108 Persona外典−影の海・月の影−
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―赤月の暁―
泣き虫、だけど。泣き虫って名前じゃないもん。 翔子、下部翔子だもん。
[泣き虫呼び>>10を改めるために名前を名乗る。 かすり傷、と言う敢の口調は軽かったけれど 心配性な少女は月塞に治癒を実行させる。
>>11挨拶された月塞は瞑目し、一礼する]
あ、この子はツキサエ。 五郎さんの、すごく綺麗だよね。 お兄さんのは強そう、だけど。
[貴方はどうして首がないの? 取れてしまったの? 顔があるはずの場所に視線を向けずにいられない]
(26) 2015/02/18(Wed) 17時半頃
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[飴>>12を差し出された月塞はじぃ、と 興味ありげにそれを見詰めると 先程より少し深く礼をしてそれを受け取った。 治癒の術が終わると早速それを食べ始める。 包み紙ごと口に含んだのを慌てて少女が吐き出させ、 綺麗に包装を取ってあげたのはご愛敬]
……――?
[そうしてどのタイミングでか、 徐に首無し騎士が月塞に礼を取る>>13。 少女は勿論、月塞もまた聊か驚いたように 蜜色の瞳を見張り微か唇を開いた]
(27) 2015/02/18(Wed) 17時半頃
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[敢は何やってんだ、と止めようとしたけれど。 月塞は謝意を表すように穏やかに二度、 拍手(かしわで)を打った。
ペルソナ同士が交わした不思議な遣り取りを 理解できないまでも何となく 不思議な安堵感から表情を和らげる]
ツキサエ、怒ってないから大丈夫。 騎士さんのご挨拶?
[首の無い騎士への畏れが少し親しみに変わる]
(28) 2015/02/18(Wed) 17時半頃
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[敢と秋山は既知らしい。 2人の間の微妙な空気を感じつつ]
あ……。
[ひら、と空から蝶が舞い戻ってきたのは 敢が場を辞そうとしたのと丁度重なったか。 赤い色をした蝶に嫌な予感がよぎったが、 蝶は何かを訴えるように明滅しようとする。 しかし、その度にすぐ鮮やかな赤に染まり。 差し出した手に止まったその瞬間、 また胸の痛みに少女は眉を寄せるのだった]
(今度は、誰なの……?)
[手の平の上で溶けて消えた蝶を両手で包み、 祈るように胸に押し当てた――]
(29) 2015/02/18(Wed) 17時半頃
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[敢が去り、赤月が明ける]
……終わった、の?
[ペルソナは消え、世界は安らかな夜色に染まる。 秋山を見上げるとおずおずと彼の袖を掴んだ]
かえ、ろ。 それでまた、次の満月に。
[また。 青白い月を見上げながら、ふと寂しげに]
(リツキさんとは、会えなかった、な)
[名前しか知らないのだから、仕方ないだろう。 無事であってくれれば良い。
――そう思った時。 つきんと、胸が痛んだ**]
(30) 2015/02/18(Wed) 17時半頃
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―冬の平日・祟神北小学校前―
[師走の冷たい空気の中、 白いマフラーとミトンをはめて 終礼後の教室から歩き出す。 クリスマスや冬休みを前にして 浮かれる子供達も少なくない。
しかし、教室には空席が目立った。 不穏から目を背けるために子供達は 明るく振る舞っているのだろうか――。
浮かぬ顔でランドセルを背負い直す。 校門を出たところで周囲のざわめきに気付いた]
「ねー、あれ誰だろ?」 「誰かのお兄さんかな?」
……リツキさん。
(32) 2015/02/18(Wed) 18時頃
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[その姿を目にした途端、立ち竦んだけれど。 逃げる事なく、少女は少年をじっと見詰めていた*]
(33) 2015/02/18(Wed) 18時頃
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[周りのひそひそ話はもはや耳に入らなかった。 すぐに興味は薄れ注視も解けるだろう]
無事で、良かった。 会えなくて、でも、しょうがないよね。 名前しか知らなかったんだもん。
[少年は動かない。 早鐘のように警告してくる心臓に手を当てる。 やはりそういう事なのかというささやかな絶望。 けれど、逃げたくはない]
……怪我、してるの?
[本を持つ指に巻かれた絆創膏が目に入る]
いたい?
