84 Es 3rd -Test days-
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
―回想・路地裏―
[>>53震える瞼から覗いた、未だ焦点の合わぬ眼。 擦れる礼の言葉に、 幼子を安心させるような柔らかな微笑みを見せれば 地に伏した彼からは聖母の様にでも見えるだろうか?
飢えた吸血種に、半端に血を分け与える行為の残酷さを 知らぬ己では無い。己とて、彼と等しく吸血種なのだから。
故にこれは、礼の言葉を与えられるべき行為ではない。 細やかな悪戯だ。 その先彼が血に飢えて何かを仕出かしてくれたら面白いのに…。
そんな細やかで、酷く悪質な、悪戯だった。 けれど隠した己の心の内を知る者はこの場には、居ない]
(6) 2014/07/27(Sun) 07時半頃
|
|
[己の血に汚れた刃を懐紙で拭って居れば、 砂利を踏む靴音に次いで>>0:51不意に掛けられる声。
顔は覚えているが名前はサッパリ出てこない。 前に逢ったのが何時だったかの記憶も曖昧だ。
己にとっての他者に対する興味関心など 何時でも誰に対してもその程度のものだけれど、 そんな頭の中は伺わせずに、ふわりと微笑んで見せ]
さて、しばらくぶり、でしたでしょうか?
[彼も自分に対してそんなものだろうという 勝手な思い込みも思いもあり、 故に何用だろうかと不思議そうに首を捻る。
ぼんやり考え込む合間、まだ塞がりきらぬ傷口から 伝う命の色がぽたり、ぽたり…足元に濃い色の染みを広げた]
(7) 2014/07/27(Sun) 07時半頃
|
|
[ふと、セシルの亀吉を見下ろす視線に気付けば、 あぁ彼に用かと納得顔になる。 先の声も、きっと、己宛ではなく、彼宛だったのだろう。 >>59応えた亀吉の声が、正解の合図に聞こえた。
袴の裾を捌いて立ち上がれば場所を譲る。 暫く振りなら二人積もる話もあるだろうと。
もうすっかり二人から興味を削いだ気紛れは、 ぺこり、外面ばかり穏やかな笑みでお辞儀をして 引き留められる事が無ければふらりとその場を後にしただろう*]
(8) 2014/07/27(Sun) 07時半頃
|
|
[広場の手洗い場で斑に赤に汚れた手を漱ぐ。 ハンカチの持ち合わせは尽きたので、襦袢の裾を裂いて 未だ渇き切らぬ手首の刀傷を覆い隠した。
己の胸元で転寝をする雛鳥よりも >>80大きな翅音に視線をやれば、 何処かで見た小さな同族の姿を見つける。]
…綺麗な翅。
[夢見る様なうっとりとした声音で呟き零す。 頭の中では彼を、 標本のようにピンで串刺しにしていたけれど。
そんな残酷な思考を暴くものは誰も、居ない*]
(10) 2014/07/27(Sun) 07時半頃
|
|
…とりさん。
[>>0:74色鮮やかな大きな鳥に目を引かれる。 種類の名前は己には判らないしそんな些末事に興味も無い。
呼ばれたと思ったか、王冠の雛が顔を上げたのに気付けば、 襟元から出して、包んだハンカチを解いてやる。 癖の付いた柔い羽毛をふるり震わせる雛鳥を両手の上に 彼の元へと歩み寄り、彼の前に膝をついて]
…このこ、何を食べるかご存知ですか?
[着飾ったひよこを彼の視線の前に差し出し、小首を傾げた*]
(11) 2014/07/27(Sun) 07時半頃
|
|
[森に囲まれるように建つ街外れの洋館、 独りで住まうには広すぎる其処に住みついて居る。 館を囲う樹木に甘い果実を実らせるものが多く混じるのは ただの趣味だ。
森に自生していた栗を拾って届けたのが最初だっただろうか? いつしか、『彼』の元に届ければ、素敵なお菓子に変わると そんな知恵を付けてしまった。
嗜好品として、血の色に似た酒を好む同族は多い。 けれど己にとっては、 見目も愛らしくふわふわ甘いお菓子の方が余程魅力的だった]
(13) 2014/07/27(Sun) 11時半頃
|
|
[『彼』の手は魔法のようだと何時も思う。 魔法を使うところを見てみたいと思いながらも、 邪魔になりそうで言い出せず、置き逃げするのが常だった。
嫌われてしまうのは嫌で顔を合わせる事を極力避ける そんな相手は『彼』だけかもしれない。
お菓子を作って届けてくれるのが『彼』だけだからなのか、 他の某かの感情が孕んでいるのか、知る者は居ない]
(14) 2014/07/27(Sun) 11時半頃
|
|
―月が傾く頃―
[>>3真鍮のノッカーを打つ音が響いても 顔を出した事はないので、玄関扉のノッカーは飾りでしかない。 しかし今宵は小さな王冠の客が停泊中なので、 館主の代わりにぴよぴよ出迎えたかもしれない。
必要性を感じないので何時も鍵はかけて居ない故に、 彼が扉を開けるなら彼も雛も出入りは自由だ。
館主は遊び疲れてリビングのソファーの上、 待ち侘びたお菓子の到着にも気付かずに、 胎児の様に身を丸くし、静まり返った室内に、 穏やかに小さな寝息を積み重ねていた*]
(15) 2014/07/27(Sun) 11時半頃
|
|
―広場―
[>>30翅を分けてやると言っただろうか?
