108 Persona外典−影の海・月の影−
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―満月の夜・市内中央部、崇神駅―
[高屋敷家を辞し、律とも別れて家路を辿る。 崇神駅のホームで電車を待つ。
時刻は既に夜。空には赤く輝く月。 滴り落ちる血のような月明かりを浴びていると、傷跡がずくり疼くのを感じた。
疼きはすぐに、立っていられなくなる程の痛みに変わった。 誰かに助けを求めようにも、苦しくてまともに声が出せない。 胸元を押さえ、喘ぎながらホームのベンチに座り込む。
閉じかけた傷を無理矢理に抉じ開けられるような不快感。 あかりは獣のように呻きながら、その痛みに耐えることしか出来ない]
(45) 2015/02/14(Sat) 15時半頃
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―十二時・異界―
[時計の針がかちりと音を立て、十二時を示した時。 世界は変貌する。 存在するものは赤と黒――そして、影。
異界と化した崇神市を跋扈する異形の影に、人間達は為す術もなく蹂躙され、存在を乗っ取られていく。
座り込んだまま苦痛に呻くあかりの近くにも、数体の異形の影が姿を現した。 捩れた棒のような容をした影たちは、次々とホームにいた犠牲者に襲い掛かり、彼らの影を奪い取っていく。
そのうちの一体が、身動き出来ずにいる少女を獲物と定めたのだろう。 するり音も無くベンチに近付いて来る]
(54) 2015/02/14(Sat) 16時頃
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[涙で滲んだあかりの視界に、捩れた棒のような異形が映った。 突然の異変について行けぬまま、瞬くことしか出来ないでいると、 異形の影がするり伸びて少女の影と交わろうとする。
異形が何をしようとしているのかは分からない。 けれど影に触れられた場所から、花河あかりの存在が器の外へと吸い出され貪られるのを感じた]
や、嫌だ。やめ、て……。
[苦痛と恐怖、嫌悪感。 危難に何も出来ないでいる、無力な自分への嘆き。 そして、襲い来る理不尽への怒り。 あかりの裡で混ざり合った様々な感覚は、イドの水底に眠る、 もう一人の彼女を呼び起こす]
(60) 2015/02/14(Sat) 17時頃
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[あかりの影の左の鎖骨から胸元にかけて、傷跡をなぞるかのようにざくりと割れた]
『我は汝。汝は我――』
[脳裏に語りかける声が聞こえた。 そして降り注ぐ鮮血のような月光の下、捩れた棒のような異形とは別の――もう一体の異形が異界に顕現する]
(64) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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[あかりの裡から現れたもう一体の異形。 それは赤銅の肌に上臈蜘蛛のような紋様刻む裸身の女だった。 頭部から首を覆う帽子(もうす)と襟巻きを合わせたような被り物の奥には、八つの鬼火のような目が煌々と輝いている。
突如現れたもう一体の異形を脅威と感じ、少女の影を奪おうとしていた捩れた異形が慌てて離れようとする。 しかし赤銅の女の鋭い爪は離脱を赦す間を与えぬまま、捩れた棒の影を容易く引き裂いた]
……貴女が、私? [自分を庇うように異形の前に立つ赤銅の女。 その背に問い掛けながら、あかりは胸の痛みがいつしか薄れていたことに気付く*]
(65) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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[いつの間にか、右掌に青いカードが握られていた。 赤銅の女はいつでも異形の影と対峙したまま、あかりの命令を待っている。
今、この世界で何が起きているのかは分からない。 けれど、何をすべきかは理解できた。 そして――この手の中には、その為の力がある]
行きなさい! 土蜘蛛!! こいつらを、斃して!! [あかりはカードを掲げ、叫ぶ。 カードに描かれているのは『正義』 それは正しくありたいと願う心の現われだった。
赤銅の女――ペルソナ『土蜘蛛』が主の意志を受け、捩れた影たちに襲い掛かる]
(91) 2015/02/14(Sat) 19時半頃
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[崇神駅に出現した異形たちを土蜘蛛が一蹴する。 けれど未だ月は禍々しく輝き、赤い世界は終わらない]
原因を何とかしないと駄目か。 ……けど、今はまず、出来ることからだね。
[きっと、他にもあの異形の影に襲われている人がいる。 だからあかりは行く。行って、皆を助けるのだ。 かつて高屋敷氏がそうしたように、今度は自分が正しいことを為す番だから。
土蜘蛛と共に地を蹴り、夜の街に飛び出す。 やけに体が軽くて、今なら何でも出来そうな――そんな気分になっていた]
(100) 2015/02/14(Sat) 20時頃