[重い警告を引き摺るようにゆっくりとした足取りで、 それでも少女は少年の傍まで歩み寄った]
(36) 2015/02/18(Wed) 18時半頃
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[それが自分の蝶によるものと知る術はなく]
本当? ……なら、良かった。 私は。
[困ったように白いミトンをビターブラウンのセーターに 押し当てて、眼鏡の向こう側を覗き込む。 コートは前の満月の時に駄目にしてしまった]
胸が、痛いの。怪我とかじゃないから大丈夫。 きっと、心が痛いだけだから。
……ねえ。 連れて行ってくれるって言ったの、嘘じゃない? 何も言わずに、突然いなくなったりしない?
(41) 2015/02/18(Wed) 18時半頃
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[迷うように視線が揺れる様を見ていた。 それはとても人にしか見えない。 影は人、人より生まれたならそれは人らしくて当然だろう]
……本当にシャドウ、なんだね。
[蝶の警告につける名を迷っていた少女にそう言わしめたのは、 花河から一斉送信されたメールだった。 メールに返信はしていない。 ――返信、できなかった]
シャドウだけど、リツキさんだ。 リツキさんがシャドウでも、リツキさんはリツキさん。 寂しくて、苦しいから。 そうじゃない場所を探してるの?
[それならきっと、自分もそうだ。 寂しいと、苦しいと、思うのは心あるが故]
(58) 2015/02/18(Wed) 19時頃
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[生きたままその世界に至れるか、少女は知らない。 まだ夢を見られる年頃だった。 それにまだ、心の処し方を知らなかった。
悲しみと苦しみをもて余す者が誘うなら、 それは先達の導きだと信じられた。
愚かだろうか。 蝶の告げる危険の2文字からを踏み越える望みとは]
(59) 2015/02/18(Wed) 19時半頃
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貴方はリツキさんと、リツキさんの影……?
[シャドウは恐ろしいもの、だけど。 人が個体ごとに異なるように、きっとシャドウもまた違う]
でも……リツキさんは私を襲わない。 他のシャドウとは違う。 寂しいのが嫌で、苦しいのが嫌なら、私と同じだもん。
[伸ばされた手、右手のミトンを引っ張って肌を晒す。 少女はその手で少年の手を取った]
必ず、会うね。次の満月。 私は何処へ行けばリツキさんに会える? 何処に、いれば良い?
[約束のために、必ず次は会えるように。 何処へ向かえば良いかと少女は乞うた**]
(67) 2015/02/18(Wed) 20時頃
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―北部・祟神北小学校前―
[青い蝶は胸の内で警鐘を発し続けている、――痛い。 でも、この痛みからもきっとすぐに解放される。 手が触れ合うだけでどれほど責めるように蝶が暴れても、 その温もりを払いたくなかった。 だって、彼も「寂しい」と言っていたから]
解った、待ってる。誰にも言わない。
[リツキがシャドウだとメールで触れが回っているなら、 誰かに告げればきっと行くなと言われてしまう。 ミトンをはめ直してもらって、踵を返した少年の後姿を 見えなくなるまで見送った]
(93) 2015/02/18(Wed) 21時頃
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……――。
[次の満月、ここを離れる。 行き先は知らない。 けれど、それならやっておく事があった]
真弓さんに、会いに行こう。 大丈夫、きっと怖くない。 リツキさんみたいに、きっと、怖くない。
[それから、ゆっくりと携帯を開いた。 帰路を辿りながら、左手のミトンを外しぽちぽちと メールの文面を打っていく]
(100) 2015/02/18(Wed) 21時半頃
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------------------------------------------------ From:ひめぎ しょうこ To:ゴロウさん 件名:ありがとうございました
翔子です。 今度わたしはお兄さんのところに行くことになりました。 次の満月の日です。 だからもう大丈夫。 心配しないで。 ごろうさんも、きをつけて。 今まで優しくしてくれてありがとう。 ------------------------------------------------
(108) 2015/02/18(Wed) 21時半頃
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―中部・図書館前―
[今日は真弓は勤務しているだろうか。 白いマフラーに口元を埋め、白いミトンをはめて、 少女は図書館の前までやって来ていた]
大丈夫。
[深呼吸して自動ドアの前に足を踏み出す。 前に律と一緒に訪ねた場所を今度は独りで訪ねる]
あの、今日は高屋敷さんはいますか?
(112) 2015/02/18(Wed) 21時半頃
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休憩中、ですか?
