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108 Persona外典−影の海・月の影−
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そう。リツキは寂しかった。 まや以外に、誰もいなかった。 ……彼の両親も、彼の理解者にはなれなかった。
[さて、傍らでサムはどんな顔をしているだろう。 ちらりとそちらを伺い、少年は黒い本で口元を隠す。 これはリツキにはない、影特有の仕草だ。]
もうそんなに経つかな? 俺が彼を選んだのは、彼が初めて高校に向かう時だった。 リツキは、本当は行きたくなかったんだ。 ただ、彼の母親が行けというから、行かざるをえなかった。
……と、俺の事情を話すだけで良いのかな。 他にもっと知りたいことは?
(233) 2015/02/21(Sat) 20時半頃
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―満月の夜>>223>>224―
ああ、いらっしゃい花咲さん。入って入って。
[高屋敷家を訪れたあかりを玄関で出迎え、中に案内する。薄く化粧が乗ったブラウス姿は、いつもより入念に身だしなみを整えてきたのだという事がわかるものだった。自分はと言えば、そう気構えるでもなく白のニットをブラウスに重ねている。いつも通りだ。
真弓の父母はすでに座っていて、出迎える。食卓には寿司の詰まった寿司桶とかに鍋が揃えられていた。]
(234) 2015/02/21(Sat) 20時半頃
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こういうの、嫌いじゃないかな。はい、お醤油。 ガリもあるからね。取って頂戴。うん…私はすごく好きなんだ、ガリ。
[自分からおたまを取って、鍋の取り分けをしていく。最初は少し緊張もあったけれど、真弓の父も酒が入ると上機嫌になったか、日ごろの様子をいろいろと尋ねていた。]
年末は少し体調を崩していたみたいだけれど、もういいんだって。 花咲さん、高校何年だったかな…
[真弓自身も、普段と変わりない、むしろいつもより打ち解けた様子で様子であかりや父と会話をして。 気づけば、かなり遅い時間になっていたかもしれない]
……あれ、もうこんな時間。結構、遅くなっちゃったかな。
(235) 2015/02/21(Sat) 20時半頃
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/*>>234真弓ちゃんあかんてボクが招待されとる! ありがたくいただきますペロムシャァ
(-107) 2015/02/21(Sat) 20時半頃
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[友達の姿をした影は黒い本でその口元を隠した。 それは始めてみる仕草。だからこそ如実に違いが浮き出てしまう]
…そう… 何となくわかってた。でも。
お前がリツキを選んだ様に。 リツキもお前を選んだワケ。
…余り考えたくはなかった…。
[これで、影がリツキを無理やりに取り込んだ。 彼の本意は全然別の所にある。そんな真実ならよかったのに。
…グローブを外す。鉄板を仕込んだプロテクターのグローブは、そのまま使わなかった]
(236) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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…ううん…知りたい事もっと、あるけど。
今はそれよりも何よりも。
…リツキがいなかった事に気付かないで。 …リツキの寂しさも…癒せないで…
そんな気も利かず友達やってたバカも。
俺に何も云わないで消えたバカも。
…全部…許せなくなるから……
(237) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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[駆けて。勢いをつけて。だけど武器もペルソナもない。 唯の人間の膂力でしかない、その白い程握り締めた拳を]
… っ … … !!
[…加減せず、リツキの頬に打ち込もうとした拳の行方はどうあれ。 その、全霊を込めて殴る意志を、影でない、リツキに届けたかった]
(238) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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[密かな想いを聴かれている>>*22ことには気づかず]
はぁ……、暇だー!
[本音が漏れる。 何もない闇の中で沈んでいくのは退屈だ]
小説……、読みたい。できれば、ジャパニーズホラー。 リングとか、呪怨とか、屍鬼あたりで。
[本は今、借りてない。家にあるお気に入りの作品をあげた。 海外より日本の作家の方が好きだ]
(+29) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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……きっと、外は満月なんだろうな。
今の俺じゃ……何もできない、もどかしい……。
[今の俺は無力だ。 何もできない。 ただ、闇に沈むだけ―]
(+30) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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/*>>194がめちゃくちゃ邪魔してる。
(-108) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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考えたくなくても、真実は真実だ。 リツキはそれを知ってた。
……誰も、自分を見てくれない。 誰も、本当の自分に気付いてくれない。 それは大多数が馬鹿だからだ。 馬鹿だから、真に価値のある人間が分からない。 悪いのは自分じゃなくて、馬鹿な連中だ。
……なんて。 本当は何が悪いか、ちゃんと分かってたクセに。 でも、リツキは行動出来なかった。 だから、俺が代わりに動いてるんだ。
[>>236黒い本が隠したのは、意地悪く笑う口元だった。 少年の声色には、嘲笑うような色と同情の色が混じり合う。
グローブを外す手元を見遣り、何をするのかを伺うように目を丸くする。]
(239) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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[>>238走り込んでくる。 その勢いを削ぐのは難しくない。 ペルソナを呼ぶでも良いし、影を使役するでも良い。
しかし少年は、その場から動かなかった。 全力の一撃。 それを頬で受け止め、平均よりやや小柄な身体が後方へ吹き飛ぶ。手の中にあった黒い本も、少年の手を離れ飛んでいく。]
……っ!
