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108 Persona外典−影の海・月の影−
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そう?僕は、興味ある。 サムの話。ペルソナは、もう一人の自分だから。
[>>147あの首なし騎士に興味を抱いているのだと、少年は隠しもせずに言葉で示す。伺うような視線は、鋭さこそないものの動かさないことで彼の精神を圧迫しようと試みる。]
待ってた、は、待ってた。そのままの意味。 僕は、ずっと待ってたんだ。
……僕は、さちかわりつきだよ。サム。 サムは賢い?
[少年はこれまでの自らの発言をしっかりと記憶している。 果たして彼は気付くだろうか。名前と、少年の発言の違和に。]
(153) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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………………。
[少年は、静かに耳をそばだてていた。 あの子。この子。 子供、と称される歳の頃の人物といえば、思い当たるのは一人だけ。]
(*4) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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でも、アレがサムの力。サム自身。 気持ち悪い。だから怖い。見たくない。 ……正解?
[>>162サムと視線が絡み合い、少年は僅かに口角を持ち上げた。何故彼を脅かしたくなるのか、その理由が見えた心地がする。]
サムは馬鹿じゃない。 俺は気に入ったよ、サムのこと。
[『僕』から『俺』への変換。 少年は、怪訝そうな眼差しの探し出そうとするものを隠さなかった。彼が何をどれだけ把握しているのかは知らない。どうでも良い。
自ら謎を曝すのは『寂しさ』の裏返しなのだと、影は気付かない。]
(170) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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サムは馬鹿じゃないのに弱い。勿体無い。
[>>181少年は手にしていた学生鞄を地面に下ろし、代わりにサムの咥えているキャンディの棒を指で抓んだ。 そのまま奪い取ろうとするかのようにぐっと下に引いた。 本当に奪うつもりはさらさらない。 ただ、絶えず口にしたままのそれに、どんな意味があるのかを知りたいだけだ。]
僕は僕。俺は俺。ペルソナはもう一人の自分。 そもそも存在の質が違う。
[サムにとっては答えの見えない謎かけのようなものだろうか。 その反応に構うこともないまま、少年はつらつらと言葉を続けた。 そこに、>>167届くメール。少年は、その画面をサムに見せた。]
集まり。公民館。サムは呼ばれてる?
(189) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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………………。
[楽しそうな二人と裏腹に、少年は押し黙ったままだった。 何故か、胸の内がざわつく。 それを悟られたくは無かった。]
(*10) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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これは、サムにとって大事なもの?
[>>201ぼろぼろになった棒の先を見遣り、少年は最後に一度強く引いてから手を離した。]
まやは、リツキの友達。 他は知らないけど、多分、ペルソナ使い。 戦う、って決めてる人間がいる。 サムは仕方が無いから戦う? 戦う理由があるから戦う?
……………これ。
[>>204少年は、差し出された飴に視線を落とした。 青い色を睨むように見つめてから、手を伸ばして受け取った。 サムの口からはみ出た棒を見遣り、それを真似するように、飴を咥える。]
(207) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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……惜しいな、サム。 今少し、俺に気持ちを許してた。
[>>218人の所作はよく観察した。 記憶や記録、それだけでは読み取れない部分も多くあるからだ。 その観察眼は、彼の心境をそう予測した。
少年は、貰った飴を口の中でもごもごと動かす。 青い色が溶けて、とろりとした甘みが広がっていく。 少年は眉を寄せる。
>>220その動作を観察する。綻びを探すように、じっと。]
……俺は行かない。サムは行くなら、行けばいい。 まやは馬鹿じゃないから、きっと良い答えが見つかる。
(226) 2015/02/17(Tue) 02時頃
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[さて。 答えが見つかった後、友人は、サムはどうするだろうか。 それに、彼女は――。
少年は地面に落としていた鞄を拾い上げる。 舌で飴を転がしながら、臙脂色の本をしっかりと抱えた。]
ああ、そうだ。 サムは、赤い月の世界が綺麗だと思う? それとも……怖いと思う?
