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93 Once upon a time...
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知ってるさ。普通じゃないもんね。こんなの。
[同じ女でも、スーザンとは全く違う。 骨と皮だけの人形。骨と皮だけの……バケモノ。 鏡に映るメイクも落としたその顔から眼をそらし、ぼそり、と小さく呟いた。 ジャニスは「好きだ」と言ってくれた>>142。 もしかしたら、魔法じみた>>92ものも身につけられたのかもしれない。 ただ、メルヘンとは程遠い、そんな人形が仕上がっていった源泉を知っても、「好き」や「魔法」の言葉は生まれてくるものなのだろうか]
はらへりのすたるじー……大っ嫌い。
[お腹がすくと、思い出す。 先天的・後天的に『常とは異なる』見た目をもった、『普通の人間』たちがあつめられた見世物小屋。 足が3本あるわけでもない、体中が毛に覆われていたわけでもない。 下手に五体が『普通』であったため、食事もろくに与えられなかった少女時代。 『バケモノ』のままでいさせるために。『物』のようにさげすまれ。
そんな苦痛に耐えるため……生き延びるために身に付けた技術。 それが、心を殺し、刺激から反応を閉ざし、無言でただ立ちすくむ『人形』だったのだから]
(189) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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『人形に通じる者だけが、この人形を扱えるんだよ』
[昔の記憶に触れてしまったせいだろう。 ふと、鼻のあるべき位置にぽっかりと穴があいていた、あのジプシー>>1:239の言葉を思い出し。 荷袋から土人形を取り出し、記憶を準えるように口にした]
死して人形と化したものに、これをそうっと掲げるんだ。 そうすれば、相手の正体はこの人形の体に、移り宿る。
[それが人間であるならば。土人形をは『白み』を増して、鮮やかな赤がそこに宿る。 ちょうど、赤いフード《ずきん》をかぶったように。 それが人狼であるならば。土人形は『黒み』を増して、闇の黒色がそこに宿る。 ちょうど、濃く暗い体毛に覆われた野獣のように。
いったいどんな出来事が、まだ若かっただろう彼女を、そんな姿にさせたのか。 肉を食いちぎられたかのような、むき出しの歯と、まぶたのない白濁した双眸をこちらに向けて、彼女は励ますように言ったのだった]
『持って行きな。あんたならきっと扱えるよ。 ほら。人間、1つでも信じられる特技があれば、それを心の支えに生きていけるさ。 たとえ終わりの時を迎えたとしても……自分らしく生き抜けるからね』
(190) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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[特技の集団であるメルヘンに移ってきて、『生きる術』を新しい特技に昇華させてからは、すっかり忘れていた言葉]
やれる。サイモンだってきっと……。
[「高性能お人形さんにー失敗などありません」「なになにー意味深ってどんなんー?」 サイモンとのやりとり>>119の後、最後に告げられた『保留』じみた結論>>135。 引き留めない、ということは、協力してくれる可能性だって、ゼロじゃない。 骨と皮の人形だけじゃ、心もとないかもしれないけれど。判別する力を持って、仮に2人で協力できれば、きっと――――]
…………。
[だけど、一方で。浮かんでしまう負のイメージ。 マリオネットのようにバラバラにされた自分の上に、ぽつんと置かれたこの人形。 人間の反応――――赤ずきんでもなく。 人狼の反応――――野獣でもなく。 赤黒い人形は赤黒いまま、なんの反応も示していない。 未来のことは分からない。考えるな、と言い聞かせるも、イメージだけはこびりつく。
人形に反応がない理由は、『人形に通じる者』が、使用したわけではないからだろうか? それとも、もしかしたら――――]
(191) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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『お 前 が 人 形 だ か ら だ よ』
(192) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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うっさいな! ついてくんなよ鳥頭!
