人狼議事


78 わかば荘の薔薇色の日常

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【人】 MNU機関 ジャニス

─ 201号室 ─

[部屋に戻ると、遊はまず服を脱いだ。
三日間、バイトも買い物の間も同じズボンを穿いていたため
臭くはないが何となく気持ち悪かった。

脱いだものを洗濯機に放り込み、
洗剤と柔軟剤を投入してスイッチを入れる。

シャワー室で水を出し
湯になる前に烏の行水を終えると、
サルエルパンツとTシャツという楽な格好に着替えた。

オカマバーに行こう──。
談話室を出る前、誰かがそんなことを言っていた。
興味があったので行く、とは告げて来た。

そろそろ戻らないと置いて行かれるかもしれない。
そうは思ったが──]

(429) hana 2014/07/06(Sun) 02時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[──五分だけ。

と、パソコンを開き、
書き始めたばかりの小説に向き合った。]

(430) hana 2014/07/06(Sun) 02時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[五分のつもりだったことなんて
書き出してしまえば忘れている。

白い光に顔を照らしだされ、
暗い部屋でキーボードを打ち込む遊の意識は
小説の世界から、ノックの音で現実に引き戻された。

いつも決まって二回、來夏はドアをノックする。
一定のリズムで、同じ位置で。

来訪者自体そう多くない部屋のこと。
外にいる人物が來夏だとはすぐに気付いた。]

 あいてる

[扉に顔だけ向けて、声を掛ける。
入っておいでと言わないけれど、來夏なら必要ない。]

(441) hana 2014/07/06(Sun) 03時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[今まではパソコンを開いても、今ほど指は走らなかった。
今は、書き始めなせいもあってか、言葉は勝手に湧いて来る。
急いで書き記さなければ取りこぼしそうで怖いくらいだ。

來夏が入って来ても、浮かんだ文章を打ち込んでしまうまで
すぐに前を向き、句点を打ってやっと振り返った。]

 ううん
 大丈夫。

 もうすぐ出掛けるけど、
 來夏が来なかったら忘れてた。

[入って来た來夏に目を細め、
手招きしてクッションを半分開ける。]

(447) hana 2014/07/06(Sun) 03時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[クッションの上の体重移動を感じ取り
一瞬前までキーボードを叩いていた指が來夏の腕を取る。]

 來夏


 邪魔じゃない。

[名を呼んだ後、僅かに間を開けて、はっきりと言う。
置いて行かれたら遅れて行くだけだ。
別に少しも困らない。]

 ……飲む?

[来夏の手首に触れたまま、
その手の中にある物を見て、眼差しを和らげた。]

(449) hana 2014/07/06(Sun) 04時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 ──

[液晶の明かりが透かした薄桃色に気付いて
一度、立ち上がって天井のライトを点けた。]

 桃の酒
 かな

[季節柄か、このところよくよく桃に縁がある。
先日ても爺からもらった水まんじゅうも
今日届いた桃も──。

桃の酒は香りがよい。]

 うまそう
 グラス持って来た?

(454) hana 2014/07/06(Sun) 04時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[グラスを忘れたのが、声でわかった。
ぽんぽんと頭に掌を乗せ、
もう一度立ち上がってキッチンに向かう。

戻って来た時、遊は、ガラスのグラスと、
朝南方に貸したアカシアのマグカップを手にしていた。

グラスの方を來夏に渡し]

 これで、乾杯出来る

[自分はアカシアのマグカップを持って、
注いで──?
と言うように、來夏前に差し出した。*]

(456) hana 2014/07/06(Sun) 04時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ オカマバー体験ツアー帰り道 ─

[藤堂の案内で、生まれて初めて訪れたその場所は
過去に読んだ小説の中に出て来る店と違い
雑然としていて安っぽく、働いている男──…もとい、
お姉さんたちも目立って綺麗な容姿のものはいなかった。

それでも、小説と同じ赤っぽいライトの下、
働くオカマたちは皆驚くくらい賑やかで、明るかった。

いつもの調子で飲むな、と藤堂から釘を刺されていた遊は
途中から、迷惑そうな店員の視線もなんのその
氷水ばかりを飲んで、店と、店員と、
店員に絡みつかれるわかば荘の住人たちを
涼し気な目の奥で、しげしげと観察していた。]

(457) hana 2014/07/06(Sun) 05時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 七月 ─

