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108 Persona外典−影の海・月の影−
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―土曜日の朝・自宅マンション―
……男の子どころか、 女の子だって滅多に来ないから、大丈夫だよ。
[>>226 幼馴染が自分の部屋を訪れたがらなかった理由に、 ぱちくりと目を瞬かせた。
あかりが意識せずにいたこと。 二人が男と女だということ。 それが家族を失い、独りになってしまった自分を置いて、 律が離れてしまった理由なのだろうか?]
どこへでも付き合うって言うなら、 律っちゃんも今日の集まりに、来てくれるよね?
[明との約束。巡理の言葉。 あかりは心が折れたまま、それでも前に進まなくてはならないのだ。心変わりはない]
(256) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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それと、律っちゃんのこと、 疑ってる人がいるみたいなんだよね。
――誤解、解いておきたいし。
[律に公民館での集まりに参加して欲しかった理由。 それは麻夜だけでなく、智晶ともあまり関係が良くなかったらしいと聞いていたこともあり、あかりなりに気になっていたからだ]
(257) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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……そっか。 そういう風に、考えてくれてたんだ。
すごく、嬉しい。
[>>227「世話を焼くのは、お前にだけだな」
さりげない風に口にされた律の言葉を耳にして、あかりは含羞むように笑う。 それは、まだあかりに家族がいた頃の笑顔だと律は気付くだろうか。
疎遠になってしまった幼馴染との距離が近づくのを感じ、 失ってしまった幸せを取り戻せるような、そんな気さえした。
けれど、二人が子供でいられなくなったように、 変わらないものなど――何もない*]
(258) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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― 満月の夜・北部 ―
[扇を扱わない左手に、櫻井の祖父母に頭を下げて借りてきたグローブ>>3:328を嵌める。男性用のそれは巡理の手には大きすぎるから、マジックテープを親指と人差し指の方に巻き、手首で固定する。手を握って開いて、違和感を体に馴染ませた。
秋山から「雛宮律に似たシャドウ、若しくは父親に酷似するシャドウ」について問われた言葉>>232は、見ていないと答えた。その代わりと言っては何だが、禁足地にいたシャドウは消えたと伝える。あれが我妻とコタロウの仇であろうと巡理が勘違いしていること については、言葉を噤んだ。 神社の調査に誘われれば、迷ったものの首を横に振る。。 「あたし、行きたいところがあるん」 それだけ告げて。巡理はひとりでいた。
北部。翔子の家の近く。深夜と言えど煙を吐き出し空を濁らせる煙突の立ち並ぶ古い工場群。並ぶライトが夜景の一部となって世界を彩る。 海上にはクレーンがいくつも首を擡げ並び、朝日が昇りふたたび動く時を待っている。 時折、鉄工所の煙突が天に赤や緑の炎を吹き上げた。
[00:00:00。 全てがゼロになる瞬間、世界は色を変える。]
(259) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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― →西部・ビルの上 ―
…ライラプス。おいで。
[自らの相棒を呼び出して、その首に手を伸ばす。そのまま抱きつき撫でれば、優しい友は静かに目を細めた。]
……さちかわりつき。探せる?
[周囲を見回すライラプスの背中に登る。その首にしっかりと捕まると、ライラプスは走り出した。 たどり着いた先は西部のショッピングモールの近くのビルの上。眼下には少年たちが対峙する舞台>>209が見える。]
そういや、友達って言ってたっけ。 隣のあれ、誰じゃろ。…見届け人? 西部劇みたいじゃねぇ。
[男同士の戦いならば、横から手を出す趣味はない。人知れず、巡理は眼下の様子を伺った。]
(260) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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------------------------------------------------- To:賀来馨一 From:雛宮律 件名:Re:Re:Re:Re:Re:(No Title)
怪我がおかしいって意味わかんないけど、 リツキばかりに構っていると足元すくわれるかもな。
街中でリツキにはあったけど、 あの子に価値があるとか、大塚が友人だとか、 そんな話しか聞いてない。
あの人?3ヶ月くらい前に、 石段から突き落とされた以外は 特になにもないな。 ------------------------------------------------
[入院は最初の満月の手前の頃だったから、恐らくそのくらいだろう。]
(261) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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/*>>259北部描写がしたかったので、思い残すことはない。
(-112) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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満月。そ、っか。 これは、現実へシャドウが出て行ってるんだ……。
[智晶の呟き>>+30に影の海の潮流に感覚を澄ませる。 微かに感じる――]
こっち……?