[地面に強かに背中を打ちつけ、一瞬息が詰まる。 確かにダメージを受ける様子を感じさせながらも、少年は平然と上半身を起こした。 切れた口の端を手の甲で拭いながら、にやりと口元を歪ませる。]
…………青春ごっこは、もう終わり?
[影は、そう言い放った。]
(240) 2015/02/21(Sat) 21時頃
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[土曜日の集まりよりも前に、そのメールは送られる。 心は決まっている>>182、その言葉は心強いものに感じつつ。 一斉送信メールの文面>>183におや、と思った。]
------------------------------------------------ To:秋山 From:賀来 Title:Re:わかった。
リツキ以外の強いシャドウの存在の可能性についてと、 翔子ちゃん、櫻井を取り戻す術がないかの相談を。
二人共あのまんまにしとくわけにいかないですから。
そそ、高屋敷さんですが僕らとは別行動でした。 何かあったのです? 大塚も同じことを聞いてきました。 ------------------------------------------------
(241) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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[真弓の父も、基本的には古風で家長的な人間だ。若い女子高生が遅くまで家に帰っていないのはあまり感心しないタイプの人間である。 けれど、その日は帰りを急かすような様子も特に見られず、食事が終わった後もお茶を出したりしつつ、殊更にあかりの話をいろいろと聞きたがっていた。
一時間ほどもすれば月が赤くなろうというそのぐらいの時間まで、引き止めるような感じでいた。]
帰るなら、もう遅いから車で送っていくけれど……
(242) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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[――対峙するマヤとリツキ。 その側に在りながら、イサムは思い出していた。 言葉を交わしたときのことだ。]
(243) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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―回想:満月より前のこと>>156―
そうだな、生きてる。 リツキ君、でいっかもう――は、生きてるわけだし。話してるし。 足あるし。
[最後のは冗談だったのだが、 センスは少々足りなかったかもしれぬ。]
なんでかなあ、 ……両手挙げてそうっすね そのとおり!って謂えない、っつーか。
影に沈んじゃったら こういうハナシも出来ないのかなーとか、色々思うことはあるわけだよ、アタマ悪いなりに。
(244) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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[そしてこれは、秋山や花咲と別れた後。 雛宮>>126へと返信されたメール。]
------------------------------------------------- To:雛宮律 From:賀来馨一 件名:Re:Re:Re:Re:(No Title)
僕も花咲も、残念ながら他の誰かを見てない。 けど、他の誰かがいたかもしれない。 確かに、櫻井の怪我がおかしいわ。
なぁ、雛宮はなんか気づいた事あったの? 他のシャドウに会った、とか? もしくは君の親父さんになんかあった? ------------------------------------------------
(245) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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ひとつ。……ひとつかあ。 ひとつっていうのは やっぱこうやって話もできないし、 シュークリームうめーなオマエも食う?とか出来ないって、ことじゃないの?
……一緒になっても、こう。 さみしそーだな、とか……思うんだけど。 ――、オレの、ろくでもねー思い出も、全部、ひとつってのは、ちょっと、な。
――足掻いては、みるさ。 オマエの友達とも、約束したんで。
[頬を掻き、思考をそのままぽつぽつ零した。 眼鏡越しの双眸は、酷く、随分と、真っ直ぐに見えて。 冗談めかしたような笑いは、もう、出なかったのだ**]
(246) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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/*>>194くそ邪魔い。 あーもう齟齬でるわー でも教授とホームズの対戦邪魔したくないー!