[受付カウンターで尋ねると、どうやらすれ違いだったらしい。 きっと近くにいると思うから、待ってる? と言われてこくんと頷いた]
じゃ、じゃあ、待ってます。 静かに、してますから。
[そう言ってぐるりと図書館を見回す。 入り口の方に時折視線を向けつつ、 暖房の入った室内でミトンとマフラーを外した]
(114) 2015/02/18(Wed) 21時半頃
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あ、真弓、さん。
[どうやら職員が報せに行ってくれたらしい。 振り向いて顔を見た一瞬、足が床に張り付いたように止まった。 けれど数度落ち着けるように息を吸うと]
は、はい。 本のお話、してもらうって約束したのに。 ずっと、来れなくて……遅くなっちゃって、ごめんなさい。
[奥の部屋をと勧められれば、頷いて着いて行くつもりで]
(126) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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ショコラは、リッキィの事を思い浮かべながら大丈夫、と自分に言い聞かせる◇
2015/02/18(Wed) 22時頃
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あ、はい。ありがとう、ございます。
[個室に2人きり、もう一方の椅子に遠慮がちに腰掛ける。 あまりこういうスペースには縁がないのもあるが、 がんがんと鳴り続ける胸のざわつきも挙動不審に加担している]
ひなみやさん……あっ、祟神神社のお兄さん? うん、神社で会って、一緒に来てくれるって。 あ、その……。
[神社まで行けるのに図書館に来れないなんて変だろう。 その理由を言い淀み視線が泳ぐ]
そう、魔法使いのお話。 それと……「シャドウ」の、事。
[おずおずと、反応を窺うように彼女を見た]
(135) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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[深い黒の瞳>>142は底知れぬ印象を抱かせた。 けれど何となく、それに納得もしてしまった。 ミトンとマフラーを膝の上に置き、 片手はセーターの胸元を握り締めたまま]
やっぱりお知り合いなんだ。 お兄さん、律さん?の方は「高嶺の花」なんて言ってたけど。
[ガリヴァー旅行記、と言われて首を横に振る]
ちゃんと読んだ事は、ない、です。 でも、あれって小人の国と巨人の国に行くお話じゃ。 魔法使いも出てくるの……?
[明らかに有名な部分しか知らない返答から、 推薦図書やあらすじを何処かで聞いた程度と窺えよう]
……真弓さんは、リツキさんと一緒ですか? 私は、リツキさんを……知ってます。
(150) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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らぴゅた。
[あの、ジ○リの空飛ぶラピュタ? 目を丸くして続きのお話>>158とやらに聞き入る]
ガリヴァーは日本にも来たの? 全然遠い所のお話と思ってた……知らなかった。
ぐらぶだ……ど、ぶ……。 1日だけ死んだ人が蘇る、魔法。 1日だけ……ずっと、じゃないの?
[確かに優しいけれど、たった1日というのは少し切ない。 表情にもそれが表れた]
(167) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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ううん……違う、そうじゃないの。違うの。 真弓さんには、影が居るのかなって。 もしそうなら、その影は何を求めてるんだろうって。
真弓さんの事を危険だって言うものがいるの。 それはリツキさんの事も危険だって言うの。 でも、リツキさんは全然怖くない。 だから……。 真弓さんも怖くないのかなって。
……ごめんなさい、訳解んないよね。 でも、青い蝶が言ったの。
[段々声が小さくなって、しゅんと途切れた]
(170) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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ショコラは、マユミの気を害してはいないか少し怯えている◇
2015/02/18(Wed) 23時頃
ショコラは、ゴロウに送ったメールの事を僅か思い出していた◇
2015/02/18(Wed) 23時頃
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[ガリヴァーの魔法の使い方はとても面白い。 けれど、少し悲しい話に思えた]
死んだ後に間違った事を言う人がいたの? そんなの可哀想。 お酒で死んじゃったのは格好悪いかもだけど。 アリストテレスさんは怒ってる。 死んだ人は訂正なんてできないのに。
……ガリヴァーは、何が解ったの?
[いつの間にか聞き入っていたようで、 少し身を乗り出すようにして続きを問うたが>>185]
(198) 2015/02/18(Wed) 23時半頃
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否定したい、本質。 見せたくない弱いところとか欠点とか、そういう事? それが、影……なの。
じゃあ、化け物に乗っ取られてとかでは、ない……?
