78 わかば荘の薔薇色の日常
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…若いっていいなあ…。
[楽しそうに花火に火をつけ歓声をあげる様子に 完全に若くないモードを醸し出しながら頬杖ついて しばらくその様子を眺めて。
よいしょと掛け声をあげながら腰を上げる。 徹津のカメラは傷付いてしまわないように 談話室へと持ち帰ってテーブルの上へと置いて。
すっかり遅くなってしまったぺペロンチーノに 手を合わせてから食べ始めた。]
…あれ?俺の酒…、 ちょっと、遊くんひどくない…?
[空になったグラス、 犯人探しの前に勝手に犯人を特定すると 仕方がないと冷蔵庫からビールを取り出してきて開ける。]
(12) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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―談話室― [食べ終えた皿を前にビールは2缶目に入っていた。 ぼんやりと頬杖つき、談話室から外の景色の方を見ていた。 眼鏡のレンズには鮮やかな花火の光がちかちかと、 けれどもその奥の瞳は何処か別のところを映していて。
洗いものに檀に片付けを促されても気付いていない様子で ビールの缶を傾ける。
いつもよりも、ペースが速いのかもしれなかった。 2缶目が空になる。]
(26) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[2缶目が空になるとその中身を覗いてから立ち上がった。]
……薫さん、ごめん。 …手伝うよ。
[そう言って後片付けの強制的徴収に加わろうとして、 >>20徹津が何かを探している様子に気付く。]
…カメラ? なら、こっち…。
[そう言って、テーブルに置いたカメラを指してやる。]
(31) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[また何か撮るのだろうかと徹津の姿に瞳を細めて。 檀との片付けが一通り片付いたのなら 冷蔵庫からビールをもう一本取り出して、 人もまばらになった談話室から部屋へと戻る。
渡された花火は使わないままテーブルの上に残された。 誰かが遊んでくれるといいと思う。]
(36) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[103号室の前を通り過ぎて。 階段を上って、206号室の自分の部屋へ。 扉を開けようとして、奥の方で何か蠢く影を見た気がする。 そちらに顔を向けて、しばし屋上の扉を見つめて。
部屋の扉に掛けていた手を外すと奥へと向かう。 扉を開けた先の屋上に、人影。]
……瑛士くん。
[見送り、談話室に戻って来なかった住人の名前を呼ぶ。]
(39) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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……雨、また降りそうだね。
[雨の前の匂い、湿度を含むそれを感じて。 のぼっていく煙草の煙の先、空を仰いだ。**]
(55) 2014/06/30(Mon) 03時頃
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…洗濯、 また見送ることになるのかな…。
…戻ろっか。
[宇佐美の相槌に次いで出たのは本当にどうでもいい世間話。 最後の紫煙を吐いてしゃがんだ姿勢で宇佐美を見上げ、 >>61差し出された手に手を伸ばして引き上げて貰って。]
……なんか、介護されてる気分だ。
[先導する宇佐美に冗談めかすようにそう笑うと 屋上を出て、それぞれの部屋の前まで一緒に歩く。]
……、
[平気か?とは訊かない。おやすみ、と宇佐美へ告げて。 彼が部屋に入るのを確認してから、自分も部屋へと入った。*]
(76) 2014/06/30(Mon) 10時半頃
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―朝・自室― [部屋の外から聞こえてきたノックの音に>>65 見つめていたパソコンから視線を上げた。 自分の部屋への来訪者ではない。 窓の外の雨音を確認しながら欠伸を噛み殺し。 部屋の扉を開けると隣の部屋の前に人の影、 眠たげに目を擦りながら赤い髪の来訪者に首を傾げ]
…瑛士くん、戻ってないよ。
[帰ってくる音はなかったと藤堂へと告げる。 宇佐美の部屋を仰ぐように視線を移し]
(77) 2014/06/30(Mon) 10時半頃
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……多分、外にも出てない。
[見張るような形になってしまったけれども、 宇佐美が部屋を出ていった後、 暫くベランダから出て行く姿がないかは眺めていた。
だから、わかば荘の中にはいるのだろうけれども。 どこにいるのかまではわからない。 自分の知りうる宇佐美の情報を藤堂に伝えた後、 じ、と、眼鏡の奥の瞳が藤堂を見つめ。]
