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64 さよならのひとつまえ
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あァ? だったら俺もハニーって柄じゃねぇだろが 気にすんなよそんなこと
ひろが、何か零していたのか、それは────
[>>65嫌悪からの表情ではなかったことに安心するも。 >>66次の言葉で、また、言葉が途切れる。動きが止まる。時間さえ停まった気がした。
─────この恋を叶えることは、初めから諦めていた。 ─────何故なら男である自分は相手の恋愛対象に成り得ないからだ。
それはそれで痛かったが「仕方ない」の一言で幾らか諦観出来た。 「俺」だから叶わないのではなくて、「男」だから叶わないのだと。だからそれは仕方ないことなのだと。
─────ただ、那由多の言葉が真実なのだとしたら。 ─────彼の好きな相手が、男だとしたら。
自分のこの恋が叶わないのは、自分が「男」だからという理由ではなく、ありすという個として振られるということだ。 不意打ちすぎて心臓が軋んだ。こころが痛い]
(78) 2014/03/27(Thu) 19時半頃
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[>>67那由多をじっと見つめる。自分の貌は多分、真剣すぎて無表情だ。 相対する瞳に見え隠れする逡巡と後悔。それでも逸らされない目の強さ。 平凡で取り柄がないと思っているだろう彼の、そういう滲む芯の強さ。 本当に大切なことを見誤らない目。 そつがないのにルーズなところ。 咲かせる花の、うつくしさ。
好きだよ。
心の中だけで囁いて、小さく笑った]
漢前な那由多にカミングアウトしてやろう 聞いて驚け、俺様いわゆるゲイってやつなんだわ
……気持ち悪いと思うか?
何か色々溜め込んで吐き出したいなら、聴くぜ? もう、押し殺さなくていい
[雑で乱暴な自分に出来得る限りの、やわらかな声音で]
(79) 2014/03/27(Thu) 19時半頃
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[爽秋の時節、野球部が練習試合をしていた。 日曜日という事もあり、委員会はない。 クロッキー帳を連れてグラウンドへ向かった
ダートサークル背面が偶々空いていたので、 そこに敷かれたシートの一部に腰を下ろす。 なるほど、キャッチャーから見える視界はこんなに広いのか。
正面に投手板と金髪の投手、 右から一塁、二塁、三塁、扇を描く形で配置された選手達。 遥か後方に外野が佇んでいて、此処からは遠いが向かい合う形。 キャッチャーだけだ、俺に背を向けているのは。
逆にいえば、キャッチャーだけは全員を見渡せる。 アウトカウントを取って励ます捕手の声が近くで聞こえた。
俺には、顔は見えない、 見えた所で、マスクを被っているから表情は解りにくい。]
(80) 2014/03/27(Thu) 20時頃
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[彼は全体に声をかけているが、投手とは一番多く会話がある。 捕手の内股深めの位置でサインが出ると、 首を縦に振ったり、横に振る投手の姿があった。 俺は二人の間で取り決めた球種やコースなんて知らないから、 彼らの会話は、彼らと監督だけが聞いているんだろう。
単純なものもあれば、そうでないものもあり、 描き留めてみるが、意を捉えているかは謎だ。 変化球も俺から見たら全部一緒に見えるし
捕手は、黒子の役だと聞いたことがある。 ムラのあるピッチャーがリードに従わなくても 腹を立ててはいけないと、気を長く持たねばと。
何故、あいつはそんな役回りをしているのか 考えている間、少しだけ俺の手は動くのを止めていた。]
(81) 2014/03/27(Thu) 20時頃
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[歓声が聞こえる。 三番、四番打者たて続けてストライクを取ったのだ。 ファールを挟んだが、良い結果なのは沸き立つ彼らと 観客と応援団の騒ぎ方で理解できた
俺だけが、無音だ。 俺だけが、ただ只管鉛筆を走らせている。
同じ視界を与えられているのに、今の俺が見ているのは マウンドでも無ければ内野、外野側でもなくただ一点。 これは、彼には見えない場所なのだ
忙しなく動く手は、捕手の背中を捉えて――離さない。*]
(82) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[目を開けたら、膝の上>>64に居た。 前髪>>70を梳く指は優しかった
何かがおかしいと思ったのは、 俺が今見ているのは、保元の背中では無かったこと。]
…………。
[膝、硬い。]
やすもと、……今何時だ。
[倒れる前の記憶を思い出しつつも、現状を把握しようとする。 怠いふりをしていたら、頭をまだ起こさなくても赦されるだろうか]
(83) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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TO:定良 宗介>>+16 TITLE:RE:気付いてました MESSAGE: ああ、良いんじゃないか。俺も明日電話しようかな
運か……運はあんまり自信ないが まあいいか、ありがとう。スマホ買ったら落とす
都内でも端っこの方だけどな どうだろう、週の前半はアシの方はない バイトは日月の昼番だけだが(こっちは昨日OKが来たんだけど) お前もバイトしなきゃなんだろ
ゴールデンウィークとか、都合がもし合うなら泊まりに来るか?