可笑しな事を言う。その羽をもいでしまっては 一体何処にピンを刺せばいいのだろう?
交換だなんて、対等だと、思っているのが面白かった。 口元に手を添えて、くすくすと、笑うその見目だけは 何処までも穏やかで邪気無く見えるだろう。
そんな己の思考が歪んでいると知る意識の方が 歪んでいれば、そこに邪気など、ある筈も無い]
(69) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
ならば遠慮しておきましょう、愛でる眼が無ければ、 宝の持ち腐れですし… その翅を部屋に飾ってしまっては、 貴方にきっと、退屈させてしまいますから。
[首の後ろと背と腰、両手と両足、肘と膝、 細いピンで額縁に貼り付けにしても、 その身が朽ちる事は無いだろう。 書斎の蝶の標本に紛れ込ませたらきっと素敵だけれど、
そんな生活は、自由に飛び回る事に慣れた彼には 酷く退屈な日々になるだろう。
あれは、飛んでいるから美しいんだ、 そう己に言い聞かせる事で、手を伸ばす事は諦めた*]
(70) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
―路地裏―
[>>60不思議そうな表情で見返して来る彼に、 キョトリとして何度か目を瞬かせる、 何か可笑しな事を言っただろうか?はて、と小首を傾げた。
しかし彼が紡いだ言葉に、合点が行った顔になる。 この子の出で立ちが不思議だったのだろうと そんな形で納得した。王冠に赤いマント姿の雛。 かくいう己も、最初に見つけたときは己が目を疑った]
…さぁ?迷子、でしょうか。 一度目が合ったら、何だか離れなくなってしまって。
[ピヨピヨ後を追い掛けられたつい先程を思い返せば、 少しだけ困ったように、けれど微笑ましげな笑みが零れる。]
(71) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
…パン、と米、をすりつぶして、…ですね、 判りました、ありがとうございます。
[色鮮やかな肩の鳥が随分と懐いていたから、 きっと鳥に優しい人なんだろうとの思い込みから、 彼に過った残忍な思考に気付くことはなく。
恐らく腹を空かしているであろう、小さな小さな迷子の 腹をやっと満たしてやれると、ほっと安堵の息を吐いた。
礼の言葉と共に恭しく深く頭を下げて、 立ち上がり去ろうとすれば、優しい手に己の掌ごと 雛を包み込まれて引き留められる…]
(72) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
…?…あぁ、私の名は―――……
[>>66不意に、言葉を遮る様に暴れ出した大きな鳥。 驚いて思わず、掌に包み込み胸元に引き寄せる様にして 雛を庇えば、重なる手は自然と解けただろう。
>>67走り去っててしまった彼を呆然と見送り――…… ]
…とりさん、喋るんだ。
[ぽつり、呟き零して、遠ざかる背を眺める。 呆気にとられたままに暫しその場に立ち尽くした。*]
(73) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
―月が傾く頃―
[>>24突然の来訪者を、>>0果敢に出迎えた雛、 しかし、小さなその身で何を出来る訳でもないだろう。
揺蕩う微睡の中に在りながらも、元は戦場を塒としていた身、 近付く足音と気配を嫌が応にも察するのは、もはや習い性だ。
けれど、手の触れられ意識を完全に覚醒させても尚、 そのまま狸寝入りを決め込んだ]
…――ン、……、ぅ――……
[生渇きの傷口を這う濡れた感触に、むずがるように身を捩る。
己の巣に飛び込んできた、殺意も敵意もない見知らぬ来客、 …――はてさて今宵は如何歓迎しようかと、 気付かれぬようひっそり弧を描く唇に舌舐め擦りを]
(74) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
|
[掴まれたその手で、逆に彼を掴まえ捕らえようとした瞬間、 >>38新たな気配に気付いた為に、 結局指先一つ動かす事はなかった。
――あぁ、彼だ。 甘い菓子の匂いと、聞き覚えのあるその声の響き。
酷く落ち着くような、やけに胸が高鳴るような、 複雑な感情を、またひとつ、胸の内に大事にしまい込む。
彼に己が吸血種であることを伝えた事も無ければ、 彼から同族である事を伝えられた事も無い。
互いに気付いて居る、けれど、伝え合って居ない以上、 彼の目の前で血を啜る行為に及ぶ事に、 なんとなく、躊躇いがあった。
互いの事を知りもせぬ侭、つかず、はなれず、 そんな今の距離が気に入っていたから、壊してしまうのが 壊れてしまうのが怖くて、寝息の真似事を繰り返し、繰り返し*]
(75) 2014/07/28(Mon) 05時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る