93 Once upon a time...
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 00時頃
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一月待たずに次があるのは確かだね。 ペギーはサイモンのナイフ、好きだから。
[黒々とした瞳をまん丸くして 刃物が舞うのを眺める姿はよく見たもの。
掲げたトーチを肩に置いて 赤い唇を開き冗句じみた言葉を口にする。]
次が楽しみ。 だけどサーカス外で、誘拐犯だなんて呼ばれないでね。 噂は狼だけで十分。
(9) 2014/10/10(Fri) 00時半頃
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生まれ持っての悪相に杯を干したい。
[『爽やか』が聞いて呆れる、 そんな容貌が二人そろっての会話は 一方の笑い声が随所に入った。 片方のクラウンは笑み化粧の真顔。 小突くフリに体を揺らす]
人狼。寝しなのおとぎ話だろうけどね。 サーカス団【メルヘン】の団員が フェアリーテイルで喜ぶ、なんて、可愛い話。
(38) 2014/10/10(Fri) 01時頃
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ふゥン、 黴臭いんじゃ、公演としても受けない。
[角度を変え、反射変え、 昼日中の陽ざしの中で刃物は光った。 五指の間の物騒なものに添えられる会話は 依然としてフェアリーテイルだ、が]
……、喰われた?
[ハッピーエンドを呼べそうにない前口上に 白塗りの上の眉を動かす。]
(48) 2014/10/10(Fri) 02時頃
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[片眉をあげ、片眉を下げ、 ポーズじみた表情ならば道化演者お手の物。
鏡写しに思索の素振りを真似て、 一応、本人も記憶を浚っていたが ものの数秒で肩をすくめた。]
ゥン、頭巾のほうも覚えがない。 寝物語の殆どが ナーサリー・ライムだったのは思い出した。
[輝かしい幼少期よ。
化粧の載った唇でのたまい、片手のトーチを一度投げ上げた。 視線が追いかける。空中で二回転。]
(55) 2014/10/10(Fri) 03時頃
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[おちてくるそれを伸ばした手で受け止めると、 未だ脂を染み込ませてない先端をナイフ使いへ向け。
思い出せない様子の相手へ、眦が弧を描く。]
……、老化が始まってる。 ぁは。思い出したら教えて。
くれぐれも、 お伽噺を餌に女子にちょっかいだすなよ、人相悪。
[喋り過ぎだとクラウンは自前のにやつく口を閉じた。 突きつけていたトーチを左右に振り、練習へと戻っていく]
(56) 2014/10/10(Fri) 03時頃
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[この道化師にしては、 本当に喋り過ぎてしまった。 お喋り好きなナイフ使いを相手にすると良くない ――などと、 トーチの先に油を染み込ませながら相手のせいにして。
この後、練習テントへ戻っていたアントニーを見つけ、 また、演目中でない道化師にしては珍しく、 「俺の飯は」と大きな声を上げた。 公演前に「らしくない」ことを重ねたクラウンは 化粧を落とした後も眉間に少々皺が寄っている、と 更に「らしくない」の上塗りでその日を閉じた*]
(58) 2014/10/10(Fri) 03時頃
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ザックは、礼は、無言でアントニーの髪をぐしゃぐしゃかき回し表明した。
2014/10/10(Fri) 03時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 04時半頃
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―― 準備期間前最終公演日:朝 ――
[クッションに頭を擦り付けて目覚めたその朝は 前日の「らしくなさ」が滲んだのか お人よしの間抜けのパントマイムが夢に出てきた、 胸焼けのする朝だった。 たしかに、彼が同じ名前を有するのはライムに対して失礼だな、 と寝起きの機嫌の悪さが詮無きことを思わせる。
寝転がったまま昨日残したままのオレンジへ手を伸ばし]
……、……?
[団体生活のサーカスにつきものの喧噪は、 今日この朝は趣を異にしている。]
(78) 2014/10/10(Fri) 17時頃
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[緑のシャツに袖を通し、 半ば羽織るだけ、と言った恰好で起き上がる。
居住テント内の、ひび割れ隅の欠けた鏡 只の肌色の顔が覗きこむ。一瞬きょとり、それからまじまじ。 無骨な手指が、頬を引っ張る。目尻を引き上げる。 最後に口端を上げて下げて、表情筋の事前運動。 サーカス団メルヘンへ来て長く経つが、 これをせずに他の団員の前に出ることはない。 クラウンの男は、クラウンであることを好み、望んで、 そうでない姿を自身の中でも希薄にしていく。 コミックやらなかった頃? ゥーン、どうだったかな。 ――とは彼の言葉。]
(80) 2014/10/10(Fri) 17時頃
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―― 騒動を遠目に ――
[そうしてテントを出れば ざわめき、集う団員の姿があった。 ああして集まると観客と同じだ、と過りながら 群れを離れて歩く団員を捕まえる。]
あれ、なに?
