108 Persona外典−影の海・月の影−
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― 満月の夜・ベルベットルーム ―
傷薬なぁ。 RPGの世界みたいな便利なモノでもあったらいいけど。
流石に救急箱持ち歩く、ってのもアレだしなぁ。
[ある意味この世界はRPGの世界に近くも思える。 けども、RPGの世界にあるような便利なアイテムはさすがに無いだろな、なんて考えておれば、大塚が知らぬ名>>1:562を口にした。]
……ああ、もしかして、他にもペルソナ使いと逢えた?
[この4月にこちらに来た彼は、同級生の雛宮の名すら知らず。 叶うなら、彼らが今まで何人と出会ったかを聞き出しただろう。 また、大塚同様、その場にいるもののメアドの交換を申し出た。]
[やがて、満月の夜は*終わり……*。]
(39) 2015/02/16(Mon) 19時頃
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― 自宅 ―
[ベッドの上、ウトウトしておれば、メールの着信音。 寝ぼけ眼のままスマホのディスプレイを覗き込めば、大塚からのメール>>3。] ------------------------------------------------ From:ケーイチ To:MAYA Re:件名:生還祝い
お疲れさん、ホント無事でよかった。 うん、何かあればそん時はやれる範囲で助けてくれると助かる。
出来りゃお互い巻き込まれない方がよかったけどなー。
そんじゃ屋上で。例の本持ってくわ。 ------------------------------------------------
[送信して、ほいと無造作にスマホを枕元に転がした*。]
(86) 2015/02/16(Mon) 21時半頃
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[ぼんやり、天井を見上げてる。
不吉さ漂うカード。 ペルソナ。小学校の時に合唱曲のテーマにもなっていたイカロス。] ……。
[寝転がったまま、もう一度スマホを手に取り、ブラウザを立ち上げ、カードに書かれていた”XIV THE TOWER”と検索をかけた。]
あー……タロットの絵柄、なのか。 んっとぉ……"悲嘆・災難・不名誉・転落"、なー。
[皮肉な笑みが口元浮かぶ。]
やっぱ僕にふさわしい、か……。 イカロスも落っこちてるしなぁ……。
……もう、目指す場所には届かない……か。
(88) 2015/02/16(Mon) 22時頃
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[胸の奥抑えこんでた、どろりとした感情が湧き出しそうで。 気を紛らすべく再びスマホを操作し、タロットカードの図の一覧を眺める。]
……花咲のも、きっとタロットにあるよなぁ……。 ええっと……女性の絵柄……これか。 あいつらしいや。
[星。 "希望・ひらめき・ねがいが叶う" 知る限りでは快活で、自身のシャドウすら受け入れる強さも併せ持つ>>57花咲に似つかわしく思えて、歪んだ口元が*和らいだ。*]
(90) 2015/02/16(Mon) 22時頃
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― 日常 ―
[翌日、花河の提案>>53に乗るべく、花河と花咲。 二人の姿を探すけど見つからない。 彼女たちと同じクラスの男子を引っ捕まえれば、二人とも休んでいると聞けた。]
……大丈夫、かな? ってか花河って確か一人暮らしって言ってたよなぁ……。
[花河に苦手意識がちょっぴりあるとは言え、やはり気にはかかってしまう。 メールでも送ろうか迷っていれば、メールの着信音が響く。 ディスプレイには花河の名前、ほっとした。]
(102) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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From:賀来 To:花河
メール打てる程度に元気なようでなにより。 延期は全然問題ないけど大丈夫? 一人暮らしって聞いてたけど不便してない?
