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64 さよならのひとつまえ
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真っ赤だぞ
[そう告げて、表に出るのを促す。
保元の財布には手をつけず、自分の財布を開く。 特急電車で交通費まで多く使わせているのに ここで金を払わせるのは、俺の小さな自尊心が許さない*]
(201) motimoti 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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“ つきましては、左記の要領で同窓会を開催したくご案内申し上げます。 ご多忙中とは存じますが、しばし日々の雑事を忘れ、懐かしき面々と語らいながら、楽しいひと時を過ごしたいと存じますので、ぜひご参集くださいますようご案内申し上げます。”
[なんて、定形文通りの案内状を書いて。 固すぎるかな、と首を傾げ、一文書き加えてみる]
“ まあざっくり言うと、10年たったしタイムカプセル掘りに行こうぜお前ら。 ”
[砕けすぎた]
(*60) kaisanbutu 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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― 一人と一匹の朝 ―
!
[なんとなく、を一匹しか見ていない部屋で装って。 荷物の整理をしながら、ちらちらと視線を投げていた携帯が。 呼び出し音を奏でるのに、すぐさま飛びつくも。 嬉しさと、よく分からない戸惑いで、6コールほどためらったあと。]
(202) sayclear 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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はい、小熊です。 …おはよ、利政。
[その声>>*56はすぐ傍から聞こえてくるけど、ここには居ない。 とおくの喧騒に、そいつらは利政と今この瞬間すれ違ってんだなぁ、と思うとちょっと羨ましく思いながら。 出来るだけ今までどおりに聞こえるよう、でも大事に噛みしめるよう、挨拶を返した]
(*61) sayclear 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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― 自宅付近 ―
そうだな、もう春だってのに お前が行くとこは気温高いといいよな
[隣を見下ろすより早く、手を攫われた。>>181 触れる指はじわりと体温を孕んでいて、 明らかに俺の手の方が冷えている気がした
少し考えて、一度手を離してポケットの中に指を進める。 コースターを取り出して、逆側の方へと移してから]
…… どう?
[保元の手を掴み、俺の手ごとジャケットの衣嚢へ収める。 誰かに見られたら、なんて考えていないのは。 街灯が少ない地域だから、きっと視えないだろうって。*]
…でもな。お前の手の方があったかいよ
(203) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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― 俺宅 ―
[古い外観のアパートの一階が俺の家だ。 鍵を開けて中へと通し、遅れて俺も靴を脱ぎ上がる。]
なんか、…変な部屋ですまない。 狭いし
[冷蔵庫洗濯機電子レンジの家電はまあいい。 窓に掛かったカーテンは小花柄で少女趣味のような雰囲気。 薔薇とビーズをふんだんに使ったタッセルもどうかしている。
ちゃぶ台と呼ぶのは微妙すぎる黒猫脚のローテーブルは 板が紫という毒々しさを放っていた。その上にノートPC。 まだ開けてないダンボールの上にミットが置かれている。 その横に、畳まれた布団があった。]
(204) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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─ 退寮日の駅前 ─
[バスでの楽しい時間は瞬く間に過ぎ、皆と握手を交わし、両親の待つ車へ向かう。]
あ、ちょっと待って。
[後部座席へ乗り込もうとする前に、明智がこちらへかけてきた。>>196 開けた扉を一旦閉めて、歩み寄った。]
なに?
[空けられた間に、首を傾げる。]
あぁ、その約束。 忘れてねーよ、必ず連絡するから!
[胸に押し当てられた拳に返すように、明智のこめかみに、ごく軽いパンチをくらわせた。]
(205) nordwolf 2014/04/06(Sun) 22時頃
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お前こそ、それまでに一人前のカメラマンなってろよ!