[この間の満月の時、翔子に問い掛けたように少年は問う。 どんな解答が返ってきたとしても、少年はそれ以上言葉を紡がない。ただ答えを受け入れて、その場から去るのみだ。**]
(227) 2015/02/17(Tue) 02時頃
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…………は? 人間はやっぱり馬鹿だな。
[>>*18愛してる、だなんて。
囁きが聞こえた直後、少年は心底つまらなさそうに吐き捨てた。]
(*20) 2015/02/17(Tue) 11時半頃
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― 満月の夜/西部・ショッピングモール ―
[赤い月の夜。少年はショッピングモールの屋上にいた。 大きく開けた視界に、赤い月と黒い世界を見つめる。 静かで、広くて、美しい世界。
>>248サムの言う通り、今は裏側――影でしかない世界。 しかし。]
…………。
[少年は、臙脂色の本の表紙をぱん、と叩く。 途端に足元のコンクリートがぼこぼこと不規則に揺れ、大きなおたまじゃくしのような形をしたシャドウが複数飛び出た。
古いゲームで見たことがある。 黄色のよく分からない球体が、お化けを食らおうとマップを動き回る。街の道路が道だ。食われるべきものは勿論、人間だ。]
(249) 2015/02/17(Tue) 11時半頃
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[複数のシャドウが散り散りに飛び去っていく。 少年は屋上の縁に腰を下ろした。 虚空に足を投げ出す格好で、足の上に臙脂色の本を置き、頁を捲る。
天使が7つのラッパを吹き、世界に終焉が訪れる。 綺麗な世界を作る為に、まずは不要なものを削除しなければならない。]
……俺たちの世界に馬鹿はいらない。 俺たちの世界を理解できないやつも要らない。 そうだろ?リツキ。
[影は、自らの影にそう語りかけ、ぺらりと本の頁を捲った。**]
(250) 2015/02/17(Tue) 11時半頃
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― 西部/ショッピングモール ―
[放ったシャドウの動向を伺いながら、少年はふと本から視線を上げる。方々でペルソナの動く気配がし始めた。 距離のある分、一つ一つを丹念に追うことは出来ないが、 力の動く気配ぐらいは察することが出来る。]
………………。
[まだ数十頁を残した本を閉じ、少年は腰を上げた。 くるりと踵を返し、屋上から下へと降りていく。 地上に降り、入口をくぐると、だだっ広い駐車場が広がっていた。]
(282) 2015/02/17(Tue) 21時半頃
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…………しょうこ。
[ペルソナの気配を覚えるのは、人の顔を覚えるようなものだ。 接触したことがあるペルソナの気配は、より一層察しやすくなる。 こちらに近づくのは、翔子>>283の気配と――。]
……チアキ、と…………。
[他二つ。一つは覚えがあるが、もう一つは覚えが無い。 公民館での相談の内容は知る由もなく、少年は臙脂色の本を抱える。]
(291) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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…………。
[>>289シャドウの動く気配。その先にあるペルソナの気配。 少年は臙脂色の本の表紙をぱん、と叩いた。 その動作に合わせて、>>296後続の大型シャドウがどろりととろけていく。
びちゃびちゃと地面に滴り落ちたタール状のシャドウの残骸は、地面の闇を這うように一つの方向――ショッピングモールの方面へと進み出した。]
(311) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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/* 僕はシルクに合わせてあるけど、状況的に僕が誰かを襲撃する感じではないかな、って思ってるので、誰か襲撃したい人がいるなら合わせるし任せる。
(*23) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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/* 僕個人としては、今はまだ動きも少ないし吊り襲撃被りもやむなしかな?と思っていたりはするよ。僕は吊りは別の人に合わせてあるけど。
とりあえず律の動きに合わせて、僕の襲撃分はパスにしておいた。
(*25) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[闇の上を這うシャドウの残骸が、ショッピングモールに辿り着く。 大きな黒い波は少年の目の前で動きを止め、にゅるりと立ち上がるように縦に伸びる。
少年は臙脂色の本を開いた。 細長く縦に伸びたシャドウが、本の中へと収まっていく。]
………………。
[ぱたん、と本を閉じ、少年は眼鏡を直した。 ペルソナの気配は、まだ一つも削れていない。 邪魔で、不要で、削除すべきものだというのに。]
(329) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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[ペルソナの反応は4つから増える気配はない。 続けてシャドウをけしかけるか、或いは自分が動けば仕留めることは恐らく難しくは無いだろう。 少年は臙脂色の本を口元にあて、赤い月を見遣る。