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[体が軽い――それは、決して比喩だけのことではなかった。 土蜘蛛を操り、異形たちと戦ううちに、自分が一介の女子高生というには、過ぎた身体能力を獲得していることに気付く。
確かにペルソナがどんなに強くても、持ち主が倒されてしまえばお仕舞いだ。運動があまり得意ではないあかりには切実な問題ではある。
――だが、聊か都合が良過ぎはしないだろうか? そんな違和感を覚えて、ふと足を止めるが] 「絶対、いやああああああああああ!」
[商店街へと続く道から少女の悲鳴が聞こえた>>117]
……考えるのは、後。 いかなきゃ。
[ショートカットの為にアーケードの上へと飛び上がり、悲鳴の聞こえた方へと駆け出した]
(135) 2015/02/14(Sat) 21時半頃
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―商店街・路上―
[商店街の間の路上に少年少女の姿を見つけた。
その片割れの少女には見覚えがある。 一年生の白い少女――たしか、楠と言ったか。 少年の方には見覚えが無いが、自分や楠と同年輩のようだ。
二人の様子から、どうやら少年は怪我をしているらしい。早く安全なところへ連れて行かないと拙いだろう。アーケードから商店の二階を蹴って、二人の傍らに飛び降りる]
二人共、大丈夫? ――って、……楠さん、貴女もペルソナを?
[少年を癒すように見える、白い少女の蝶の羽持つペルソナを見て、少し、驚いたように尋ねた]
(142) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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アカリは、カリュクスを一方的に知っていることに気付いていない。
2015/02/14(Sat) 22時頃
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[少年の足元にペルソナがいることに気付き、無意識に片眉があがる>>148知り合い? と怪訝な表情を向けられて]
……そっか、私が一方的に名前を知ってるだけだけか。
私は花河あかり。 そっちの子は大塚君ね。
[明が口にした少年の名を確認し、自分が崇神高校の学生であることも告げる]
ねえ、楠さん、落ち着いて。 行かなきゃいけないって、何処に? 今、街はこんなだし、独りで行かせるわけにいかないよ。
良かったら事情を聞かせてくれないかな。 [狼狽する様子の少女を落ち着かせようと、尋ねてみた]
(152) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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……お父様が。
[明の必死の言葉>>164 に目を瞠る。 家族を失うことの辛さは誰よりも良く知っていた。 けれど、怪我をした麻夜を置き去りにもできない。
僅かに逡巡してから]
わかったわ。 でも、楠さん、私も後から行くから。 無理はしないでね。 [それで、良い? と麻夜に尋ねる。 彼が動けないようなら、何処か安全そうな場所に彼を連れて行ってから。 そうでなければ、彼をエスコートしながら明の後を追えば良いと判断する]
(169) 2015/02/14(Sat) 23時頃
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[じっと、目を細めて麻夜を見つめる。 彼の言葉が強がりだとしても、明のために動こうとする意志は尊重したい>>172 そして心配で気が急いているだろうに、麻夜の身を案ずる明の言葉>>176]
……じゃ、こうしようか。
[麻夜に背を向けて屈む]
さ、乗って。 それで、楠さんの後を追いかけよう?
あの化け物たちと戦うことになったら、大塚君にも力を貸して欲しいから、それまで体力温存ってことで。
[麻夜を背負えば機動力は落ちるだろうが、それでも今の人間離れした能力ならいけるはずだ]
(185) 2015/02/14(Sat) 23時頃
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アカリは、オスカーを制止することができなかった。
2015/02/14(Sat) 23時半頃
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ちょっと、大塚くん!
[制止も間に合わず、麻夜の姿は赤い街の中に消える>>187 ”アカリ”と彼の残した呼びかけに一瞬目を丸くするが、それは白い少女への言葉だと気付く]
……ほんと、男子ってしょうがないなあ。
大丈夫。楠さんを止めるつもりはないよ。 でも、大塚くんに頼まれちゃったから、エスコートはさせてね? 行き先は埠頭だっけ。
[麻夜に『よろしく』とは言われたが、明を制止しろとは頼まれていないのだ。 涙に潤む赤い瞳を真摯な面持ちで見つめる]
(198) 2015/02/14(Sat) 23時半頃
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[>>205明の白く華奢な手を握り返し、体温を伝える。 零れかけた涙を止めるのは、あかりの役目ではない]
大塚君も、楠さんのお父様も心配だしね。急ごう。 ――行くよ、土蜘蛛!!