[そして、走り去って行く笑顔に、大きく手を振ってから、改めて後部座席へと乗り込んだ。*]
(206) nordwolf 2014/04/06(Sun) 22時頃
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うち、あれなんだ。 風呂とトイレが一緒になってるから、 シャワーだけの方が良いかもしれない
近くに銭湯あるから、足伸ばしたかったら そっちに行ってもいいしさ。
[どうするか、と問う前に。 スポーツバッグを預かって端にでも置いておくか。]
あと、布団が間に合ってない。 俺は畳で寝るから、お前は布団使っていいぞ。
[一番の心配はこれだと思うので、先に告げておくとしよう]
(207) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[まだ大学も始まっていないし、寝ているのだろうか。掛け直そうかとも考えた時、声が聞こえて来た。>>*61]
もしもし? もしかして寝てた? はは、なんか小熊ですって変な感じだな。
[返ってきた朝の挨拶は、少しとおい。 これからもっととおくに行くのだと思いながら、視線を落とすと聞き漏らさないように耳に集中する。]
俺は今、寮を出て駅に着いたよ。 これから電車乗り継いで空港に向かうとこ。
[やっぱり部屋で掛けた方が良かったかなと少しだけ後悔する。さすがに朝早すぎるかと、遠慮したのだ。]
(*62) SUZU 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[錆びついて軋んだ音を立てながら、窓を開き。 放り出しておいたスリッパを履いて、ベランダへ出た。
電波に問題は無いけど、この方が近くなるような、そんな錯覚だ。 ガラスに遮られていた潮騒の音や、鳥の声が近くなる]
寝てねーっての。ちゃんと待ってたぞ。 ただ、なんか、いざ電話来たら取るのがもったいなかったっていうか。 い、一応親しき仲にも礼儀ありっていうか、なんか緊張したんだよ!
[寮生活では滅多に見ることのなかった、朝の空を見上げる。 この空を飛んで、遠く遠くへ旅立つ声を、ちゃんと次に聞く時まで覚えておけるよう、耳に刻みこみながら]
お疲れさん。卒業おめでと、利政。 …悪かったな、忙しいとこ、わがまま言っちまって。
連絡取る方法は、ちゃんとあるけどさ。 どーしても、声聞いときたくて。
(*63) sayclear 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[道順についてのやり取りは幾らかあっただろう。 博へと向けた電話を断られれば、その文句に目を細め。しかし無理強いはしない。引き寄せて最後の挨拶をしてから、切る。相手に告げた通り、どうせまたすぐに連絡を入れるだろう。 ひとつ長い息を吐きながら、通話の終わった電話に視線を落としていれば。博から差し出されたスマートフォン。映し出された地図。 正しく表示されるそれ。なるほど確かに“嘘は吐いていない”らしい。 受け取って眺めていれば、博のグラスに手酌で注がれる琥珀。 自分もグラスに手を伸ばして、舐めるように味わう]
悪ぃ、俺様ゴールデンウィークはくっそ忙しいわ 母の日が過ぎりゃあ、お盆頃まではまあまあ手が空くんだがな
夏でいいか? 遊ぶの控えて金溜めるかァ
[ぐい、とグラスに残ったものを飲み干して。 一度視線を手元に落し。そうしてスマートフォンを博に返しながら、呟く]
(208) souka 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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────ほんと言うとさァ
さくたろの、最後のメール、あったじゃん 退寮日の、行ってきますっていうメール
……あれ皆に送ったの、俺なんだよね あいつ、それさえ言わないで居なくなったから
[言い淀む。でも彼は最後に「すごいしあわせだ」と笑って手を振った。それが最後の記憶。そんなことをぽつぽつ博に明かして]
だから多分、結構、辿り着くのは難しいと思うぜ 向こうも避けてくるだろうしなァ 莫迦だよなァ、あいつ
[苦笑した]
(209) souka 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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[言われたとおり、先に店を出ておいたはずなのに、目元は熱いままだった。 きっと、涙を堪えているせいだ。
握った手指は思ったよりひんやりしていて、強く握り返すより先に解けてしまった。 いくら人目がないとはいえ、やはり、男同士で手を繋いで歩くなんて……と俯きかけるが、改めて手を握られて、ぱちぱちと瞬き、少し高い顔を見上げた。]
あぁ、うん……すげーあったかい。
……お前だって……
[同じ体温になればいいと。 ポケットの中で、強く指を握りしめた。*]
(210) nordwolf 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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─ 十文字宅 ─
[>>204促されるまま、小さく「おじゃまします」と言って、中に上がる。 電気がつけられ、室内が見えた瞬間、その光景に少し怪訝な表情を浮かべてしまった。]
これ……お前の趣味……?
