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78 わかば荘の薔薇色の日常
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手酌の酒よりひとの酌で飲みたい派…って事で。
[酒の席めいた揶揄の混じる藤堂の口ぶりに、 やっぱり一口目のほうが美味かった…なんて加えて。 それでも、まあ、自分で缶傾ける三口目も美味い。]
……徳仁くんの定番は、そーなん覚えとくわ。 温いビール味のちゅー…美味いけど。
一本でやめとく。
[否定と工程綯い交ぜに、こちらも冗談半分に。 まだたっぷり中身の残る缶を軽く揺らして見せた。 ちゃぷん。]
(597) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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……たまぁー……に、言われる。
[よく言われるとは、言えない。 言ったのは母だったか姉だったか恋人だったか誰だったか 皆に言われているような気もする。
飲むペースはそう速くはなく、 肉を食べる合間に舌を濡らす程度の安全速度を心掛け、 一缶分のビールを大切に飲み進める。]
試してみるといいな。……案外、いける。
[藤堂との軽口の応酬、彼が席を立つまでゆるゆると。]
(607) 2014/06/29(Sun) 01時頃
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今だけ、今だけ。
[はて、と首傾がせる仕草を真似て。 藤堂の視線にも、同じように直線の視線を返した。
軽口の最後は撫でてくれる手と完治祝いの提案。 ふたつともに笑い混じりに頷いて。 談話室へと戻っていく藤堂を少し目で追った。
遠目に、調理が済んだを思われる台所が見えて、 ペペロンチーノの完成を悟って食べに戻ろ。 何やら取り込み中?な様子が見て取れれば 大人しくパスタの皿持ってデッキに引き返すが。]
宇佐美…ありがと。
[宇佐美に声をかけるのは忘れなかったのだ。**]
(620) 2014/06/29(Sun) 01時半頃
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――談話室――
[ペペロンチーノを食べる間はビールを休憩して。 炭水化物!肉!海老!ビール! …胃の中が幸せな事になっているから、幸せだ。
開いた皿を返しに談話室に戻ると。 すこし人が減っていて、 宇佐美がソファで眠っていて。 ごちそうさまを言えないかわりに宇佐美を撫でる。 気付かれないように、少しだけ。
眼差しは窓の向こう、暮れなずむ空。夜のはじまり。*]
(640) 2014/06/29(Sun) 11時半頃
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――庭――
[夜が近付く。風が少しだけ冷たくなった。
昼を過ぎてやっと準備が整ったBBQは、 このままやはり夕飯も兼ねる事になりそうで。 腹を休ませるべくだらだらしていた談話室から、 再びウッドデッキへ。
ビールの缶はとうに空になっていたから捨ててきた。]
(663) 2014/06/29(Sun) 20時半頃
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[少し前に含み笑いをくれた檀(>>653)には こそりと声を伴わない笑みを返して親指立てて見せた。
そして今。庭に出てしばらく、 その親指含んだ左の指五本を眺め、 なにやら黙って考え事をしていたけれど。
それに飽いてか、檀を視線で探している。]
……昨日の練習の方が、楽しかった。
[檀を見つけたら聞いてもらいたい言葉を抱えて。
午前中のクリームに匂いに包まれた甘い時間の違和感、 思い出して再現しようとすればするほど檀が遠く感じて、 台所がやけに広かったんだ…って。 迷ってしまいそうなほど広かったんだ…って。]
(664) 2014/06/29(Sun) 20時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/06/29(Sun) 21時頃
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……どういたしまして。
[宇佐美が嬉しい事を言ってくれたから、 はじめちょっと驚く風に固まった顔が溶けて笑う。 チョコもシューも食べない宇佐美だったから 美味かった?とは訊かない。
眠っている隙にこっそり撫でた時より 意志が明確な仕草で宇佐美の髪をゆるゆる撫でる。]
ぁー…なんか。 宇佐美が幸せになると良いなぁー…とか。 思ってしまった。
[急に。ふわっと。そんな気持ちが生まれた。 そしてそんな気持ちのまま、もうひと撫で。]
(678) 2014/06/29(Sun) 21時頃
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ゃー…明日も、明後日も、ずっとな。