[ならばリツキは――いや、今は真弓との会話である]
そう、そう……なんだ。危険、危険じゃない。
[自分の胸を指差して]
うん、青い蝶が……今も、ここでそう言ってる。 お話は、律さんに。 それで、この前一緒に図書館に来てくれたの。
(200) 2015/02/18(Wed) 23時半頃
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[真弓の語る人の歴史観>>207は 徐々に性悪説じみたものを帯びていく。 優しい魔法使いと聴いて子供が描くようなものではない、 どろどろとした世界の真実の断片。 綺麗なものなど何処にもない――嗚呼、そうか、 リツキも「綺麗な世界」と口にしていたけれど。 これも世界の汚さなのだろうか。
絶句したまま、彼女の瞳を今一度見上げた]
(216) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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[>>210心を落ち着けるため喉をさすった]
……怒られそうだから、我慢してる事。 あ、る。
[前の満月の夜、公園>>2:366で泣いた時の気持ちを思い出した。 もっと酷い言葉を、吐きそうになっていた。 もっと、もっと前から呑み込んでいた、何か。 間違いなく、それを隠しながら自分は暮らしていた。 それを受け入れてくれるものを望んでいた]
悪い、って……きっと言われる。 こんな事言っちゃ駄目って。 思ったら、苦しくて、悲しくて、寂しくて。
でも、苦しいのも悲しいのも。 間違ってるなんて言われたくなかった。 悲しまないでとか、苦しまないでとか。 そんな事、言われたいんじゃなかった。
(221) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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だから。
[嬉しかったんだ。 リツキが示してくれた理解が。 秋山がただ咎める事無く泣いて良いと言ってくれたのが。
そのタイミングで>>218携帯が鳴る]
ごめんなさい、っ。
[ディスプレイに映る「ゴロウさん」の文字。 真弓に一言謝ってから携帯を開き、悲しげな顔をした]
(224) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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------------------------------------------------ From:ひめぎ しょうこ To:ゴロウさん 件名:Re:
言えない。 大丈夫。 誰にも言わないで。 優しくしてくれた。 一緒にいたいだけなの。 おねがい。 ------------------------------------------------
(234) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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ごめんなさい、ありがとう。
[真弓の言葉に甘えて>>229メールを送信する。 少し迷い、何かを堪えるように、終始ひどく難しい表情。 そして微かな申し訳なさが滲んでいた。
携帯を畳むと>>228の続きを切り出す。 タブーと思いながらも抱き続けた心の断片を]
(239) 2015/02/19(Thu) 01時頃
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……赦して欲しかった。 死にたいって、一番親しかった人の所へ行きたいって、 思う事だけでも赦して欲しかった。
私のために誰かが死んだかもしれない。 でも、死んだ人の分まで生きなさいなんて。 そんな寂しい事、求められたくなかった。 だって。 私を守ってくれた人がいないの。 それなのに、どうして寂しいのに耐えなきゃいけないの? どうして、そんな寂しさを強いてまで 生きてて欲しいって思うの?
一緒じゃなきゃ。 意味なんてないのに。
(244) 2015/02/19(Thu) 01時頃
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……それなら。 一緒に生きてて欲しかった。
[それが叶わぬなら、共に死なせて欲しかった。
我侭だと分かっている。 恩知らずで身勝手な、我侭と]
(245) 2015/02/19(Thu) 01時頃
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[置いて行かないと、ずっと一緒だと。 そんな風に甘やかされたい思いがあったのだろう。 傷を理解してとことん甘く接してくれる、誰か。 そんな弱い心が生み出す願望。
彼女の言葉>>251はその欲求を優しく肯定してくれる]
……リツキさんは私を連れて行ってくれるって言った。 ずっと一緒にいられるって。だから、私は一緒に行きたい。
リツキさんも寂しいなら。 私で少しでも寂しさが和らいでくれるなら。 もっと、一緒にいたい。
だから、ねえ、お願い。 誰かに何か聞かれても、私の事は言わないで。 リツキさんがシャドウだって、皆きっと知ってる。 倒さなきゃって、きっと思ってる。
(253) 2015/02/19(Thu) 01時半頃
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……ありがとう。
[安堵したように緊張していた肩を少し落とす]