(78) 2014/06/30(Mon) 11時頃
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……徳仁、
[宇佐美と何かあったのか、訊くこともなく。 口にするのはいつもと同じ一方的な頼み事。]
俺さ…、 今から寝るから。
適当な時間に、起こしに来て…。
[藤堂から何か引きとめられないようなら、 いつもと同じような返答が戻ってきたのなら。 おやすみ、と瞳を眇めて部屋の扉を鍵をかけずに閉めた。**]
(79) 2014/06/30(Mon) 11時頃
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―朝・自室― [>>101名前を呼ばれて扉を閉めかけた手を止めて。 名前を呼んだくせに、謝る藤堂の姿に笑う。]
…なんだ、それ。
[いつもなら、そこで途切れる会話。 けれども今日は じゃあ、と言葉を続け]
(163) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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…ん、じゃ… 考えといて…?
…俺の名前を呼んだ理由…、
それで、 俺を起こした時に、教えて。
[どうしてそんなことを言う気になったのか、 屋上で宇佐美が泣く姿を見たからなのか、 彼の部屋の前で待つ藤堂の姿を見たからなのか。]
…おやすみ。
[扉を閉ざして、布団に入る前にぬるくなってしまったビールの残りを全て煽った。揺れる視界、倒れるように眠りにつくのはいつものことだ。**]
(164) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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トレイルは、ジャニスに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
トレイルは、ミナカタに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
トレイルは、サミュエルに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
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―自室― [じめじめとした暑さに一度意識が浮上した。 なんだか…とても、 とてもどうでもいい夢を見ていた気がする。 欠伸を噛み殺す、眠い。まだ寝足りない。 ぼさぼさの髪を緩く掻きながら畳を這って、 ベランダに続く窓を開けた。]
―――…、
[湿気は変わらず、けれども雨音と風が心地よい。 うつらうつらと舟を漕ぎながら涼んで。]
(204) 2014/06/30(Mon) 23時半頃
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[>>207道菅が檀に呼びかける声が聞こえる。 適切なツッコミだと思う。 そう、そんなにはちみつをかけちゃいけない、 進くんはかける量を間違えちゃいけない。 夢と現実がもうごちゃごちゃになっていた。
>>222約束通りに来た律儀な男に部屋の中から 返事はなかった。窓を開けて行き倒れたように 畳の上で二度寝する姿が部屋の中にある。]
(227) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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―206号室― [二度寝は至福。 けれども堪能しきる前に肩を揺さぶられる。 愚図るように小さく唸って、寝がえりを打つ、痛い。 布団のやわらかな感触がない、薄く目を開けて。]
―――…、…徳仁?
[ぼやけた視界の向こう側に、人影。 裸眼だと表情は見えない、起き抜けの意識で 判別できるのは声とぼんやりした人影の髪の色でだ。]
……、…まだ眠い、 ごめん。 窓…閉めて、畳…濡れる。
[自分が開けた窓を指して、 行き倒れた姿は布団へと這っていく。 すぐに起き上がるつもりはないという無意識下の意志表示で。]
(238) 2014/07/01(Tue) 00時頃
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[>>242窓を閉める音に伝えたありがとうという言葉は 噛み殺した欠伸で届けられたか、どうか。 人肌の抜けた布団に戻るとひんやり心地よい。 小さな重みを感じてケットが掛けられたのだとわかる、 部屋を再び離れるような藤堂の声と、頭に触れる手に 引き止めるようにケットから抜け出した手を伸ばして]
……いいよ。 そんなに…掛からない。
[目は閉ざしたまま、起き抜けの掠れた声で告げ]
…それとも、 まだ… 考えれてない…?
