108 Persona外典−影の海・月の影−
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―満月の夜に:>>2:472―
あー……
[間が悪いったらない。 そう、イサムは思った。 踵を返してさっさと去るべきだったのだ、 まったく、本当に、どうしようもない。 誤魔化すように痛んだ金髪をわしりとかき混ぜる。]
よう 泣き虫?
[半月の眼で、ひらっと手を振った。]
なんでって……なんでかな?
[説明も億劫そうに誤魔化した。 ちょー間が悪い。2度目思って、棒を奥歯で噛んでいる。自身のペルソナをちらりと見るが、どうにも消えて呉れそうもない。制御が上手くいかないのは、向き合えてないせいか。面倒な話だ。]
(10) 2015/02/18(Wed) 11時頃
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―満月の夜に: >>2:472― あー いいっていいって かすり傷。
[気にすんな、と軽い調子で答える。 が、自分の傷の具合は把握しきれていないイサムである。]
おー ペルソナ嬢ちゃんの友達っぽー こんばんはー?
[白皙の少年を見て、感想を漏らして挨拶をかます。ペルソナにあいさつ機能があるかなど知らない。]
ゴロさんのかっこいーじゃん オレも美女とかがよかったなー
[くはは、と、笑って。――それから。]
(11) 2015/02/18(Wed) 11時頃
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―満月の夜に: >>2:472―
[ツキサエに飴を差し出すがさて受け取れたかどうかは分からない。]
……他のやつらは? ほら、マユミちゃんとか。
うん?いや。 影と、どーかなってたり しないなら …… いーんだけど……
[脳裏に過るは、繁華街でつるんでいた若者によく似た影。それから、先ほど馬上で見た悲鳴と、飛んだ首。全部を語る気にはならないままで、曇った表情を誤魔化すようにへらりと笑い肩を竦める。]
――気をつけてな? ま、 ゴロさんいるなら へーきか
(12) 2015/02/18(Wed) 11時頃
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[剣をささげ持つような格好で、 デュラハンは一礼し、 風変わりな紋様をツキサエに示した。 それが加護であると誰が知ろう。
イサムだって知らない。 無意識の制御がきかないのだから、 知るはずもない。
勝手に何やってんだ、と止めようとまでするくらい。]
(13) 2015/02/18(Wed) 11時半頃
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[いくらか言葉を交わした後に やはり、イサムはふらりとその場を辞した。 見せたくもないペルソナを従えて アルカナが示すように月の照らした道を往く。
消えてくれないペルソナが、 ずうっと囁きかけてくる。]
“贖罪せよ。私はお前。お前は私。贖罪せよ。 望んだだろう、お前は。 望んだだろう、私は。 あのとき。守れたらと。 自分だけが、”
……オマエ、うるさいよ
[低い声で咎める。 首無し騎士が、顔のない顔で己を覗きこむ。]
(14) 2015/02/18(Wed) 11時半頃
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やめろよ、忘れてれば、 思い出さなきゃ、 何も
[何も、怖い事なんてなかったんだ。 そのペルソナ《自分》は無いはずの眼で己を見透かすように相対する。]
やだ よせ
――消えろ って!
