一つも残さないで死ぬよね…… その方が楽しそうだよね。うむ。
(-65) 2015/02/21(Sat) 12時頃
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― 満月の前日/南部・自宅 ―
[一般的な戸建ての一軒家。 それが少年の育った家であり、暮らしている家でもあった。 しかし平日の夜でありながら、少年の家に人の気配は感じられない。
誰もいない部屋で、少年は人と変わらない生活を営む。 冷凍庫から小分けにされた肉を取り出し、食事の用意を始めた。 部位別に分けられた肉の塊は、まだ暫く食事に困ることは無いだろう量が残されていた。]
………………。
[次の満月は明日。 少年は一件のメールを送信する。]
(188) 2015/02/21(Sat) 13時半頃
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------------------------------------------------ To:まや From:リツキ 件名:
明日は満月だよ。 ------------------------------------------------
(189) 2015/02/21(Sat) 13時半頃
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[それから、調理を終えた肉を食べながら、 少年は>>186以前に届いていたメールに目を通す。]
………………。
[牛とも豚とも、鳥とも違う肉の食感。 それを噛みながら、少年は片手で端末を操作する。]
(190) 2015/02/21(Sat) 14時頃
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------------------------------------------------ To:花咲巡理 From:リツキ 件名:Re:
会う理由が分からない。 ------------------------------------------------
(191) 2015/02/21(Sat) 14時頃
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― そして、満月の夜 ―
[結局>>194巡理からの返信は無く、少年にとって彼女の提案はそれまでとなった。 ひと月の時間を経ても、力は万全に戻っているとは言い難い。 しかし、時を待つという選択肢は少年にはない。 >>16物語の終幕は最良の形で引かれるべきなのだ。 それが如何なる形の結末であるか、少年にも未だ分からない。 しかし。]
………………。
[少年は、確かな高揚を覚えていた。
黒い本の表紙をぱん、と叩いた。 呼び出すのは小さな幽霊の如きシャドウ。 それはけたけたと子供じみた声を上げながら、誰かの姿を探すようにふわふわと宙を舞いながら飛んでいく。 やがて目的の人物を見つければ、案内するとばかりに、跳ね回りながら、本体の元へと進路を取る。]
(197) 2015/02/21(Sat) 15時半頃
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/* あっ せんじゅさんいるの素で忘れてた。
せんじゅさんどれだか分からないけどどれだろ。セシルいないしな。(そこ)
(-76) 2015/02/21(Sat) 15時半頃
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/* あと脱いでる人もいないな……
(-77) 2015/02/21(Sat) 15時半頃
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/* まやくんとサムさんぺろぺろしよーよ
ちなみに今デビサバでも私のとこにラームジェルグさんいますね います。だってラームジェルグさんちょー好きなんだもん 個人的にはソウルハッカーズだか何だかでラームジェルグさんが外道扱いで言葉通じなくて、それが大好きでしたね。 デビサバとかラームジェルグさん割と普通の悪魔でむぐぐ、ってなるし。
(-78) 2015/02/21(Sat) 15時半頃
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― 満月の夜/西部・ショッピングモール ―
[既に連ねた頁は幾許か。 臙脂色の本を読み終え、次の本に差し掛かっている。 >>207跳ね回る幽霊は繁華街を抜け、更に西へと進路を取る。
交通手段は沈黙している。 長く歩むには、ペルソナの助けを借りることは必須だろう。 そうして辿り着いた先――ショッピングモールの広大な駐車場の真ん中に、少年は立っていた。
その場には未だペルソナはなく、シャドウもいない。 ただ、静けさだけがその場を包み込んでいる。]
(209) 2015/02/21(Sat) 18時頃
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― 満月の夜/西部・ショッピングモール ―
[少年がこの場所を好むようになったのは、影と入れ代わってからのことだ。 郊外の広大な敷地は、遮るものもなく辺りの闇を見渡せる。 その奥には、赤く輝く美しい月がある。 少年はその輝きを見つめながら、>>214響く足音に耳を傾けていた。
目的地に辿り着き、少年の目の前で小さなお化けは霧散する。 黒い霧状に崩れた身体は、吸い込まれるように少年の影に溶けた。]
久しぶり。 それとも、初めましてという方がいいかな? 親愛なるシャーロック・ホームズ。 ……サムがワトソンというのは、悪くない人選だ。
(218) 2015/02/21(Sat) 18時半頃
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/* 行って良いか聞かれた当人は答えにくいんじゃないかなーと思ったので横から入っちゃった。ごめんねてへぺろ!!
