138 レグルスの新年会(両片想い薔薇村おまけ)
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[と、何だかヘクターの視線がじっとこちらに向いているような気がして。>>*16口をもぐもぐさせながら密かにその様子を眺める]
……なんだよ、じっと見て。
[口に入っていたものをごくんと飲み込んだ後、改めて問いかける。 ついでにおにぎりを自分の口内へ運び終えたヘクターの指先を、先程を同じようにぺろっと舐めて軽く甘噛みし。]
あんがとな。
[と言って、けろっと笑って見せた。*]
(*18) 2016/01/30(Sat) 18時頃
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[>>*17ライジが食べやすいようにと、ゆっくり手を動かしながらも、視線はつい口元へ向いたまま。 途中幾度か、唇の動きにつられるように、もそりと口を動かした。]
え、? あぁいや、なんでも……!
[>>*18ついつい見つめすぎてしまった。 指摘を受け、慌てて顔を上げはするが]
……ッん……
[米粒のついた指先を舐められ、淡く噛まれ、ぱちぱち大きく瞬いた。]
いや、俺こそ。 美味かったよ、ありがとう。
[恥ずかしげに礼を返し笑い、さてまた車を走らせようかと思ったが。 その前に、少しだけ……と、目を細くして、ライジに顔を近付けた。]
(*19) 2016/01/30(Sat) 18時半頃
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……うまかった。
[微かな声で改めて告げながら、唇を寄せる。 あまり触れすぎてしまうと、抑えきれる自信もないので、軽く触れ合わせるだけに今はしておこう。]
(*20) 2016/01/30(Sat) 18時半頃
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……っ、さて!
じゃあ行くか!
[腹も程よく満足したし、宿までの道も確認した。 あとはライジにとくに用事が無いようならば、いよいよ温泉へ向けて車を走らせよう。*]
(*21) 2016/01/30(Sat) 18時半頃
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そーか?
[視線が気になって問えば、 ヘクターが慌てたような声をあげる。>>*19 ちょっとした悪戯心で指先を舐めれば ぱちぱち瞬きする様子が見えて口端をあげた。
美味かったと言う言葉に満足げに笑い。 そろそろ行くかとシートベルトを締め直そうとすると、 ヘクターが体を寄せて来る。 何かと瞬きをする間に顔が近づいて、咄嗟に目を閉じた]
ん、?
…………
[小さく囁かれた声と軽く触れる唇の感触。 一拍置いて、じわっと顔が赤くなる]
(*22) 2016/01/30(Sat) 19時頃
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………あ、ああ、 そりゃ、良かった
[上擦った声で、紅くなった顔のまま笑いを作った。
何せ、合宿以来禄に恋人らしい接触をしていない。 ささやかなキスなんかじゃ物足りなくて、もっと、と思ってしまって。
流石にそれをやってしまうと歯止めが効かなくなりそうで、 否応なくそう言う方向に思考が傾きそうになるのを 抑えるように無意識に触れた唇を指先でなぞる。]
ん。 じゃ、行くか。
[煩悩を誤魔化すように態と明るい声を出して、ヘクターに応えた。 早く着けばいい、と思っていることは口には出さずとも。 温泉へ着くまで先程よりどことなくそわそわとしつつ、口数は少なくなったろう*]
(*23) 2016/01/30(Sat) 19時頃
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[>>*22唇を触れさせたのは、ほんの短い間だけ。 あまり欲張ってしまえば、歯止めが効かなくなってしまうだろう自覚はある。 なにせ、あの合宿以来、店で顔を合わせて話す機会こそ格段に増えたが、それ以上のことは、実はあまりできていない。 なので、この旅行で、あわよくば……などと考えてしまうのは、ごく当然のことだと思いたい。
それにしても。 >>*23こうも可愛い反応をされると、こちらまで恥ずかしくなってしまうし、余計に意識してしまう。 安全運転のため、煩悩を払うように、一度少し強めに頭を振った。]
(*24) 2016/01/30(Sat) 19時半頃
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[道中、格段に減った口数に、時折ちらちらとライジの方を見ては、また進行方向を向くを繰り返す。 山奥へ入ってゆけば、街中よりも早い夕暮れが訪れ始めていて、見上げた空にはそろそろ明るい星が幾つか瞬き始めていただろうか。]
確かこの辺だったかな……。 ライジ、悪ぃけどまたマップ開いてもらっていいか?