[ぱちくり。 灰色の眼は瞼に覆われ、また現れた。 閉じる瞼も開く瞼も未だ肌色、仕草は演技時にも似て。]
(81) 2014/10/10(Fri) 17時頃
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死んでる? 団長が?
(82) 2014/10/10(Fri) 17時頃
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[団員の言葉に、 団長のテントへと視線を動かす。 どよめき、ざわめく観衆のその奥が団長の。]
……、 そーお。 前口上。団長のアレ。 出来る人探さなくっちゃ。
あと、騒ぎすぎないように、って伝えてよ。 一応、楽日、だよ。今日。
[ウゥン、……前口上、いなかったら俺やろうかなあ。
ひび割れたメルヘン・ストーリーの穴埋めを 口にしながらも、視線はやはり、 集うオーディエンスを通り過ぎていた。]
(83) 2014/10/10(Fri) 17時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 18時半頃
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[>>90開幕のベルよろしく響いた泣き声に 道化師の視線はようやく動いた。 まばらとなった人垣の間、座り込んだ少女へ またじっと灰色のぎょろ目が向いた。
動揺と慄きが色濃く残る観衆。 へたり込む姿は他にも窺える]
……、 ゥン。 俺、コーヒーあっついの淹れるからさ。 泣き終わったら声かけといて。泣いてる子に。
ン? やだよ、 俺が声かけたらもっと泣いちゃう。
(91) 2014/10/10(Fri) 20時頃
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―― 炊事場 ――
[食事場にはひとは殆どいなかった。 普段通りに>>69食事をとっているフライヤーへ 手を掲げるだけの雑な挨拶を送り、 食事場を過ぎて炊事場へ。
炊事場には一層ひとがいなかった。 火にかけて薬缶。 その隣にポットとコーヒー豆を用意する。 ついでにミルクとメイプル。泣き虫、子供向け。 気付け薬のブランデーは大人向け。
舞台開幕までの調整に向けて、 死体の観衆から団員・演者へと、戻る為の飲み物を沸かし]
(92) 2014/10/10(Fri) 20時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 20時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 20時頃
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ハロー、フィル ブランデー? ミルク? メイプルでも。
[ストレートな質問を瞬いた眼で受け止め、 カップに追加するものを聞き返す。]
死んだって。 俺は見てないけど。 フィルも見てないみたいね。
(97) 2014/10/10(Fri) 20時半頃
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[カップに黒い液体と、次いで白い液体。 底に沈み込んで 浮き上がる際にはもう混ざり合っている。
出来上がりを渡し]
なんで死んだんだろね。 最終公演目前に。
[あとで見にいこ。 自分の分を呟きとともにすすり上げ、眼差しを向けた]
(100) 2014/10/10(Fri) 21時頃
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前口上なら俺やりたいな。
ン、で、後、は…… カーテンコール? 終演挨拶? 団長だけの演目なら潰して他いれるしかないね。
[自信がないと表す眉は八の字を描く。]
(101) 2014/10/10(Fri) 21時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 21時頃
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[このフライヤーの喋る話題も、 道化は思う、まるでブランコだ。 返ってくる時には別の話題を載せている。 そういう時に道化の脳には、あぁいいな、が過る。
褒める言葉に、そお? ありがと、短く返し 相も変わらずふわふわとした笑顔を眺めやる。]
人狼? 団長の事?