[体中に纏わりつくシャドウと共に深く、深く、沈み込む。 海の底、何かが渦を巻いているような流れがある。 そこまで降りていってじっと耳をそばだてた]
(+31) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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― 現在:満月の夜/西部・ショッピングモール ―
[イサムにとっては、 今のリツキがリツキである。 リツキカッコカリ、などと呼びはしたが。]
……結構長いんだな。
[>>229 ぽつり、と感想を述べる。 そこからは、デュラハーンを従えながら 余計な口を鎖して、具にふたりを、見ていた。]
―――、さみしい、か……
[そう、満月を繰り返す間に 交わした言葉を思い出す。 自分の口元を覆い、唇を噛んでいるのを、隠してしまう。]
(262) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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―公民館にて― 協力? 俺、花河についてきただけなんだけど。
[>>232 秋山の言う調査の内容がさて、 祟神神社に関するものならともかく、 雛宮律の父親に関わるものであれば、 「それはどうでもいいから好きにすれば」と付け加える。
憎悪、執着、悔恨、憤怒、 あれは元の人間の影響が強すぎて、 シャドウとしても出来損ないの存在だ。]
ま、少しは仕事を手伝うか。 祟神神社にくるっていうなら、その日は出ないで待ってるよ。
(263) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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……リツキは、そういうことを、 人に言うことが格好悪いと思ってた。 たとえ、まや相手でも。
……まや、熱血だな。
まやは自分のことしか見ていない。 それを、自分でちゃんと分かってる。 だから、リツキはまやが好きだったのに。
[大義名分、正義、自己犠牲。 それらは少年の最も嫌うものたちだった。 >>248そういうものとは無縁だったからこそ、少年は彼を好いた。 唯一の友として、近しい場所にいることを認めたのだ。 しかし――。]
(264) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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――っていうわけだから、 お前は安全なところにいるように。
[幼馴染にはそう告げる、いかにも仕事が面倒そうな口ぶりだ*]
(265) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[>>251はっきりと宣告は下された。 『本人』が聞けば傷つくだろう言葉でも、影は笑って受け入れる。影がすべきことは、明らかだ。]
……まやが俺を消すなら、俺はまやを倒すよ。 まやが一緒になれば、きっとリツキも喜ぶ。
俺は、影だけど……リツキでもある。 リツキが何を喜ぶのか、俺はよく知ってる。
[それが果たして影の思い込みであるか否か。 それを教える人間はもう何処にもいない。 >>252現れる龍を前に、少年は掌に青いカードを取り出して、浮かべる。]
…………ペルソナ。
[少年がそう告げると共に、青いカードはどろりと黒く溶け ――禍々しい姿をした、血塗れの剣士が姿を現した。]
(266) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[さて。 >>262傍にいるサムの他に>>260ペルソナ使いの気配はもう一つ。
血塗れの剣士は、自身と少年を中心に、 円柱を描くように無数の剣を展開する。
少年は中指で眼鏡を押し上げ、 麻夜、サム、そしてもう一人の客人を順に見遣った。 黒い本は無く、さらされたままの少年の口元には、楽しげにすら見える笑みが浮かんだ。]
(267) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[あっという間に時間は過ぎていた。真弓の父と母も随分と話が盛り上がっていたようで、終始笑顔だった。真弓もまた、いつものような父との軋轢など見られない様子で楽しげに過ごしていた。
立ち上がって挨拶をするあかり>>254に、真弓の父は機嫌良さそうに「困ったことがあったらいつでも言ってくるといい」と言って返した。]
来年は受験だものね。花河さんは真面目だから、きっと受験の方は心配ないと思うな。私だって大丈夫だったんだもの。あの頃は父さんと顔を合わせるたびに苛々としたものだったけれど…
まあ、ともかく図書館にもまた遊びに来て、自習とかしていってくれると嬉しいかな。 さあ、行きましょうか。花河さん……