あ、やってないのか。便利なのにな
――――――――――――――
(*8) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[2年の時、人生初の彼女が出来た。 誰も来ないような手芸店で、ばったり遭って荷物運びを手伝ったのが切っ掛けで仲良くなった、同級生。
告白された時は、即OKした。 嬉しかったし、そういうもんだと思ってたから。 出来るだけ、大事にした。今でも、そのつもりだ。残念なことに。]
『成斗のこと、良い人だと思ってたよ』
[3年の夏休み直前。別れを切り出したのも彼女だった。 理由は、お互い受験に集中しようってことで。 でも、最後に言われたのは、その台詞と……
投げつけられた言葉の意味を考えて。 考えて。 思い当たってしまった解答は、夏と秋と冬と、この春まで。 間違いだと断じ続けて、押し込められていた]
(84) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―食堂―
…んー。
[味噌煮の味がよく分からない。 原因は分かり切っているが、理由がよく分からない。 何にそこまで衝撃を受けたというのか。
とはいえ、定食を残すのは気が引ける。 いつもの倍ほどの時間が掛かったが、食べきって席を立つ。
時計を見れば、まだ約束の頃合いには早い。 けれど、相手が来るまで寝ててもいいか、と。 昼用のパンを買うと、歩き出した]
[途中、睦井に会ったなら。 挨拶のあと、目、大事にな、とか声掛けて。
自室に寄ってから、屋上へ]
(85) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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つまり半信半疑あっちこっち♪ ……っとぉ〜、こんなもんか?
[太陽も傾いた頃、パツンパツンのごみ袋は5個になった。 たくさんもらったツナマヨも口の中に詰め込んで、宣言通り全て綺麗に食べ終えて。 ごみ捨て場までの運搬は何往復したかわからない。 一時間もあれば片付く予定だったが、何もかも捨てるのは時間がかかった。 裾が固結びにされた服も、裏返しの靴下も、三年使った上履きも 本も、ノートも、卒業アルバムも証書も、何もかも。 お陰さまで部屋は綺麗さっぱりと片付いてしまった。]
く〜、腹へった。
[ぐぐっと背伸びをして適当なシャワーを済ませれば、食堂へ足を向ける。]
(86) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ドナルドは、ライジの、最後まで3人残った部屋を、ふと思う。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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― 自室 ― [環が妙に気合を入れて身支度を整えているように見えたが>>14、どうしたのだろうと首を傾げた。 出て行く時も、いってらっしゃーいと、暢気に見送った。 後何回環に言えるだろう。 そんなことを思いながら、昨日タイムカプセルには入れなかった写真を整理する。]
あ。そーだ。 樹央に渡そうって思ってたんだった。
[文化祭での女装写真を見て笑う。 その女装写真は自分でも二番目によく撮れたと思う。 一番は樹央には内緒でタイムカプセルに入れてある。]
(87) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ドナルドは、ススム(むっちゃん)がいなくなったら、それも終わりか、と。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―夕刻・食堂―
麻婆豆腐とカツカレーね!
[どちらも特盛のボタンを押して、食券機が吐き出した紙切れと交換に受けとる。 いつものようにテンション高く、食堂のど真ん中の席に堂々と陣取ると 口の中で混ざるんじゃないかというように、口語に咀嚼を繰り返した。]
食堂もツナマヨ入れればいいのにな〜。
[そんなリクエストを食堂のおばちゃんへ出し続けて三年が過ぎようとしている。]
(88) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[ずっと前から想いを寄せていたというわけではない。 入寮したての頃、自分より背の高い奴が結構多いなと思い、その中でも頭ひとつ飛び抜けてでかいな……と思ったのが彼だった。 クラスは3年間ずっと違ったし、野球部と生徒会だし、部屋だって3年の時初めて同じになったから、それまではさして深く関わることはなかった気がする。
ただ、寮の皆で何かする時、彼の姿は大体そこにあった記憶がある。 偶々、自分が顔を出していたものに居合わせただけなのかもしれないが。 中心人物としてではなく、けれど周囲をよく見て動く奴だという印象。 それだけ、だった筈が、部活を引退した頃から、少しずつ変わってきていた。 自分でも、気付かぬうちに。]
……あ、気……ついたか。
[十文字の瞼が開く。>>83 前髪を弄っていた指を止め、ゆっくりと退く。]
10時……なってねーかな。 お前が倒れてから、多分、10分少ししか経ってねーよ。
(89) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[言うつもりなんてなかったのに。 困らせるだけだって分かってたから。
まったく博。 お前のせいだぞ。
お前があんなに、格好良かったから。]
………は?