いや、でも、もう家電もだいぶ揃ってるし、な?
[すごいなと感想を漏らしつつ、視線は、紫色の卓袱台に暫し釘付けになった。 けれどやがて、段ボールの上のミットに移り、漸く表情を和ませる。 和むと同時、片脇の布団の存在に気付き、また少し体温が上がった気もしたが。]
(211) nordwolf 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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あー、風呂……どうしよう、銭湯も魅力的だけど、俺、シャンプーとか持ってきてねーし、それに……
[>>207具体的にどうこうという欲求は多分ないが、疚しい思いは0ではない。 一緒に入って大丈夫だろうかという不安がある。 けど、同時に仄かな期待もあって、何を考えているんだと、スポーツバッグを置く十文字が背を向けている隙に、強く頭を振って、沸き上がるモヤモヤの払拭を試みたのだが]
……ぁ、布団……? いイヤそこはおまえが使えよ! ここお前ん家なんだし、畳では俺が寝る!
[ちゃんと家主が布団で寝ろとの主張は、まだ動揺抜けきらないものになった。]
(212) nordwolf 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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[窓を開く軋む音。スリッパを履いて歩いているらしい。>>*63 微かに聞こえる潮騒と、鳥の声。 目を閉じて、彼がどんな場所にいるのか想像してみながら。]
ほんとかな、もう寝坊しても起こしてやれないし。 ああでも…緊張はちょっとわかるかも。 これまで、こうして電話することなかったし。
[瞼を上げる。駅の屋根の向こう、見える空。 寮から見えた景色とは違うそれは、これからもっと変わっていく。まだ見たことのない空へ。]
ん。忙しいって言っても片づけはとっくに終わってたし。 あっちに着くまではすることもないし。 成斗の方が、新居の片づけで忙しいだろ。
俺も声聞きたかったからさ。 ……見送り、ありがと。
[わがままだとは思っていない。 こうして声が聞けて嬉しいのは自分も同じだから。自然と声が柔らかくなった。]
(*64) SUZU 2014/04/06(Sun) 22時半頃
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いや、断じて違う。
[>>211 そこは絶対の力を込めて全力で否定した。 少し考えてから口を開き、]
いや、まだバイト代出てないからな これは先輩が押し付けに来たんだよ。
どうせなら布団くださいって頼んだけど、 天涯付きベッドしか譲れないって言われたから断念してだな… すまん
[この部屋にベッドを置いたら足の踏み場が消える。 何より畳にベッドって無理がありすぎた。]
シャンプーや石鹸はタオルと一緒に持っていくぞ? 流石に生活してるんだから、その位あるさ シャワーで良いならそれで構わないけども。
(213) motimoti 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[同室とはいえど、風呂の時間帯はずれる事多々。 そういえば卒寮する前、最後に一緒に入ったのは、 確か1か月くらい前の話だった気はするけど]
なんでだよ。飛行機の後も車だかバスで移動あるんだろう? ちゃんと寝とかないと困るだろ。 昨日干したばっかりだから、匂いはしないと思うし
[必死に布団での就寝を押し付けてくる保元に、 なにをそんなに遠慮しているのかと、苦笑を向ける。 バッグを置いて、畳を踏み進み、一歩、二歩。]
それとも、一緒に寝るか? 狭いから勧めないけど
[飯屋に居た時よりも熱く感じる頬に、そっと触れる。 数日前、電話をしながらパソコンの画面をなぞった事を思い出した ここのラインを触ることができるのも、会わないと無理な話で。
半ば冗句のように聞きながら、視線を保元の顔へと下ろす。]
(214) motimoti 2014/04/06(Sun) 23時頃
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− 十年後 −
[セットしていたアラームが鳴る。手を伸ばして、それを止める。 いつもならばそのまま起き上がり、支度を始めるのだけれど、今日は違う。 今日は、違うのだ。
