78 わかば荘の薔薇色の日常
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[それから、覚束無い足取りの徹津>>1:764の姿。
大丈夫か、
と、思わず、俺も心配しちまう足取り。 彼になら何が良いだろうかと、首を捻った。 ばしばし火花を散らすより、―――…然うだ。]
線香花火も、あるよう。
[今日は、この隣人に話し掛ける機会が、とんと多い。 二年間なにしてたんだッてくらいだ。 足元に転がってるパッケージ。線香花火も、混ざってんの。]
(1) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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大人二人入ったら、いっぱいになるやつなあ。
[芸>>1:766に向けるのは、二十三歳児、悪戯のもの。 その空気の中でも冷静な判断を下す姿も、中々なものだった。
当然、ビニールプールに成人用など無いのだ。
打ち上げ花火と、ライターを直に手渡して。]
全部で三つだなあ。 最後に一個、取っおいてくれりゃ良いよん。
[ほらほら上げて上げて、と、催促するスタイルで。 順番なんて関係ねくても、おおとりは、派手で在りたい。]
(6) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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[青と赤と緑を交わして 打ち上げ花火促したり、BBQの残りを拾いに奔走したり。
遠く、近寄る、雨雲の気配に。 今は気付かない振りをして、精一杯、楽しんでやる**]
(7) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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[迫る暗雲 明日の天気予報 火薬の匂い 子供知らずで。
23歳の夏、今年も一回きりの夏。 夜空に舞い上がる、芸>>18の放った花火を見上げた。 ひゅるるる、 飛び上がる火花のおとが心地よい。 夜を照らす色彩を、見上げて、眩しくて目を眇めた。 下に、上に、忙しねー音と火の花。]
たーまやー!!!
[ッてな! 近所迷惑考えずに、大声、手のメガホン。 ぽつんと漏らした呟きも、耳が、拾っちまって。]
消えちまうから、……綺麗なんだよう。 終わるものこそ恋しけれー。 ッてねん。
[小説の一節みたく、口にしてみたが 間中のように上手くは響かない。誤魔化すみたく、笑う。]
(157) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[はしゃいでる俺達の向こう側で、檀が音頭を取って 片付けを始めてくれている。 その姿を、声や視界で知ってしまって でも、優しさに甘えて、遊ぶのを止めなかった俺が子供。
―――父親みてえだなって何処かで。 甘えてる。]
檀さーん! 有難うございますよう! 花火の後始末ぐれーは、ほんと、俺がやりますんでねん!
[檀>>13にお返し、大声、手のメガホン。 日本酒一杯引っ掛けたにしちゃあ大騒ぎの俺は 同じ顔をしてると思ってた、日向の顔見て、酔がふと醒めた。]
(160) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[曖昧で、弱い、微温くなった水みてーだった、日向>>=3の笑み。 普段見ない表情に、感情の意図を読み込むことが出来なくて 咽喉から漏れたのは え ッて、間の抜けた声。]
……… 怪我、痛む? 悪い、はっちゃけ過ぎたかあ。 大丈夫よん。 俺は、此処に居るであります。
[しゅ、と、緑の火花が、消えた。 日向が口にした、言葉>>>>1:769の答えを、告げた瞬間に。 戸惑ってしまって、大事な一言が、抜けてしまった。]
(=122) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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――― 後始末を経て ―――
[そんで、夜中に差し掛かる前には、パーティもお開き。 宣言通りに花火の後始末は引き受けて 管理人の姿を探して、バケツを借りて、火種の後始末。
ウッドデッキが火事にでもなったら一大事だ。
そこは、念入りに、草に燃え移ってねーかも確認して。 おやすみなさいッて離れ離れ。 動から静に、状況は収束して、俺の足取りが部屋に戻る。 静かで、カーテンの締め切った部屋、洗濯物は吊るしっぱ。]
取り込まねえとねー……
[気の抜けたビールみてえな声で、独り言。 だらだら だらだら 洗濯物を取り込んで 畳みもせずに、乾いたバスタオルを手に、ベッドにダイブ。 二次元のお姫様、ごめん、今日もクリア出来ず、眠りに就く*]
(=124) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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『今は、』
[言えなかった、言いたかった、筈だった。]
(-100) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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[大人に羽化する為に、何処か遠くに。
高校生のままの感覚。 何処かで、知られるのを、恐れてる。 口唇を重くさせた正体を、俺はまだ、分からない。]
……… 大人に、なんねえとねえ。
[目蓋の裏、浮かんで消える、大人の顔。 俺は静かに、目を閉じて、雨足が耳を擽るまで、眠る。]
(-101) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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[四方八方から押し寄せる音の波。 がちゃがちゃ、目の前で、格闘ゲームに屯う学ランの男が数人。 そんなかには当然のように俺の姿も混ざっていて 向かいの、他校の学生服に身を包んだ誰かさんと勝負してる。
