59 【身内RP村】つむぎ-Dead or Alive-
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あ……。
[目を開く。眩しい。 あまりの眩しさに再び目を閉じて、今度は顔をしかめる]
んん……。
[天井が見える。ここはどこだ……。 辺りを見回す。どうやらここは……
2 (1:病院 2:アパート自室 3:古城跡)]
(1) 2014/03/13(Thu) 23時半頃
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―アパート自室―
[もっとよく辺りを確認しようと、ベッドから身体を起こそうとすると、強烈な痛みに襲われた]
うっ……。
[あきらめて、そのまま横になる。 一体どうやってここまで来たのか。誰かが運んでくれたのか、それともまさか自力で……]
こりゃあ……だめだな……。
[身体のいろんなところを動かしてみる。左脚は難なく動くが、右脚は太腿に激痛が走って自由に動かせない。 寝ているだけでも、腰や背中にじくじくとした痛みが走っている。額に手を当てると熱い。熱もありそうだ。
弾丸は、貫通していなかったはずだ。取り除かれたのだろうか。見るとシーツは汚れておらず、患部にはなぜか包帯が巻かれていた。つまり体中包帯だらけだ]
(3) 2014/03/13(Thu) 23時半頃
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俺……きっと今日中に死ぬな……。
[そもそも生きていたというのが驚きだった。 こちらとしては、いっそ死んで、マユミに食べてもらう心づもりで……]
そうだ、マユミちゃん。
[マユミが人狼だった。彼女は人狼ではないと、なぜか信じ切っていた自分が恐ろしい。 マユミがケイトを殺したところを、見てしまった。 けれど、知人を殺したという点では、リーを殺した…も同じで。その点で彼女に憎しみや嫌悪感を覚える気には到底なれなかった。
昨晩の、マユミの声が頭に響く]
(6) 2014/03/14(Fri) 00時頃
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――『こんなに。ミナカタさんのことが。好きなんですから』>>3:92
[好きだと、言ってくれた。こんな俺のことを、あんなに可愛らしい少女が。ずっと欲しい言葉だった。
自分は……自分はまだ、マユミに好きだと言っていない……]
あぁ、痛い……っ。
[奥歯を噛みしめて痛みをこらえ、身体を起こす。どうせ今日死ぬのなら、せめて。 まずは、着替えなくては……**]
(7) 2014/03/14(Fri) 00時頃
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―ショッピングモール―
これを、ください。
[めまいがする。汗が止まらない。 立っているだけでも体中がずきずきと痛む]
『お客様、大丈夫ですか? 顔色が悪いですよ?』
平気です、早く……包んでください。
[杖を両手でぎゅっと握りしめる。 ここでへばるわけにはいかない。
最期に、マユミに会いたい]
(14) 2014/03/14(Fri) 12時半頃
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[会計を済ませる。 ふらふらしながら見た目だけで選んだそれは普段の…なら到底買わないような値段の代物だったが、財布が氷河期に突入しようが構ったことではない。もう死ぬのだから。
店員から、箔押しの施された小さな紙袋を受け取り、店を出る。 中には紺色のビロードの長箱が入っている。
購入したのは、銀色のチェーンに、白い真珠がひとつついた華奢なネックレス。
深く考えずにフィーリングだけで選んだものだったが、思えば昨日のマユミの涙>>3:34>>3:82が頭から離れなかった]
これを、マユミちゃんに……
[マユミはどこだろう。希求し、歩く]
(15) 2014/03/14(Fri) 12時半頃
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ミナカタは、退席記号付け忘れた。待たせて申し訳ないが次は夜来ます**
2014/03/14(Fri) 12時半頃
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『……ミナカタ、さん。』>>22
ああ、マユミちゃん……。
[探し求めていた人の姿を見つける。 ああよかった、元気そうだ。
背筋を伸ばす。最期だ。しゃんとしろ、自分]
『どうして、こんなところにいるんですか! ミナカタさん、お怪我が……!』
大丈夫。ちゃんと治療したし、もうぴんぴんしてる。 医学の進歩をナメちゃいけないよ。
[手をのばし、彼女の頭を撫でる。 マユミを目の前にすることは、モルヒネよりも強力な鎮痛効果があるようだった。 大丈夫、自然に笑えている。やるじゃないか、自分]
(26) 2014/03/14(Fri) 20時半頃
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>>27嘘じゃないよ。
[白衣の胸が濡れる。マユミが泣いているのが分かる。 大きく上下するその肩を、そっと包むように抱きしめた]
嘘じゃないよ。大丈夫だから。
[右脚の痛みをこらえながら。 しゃがんで、マユミの顔を覗き込み。その頬を幾重にもつたう滴をそっと指でぬぐった]
ノックスに、俺を殺させるわけにはいかないんだよ。
[優しく、しかししっかりとした口調だった。 …は、知人を殺す辛さを知っている。だから]
マユミちゃん。
[最期に、言っておきたいことがあるんだ]
(29) 2014/03/14(Fri) 21時半頃
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――……好きだよ。
(30) 2014/03/14(Fri) 21時半頃
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ほら、顔をあげて?