[言葉が指したのは朝、藤堂へと言い残した言葉。 薄らと目を開ける。 頭に手を置く藤堂の表情は、やはりわからなかった。]
(246) 2014/07/01(Tue) 00時半頃
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…なんだ、それ?
[>>251藤堂の言葉に、笑みが零れる。 あの日、はぐらかされた後に浮かんだものと同じ類いの。 笑いながら藤堂に触れていた手が離れて、 未だ覚醒しきらない瞳を覆うように手の甲を置く。]
…考えたんなら、 言ってみなよ。
……言えよ。
名前…呼んだんだから、 ちゃんと、話せ…。
[覆った指の隙間から藤堂を覗いて、 浮かべていた笑みも何時の間にか消えていた。]
(260) 2014/07/01(Tue) 01時頃
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[>>267ようやく貰えた1年半越しの返答に口許が緩く弧を描く。 そっか、と返す言葉は少し震えて、少し熱くて。 覆っていた手の甲を外すとぼやけた視界の先にある人影、 見えない距離の筈なのに、藤堂の表情が見える気がした。**]
―――――……、
(287) 2014/07/01(Tue) 01時半頃
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…徳仁、
[諦めきれないと掴んだ手は藤堂からゆっくり離れて、 気が済むまで付き合ってくれるらしい様子の男に こちらの甘えは何処まで赦されるのか。
ぐ、と藤堂へと顔を近付ける。 友達として自然な距離を越えて、 相手の呼吸が聞こえる程の… 裸眼でも藤堂の表情が鮮明に見える、その近くまで。**]
(335) 2014/07/01(Tue) 14時頃
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―自室― [ぽたり、と畳に水滴が落ちる。ぽたり、とまた。 藤堂が部屋を出ていった後、 いつもより長めのシャワーを終えて。 肩にタオルをひっかける程度で髪もろくに拭かないまま ベランダ側の窓を開けて紫煙を外へと吐きだしていた。
部屋ではできるだけ煙草を吸わないようにしている。 吸う本数が増えないようにする為なのだが、 今はわざわざ外へと吸いに行く気分にもなれなかった。]
(398) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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…昨日干しとけばよかったんだよなあ…、 失敗したな…。
[止まない雨に溜息を零しながらこれからの予定を考える。 メールチェックをして檀からの依頼のに対しての 会社からの返答があるかを確認して、仕事して。 夕飯は談話室で食べることにするとして一服して それが終わったら……仕事。 趣味は仕事、と言えてしまう性質は昔からだけれども 流石に引き籠りが過ぎるかと平井の言葉も思い出して己を省みる。]
…なんか、趣味見つけるかな。 趣味…趣味…、…って、なんだ…? …料理とか…? あ、翔平くんのケーキ…まだ残ってるかな…。
[バーベキューの時に食べそびれた日向のケーキを思い出す。 食べる人食べる人、美味しい時とも不味い時とも異なる 特殊な表情を浮かべていたのはなんだったのだろう。 夕飯時には冷蔵庫の中を覗こう、と思う。]
(402) 2014/07/01(Tue) 23時頃
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[庭の方から声がして、ベランダから見下ろしてみると 住人の何人かが固まって何かをしているよう。]
……なんだろ?
[先程、寝ぼけている時も庭に人がいたような気がする。 手入れに適した天気ではないし何かを見つけてもしたのだろうか。 道菅のように上から呼びかける積極性はなく、 けれどど住人達の仲のいい様子は微笑ましいので 煙草が吸い終わるまで、ぼんやりと庭の景色を眺めていた。]
(421) 2014/07/02(Wed) 00時頃
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[眺めていた庭の住人達がばらけていく。 結局何を見ていたのかはわからなかったが、 皆姿勢を低くしていたから猫だったのかもしれない。 そう思っていたら、猫ではなく犬の鳴き声が聞こえて。>>432 たまに道菅の部屋の前を通る時にも聞こえている気がする。 また負けたのかな…なんてあたりをつけていたことを 思い出して緩く口許が弧を描いた。
傘もさしていない姿で談話室へ戻ろうとする 道菅と徹津の姿に、ベランダから声を掛ける。]
こら、こら、濡れ鼠達…
そのまま談話室入ってったら、 また管理人さんの溜息増えるよ…?
