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84 Es 3rd -Test days-
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[ソファーとテーブルの隙間に倒れ伏す藤之助を見下ろすと、 しゃがみ込み、うつ伏せに転がした。
緩く縛った長い髪は、横へ流すも首筋を隠し。 本紫の着物の襟を掴むと、ひと思いに背を肌蹴させた。
背後から、覆い被さる様に口を寄せ。 其の肌に、牙を立てる。
つぷり、と球になって滲む血を、舌先で転がし吸い上げて]
酒場じゃ世話になったなァ。 あの酒と同様、あんたの血も良い味だ……
[そうして最後に一度、深く其の身に己の牙を喰い込ませた。 溢れる鮮血を白手袋に吸い込ませる]
――採取完了、っと。
(72) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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悪く思うなよ。此れも仕事なんでね…… あんたの親族の為とでも思っておいてくれ。
[立ち上がり、白手袋を袂へと放り込む。
黒髪を乱し、背を肌蹴た藤之助の姿に 欲望を掻き立てられはしたものの―― 先程の身のこなしを思い出す。
見知らぬ武器での奇襲が上手くいったから良いものの、 痺れが取れた其の時には、手酷い反撃が待っている事だろう]
……そんじゃァ、な。
[踵を返し、玄関へと向かう。 引き止められ無ければ其のまま館を後にしただろう**]
(73) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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―数日後・洋上・セシル宛―
[>>60夕飯時の客船に、静かなチェロの音色が響き渡る。
――愛の喜び。 其の曲が終わった途端、 手の平同士を打ち合わせる、派手な拍手が鳴り響く。
こんな客船には如何にも似付かわしくのない 朱色の着流しに身を包んだ目付きの悪い男が 壁際に背をもたせかけていた。 白手袋を着けていない他は、 赤の世界で出逢ったあの日と全く変わらぬ其の姿で]
――ったく、探させやがって。
(74) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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[睨みつける様な、笑いかけるような、 そんな複雑な表情をセシルに向ける]
怖くないわけが無いとか言われて、 其処で引き下がれる訳無いだろうが……
お前が怖がらなくなるまで、 何処まででも追いかけてやるから安心しろ。
まァ、此処ではなんだし、 積もる話をするために、とりあえずお前の船室にでも行くか?
[言葉通り、逃すつもりは無いらしい。 セシルの肩へと手を伸ばし]
(75) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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[しかしながら―― セシルへと、伸ばしかけた手を宙で留める]
あー――…此れじゃ、俺の気持ちは伝わらん、か。
あんなァ、お前と白髪の小僧のやり取り、 赤の世界から覗き見たんだよ。 お前もあの世界にいた時、 外の世界の事が幻灯機みたいにさ、判ったろう?
[しばし言葉を探し、視線を彷徨わせると]
……お前、さ。 どっちか選ぶ事で片方を傷付けるのが嫌で。
けど、両方に良い顔するのも辛くって。
――自分傷付けたり、一人で逃げたりしたんだろ。
(76) goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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[行方を失っていた手の平は、 ぽふり、とセシルの頭の上に乗せられて]
まァ、俺も、多分あいつも。 お前のそう言う処に惹かれたんだよ。 だから、観念して好かれてろ。
逃げ続けても良い。 ――ずっと、追いかけるから。
[そう言って向けた笑顔は、 此の男にしては照れ臭そうな、そんな顔で*]
(77) goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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―カリュクス邸・テラス―
[>>85大きな鳥と漫才を繰り広げているフィリップを伴い、 邸内を歩いて行く。
>>79テラスへと近付くにつれ、ふんわりとした数々のお菓子と、 ハワードが淹れた豊かなアールグレイティーの薫りが周囲に漂ってきた]
あ? さっき声かけられてたし、良いんじゃねェの? 変わり者みたいだし、気にせんだろ。 俺だってあの子とは、昨日知り合ったばかりだしな。
[知り合ったというか――、突撃お前が晩御飯状態だった訳だが。 そんな事はおくびにも出さず、フィリップへと振り返る。 慣れていない為、肩で暴れるナナコロを手で抑え]
そういや、……あんたも吸血種なのか? ――あんまヒトに、慣れてなさそうだ。
[そんな事を、聞いてみた]
