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64 さよならのひとつまえ
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[>>125積み上がったごみ袋を少し感慨深く見上げてから、頷く那由多に小首を傾げ]
…そーいうのって、フラグっていうらしーぜ。
[園芸部コンビだったっけ、と那由多の同室者を思い浮かべて。別れの言葉には苦笑が零れる。]
早くね?せめて夜か明日の朝言わせてくんね? まー、元気でな。つか、こっち遊び来いよ。 俺の地元ー、かつおパフェってなゆたなら 食えるんじゃね?ってさっき宗介と話してたー。
[シャンプーもその時にしてやるよ、と付け加えた。]
(127) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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─ →食堂 ─
[山本と白辻にメールしてみようか、もう寮を離れた紐井屋にはどうしようか、歩きながら考えてるうちに、食堂へ着いてしまった。 今日もまた、定食マスター保科とは会えなかった。
明日には寮を離れてしまう彼のことを考えていたら、指は勝手に、定食のボタンを押していた。]
おばちゃーん、ごめん、特盛で。
[うっかり普通盛りを押してしまったので、食堂のおばさんに変更を頼む。 トレーの上に乗せられたのは、てんこ盛りの豆御飯、豆腐ハンバーグ、目玉焼き、生野菜、味噌汁。 あと、オマケだと、唐揚げを2個もらった。]
(128) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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To:そーすけ>>+52 Sub:任せて!☆ body: 書類とかあんのかー! あるよな!面倒だよなー。
水泳大会の写真、割と女子に人気あったよ。 溺れて助けられた時の顔が色っぽいって![カメラ] 今だから言うけど、実は何枚か焼き増し頼まれたんだよね[ながれぼし]
(*19) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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おう、はよ。
[布団の中でもだもだと寝返りを打っていた最中、隣から聞こえた声>>121に返事をする。 緩慢な動きでベッドから抜け出すと、小さなクーラから水のボトルを一本取り出す。]
ほれよ、たくさん飲みやがれ。
[遠慮なく智明のプライベートスペースまでずかずかと入り込むと、まだ布団の中の彼に構わずベッドに腰掛け水を差し出す。 極力、顔は見ないように。]
(129) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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[ひとまず、見られなかったらしい反応にほっとする。 左手で、ていていと枕の下へ編み物を押しやってから]
なんか? …ああ、さっちゃんに貰ったハンドクリーム。 手ぇ大事にしろって、くれた。
[睫毛の瞬く感触が、こそばゆい。 じわりと直に伝わる温度に、いまさらながら後ろめたくなるのと、払われないのだからもう少し、という気持ちがぐらぐら混ざる]
…っ?
[どうしよう、離すべきか、いや離すべきだけど、と葛藤していると。 繊細な手が、自分の手に触れるから。 瘡蓋がちくりとしたのだろうかとか考えながら、息を呑んで、忙しなく瞬いた]
(130) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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んー?なんだ? 俺はスーパー優しい男だから気にすんじゃねーよ。
[布団を軽く叩きながら>>122小さく笑った。 帰ってこなかった返事は少し寂しくもあったけれど、そんな日もあるだろう。それは、互いに。]
今日は那由多と、成斗。 ……だーってさ。
[ふ、とため息をつく。滲む寂しさは隠しきれない。 認めたくなかった、けれど言葉にすれば現実が突きつけられて。]
(131) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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フラグ…。
[>>127やっべと少し考え込んで。]
よし。 お前に任せて、俺は先に行く。 ――なに、すぐ追いつくさ。
[どこかで聞いたことある死亡フラグの台詞を微妙に改変して、わざとらしく声に乗せる。 利一の地元の話には、「行けたら」と頷いて。]
カツオパフェ…。
[初めて聞く単語に、目を丸くして、ぱちぱち数度瞬いたあとで。]
お前の趣味、凄いな。
[ないわーと。 各方面からツッコまれそうなことを、一言。]
(132) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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To:そーすけ Sub:あ、忘れてた。 body: 住所ありがとな。 そーすけの城に写真ちゃんと送るからなー[いえ]
(*20) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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おう。じゃあ、シャンプーはその時を楽しみにしてる。 お前も次に会う時までに成長して、俺の髪を洗うに足りる、立派なシャンプー師になれよー。
[ちなみに普段は、適当に4分で洗う。]