[もうとっくに火の消えた煙草を携帯灰皿にしまい]
(435) 2014/07/02(Wed) 02時頃
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……タオル、持っていくよ。
[その言葉は>>434徹津の言葉と被ったかもしれないけれど。 そのまま放ってもおけなくて、言い残して部屋の中へ入る。 洗面所からバスタオルを2枚取り出すと、 室内に水たまりができる前にと談話室へと向かった。**]
(436) 2014/07/02(Wed) 02時頃
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―昼過ぎ・談話室―
わ、びっしょぬれ…、 ほら、 早く拭いて。
[濡れ鼠1号の道菅の頭へとばさりとバスタオルを覆い被せた。 自分より背の高い黒髪をわさわさと乱暴に拭ってやる。 柔軟剤は、使っています。 何の拘りがあるわけでもない、 薬局の特売で安かったからそれを選んでいるだけだけれども。]
(531) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
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…ほら、來夏ちゃんも。
[濡れ鼠2号にもタオルを渡す。 濡れた自分よりもバッグを気にする姿に、 まさか中にカメラが入っているのではと一瞬心配したけれども。]
ん…? ああ、写真…?
[徹津の言葉に昨日の話かと小さく頷き。]
うん…見せて。 …ここで見てもいい?
[全部見るなら時間が掛かるかもしれない、そう先に断ってから]
…じゃあ、 まずは、髪…乾かそう?
[まだ濡れたままの徹津の髪へとバスタオルを誘導した。*]
(532) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
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―夕刻・談話室― [その後何時間か談話室で時間を過ごして。 徹津はまだ傍にいただろうか、 外へ向かう人の気配に談話室の扉の方へと視線を上げて]
…徳仁、出かけ?
[>>515出ていく姿に声を掛ける。 メシ、と戻ってくる言葉に時計を見る。 確かにそろそろ夕食の頃合いで]
…そっか。 ん…、 いってらっしゃい。
[昨日までと何も変わらない声音で、 小さく手を振り藤堂の姿を見送った。**]
(533) 2014/07/02(Wed) 14時半頃
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―談話室― [思い思いに談話室で過ごす住人達にそれぞれ声を掛けようとはせず、徹津の髪が拭われるのを待ってからアルバムを開いた。 わざわざプリントアウトしてくれたのかそれとも元々打ち出して持っていたものか、どちらにしてもカメラの画面を覗くより見やすくてありがたい。
並ぶ写真はどれもこれからの季節を思わせるモチーフのものばかりで、昨日の会話から選んで持ってきてくれたのだということがわかった。]
…ありがとね。
[そのことに感謝を告げると、徹津の姿をちらりと見下ろす。あまり感想を口にする性質ではないしきっと全て見終えるのには時間が掛かるだろうけれどもその間徹津は時間を持て余したりしないか、少し気になって。]
(620) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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…着替えとか、 行ってもいいからね?
[自由に席を外しても構わないのだと言外に伝えてからアルバムのページを捲る。雨の日、晴れの日、空の写真、地面にとても近いもの、草木の写真、どれも涼しげなのに、どれもこの近所で撮られているものの筈なのに、1枚1枚が全く違う世界だ。
幾つかページを捲って、それからページを捲り戻してアルバムから1枚写真を取り出すと、その写真を掲げて見上げるように長く眺めた。昼と夜の青が混じり合った星の写真。
じっと見つめて、眼鏡を指先で上げて裸眼でも見る。]
(621) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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――少し戻って昼―― [>>612>>617道菅が徹津に拭かれている、 道菅も徹津の身長に合わせて屈んでいる。 その光景がどこか微笑ましい。 いつもなら少し離れて眺めているだけだけれど、 そのタオルは俺のだし。]
…礼を言う前に、拭く。
[>>610少し屈んだ道菅の姿に手を伸ばして、 徹津と2人掛かりで拭いてやった。 拭われ終わった濡れ鼠は談話室を飛び出していく>>623]
あー…、っと… …えっと…、俺のタオル…?