[死んだ の認識が揺さぶれて 道化の眉がおのずと寄った。]
(108) 2014/10/10(Fri) 21時半頃
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噂の延長じゃない? 『この電気溢れる時代>>23』に人狼は黴臭い、らしいから。 マ、詳しく聞きたいなら、サイモンがいいよ。 顔に似合わず、そういうの、知ってるみたい。
[顔に似合わず。 もう一度同じことを繰り返すと フライヤーの頭に手をのせ、くしゃりと混ぜた。 「人狼」については喋ることはない、だから 公演へ向けての一言。]
今日の跳躍も頼むよ、花形。
(109) 2014/10/10(Fri) 21時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 22時頃
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[人死に濁る色も見せないフライヤー。 跳躍に不安はないだろう、と 手を振りかえして道化は思った。 もとよりあのフライヤーは最初からフライヤーで、 翻弄される「死体の観衆」にもなってはなかった。
残されたカップを流しにおいて]
[常日頃からきょろりと向く目を左上へと流した。]
(124) 2014/10/10(Fri) 22時頃
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ザックは、トニーやペギーにはカフェオレでいいかな、とメイプル見て。
2014/10/10(Fri) 23時頃
ザックは、ジャニスの顔をなんとなく思い浮かべて、ゆで卵用の湯も沸かし始めた
2014/10/10(Fri) 23時頃
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[真っ黒の重たい液体は、何も入れてない胃にも胸にも悪影響で、 なんとはなしに調教師を思い浮かべて 軽食として卵をゆで始めた。 料理ができる方ではない。 けど、あるいは、サンドイッチくらいは可能性が。
声をかけたエフェドラにこっちを 頼めばよかったかもしれない、と後悔を少々灰色に浮かべ。 けれど、骨がらみたいだとはいえ、 自分よりはやはり、泣く子には向いているのではないかと。 失礼ながらにもそんな認識だったから。 道化方は大人しく火と向かい合う。]
(139) 2014/10/10(Fri) 23時頃
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おはよう、アントニー
[卵が鍋の中で踊る。 出来上がりまでもう少しだ。 少し熱いくらいに暖めたミルクにコーヒーを、 さきほどのフィルに渡したのと 順序を逆に、入れていく。
ミルクが多いくらいのカフェオレに、 仕上げのメイプルは男の秘蔵のもの。 スプーンをメイプルの瓶に突っ込み、顔を上げた。 甘さの好みを聞くために、開きかけた唇はけれど 結局は違うことを吐出した。]
(147) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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ひどい顔。
[>>142持ち上げられた顔は 少々枯れた声に似合って、涙の残滓が窺えた。]
強くこすんないでね。 メイクでも隠せなくなる。
[好みを聞かぬまま、 メイプルを掬ったスプーンを突っ込んで カフェオレのカップを突きつける]
(148) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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[甘ったるい香りの隣で、ブラック・コーヒーの続きを啜る。 胃に来そうな味を嚥下して、ゥン、と頷いた。 自身の名が引き連れてくる言葉>>152を促すそれは、 役割を果たすことはなく]
いつも通り。コミック。 ア、けど、団長の代わりに前口上やるから 客弄りにでるだけかな。
[演目間の準備をうめる道化師の演目と ついでのように付け足される「代わり」。 感情に大きな幅もなく告げたそれは、 ともすれば予定調和の響きを伴う。]
(158) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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ゥン。
[宣言に手が伸びた。 ブランコ乗りへやったように、 前日にぐしゃりとかきまぜたように、 けれど、幾分優しめに。 無骨な肌色の手は小猿の頭へ向かう。]
そうでなけりゃ、怒られちまうよ。 お客さんにも団長にも。
[そうすることが当たり前だと言いながら、 裏腹に手つきを優し気にした。]
(174) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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サァ、となれば、アントニー。 茹で卵とそこら辺のパンを食事場へ出して。
勝手に食えるように用意しといてやろう。 くいっぱぐれて公演失敗なんて、目も当てられない。
[遠慮なく雑用を押し付けて、 道化師は意識的に眉を上げた。 励ますなんて、素面の男の柄じゃない。]
(176) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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いーよ。 いっぱい喰ってね。
[年齢にしては小さく痩せっぽちな小猿に 否定を返すことはない。
アントニーが持った分から、 これ俺の分ね、と卵もパンも一つずつ手に取り 食事場へもっていく背を見送る。]
(186) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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[いまだ姿を見せないエフェドラの、 その後の顛末はいかがだろう。と カフェオレを二杯作りながら考える。
一杯はミルク多め。 もう一つは、コーヒー多め。 手を掛けさせた礼代わり、エフェドラにも メイプルシロップ入りのカフェオレだ。
用意した二つを手に持って 男も食事場へと足を向けた]
―― →食事場 ――
(193) 2014/10/11(Sat) 01時頃
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―― 食事場 ――
[来ていないようだったら そのままあの現場へと向かうはずの足は、 幸運にも食事場で止めることが出来た。
頼んだ雑用を果たし、貪る最中のアントニー>>194に あは、といつもの調子に笑って。 そしてエフェドラ>>190とペギー>>199のもとへ カフェオレの入ったカップと共に進み]
ありがと、エフィー。これどーぞ。 ペギーにも。まだあったかいよ。
(203) 2014/10/11(Sat) 01時半頃
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ンで、実際どーお?