(-109) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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/* キャベツをめっしめっししてる
(-110) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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―満月の夜・高屋敷家 >>234>>235―
[後見人の前で、あかりはいつも以上に緊張していたが、 事情を知る真弓が何くれとなくフォローしてくれたおかげで、 高屋敷親娘との会食は、なごやかなままに進んだ]
真弓さんにも随分、心配をおかけしてしまって。 でも、もう大丈夫です。 ……え、ええ。ガリ、美味しいですよね。 [妙にガリ推しをする真弓に、 意外なものを見たと目を瞬かせたり]
――次の春から三年生になります。 はい。クラスは国立文系コースを選択しました。
[日ごろの様子や進路に交友関係と話題は尽きない。 食事が終わる頃には、あれほど酷かった緊張もすっかり解けていて、真弓に声を掛けられて初めて、時間を過ごしすぎていたことに気付いた]
(247) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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… … … … … … 俺 … は … …。
自分さえ良ければそれで良かった。 関係ナイ他人がどうなろうが興味なんてなかった。 自分の周りの世界さえ平和なら、俺はそれで良かった。 自分勝手と云われても、それが俺だった。
[動きもせず吹き飛ばされ、口端を拭い嗤う友達の影をみた]
だから…リツキがもし俺に話してたとしたら…。 リツキの望みが、目的が何だとしても…俺は手を貸したと思う…。 世界征服でも。 皆殺しでも。 それでも俺はリツキが手を貸せと云ったら。
あの頃までの俺は、きっと手を貸したよ。けど…。
(248) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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… … うん … … 終わりだ。 青春ごっこは もう。
もう…全部IFでしかない…。 俺が手を貸せたのは、「リツキ」だ。お前じゃない。
…それに、もう俺も。 関係ナイからって誰も彼も見捨てる事も出来ない。 …卒業だよ。関係ナイから、そう見ないフリするのも。
守りたい人も、守りたい物も、全部沢山ある。
[心が震える。これを云えばもう消えてしまうのに]
リツキには俺しか友達がいなかった。 例えそれがどれだけ大事な事で、どれだけ切ない物でも。
… … … … … … …。
(249) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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― 少し前 満月の夜>>206/繁華街でのこと ― おー。
[ひら、とマヤに手を振った。案の定、繁華街。此処がイサムのテリトリーだ。]
マヤ君もリツキ君もこじゃれた言い回しすんねー キョージュかあ、似合うわ
[くはは、と。笑いは返したが軽やかさは控えめだ。メールを覗き込んでの反応は、半月眼。苦笑のような、羨ましそうな。]
なかよしだなー さすがリツキ君が「オレの友達はひとりしか居ない」っていうだけある。
[飴をなめる。居る?と差出もした。 断られればそれまでだ。]
道案内まで、あるなんて な
[>>207ん、と。頷き。誘いに乗って、マヤと共に小さな車道を追いかけたのだ。]
(250) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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……俺はリツキを。 止めて、"消す"。
[声が震えた。これを云えば、もう『友達』のリツキは消えて。 『宿敵』しか残らないふたりになる。わかっていても]
…リツキのしたかった事…感じていた事…願った事…。 全部台無しにしてでも…お前を倒す…。
それがリツキが残した心を踏みにじる事でも。 それがリツキの残した想いをぶち壊す事でも。
人間を呑み込んで、何も無くなる場所にする事は受け入れられないから…。
その想いを理解はできても、許容は出来ない。
[パチ。外したグローブを着装して、アルカナが青い蝶と共に降りる]
(251) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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…俺の…大事な友達だから… … …。
許せない事は…! 絶対に許さない!!
[その足が『皇帝』のカードを蹴り抜いた時、月を照り返す涙がひとつだけ飛び散った。 巨龍の陰影がその背後に姿を現した]
(252) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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― 北部・公民館食堂 ―
[大塚も、楠もいない。 そして、当然ながら翔子と櫻井の姿もない。
少し寂しく思いながらも、無事な面々の姿を見ればほっとする。
ペルソナを使えなくなった、と告白する花河>>219には驚いたけども。 "そんじゃ何も出来なくったって仕方ない。誰にだって調子悪い時あるんだし、気にしすぎんなよ。"なんて軽く返した。
帰り際、呼び止める声は秋山のモノ>>232。 了解し、待ち合わせ場所を決めただろう。]
(253) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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/* リツキ戦おうぜえええ!とのうきんがここにいます。
だけど雷弱点のペルしか今いねえけどなっ!!!
どうしようかなあは考え中 新しいアルカナ(節制予定)はアカリ戦にとっときたいし。 このまま貫くか適当な所で進化もありといえばありだけど。
閑話。リツキがやっぱりね切なくてつらい。 この上で俺に完全に敵対宣言されるからね… 無意識でも本体が残ってるならどう思うかがうん。
リツキ、裏からなでくりしてやろう。なでくり。
(-111) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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[>>242もう一時間もすれば月が赤く染まり、 影たちの時間が訪れる。
いつもなら、遅くなるまであかりを引き止めることなどしない高屋敷氏も、話に興が乗ったのだろう。 帰りを急かすことはしなかった。
あかりはまさか、自分が引き止められているとは思わず、 自分の緊張を和らげ、場の雰囲気を作ろうとする真弓に心の中で感謝をしながら、久しぶりの後見人との語らいを楽しんだ。
そして――幸せな時間は過ぎ去り]
もう、こんな時間ですか。 おじさま、今日はお招き下さってありがとうございました。
[車で送るという真弓に頷き、高屋敷氏に挨拶をしようと立ち上がった]
(254) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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― 現在:満月の夜/西部・ショッピングモール ―
[馬に乗っての疾駆は最早慣れたもの。 だんだんと自分の謂うことをペルソナが聞くようになっていることに、イサムは気づいている。
向き合う、ということだろうか。 首のない騎士を見上げ、 口をへの字にした。 自分の影、さすが自分だけはある、面倒くさい。
そうして、今。 >>215 モリアーティとホームズは 相対したのである。]
……オレがワトソンは 役が勝ちすぎてねーかなー?
[流石にシャーロックホームズぐらいは知っている様子である。]
(255) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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