――――― WIN
て、三文字のローマ字と共に、はやし立てる声が沸く。 やれ弱いだのやれ強いだの語彙の無さはそんなもん。 俺は当時からゲームにゃのめり込んでで、そこそこ、強かった。 だから愛想尽かされずに此処に居たわけだ。]
『大学に入ったらさ』
(=145) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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――― 203号室の朝 ―――
[さあさあ さあさあ 降り注ぐ小雨の音で目が覚めた。 毛布代わりに抱き締めてたバスタオルが皺くちゃで 目覚めの感覚は、そこそこ、最悪。
スマホで時刻を確認すると、まだ、朝方ッて時刻。 午後からバイトの予定がありますよん、て スケジュールランプが点灯してる。思わず、眉を顰めた。
昨夜の余韻と、何か、夢を見ていた気がする。 眉間を寄せたまま左右に頭を振って、ベッドを抜け出た。]
(192) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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[カーテンを勢い良く、両手を添えて開く。
しゃ、と小気味良い音をたててみたけど 窓の向こう側はどんより曇り空。 細い線、雨だ。]
うええ………
[テレビ台の横、ストームグラスを確認したら 綺麗に綺麗に二枚も羽根を作ってやんの。今日の雨は長そうだ。 いやでもまだ信じたくなくて、窓を開ける。
さあさあ、降ってっけど、構わずベランダに躍り出た。 昨日の、夏の残骸でも残ってねーかな、て庭先覗き込む。 誰も居ないわけなのですが。]
また雨かよう。 止め止め、止めやい。
[だらん、と、柵に、上半身をもたれ掛からせて。]
(195) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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/* 何処行こう!!!!!かな!!!!! 一人のひと…… 間中さんいるけど お部屋に直撃、するのも、な、うろうろうろうろ
(-111) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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/* 檀さん ろっく おん (きゅぴるん)
(-114) 2014/06/30(Mon) 23時頃
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てるてる坊主の歌とかあったかねい………
[あめあめふれふれかあさんが――― 以外のフレーズが脳裏を過ぎらず、庭先眺めて悪戦苦闘。 口にすれば雨が上がるッて寸法でもねーから 完全無欠に自己満足。 あるいは暇潰し。]
……… んあ?
[だあらだら、ベランダの柵に懐いてたら 庭先に顔を出した背中、あのでかい背中は正しく檀>>199で。 何か手にしているような だが そこまでは 見えない。 見えないものだから、よいせ、と身を乗り出して―――]
(205) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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檀さん 何してんですか―――――…い!!!
[まさか よこや 猫待ちとは知る由もない。 猫も逃げる大声。 手のメガホンで、雨降る庭先の隅、座り込む背中に声を掛ける。]
(207) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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ススムは、シーシャの声も、僅かに聞こえたような気がした。
2014/06/30(Mon) 23時半頃
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/* 飴 飴 ふれ ふれ かあさんがー
(-118) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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/* ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ
間中さんと南方さんの関係性萌ええええええええ
(-120) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[何かを抱えて、何処かぼんやりとしている檀>>229の姿。 聞こえなかっただろうかと――――… す、と、再度、息を吸い上げたところ。
近所迷惑第二弾!
が、放たれる前に、庭先から声が返った。 ベランダから、俺はひらひらと手を振るのであります。]
そんなところで何してんですかねん。 雨、降ってんでしょお。 いや、何か目え冴えて。
[何時もは正午辺りで階段を降りる時分だもんで 項を軽く、決まり悪げに引っ掻き、笑う。 手元のものをそうしてしげしげ目を凝らすわけだが。]
(243) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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[ミルクとか小皿とか、二階の俺にゃあ見えんわけだ。 だが、油の切れたぜんまい仕掛けの、檀さん。
怪しい………
なんて具合は、覚えちまうわけだ。 そして、見下ろす庭先、二人目の姿。 徹津>>237]
ビス?