(93) goza 2014/07/31(Thu) 22時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 22時半頃
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―数日後・洋上―
[>>106自分が此処に現れた事は、 セシルにとって余程予想外の出来事だったらしい。
>>107楽団員に促されるまま、 夢遊病者の様に此方へと連れて来られる。 びくりと肩を揺らし、恐る恐る見上げる様子は、 まるで悪さを見つかった子供の様で。
緋色の世界での頑なな拒絶の裏側の、 セシルの脆さ、本心に漸く迫れたのかも知れず]
(113) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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>>108 ――ずっと側に居る、っただろう。
[楽団は、次の曲の演奏を始めていた。 其の柔らかくも切なげなメロディーに乗り、 遠くの空を海鳥が舞っている。
あの鳥の様に自由になりたくて、 セシルは此の船に乗ったのかもしれない、と そんな事を思いながら、彼の言葉に耳を傾ける]
良い相手は、もう見つけた。
そいつが俺以外の誰かの為に、 自らを損なおうとしたのはそりゃア……辛かったが。 我儘ならしょうが無いだろ。
そう、したかったんだろ?
(114) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[>>109彼自身の過去と、自分が想いを告げた事、 そして亀吉との因縁で―― 彼の心は、身動きが取れなくなったのかも知れない。
なんとはなしに、セシルの髪を静かに撫でれば、 其の顔に、朱が上がり]
あァ、其の点は問題無しだ。 無事に元々の依頼は完了。 そんで――… 今まではタイムインシュアランス社って保険会社勤務だったんだがな、 タイムスクープ社っていう、まァ、新聞社みたいな所に転職した。 此処の時代のな、現地特派員って訳だ。
だから――、ずっと側にいられる。
(115) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[先だっての依頼は、見事藤之助の一族がビンゴだった。 依頼を果たし、血液採取用の白手袋ももう必要無い。 元々時間移動は、 吸血種の肉体で無ければ耐えられない程高負荷で、 莫大なコストも掛かる。 時空間通信のみで維持できる、 現地特派員を置いた方が会社にとっては利点が大きかった。 ……ただ、成り手がいないだけで。
そんな諸々の事情は省きはしたが、 妙に嬉しげな声色で、状況の程は知れただろう]
つー訳で、此れからもよろしくな。 俺の居るべき場所は、お前の側だから。
(116) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[食堂を出るセシルの後ろを、少しだけ遅れて付いて行く。 部屋の扉が開けば、悪徳セールスマンの如く、 足先を差し込み閉まるのを防ぎ。
其のまま力任せに部屋へと侵入した事だろう。
セシルが扉を閉めようとするならば、 ――体当りして、諸共に*]
(117) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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―数日後・洋上―
[>>124後ろ手に、扉を閉めた。 カチャリという施錠音と共に、外の賑いが遠いものとなる。
時は、――夕刻。 窓から差し込む月明かりと、 室内灯の揺れる灯りが二人の姿を照らし出していた]
そうだな。 良い部屋だ――…
そして、良いチェロだ。
(128) goza 2014/08/01(Fri) 03時頃
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[此方を伺いながら、チェロをケースに仕舞うセシル。 其の言葉に暗に含まれる意味など素知らぬ顔をして、 彼の方へと歩を進める]
だが俺が音色を聞きたいのは―― 生憎と……、此方の方でね。
[セシルの手が塞がっているのを良い事に、 真正面から其の顎を捉え。 唇を奪いつつ、ベッドへと押し倒すべく、体重をかけた] お前が俺を遠ざけようとするのなら、 俺は、な。 全力でお前を手に入れるだけなんだよ――…
[それはまさに、噛み付く様な、口付けで*]
(129) goza 2014/08/01(Fri) 03時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/08/01(Fri) 03時半頃
ライジは、んじゃいてきま!おっへんじまだかなー?(ソワァ**
goza 2014/08/01(Fri) 08時半頃
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―数日後・洋上―
[>>146ケースへと本体を仕舞い終え、 チェロの弓を手にしたままのセシルの顎を捉える。
振り向かせつつ、――折重なる様にキスをした。
>>147セシルの背が沈み込み、ベッドがギシリと悲鳴を上げる。 そうして舌同士を絡め合い、吸い上げながら―― セシルの唇を、傷付けた] ――ッ、ハ……っ、 "見てた"って言ったろう……?