リツキさんの事、私よく知ってる訳じゃない、でも。 きっと、言えない事があったんだと思う。 私、みたいに……。
[それを聴いてみたいとも思い始めていた。 それで彼が少しでも楽になれるならば、だが]
約束。 次の満月に、私、リツキさんと一緒に行くね。 真弓さんとも、さようならだね。
[シャドウのもたらす災厄の真を知らぬまま。 失った家族の事も仕方のない事だったのだと目を逸らす。 救われる事を望む以上は救えない。 救いたいという望みがそれを上回らない限りは]
(263) 2015/02/19(Thu) 02時頃
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お話、できて良かったです。 ありがとうございました。
[>>260、告げられた言葉に僅か目を見張る]
それなら。 私、離れたら駄目ですよね。
[ほんの少し、嬉しそうに微笑む。
リツキとリツキの影。 その真の願いと欲を知ったならば。 その時少女は救われる事と救う事、 果たしてどちらを選ぶであろうか。 それは未だ知れぬ事。
一礼すると少女は席を立ち、図書館を辞した]
(264) 2015/02/19(Thu) 02時頃
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―中部・図書館前―
[外に出ると冷たい風が頬を撫でた。 マフラーをぐるぐると巻き付け、ミトンをはめる。
クリスマスのイルミネーションを眺める目は切ない。 今年は独りぼっちのクリスマスだ。 でも、それが過ぎれば満月が訪れる。 もう、独りじゃない。
祟神駅のイルミネーションを眺めた後、帰路に就く。 月は着々と満ちようとしていた**]
(265) 2015/02/19(Thu) 02時頃
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―図書館からの帰り道―
[携帯が再度の着信を伝える。 きっと先程のメールを見た秋山からの返信だろう。 しばらく逡巡してからメールのアイコンを選択する]
……――。
[考える、もしも、もしも、彼が皆に伝えていたら。 場所を教えてしまえばきっとリツキに危険が及ぶ。 シャドウは敵だと思っているはずだから。 自分も最初はそうだったから。
それに、リツキにも約束した――誰にも言わないと。 既にそれは半分破られてしまっている。
けれど、去る人に最後に一度でも会いたいと。 そう思う気持ちだって解るから]
(282) 2015/02/19(Thu) 16時頃
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------------------------------------------------ From:ひめぎ しょうこ To:ゴロウさん 件名:Re:わかった。
12時になる前に、家に来てくれたら。 少しなら、お話できる。 それでも良いなら、家を訪ねて。 ------------------------------------------------
(283) 2015/02/19(Thu) 16時半頃
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12時までに五郎さんとさよならして。 少し遠回りして。 それから、学校に行けば良い。
それで、きっと大丈夫。 五郎さんだって、解ってくれるかもしれないし。 解ってくれてるかも、しれない。
[だってリツキは自分に危害は加えない。 それなら心配する事なんてないはずだから。 秋山も安心してくれると信じたかった]
(284) 2015/02/19(Thu) 16時半頃
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―大晦日・自宅―
[そんな希望的観測で、少女は年の暮れを家で過ごす。 失踪扱いの伯父の名義のままの部屋。 片付けだけは綺麗にしておいた。 もし伯父が生きていて戻ってきた時のため、 書置きも最後に置いて行くつもりで用意した。 今はポーチの中に入れてある。
年越しムードの世間とは乖離した部屋の中、 幼い頃からのお気に入りのテディベアを抱いて 静かに時間が経つのを待っていた――**]
(285) 2015/02/19(Thu) 17時頃
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―クリスマスの事―
[インターフォンの音にぱたぱたと玄関に出ると、 うんと背伸びをしてドアスコープを覗き込む。 巡理だ、すぐにチェーンを外しドアを開ける]
こ、こんにち、ふわあっ!?
[そこへ突如クラッカーの襲来を受け、挨拶が途切れた。 カラフルなテープに塗れて目をぱちくりさせていたが、 ぱあっと陽が射すように表情が綻ぶ]
え、え? そ、そっか、今日クリスマス……。 チキンに、ケーキまで買ってきてくれたの?
[整頓の進んだ部屋の中へ巡理を招き入れる。 和やかな雰囲気のプチパーティに日常を堪能して、 紅茶にたっぷり砂糖とミルクを溶かしかき混ぜていたところ、 巡理がぽつぽつと口を開いた>>297]
(298) 2015/02/19(Thu) 19時半頃
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リツキさんに、会ったの? 普通、だったんだ……そっか。
[やっぱり、とほっと安心したように甘いミルクティーを啜る。 先日真弓から聞いた影の話が頭を巡っていた]
……影は、心の隠しておきたいところなんだって。 シャドウには人の弱いところが判るのかな。 何だか、怖いけど……ちょっと、気になっちゃう。
成り代わる、っていうのは、本当なのかな? だって元の人が残ってるならそれは。 ただ、自分の中に別の自分が生まれるだけで……。 ……――?