[時折、庭先や空き部屋に迷い込んでる三毛猫。 名前を知らないもんだから、拾った声に、首を傾いだ。]
(244) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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[庭先の茂みに、徹津が話しかけている。 応える声は―――… 人間の声じゃあない。
柵に、前のめりに身体を出しただけの俺は 展開の読める二次元なんかじゃねー 展開の読めない三次元に、好奇心をむくむく募らせた。 欹てた耳が、檀>>247の声を、拾うわけだ。]
猫? 猫が居るのん、あ、三毛猫ですかい。 確かに、そこに居ちゃあ濡れちまうかもー…
[だの、庭先に声を落としながらも、ああまだるっこしい! 身を翻して、俺は、自室を飛び出した。]
(253) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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――― 庭先の、茂み近く ―――
[慌ただしく、靴先汚れたスニーカーに足通して 学校でもねーから、廊下を、階段を、玄関を、走る。 檀と徹津が覗き込んでる茂みの近くで、足を弛めて。]
お、おお、ほんとに居た……… 名前。 ビスって言うの、知らなかったよん。
[そして、隣人の口数の多さには、瞬きも重ねた。 普段そうそう見掛けることのない姿。それこそ、住人相手でも。 三毛猫も、逃げずに徹津の顔を見上げている。]
徹津くん、慣れてんだねえ。
(255) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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[しい、って口を噤めの合図。 ベランダから離れる際にも見えていたから 二人の傍に駆け寄る際と、掛ける声は幾分小声。
何故もなにも、俺は猫の扱いを心得ちゃいない。 人間相手の心得すらいまだにまともでも、ねーのだ。]
おー、……… 静かに静かに。
[出来ますよん。 と、唇の前、片手を重ねた。]
(257) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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ビスケットのビス。
[徹津>>258から聞き届けた名前の由来。 聞いてしまえば納得のゆくもので、だからこそ、可愛い。 重なる頷きに、経験不足の俺は、それでも感覚で拾う。 言葉少なの相手に慣れてんの。 俺は口数が多いから。]
……… 友達、そかあ。 可愛い友達だねん。
[軽く膝を折り曲げて、小皿にありつく三毛猫を眺めた。 はくはく はくはく 小さな口に、吸い込まれてゆく。]
(271) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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ほいほい。 俺に、お任せ下されよう。 行ってらっしゃい。
[日向の名前を、二人の会話に拾い上げて、目を眇めた。 戦友のピンチならば尚のこと――…見届けなければなるまい。 檀の背中に、手を振って、勇者徹津の背中にも手を振んの。
見世番は俺に任せて、と、言葉を重ねて。]
くひ。 スイーツ、リクエスト利きますか。
[上機嫌に咽喉だけ震わせて、笑う。 リクエスト選出 候補 プリン。 シンプルなものでも、蜂蜜でも、焦がしカラメルも良い。 報酬希望 返事は小声で、内緒話みてーに。]
(274) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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[さあさあ さあさあ 小雨が降る。 傘を忘れたなッて今更ながらの感慨。 でも、目の前の頼まれ事の方が、優先度が高かった。]
ビケ……… じゃねー、ビスなあ。
[膝抱えて、真剣におやつにありつく三毛猫を眺めた。
口許にカスが付いてやんの。
邪魔しないで、食べ終わるまでその場で、猫の番**]
(275) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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――― ウッドデッキ ―――
[さあさあ さあさあ 小雨が降る。 寝起きのシャツをくっしゃり濡らしてく、梅雨前線。 お風呂は嫌いッて言う猫の毛並みもくっしょり濡れて そのわりには我関せずッて顔。 俺も、真似したくなる。]
ま、出掛ける前に着替えりゃ良いのよん。
[第一、図体だけは多少大きな自覚がある。 身動きしない第三生物がいきなり腰上げちゃあ、猫も驚く。 そんな本音で、膝抱えて、おやつ齧ってる猫を眺めてた。
ところに―――…掛かる声>>366 ぴくん、て、先ず反応したのが三毛猫。]
(-177) 2014/07/02(Wed) 00時頃
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[おやつ食べ終えた猫が、早速、徹津の足元に擦り寄ってる。 黙って傍で猫番してる俺より 餌をくれて安心も与えてくれる徹津の方が良いよな、て 視線で追い掛けた。 正直、羨ましい。]
……… お帰りい?
[勇者のご帰還に、俺は猫の代わりに声を掛けた。]
(429) 2014/07/02(Wed) 00時半頃
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[それから、抜き足差し足、忍び足の檀の声が届く。 無骨な手が織り成す繊細なお菓子と同じで 掛けられる声は律儀で、三毛猫に与える声は、優しい。
膝抱えて、小雨の簾の、向こう側。 顎を退いて見上げてみれば、前髪濡らした露が跳ねた。]
―――…此処に居ますよう。
[俺が、なのか、三毛猫が、なのか。 口にしてみるとその境界が曖昧だった。 何となく弱ってしまって、誤魔化すように、くひ、と笑った。]
そーしましたらー… 明日、お店寄っても良いですかねん。 お手製プリンが食べたいであります。
[人差し指を唇に当てて、子供の悪戯、秘密の約束。 勝手に明日の約束取り付けて、猫の番、ミッションコンプリート。]
(431) 2014/07/02(Wed) 01時頃
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[そうして、今は、二人の会話を邪魔しねんよに。
雨吸って重たくなったスラックス伸ばして どんより曇った雨雲見上げて、二人に背を向けた。 談話室の屋根に向かう途中。
ポケットに忍ばせっぱなしの端末が、鳴る。]
……… うおん。
[雨のなか 犬が一匹 鳴いた。 画面の中に映し出された短い一文に、眦が弛む。]
(432) 2014/07/02(Wed) 01時頃
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