64 さよならのひとつまえ
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ジェレミーに13人が投票した。
ジェレミーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ススムが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ダーラ、ライジ、ナユタ、チアキ、ザック、リー、シメオン、ジャニス、ドナルド、フィリップ、トレイルの11名。
|
− 寮母室 −
[連日届く書類に、小さくため息をつく。 こんな小分けにせずとも、一度にまとめてくれればいいのに。
ダーラ[[who]]とドナルド[[who]]の名前に、目を眇める。
平日も土日もあったものじゃない。 ここが年中生徒の家であるならば、自分も年中彼らの母でなければならない。]
(0) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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…… なんで寮母関係のまで混ざってんのかね。
[小さく悪態を吐きながら、封筒の中を見る。 ナユタ[[who]]への書類と、後何枚か、残っているだろう。]
(1) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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小熊ー、保科ー、書類が来てるから寮母室までー。
……それと、卒業生。 卒業したからって、何してもいいってわけじゃぁないよ。 図体は一丁前に大人かもしれないが、あんたらはまだまだガキだ。 ガキだからこそ、暴力はむやみやたらに使うものじゃない。
見に覚えのある者は反省するようにー。
[噂は耳に届いているけれど、届かないふりだ。 彼らの母ではあるけれど、彼らの指導者ではない。
どの道をどう選ぶのかは、彼ら次第なのだから。*]
(2) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 01時頃
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─夕暮れの校庭─
[片付けの話しが出たら、明日にしようぜと声を掛けた。 せっかくなのだし、雨も降りそうにないし、そんなに急いで消すこともないと。怜二が見てくれたのかも分からないし、と。 >>3:561那由多と視線が合えば、声を掛けられ。自分も「ああ」と短く返してその背中を見送る。 朔太郎がその場に残れば、静かに視線を向けるのだけど]
(3) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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─ 深夜の屋上 ─
[十文字の声が聞こえても、今度は心臓は跳ねなかった。 たぶん今は、そんなもの超えてしまっているのだろう。]
あー、悪いな。 こんな最後の最後に、寮則破らせちまって。
[缶コーヒーを投げ渡す。 声も、冷静なままのはず。]
月が綺麗ですねって、あれ、夏目漱石だっけ。 あと、死んでもいいとか……利政に、前、教わったんだ。
[そう話しながら、東棟の屋上の端、ギリギリで校庭が見える位置まで、十文字を誘導してゆく。]
けど、やっぱ俺には、そういうまどろっこしーの向かねーわ。
[指差し、示すのは、校庭に描かれた月。]
(4) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 01時頃
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[他が消されていたか、まだそのままかは分からないけれど。 そこにある石灰の月は、半月ではなく、満月に書き換えられている。
そして、その上に───]
(5) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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すまなかった…
…でも…は…してもお…と…で…たい…
…ひくなよ…べたら…けよ…
…
|
[ おまえがすきだ
新たに書き加えられた文字。
それから、背に隠していたスケッチブックを取り出し、表紙を開いて十文字に見せる。]
これ。
俺がもらっていいんだよな。 他のも、まとめて。
(6) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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―翌朝・見送りの時―
…十文字ぃ。
[翌朝、十文字に声を掛けたのは皆がいる場所でのことだ。こちらを見たタイミングで、昨日十文字が自習室に忘れて行ったネームノートをそのでかい体に押しつけてやる。]
…忘れもん。 必要なモンだろ。
[昨日持ち歩いていたのだから不要なものではないはずだ、中身は見てやったと言わんばかりの口調でそう言って。受け取るまでは押しつけ続け、それから―――]
…十文字、あのさ…
(7) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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………俺さ、
[声が、震える。 ――…でも、これを逃したらもう、伝えられない。 伝えられない――――…伝えるんだ。]
俺…、本当は…、ずっと…
.