ふと、彼らを襲う気になれない理由に、思い当たった。 そうだ。]
…………約束、したからか。
[そうだ。次の満月の日に会おうと約束をしたのだった。 それを果たせていない。 >>333青い蝶――あの青い部屋に似た気配が揺らぐ。 少年は、忌々しげに眉をひそめた。]
(342) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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[自分の一部である影を切り貼りするなど容易い。 もっともそれが本体の一部である以上、消えた影の分、力は削られるが一体失った程度では交戦にはさほど影響も出ないだろう。
>>348動き出そうとする気配と、>>344>>353未だそこに留まっている気配。 少年は眼鏡の位置を直し、臙脂色の本を開いた。]
……ぺるそな。
[囁きに応じて、白い猿が現れる。 開かれた本の上で声を上げながら舞い、少年の目の前に、ぴしゃり、と鋭い稲光が落ちた。それは細く、威力は無いものの、目印のように辺りの闇を明るく照らす。]
(365) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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…………。
[囁きは、彼女には届かない。 少年は全てを見通せるわけでもなく、>>366その気配が何処かで止まったことを察するのみだ。 それを大体の市内の位置関係と照らし合わせて――。 迎えに行くには、少し遠い。 それに、近くにあるのは彼女の気配だけでは無い。]
…………しょうこ。
[この状況で一人になるなど、格好の餌食だ。 白い猿は少年の頭の上に移動し、少年は臙脂色の本を閉じる。
青い部屋に、青い蝶。どちらも忌々しい。しかし。 少年は、す、と空の手を上へと伸ばした。 ――青い蝶を、呼び寄せようとするかのように。]
(377) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[>>383翔子の側にいた蝶が、>>381走り出す二人の上を通り過ぎてショッピングモールへ向かう。
鳥を手に止めるように、少年は指先を伸ばした。 青い蝶を指に留めると、そこが焼けるように痛んだ。 広がる不快感。]
………………。
[>>388獣の咆哮が聞こえる。こちらに向かってくる気配とは別の。 少なくとも、彼女が傷つくようなことにはならないだろう。 少年は蝶を載せたまま手を下ろす。 指に止まるそれを顔の近くに引き寄せた。]
(396) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[>>395稲光は、ただ一筋落ちたのみ。 そこに残っているのは、ただの光の残滓のみ。 それも少年が臙脂色の本を閉じると、白い猿と共に消えてしまう。
広大な駐車場に、誰かが足を踏み入れた時。 そこには、青い蝶を指に載せた少年の姿があるだけだ。]
…………シャドウなら、さっき、始末した。
[少年は、淡々と嘘を吐く。 さっきの稲光は、シャドウを始末した際の一撃だと言わんばかりに。]
(401) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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……誰?それは、俺も聞きたいけど。 多分同じ、ペルソナ使い。 チアキは、昨日会った。
[>>404青い蝶が指に止まっている。 故に臙脂色の本を開くことは出来ないが。 この場で動けている時点で、同じようなものであるとは伝わるだろう。
少年の正体についてもう一歩踏み込んで考えられるか否かは、彼女たち次第だが。]
(410) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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…………じゃない方。
[>>413>>416珍しく忘れていた。そうだ、麻夜の側にいた女性の一人。ハーレムの片割れであり、そうじゃないと言った方。
青い蝶が止まった箇所から、じわじわと炙られるような心地がする。しかし少年は顔色を変えない。]
気付いたこと……特に、思いつかないけど。 そっちは、何かあった? 秋山、って、誰? 俺は、途中でシャドウに会ったから、 追い掛けてきたらここにきた。
(420) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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違う。俺のじゃない。 ……しょうこの。
[とはいえ、これはペルソナではない。 それとは質が異なっている。 >>426アカリの声を契機に、青い蝶はひらりと空へ飛び上がった。
青い蝶の止まっていた少年の指には、小さな火傷のような痕が残っている。隠す心算の無い傷は、彼女らの目にも晒される。]
……俺のペルソナは、こっち。
[少年は自由になった手で臙脂色の本を開く。 その上に、白い猿が躍り出た。]
(431) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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あれは、ペルソナじゃない。 俺にもよく分からないけど…… あの青い部屋と、同じ匂いがする。
[>>440少年のペルソナに素早く反応し、アカリが離れる。 ペルソナの動きは即ち、彼女の心の動きでもある。 飛び去るということは、紛れも無い警戒の現れだと少年は推測した。]
……もしかして、何?