[ひとしきり撫でた髪がちょっとごちゃついたので、 元通りの宇佐美になるよう髪型を整え直した。 今の宇佐美の髪、煙や肉やちょっと煙草の匂いもかな、 これはこれでたぶんおそろいな匂いだなぁなんて思い。]
…全部終わったら、風呂な。
[改めてお風呂お願いしますの約束。
この騒ぎが終わったら、という意味で。 宇佐美が抱えている様々なことを俺は知らないけど、 知っててもたぶん同じように言う。
酒の話には「飲んで……へん」と解りやすい嘘ひとつ。*]
(691) 2014/06/29(Sun) 21時半頃
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……大人の階段上ったのな。進よ。
[落ちた茄子(>>688)を箸で拾い上げて食べる。 生焼けだってかまわない。茄子美味い。すげぇ美味い。
ビール専門の俺は日本酒に大人の貫禄を感じた。 揶揄のつもりがしっかり関心したふうな声音になって、 なんだこれってちょっと笑ってしまったから やっぱりからかう感じに落ち着いた。]
ぁー……あるなぁー…知らねぇ事。たぶん。 …おもしろいよな。大人。
[ちょっと細くなった進の目を見る。 目線の高さがほとんど同じ進の目は見えやすい。 同じ世界を見ているような錯覚が生まれて、 俺はこうしてこいつの目見るの、ちょっと好き。]
(696) 2014/06/29(Sun) 22時頃
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……飲んだのは一本だけ。 もう飲まねぇの。
薫ちゃんは、たくさん飲みなよ。
[目が合ったら、歩み寄って手近にあった酒を進めて。 断られたら無理には注がないけれども。
「昨日の方が楽しかった(>>664)」と、]
…やっぱ、一緒に作った方がさ。楽しい。
[苦笑いに近い大人の笑い方で言ったところで。 芸の帰還(>>704)と相成ったようで。
キムチわーいと諸手を上げて芸を迎え入れ、 彼のために肉を焼きにかかる檀の傍を離れた。 攻太…どこで修行してきたんだろうか。韓国か。*]
(715) 2014/06/29(Sun) 22時半頃
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――花火――
[手持ち花火を握る進(>>712)の姿を眺めて、 先程の宣戦布告(>>709)はなんだったんだろうかと ちょっとばかり思い出し笑い。
もっと大人に…と行った進は今、 あきらかに少女趣味な花火を握っているわけで。 大人って、なんなんだろうか、と。
南方や檀の様子を盗み見た。]
………さんきゅー。ばしばしやろーぜ。
[結局、解らないまま。 やっぱり俺も渡された花火を握ってニィと笑う。 これでも27歳、社会的には十分大人なわけですが。 楽しいときには、なぁんも考えず、笑っとこう。]
(721) 2014/06/29(Sun) 22時半頃
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部屋ん中でも、ぶっ放したけどなぁー…どーんと。
[昨年の夏―…俺は健やかに働いて日に焼けて、 休日や夜中に進の部屋へ押しかけてゲームをした。 テレビ画面の中も明るくて鮮やかだったけど。
三次元だと、匂いとか手触りとか、そりゃもうリアル。
綺麗だと改めてこぼす進の脇腹、肘でついつい。 ゲームしてる時と変わらないコミュニケーションも、 ちょっと格別に思えるのだった。]
進は、大人になって…何すんの?
[そしたら来年はこうして遊べねぇのかなぁー…って 一抹の寂しさ滲ませて。]
(752) 2014/06/29(Sun) 23時半頃
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……肉、焼いてやろーか?
[元気いっぱい二十一歳児な芸(>>750)を見て、 花火をかざして見せてやる。
花火で焼いたお肉美味しいかもよ?
勢いをなくして終息した花火はしかるべき所へ捨て。 次の一本のための火を進の花火から貰い。 光は絶えない。]
(753) 2014/06/29(Sun) 23時半頃
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……攻太!おまえ!アホだな!
[確信。 猫よろしく威嚇する芸に、それはもうはっきり言った。 そのすっぱりとした断言も、冗談の域にあるのは明白。 なにせ俺は笑っている。
芸の肉を焼いている檀や管理人へと、 子守大変だねーみたいな眼差しを送った。]
んー……探さなくても、進は居るだろ。 ここに。
[今も、昨日も、昨年の夏も、進は居る。 そういう話でも無いんだろうとは知ってるから、 「…わかんねぇのだけど」と加えて濁す。 ついでになんとなく、照れ隠しめいた弱い笑み。]
(769) 2014/06/30(Mon) 00時頃
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