(133) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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よしわかった。後は任せろ…、 …とか、言わねえよ…!? 大人しく最後にもう一回、蹴られとけ。
[>>132 わざとらしい声音に一度は表情をきりっとさせてみたがすぐに眉を寄せてべ、と舌を覗かせる。 那由多に食の趣味を突っ込まれる日が来るとは思わなかった。なんだろう、この、好きでもなんでもない食の話なのに妙に心をえぐられる感じ。これが郷土愛というものなのだろうか。まさかかつおパフェで感じることになるなんて。]
お、お前にだけは言われたくねえわ…。 ノニジュースは高校最後に生まれた俺のトラウマだし…。
[敗北感を感じながらとりあえず言い返した。]
(134) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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[ちなみに普段は6分で洗う。]
…まー、さっきの。冗談じゃなくてさー。 …もう一回、最後にありすにちゃんと蹴られとけよ。
先に同室者出て行った者としての助言ってやつ? メールとかでいくらでも話せっけどさぁ…。
も、簡単に顔合わせらんないっての。 実感すると――…やっぱ結構、堪える。
[そう言って眉を下げて笑って。んじゃ食堂寄ってく、と買ってきたばかりのコンビニ袋を那由多に見せながら手を振った。*]
(135) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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リーは、ライジに食堂で会ったのならトレーのメニューに感心した。**
2014/03/30(Sun) 00時頃
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そんなフラグ立てやがって…もし本当に蹴られたら、お前が箪笥の端に小指をぶつけるよう祈ってやるからな。
[>>134蹴られとけと言い放った相手に、人差し指を大げさに突き付ける。余った片方の手は腰にそっと添え。 格好つけたポーズだが、残念ながら内容はそうはいかない。 利一とは顔を合わせればこんなやりとりばかりだったが、返って来る会話のテンポが小気味よくて、心地よかった。 これも最後だなと、そう思うのは今更過ぎる。]
ノニジュース美味いだろ。
[罰当たりめと、唇を尖らる。]
ん。じゃあ次にお前と会う時は、シャンプーとカツオパフェと…おまけにノニジュースで乾杯な。
[にやりと、唇の端をあげて。 果たされる可能性が見えない、約束を。]
(136) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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ジャニスは、リーチはそういえば結局寄せ書き参加しなかったのか、と
2014/03/30(Sun) 00時半頃
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ああ、サクもナルも指先使うよな。 ……これ、擦りむいたのか? っていうか、なんで隠すんだよ。 作ってるのだって、見られるの嫌だって言うなら見ないし。
[朔太郎からなら、納得だと思いつつ。瘡蓋に気づき、そこで指を止める。>>130 黙っていたことに少しむっとした口調になってたかもしれない。けれど言わずに黙っているのは、自分も同じだと気づけば眉間に皺を寄せるだけでそれ以上追及はせずに。
驚きが過ぎれば、目元を覆う掌に意識が行く。 ずっと、触れてみたかった指先。触れるそれを自覚した途端、じわりと温度が上がったように感じるのは、どちらのものか。 顔が熱くなってくる。必死に意識を逸らすように剥がそうと手首を掴んで。]
もーいつまで隠してんの。 ほら、出掛けられるなら、行くぞ?
[なんでもないように声を出そうと。]
(137) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[メールを打ち終え、ベッドサイドに腰かける気配>>129を感じて、手だけ出す。 布団を被ったまま環から水を受け取った。 ポンポンと叩かれる感覚>>131が心地良い。]
ありがと。
[もぞ、と起き出し、ペットボトルのキャップを開ける。 カチと音が鳴る。口をつければ冷たい水が喉を潤してくれる。]
そか。なゆと成斗かー。 なんか、やっぱ寂しくなるねー。
[ぽつと呟いた。]
(138) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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もう一回蹴られろって…お前。
[先程とは異なり冗談で片付けられない、切なげな笑みを見てとれば。 茶化す言葉は失われる。 いつものように言い返そうと、何度か口をぱくぱく開いたが、結局酸素を取り入れるだけで終わった。 そのまま、食堂へと立ち去る後姿を見つめれば。>>135]
痛いこと言うな。
[ぽつりと。 それは的を得ているという意味か、心を抉るという意味か。 単に蹴りの威力を思い出して身震いしただけか。 自分でもわからない。
ただ、
数日だけとはいえ、『先輩』の言葉は、ひどく重くて。*]
(139) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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そだな、寂しいな。
[手は止めぬままに、智明>>138に返す。 今はまだ、この部屋も二人。 でもいずれ、二人とも居なくなる。]
―― なあ、ちーはさ。 なんかやり残してることとか、ねーの?