[鮮血で口の周りを紅く染め、腕の下のセシルを睨めつける。 弓を手放し、両手で押し退けようとはしてくるが、 其の抵抗すら心地良く]
(149) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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お前が燃えつき、そして、あの男に唇を奪われるのを――… 俺がどんな思いで見ているしか無かったと思う?
駆け付けたくても、てんで場所は判らずに。 ただ、ひたすら。 他の男に想いを寄せるお前を見ているだけしかできなかった気持ちを。
…――漸く、手に入れた。
(150) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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[其の紅い瞳には純粋な喜びの色が浮かび。
蹴り上げられるその前に、 セシルの長袴を膝で押さえつける。 其れはまるで苔色の蝶の翅を、ベッドへ縫い止めるかの様で]
同じ手を食うわきゃ無いだろう?
さァて、お仕置き、しなくちゃなァ……
[じわり、じわりと。 セシルの両足の間へと落とした膝頭を 上へと押し上げていく。
やがて辿り着いた膨らみに、ゆっくりと圧をかけながら。 長袴へと、手をかけた――*]
(151) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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―カリュクス邸・テラス・フィリップ宛―
>>139 吸血種…をご存知で?
[犯行現場を見つかったこそ泥の様な。 警戒感と後ろめたさを剥き出しにした表情で、 フィリップが此方を見やる]
――そりゃァ……
[館の主も、先程見かけたケムシもハワードも、 今日呼ばれたのは吸血種ばかりで。 自然フィリップもそうだとばかり思っていたのだが]
ん――…口で説明するのは、面倒だな。
(157) goza 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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[改めて、向き直ると。 フィリップの肩口、巨大な鳥が乗っていない方へと手を掛ける。
引き寄せれば、首筋へと牙を突き立て。
ぴちゃり、ぴちゃり……ずちゅる、ずちゅる、と。 音を立てて舐めとった。
仕上げに白手袋で傷口を拭き]
――まァ、こういう事だ。
此処にいる他の奴らも大概がな。 ……独りっきりだとか、思ってんなよ。
[そう言うと、口元が汚れたから洗ってくる、と。 >>140呆けた様子のフィリップをその場に残し、歩き去った。
もうテラスまで目と鼻の先。 迷う事も無いだろう――**]
(158) goza 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/08/01(Fri) 17時頃
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―カリュクス邸・藤之助宛―
[水場を見つけ、口と、ついでに顔を洗って。 犬の様に首を振りつつお茶会会場へと向かう]
……げ。
[>>161背後から声をかけられ振り向けば――… 昨晩狼藉を働いた藤之助が、 僅かな罅の入った笑顔で立っていた。
考えてみれば顔の広そうな彼が 此のお茶会に来る可能性は低くは無く。
慌てて両手を肩口まで上げ、敵意の無い事を表明すると]
(178) goza 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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おぅ、お陰さんでな――
もう、あんたに手は出さねェよ。 今日の俺は此処のお嬢ちゃんの手伝いだ。
休戦協定といこうぜ……?
[冷たい殺気を浴びながら、 そんな、虫の良い嘆願を藤之助へ。
>>148やがてそうこうしている間に、 フィリップの芸が皆の目を集め始めた事だろう**]
(179) goza 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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―数日後・洋上―
>>180 ――何が、駄目なんだ? あいつには唇を、心を許しておいて。
俺の事は、また――…燃やして、遠ざけるのか?