[反応が恐ろしかった。 被告人の主張は終わり。あとは死刑判決を下されるだけ。 軽蔑の眼差しを受けることを覚悟していた。 1年間一緒に過ごしていた。ずっと黙っていた。 同居人がそうだなんて知ったら、―――反吐が出るに決まってる。 だけれど、裏切りに対する答えは意外すぎて。>>79]
話聞けよ。 だから俺は…人のこと言えないんだって。
(90) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[気持ち悪いと、その言葉で断罪されるのは自分のはずだった。 気を使われているのかと思った。 優しい奴だと知っていたから。 同じように、こんな器用な嘘を付ける奴じゃないとも知っていた。]
こんな時ばかり優しくするな、似合わないぞ。
[思ってもいない憎まれ口を叩く。 その優しさを痛いと感じる日が来るなんて、考えもしなかった。 …言えるか、馬鹿。 誰に何を話したとしても。
お前にだけは―――言えない。]
(91) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ザックは、ススム(モジモジ)が今日退寮なら…
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―屋上―
責任持って食うにしても、ホコリまみれなら考えなおすぞ。
[いつぞやのように、寝そべって焼きそばパンを齧る姿>>76に。 扉を押し開けながら、のすのすと近づいて。 椅子はないから、起こすだけ起こそうと、その傍らに屈みこむか]
(92) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ザックは、ライジ(やっさん)は寂しいだろうなぁ(同室者的意味で)
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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そっか、そっか。 お互い難義だな、俺達。
[何とか表面だけでも落ち着きを取り戻すと同時に飛来したのは、 驚きと安堵と…失恋への苦しみ。 拒絶されなかったからと言って、思いを告げられるわけは無く。 彼が同性を想っているというのなら。
瞳に映るのは、彼の''ダーリン''に決まっている。]
…よし。ありがとな、ありす。
[今だけは、その眼を逸らすことなく自分に向けてくれたことに。 どうしようもなく感謝して。]
(93) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ザックは、もごもごもごもご、ふがふ*
2014/03/27(Thu) 21時頃
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― 睦井と ―
[睦井は俺の中で所謂「リア充」に分類される類の奴だった
よく二次元の女子と交際できるな、 それもコロコロ相手を変えて。
一人と長く付き合うのは難しいことに思えるが 三人と短いスパンで交際するのはもっと難しそうだ。
田舎から来た、という話は知っていた。 俺も讃岐うどんで有名な辺りから来たのだと 気軽く声をかけるには、妙な距離があった。
硬い優等生というのは、強ち間違ってないかも知れない。 運動部の勧誘を全て断った挙句、 生徒会に誘われた時は二つ返事でOKを出した。
理由は簡単で、声をかけてきた縦ロール先輩が やたら熱心に誘ってきたという、ただそれだけの。]
(94) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[一年の終わり>>57、合同体育の授業中に貧血で倒れた。 保健委員がたまたま休みだったのと、 近くに居ただけ、という非常に理不尽な理由で 睦井はでかい俺に肩を貸し、運搬を任される羽目になる]
……すまん、今週は深夜アニメの最終回が重なって…。
[殆ど毎日遅くまで起きていて、その後つぶやいたーで ネットでしか繋がりの無いオタク仲間と チャットで盛り上がったりして、気がつけば朝。
これが三日連チャンで続いたから、タチが悪い オタクは隠してるから、他の奴に言わないで欲しいと伝えた後]
俺も田舎から出てきてるんだが、 睦井は何処から出てきたんだ?
[最初は訛りが抜けなかったから、喋るの厭だったな、 保健室のベッドに横たわった状態でそんな話をしてたら 結果的に体育の授業をさぼらせることになってしまった*]
(95) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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ん、ぐふ……ふげ?
[咀嚼の最中、目の前に影が落ちる>>92。 まだ時間には早いはずだ。微睡みの幻か。 しかし意識ははっきりしていて、寝そべったままに成斗を見上げた。]
……んッ んーだよ、まだ時間にははえーよ?