[さっきの小猿と似たり寄ったりの泣き顔へ 見下ろす位置から問いかける。
ぱらぱらと人が集う食堂は 公演日朝のかしましさはなく、消沈した雰囲気が漂う。]
もう元気になった?
(204) 2014/10/11(Sat) 01時半頃
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[宣誓に口端が上がった。いつもの笑い方だ。 ぁは、と短く息を吐き出す、 真ん丸な目が少しひしゃげる、 求められるクラウニックとは少し外れた、そういう笑い方。]
ゥン。よかった。
[そして他に入ってくる姿、手つなぎの金髪二人へ 手を上げるだけの挨拶を送り 灰色の小さな眼はまた、小さな相手と 少女を連れてきたアクターに戻る。]
(220) 2014/10/11(Sat) 02時半頃
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[>>211そんな自身に向けられた表情を見ていたなら、 それこそ遺憾とでも言いたげに眉を寄せたろうが 灰色が映すのは小さな相手だ。 丸い目で、表情をさほどつけずに続け]
公演の間だけでいいから、 だいじょぶのままでいてね。
音楽がないと、リング寂しい。
[励ます言葉なんて、道化には、 もとより男には無い。 せいぜい甘目に作ったメイプル・カフェオレが 公演期間中に発揮できる子ども扱いで、優しさだ。]
(221) 2014/10/11(Sat) 02時半頃
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[視線はもう一度上げられて、 先ほど入ってきた金髪の片方>>219に注がれる。]
あるよ。 炊事場にミルクとブランデー、だしたままにしてる。 どっちも使ってどーぞ。
[酔わない程度に。 なんて付け加える必要もないだろう。 うっかり、同じく出したままにしてある メイプルシロップについて言及を忘れた、けれど。]
(222) 2014/10/11(Sat) 02時半頃
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あ、
[そういえば。 と言った体で続ける。]
スーは、見たの? 団長。
[あまり、慮る、ということをしないが、 それでも少しだけ声は潜められた]
(224) 2014/10/11(Sat) 03時頃
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[実際、どうなの。 とは道化は聞かなかった。 団長が死んだと聞き、 人狼がやったとの噂をまた伝え聞き、
そんな噂がたつほど酷い有様だったのかを この場で聞くのはあまりにあまりで、聞きはしなかった。 カフェオレとコーヒーを、 自分のしたことを無意味にする趣味はない。]
(226) 2014/10/11(Sat) 03時頃
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[だから代わりに、そお、と頷く。]
まだ会えそう? メイクに入る前に顔、見ときたくて。
[まだ死体は処理はされてないのかを尋ね]
(227) 2014/10/11(Sat) 03時頃
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ン、わかった。 ありがとう。あとで見にいく。
[>>228空白のある返答。 見るのを止められることはない、 ――つまりは、見られる状況の死体なのだろう、と そう男は思い、礼を言い。 それから意図的に眉を下げ、 団長が生きてたらの前提の冗句じみた言葉で会話を*終わらせる*]
マァ、目の前のステージに集中しろって、 怒られそうだけど。
(229) 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 03時半頃
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[>>230>>236 ジョークに返されるのは、切実な響きを伴う二つの女声。 男は舞台上のように肩をすくめ、かけて、やめた。 代わりのように、ゥン。と、 同意にも謝罪にも聞こえる首肯を 相次いで炊事場へと姿を消していく背中たちに送った。]
[舞台上とは異なり、その口をよく動かす ――寡黙でいたいと思う道化方には、 そう、エフェドラは映っていた―― 彼女>>235はとても、今日この日、 静かなものだったから。 その背へ少し、長く、視線を向けたが]
(241) 2014/10/11(Sat) 17時頃
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[炊事場へ消えた背をいつまでも追い続けることはなく >>233椅子へと腰掛けた小さな奏者へ向き直った。]
ペギー。
[視線の高低差。 傍らにたつ男は、 カフェオレのカップへ吸い込まれそうな小さい顔へ両手を伸ばす。]
(242) 2014/10/11(Sat) 17時頃
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[クラウンメイクはなくとも、 男の真顔は何を考えてるか知れない。 ――そう評される要因の、 いつだってぎょとりとした灰色の目でじっと見。]
[眼前の両頬を摘まんだ。 遠慮のえの字も断りもなく、ふに、と、 擦られてまだ少し赤い頬を摘まみ、横に引き、 上に持ち上げ、下におろして、 それほど痛みのないようにと注意はしている手つきだったが >>90大泣きの痕跡を表情筋に尋ね確かめる指は無遠慮に。]
(243) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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[無言で頬を動かした後、 一度摘まむ指を離し]
ゥン。
[癖のような、呻きのような、声を発してから 今度は人差し指の両方で ペギーの頬――口端から少し離れた箇所を ぐに、と上へもちあげた。 ペギーのかんばせを笑顔じみたものにするためだ。]