(8) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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お前と、友達になりたかった…。
[伝えられるわけがない…本当の気持ちなんて。 でも、もう一つの本当の気持ちを、確かに言葉にして。]
(9) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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[眉を下げて笑い、それから一歩、二歩と後ろに下がり、 十文字へ向けてクラッカーを鳴らす。 天体観測の時に鳴らせなかった、ひとつ遅れた流星群。]
…最後の最後にんなこと言って、ごめん!
………じゃあな!!!
[でかい声で言って見送ってやる。他の友達に見せる姿と同じように、いつも通りの睦井利一の姿で。 バスに乗る仲間達に、さよならを告げた。**]
(10) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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―前日・夕刻の校庭―
シンデモ イキカエル ソレガ ――あっ、戻りやがったな。
[保科とは謎の宇宙人ごっこをせっかく楽しんでいたのに、と肩を竦めて。]
叩くなよ、ちあっちゃん馬鹿になったら責任とれるのかあ? それに、なゆたんも園芸部なら手は大事にしなさいよねっ、もうっ。
[完全に自分のことなど棚に上げて鍵をかけてその鍵を窓から投げ捨てているのである。 トイレットペーパー発言なんてアーアーアーキコエナーイ、だ。]
お〜。 オレはこれしかできんし、これしかないべ。
[睦井に告げたことと変わらない一言が落ちる。 回りに望まれてこうなった朔太郎の言葉は、望まれなかった保科にはどう聞こえたのか。]
(11) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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…お…ならきっと…づかないと…ってたのに…
…が…ぬところだったぞ…
…そう…がそう…った…らしいって…
…は…り…かもしれないけどな
…も…な…を…けたものだと…いつつ…
…にそうなのか…
…られたくなければ…ただ…の…だけ…れば…かったのだ
…されるまま…に…を…けて…
…する…
…で…かれた…いや…
|
そか〜、まあライラ姐が怒らないなら? もしくは片付け、全部やっさんに押し付けんべ。
[保元が残せと言うのは何かあるんだろう。 小熊にも伝えて、片付けは大丈夫だと付け加える。 白辻の言う通り、紐井屋も見ていないかもしれないと考えて。]
んあ、なん?
[屋上に居たであろう十文字を携帯カメラで激写する。 とはいえ画質も粗い、黒ゴマみたいなのが手らしきものをあげている程度の写真になる。 撮り終えてメールを打っている間に、視線に気が付いた。]
ん〜?
[変わらぬ調子で、小首を傾げた。]
(12) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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お…の…い…おいてくつもりだったからな…
…って…ってくれても…ててくれてもいいし…
…いつ…づいたんだ…それ…
…う…なきお…の…
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[>>12ただ黙って、朔太郎に右手を差し出した。 視線は逸らさない。真剣すぎて、無表情で険しくさえあるだろう。 ん、と。手を取れ、と。無言で伝える。
─────先に繋いだのは、お前だろ?]
(13) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 01時半頃
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―前日・自室―
[盛り上がる校庭を背にして、一人部屋に戻る。 予感はあった。 ドア越しに別れを告げたあの時から。さよならの前が来ているのだと。 クラッカーの跡は、一人でさっさと綺麗に片付けた。
ありすの右頬には気付いていた。もし戻って来た彼に、治療の跡が見えないようだったら、氷を持ったバケツとタオルを片手に仁王立ちしただろう。 つまり冷やせ。治せ。なんで怪我してんだよ、無茶すんなよ、…馬鹿。]
(14) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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―翌朝・自室―
[眠い目をこすりつつ、ベランダに立てば、旅立つ二人の姿が見えただろうか。 片付けはまだ残っている。しかし残りは捨てて行くと決めていた。それほど時間はかからないだろう。 たった一つだけ、処遇の決まっていない物を除けば。]
お前どうする?俺と来るか? …それとも、
[隅っこでささやかな存在を主張するサボテンを手に取る。 幾分か元気になっているように見えるが、まだ油断はできない。 手入れを済ませると、所定の位置に戻す。
そのままのそのそと再び布団に戻ると、>>2恒例となったらいら姐さんのお呼び出し。 昨日と違うのは、そこに自分の名が含まれていること。]
……。
[何か考えようとして、 とりあえず、二度寝した。**]
(15) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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はずっと…
…お…に…さよならを…う…の…をしてたんだ…
…
…どうしたら…いいと…う…
…
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いつって、今日の昼。 他も何冊か見たけど、全部、俺だった。
なに、俺ってこんな風に笑ってたんだ。
[手にしていたスケッチブックをぱらぱらと捲り、閉じる。]
捨てねーよ。 明日、全部寮に送る。 そんで、練習きつくて辛い時とか、そうじゃねー時なんかにも、見る。
(16) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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な、なに…? ぎゅってやって、痛くとか、しない?