[宿が近付いてきたところで、ライジにナビをお願いし、細道へと入ってゆく。 そして程なく、目的の地に到着した。]
(*25) 2016/01/30(Sat) 20時頃
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─ 温泉宿へ ─
[少し早く出たこともあり、到着時間も予定より少し早かった。 けれど山の夕暮れは、それよりもっと早かった。]
こんばんは。 お世話になります。
[迎えに出てくれた中居さん達に礼を言い、荷物を預け、予約した部屋への案内を頼む。 落ち着いた佇まいの建物や、従業員の和装は、とても情緒があった。 窓から見える景観もなかなかなもので、これに、星空が加わって、それを温泉に浸かりながらふたりで眺めることができるのかと思うと、つい表情が緩んでしまった**]
(*26) 2016/01/30(Sat) 20時頃
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[普段通りろくに視線も向けずに過ぎようとした校門に、随分見慣れた──そして焦がれた姿を見つけたのは、いつのことだったか。>>*0
ポケットに入れたままの端末は、メッセージの受信を知らせるには控えめな振動。>>*1 誘いに気付かないまま帰路につく、そんな可能性だって大いにあった。
それでも、夕闇に覆われ始めた薄暗い世界の中で、溶け込んでしまいそうな暗い髪は。 しっかりと、自分の視界に飛び込んできた。]
(*27) 2016/01/30(Sat) 20時半頃
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[その姿の認識が、あまりに鮮明すぎたものだから。 大きく目を丸めて、反射的に駆け寄りかけて。あと数歩まで近付いたところで、ようやく気付いたように足を緩める。]
……なにしてんすか。 ここ、大学。 あんたの相手はもっと子供でしょ。
[呆れた声音に反して、乱れた呼吸。 乱れた髪を直すのも忘れて、思いもよらない来訪者を正面からじっと見つめる。
一定を越えて踏み込んではこない彼の姿が、だけれど踏み込んでは踏み込まれた彼の姿が、目の前にあるのは。
なにしろあまりに、予想外のことだったから。]
(*28) 2016/01/30(Sat) 20時半頃
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──俺を、待っててくれたの?
[ポケットの端末の存在なんて、すっかり意識の外。 耳に挿した無音のイヤホンを外すことすら忘れて。 推敲する間も無く喉から溢れた問いかけは、──揶揄も皮肉も忘れた素直な問いかけは、期待に満ちた子供と変わりない。]**
(*29) 2016/01/30(Sat) 20時半頃
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[そんなこともありつつ車は坂道を上り。 山間は日の暮れが早いと言うこともあって 空には薄らと星が見え始めていた。]
ん、あー、そうそう、ここを左っぽいな。 もうちょい言ったら看板が出てるみたいだぜ。
[ヘクターに頼まれるまま地図を広げて あーだこーだとナビゲーションをしつつ。 特に迷うと言うこともなく、無事に宿へと到着した]
(*30) 2016/01/30(Sat) 21時頃
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―宿―
こんばんは。世話になります。
[ヘクターの後に続いて仲居さんに挨拶をし。 荷物が入ったバッグを持って部屋へと向かう。 普段見る景色とは違う佇まいの宿は、外観もそうだけれど内装も新鮮で、へえー、なんて言いつつ辺りに視線を走らせる。
案内されるまま暫く廊下を歩くと、 程なくして2人部屋に到着した。
従業員さんの話では露天風呂は大浴場にもあるけれど、それぞれ個室にも小さいものがついていて、脱衣場からそのまま繋がっているから好きに入って大丈夫だそうだ。豪勢な事である。]
ヘクター、ヘクター。 な、早く風呂入ろうぜ、風呂。
[部屋に入るとさっさと荷物を置き。 早速風呂に入ってみようとわくわく促す。 特に止められなければ、さっさと服を脱いでしまうつもり*]
(*31) 2016/01/30(Sat) 21時頃
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[山道に入ってからはだいぶ入り組んでいたが、ライジのナビのおかげで迷わず宿につくことが出来た。]
普段から隣乗っててくれたら、仕事も楽でいいかもな。
[なんて言いはするが、おそらく彼が、仕事中でも隣りにいたら、そちらばかりに気を取られてしまうかもしれない。*]
(*32) 2016/01/30(Sat) 21時半頃
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[そして無事に宿につき、案内された二人部屋には、ネットで見たとおり、小さいが専用の露天風呂がついていた。 胸元のタトゥーのせいで、大きな風呂は避けてしまうというのもあるのだが、それ以上に、ライジとともに過ごすなら、やはりふたりきりの時間がほしい。]