ともあれ、ゆっくり休めよ。
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(103) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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[返ってきたメールは>>111。 やはり生真面目さが伺えて。]
まったくもう…… そんな気にしなくていいのになぁ。
(118) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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------------------------------------------------ From:賀来 To:花河 件名:Re:ありがとう
いやいや、身体治す方が大事だし。 次の満月まで後4週あるんだから話し合いはいつでも出来るさ。 だからそんな気にすんなって。
うん、学校で。 元気な顔見せてくれると嬉しい。 ------------------------------------------------
(119) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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さて、と。 そんじゃまぁ……。
……ここの学校の図書室じゃ、古い新聞なんて置いてないかな? ま、行ってみるか。
[ポーラは、半年前からシャドウの海とこの町が繋がるようになったと言っていた。 確か半年ほど前にも、この町で強盗殺人があった筈。
それが今回の件と繋がるかはわからない。 それでも調べるだけ調べてみようかと。]
→ 図書室 ―
(131) 2015/02/16(Mon) 23時頃
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― 市立図書館 ―
[学校の図書館では、1週間前まで新聞しか残していなかった。 仕方なし、放課後に彼は自転車で市立図書館まで走る。
入ってすぐ、受付へと歩み寄り、問いかける。]
こんにちは。 半年前の新聞って、あります?
[その相手が、ベルベットルームで大塚から聞いた名前、高屋敷>>1:562とは知らぬまま。]
(159) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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ありがとうございます。 はい、ちょっと調べたい事があって。
[にこと笑って礼を告げれば。 じ、と見つめられ>>161、思わず目を丸くした。]
えっと……何度かここを利用したことはありますけど……。
[え、もしかして逆ナン?
……いやいや、仕事中にそんなことはないだろう。 それにこのお姉さん、美人さんだし、逆ナンなんてしないんでは? などと脳内でひとりツッコミが繰り広げられていたりなど。]
(169) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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ネットだとお手軽に調べられて便利ですけど。 でも、限界がありますしね。 途中で省略されてたり。 地方版の記事なんかはあんましなかったりとか。
[にこやかな表情で返すも、港の方>>174と言われて固まった。
もしかして、自分と同じペルソナ使い? それともたまたま通りがかった人?]
……ええっと。うん。 昨日の夜だったら、港の近くにいましたね。
[少し考え込んでから、再び口を開く。]
……あの近くにあるベルベットルームへ行くのに。
[一般人であれば、その名前を聞いてもただのお店の名前に聞こえるかもしれない。 でも、もしペルソナ使いなら。 その部屋の名はきっと知ってるだろうから、と。]
(177) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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[調べ物を問われれば、やはりこれも躊躇ったけども。 図書館の職員なら地元の事に詳しいかもしれない、と素直に話す。]
ちょっと、半年前の事件について。 この前も山の中で死体が見つかってたし、前にもこの町に似合わない物騒な事件が前にもあったなぁ、って思い出しちゃったんで。 ……怖い、ですよね。
(179) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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ああ……お姉さんも、なのですね。
[少し頬が緩む。ベルベットルームを知る彼女はペルソナ使い>>182だ、と。]
まぁ、その事件ももしかしたら関係あるかも……と思って。 ああ……そういや一人娘だけ助かった、って言ってましたっけ。
[その女の子はどうしてるだろう、なんて思いを馳せつつ。]
いえ、気にしないでください。 そもそももう半年も前の事ですし、ね。 ありがとうございます。
[礼をし、立ち去ろうとして、足を止める。]
(192) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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……そだ。
今度ペルソナ使いで集まって話し合いしよう、って言ってるんですけど、もしよろしければ来られます?
本当は今日集まる予定だったんですけど、入院しちゃった子がいて……。 メアド教えてもらえれば、改めて連絡しますよ?
[目の前の女性が、その入院している花河の後見人の娘だと知らぬまま、申し出た。]
(195) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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若い子って…… お姉さんも十分若いですよ?
[あははと笑い。]
と、僕は崇神高の2年の賀来と言います。 よろしくお願いしますね。
[アドレスを交換した後、それじゃ、と、新聞の置かれている一角へ。 閉館時間まで調べ物に没頭するもさしたる情報は得られぬまま、図書館を*出て行った。*]
(202) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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―北部:公民館・食堂―
[到着した頃には既に粗方集まっていたか。 勿論、決意のメールを送ってくれた鬼束の姿もそこにある。 その傍らには、寄り添う様に楠もいた。 決意の訳は彼女の存在か、などと思いながら、居並ぶ面々に軽く手を振り。]
よ、元気?
[言いながら空いた席にどかりと腰を下ろした。]
(209) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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探知、かぁ……。 僕のペルソナじゃきっとダメだろな。 僕と一緒で脳筋みたいだしね?