この天井を見上げて過ごす朝は、何度目になるだろう。 いつからか、数えることをやめてしまった。 この天井が、かつての寮の天井ならば良いと、願うこともなくなってしまった。
ようやく体を起こせば、大きく伸びを一つ。 洗面台までのろのろと歩き、長く、柔らかく伸びた髪を梳く。 3つに分けて、編みこんでいく。
ヘアゴムで髪をまとめながら、決めておいた服に袖を通す。 黒いシャツにループタイ、ライトグレーのスラックス。 パステルカラーだって気付いたら着なくなっていた。
自分だって知らないうちに、自分も変わっていくのだろう。 自嘲するように、笑う。]
(215) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[数分後、主要駅を目指して走る電車の中に、最低限の荷物を持った姿はいた。 一日二日は宿泊できる備えだけれど、そのまま一日で帰ってもいいな、などと大雑把に計画を立てる。
主要駅まで、時間はかかる。 すこしだけ仮眠を、と、背に体重を預け、目を閉じる。
途中、乗り込んできた男子高生達のふざけ合う声が聞こえ、薄く目を開いた。 10年。 10年のうちに、あの声達とは遠くに来てしまった。
今だって変わらず星を見ている。 見ているけれど、昔ほど純粋に楽しめていただろうか。 今の仕事が、嫌なわけではないのだけれど。
引きずられそうになった思考は、調度良く響いてきたアナウンスにかき消される。 おります、と、適度に人が満ちてきた車内に告げながら、出口を目指した。
そのまま、新幹線乗り場へと向かう。]
(216) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[アリスが干したグラスへと、酌をする。 雨垂れのように落ちる言葉を、表情筋の乏しい顔で受け止め。 しあわせだと口にした朔を思い浮かべてみた]
……朔はいつもみんなの中心にいるくせに、ゼロ距離まで近付かせない奴でしたからね。 なにも言わずにってのは、らしいっちゃ、らしいか。
[明かされた、なにも告げずに消えたという真実は、すこんと胸に落ちた。 それから、それをアリスだけが知っているという辺りに、なにか理由を感じ取り、口元に不覚の笑みが浮かぶ。
グラスのふちを噛み、少しだけ考える]
うさぎ狩りらしく、罠でも仕掛けますかねえ。 ミスターユリシーズに呼び出してもらって待ち伏せる、とか。
[などと、酔いにふわつく言葉を紡いでから。 ふっと視線をアリスに向け、小首を傾ぐ]
(217) kaisanbutu 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[滑らかに滑りだした車内と外とを区切るように、窓際の席、カーテンを下ろす。 イヤフォンの耳からは、アップテンポの曲。 大学に行くまでは聞こうとすらしなかった曲だ、らしくない、と言われるだろうか。 高校生の時の自分らしさなんて、もう、よく覚えていない。
今の自分に、慣れすぎていてる。 変化を、受け入れてしまっている。 あれだけ拒んていたというのに、時間というのは、残酷だ。
音量を絞れば、目を閉じる。
楽しいことを、考えよう。 感傷に浸っていては、楽しくなるものも楽しめなくなる。
その思考の根底は、今だって変わっていない。 そう、大丈夫、変わっていないのだ。
楽しいことを、楽しいことを。]
(218) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[うとうとと、眠りと覚醒の狭間を漂っていれば、目的の駅は直ぐだろう。 ここからは、あのバスだ。
まだ、あの時刻表は健在なのだろうか。 多少はずれているのかもしれない。
余裕を持って出てきているから、大丈夫だろうけれど。
もしかしたら道中、誰かに会うかもしれない。 その時は、どうしようか。 どんな風に、笑っていたっけか。
とにかく、笑顔を浮かべればいい、そして、それから、]
―――― ……久しぶり、
どれくらいぶりかな、……あっという間だったね?
[10年なんて、なんとも無かったという風に、挨拶をすればいい。**]
(219) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 23時頃
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そういえば。 朔のルパン野郎が、寮を出る前、僕に勇気という抽象的なものを求めてきたのですが。
アリスさんは、なにか事情をご存じですよね?