[差し出された手に、手を重ねる。 おずおずとしていただろうか、それともすぐに乗せただろうか。 自分では判断がつかなかった。
表情はとても真剣だが、それが怖いとは思わなかった。 それは、この顔はとても綺麗だからだ。 それは、この顔がとても だからじゃない。]
(17) 2014/03/29(Sat) 01時半頃
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[>>17重ねられた手を引いて、顎をしゃくる仕草で促す]
談話室行って手当すんぞ お前もうすげぇ腫れてきてるだろ
任せとけ俺様歴戦の猛者だから喧嘩の治療とかすげぇ得意
[握ったからには離すつもりはない。残っていたみんなには>>12明日手の空いてるやつで片付けようぜ、と声を掛けて。 抵抗されなければそのまま談話室に引きずって行きたい構え]
(18) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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お…それは…その…
…が…なくなった…にだな…もし…づかれたら…を…
…な…を…すんじゃなかったと…する…
…は…
…が…だな…
…
…そっか…ありがと…
…
…せ
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[重ねた瞬間、皮膚がピリと痛みを走らせた。]
い、て。
[皮膚が、指が、 が。]
ん〜、腫れてる? 猛者とか全然似合わねぇなアリスちゃん! でもまあ、甘えるかあ〜…明日ミイラになりたくないし。 不死鳥の毛を刈って防具を作る使命があるし。
[二度も抵抗することはなく、きっと思うより素直についていくだろう。]
(19) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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……さよならは……
俺だって、そうだった。 こんなの誰にも言えるわけねーって。 だから何も言わねーでさ、どうせまた野球ばっかの毎日送ってれば、すぐに忘れんだろーって。
けど、今を逃したら、俺、ぜってー後悔する。
[>>+4自分より少し高いところにある瞳を見つめようと、顔を上げる。]
どうしたらって、それ、俺に聞かれても困るんだけど。
[顔を上げたまま、困ったように小さく笑う。]
それとも、やっぱ俺も、博みてーに叫ばなくっちゃダメかな。 魔性だとか、近付いたら妊娠するとか、ひっでーことばっかり言われてるみてーだけど、それでも俺は、好きだって。
ついでに言うなら、謝るつもりもねーし。
(20) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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[>>19思ったより素直なのを意外に感じつつも、手を引いて。談話室へと連れて行く。 中に入れば一応、連中はここを片していったようだ。 朔太郎に座ってろと促し、応急セットを手に彼の向かいに座る。 無言で治療を進めながら、では、喧嘩後の拒絶は部屋に入ることへの抵抗感が強かったのだろうかと心の中で咀嚼する。部屋に何かを隠している可能性。 踏み込むべきか迷いながら、丁寧に全身の治療を終えれば解放するけれど。別れ際に、零す]
────大事なもんまで、棄てんなよ?