[真弓はそう言ってあかりの背中に後ろからぽんと手を当てて]
(268) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[どれほど息を潜めても、人の声は少女には聞こえなかった。 ただ、少しずつ俯瞰風景が浮かび上がってくる。 幾人かが行使するペルソナの波長が その中で赤青2色の光となって瞼の裏に残像を残した。
現実の感知の仕方は人によって様々かもしれないが。 これが少女の感覚のようだ]
やっぱり、満月だ。 誰か……ペルソナ、使ってる。
(+32) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[パチンとスイッチを入れたスタンガンを後頭部に向けて差し入れようと、後ろから手を伸ばした。]
(269) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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―土曜日・北部公民館― もう、だめだよ、雛宮くん。 そういう言い方するから……。
[――みんなに誤解される。 協力を申し出てきた五郎に、愛想の欠片もない返事をする律を嗜める。まるで子供の頃の二人のように。
それでも、仕事を手伝うと口にする幼馴染に安心をするが その『仕事』の本当の意味をあかりは知らない] 分かってる。 律っちゃん、……雛宮くんを困らせたり、しないよ。
[明に傍にいてもらう約束をしていたし、当日は真弓とも一緒だから。何も問題はないはずだ。 安全なところにいろと言う律に頷く*]
(270) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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おらん、ね。……嘘吐き。
[小さく言葉を吐き捨て、目を細める。 あの子が、どこにいるのか。 自ら問いただしたい気持ちはあるけれど。]
麻夜くん、信じても、ええかなぁ? 力を貸してあげて、ライラプス。 ……蘭陵王、君も。
[もう一度だけ、人を信じて。 あの時不足していた手助けを、彼らへと伸ばす。 ライラプスへ速度上昇の力を。次に蘭陵王へ身体強化の力を二人へかけるように指示を出し、自らはそのままで駐車場を見下ろす。魔法を掛けおわれば再びライラプスを呼び出し、その場を後にするだろうか。 目指す場所は、東部。崇神神社へと走る。*]
(271) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[どろりと黒いタールの様にカードは溶け落ち、現れたのは血塗れの剣士>>266]
一緒になれば…よろこぶ…か…。 …寂しいなら…巻き込みたくもなる。
だけど俺は… … …。
[無数に浮かぶ鋼の結界を睨みながら思う。 これまでの、形も姿も、そして素性もハッキリしないシャドウは、人型さえも、唯、邪魔な敵を排除する、『戦闘』だと考えていた。まるでそれこそゲームのそれの様に、極ふつうの防衛本能に従う様に。 だけど、今向かい合う敵は、違う。 友達の姿をした友達の影、人の、大事な人間の形をしたそれを戦うそれは、より凄惨で血生臭いものだろう。 そう、だからこれは、ただの『戦闘』じゃなく――…]
(272) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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( ――… 『殺し合い』 だ。 )
(273) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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ペンドラゴンッ!!
[龍が吼える。気に入らない障害はその暴力で叩き潰してきた、麻夜の動の面を映したペルソナが動く。 龍の顎からは、鋼の結界ごと、リツキを焼き尽くす為の焔が吐き出された]
サム…好きに任せた!
俺は…リツキを消す!
[静かに立ち会う様、見届けていた背後にそんな言葉を投げ捨てて、走る。 龍の炎が吹き抜けるに併せてリツキに迫る]
(274) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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/*>>269真弓ちゃんちょお怖くて素敵!恐怖を煽られるわーすきだわー!
(-113) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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はぁ……!?