[ふと背筋を言い様のない悪寒が抜けた。 考え込むように口数が減った様子を巡理はどう思ったろう。 話したい、と呟く巡理には]
……話せるよ、きっと。
(300) 2015/02/19(Thu) 19時半頃
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だって、リツキさんとお話したんでしょ?
[それは花河からのメールの文面をただ信じたようにか、 それともまったく別の根拠があるように見えたか。 さて、どうだったろう。
その日の少女の会話は何処か謎めいていたかもしれないが。 その事について問われてもゆるく首を傾げてはぐらかしただろう。
そして、別れ際]
ありがとう。すごく、楽しかった。
[少女は普段よりも少し改まってそう微笑んだ。 その日、少女の口から「またね」という言葉は出なかった*]
(302) 2015/02/19(Thu) 19時半頃
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―大晦日・自宅―
[時間の経過を待ちながら、巡理との会話を思い返す。
リツキは「俺」と「リツキ」と主格を使い分けた。 だけど、「僕」はもう1人の事を何と呼んでいたっけ? 自分は2人のリツキと約束をしたのだろうか? それとも、「俺」つまりは影と約束したのだろうか? 会話の詳細や言葉尻まで思い出し切れない、しかし]
……リツキさんとシャドウが別の目線で語るのは。 「2人」だから。
[何故、1つになれないのだろう。 それはリツキからシャドウが心の一部を奪って 己の人格を形成した事にはならないだろうか? 本当に根源が1つきりなのであれば、 どうして2つの語り口が必要になるのだろう? 蝶の警告と何かが同調していく。 あれは純粋にリツキが意志する事なのだろうか]
(304) 2015/02/19(Thu) 20時頃
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[初詣に向かう人は出払う頃。 訪問者のノックにテディベアを卓袱台に戻すと玄関へ立った。 チェーンを外す音、それから扉が開かれる]
こんばんは、五郎さん。寒いから、入って。
[独りで来てくれた、ほっと安堵する。 控えめな暖房、案内したリビングは綺麗に整頓されていた]
……リツキさんだって、すぐ解っちゃったんだね。
[先日のメールの件について触れた後]
でも、本当に。リツキさんは私に悪意なんてない。 私の事、心配してくれたし会いに来てくれた。 一緒にいてくれるって、約束してくれたの。 ……確かに、リツキさんの中にはシャドウがいる。
(310) 2015/02/19(Thu) 21時頃
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[しかし、リツキが人を襲うところを未だ少女は見ていない。 人々を削除するという意志があるという事も、未だ。 そして、既に人を殺めているという事も。 それが目の前の男の友だという事も]
シャドウだから駄目なんて、言っちゃ嫌。 だからね、お願い。
止めないで。
[秋山はどう返事を返しただろう。 時計の針はもうすぐ天井に届く]
(316) 2015/02/19(Thu) 21時頃
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[窓から零れる光が赤へと変わる。 力づくで止めようとするならば月塞を盾にもするだろう。 あるいは、問答に終着が見えなければこう切り出す]
私、もう行かないと。 リツキさん、きっと待ってるから。
[伯父に宛てた書置きを寝室兼勉強部屋の卓袱台に置く。 そこには今まで預かってくれた事への礼と、 安否を気遣う文面のみが丸っこい筆跡で書かれていた。 署名は「姫城それから下部 翔子」となっていた]
五郎さんがいてくれて、良かったよ。 巡理さんや皆にもよろしくね。 皆も、危険なシャドウには気をつけてね。
[部屋を出るのはきっと少女が先だった。 鍵の閉められる事のない部屋が後には残される]
→祟神北小学校へ―
(317) 2015/02/19(Thu) 21時頃
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―満月の夜・祟神北小学校前―
はっ、はっ……――。
[白いポーチと、マフラーをつけて。 少し周囲に気を配りながら少女が裏道から駆けてくる。 シャドウだけでなく人目も避けるような素振りで。 吐く息は白く、息が弾んでいる]
リツキ、さん――!