[水の入った桶を、どん、と叩いて、勢いよく後ろを振り返る。 そこには誰も、いやしない。 周囲をきょろきょろ見渡してみる。 やっぱり誰も、いやしない]
逃げ足の、はやいヤツ……相変わらず>>0:50。
[最初から、エフぇドラ以外に。 【ここには誰も―――――いやしない】。
もう、戻らなければ。 『頑張る』と返してくれた>>126、アントニーの演目もきっと始まる。 エフェドラは、『どうかなってしまいそう』>>61な頭の痛みをぐっとこらえて、元の場所へと歩みを進めていった**]
(193) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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――― 関係者用通路 ―――
[舞台は続いている。 メルヘンの夜は、続いている。
しかし、此処を通るのは 舞台袖を上手から下手に、あるいは逆に、移動する団員だけ。 指先が、冷たい、冷たい、冷たい。]
『団長は、 』
[蛇の口で、口にする。
冷たい指先が、ポケットの膨らみを探った。 ―――…夜が、夜の内に、明けないように。]
(194) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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[舞台裏で鳴り響く鈴の音>>179。 アントニーの動きに合わせて鳴るそれに 彼の出番が徐々に近づいていると知れる。
ブローリンもまた出番に向けて 動いたのだろう、と この場を離れた事>>178にそう思う。]
ああ、後でこれも返しにいかなきゃ。
[膝上に置いた鞭をちらと見遣り呟く。 護身用に使えるだろうか、と そんなことも思うけれど それを使いこなせるかはまだ知れず。]
(195) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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[次の公演までこの鞭は必要とされないだろう。 現に取りに来る者もいない。 アシスタントも、その代わりに舞台に立った隻眼も 今は姿をみせることなく、別の仕事をこなすのだろう。
舞台裏には誰かが衣装を引っ掻けたのか ジリヤが衣装を繕う姿がちらと見えた。 歳近い彼女と少しだけ話したい気分にもなったが 忙しそうにする今、話し掛けに行くも躊躇われ 女は大人しく、舞台裏からそっとステージを見詰めた。*]
(196) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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[狼なんて、こわくない。]
[我らがマリオネットが歌った歌を、思い出す。
そうだ、これ以上、狼に壊されては、いけない。 歌い踊り喋る狼が紛れているのなら、これ以上、壊される前に。]
……………
[舞台袖は駄目だ。 観客席に近すぎる、悟られてはならない、夜を、護らなければ。
追い詰められる心地を覚えるのは 朝方から、徐々に歪み始めた、亀裂を感じてからだ。 護らなければ――――護る為に、殺さなければ。 心のなかで、蛇が鎌首を擡げる。男自身が、その歪みに飲み込まれていることに、気付かない。]
(197) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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……… 時間だ。
[もう直ぐ、アントニーの演目が始まる。
腕の中でいまだ、低く唸りをあげる子犬を、抱え直して 男の足取りが関係者用通路を抜けていった**]
(198) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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[音楽、というのは、つまりは飲み物だ。…というのは、生前の団長の言葉だ。 料理に対する酒、菓子に対する茶。単体で楽しんでもいいし、何かを引き立てる添え物であってもいい。
ペギーの場合、どちらかと言うと添え物でいる方が好きだ。道化芸の音楽を一人で担当することはあるが(そして時折即興で羽目を外し、そんな時に限って観客の受けは良かったりする。好きと得意は、やや異なるのだ)、基本的に表舞台に立つことは少ない。
しかし今日は珍しく、彼女のソロ・プログラムがある。とはいっても、それは幕間の音楽。照明が落ち次のプログラムの準備をしている間、見習い道化が暗がりでマイムを演じる。それに合わせて、ちょっとした音楽をつけるのだ。ゆえに、衣装は目立たない黒一色。これは楽団員の持ち回りだが、今日はペギーの担当、見習い道化との打ち合わせはすでにすませてある。打ち合わせというより、指示を受ける、に近かったが。
もうすぐ、その幕間。舞台裏のいざこざには、不安げな目を向けたが、今は持ち場を離れるわけにはいかない。袖で待機している見習い道化を見る。道化はニイと笑い、親指を立てた。]
(199) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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[険悪な雰囲気。 その名残にしか触れずとも道化師は片眉を跳ねさせる。 集団のほど近く、行われるやりとりを耳に入れて。 会話が終盤>>177になり消えていくのを、 物も言わずに聞いていた。
暗がりの中、白目の面積に比して小さい灰の目が きょろりきょろりと舞い遊ぶ。]
……、ふゥン。
[特段口にすることはない。 話の切れかけたところを混ぜ返す心算もなかった。 ただ、嫌だな、と口の中で呟く。]
(200) 2014/10/13(Mon) 19時頃
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[>>182トラピスの最中じみたふわつきで 返される言葉に、道化は眉を持ち上げた。 ころ。と灰色を転がして、視線を逸らす。]
そうなの? 全く知らなかった、そんな面白い話。
[次期団長。 トリックスターたる“クラウン”が次のまとめ役だなんて。 面白い話だ。 それこそ枠組みを崩壊させてもおかしくない。 面白くて、不愉快だ。 けれどクラウンは口端を上げる。
否定もなにもしない口ぶりは、あるいは 前口上に臨むと同じ。 平坦な予定調和を響きの裏側に携えて ステージ裏近くにいるものの鼓膜を揺らす。]
(201) 2014/10/13(Mon) 19時頃