(244) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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メイク、 今日は濃くしてもらいな。
それでも隠せなかったり、笑えなかったら、 クラウン・メイクしたげる。俺とお揃い。
[嫌でしょ。 と、口端を吊り上げる。 「嫌ならしっかり顔洗いなね」と続けて、頬を開放する。 言葉がどれほど通じているのか、男には判らない。 けれど、やるべきことはやったと、男は姿勢を正す。]
(245) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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俺も準備いくかなあ。 じゃあね。
[むに、と今度は自分の頬を摘まむ。 ペギーにしたのと似たような仕草で 自身の頬に触れながら別れを告げた。]
(246) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 17時半頃
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―― 食事場を出 ――
[衣装に、メイク。 その前に団長の元へ。 指折り予定を確認しながら食事場を出ると 猛獣使い>>212を見かけた。]
ハロー、ブローリン。 入れ違いだ。
[距離を取ったまま声をかけるのは、 『動物は好きじゃないから』と公言する男の常だ。 猛獣使い・調教師には、少し、距離を開ける。]
(247) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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遅いね。 間に合わなくなるよ。
[準備が遅い、と口にするとおり さして引き留める様子はない。
死体よりも公演の完遂へ気を向ける道化は いつも通りに言葉が少なく、表情も変わらない*]
(248) 2014/10/11(Sat) 17時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 17時半頃
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[肩の子猿>>254を見る。 新顔らしき動物に興味もなさそうにしながら 食事場でリスザルと言われていたアントニーを脳裏に描く。]
団長は見てないよ。 死んだって話と、 ゥン、人狼の噂だけまた聞きした。
[>>256言葉の印象から受ける現場の凄惨さ。 噂の根拠をしり、男は眉を寄せて見せた。 「食い荒らされたほど」との言葉に、]
だから、檻の方へ? なにか見つかるものはあった?
(262) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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[人でさえざわめく朝。 猛獣がその喧噪に呑まれてやなかったのか。 『人狼』と噂経つほどの死、不審な死だ、 不審者を、外部からの獣を、察知し気配が荒れる――だとかの、 便利な機能は動物についてないのかと、そんなことも思って。
その問いかけは、>>258動物の検分も終わらせた 猛獣使いの言葉によって無意味に終わる。]
(264) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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ふゥン。猛獣のせいじゃないなら、 ウチのも処分せずに済むから、いいね。
けどよくないね。
[何がよくないのか、は言わずにも伝わるだろう。 人の仕業なら。 サーカス敷地内で聞こえる噂>>185『内部の犯行』も合わせて、 良くない話だ。非常に。
猛獣使いとの会話もそこそこ、手を振って、 クラウン姿へ変わるために歩き始めた*]
(265) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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―― 衣装テント:裏手 ――
[化粧師の手によって、肌の色が塗り替わる。 地の色が透けないように何層も塗り重ね、 さらに瞼、頬の上に多色を置いていく。
真顔でいても 吊り上る仮想の唇は林檎の赤よりなお赤い。 頬の半ばまで埋める大げさな唇は幸福そうに笑っている。 閉じた瞼には、眉と揃えた鮮やかな青。 スパンコールとラメが飾る。
鼻先の赤い染色と瞼の青が対比する、 典型的なホワイトフェイス。 ただ今日は一か所、上流気取りのクラウンには似合わない 小さな黒い涙マークが増やされた。]
(278) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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|
ゥン、この赤いの、 今日は嬉しくないかも。
[衣装から突き出た指で唇を指す。 メイクアップ前に、訪れた団長のテントを思い出すからだ。 籠る血と死の臭いに、シーツは持ち上げなかった。 それを外せば何か溢れだす気がして、触らずにおいた。
化粧師は、馬鹿、と眉を下げて言った。 ごめんね、とクラウンも大人しく返した。]
(279) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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|
[道化が立ち上がった。
体を動かす度に、しゃり、と音がする。 潰し損ねた鈴の音だ。 右と左、上と下、全て布のデザインがちぐはぐな衣装。 合わせの帽子に付けられた鈴が、 歌えない喉を転がしてしゃりしゃりと鳴く。]
そろそろ向かうよ。ありがと。
(280) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 23時半頃
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