[陽射しは徐々に勢力を強め
談話室の設定温度は日増しに低くなって来る。
草芽が半死半生の体でソファに伸びている時間も伸びて来た。

中旬。月の頭から書き始めた話がなんとか佳境を迎え
三日間寝ずに結末を書き上げた。

テキストをワードソフトにコピーし
定められた規定の形式で印刷するのに半日。
誤字脱字をチェックし簡単な校正を行うのに一晩。

出来上がったものを封筒に入れ
わざわざ郵便局まで歩いて行って窓口で配達を頼む。
窓口の、夢見がちな目をした女性職員に封筒を手渡し
ようやくほっと一息つけたのは締め切り当日の朝だった。]

(524) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 八月 ─

[保存のために、狩生堂の温度と湿度は一定に保たれている。
適温に保たれた静かな環境で本を読み
客が来れば相手をし、時間になると店を閉めて帰宅する。

帰りの時刻。
太陽は沈み、暗くなった坂道を
わかば荘までのそう遠くない距離歩き切るだけで
肌はじっとりと汗ばむようになっていた。

シャワーを浴びて着替え、談話室を覗き
檀も平井もいなければ買って来たサンドイッチを齧る。
かつて天露がバイトしていたコンビニでは、
最近新しく入ったらしい店員が、
時々必要のないものまで温めようとするので気が抜けない。]

(525) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[暑いのに、來夏はよく外で撮影をしている。
記録的猛暑の日にも重たいカメラを抱えて出掛けて行った。
若さだろうか。
底なしのバイタリティにただただ感心する。
誕生日に日向から貰った贈り物が気に入ったらしく
建物と言わず人と言わず、
ポラロイドカメラで撮影している姿もよく見かける。

草芽はもはや死体と区別がつかない。]

(526) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[この頃南方は予備校が忙しいらしく
帰宅は遅く休みも減っているようだった。
平日、調子良く明け方近くまで書いて
眠気を感じて南方の部屋を訪れたら
翌日仕事だからと叱られた。

休日を狙って再度訪れると、
今度は大人しく部屋に入れてくれた。

南方の部屋は、染み付いた油の匂いのせいか
短い時間でもよく眠れる。

談話室もまだ利用していたが
それでも以前よりは頻度は落ちている。]

(527) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 九月 ─

[連絡はまだ来ない。
この頃は、わかば荘にいる間も携帯を持ち歩くようになっていた。
いつ連絡が来てもすぐ出れるように、
時々無意識に携帯を触っている。

何度でも挑戦すると決めているのに
早く結果を出したいと逸る気持ちのあることを知る。

自分のそういった心の動きが、
珍しく、少し意外で、面白い。

最近多くなった、
片時も携帯を離さず下ばかり向いている通行人と大差ない。]

(528) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[九月末日。
バイトを終えて帰る道の途中で
わかば荘ではない方角へ向かう日向とすれ違った。

ぼんやりしていたせいか
いつかのように手首を掴まれ、呼び止められた。
掴まれた手首の先には、鳴らない携帯が握られている。

日向の手は、真夏の太陽のように熱い。

日向の目に自分が映っている。
きっと、あの日と同じ、驚いた顔をしている。
今度もまた猫に例えられるのだろうか。
そう思って、言葉を待っていると──>>431]

(529) hana 2014/07/06(Sun) 20時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 十月 ─

[たった数日がやけに長く感じられる。
応募した作品の受賞発表は紙面で行われる。
その前に、作者には連絡があるはずだ。

雑誌の発売は十一月頭。
そろそろ連絡が来ないとおかしい。

いや──
連絡があるのは受賞作品の執筆者だけだろう。

────今回は、駄目だったのかもしれない。]

(532) hana 2014/07/06(Sun) 20時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 十月某日 ─

[朝。
開け放しの窓から冷気が舞い込み、頬を擽った。

昨日もあまり眠れなかった。
黎明が朝焼けに変わる頃
疲れが出たのか、眠気に身を任せたまでは覚えている。

億劫だが起き上がり、顔を洗ってベランダに出た。

以前永利さんから貰ったまま、
結局吸わずに取っておいた烟草に火を点けてみた。

深く吸い込もうと口に近づけた時
不意に、デスクの上に放ってあった携帯が
ブルブルガタガタと煩く鳴った。

見知らぬ番号のそれを
何の感慨も抱かず通話に変え────]

(533) hana 2014/07/06(Sun) 20時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 

 ──────……。


[受話口から聞こえた声に
烟草を挟んでいた指から力が抜けた。

木材の自然な色合いの床に、
ちいさな黒い焦げ跡がついた。*]

