64 さよならのひとつまえ
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―― それから ――
[リクエスト曲をこなしたり、ジャ(ピー)に笑ったり、ターンのし過ぎで転けそうになったり。 落ちてくる雨粒に負けないくらい、はしゃいで暴れて、楽しんだ。]
――――……はい。 はい、すんませんした。はい。 すんませんした!
[若干機材を返すのが遅くなったり、校舎まで音が聞こえていたと言われたりとお説教をいただく場面もあったけれど、教師の誰もが最後は許してくれた。 それはきっと、謝って頭を下げる男の顔が、曇り空を吹き飛ばすような晴れやかなものだったから、だろう*]
(5) 2014/04/02(Wed) 01時半頃
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/* 回線に喝を入れる…
(-1) 2014/04/02(Wed) 01時半頃
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―― 昨日・中庭 カラオケ大会中に ――
成斗からのリクエストなー。
[それは何時のタイミングだったか、男はプレイヤーを操作すると、マイク前に立った。 歌詞を検索し、時折そちらを見ながら演奏をする。彼が何を想い、これを選んだのか。 流れるままに口にする歌詞の意味は、検索したサイトの隅に書かれていた。
“私”が待つ“あなた”は “成斗”が待つ“あなた”は 一体誰なのだろう。
―― 少なくともその先に、自らはいない。]
―― what your love means to me Open arms
[歌い終えてベースに視線を落とす。 今の男には少し、ほんの少しだけ、辛かった*]
(47) 2014/04/02(Wed) 21時半頃
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―― 翌朝・バス停 ――
[今日はきちんと起きることが出来た。 利一と共にバスに乗るだろうとばかり思っていた朔太郎の姿は見えず、事情も知らぬ男はただ首をひねるばかり。]
またな、ロンよ。大きくなれよ。 元気でツモれッ!
[最後に告げたのは、そんないつものふざけた言葉。 賑やかに、笑顔で。旅立つ彼を見送る。 バスに乗り込む姿に手を振って、車体が見えなくなるまでずっと、バス停でたたずんでいた。]
(48) 2014/04/02(Wed) 21時半頃
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知らんなぁ。 まだ寮いんのかね?
[同じく事情を知らない頼児>>10に、そう答え。 それでも寮にいるのならバスの時間には気がつくはずだろうと、首を傾いだ*]
(49) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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―― 4-O ――
[寮母から書類を受け取り、足取りも軽く部屋に戻る。 智明も取りに向かっただろうか、はたまた共に行っただろうか。 菓子とベース以外殆ど荷物のなかった男は、パーソナルスペースに殆ど物を残していない。]
んーっとととこれ送ればいっかな。
[机に腰掛けてスマートフォンを弄る。 ひよこは男の手が動くそれに沿って、軽やかにゆれている。]
(50) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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宛先:那由多 件名:れいのぶつ 本文:なかにわにでんせつがうまれた
[添付動画:となりのとろろ 利一とありすが歌唱している一部分が添付されている]
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(*8) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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宛先:丞 件名:れいのぶつ おまけあり 本文:おれがうたった すまん たまきがおとこのなまえで なにがわるいんだ! おまけは でんせつ
[添付動画:氷の星へ愛をこめて 歌唱している一部分が添付されている] [添付動画:となりのとろろ 利一とありすが歌唱している一部分が添付されている]
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(*9) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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宛先:博>>+90 件名:れいのぶつ 本文:いちばんやばくなくなった
それと とべいおめ ふらんすのろんどんにおれもとべいしたときには いっしょに ねずみのかちゅーしゃしよう
[添付動画:となりのとろろ 利一とありすが歌唱している一部分が添付されている]
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(*10) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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宛先:宗介 件名:れいのぶつ おまけあり 本文:かんだ したがいたい せきにんとって おまけは でんせつ
[添付動画:Supercalifragilisticexpialidocious 皆にマイクを向けている一部分が添付されている] [添付動画:となりのとろろ 利一とありすが歌唱している一部分が添付されている]
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(*11) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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宛先:怜二 件名:なかにわのでんせつ 本文:うまれたてほやほやの でんせつをきみに
[添付動画:となりのとろろ 利一とありすが歌唱している一部分が添付されている]
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(*12) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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宛先:成斗 件名:タイトルなし 本文:
いいうただよな
[添付動画:Open Arms 歌っている一部分が添付されている]
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(*13) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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――――……あ、っ
[一通。 文章をどうするか迷い、誤って送信してしまった。
「お前にとってのyouは誰?」
漢字変換と、ローマ字と。懸命に打った文字は 切り取られたまま。]
(54) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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[窓の外、一羽の鳥が飛んでいく。 ひよこではない、大人になって、確りと羽ばたく鳥が。
それを眺めて男ははっきりと口元に苦い笑みを刻んだ。 なんたらと煙は、高いところが好きだという。]
……やっぱ俺は、バカだったーってぇ、こと?
[切り取られて、それでよかったのだ。 そんな馬鹿な質問は、環から外れた自らは、しなくてもいい。]
(57) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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宛先:ALL 件名:かんどうをきみに 本文:ここからがほんばんだ
[添付動画:アソパソマソマーチ]
――――――――――――――――――― [送る許可など勿論貰っていない。]
(*16) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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っははははは! あーもー
[そして、重いメールを一斉送信し終えれば。 声をあげて、笑った*]
卒業おめでとう!俺! お前ら!
