123 紫陽花の館でカオスを満喫する村
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[舞姫の手から、投げられた赤を追って、 いくつもの手が伸ばされるのを、まるで夢のように見て――
それが、ぱさりと自分の手の中に納まった。]
…!
[驚いて舞台を見れば、ウインクを投げかけられてこれが偶然ではないと知る。
狂乱と呼ぶほどの熱気を、かつりと鳴らした足元に従えて、 両腕を広げたフランシスカの姿に思わず感嘆のため息を零した。]
(224) 唐花 2015/06/23(Tue) 23時頃
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…すごいな。
[拍手も忘れて、手の中の薔薇を握りこむ。 意識が切り替わったのは次の曲が聞こえ始めてから。]
そうだ、後で挨拶に行こうか。
[はしゃいで、興奮混じりに連れの――トレイルの顔を見上げて。
何故か彼が複雑そうな顔をしているのに、首を傾げた。*]
(225) 唐花 2015/06/23(Tue) 23時頃
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それって、自分の見る目がないってこと認めてるだけじゃねーの? でもな……
[いーっとする姿>>206にカラカラと微笑んでみせつつも、 いつまでもガキ扱いというのは気に食わないから]
――ガキだガキだって油断してたら、この先どーなるか分かんねーぞ。 ……なーんてな。
[片目を閉じて、大人の狼気分で花火会場までエスコート。 彼女の腕が絡まるとやはりどこか緊張して、動きが堅くなってしまったことは、たとえ気付かれていようとも、自分からは絶対に口に出さない*]
(226) JITA 2015/06/23(Tue) 23時頃
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―― 一ヵ月後、紫陽花の館にて ――
[紫陽花の見頃はもう過ぎて、静けさ漂うこの館は、ゲームを交えたあのときと比べて、どことなく寂しさを漂わせていたけれど。 派手で過激な魔法も何もかもが過ぎ去ったなら、きっとこれから口にすること――ずっと心の中で温めてきた気持ちは、穏やかでささやかだけど、きっと生きた“なま”のもの]
いざこの場に来るってなったら、何言おうか色々悩んだんだけど。 やっぱ俺ってバカだからさ、下手な前口上さえ思い浮かばねーんだよな。
[浮かぶのはやはり苦笑。 なにせこの一ヶ月、彼女の舞い踊る酒場に足繁く通っては、慣れない酒を煽りと、散々な溺れっぷりだったのだ。
これで、よくまだ気持ちがはっきりしてないなどとと口に出せたものだと思いつつも、 そんな日々があったから、やっと自分の想いに自覚が持てた。――認めないといけないと決心がついた]
[一つ深呼吸をした後、ぐっと目を見開いた先、彼女はどんな顔をしているだろう。緊張から思わず目を逸らしてしまいそうな自分を、心の中で叱咤して]
(227) JITA 2015/06/23(Tue) 23時頃
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好きだよ、フランシェ。 お前が俺を選んでくれるなら、絶対に幸せにしてやるから。
(228) JITA 2015/06/23(Tue) 23時頃
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――だから、堕ちるんじゃなくてさ、俺と一緒に浮上しよーぜ。
[高みを目指してどこまでもどこまでも。 疲れたなら羽を休めてもいいけれど、これから出てくる望むものは、どんどん二人で叶えていきたいと]
[相変わらず、彼女の幸せとして選ばれるかは自信はないままだけれど、今度こそ言い逃げでは終わらせねーぞと、じっと彼女を見つめたまま*]
(229) JITA 2015/06/23(Tue) 23時頃
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─ レッド・スコルピオ ─
[凛と上がる女の一声に、ギターの張りのある音が応える。 浮ついた酒場の空気がガラリと変わり、酒に酔う目も女に酔う目も、その場にいた者全員の視線が一カ所へと集中していく。 もちろん、これこそを目当てにこの酒場を訪れた自分の視線もまた、同様に。]
「はぁい、お元気そうね」
[艶やかなブルネットの髪と衣装の裾を翻し、花の間を縫って舞う蝶のように、途中でグラスから蜜をひとつ呷って女はステージへと。 その挨拶が機嫌を窺うのはきっと自分、と、観客達は競うようにヒュウと口笛を鳴らす。
──踊り子に夢を見る男達。 彼女の虜になったまま夢から醒められない者が一体何人いるのか……そんな話を思い出しながら。 夢の最中に彼女の投げかける視線はこんなにも熱く、醒めたくないと思うのも無理からぬことと、くすりと笑う。]
(230) pure_g 2015/06/23(Tue) 23時頃
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[プラチナブロンドの歌い手は、褐色の踊り子とは対照的な白い輝きを纏って、艶やかな踊りにライトを当てて。 花を一輪摘んだ>>216蝶は、情熱で唇を飾り、もっと照らしてと歌い手を煽る。
会場を支配していく音、色、動き。 彼女の夢に呑まれそうになる一瞬。
ふと、踊り子の目がこちらを捉えて。>>217 彼女の口元を飾っていた一輪の薔薇が、 射抜くようにこちらへと投げられた。]
(231) pure_g 2015/06/23(Tue) 23時頃
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[投げられた情熱は自分のもの。 主張する男達が伸ばす手を目で追っていると──