[責任。 その言葉はまた少し、奥底の泥をかき回す。 青空をバックに、赤い髪。太陽みたいだ。]
(96) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[見下ろす瞳に、表情らしきものは多分ない。 きっと、十文字に怒鳴られた時に壊れてしまった。]
貧血か、何か知らねーけど。
イヤじゃねーなら、このまま横なってろ。
[おそらくは、声も平坦なもの。 そうしないといけない。 もし……悟られてしまったら、自分の存在まで、否定されてしまいそうな気がして。
いっそ、このまま時間が止まってしまえばいい。 そうすれば、こいつが寮から去ることはないし、この感情に気付かれることもない。]
(97) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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ほれ。んな格好で食うと危ねーだろ。
[詰まった喉の音>>96に、顔をしかめ。 パンを一旦取り上げようと、右手を伸ばす]
なんとなく時間が空いたからな。遅れるよかいいと思って。 てか、まきちんこそ早いじゃねーか。
[熱でもあんのか? と無造作に左手を額に載せた]
(98) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[朝食も食べずに。自室に駆け戻り、勢いよく扉を閉めた。 慌ただしい物音に返ってくる声はない。つまり同室者は不在。 今はそれに、ひどく、ホッとした。
軽く息だけ整えて、手首で目尻を擦るように拭う。 気づけば、汗だくだった。 息が切れて、頭がぐらぐらする。このままベッドに突っ伏したいけれど、成斗が戻ってきたらおそらく何事かと心配される。今はたぶん、そういう顔をしているはずだ。
視界に入ったのは、机の上に置いてあった空色の本。昨夜博から預かったもの。 近づいてそれを掴むと、自室を出た。]
(99) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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そうか。
[10分ちょっとでたっぷり夢を見てたのだから、>>89 ちょっと笑ってしまう。
走馬灯のようだった、と心の中だけで呟き。]
悪いな、遅くまで深夜アニメ見てたせいで ……あんま寝てなかった
[>>97いつかに使った言い訳を、今度は偽りとして吐く。 横になってて良い、と静かな声で言われたので そのまま甘えておこうと思いつつも、頭を上げる 体を起こせば、自然と距離が近くなった]
(100) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 21時頃
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……あの噂、 嘘ばっかりだが、ひとつだけ、 ほんとかもしれない部分があって…
[眠さを残す目のまま、保元を見上げる]
俺、多分ゲイなんだと思う。
[オスカルと保元の共通点はいまいちピンと来ない。 見た目も、中身もてんでマッチしていない気がする
あの人は、人の中心に立つことを選ぶタイプだった 保元も、チームメンバーに囲まれてた気はするが
……ああ、そうか。 俺は、背中を追っていたんだ、]
(101) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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うっせぇばーか日陰の恋がどんだけしんどいか知ってるからせめて力になってやろうと思ったってのにんだとこらァ
[>>91似合わない、と断じられてワンブレスで反駁した。 お互い難儀だな、と言われて、ふと苦笑が漏れる]
……打ち明けたのはお前が初めてだよ、ずっと隠してた 他に誰も知らない、お前が言い触らすとも思ってねぇけど
あー、ただ、俺が“そう”だからって利政まで誤解すんなよ
ダーリン、ハニーって呼びあってんのは単に冗談の延長だからな そこに、何だ、恋愛感情とか、ねぇから あいつまで誤解してやらねぇでくれな
何か、さくたろにもそんな誤解されてたから先に言っとくけど
[後ろ頭を掻きながら首を傾げて、足元の星屑へと視線を落とす。 朔太郎に「利政が好きなのか」と訊かれたのも記憶に新しい。ダーリンと呼び始めた頃クラスの何人かからも揶揄されたが、気にせずにいたらいつの間にか噂は消えていた]
(102) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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─2−G─
だからその自室にいねーんだから聞いてみたも……図書室か!流石同胞!
[UNDER170同盟のメールに従って、図書室にかけていく**]
(103) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[本を手に、廊下を大股で歩く。
幾分落ち着いてくると、気づくのはざわめきと好奇の視線。まだ寮に残っていた名前も知らない生徒からの、嘲笑、同情、嫌悪。 あれだけの大声だ。寮まで届いていたし、この手の噂は拡がるのが早い。もしかしたら某巨大匿名掲示板のスレッドも沸き立っていたかもしれない。 端々に聞こえるざわめきが否応なしに耳に入ってくる。どうやら自分は、居た堪れなくて駆け出したと思われたらしい。 耳を塞いでしまえたらいいのに。
より一層、足を早めた。]
(104) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[ああ、そうだ。 こんなのはおかしい。
三年間も男に想われて。 公衆の面前で大声で告白されて。
――――博に、嫌悪感? そんなのどこを探したってない。 好奇混じりの同情的な視線の方が、よっぽど煩わしいし。気持ち悪い。]
(105) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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[どっちが正しくて。 どっちが、間違っているのだろう。]
(106) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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