28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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―談話室―
[なごやかに流れる時間。 甘いお菓子と甘い珈琲と一緒に楽しむ。 周りの会話を聞くとはなしに聞くばかりで、 静かに、“さくさく・ぱんだ”をサクサクと。
窓の外。ウッドテラスの向こう。 庭の樹の下で、肥った三毛猫が眠っている。 女の亡霊に解放された身体をくったり伸ばして。
庭へ出てみると、 湿っぽい黴臭い風はもう失せていて。 かわりに残暑のしっとりとした風が。]
……おいで。
[すっかりおとなしい三毛猫を呼び寄せ。 のそのそ近寄ってきた猫の小さな額を撫でた。]
(34) onecat69 2013/09/08(Sun) 00時頃
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―庭―
[三毛猫は大人しかった。 無愛想な目を少し細めて撫でる手に甘えて、 すっかりただの丸い野良猫に戻っている。
小学生の頃。 同級生がそろって遊びに駆け出す放課後、 ひとり忙しなく「先生」の家へ向かう途中にも こうして野良猫と遊んだ記憶がある。
一度だけ、引っかかれて。 傷ついた右手を見て「先生」が怒ったから それ以来、猫に触れたりはしなかったけど。]
(54) onecat69 2013/09/08(Sun) 12時半頃
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―三毛猫と私―
……本当は、ピアノなんてね。 大嫌いだったんだよ。
眠くなっちゃうし。
[そっと三毛猫に打ち明ける。
今は弾いていない。 瑠美の世界に響く音楽はもうない。 はじめから無かったのかもしれない。
猫は、黙って空を見上げる。緑の隙間の空を。]
返事くらいしなさいよ。
[馬鹿、と三毛猫の頭を少し乱暴に撫でた。]
(55) onecat69 2013/09/08(Sun) 12時半頃
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―庭へ出る前・談話室―
……慣れる。 龍ちゃん。呼びやすいし。犬みたいで。
[チョコレートを渡しながら。 口の中で何度か繰り返し「龍ちゃん」と呼んだ。 舌に馴染みの良い響きではある。 きっとすぐに慣れてしまうだろう。]
春? 来ないわよ。これから始まるのは秋と冬。
………ああいうの、好みなの?
[取り残されたくないのなら、 新居も春が欲しいのだろうかと。 絵流を視線で示して。訊ねてみる。]
(60) onecat69 2013/09/08(Sun) 20時頃
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え …… ? [ネーミングセンスどうこうに反応するより、 新居の性的対象についてに、絶句。
女の言葉を使う男はすべて同性愛者で、 もちろん男性が好きなのだろうという。 無知ゆえの思い込みを裏切られた。]
……そう。そうなの。 別に、好みじゃないわよ。レイトくんも。 絵流も。可愛げはあるけど。
好み……、
[少し考えこんでみるけれど。 頭の中に浮かんだものは言葉にはせず。]
(62) onecat69 2013/09/08(Sun) 20時半頃
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黙ってれば、悪くないわよ。 黙ってれば。たぶん、男前。 ちょっと優しいし。
[遠回りな上に半端な刺を纏った褒め言葉。 ティラミス予約の挙手には便乗しながら。
新居の視線には一瞬の逡巡を返して。 甘い珈琲を一口飲んで。
立ち上がる。]
してるわよ。恋。 たぶんね。
[そう言い残して、庭へと出たのだった。**]
(68) onecat69 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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―その日の、夕暮れ時―
[三毛猫と一緒に庭で微睡んで。 空が橙色の染まる頃に再び談話室へと。 お茶会はもう解散していたかしら。
そこに宝生の姿がもしあれば、声をかける。 なければ、部屋を訪ねてみるつもり。]
(94) onecat69 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[どちらにしても。 少し、緊張の滲む頬や唇を、強張らせて。 いつもよりずっと不機嫌に見えるかもしれない。]
捨て猫。預かってくれるお礼に。 夕飯作るから。 食べに来ない?
別に、来なくても良いんだけど。 龍ちゃんみたいに、料理上手くないし、
[話す最中、視線を絶えず足元へ。]
―――……どうかな?
[最後、伺い見る時にだけ。 ちらりと宝生の顔を見上げた。**]
(95) onecat69 2013/09/09(Mon) 00時頃
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……一人分も二人分も、手間は同じだから。 ついでだから。ついで。だから、……――
――………待ってるね。
[(>>138)いつもと少し違って感じる眼差しに。 心臓に蔦が絡まってしまったみたいに、 うずうずとくすぐったいような苦しいような。 不思議な気持ちになったから。
どういう顔をして良いのか解らなくて。 ほんの僅か頬を朱くして。 その顔を見られないように、急いで部屋へ戻った。]
(148) onecat69 2013/09/09(Mon) 21時頃
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―それからのこと。少しだけ未来―
まぁまぁ……かな。
[台所に立つ機会が増えたのは、あの日から。
休日。 寸胴鍋でことこと煮込むのは野菜とソーセージ。 すっかり風も冷たくなってきたから。 くたくたに煮込んだ甘い野菜と ふわりと香るコンソメスープのあったかポトフ。 ひとりで食べるにしては、量は少し多めに。
もう少し煮込めば完成。もう少し。
鍋の傍に運んだ椅子に掛けて、本を開く。 スイートピーの押し花の栞をはさんだ『Hamlet』。 何度も読んだ物語。]
(152) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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[あの日を境に、 瑠美はもう甘やかな死を夢見なかった。 美しい死体になりたいとも思わなかった。
うまく生きられないから きれいに死にたいなんて。
かわりに、未来のことを考える機会が増えた。 鏡に向かって微笑む練習もしてみた。
すぐには変われそうも無いけれど。*]
(153) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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[福原瑠美にとって。 わかば荘での瑞々しい日々は、 この先おとずれるかもしれない 暗く深い夜を真っ直ぐに歩くための灯になる。
いつまでも褪せることない、大切な思い出として。**]
(154) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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―余談ですが。いつか。―
ね。それ…どこの使ってるの?
[偶然。談話室で越智とふたりきりになって。 日曜日の昼下がり。退屈な時間でもあったから。
衝撃の告白の後も越智は愛くるしい少女のまま。 彼の頬に乗る淡いチークの発色が気に入って。 こそりと訊いてみる。
それからしばしば。 ふたりきりの時には。
メイクや服やアクセサリーや、と。 華やいだ話を密やかに。*]
(170) onecat69 2013/09/09(Mon) 23時頃
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―ささやかな幸せ―
[本当は、うわの空だった。
テレビ画面の中で展開する物語よりも、 整った顔立ちの王子様みたいな俳優よりも、 こっそり見ていたい人が傍らに居るんだから。
でも、まだそれを言葉にするほど、 素直で可愛らしい女の子にはなれない。]
(215) onecat69 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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………ちょっと、寒い。
[けれど。そんな口実をつけて。 少しだけ、距離を詰める。
ほんの少しだけ触れ合う腕だとか。 偶然ぶつかる指先だとか。 今はそれだけで、幸せ。幸せで。
このささやかな幸せがずっと続けばいいのに。 そう思う反面で、もっと近付いてみたいとも。
複雑に揺れる気持ちと、視線と、震える吐息。]
……まだ寒い。
[だから口実をまたひとつ上乗せして。 宝生の手を握った。*]
(216) onecat69 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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