[…後で返してもらえば、いいか。]
(626) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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―夕刻・談話室― [外が暗くなっている。 仕事、の筈だったのに何時の間にか仕事とは違う頭で見ていた気もする。座り続けて少し体も凝った、長いこと見ていたようだ。]
…來夏ちゃん、カードありがとね。 後で部屋戻って、確認する。
[夕食かなと呟いて、 外へ出ていく藤堂を見送ったのはそのすぐ後のこと。]
…ごめん、疲れた? ……と、翔平くんがいない…?
[ピザ、と声が聞こえたような気もしたけれど。]
(638) 2014/07/02(Wed) 22時頃
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……夕飯、作るかな…。
[檀や平井ばかりに任せてもおけないそろそろ三十路、とはいっても何を作ればいいのかと思案していると>>653平井が入ってきてさくさくと夕食の支度を始めてしまう。]
…タクさん、 俺も手伝う。
[作る、ではなく手伝う、になってしまう辺りがだめかもしれない。自立しなきゃなあ…、そんな呟きを零しながら夕食の手伝いにキッチンへと入った。]
(658) 2014/07/02(Wed) 23時頃
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[>>661平井からの指示に浸けダレ、生姜、と相槌を打ちながら動いていく。その合間に平井がちゃきちゃき動いていくが、何をしているのかさっぱりわからない。 平井の作る料理はいわゆる豪快な男飯、というやつではなくて。なんというか、もっと一手間かかったやつ。]
……タクさん、 茶碗蒸しなんて家で作れんの…。
[茶碗蒸しのレシピなんてどこで入手できるんだろう? これが世間で人気の料理男子というやつなのか、 感心して、談話室の方を振り返る。]
(675) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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……翔平くん、帰ってきてる?
[どこまで出かけたのだろう、少し遅くはないか。 まだ怪我が治りきっていない住人の不在に思案して。]
…大丈夫かな? ……ちょっと、見て来るね。
[雨が降っているし、外で動けなくなっていたら大変だから。 指示された作業を終えると、平井にそう言って玄関の方へと向かう。]
(676) 2014/07/02(Wed) 23時半頃
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[玄関へ向かって、 いつも置きっぱなしのビニール傘を 一本手にとって、外に出ようとしたところで わかば荘の前にいる人影に気付いた。
それが誰だか傘の影で分からなくて。 一瞬ぎくりと体が強張る。
けれどもそれが戻ったばかりの日向の姿だとわかると ほっと強張っていた体の力が抜けて、 日向へと苦笑交じりの笑みを向けた。]
…おかえり、 翔平君…。
(685) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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…いや、 翔平くん遅いから。 迎え、行こうかと思ってた。
[>>684 手にしていたビニール傘は、元の場所へと戻される。 なんだか不思議だ。 1人暮らしをしている筈なのに、 誰かの迎えに行くことがあるなんて。]
…がっかりなんてしてないよ…? 俺、引き籠りだから。 外出なくてラッキーって思ってた。
…もう、ご飯だよ。
[>>690こうして触れて冗談を返す相手がいることも。 家族を夕飯に呼ぶような、こんな言葉も。]
(692) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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…ほら、行こ。 攻くんに俺が料理できるとこ、 ちゃんと見せて見返してやらないと。
[日向の背を軽く叩いて、談話室へと戻る。 ああ、そうだ。思い出した…。
あとで、冷蔵庫に残っている筈の 日向の作ったケーキを食べないと。*]
(693) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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