(534) hana 2014/07/06(Sun) 20時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 十月某日 104号室 ─

[早朝と言うには遅く
昼と言うには早い時間。

休日であるはずの南方の部屋を、
遊はいつもより心なしか早いリズムで、
コンコンコンと三度、打ち鳴らした。]

(535) hana 2014/07/06(Sun) 20時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[いつもと同じ、
急ぐでも慌てるでもないマイペースな足音が近付いて来る。

クロップドパンツに白い長袖パーカーを羽織った遊は
両足にバランスよく体重を乗せ
自然体で、扉の前に佇んでいる。

切れ上がった一重の奥の目は
第一声に何を言おうか考えて、扉の周囲を揺れ動く。]

(539) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[ドアノブをに手が掛かった音がして
手前にドアが押し開けられる。

いつもと変わらぬ面倒そうな顔を見て、遊は──]


 …──おまたせ。

 モデル
 引き受けに来た。

[口端を引き上げ
細い目をゆるりと細めたしたり顔で
現れた南方に、常より若干、ほんの心持ち、
得意気に笑い掛けた。]

(540) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

─ 七月 201号室>>521

[アルコールを摂取するためというより
薄桃色の色彩のそれがどんな味かを確かめるように
アカシアのカップに注がれた酒に口をつける。

果実酒のようなそれは果実酒ではなかく
甘みの中に仄かな米の香りがあった。

甘みだけでなく酸味もある爽やかな酒は
來夏の舌にも飲みやすそうに思えた。]

 虹?

[朝──というか、昼前、
起きた時に空には何も──雲以外見えなかった。

執筆を開始したら周囲が見えなくなるので
今はパソコンに向かわず、來夏の頭を見下ろしている。]

(542) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[問いかけ>>522に、頭の中で虹を思い浮かべる。

山と山を繋ぐ雨上がりの虹
庭にじょうろで水を撒くときに見える小振りの虹
滝壺の水飛沫に浮かび上がる雄大な虹。

透明な光の色を折り重ねた、七色のアーチ。

いや──
言葉にすれば七色でも、実際にはもっと細かい
無限の色の集合体だ。]

 内側──…

[いくつか見た虹の景色を思い浮かべ
質問に答えようとするが、その前に
來夏が答えを教えてくれた。]

(545) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 ああ──

[内側の色は白。

そう、確かに、虹の内側は白く霞んでいる。
目に見える現実として“そう”あるから、
そこの理由を求めたことはなかったが]

 へぇ

[來夏に教えられ、初めて知る。

虹の内側の色は、
無限の色彩が撚り合わされて出来た白なのだと。

単純に、來夏の博識に感心し
その目に映る世界の姿を想像する。]

(546) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 …──俺?

[けれど、次に來夏が言った言葉>>523
遊は意味を問うような視線を向けた。*]

(547) hana 2014/07/06(Sun) 21時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

― 十月某日、104号室 ―

[予想したのは
面倒臭そうな声で、眉間に皺を寄せて
あっそ、と肩を竦める南方だった。

試すように条件を突きつけた相手が
素直に喜んでくれるなんて想像もしていなかった。

祝福など
ほんのおまけのように口にするのだと思っていた。]

(552) hana 2014/07/06(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[南方の手が頭に乗る。
熱すぎない、
陽射しにぬくまった果実と同じ体温の手が
短く整えた髪をくしゃくしゃに掻き回す。

眉間だけでなく、
目尻にも皺を作って南方が笑う。

何度も頷き、そうしたまま少しの時間をおいて
やっと、心から喜んだ声を発した。]

(553) hana 2014/07/06(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[だから────]


 ……うん


[遊は意外そうに南方を見上げた後、
珍しげに首を傾げそうになったけれど
すぐにまた瞼を伏せ、素直に喜びを笑みに変えた。]

(554) hana 2014/07/06(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 さっき電話があった。

 受賞だって。
 大賞ではなかったけど、審査員特別賞。


 ──本は
 出して貰える。

(555) hana 2014/07/06(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 南方
 約束したよね。

 ──見せて。 南方が描きたいもの。
 

(556) hana 2014/07/06(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[見せて──、 の
返事がない。]

 それが目的だったから

[最初は。

受賞がデビューに繋がる新人賞を選び
家族を説き伏せるための肩書きが欲しくて応募した。
南方なら、それももう知っている。]

 でも──…

[今は、そんなの関係なく、ここにいる。

出された条件はクリアした。
今度は南方が、報酬を渡す番。]

(574) hana 2014/07/06(Sun) 22時頃

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