[少年の姿を見つけると更に速度を上げて駆け寄る]
ふ、はっ……はぁ、良かった。 ちゃんと会えた……。
(320) 2015/02/19(Thu) 21時半頃
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だって、何かあったら嫌だったから……。
[膝に手を付いて息を整えた後、顔を上げる]
えっ、これ……クリスマス、プレゼント。私、に? あ、開けてみても、良い?
[ショコラブラウンの瞳がまぁるく開かれる。 両手でその紙袋を受け取ると丁寧に中身を取り出した。 赤いリボンが可愛らしいヘアゴムに目を輝かせる]
可愛い……。つけてみても、良いかな。
[大事に両手で包み込むと、今つけている黒のヘアゴムを外した]
どうしよう、私クリスマスとか何も用意してなかった。
(332) 2015/02/19(Thu) 22時頃
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本当? それなら、私一緒に……。
[いるよ、という語尾が掠れる。 秋山からの問い掛け>>339が耳に残っていた。 自分を呼ぶ声>>340は何処か胸を痛ませる響きを持っていた。 心配を払拭するように、微笑んで髪にゴムを通す。 甘い色の髪に赤いリボンがちょこんと添えられて。 元々つけていたゴムをポーチに仕舞い、 ちょっとはにかんだように問う]
似合う、かな。可愛い?
[その後、徐に切り出した]
ね、これから……何処へ行くの? 遠い?
(344) 2015/02/19(Thu) 22時頃
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[頷く少年に自然笑みが咲く。 監視者>>343がいるなどとは知らぬまま]
似合うのを、リツキさんが選んでくれたんだよ。 ありがとう。
広い、海……それはもしかして「シャドウの海」? シャドウがいっぱい、いるっていう。 今、この世界と繋がってるっていう。 リツキさんも、リツキさんにそこへ連れていってもらったの?
[「僕」と「俺」の2人を指していると解るだろうか。 差し出された手を握ろうと右手を持ち上げた。 しかし、それは宙で一度止まり胸の前に戻る。 何処か不安げにも見えただろうか]
(356) 2015/02/19(Thu) 22時半頃
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無意、識。それは……それは、。
[ぴく、と指先が震えた]
眠って、しまうという事? でも、それなら私は……リツキさんに、触れる? 眠ってしまったら、泣く事も、笑う事も、 できなくなったり、しない?
それは。死ぬ、のとは。 違う……? リツキさんは、……生きてる?
[ゆっくりと両手を差し出した。 それは握り返すというよりも、差し出された手を包むように。 体温を、脈拍を、探ろうとするように]
(372) 2015/02/19(Thu) 23時頃
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[リツキの中にいる影を探ろうと意識を傾ける。 その最中、何処かそう遠くはない場所に光を感じた>>382]
(五郎さん――?)
[青い蝶をひらりと光る。 それはいつぞやのように少女の意志とは関係なく 空に向けて羽ばたいていった。 居場所を示すように凛と鮮やかに青を散らしながら]
(387) 2015/02/19(Thu) 23時半頃
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シャドウの世界……。
[>>384優しく触れてくる手は少女に比べればずっと冷たかった。 温めるようにその手を緩やかに撫ぜる。 脈拍もきちんと動いている、ように思える。 しかし、「邪魔な」人間たちという言葉が胸に刺さった]
……うん、すごく冷えちゃってるけど、人だよ。 でも、リツキさん……ううん、リツキさんの、影だよね。 貴方は確かに今、泣いて、笑って、生きてる。 だけど、影じゃないリツキさんは何処にいるの?
私を……連れて行こうとしてるのは。 どっちの、リツキさん……?
(395) 2015/02/19(Thu) 23時半頃
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そうかもしれない、でも。 影の貴方は、リツキさんの事を語るけど。 それが……本当にリツキさんの言葉か判らないの。
だって、影は隠しておきたい心の秘密。 でも、影に全ての本音は語れない。 影は、「隠したいと思う心」を持っていないんだもの。
[それは誰かを傷つけたくないという心であり、 また別の心であるのかもしれない。 少なくとも、翔子が真弓に吐露した本音を押し留めたのは 「誰かを困らせたくない」という気持ちであり。 それもまた真に自分の本音なのだから]
(409) 2015/02/20(Fri) 00時頃
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っ――!!