[そむけていた顔をペルソナに向け、 口調を強くした刹那、赤い月の夜は明けた。 イサムは半月の眼を歪めて、両手で顔を覆う。]
(15) 2015/02/18(Wed) 11時半頃
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あー
やだやだ
ほんっと もう 嫌い
[ぼやいた声は、朝の風に消えていく**]
(16) 2015/02/18(Wed) 11時半頃
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―中央区:繁華街―
……――はー …りあじゅーばくはつー
[イルミネーションの煩い繁華街。 所構わずはしゃぐ声。軽やかな音楽。
その最中、 タータンチェックのマフラーを深く巻きつけ、 細い飴の棒を咥えた男が、ポケットに両手を突っ込んだまま中心街のツリー―年中あるやつだ―の側に腰掛けている。]
……何人 行方不明、だっ …け ――くぁ
[あの夜、首を飛ばされたモノを見て以来、眠りが浅くてやってられない、――と、イサムは思う。一方、試しにジャンプしたり壁を殴ったりしてみたが、満月の夜のような身体能力は発揮されなかったのも確認済みである。]
(123) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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―中央区:繁華街より→ ―
[わしわしと髪の毛をかき混ぜて、 徐に立ち上がって歩き始めた。
ひとつ、アテが在るとすれば マユミの働いているところである。 東地区に行っていたと秋山から聞いたが、それから合流できたわけでなし。詳しい話でも聞いて置けばよかった、と今更思うのだ。]
さーせん、シュークリーム5つ入りのくださーい
[手土産を買うと、白い息を吐き出しながら、 影を踏み踏み歩いていく。]
(156) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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―中央区:繁華街より→図書館へ ―
影 ねー …
[長い影、短い影、飲まれた人間、沸き立つ影。 背中を向けて逃げた己のペルソナ。 飲まれて戻ってこないまま、 無気力で戻ってきたもの、 戻ってこなかったもの。]
行方不明者 アレに 食われて―――
[片手で、ポケットに突っ込んだままの方の腕を、抱くように抱え込み奥歯で飴をがりりと噛んだ。リツキカッコカリ、の声を思い出し―――]
……弱くねーし。
[ぶつくさ謂いながら、図書館へと向かったのだ。]
(166) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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―中央区:繁華街より→図書館へ行く途中 ― [ありがとーございましたー という義務的な愛想のよい挨拶を背に、 特に急ぐでもなく歩いていた。 そうだ、秋山にメールでも打つか、などと考えていた折のことだ]
んお?
おーい、リツキカッコカリー?
[ポケットから片手を出して、手を振った。]
(176) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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―中央区:繁華街より→図書館へ行く途中―
よう。そっかーガッコー休み?
[他にセンスのいい呼び名を 思いつかないイサムである。 シュークリームの袋を提げて、それから首を傾ぐ。]
ナニって、ナニが?
[影の世界、に リツキとリツキカッコカリが 絡んでいるだろう、とは思っていても。
シャドウだ、とまでは 繋がっていないのだ。]
(191) 2015/02/18(Wed) 23時半頃
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― 中央区/繁華街 ―
おやや、テンサイってやつですかー ふらついてると悪い遊び教えちゃうぞー?
[眼を半月にして、人の悪い笑みを浮かべた。 何も知らない故に。 少年の考えを読めるわけでなし。]
つっても音ゲーとかだけどな。 あ、そーだ。シュークリーム食う?
[1つずつ紙の袋に半分包まれた シュークリームを差し出し、その格好のまま怪訝そうに]
うん?うん、泣きむ……じゃねーや マユミちゃんとか、ショーコちゃんとか、ゴロさんとか……、
なにそれ?もったいぶってんの。
(204) 2015/02/19(Thu) 00時頃
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― 中央区/繁華街 ―
っかー、かわいくねー のー
[腰を折り曲げて、 リツキと目線をあわした。 なに、それとて本気で謂っている訳でもない。]
でー 賢いリツキ君は 本で指でも切ったのかな
――なーんて。 あの満月んときのやつ?
[尋ねつつ自分もシュークリームにかぶりつく。]
んふ?ふぁ? ああ、なんかこう、厳つい。 オマエから見たらオッサンかなー?
(223) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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― 中央区/繁華街>>231 ― [リツキがかつて罵ったこと、 イサムが知るはずもなく、 じぃっと見返されるのをそのまま享受する。 咀嚼して、飲み込む。甘いバニラの香りがした。]
食わないの?うまいぜ? ――へ?
[何が違うのか。 よく分からないままイサムは素直に傷に視線を落とし、]
―― …っ!?
[ぎょっと、眼を丸くした。 じい、と凝視して――]
なに、これ。 ――「影」……?