[ペルソナに露払いを命じ、白い少女と二人で異界を駆け出した]
(210) 2015/02/15(Sun) 00時頃
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[スクナビコナの鱗粉で動きを止めたシャドウを、土蜘蛛の爪が切り裂いていく>>213 この調子なら埠頭に辿り着くまで、それほど時間は掛からないだろう] ……疲れてない? 大丈夫? それにしてもさ、楠さんのペルソナ良いね。 すごく、やりやすいよ。 [何より可憐なのが羨ましい。 同じ”アカリ”でも、どうしてこんなに違うのだろう。 ペルソナが心の裡にいるもう一人の自分であるならば、この淫らがましい姿の上臈蜘蛛があかりだというのか。
そんな埒もない思いを否定するように、ふるり首を振った]
(231) 2015/02/15(Sun) 00時半頃
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[自分のイドに嫌悪感を抱いたせいだろうか>>231 土蜘蛛との繋がりが一瞬途切れ、その隙を突き、新たに出現したシャドウに気付けない]
しまっ――
[ざぱり音を立てて。 頭上から降り注ぐ濁流のようなシャドウに、あかりの身体は飲み込まれた]
2015/02/15(Sun) 00時半頃
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……でもさ、それは楠さんにしか出来ないことじゃ、ないのかな。
さっき、大塚くんの手当てしてたでしょ? あれは私の土蜘蛛には、無理なことだよ。
[>>241体力に乏しい明を庇うように、土蜘蛛を動かす。 含みのある視線に気付くことはできないが『こんなことしか』と卑下の色を孕んだ彼女の言葉を受け止めて、本心の言葉を向ける]
(244) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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私は私、楠さんは楠さん。 同じ"アカリ"でも、違うから良いんだと思う。
[つい先刻、抱いた思い>>231を否定するように言葉を連ねるが。
自分のイドに嫌悪感を抱いたせいだろうか。 土蜘蛛との繋がりが一瞬途切れ、その隙を突き、新たに出現したシャドウに気付くのが遅れる]
しまっ――
[次の瞬間、あかりの身体は頭上から降り注ぐ、波のような姿のシャドウに飲み込まれた]
(247) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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[シャドウの内側の果て知れぬ昏き水底に、あかりは引きずり込まれていく。鼻や口から入り込む黒い水に噎せ返り、ごぼり、肺の中の酸素を吐き出してしまう。 窒息しそうになって、もがくほど、シャドウはがっちりと少女の体を押さえ込む]
――……、う。
[こんなところで終わってしまうのか。 悔しさに涙が滲むが、それも束の間。やがて意識を手放しそうになったとき、黒い海が震えた。
恐怖、後悔、絶望。 負の感情に揺らされて、水の拘束が緩む]
たす、けて、
[最期の力で顕現した腕だけの土蜘蛛が、しゅるり解ける。そして救いを求めて、嘆きと怒りの声>>258の聞こえる方へと伸びていった]
(264) 2015/02/15(Sun) 01時半頃
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[スクナビコナの鱗粉に攻撃されて震えるシャドウの海を 土蜘蛛の糸が水面を切り裂いて、明があかりを助けるための、最初で最後の機会を作るだろう]
(269) 2015/02/15(Sun) 01時半頃
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「うあああああああああああっ!」
[薄靄の掛かる意識の向こうで、咆哮が聞こえた>>279 強い力に腕が引かれ、シャドウの海から引き上げられる。 明に抱きとめられ、共に倒れたまま起き上がることも出来ぬまま、黒い水を咳と共に吐き出す]
はぁ、はぁ、……はぁ。
[新鮮な空気を求めて、幾度も呼吸をするうちに、ぼろぼろと零れた涙が明の上に落ちた]
(290) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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ごめん。……ごめん、ね。
[死に直面した恐怖で体が強張り、倒れた明の胸に縋るような体勢のまま動けない]
いか、ないと。 行かなきゃ。……いけない、のに。
[涙と涎で汚れた顔を明に見せないように顔を伏せる]
(293) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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助けてくれ、て、あり、がとう。 諦めないで、くれて、……ありがとう。 もし、楠さんがいなかったら、私、……死んでた。 [意識は朦朧としていたが、明の声は確かに聞こえていた>>280 それから呼吸を整え、ようやく半身を起こす]