[正直なところ、この話し合いも、花咲>>191に右に倣えで丸投げしたいところ。 続く秋山の提案>>213に顔を上げ。]
半年前……うん、ちょっと気になった事件があって調べたんです。 ほら、強盗殺人事件ありましたよね? その……。 なんだかこの町にそぐわない事件が前にもあったなぁ、って思い出して。
[喪服の秋山からそっと視線を外す。 もう一つのそぐわない事件は勿論、例の死体遺棄事件。]
けど、関係性あるかどうかわかんなかったんですよね……。
あ……そっか、満月かどうか調べとけばよかったかな? 満月なら関係性あるかも、だし。 それ以外なら無関係だろうし。
(223) 2015/02/17(Tue) 02時頃
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―北部:公民館・食堂―
んー……満月の日の新聞を片っ端から調べたら、なんかわかったり?
[だったらいい、そんな希望的観測も込めて言葉をこぼす。]
人になったシャドウ、か……。 見分けれたらいいんだけど……。
[翔子の言葉>>239に考えこんでおれば、翔子はごめんなさいと告げて飛び出していく。 追いかけられず、ただその背を見送るのみ。]
……見分ける方法って、あるんかなぁ?
[ポツリこぼしたのは素朴な疑問。 やがて二手に別れるとの話になれば、自身の住居のある東側を選んだか。]
(273) 2015/02/17(Tue) 21時頃
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― 満月の夜・東部 ―
[待ち合わせ場所で、彼は家の物置に置かれていた木刀を手に突っ立っている。
周りは平和な田園風景、その上で。 似つかわしくない赤い月が、12月の冷たい空気の中で輝いていた。]
シャドウの目的、かぁ……。
[呟きとともに漏れる息は白い。 公民館での、翔子のつぶやき>>236がやけに心に沈んでいて。 あれからぐるぐる考えてはいるけども、答えなどでない。]
(285) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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― 崇神神社・鳥居前 ―
[大塚や高屋敷から敵の存在を知らされる。 ついで花咲と大塚が、光を照らしてくれた。
自分には、彼らの様な器用な事は出来ないのを少し歯がゆく思いながら、ありがと、と礼を述べれば。]
(―――――――……)
[心のうち、囁く何かの存在。 けどもそれはまだ明確ではなく。]
(303) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[高屋敷が、次々に敵の位置を告げるのを、必死に頭に叩き込む。]
前より強い、ですか……満月の夜の度に強くなったりしてんのかな? だったら厄介だなぁ……。 きっとシャドウの数だって増えてそうだし……。
[木刀持つ手に自然力がこもった。]
……禁足地、ですか。 なんだからしいっちゃらしいですね、うん。 ちょっと入るのが別の意味で躊躇いそうだけど。
(312) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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え……?
[花咲と共に3人の前に立とうとすれば。 しっくりはくる>>308、と大塚に言われて思わず間抜けな声が出た。]
そうか? や、その……どっかの観光地でうちの祖父ちゃんが買ってきたヤツらしいんだけどさ。
まぁ、多分、なんとか? 生憎剣道とかやったことないけど、さ。 ないよりマシだろしな。
[実際、鉄パイプに比べれば、振り回しやすい。 確かめる様に素振りを2度程。]
(320) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[あ、なんか焦ってる?図星刺された?>>318 笑いそうになるのをこらえるけど、僅かに喉が鳴った。 ヒナミヤリツ。 公民館で同級生だと紹介してくれたのは誰だったか。]
ふーん、雛宮の家なんだ。 ……まぁ、ここは普段僕らのいる世界と違うし、大丈夫じゃねーかな?