はー、結構いい部屋だな。 ライジどうする、何か……
[なにか飲むか、なんて問う暇もなく。 早速露天風呂へと足を向け、服を脱ぎ始めてしまったライジに、一瞬唖然としてしまったが]
……あ、あぁ。 そうだな入るか。
[折角なのだから、ゆっくり風呂に入ってくつろいだほうが良さそうだ。 楽しげなライジについつられ、彼を追うように、露天風呂へと向かった。]
(*33) 2016/01/30(Sat) 21時半頃
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[確かに割と綺麗な部屋だが、それよりも意識は風呂に向いていて。すたすた入って行けば、ヘクターが何か尋ねかけていたが>>*33 聞くか聞かないかの間に脱衣場に向かって彼を招く。
少し驚いたような顔を向けられたが、特に異論はないようだった。
脱衣場でさっさと服を脱ぎ、 がらりと扉を開ければそこには確かに小ぶりではあるが 星空の下に湯気が昇る温泉が広がっていて。]
ほー、見事なもんだな。
[風流な光景に、思わず感嘆を漏らす。 軽く掛け湯をしてしていれば 後からヘクターもやって来ていたろうか。
先に湯船に入り、こっちこっちと 側に来るよう手招いて笑い掛けた*]
(*34) 2016/01/30(Sat) 22時頃
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分かった今行く。
[>>*34あまりの積極ぶりに驚きはしたが、こうも喜んでもらえると、誘って本当に良かったと思えた。 嬉しさは、すぐに顔に滲んで出る。]
どうだ、空……
おー、かなりよく見えんなぁ。
[ライジに倣うようにさっさと服を脱ぎ、露天へ出て夜空を見上げてみれば、先程までよりもずっと暗くなった空を、冬の星々が埋め尽くしていた。
吸い込まれそうなほどの星空だが、見上げていたのは、ほんの短い間だけ。 先に湯船に浸かって手招くライジに頷いて、自身も、早々に湯に入る。]
(*35) 2016/01/30(Sat) 22時半頃
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[湯船に入る時は、まだ少しだけ、距離をあけていたのだが。 それから湯の中で、そそ〜っとライジの傍へと移動。 ちらちら様子を見ながら、湯の中で、裸の腕を触れさせた。*]
(*36) 2016/01/30(Sat) 22時半頃
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だろ? いーい眺めだよなあ。
[ちょっと子供に戻ったみたいにはしゃいでヘクターを招き。 彼がこっちにやって来る気配を感じながら>>*35 湯船の中で星空を見上げてほう、と感嘆を漏らした。 冷たい空気と、湯船の熱さの温度差が気持ちいい。]
なんかこうしてっとさ、 合宿ん時のこと思い出すよなあ。 ヘクターも覚えてっだろ?あん時も、星………
[そう、当然忘れるはずもなく。 星を見ながら彼に想いを告げて、そのまま結ばれたんだった。 連鎖的に色々思い出してちょっと顔を赤らめる。
ちらりとヘクターの様子を見てみようかと思った矢先。 そーっと近づいてきた彼が腕を伸ばし、自身の肌に触れる。>>*36]
(*37) 2016/01/30(Sat) 22時半頃
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[そんなことを思い出していたせいか、 一瞬心臓と共にびくりと身体が跳ねたけれど。]
………、ん
[ちょっと落ち着かない様子で視線を彷徨わせ 距離を窺いながら、もそもそと此方からも体を寄せ、 ヘクターの身体に寄りかかるように引っ付く。
さっきまで星空に目を遣っていたけれど、 一旦意識してしまうと周囲の景色よりも すぐ側ににある上気した顔とか、 触れ合う体温とかの方が気を引いて。 自然と全身の温度が一段上がった気がした*]
(*38) 2016/01/30(Sat) 22時半頃
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あぁ、あん時の星もすごかったな……
[>>*37ライジに頷き、視線は夜空の星へ向けたまま、少しずつ距離を詰めてゆく。 あの時も、こうしてふたりで星を見上げた。 流星に託そうと思っていた願いだが、踏み出す勇気をくれたのは、他でもない傍らにいる彼で。 自分でも、驚くほどに積極的に、想いを伝えられたものだった。
勿論、それに付随するアレソレも同時に思い起こされて……湯の熱さのせいだけではなく、顔が赤く染まったが。]
(*39) 2016/01/30(Sat) 23時頃
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[>>*38そっと触れてみた肌は、どれくらいぶりだろうか。 彷徨う視線に、早急すぎたろうかと少々慌てたが、もそもそしながらもこちらに身を委ねてくれるさまに、心臓が跳ねるのと同時、ホッと安堵の息を吐いた。]
なぁ、ライジ……
[湯の中で手を握ろうと、もそもそとライジの指先を探る。]
星、な。 もし今、流れ星が見えたら、今なら、どんな願い事するんだ?