その花は、隣の愛しい青年の手に。]
……すごかったね。
[会場の熱気にあてられてくらくらしつつ、ベネット>>225の呟きにはそう応える。 ──夢見る男達が自分への愛と確信したその花は、本当は一体どういう意図を持って、彼に投げられたのか。 申し訳ないような気恥ずかしいような、微妙な心境に、その顔は少々情けないものになっていただろうか。 首を傾げたベネットに苦笑し、頭を撫でる。]
そうだね。お礼を言いに行かなきゃ。 俺はフランシェに奢る約束もしてるしなあ。
[ベネットの分も奢るから、行こ行こ。 こくんと頷いて、さてお礼にどんな一杯を注文してあげようかと、夢から醒めた悪魔は思考を巡らせる。*]
(232) pure_g 2015/06/23(Tue) 23時頃
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――一月後、紫陽花の館にて――
げに恐ろしきは、若さと情熱。
[鬱蒼とした雨の降る季節は終わりを告げて。紫陽花の館にはそれに代わるように、明るい色の花がいくつか見える。]
ふふ、独り言よ。
[苦笑いを浮かべる男>>227に、まぁだ?と視線だけ投げかけて。 本当に若さは恐ろしいと思う。一度目は挨拶程度、二度目は大人の遊び場への憧れかと思った。しかし、そうではないと気づいたのはいつのころだったか。 左程酒も嗜まず、大衆の中でただの一度も他の女を見る事なく。ただただ彼は、自分を見ていた。]
バカね、こういう時にはそういう前口上要らないわよ。
[戯れに、グラスを奪い取ってみたこともある。酔いに任せて不躾な視線を送ったこともあっただろうに。彼は今、一人でここにいる。]
(そして私もまた――)
[一人で、ここにいる。大きな深呼吸から、緊張が伝わってきて、此方も小さく息を整える]
(233) icemaze00 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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[遊戯を、と言われて一瞬ぽかんとし──次いで、全身が震える思いがした。
まだ、終わっていない。終わっていなかった。 どうしたら物語を紡いでいける?あなたがここにいれば、あなたの──勝ち?
急速にのぼせ上った頭では冷静にその意味を吟味できないまま、震える音声をなんとか言葉に成形していく。]
あ、あの、私。急いで戻ってくるから。か、駆け出すのは、だめ。そ、それで、あなたが勝たないと、だめ、よ。お願い。
[真っ直ぐに見据えながら、不自由すぎる言葉でなんとかそれだけを念押しして、急いで身を翻す。先刻とは違う涙が溢れ出していた。
彼はあのままいてくれるだろうか。方便ではないだろうか。 ──今はそんなことは考えない。ただ信じて。急いで。*]
(234) sour 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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……うん
(235) icemaze00 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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[大人な返事は、出来なかったから。頷いて、顔を上げる。ライジの瞳に自分が映る程の距離で。]
貴方を、……選ぶわ。 だから、後悔させちゃ嫌よ。
捕まえていて
[いつか、軽々と抱き上げてくれた腕に、今は迷いなく飛び込めるのだから。]
堕ちないように、つかまえててよね!
[跳ぶように、その腕の中へと飛び込む。 白い羽が、一枚舞い降りて消えた――*]
(236) icemaze00 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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―とおい、ころ―
―――Oー485.
[呼ばれた数字に顔を上げる。 あれはわたしのことだと、わたしは知っていた。
名前は要らない。 わたしは他からの関係性で形作られた存在だから。
名前は要らない。 欲しい名前なんて、なかった。 欲しいわたしなんて、なかった。]
(237) k_karura 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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ライジ。
[ある日、引き合わせられたのは緑の髪の少年。わたしの弟だという。
『ライジ』。
名前があることを、羨ましいと思った。 だから二人きりの時にお願いをした。]
……ねぇ。 わたしのこともライジって…そう、呼んでみないか?
(238) k_karura 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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いいじゃないか。 舌の上を転げて、飛び出て、呼びやすいんだ。
[わたしの髪は、 きっといつの間にか緑色になって。 わたしの瞳は、 きっといつの間にか緑色になって。]
(239) k_karura 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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きみがわたしで、わたしがきみで。
そんな風にひとつになれたら、ふたつになれたら、この『お家』も心地よいんじゃないかなぁ?