(243) 2015/02/19(Thu) 01時頃
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― 中央区/繁華街>>249 ―
――、マジ か。
[いつもの笑いも引っ込んで、 まじまじと、傷を見つめてからそろりと傷口に指先を触れさせようとして、止まって。 少年と眸をかち合わせる。 毀れるクリーム、身体の中に詰まった闇、か]
シャドウって。……喋れるんだな。 オマエ、みたいに。――……
[喋って、こうやって触れられるなら、 ニンゲンとどう違うのか、なんて愚かな思考が走るのだが]
なに。なんか、したいこと、あんの。
(252) 2015/02/19(Thu) 01時半頃
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― 中央区/繁華街>>261 ―
……へえ ほう なんか 思ってたのと だいぶ違う な
[シュークリームをまた一口食べて。 シャドウ、というリツキ少年を見る。 傷を見ても、どうにも実感と謂うものが薄いらしく未だに、責めることも、問い詰めるような様子も見せない]
それは つまり。
[口元を押さえた。僅かについたクリームも巻き添えだ]
あの夜見たみたいに、 ……「食われる」?
(266) 2015/02/19(Thu) 02時半頃
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――、あたらしい せかい
[眼を白黒させて、困ったように、イサムは眼を伏せた。]
アタマのよしあしで行くなら オレって馬鹿なほうに入ると思うんだけどー……
[そういうことでは、ないのだろうと 痛んだ金髪をかき混ぜて――]
欲しいのって、それ、あれかな 居心地いい、セカイ、って ことか?
生きにくいか、リツキ君には、さ
ああ―――
[頭を、抱えて。]
(267) 2015/02/19(Thu) 02時半頃
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―満月の前:>>268繁華街― へえ。じゃー、 オマエは、どうやって、奪ったの。 なんていうかその、
……リツキ君は望んで、 オマエに影をあげたような そんな感じに、聞こえるんだけど
[影を内包した少年は饒舌だった。 イサムは僅かな恐れ、純粋な興味と、綯い交ぜのまま問いかける]
――悩み多きショーネンだな、リツキくん。 そーゆーイミでは、オマエも、 リツキの願望《ペルソナ》なん?あー……
シャドウって名前ないの。 それともリツキ君だから、リツキ君のままなの。カッコカリ呼び分け流石にアレかなって思ってさーぁ
(287) 2015/02/19(Thu) 17時頃
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[半月の眼は聊かならず伏せられる。 いい世界じゃない。 世の中クソだな、なんて吐き捨てたこと通り過ぎてきたなかに腐るほどある]
まーな。思うよ。思うけどさ。
[でも、一番クソなのは自分だと、頭の中で声がする。フリーターやって、逃げてばかり。満月でもないのに、それはあの首無し騎士の声に似ている。]
(288) 2015/02/19(Thu) 17時頃
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[それでも、気に入った友達も、いるわけで。 全部消されると思うと、ちょっと、頂けない。]
削除して、削除してさ だぁれもいなくなったりとか しない?…… だれもいないのは、寂し い ぜ?
[シュークリームを食べていたせいで 珍しく、何も咥えないまま訥々と紡いで]
オレ、割とオマエ――生意気なショーネンのこと きらいじゃねーんだけどさー
……見てるだけっての できるかどうかは、うーん。 わかんない わ
ペルソナ、謂うこときかねーし 勝手に、動くし
(290) 2015/02/19(Thu) 17時半頃
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―満月の前: 繁華街―
[たぶん。 首無し騎士《アレ》は後悔と贖罪を望む気持ちの顕現だ。 持ち主の手を離れ、 勝手に誰かを守ろうとする。
そうして、 誰かの中に 自分《イサム》は含まれない。
だって死ねばよかったのは己なのだと そうずっと思っているからだ。 秋山が、感じた通り。 あの遠い、血塗れの真っ赤な日を、ずっと引きずって今ここにいる。]
(291) 2015/02/19(Thu) 17時半頃
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―満月の前: 繁華街―
まあ。
もうちっと考えてみるわ。
ばんそーこー、 ちゃんと巻きなおしとけよ?