[にこりと笑って。 いそいそと紙袋からビロードの箱を手に取り、開く]
……プレゼント。
[華奢なチェーンを指先でそっとつまんで持つと、 彼女の後ろにまわり、細い首に海の雫のようなネックレスをつけた]
(31) 2014/03/14(Fri) 22時頃
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>>33……そっか。
[この街を去ると言う彼女に対して、笑む]
『私がいたら。 たぶん皆を不幸にしちゃうから。』
俺は、幸せだったよ。
[それだけ言って。マユミと別れた。
考えることは、…も同じ。
どこでもいい。どこか遠くで、誰にも気づかれずに死ぬ。 ノックスを傷つけないために]
(34) 2014/03/14(Fri) 23時頃
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―街の門へ向かう途中―
[一度自室に戻り、手紙を書いた。 ノックスや、丁助たちに向けて。しばらく他の街に転任するという旨の手紙。 そして病院に向けて、退職届を。
行きしなにそれをポストに投函する]
は、……うっ。
[体の痛みはピークに達していた。 自宅で所持する限りの鎮痛剤を飲んだが、効き目はさほどもない。胃がきりきりするというおまけつきだった。
こつり、こつりと杖をつき。ざりざりと音をたて足を引きずり、街の門へと]
(42) 2014/03/15(Sat) 17時半頃
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―街の門―
[手紙のあて名は、二人に読んでもらえるよう、ノックスベーカリーにしておいた。 きっと、明日には着くだろう]
……開けて、くれないか……。
[門に到着する。 門はかんぬきでかっちりと閉ざされ、両脇に物騒な門番がふたりいた]
『ただいまの時間は無理です。人狼が外に出てしまう可能性があります』
じゃあ、朝になったら平気、なのかよ……。
[その問いに、門番は答えない。奥歯に衣を着せたような煮え切らぬ回答だ。 しかし、…には待つしかもう方法がない。
門の横に、倒れこむように座り込み。夜空に光る星を眺めて、朝を待つ]
(43) 2014/03/15(Sat) 17時半頃
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ミナカタは、10分ほど離脱**
2014/03/15(Sat) 22時頃
ミナカタは、ただいま。
2014/03/15(Sat) 22時半頃
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オリオン座がさ、なくなるらしいよ。
[ぼんやりと空を眺める。星がきらきらと瞬いている。 これは夢だろうか。それとも、現実だろうか。 自分は、誰に話しかけているのか]
ほら、なんか左上の……ベテルギウスが、消えるらしいよ。
[オリオン座を指さす。3つ連なった星のベルトを持つ星座。 あれ、おかしいな。指が震えてる]
もう消えてるかもしれないんだってさ。 俺たちはずっと、ありもしない星の光を見てたんだって。
[ありもしないものを見ている。 今もずっと。
その言葉に、ぎゅっと心臓をつかまれた気がした]
(76) 2014/03/15(Sat) 22時半頃
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あれ……星……?
[朦朧とした…の目に飛び込んできたのは、星……ではなく、マユミの鎖骨に輝く真珠のネックレスだった]
『ミナカタ、さん……!』>>75
ああ、マユミちゃん……。 ここの門ね、だめみたい。 朝にならないと、開かないんだって。
[にへら、と力なく笑ってみせた]
(77) 2014/03/15(Sat) 22時半頃
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ねぇ、マユミちゃん。 俺を、この街の外に連れてってくれないかな。
[マユミの腕の中で。そこは温かく、心地よい。母親の胎内ってこんな感じなのかな]
俺の遺体を、この街に、残しておくわけには、いかないんだよね……。
[マユミの表情から、自分が朝までもたないことを、悟ったから]
(78) 2014/03/15(Sat) 22時半頃
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よかった、ありがとう。 もう、それだけでいい……。
[>>79マユミが頷くのを見て。心からの安堵。 握られた手に、…もぎゅっと力をこめる]
『ミナカタさん。キスして、良いですか……?』>>80
……うん。
[いいよ。 声がもう、出ない。自分の死期を悟る。自分の身体にともった命の火が消えてゆくのが、分かる。 そっと、目を閉じる]
(81) 2014/03/15(Sat) 22時半頃
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[涙が、つうとこめかみに伝い、耳にすいこまれてゆく。
マユミと触れ合ったところから、爪の先、髪の毛一本いっぽんまで、甘美な幸福感に満たされてゆく。
おかしいな。俺、死ぬのにな。
こんなに幸福で、涙が出るんだ……――]
(83) 2014/03/15(Sat) 22時半頃
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