[わたしもライジになる。 同じになる。 わたしがわたしになる。
同じになる。
ふふと小さく、笑った。]
(240) k_karura 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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[時折大人の目を盗んで、弟の名を呼ぶ。わたしの名前を呼んだ。]
……ライジ。ライジ? どこに居るんだ、ライジー!
[見えなくなった姿を探す。]
(241) k_karura 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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ヒナコは、>>-1036 むー…[てしてし。やつ当たり]
narumi 2015/06/24(Wed) 00時頃
フランシスカは、ヒナコかわいくてついwwごめんね[ぎゅう]
icemaze00 2015/06/24(Wed) 00時頃
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ライジ! こんな所にいた!
[廊下の壁に背を預け、 小さな弟は腕を組み、ただただ笑っていた。**]
(242) k_karura 2015/06/24(Wed) 00時頃
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無論、来なくても構わない……て、もう聞いていないね。
[駆け出していく背>>234を遠く見守って、掛けたばかりの眼鏡を外して、脂が浮いていないか確かめる。睫がレンズに乗っていて、熱い息を吹きかけて風に飛ばした。何度吐き出しても、熱は篭もる。体の奥に残り続ける。]
生憎と、僕は村陣営でね。
[嘘は吐けないんだ――と、傍らの紫陽花に自嘲しつつ、その向こう側からの遠い空へと夜明けの証を認めながら、その場で暫しの時間を費やした。]
(243) Elizabeth 2015/06/24(Wed) 00時頃
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Cool head,but warm heart.
[さあ、暫くしたら話をしようか。誰にも話したことのない昔話を。そんな続きのない終わってしまった物語から、また新しい物語の一頁を記す為に。
始まるまでの僅かな時間、 開演までの道すがらポップコーンとコーラの類でも買って、ゆるりとその時を待ち続けよう。]
(244) Elizabeth 2015/06/24(Wed) 00時頃
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全く、面倒臭い。
[誰にも見せない顔で、誰にも見られたくないだろう顔をしてもう一度深く息を吐いていた。**]
(245) Elizabeth 2015/06/24(Wed) 00時頃
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トレイルは、さっきから読むのに必死。もぐもぐ
pure_g 2015/06/24(Wed) 00時頃
トレイルは、ベネットレイルwww
pure_g 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[花火に梅シロップ、食事を楽しんだ後は そろそろ宴もお開きでしょうか、そんな雰囲気。
名残惜しい気もするけれど、 雨よ止むなと呪うように窓を睨んだ数日前よりは いくらか心も晴れやかで。
それはきっと、 ここにいることを決めたから。
大半の者とまた館で再会できるだろうし、 愛しい彼とはこれから日常を共にできるから。]
(246) pure_g 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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……そろそろ帰ろうかねー。 部屋に招いてくれるんだろ? ベネット。
[ああ、その前に館の掃除する? と 当たり前のように笑って。
また館でゲームを楽しめる日を夢見つつ、 明日からの現実に心躍らせる。*]
(247) pure_g 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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おや、雨は上がりましたか。
またお困りの時はいつでもいらっしゃい。
紫陽花と一緒に、お待ちしていますよ―――*
こうして、その館はまた、次の縁を結ぶ場所として
街に存在し続けたのです。
/* 願わくばまたこの場所でお会いしましょう〜!!
お疲れ様でしたーー!! */
(#3) 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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[雨が上がって、 皆で遊んで。
名残惜しい宴の終わりが見え始めても。 まだ彼は隣にいる。>>247
招く、じゃなくて。 いつか、帰ると言って欲しいと願いながら。]
遊び疲れたし、掃除は明日にする? 二人で来ようか、…また。
[それでも、今日から先に 「二人が」いるから。]
(248) 唐花 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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[「二人で」いるから。]
(249) 唐花 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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[また、紫陽花の館で。*]
(250) 唐花 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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トレイルは、ベネットかわいい(定期)……帰ろうか[なでり]
pure_g 2015/06/24(Wed) 00時半頃
イスルギは、ホレーショーおっつおっつ
Elizabeth 2015/06/24(Wed) 00時半頃
ベネットは、●RECに今気付いたww
唐花 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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……そ、うとも。 わたしが、おまえさんを選んだの。
ホレーショーだけを、選んだの。
[あまり言わせないでくれ。 分かっているくせに。
思い込んで良いのだと、 本当は分かっているくせに。>>213
花火よりも望むものがある。 こくと頷き、 深く頷き返した。>>214]
……あぁ、行こう。
おまえさんと、どこへでもずっとだ。
(251) k_karura 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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[一蓮托生なのだから。**]
(252) k_karura 2015/06/24(Wed) 00時半頃
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