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――……ゥン、だけど。 バラシもせずに次の小屋入り、なんて。 嬉しくないね。
[仕込、本番、バラシ。 サイクルで動く公演は、ケリをつけずに次へはいかない。 リング外の死の顛末を等閑のままではいられない。
>>187>>188エフェドラやジャニスが立ち去ったのは、 あるいは、ステージ裏での喧噪の正体は、 欠けた歯車の代わりを探してのものだったのかと 関係者通路に消えた背へ灰色を流す。 舞台照明の届かないそこは、冷たい。]
(202) 2014/10/13(Mon) 19時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 19時半頃
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[トリノスとの話が終わってから >>183フィリップに声をかけられて いつものように、弱気な笑みで言葉を返す]
…お気に召すといいけどな
[そして、ムスタングの頭に触れて軽く労った
演者としても優れているフィリップは 観客としても優れた目を持っており、採点は厳しい
演技に私情が混じるのを好しとせず 純度の高いものを求める姿勢は 好ましくもあり、時に悩ましくもあり
自分にとって彼の目は引き締まるので 悪くはないなとは思っている]
(203) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[ザックは、知らなかった、と言った>>201]
へえ、そうなんだ。
[ふわり笑ったまま、返すは単語の羅列]
そうだね。 全部、終わってからだね。
[公演中はつまり 物語の途中。
先程のようなマリオネットの大声も、あってはならない事]
(204) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 21時半頃
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お気に召す?
[ブローリンの側では、ムスタングは大人しい。 柔らかく撫でられているまま>>203]
お気に召すと、良いね。
[主語の欠けた返事。
主語は、鳥モドキではない。 シナリオ作者、今は亡き団長の、お気に召すまま、の意]
(205) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[サーカスの団員とは、物語の登場人物なのだ。 その物語を描く為に、ここに居る。
物語を決めているのが誰かは、よく知らない。 団長が大筋を決めても、細部を詰めるのは別の人。 物語の良し悪しにも、興味が無い。
彼は、他人の名前を一切覚えていない。 それは、ステージには必要無いからだ。 クラウン、猛獣使い、フライヤー………。 その中の一人一人に、区別は無い。
彼は、動物の名前は全て覚えている。 動物の名前は、いつもアナウンスされるからだ。 ライオンの、ゾウの、イヌの、サルの―――。
それは、物語に必要な名前]
(206) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[マリオネットは、マリオネット。 “エフェドラ”は認識されないもの。
彼にとって、マリオネットは、物だった>>187]
(207) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[もとより声は荒らげても居ないのにと反論するのも諦め、 しかし潜められた声にはあとため息をひとつつく。]
心当たりあればそれなりに動いてる。
[団長のテントに向かって真っ先に見たのは飛び散った赤、 部屋は荒らされたような気があまりしない印象だったが 普段の団長の部屋をちゃんと覚えてないからなんとも言えない。 ただ、動物が暴れたというよりは、 ちゃんと殺意を団長へ向けて殺したという印象だった。
なのに。だれでもない、この団長を選んだのに、 その後何もしないというのも解せない。]
(208) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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動物ならああならない。
[何より単純にそういう事故ならブローリンの管理能力がまずい。]
団長をあんな風にするなんて人間じゃない。
[浮かぶ犯人への怒りはブローリンへと伝わるだろうか。]
(209) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[数奇や波乱万丈とまではいかないが 外では変わり種やら訳あり者が集うメルヘン
メルヘンに来る前は とある金持ちが道楽で作った小さな動物園で 飼育係をする傍ら、その動物たちの芸を見せていた
辻占いの老婆から水晶玉を託されて間もなく 金持ちは謎の死を遂げ、その家は破産した
動物園は解体され、行き場をなくした動物丸ごと ヨアヒムに声をかけられやって来た
恩があるといえばあったが、年はさほど離れておらず 時たま冗談で「あの金持ちを殺ったのは自分だ」と 自慢げに酒の席でいうものだから 他にも方々で恨みを買ってはいないかと心配だった]
(210) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[ここに戻ってきた時にはもう、トリノスとブローリンのやりとりも終盤に向かった頃だっただろうか。 『あってはならない事』>>204の自覚に、少し気まずそうに面々に加わる。 フィリップとザックの新しい団長についてのやりとり>>182>>201は耳に入ってきたけれど、今はそれを話す気にはなれない。 ……と、名前を呼び合うトリノスとスーザン>>176>>185の様子が見えて。 少し間を置いてから、彼女の近くの木箱に腰かけた]
ごめんね。公演、見そびれちゃった。
[それがどう映るかはともかくとして。 無意識に、フィリップを避けてしまったところもあるのかもしれない]
あと、終わって早々、変なとこ見せちゃって。
[大声をあげた自分をそう称して、はぁ、と小さくため息をついた]
(211) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[提案で言っただけなのに、ザックの了承も得ずに フィリップの中では決定したようだ。 本当に話が通じない。]
……ん。
[名前を呼ばれてへにゃりとしたまま。 なんと言えばいいのだろう。]
今日の、すごかった。
[かろうじてそれだけは伝えたい。]
(212) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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ちょっと、待て…動物ならああならない なのに、人間じゃないって
…どういうことだ?