[ちょうど、ふたご座流星群の頃合い。 暫くすれば、ひとつふたつくらいの流星を見ることもあるだろうと。 合宿のことを思い出すように、ぽつりと聞いてみた。*]
(*40) 2016/01/30(Sat) 23時頃
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[彼と晴れて想いを通じ合えた、と言う くすぐったいような面映いような意味でも 星空の下と言うのは特別な思い出を想起させるものに 何ら変わりはないのだけれど。
互いに裸で密着している状況下だと、 どうにも煩悶めいたことばかりが頭に浮かんでしまう。
あれから身体を重ねる機会に恵まれず 言いたかないがそれなりに欲求不満で、 彼に抱かれた時のことを思い出して慰める事も多々あったし。 宿に着くまでなるべく意識しないようにしてただけに余計だ。
もそもそ伸びて来る手に指を絡めながら、 心臓を落ち着かせるように息を吐いて。]
(*41) 2016/01/30(Sat) 23時半頃
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…ん?
[そうしてふと振ってきた問いに目を瞬かせる。 今、流れ星が見えたら。
彼への想いに関しては。 それでも縋らずに居られなかったほど叶う見込みがないと思っていたのと、想い自体が強くて諦めきれなかった故に、ああいう形になったけれど。 元々は、星に願うなんて柄じゃないと言う性分だ。
だから、片想いが叶ってしまった今ならどうだろう。 うーん、と少し考えながら、また星空を見上げた]
……そうだなあ、 そりゃ、願い事は色々ある。
店がもっと繁盛して欲しいとか、好きな奴が幸せで居てほしいとか。 けどそれは、自力で努力して叶えるもんだろ? だから星に願うってのも、微妙にしっくり来ねーっつーか……
(*42) 2016/01/30(Sat) 23時半頃
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……あんたと、これからもずっと一緒に居てーとか もっとたくさん、あんたに触りてーな、とか …も、さ。
星より、あんたに願うべきかな、と思うし。
[照れて赤くなった顔でごにょ、とそんな風に零し。]
ヘクターはどうなんだよ。 なんか願いたいこと、あんのか?
[若干視線を逸らしながら、そんな風に尋ね返す*]
(*43) 2016/01/30(Sat) 23時半頃
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[>>*41湯の中で絡みあう指は、意識するなというほうが無理というもの。 正直なところ、そのつもりで誘った……というところもある。
少しずつ早まってゆく鼓動を落ち着かせようと、ひそかに深呼吸をしてみたところで、何の効果も得られなかった。 いっそ開き直って、強く握ってしまおうか。]
(*44) 2016/01/30(Sat) 23時半頃
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……はは。
ライジなら、そう言うんじゃねぇかとは思ってたよ。
[何げの問に返された答えは、やはり、合宿の時を思い起こさせるような、しっかりとした意志の感じられるものだった。 そんなところを知って、店で見かけていたとき以上に好きになったとか、自分も勇気が持てたとか。 改めて思えば、じんと胸の奥が熱くなった。]
そ、か……。 だったら俺も、ライジとはこれからもずっと一緒にいたいって思うし、触れてぇし、触れて欲しいとも思ってっから……。 そこは、わざわざ星に願う必要はないんだな。
[照れが伝染したかのように笑い、肩口にある緑色の髪に、少しだけ頬を擦り寄せた。]
仕事も……そうだな、お前の言う通り、願うんじゃなく、自分で努力するもんだろうし……
[そうしたら、願うとしたら何だろう。 赤い顔のままで夜空を見上げていれば、答えを求めるかのように星が流れた。]
(*45) 2016/01/31(Sun) 00時頃
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……この辺りの名物料理、美味いの出してくれる店が見つかっといいな。
[咄嗟に出た願いが、それだった。 自分でも、何を願ってるんだかと、言ったあとで苦笑した。]
(*46) 2016/01/31(Sun) 00時頃
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[それよりも……。 願うべき相手に、願いを直接伝えたせいか。 そして願いを聞いたせいか。 触れ合う肌を、先程より一層意識してしまう。 湯の中でもぞりと足を組み替えてみるが、勃ち上がってしまったものは隠しようがない。]
…………なぁ
ライジ………
[肩を抱くように片腕を回し、じっと、赤い顔を覗きこむ。 寄せた唇は、車内の時のように、触れるだけで引くつもりなどない。*]
(*47) 2016/01/31(Sun) 00時頃
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