[断定系。
真顔でじっとアリスを見た後、グラスの酒を舐めた]
まあ、別にどうだっていいんですけど。
(220) kaisanbutu 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[吸いこんだ空気には、磯の香りが混じっている。 まだ慣れない匂い。 背後の部屋の中で、同居人がちいさなくしゃみをしたので、窓を後手で閉めた]
ホントだって! ちゃんと、毎朝おはよって言う時間取って出られるように、起きるつもりだし。
電話したって、用件ちょっと話すくらいで、…なんつーか、電話が目的ってことなかったし。 電話するより、会うほうが…早かったし。
[言い訳のように、空を見上げたままつらつら吐く言葉は。 今はまだ、『そうだった』なんて過去として、きれいに割りきれてはいないけど。 懐かしくても羨ましくても、後ろ向きにはならないよう、つぶやいた]
(*65) sayclear 2014/04/06(Sun) 23時頃
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もっと荷物紛れ込ませとけば良かったかね。なんてな。 すること無いときこそ、本の出番だし。 こっちの部屋は…まあ、なんとかなってるよ。
[だれと共有するでもない一室。 振り返れば自分の荷物しかない空間に、星の王子さまとスケッチブックが棚に収まっているのが嬉しい。 それと、見えないけれど机のひきだしに仕舞い込まれた、ねこの意匠も。]
…ん。見送らせてくれて、こっちこそありがとーだ。
[きっと会いには行ってしまうけど。 まぶたを閉じる。柔らかなこえ>>*64に、彼の笑顔を思い描く。 ずっと、後ろめたくて思い描けなかった、笑顔を]
おれは、ちゃんと持ったまま待ってるから。 いってらっしゃい、利政。
(*66) sayclear 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[>>217博の言葉に頷く]
そうね、あいつはいつも輪を作るが群れの頭じゃなかった そこまでは俺も気付けていたけど、それ以上はどうしても壁があって その壁を、何度も蹴ったんだけど
[蹴ろうとして開け放たれてしまったのだけど。 花は既に届けられていた。枯れない花。咲かせたのはぼくだと。 あの日に想いを馳せながら、注がれたグラスに礼を言って。舐める。ふと博の口元に笑みが浮かぶのを見て。 リナリアのうつくしさが重なる。目を細める]
ミスターに“道順”を訊ねただろ “こちらから何かを送った場合、あんたはそれを彼に届けてくれるかどうか”
────送るのが人間でも構わねぇよな?
[向けられる視線。傾げられる首。それに口の端を吊り上げてにやりと笑う。さっきの会話がすでに罠でもあるのだと。 ただ、続く>>220博の言葉に。動きを止めた。じっとこちらを見るその視線を受け止めて、瞬く]
(221) souka 2014/04/06(Sun) 23時半頃
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──────勇気
勇気、か あいつひろにそんなこと言ってたのか そうだな、うん、知ってるよ そんときゃ気付かなかったけど、あいつの背中を最後に見送ったの
……俺だったし
[どうだっていい、とくくられた言葉に、少し首を傾げて。
─────“Loveing rabbit”。 ─────恋する兎。
お前はいまも変わらず俺の視界の外から恋をする眼差しをこちらへと向けているのだろうか。莫迦、ともう一度、小さく口の中で呟いた。 訊きたかったら聞かせるけど、訊き出そうとしないなら語らない。 そんな曖昧な笑みを博に向ける]
(222) souka 2014/04/06(Sun) 23時半頃
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あ、あぁ……違うのか。
[全力否定>>213に、ちょっとだけホッとした。 そして先輩と聞いて、多分に漏れず、あの先輩を思い浮かべた。 直接深い関わりがあったわけではないが、あのインパクトはそれでも強い。]
いやお前が謝ることじゃ……
……そうか、じゃあ、風呂にしようかな折角だし。
[ここで否定するのもおかしな気がして、頷く。 ほんの一ヵ月前は、別に、意識などしなかったのだ。 それに十文字の態度を見るに、きっと動揺しているのは自分だけだ。
胸がちくりとして、僅かだけ、睫毛が揺れた。]
(223) nordwolf 2014/04/06(Sun) 23時半頃
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