[さてどうする?と居並ぶ面々を見やった。]
(323) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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え……。
["行く"、一言だけ残し、花咲はひとり先に歩き出す。 一瞬呆気にとられ、すぐには動けないでいた。
我に変えれば、花咲の姿は離れ。 傍らでは苦しげな声を上げる楠と、気遣う大塚。
幾度か、花咲と、楠・大塚へ視線を泳がせてから、高屋敷を見つめ。]
高屋敷さん、楠の事お願いしますねっ。
[楠の事も気になるが、大塚・高屋敷の二人がいればきっと大丈夫だろう。 それよりもシャドウがいるという禁足地へ、一人で行かせる方が危険だと判断して、花咲の後を追った。]
(343) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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― 祟神神社・禁足地近く ―
[気をつけてとの声に後ろ手を振って答え。]
おいっ、花咲っ、待てって……。
[そんな声と共に駆け出した。
花咲に追いついたのは禁足地の近く。 向かい合う花咲と、人型のシャドウが見えた。
先に高屋敷が言っていた人間のような存在はこれかと思いながら、木刀を握り直し、花咲のとなりへと。]
……。
[黙ったまま、彼はじっと人型を見つめる。]
(349) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[しばらくの沈黙の後。
シャドウが緩慢に動く。 咄嗟に木刀で突くよりも先、花咲が動き、シャドウはあっけなく地面へと組み伏せられた。]
……あ。 うん、違うってか……なんだろね?
[拍子抜けした表情を浮かべつつ、彼もその傍らに膝をつき。 念のため、木刀の鋒をその顔へと突きつける。]
えーっと、もしもし? お話、出来たりします?
(369) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[組み伏せられたままのシャドウは、じたばたともがく。]
いや、ちょっと……おとなしくしろってっ。
[彼も一緒に取り押さえようと手を伸ばせば。]
「 リ ツ、 」
[聞き覚えのある名前。 は、と目を開くと同時、彼の首にシャドウの手が伸びる。]
―――っ!
[木刀を取り落とし、慌ててシャドウの手を引き剥がそうとその腕を掴む。 もみ合い、軽く酸欠に陥ったその時―――。]
(378) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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『 我は汝 汝は我――― 』
[さっきは聞こえなかった声が、今ははっきり聞こえる。 彼は唇だけ「ペルソナ」と動かした。]
(379) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[新たなカードが1枚、くるくるくるりと舞い落ちる。 描かれているのは逆さに吊られた男。 ぶわり、陽炎揺れて飲み込めば。
両の手を前に結えられ、静かに笑みを湛えた男のペルソナがそこにいた。]
(387) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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ーーーーっ!
[声にならない叫びを上げれば、弾かれた様にシャドウの腕は解けた。 咳き込みながら転がる様に後ずさり、木刀に手を伸ばしながら立ち上がる。]
……ちく、しょ、痛ぇ……って!
[再び緩慢な動作で向かってきたシャドウを睨みつけながら、両の手で木刀握り締め、鳩尾目掛けて突きを繰り出した。]
(389) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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―――っ!
[花咲の手が、彼の腕へとかかれば、わずかに横によろめき。 鳩尾を狙った鋒は、ぶれてその脇腹を掠めるのみ。]
……はな、さき?
[掠れた声で名を呼び。 遠くの声に一瞬振り返れば高屋敷の姿。]
この人、って……?
[「リツ」 それが誰の名かまで、未だ思い至らない彼は、花咲の前に立って木刀構え直して、シャドウを睨みつけた。]
(402) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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雛、宮……… あ……。
[息切らす高屋敷の言葉に、やっと思い至る。 そうだ、先に大塚が"ヒナミヤリツ"と呼んでいた、と。]
え、それじゃ、これって……雛宮の……。
[そこから先は言えなかった。]
(409) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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消しちゃいけない、っても……。
[もし、これが雛宮に近しい存在ならば。 倒さないでいいならその方が気は楽だ。
けども。本当に放っておいていいのか? 実際にこれは害を為した。 そんな考えも頭を過ぎるが。]
[高屋敷の言葉は、ある意味判断の先延ばしをさせてくれるようなありがたいものであった。]
(415) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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あ……。
[前言撤回。 やたらデカい。 そして見るからに強そうだ。]
ああっ!
[戦う事を考えなくもなかったが、高屋敷のペルソナがどの程度戦えるかわからない。 ならば、取る手は一つだとばかり、同じく反転。 高屋敷がどの程度走れるか伺いつつ、彼も走り出すか。]
(423) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[高屋敷が銀の円盤をぶつけた直後彼も叫ぶ。]
《信徒に祝福を!》
[それは、先にシャドウの腕を弾いたのと同じ魔法。 1度だけなら牙や爪をも弾くだろう。
女性二人を先に走らせ、彼は殿を務める*。]
(432) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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