[腕を掴む力がぐっと強くなる>>401。 投げ上げられた本から現れたペルソナを目にすると同時か、 少女の背後にも月塞が顕現する。 その手にはこれまでにはなかった錫杖が握られていた。
月塞の払った一閃が剣を幾本か弾き飛ばす。 しかし、影に突き刺さった剣の方が多く]
私も、貴方と行きたかった。 影でも、嫌いにはなれない、っ。 でも……でも、……死んだら悲しむ人が、いるの……っ。
(411) 2015/02/20(Fri) 00時頃
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……拒絶、したくない。傷つけたいんじゃ、ない。 解って……おねがい……。
[掴まれた手を振り払うのではなく、 縋るように少年の手の内で弱く指が足掻いた]
一緒にいようよ、っ。 誰も邪魔だとか思わないで、一緒にいようよ。 私がいるだけじゃ、貴方はダメなの……? それでも寂しい? 苦しい?
[死ぬわけではなくても、影に沈む事で悲しむ人がいるならば。 それは死とあまり差がない、少女の中では]
(430) 2015/02/20(Fri) 00時半頃
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ツキサエ……っ、やめて……いやぁッ――!!
[剣士のペルソナは見るだけでも痛ましい。 展開した剣が八方から月塞を襲うのを見て 捕らえられていない方の手を思わずそちらへ伸ばした。
前方から遅い来る剣と錫杖が拮抗する。 だが、その横から、背後から、剣は月塞を貫き 白い衣が派手に赤く染まった。 ――反撃の手が、出ていない]
あ、……ぅ、あ、っ――。
[ペルソナの痛みが体へと返ってくる。 手を掴まれたまま、膝から崩れ落ちる。 少年の足に縋るような姿勢で見上げる瞳が懇願した]
や、めて……こんな、の……――。
[涙が零れる]
(432) 2015/02/20(Fri) 00時半頃
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[痛みに唇が戦慄く。 頼りなげな浅い息を零してほろほろと涙を頬に伝わせながら、 少年の指>>438を受け入れて睫毛を震わせた]
……、…………。
[蜜色の瞳の奥で月塞が血塗れの剣士を見詰める。 体の前で一文字に錫杖を捧げ持つと淡い光を迸らせた。 光の粒が弾け、蛍のようにふわりと飛び立つ。 それは串刺しの剣士の血に誘われるように両手首へ、 そして身体中に刺さる剣を伝って傷口へ向かった。
内部へ到達する事が成功したなら、 それはじくりと心神を焼き焦がすように疼かせる。 麻痺のような精神攻撃と転じるだろう]
(444) 2015/02/20(Fri) 01時頃
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[剣士の剣は瞑目した月塞の首を一閃した。 首が刎ねられると同時に月塞は幻のように掻き消える。 打ち倒されたのか霧散したのか、傍目には判らないだろう。
一瞬で喉を潰されたかのような呼吸器の痙攣を感じる。 体はもはや支えられず、ぱたりとアスファルトに崩れ落ちた]
……――。
[指先だけが僅かに動く。 悲しげに伏せられた瞳からは涙が途切れない。 それだけが、まだ少女が生きている事を伝えていた]
(447) 2015/02/20(Fri) 01時半頃
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[離された手>>452が力なく地面に落ちた。 耳に届いた少年の声がいつになく揺れている。 それに応えようと重たい瞼を持ち上げようとしたが、 頬をなぞるひんやりとした感触>>453に微かに頬をすり寄せる。
取られた手を握り返そうとしたけれど、叶いそうになかった]
……なぃ、……ょ、……。
[拒絶なんて、してない、よ。 悲しまないで。 そう告げたかったけど、蚊の泣くような声では きちんと伝え切る事はできなかっただろう]
(463) 2015/02/20(Fri) 02時頃
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[光はそんな少年の心を抱き締めるようにじわりと、 真綿のように胸を締めようとする。
寂しさを甘やかすように。 泥のように、静かに、優しく――。
その効果が消えるまで]
(464) 2015/02/20(Fri) 02時頃
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[>>475握る手の強さと。 >>476激情に満ちた咆哮と]
…………。 ………………。
[どちらをも切り捨てられなかった強欲の報いか。 少女は何もする事はできない。 ただ意識の続く限り、重たい瞼を薄く開いて 事の成り行きを見守るだけ――**]
(482) 2015/02/20(Fri) 02時半頃
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