[其れは喉の奥から絞り出す様な、 苦しげな低い声で。
あの時容易く炭化した腕を、 見せつけるようにセシルの横顔の直ぐ側についた]
(185) goza 2014/08/01(Fri) 23時頃
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>>181 ハ――ッ、身体の方は随分と、素直じゃねェか……
[膝の刺激に上がった小さな嬌声に、 口の端を歪める。 腰紐を解いた袴を、下着ごと半ばまで引き下ろし。 セシルの"もの"を剥き出しにする。
乱れた本紫の着物の隙間に手を淹れて、 やわやわと、抗えない刺激を与え]
ふぅん、自分が此方という事は――… ヤられるのは、初めてかい?
[言葉に滲む僅かな喜色。 前面を弄っていた指先は、両足の間から、 一つ、一つ。 セシルの形を確かめる様に、後方へと――*]
(187) goza 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―夜更け・藤之助宅外・ガーディ宛―
[採取した吸血種達の血液を、未来へと転送する。 其れらは解析され、 多額の遺産相続の資料として使われるのだろう。
事前に資料として手渡された中には、 身体能力を加速させる者や焔使い等、 数々の異能に関する注意書きあった。 対処方法はただ一つ、やられる前にやり、 後は逃げの一手だと――…
そんな鼻紙代わりもならない諸注意の中でも、 死神と呼ばれた異能は実に不可思議だった。 書いてあるのは戦果のみ。 其の能力も、素性も、全くの白紙だった]
(207) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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――誰、だ……?
[全身に、藤之助の血の匂いを纏わり付かせながら。 何者かに見られている様な気がして振り返る。
――――誰も、いない。
けれど確かに何かの気配を感じる気がして。 怪談じみた死神の記録を思い出したのは、 おそらくは其のせいだっただろう。
周囲に神経を張り巡らせ、 再び、歩き始める。
そして、
数歩]
(208) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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トサリ、と。
――倒れ伏した。
其の瞳には、何も映らず――**]
(209) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―数日後・洋上―
[>>201何処か口篭るようなセシルの迷い。 異能を使えば、自分など一瞬にして 消し炭にするのは容易いだろう。
――けれど、其れが出来無い事が判っていたから。
亀吉を傷付けるよりも、 自らを燃やし、彼の心に残ろうとしたセシルだからこ其の揺れが。 狂おしい程に愛しく、己の理性を焼いていった]
(217) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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>>202 はーん……久しぶり、ねェ…… 其の以前の奴が、羨ましくて妬ましくて、 まったくもって、仕方が無いよ――
[多くを語らぬセシルの耳元で、 自嘲するような声色で囁いた。
そうして、セシルが自らの腕へと噛みつき、 声を殺そうとするのを見れば]
そんな事をしちゃあ、お前の声が聞こえんだろう?
[セシルの体躯をうつ伏せにさせながら、 腕を引き、口から腕を引き離す。 唾液混じりの其の傷口へと、ちろちろと、舌を這わせ。
下肢を弄り、窄まりを探っていた手を 一度袂の中へ戻せば――]
(219) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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普通にやっちゃァ、お仕置きにならんよなァ――?
[枕に顔を押し付けたセシルに、其れは聞こえただろうか。 手に持つは、冷たく光るスタンガン。 その丸い先端を、軽く弄っただけのセシルの後孔へと、 無理矢理に押し込んだ。
――出力は、最小限。
歪なダンスを踊らせる程度の電流を、
一度、 二度、 三度と――*]
(221) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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―芸術劇場跡・フィリップ宛―
[お茶会の後――テラスの椅子を片付けていると、 フィリップが声をかけてきた。
鳥男の肩に鳥は無く。 ショーの一環とばかり思っていたが、 森の環境が気に入ってしまったのだろうか、と。
そんな事を考えていた矢先であったから。
「死に方を、教えてくれ。」
至極真面目な、其れでいて狂気を孕んだ眼差しで、 そう告げられた時は聞き違いかと思ったものだったが――]
(242) goza 2014/08/02(Sat) 01時頃
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