でも、自分の行動は自分で決めるべきだと思うのよねー。 散々匂わせてたりとかした場合は連れ歩き上等だろうけど。 混ざりたいところには、自分から布石組み立ててトゥギャザーしないとね!!
(-90) 2015/02/21(Sat) 18時半頃
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……あかり。 あのペルソナ使いは、邪魔だな。 折角の俺の楽しみを、邪魔されたくない。
[少年は、今の彼女の状態を知らない。 目の前の高揚を前に、妨害の可能性があるとすれば彼女か、と口を開く。]
(*23) 2015/02/21(Sat) 19時頃
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……まやからすれば初めましてなんだろうけど、 俺にとってはそうじゃない。 気付いてた? 高校に入った時から、俺はもう、俺だったよ。
[>>221彼との付き合いはそれよりも長い。 でなければ、リツキが彼を友人と評するわけがない。 少年は理解しながら、言葉を選び、口にする。 意地悪く、煽るように。]
なんで……俺がこの身体を乗っ取った理由なら、 説明するには少し時間が掛かる。 でも、そうだな…………端的に言うなら、基本的な原因は 『寂しさ』だ。
(229) 2015/02/21(Sat) 19時半頃
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そう。リツキは寂しかった。 まや以外に、誰もいなかった。 ……彼の両親も、彼の理解者にはなれなかった。
[さて、傍らでサムはどんな顔をしているだろう。 ちらりとそちらを伺い、少年は黒い本で口元を隠す。 これはリツキにはない、影特有の仕草だ。]
もうそんなに経つかな? 俺が彼を選んだのは、彼が初めて高校に向かう時だった。 リツキは、本当は行きたくなかったんだ。 ただ、彼の母親が行けというから、行かざるをえなかった。
……と、俺の事情を話すだけで良いのかな。 他にもっと知りたいことは?
(233) 2015/02/21(Sat) 20時半頃
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考えたくなくても、真実は真実だ。 リツキはそれを知ってた。
……誰も、自分を見てくれない。 誰も、本当の自分に気付いてくれない。 それは大多数が馬鹿だからだ。 馬鹿だから、真に価値のある人間が分からない。 悪いのは自分じゃなくて、馬鹿な連中だ。
……なんて。 本当は何が悪いか、ちゃんと分かってたクセに。 でも、リツキは行動出来なかった。 だから、俺が代わりに動いてるんだ。
[>>236黒い本が隠したのは、意地悪く笑う口元だった。 少年の声色には、嘲笑うような色と同情の色が混じり合う。
グローブを外す手元を見遣り、何をするのかを伺うように目を丸くする。]
(239) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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[>>238走り込んでくる。 その勢いを削ぐのは難しくない。 ペルソナを呼ぶでも良いし、影を使役するでも良い。
しかし少年は、その場から動かなかった。 全力の一撃。 それを頬で受け止め、平均よりやや小柄な身体が後方へ吹き飛ぶ。手の中にあった黒い本も、少年の手を離れ飛んでいく。]
……っ!
[地面に強かに背中を打ちつけ、一瞬息が詰まる。 確かにダメージを受ける様子を感じさせながらも、少年は平然と上半身を起こした。 切れた口の端を手の甲で拭いながら、にやりと口元を歪ませる。]
…………青春ごっこは、もう終わり?