[自らはもう、終えてしまった。環から外した。 だから同室の彼の手伝いが出来ることがあるのなら、と]
(140) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[スマホの壁紙は、十文字から貰ったミットの絵に変えて置いた。 これなら誰かに見られても、何の違和感もないし、何より自分が見ていたい。 御飯を食べながら、傍らに置いたスマホの画面をちょくちょくと覗き込み、そのたびにやけそうになる口元を誤魔化すように、おかずを頬張る。]
ンぐっ!
[そのスマホが、メール着信>>+67をつげたので、危うく唐揚げを喉に詰まらせるところだった。
ソワソワしつつも、返信文に頭を悩ませてしまうあたり、メール慣れしていない。]
(141) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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To:宗介 From:睦井利一 Sub:片付けなさい
―――――――――――― そん時はベッドのうばい あいだな。同じ布団で男 2人寝たくなかったらち ゃんと片付けとくこと。
[枕を持った国民的マスコット]
俺もやだ。普通の食う。
本あんま使ったことない かも。兄貴のなら家ある 。お前は?
つか昼めしすっげ、なに それ??
(*21) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[器用に動く指というだけなら、二人とも似てるなとか今更ながら思う。 朔太郎に触れられた時に感じたのは安心感。 大事そうに髪を掬う指先。寛ぎたくなるような気持ちいい温度。
でも、今触れている指は。ひたすら、熱くて。
苦しい。]
(142) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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おれは趣味だけど、さっちゃんは商売道具でもあるしなー。
[昨日の夕暮れ、ケガをしているように見えた山本を思い出す。 今朝の放送。まさか彼が誰かと? 手を、大事にしている彼が? 徒然と、ささやかな疑問が頭を過っていったが]
あ、おう、ちょっとすっ転んで。 隠してたっつーか、…ひーちゃんに渡すひざ掛け作ってたから、薬とかの匂い付けたくなくて、保護してたんだよ。
[むっとするような口調>>137に、慌てて言い募るも。 いま、見られたくなくて咄嗟に隠してしまったのは事実なので、言い訳はできない。 すまん、と小さく謝る。
そして。離そう離そうと思うのに、熱が籠もるばかりで一向に動かない素直な手が。 彼に剥がされるなら、あっさりと外れて、ほっとしたような気持ちにすらなった]
(143) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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え、あ、悪ぃ。 そうだな行くか…ってか、何処行くんだ?
[彼の声がいつも通りかどうかは。 自分の声が空々しく聞こえていないかの方が気になって、分からなかった]
(144) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[ぶるぶると携帯が鳴いている。 あの水泳大会は二年の時だった。 溺れた宗介が無事に救助され、その写真は妙に人気があったのは確かだ。 救助した相手と写っている写真が一番人気があったのだが、その理由までは分からない。]
僕?やり残したこととかないよ。 大丈夫。 ……何で?
[少し元気のない声と、同室の彼は気付くだろうか。 叩く手>>140に、目を細める。]
(145) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[用もないのに、あまり返信したら、鬱陶しがられやしないだろうか。 大体、これからやらなくてはならないことも多いだろうに。 そもそも何を送ればいいのか。 経験不足が痛い。]
あっ利一。
[口をもごもごさせながら考え込んでいたら、コンビニの袋を持った睦井の姿が見えたので、返信は保留し、ゆるく手を振った。]
(146) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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……だってよー
[智明から帰ってくる声は幾分いつもの彼らしさが感じられない>>145。 どちらかと言うまでもなく、寮内屈指の騒がしい部屋とも言える4-O。 二人とも部屋にいるというのに、今はとても、静かだ。]
お前なーんか、昨日から元気ねえじゃん? やなことあったか? 喧嘩したか?