(59) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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フィリップは、ライジの歌を再生して元気を貰っている。
2014/04/02(Wed) 22時半頃
フィリップは、ジャニスのYou're king of kingsは着信メロディに設定した
2014/04/02(Wed) 22時半頃
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おう、おかえりー。
[窓の外に向けていた視線を、扉へ向ける。 帰ってきた智明>>70を笑顔で出迎えた。 殆ど意識せずに出るその言葉。 智明と男では、どちらが多く出迎えただろう? どちらが多く、帰ってきただろう?]
なんか撮ってきた? いいもん撮れたかー?
[そんな感傷に浸りながらも、 彼の手元にあるカメラに視線を向けながら問うて]
(72) 2014/04/03(Thu) 01時頃
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そだなー。 ねずみのいるフランスなら、届くと思うぜ?
[博からのメールを思い出しながら、そんな返事を一つ>>73。 英語で住所を書くべきだろうか?考えたところで英語は苦手で実行には移せないだろう。 そんな冗談も、付け加えようとした。 なのに、]
……、ちー? おい、なんか、
[明らかに、いつもと違う笑顔>>74。 それはまるで、――]
……お前も。
[失恋をした。 智明にそう告げた日の、鏡に映った自らの顔のようで]
(75) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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[一歩、智明のパーソナルスペースへ足を踏み入れる。 気にせずいつも入り込んでいたその場所は、今はほんの少し入るのに勇気が必要だった。 けれど、]
なぁ、 ……つれーよな。
失恋って、痛ってえよな。
[手を伸ばす。 伸ばして触れた、彼の頭をゆっくりと撫でる。
胸を張って言うことではないけれど、 今なら彼の気持ちがわかる。 痛いほど、わかるから。]
(76) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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どうしようもねーんだよな。 なんかさ。 いくら諦めようったって、なかなかうまくいかねーし。
[浮かべる笑みは、苦い色。 環から外した恋心は、それでもまだ恋しいと叫ぶ。 彼は、一体ファインダー越しに誰を見つめていたのだろう。 恋をする、瞳で。]
好きだって、言えたか? ……後悔、したか?
[頭から手は離さないまま、智明>>78の隣に腰掛ける。]
(80) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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そっか。……優しいな、ちーは。
[彼が想いを寄せている誰かは知らない>>82。 その誰かもまた誰かに恋をしている。交わらない想いを秘めることもまた、切ない。
隣から感じる重みに目を細める。 頭を撫でる手を止め、肩を抱くように下ろした。]
んじゃ、前に進まねーとな。ちーも、……俺も。
[この寮とも、高校生活とも、友人とも、片思いとも。 今このときは、さよならのひとつまえ。 それでも、さよならの後には]
まだまだわけーんだ。 これからだろ。
[今はまだ、空元気だったとしても。 さよならの後には、また誰かと出会う季節が来る。]
(87) 2014/04/03(Thu) 02時半頃
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[そうして季節が巡ればきっと、この恋も想い出に変わる。 そのときまで、時々はこうして、励ましあえるだろうか? 伺うように、智明の顔を覗き込んで。]
―― あんなー、男はなァ 失恋の一つや二つしてたほうが、モテんだぜ〜?
あ、これうちのじーちゃんの格言な。
[元気付けるように一つ、肩を叩く。 先ほどまでと打って変わっての軽口と、悪い笑み。]
(88) 2014/04/03(Thu) 02時半頃
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ん、俺も!
[後悔はしていない。交わる視線>>90に一つ頷く。 想いを暖めた期間も叶わなかった今も、全ては大切な思い出だ。 今は痛んでも、また立ち上がって、歩き出す。
新たな環を。]
当たり前だろー? 超イケメンの家系だかんな、俺。
[けけけ、と笑って肩から手を離した。 勢いをつけて立ち上がると、大きく伸びをする。]
ちー、俺……
[彼に背を向けたまま、シリアスに声を落とし――]
(92) 2014/04/03(Thu) 03時頃
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めっちゃ腹減った!
[振り返る。 満面の笑みで。
ポケットに入れたスマートフォンが、メールを着信を告げる。 それは丁度、昼飯の誘いだったか**]
(93) 2014/04/03(Thu) 03時頃
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[食堂への道すがら、入ってきたメールに返信をしていく。 一件入っていた、朔太郎のメールにふと目を留めた。
そういえば彼にはきちんと、DJの礼もできていない。 歌が届いていたのかも、聞けていない。]
(120) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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宛先:朔太郎>>*7 件名:タイトルなし 本文:おれたちのたましいのうた どうだったよ
――――――――――――――――――― [そのメールが届かないことを、男は知らない。]
(*50) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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/* 墓下の時間の流れがまったくわからん メールどうしよう
(-57) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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宛先:丞>>+102 件名:いいよな 本文:おう おれもぜーたすきだぜ こんどあったら からおけいこう
とろろはなゆたのりくえすとだ!
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(*51) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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宛先:那由多>>+128>>+129 件名:さんきゅーがっつ 本文:だがしかし どちらもしんじつだ おれはごうせいなんか してないぜ
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(*52) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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宛先:博>>+131 件名:あぶねえ 本文:もちっとながいどうがもあるから いつかあえたらみせるな
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(*53) 2014/04/03(Thu) 22時半頃
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