[トリノスのいいたいことは>>208>>209 分かるような気もしたのだが 彼の言葉は感情が先に立ち、ふと疑問に]
とりあえず、相当ひどい状態らしいは分かった 人間離れした何かがやったとしか思えないでいいか?
けど、人間の意志みたいなもの 例えば、恨みとか憎しみとかから来るもの? そういうものが死体のひどさから見えた…でいいのか?
[トリノスの興奮が尋常ならざるのは 見て取れたので、自分の解釈を元に確認する]
(213) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 22時頃
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[ステージ上、観客の為に紡がれるメルヘン。 出番を終えても見詰め続けるはその空気を共有したいから。 ふ、と近くに気配を感じそちらを見遣れば 木箱に腰かけるエフェドラの姿>>211がある。]
おかえりなさい。
[常と変らぬ様子で迎える言葉を彼女に向ける。 彼女の言葉にはゆると首を振り]
気にしないで。 ――…エフェドラにも、フィリップにも それぞれに大事なものがあって それで、譲れなかったのでしょう?
[溜息の音色に気落ちするを感じて 「大丈夫?」と尋ねる言葉をそろと掛ける。]
(214) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 22時頃
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[利き手が微かに動く。 それはトリノスの表情>>212を見て その髪を撫でたいと思ったからかもしれない。 思いを形にも言葉にも出来ないのは 人との距離の掴み方がうまくはないから。]
ありがとう。 トリノスも素敵だった。
[微か嬉しそうに微笑んで声を返す。]
(215) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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[関係者用通路の空気は、やけに冷たい。 舞台の熱気から離れている所為なのだろう。指も、冷たい。 唸る子犬を抱き寄せた腕に、指先に、物陰に、銃を隠して。
―――…上手から下手に、静かに足を運ぶ。]
………、うん。
[舞台袖には、何人か、変わらず団員の姿が在る。 既に言い争いもいくらか落ち着いているようで 知らず詰めていた呼吸を、息を、力を、抜かせた。]
(216) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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――大テント・ステージ裏――
[「ただいま」と口にしてから、続けられた言葉を聞いて]
そーんなたいしたことじゃぁないって。 おいこら、やんのかこの鳥頭ー。んーだとこの人形女ー。 って感じになっただけだってー、あっはは。
[だから大丈夫、と続ける。もっとも、こちらは感情むき出しだったことくらいは、ばれていることだと思うけど]
それより、あたしゃスージーの綱渡り見れんかった方が重傷だね。 すごかったんっしょ? けっこー無口ーなトリノスがぁ、わざわざ呼びかけて>>176そう言う>>212んだから。
[かつての相方を失って以来、そうだったはずの彼を引き合いに出して。 あーあ、と普段の調子に戻って大げさに肩をすくめた]
(217) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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― ステージ裏、クラウンと―
[次の出番まで、まだもう少し、時間がある。 一足先に離れた背中。 しゃん、となる鈴の音。 ステージを終え、汗を拭く仲間たち。 見渡した瞳は、かけられた声に瞬いた]
…………うん
[魔法は一人では成し遂げられない。 まやかしであっても――否、まやかしだからこそ。 クラウンの真似して、頷いて そのまま足を進めた]
(218) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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