[やり残したことは、本当にないのだろうか。 いつもならもっと上手く、聞き出せていただろうか。 それなのにどうして、一歩踏み込む距離がわからない。]
ちーにさ、こうやって出来んのも。 もう、最後かもしんねーしさ。
[浮かべる笑み。頬が少し引きつっても 笑顔でいたかった。]
(147) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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─昨夜・自室3-A─
[>>79戻った部屋では星屑の痕跡はなくなっていて。 それだけでなく、那由多の片付けはここのところ積極的に進められていて、それについての小言をあまり言えなくなった。彼を構う言い訳がひとつひとつ減っていく。 いつも声を荒げて足を出すのは自分で。 でも、今、目の前の那由多は。どこか頼りない表情をしている。 朔太郎に気を向けるあまり、自分の頬について疎かにしてしまったことを悔いた。心配させたい訳ではない]
ん、怪我っつか、まァちょっと、な さくたろについては大丈夫だ、談話室に連れてって手当したから
[坐れと促されて、大人しくベッドに腰を掛ける。 氷。タオル。差し出されたそれが停まって、>>80那由多の言葉が落ちる。それに小さく笑って]
いーよ別に、つーか何で断ると思うんだよ?
[冷えたタオル越しでは体温を感じることは出来ないけれど。触れられた右頬に4分の接触があれば、目を瞑って大人しく受け入れる*]
(148) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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んー?そう?元気ない? ちょっと寂しいだけだよ。 もうすぐお別れかーって。
[いつも騒がしいと思われがちな彼>>147も、こちらが落ち込んだときはちゃんと気持ちを感じ取ってくれる。 彼なりにいつも慰めてくれる。]
……僕ね、たまちゃんと同じ部屋で良かったって思ってるよ。
[言えずに、笑顔を作る環に同じように笑みを返す。 きっと、似たような笑みになってしまっただろうけれど。]
(149) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 01時頃
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何言ってんだよ。 ナルだって、売ろうと思えば売れそうなもの作ってるじゃん。 サクの言う通り大事にしなよ。
あー……ヒロに渡すやつ作ってたなら、仕方ないか。
[不意打ちのように飛び込んできた博の名前に、僅かに間が空いてしまった。>>143 謝る声には、いいって、とその間を誤魔化すようにそれ以上言わせないよう遮り。 手首を掴めば熱が離れても、なかなか消えない苦しさの余韻に。ゆっくりと、息を吐き出して。 掴んでいた手首も、離す。]
どこかは、行ってのお楽しみ。 あ、なんか昨日ススムから渡されてる? ならそれ持ってくること。
[聞かれて、曖昧にぼかす。 きっといつも通り笑えている。はずだ。彼もいつも通りなのだから。>>144]
(150) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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[ふと、スマホが震えた。 ちょっとごめん、と元同室者からの内容を確認して、微かに目を輝かせながら立ち上がり。]
俺はちょっと先に行ってるから。 39分後に玄関集合な、遅れるなよ。
[約束だぞ、と念押しして自室を出ていった。*]
(151) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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─ →4-Mへ ─
[食堂で、睦井と幾つかの言葉を交わした後、増えた荷物を片付けるべく、寮母のところへ行き新しい段ボール箱をもらい、部屋へ戻った。
そこにはもう、十文字の荷物は残されていなかったが、不思議と、さほど寂しさは感じなかった。
遠く離れてしまうとはいえ、さよならをしたわけではないし、きっと、また遠からず会える日が来る。 それに……]
……ったく、本当に、いつの間に描いたんだよこれ。
[ベッドの下から引きずり出したスケッチブックを開き、1ページずつ、丁寧に目を通す。 ラフ画から、細かく描き込まれたものまで色々。 十文字が言っていたとおり、やけにうまく描けている寝顔が、とんでもなく恥ずかしい。 仕返しのひとつもできないのが、何だか悔しい。 こんなことなら、彼が貧血を起こして倒れている間に、額に「肉」とでも書いておくべきだった。]
(152) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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あーン? 俺の目は節穴とでも思ってんのかー?
[布団を強めにわさわさと撫でた。 がはは、と豪快に漏らした笑い声。 今度は自然に出た、それは]
そだな、俺もちーと一緒で楽しかったぜ。 ま、まだ出てくわけじゃねーけどさ。
[明日の朝、旅立つのはどちらでもない。 どちらでもないのに、寂しい。 少し覗き込めば、布団に包まった智明の顔はまるで合わせ鏡のような笑みを浮かべていて]
おま、……ひでー顔してんぞ?
[にやりと、ただ、茶化すように笑った。 一緒であることが、嬉しかった。]
(153) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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