[シャドウだと名乗った少年に そう、言葉を残したのだ**]
(292) 2015/02/19(Thu) 17時半頃
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―満月の前: 図書館―
[繁華街でのやり取りの後。 はあ、と溜息一つついてから 当初の目的である図書館に出向いていた]
マユミちゃーん?
およ。 いねーし
[お取り込み中か、少女の去った後か、概ね入れ違いだったがイサムの知るところではない。シュークリームの土産ついでに、東で何があったか聞けたかどうか。リツキについては、「お口チャック」していた**]
(293) 2015/02/19(Thu) 17時半頃
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―とある日の中央区・ 繁華街 ゲームセンター『シビラ』>>250―
[くぁ、と欠伸を噛み殺し、 いつものゲーセンへ。 どうにも考えが煮詰まっていけない。 シャドウ。世界。狂った。どっちが? ソーダ味の飴を咥えてダンスゲームの場所に行く。]
お。
[ツインテールの女子が踊るのを眺めつつ 後ろに凭れかかる。キレのいい足さばきだ。実際のダンスでもやっているのだろうか――と、感想を抱く。]
やるぅー
[名前入れりゃいいのに、とノーネームを打ち込むのを眺める。>>250 今はまだすれ違い、満月の夜を待つばかり**]
(295) 2015/02/19(Thu) 17時半頃
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―満月の夜/中央区・繁華街―
くっそさみぃ… 雪とか降ったらゆるさねー
[イサムはぼやきながら、 繁華街のゲームセンター――ではなく、その屋上に来ていた。
両腕をコートのポケットに突っ込み、眼下を見下ろす。 突き抜けて高いわけではないから、総てを一望――とは、いかないが、地べたに足をつけているよりはよく見える。]
……見てろ、っつってもなー ……やっぱなぁ……
[時計を確かめ、かちり。秒針の音が、よく聞こえる]
(337) 2015/02/19(Thu) 22時頃
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―満月の夜/中央区・繁華街―
[口元まで深く埋めるタータンチェックのマフラー。 古くから使っていて 曰くつきだが捨てられない。]
――シャドウって、何処にいんのかなー…っと。 影に飲み込むなら、ヒトの多いトコ――とか。
[それなら神社辺りが本命か。 どうしても此処に足を運んでしまうのは 慣れ親しんだ空気だからか]
(349) 2015/02/19(Thu) 22時半頃
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― 満月の夜 / 中央繁華街 ―
んお
[屋上の柵から身を乗り出し、 動く影を捉える。>>361>>360 ざわりと寒さを上回る総毛立つ気配。咥えた飴をかり、と噛んだ]
――……―― ペルソナだ
[眼を凝らして、 額の辺りに手を翳す。 その先を、凝視する。 少年と、少女、二人連れのようだ。]
(366) 2015/02/19(Thu) 23時頃
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/* *今回はモブっぽく動くことにしている*
(-97) 2015/02/19(Thu) 23時半頃
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― 満月の夜 / 中央繁華街 ― ――、あー…?
[影はこっちにくる、らしい。 がりり、と飴を噛み砕き、仕方なしと胸元に手を添えた。姿を見るのも苦いが、これしかこの海を泳ぎきる手段を持っていない。 リツキと話しながら、 これもまた「オレ」かと、思ったのだが。 ――まだ。]
しゃぁねえか。―――ぺーるーそ な。
[蒼い燐光を影の海に撒き散らしながら、 馬に乗った首無し騎士が側に立つ。 首無し騎士は、策敵能力が低い。 だから。目的のものを見つけるのはイサム自身の眼に頼るほか、なかった。]
(389) 2015/02/19(Thu) 23時半頃
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