[何を言おうとしているのか察しながら、少年は問い掛けた。 ぱたん、と臙脂色の本を閉じ、白い猿が消える。 今は戦う意思がないと伝えたつもりだ。]
(443) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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正解。でも、辿り着くのが遅い。 それに賢いのは俺じゃない、リツキだ。 強いかどうかはノーコメント。 知らないと言う方が、正しいかも知れない。
[>>445投げ掛けられる問いへの評価を告げると共に、 火傷の痕からはどろりと黒い液体が滲み、滴り落ちた。 それはシャドウを構成する闇そのもの。 少年の正体の証でもある。]
俺の目的。 それを聞いて、君たちは君たちだけに都合の良い答えを出す。 何故、俺がここにいる?何故、世界が影に覆われる? それについて、考えたことは?
……ただ問い掛けるだけよりも、 分かっていて目を逸らす方が聡明だ。 俺もリツキも、何も考えない馬鹿は嫌いだ。
[まさにその、>>446分かっていて目を逸らしているであろう誰かの気配が急速に近づく。少年は一瞬だけ、ふ、と口元を緩めた。]
(452) 2015/02/18(Wed) 02時頃
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……しょうこは、元気?
[先程まで一緒にいたのは知っている。 ふとそう問い掛け、少年は火傷の痕を指でなぞった。 異質なものに触れた傷は、そう簡単には治らない。
黒い雫が、ぽたりと地面に落ちる。]
(453) 2015/02/18(Wed) 02時頃
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今は、俺がリツキだよ。 俺とリツキは同じものだ。
[>>460相手の認識はどうあれ、少なくとも少年の認識はそうだ。 シャドウと宿主。同情と共鳴は、そう単純には括れないものを少年に齎している。]
教師なんて、威張るだけの馬鹿の代名詞だ。 考えない人間も馬鹿だ。 馬鹿は不要だから、削除する。醜い世界を綺麗にする。 リツキはそう考えてた。俺は、リツキの欲望の形。 人間の欲望の形だよ。
[少年は臙脂色の本を口元に運ぶ。 いつしか傷口から零れていた黒い雫は止まっている。 少しずつ、蝶の焼いた痕は塞がっていく。]
(474) 2015/02/18(Wed) 03時頃
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[翔子の青い蝶は宙を旋回してから、翔子の元へと戻っていく。 少年は、赤い月に照らされた、青い蝶の去る方向を見遣る。 満月の夜、会おうと告げた。 しかし、時は既に影の時間を過ぎようとしている。]
……傷ついてる。 それが分かってて、あかりは何も出来ない。 人間の力なんて、その程度だ。
[>>473アカリの言葉に耳を傾けていた少年は、声に僅かな怒りを乗せて吐き捨てた。]
……君の決意なんて、どうでもいい。 俺は、リツキの望む世界を作る。 リツキにとって、綺麗な世界を。
[それはいわば、宣戦布告ともいうべきものだった。**]
(475) 2015/02/18(Wed) 03時頃
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