[返信>>261に、思わず素っ頓狂な声が出た。 リツキと会ったということと、父親に突き落とされたということ、その二つに。
親に手を挙げられたことは彼にもある。 それでも、流石に石段から突き落とすなど、命の危険にさらされる様な事をされた覚えはないし、しないのが普通だと思ってる。 雛宮と父親の関係が元から悪かったのか、それともこれがきっかけで悪化したのかはわからないけど、それでもこれでは仲悪くて当然だろうな、と。]
(275) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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メアリーは、オスカーを見て呟いた。任せる。信じるから、ね!◇
2015/02/21(Sat) 22時半頃
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------------------------------------------------- To:賀来馨一 From:雛宮律 件名:Re:Re:Re:Re:Re:Re:(No Title)
櫻井、背中に火傷みたいな怪我してんだわ。 僕らとやりあってたシャドウは、炎なんて吐いたりしてなかったのにな。 なんで、もしかしたらいたかもな?
リツキと会ったって何時? あの子って、もしかして翔子ちゃん? とりま、襲われなくてなにより。
ってか突き落とされたって、おい……。 後に残る様な怪我とかなかった? ------------------------------------------------
(276) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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/*そしてまやくんめちゃくちゃかっこいい。やっぱ邪魔するべきじゃないよ、これ見学枠でわーわー言いながら見てたいよー。 というわけで私は離脱する。 死亡フラグ?どこかで拾うよ…
(-114) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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オスカーは、リッキィのペルソナがどの様な動きをするか。炎を睨んでいた ◇
2015/02/21(Sat) 22時半頃
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―現在:満月の夜/西部・ショッピングモール―
かっこうわるい、 さみしい、か。ああ、なんか、分かるなあ……
[がしがしと、アタマを掻く。 けれども―――]
マヤ君連れてくのはダメだわ。 かわいーカノジョが泣いちゃうじゃん……なあ?
[そう、小さく呟く。 同時、馬の蹄が地を掻きデュラハーンは剣を構えた。 >>252龍は月夜に頭をもたげ、大きな影を作り出す。]
ヒュゥ、マヤくんかっ こい ー
[人差し指を唇の前に立てると、剣を掲げるように、真っ直ぐ突き上げた。今なら、ペルソナも謂うことを聞いてくれるような、そんな気がしたのだ]
(277) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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友人の他に大事なものがある。 友人よりも、守りたいものがある。
……リツキがここにいなくて、良かったよ。 まやが自分を傷つけようとしてる、 なんて知ったら、リツキは悲しむ。
[>>272途切れた言葉を、影は勝手に繋ぎ合わせる。 それが麻夜の本心を言い当てているかなど、影にとってはどうでも良い事だ。
>>274ドラゴンが吠える。 円柱と化した剣は影と剣士を軸にぐるぐると回転し、発生した風で炎を散らさんとする。 その内の数本の切っ先が麻夜と>>277サムに向けられた。 そのまま遠心力に任せ、数本の剣は麻夜とサムを貫かんと、勢い良く放たれた。]
(278) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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―満月の夜・高屋敷家―
[ほろ酔いの上機嫌な高屋敷氏に、あかりも微笑を向ける。 けれど受験の際の思い出を語り、父と顔を合わせるたびに苛立ったという真弓の言葉を耳にして。
恩人の家族仲の微妙さは当然忘れていないから、 今日は真弓に無理をさせていたのかも知れないと、 あかりの笑顔は曇ってしまう。
何事もないように、あかりの背に手を当て、 行きましょうと真弓に促されれば]
……そうですね、準備もありますし。
[満月に備え、動きやすい着替えを詰めていたボストンバッグに手を伸ばそうと、頭の位置を下げる。 その瞬間]
――え?
[ついさっきまで後頭部のあった空間に、ばちり、電気の弾ける音がした]
(279) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[>>267無数の剣に、片眉を上げる。 刺さったら痛そう、なんて場違いなことを考える。]
オーケイ、マヤ君 ―――青春の拳、叩きこんじゃって。
オレじゃ、ちょっと。 役が勝ちすぎだし 多分とどめも
させないしなー……
[苦笑は咥えた棒切れを噛み砕くことで飲み込んだ。 掲げた指を振り下ろすと、騎士は守りの盾を、マヤへと展開した]
(280) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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