[影は、そう言い放った。]
(240) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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/* キャベツをめっしめっししてる
(-110) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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……リツキは、そういうことを、 人に言うことが格好悪いと思ってた。 たとえ、まや相手でも。
……まや、熱血だな。
まやは自分のことしか見ていない。 それを、自分でちゃんと分かってる。 だから、リツキはまやが好きだったのに。
[大義名分、正義、自己犠牲。 それらは少年の最も嫌うものたちだった。 >>248そういうものとは無縁だったからこそ、少年は彼を好いた。 唯一の友として、近しい場所にいることを認めたのだ。 しかし――。]
(264) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[>>251はっきりと宣告は下された。 『本人』が聞けば傷つくだろう言葉でも、影は笑って受け入れる。影がすべきことは、明らかだ。]
……まやが俺を消すなら、俺はまやを倒すよ。 まやが一緒になれば、きっとリツキも喜ぶ。
俺は、影だけど……リツキでもある。 リツキが何を喜ぶのか、俺はよく知ってる。
[それが果たして影の思い込みであるか否か。 それを教える人間はもう何処にもいない。 >>252現れる龍を前に、少年は掌に青いカードを取り出して、浮かべる。]
…………ペルソナ。
[少年がそう告げると共に、青いカードはどろりと黒く溶け ――禍々しい姿をした、血塗れの剣士が姿を現した。]
(266) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[さて。 >>262傍にいるサムの他に>>260ペルソナ使いの気配はもう一つ。
血塗れの剣士は、自身と少年を中心に、 円柱を描くように無数の剣を展開する。
少年は中指で眼鏡を押し上げ、 麻夜、サム、そしてもう一人の客人を順に見遣った。 黒い本は無く、さらされたままの少年の口元には、楽しげにすら見える笑みが浮かんだ。]
(267) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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友人の他に大事なものがある。 友人よりも、守りたいものがある。
……リツキがここにいなくて、良かったよ。 まやが自分を傷つけようとしてる、 なんて知ったら、リツキは悲しむ。
[>>272途切れた言葉を、影は勝手に繋ぎ合わせる。 それが麻夜の本心を言い当てているかなど、影にとってはどうでも良い事だ。
>>274ドラゴンが吠える。 円柱と化した剣は影と剣士を軸にぐるぐると回転し、発生した風で炎を散らさんとする。 その内の数本の切っ先が麻夜と>>277サムに向けられた。 そのまま遠心力に任せ、数本の剣は麻夜とサムを貫かんと、勢い良く放たれた。]
(278) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[円中に展開する剣は、一点を狙うのには不向きだ。 対峙する人間は2人。 だからこそ、影は敢えてその攻撃を選んだ。 それはいわばフィールドに展開する全体攻撃と同様。
しかし、>>287その内の片方は目的を果たせず麻夜の頭上を通過し、対象物を失った剣は一定の距離で掻き消える。 彼らに与えられた加護>>271も知らず、影は目を瞬かせた。
もう片方の剣が対象物を捉えたか否か。 それを確認するより早く、>>287龍の鉤爪が剣の壁を打ち破らんとする。]
(291) 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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…………悪くない、な。
[影はさも楽しげに、赤い眼鏡の位置を正す。 龍の鉤爪と競り合う剣。 その数本が押し負けたようにぐらりと内側へ傾ぐ。 しかし――。]
でも、まやなら分かるだろ? ステータスを物理にガン振りしてちゃ、 ゲームには勝てない。
[血塗れの剣士は、円柱の中心で大振りの剣を構えた。 龍の鉤爪に障壁の一部が崩される瞬間を狙い、 剣士は大きく飛び上がる。 構えた剣先が狙うのは、龍の掌。]
(292) 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[>>296剣士の刃に、確かな手ごたえが届く。 それと同時に、麻夜の呻くような声が聞こえた。
剣士は素早く龍の掌から切っ先を引き抜き、構え直そうとする。 しかし、加護の分だけ龍の動きが剣士に勝る。 振り下ろされた龍の鉤爪を咄嗟に剣で受け止めるも、 力の差は歴然だ。]
――……っぐ、……!
[火花の散る激しい鍔迫り合いの末、剣士の身体は手にした剣諸共、龍の爪に打ち砕かれる。 額から腹の辺りまでを縦に引き裂かれ、剣士は黒い霧となって霧散した。それと共に、影を取り囲んでいた剣の防壁も消え去る。]
(305) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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[影のかけていた眼鏡が砕け、額からどろりと血の代わりに黒い液体が流れ出す。 それを掌で拭い、ぐっと握り込んで開くと、 影の掌の上に白い猿が現れた。
白い猿はくるりと踊り、>>297飛びかかってくる土礫を小さな雷で撃ち落とす。]
…………はは、 もう、レベル上げの機会なんてないだろ、まや。 ――……これだから、ペルソナ使いは嫌いなんだ。
[邪魔するだけでなく、影にはない心の輝きを見せつけられる。 負の部分を背負ってきた存在には、その明りは眩しすぎて――]
叩き潰してやりたくなる。
[呟くと同時に、影は空気を薙ぐように腕を振るった。 それに応じ、地面に降りた白い猿がくるりと舞い、大きな稲光が地を這うように麻夜へと襲いかかった。]
(306) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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