(298) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……今度は、私が楠さんを助ける番。 [決意を込めて呟くと、震える膝に力を入れて立ち上がり、力を使い果たし倒れた明を抱き上げようとする。
自分の失態で費やした時間のせいで、明の父や麻夜の身に何かあったら、きっとあかりは自分が赦せないだろう]
まだ、スクナビコナを使えるなら、私にも幻を見せて。 恐怖を忘れて、……走れるように。 [赤い瞳を見つめて、請願する]
(306) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……うん。 後でいっぱい褒めてあげる。
約束、するよ。 [今にも意識が途絶えそうなに、笑顔を向けてくれる明。 そのささやかな願いに、あかりも笑顔で応える。
もう、鱗粉の見せる幻など必要ない。 彼女の為に走ること、それが今、あかりに出来るたった一つの正しいことだ]
2015/02/15(Sun) 03時頃
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……うん。 後でいっぱい褒めてあげる。
約束、するよ。 [>>305力を使い果たしても笑顔を絶やさない明に、あかりも柔らかい笑みで応えた。ささやかな、けれど大切な願いを叶える為には先ずは生き残らなければならない。
スクナビコナが舞い、あかりに希望と言う名の幻想を見せる。 例えそれが偽りであったとしても、人は希望があるから立ち上がることが出来るのだ。
華奢な体を負ぶうと、消耗しつくし戦いの役には立たない土蜘蛛を解いて、背から落ちないように結びつけ、埠頭へと脇目も振らずに走り抜けた]
→埠頭へ
(311) 2015/02/15(Sun) 03時半頃
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アカリは、シャドウの群れを遣り過ごし、異界を駆け抜ける**
2015/02/15(Sun) 03時半頃
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―埠頭・港区画―
[二人のアカリが港に着いときには、既に戦いは終わっていた。
一面に散らばるコンクリート片。 潮風に乗って流れてくる焼け焦げたような臭い。 遠目にも、埠頭の一角が大きく陥没しているのが分かる。
まるで戦場のような無残な光景を目の当たりにして、あかりは息を呑む。
ペルソナ能力者とは言え麻夜は怪我をしていたし、明の父親はシャドウに抗う術があるか分からないのだ。 そんな二人がこの場に居合わせて、果たして無事でいられるだろうか?]
(332) 2015/02/15(Sun) 15時半頃
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[もし――二人の身に何かあったら?
最悪の想像に胃の辺りが締め付けられ、冷や汗が滲む。 背中の明の重さが、まれで身を縛る鎖のように重く感じられた]
大塚くん!! 楠さん!! いますか?
……大塚くん、無事だよね? ――返事して!!
[麻夜と楠の父の名を呼び、狼狽したまま戦場跡へと駆け出した]
(333) 2015/02/15(Sun) 15時半頃
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―港区画―
[戦場の中心だったと思しき埠頭の陥没跡。 傍らには三つの人影があった。 そのうちの一人が探し人だと気付くと、息も絶え絶えにそちらに走り寄る]
……大塚、くん? よかったあ! 無事? 痛いところ、ない?
楠さんのお父様は!? ご無事なの?
[あかりは麻夜の鬼神の如き戦いぶりを知らない。 だから今にも泣き出しそうな顔で、無事を確かめるよう、彼の全身をぱしぱし叩きながら、矢継ぎ早に問い掛ける]
(334) 2015/02/15(Sun) 16時頃
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律っちゃん!? ……なんで、ここに?
[此方が気づくか律に声を掛けられるのが先か。 何れにせよ、幼馴染の姿を見つけて目を丸くする。 ――だが、もう一人。 崇神市でも指折りの有力者の息子がいることに気付くと、やや表情を改める]
もしかして、絹代さん……ですか? お久し、ぶりです。 [かつて律が慕っていた気儘な少年とは、あかりも面識があった。 年上だった彼と格別仲が良かったわけではないが、律からよく話を聞かされていたのだ。
五年前に家族を失ってから、律と高屋敷父娘くらいしか地元とは繋がりはなくなっていたが、絹代が事故で片腕を失ったことは聞いていたから] ――……。
[袖と手袋に隠された義手に、気遣わしげに視線を落とした]
(336) 2015/02/15(Sun) 16時半頃
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