[それを俺に伝え、教えてくれたのは、お前だろ? 朔太郎を見る視線は、やはり真剣で、険しいものであるけれど]
(21) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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が…の…を…きだって…った…は…
…くより…に…してたからな…
…もっと…く…ってたら…もできたんだろうけど…
…
…あそこまで…われる…いは…いと…うんだが…なんだろうな
…に…える…
…ここで…ぶ…か…の…が…にも…ってくるから
…それはちょっと…めた…がいいな…
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[視線がずらされる>>+5と、ついこちらも逸らしてしまった。 途端に、糸が緩んだか、今更のように鼓動が早まり、顔が、耳の先まで堪らなく熱くなってきた。]
……んとに、いつのまに描いたんだよ。
[あんな無防備を晒していたのか。 まさか他に見せてないよな、大丈夫だよな。]
ぁ、何……?
[出せ、と言われたとおり、前に出した手は、暗がりでは分からないかもしれないが、やはり赤く色付いているし、きっと、少し汗で湿っている。]
(22) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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[手を引かれて、談話室の中。 実はあまり此処には立ち入らない、人が多くて。 大勢の人の中にいると、紛れて独りきりである事を実感してしまうから。 他人との境界線を引いている自分自身を見てしまうから。
治療されている間は無言で、いつもならなにか冗談や会話が飛び交うのに。 理由はわからないけれど茶化してしまってもダメな、そんな空気だった。 だから施される治療、包帯を巻く指先を見ていた。
どうしてこの指に愛されて、花は咲かないんだろうか。 たくさんの愛――みず――を貰って、それでもどうして枯れてしまうんだろうか。]
―――――――のに。
[自覚のない思いだけが、さよならのまえに蕾を大きくしていく。]
(23) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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知らねーよそんなもん。 けど、そう思わせる何かがあったんじゃねーの?
[>>+6何故かなど、分かるはずがない。 けれど別に今更知る必要もないと、放り投げ]
……わかった。
[叫ぶのは、ハリセンが怖いのでやめておいた。 というか消灯過ぎているのだから、いくら何でも拙すぎる。]
(24) 2014/03/29(Sat) 02時頃
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ん?
[別れ際落とされた言葉は、前に伝えた一言で。]
――――捨てる方がさ、難しいよね。
[やはり返したのも、自分が溢した一言だった。 あの時、白辻が明確な答えを返さなかったように。 唇は、否定も肯定も返せなかった。]
手当て、あんがと〜。 アリスちゃんも顔、ちゃんと手当てしなね?
[つんつんと自分の頬を指さして、告げる。]
(25) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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…お…の…かう…に…れて…ってくれないか…
…こいつも…
…
…
|
[>>23治療中に何か零れた言葉は掠れすぎていて聞き取れなかった。 それが、残念で。拾いたかったな、と思うが訊き返すことも出来ずに。 >>25以前の言葉で紡げば、以前と同じ言葉が返って来る。 あのときは、言えなかったけれど。いまは]
言っただろ、俺は“アリス”を裏切れない だから、本当に大切なもの以外は捨てるしかない その取捨選択はもう出来ている そして間違えない
……お前は? 朔太郎
[いつものように軽い呼び方ではなく、朔太郎と、名前を呼ぶ。 つんつんと頬を指差されるのに、自分も怪我をしていたことを今更思い出して。お前は? と訊いたが、それを今自分に告げなくてもよいと。 無闇に訊き出すつもりもないと、態度で示して。 たぶん、応えを待たずに背中を向ける*]
(26) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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お前が遅いんだよ。
[>>+7軽く唇を尖らせ、抗議する。 一般的男子高校生は、はたしてどちらを支持するところか。]
うるせーよ。 もっと早くに気付かせてくれてりゃ、こんなギリギリになって告白する必要もなかったんだよ!
[>>+8ここまでくると、我ながら逆ギレ甚だしい。 だが、彼の性癖を知った時、どうにもできそうにないと思っていた想いに、微かな希望が生まれたというのは確かで]
……嬉しかったけどな、俺は……
[両手を広げたまま、ぽつりと零して]
(27) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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[その声とほぼ同時に、手の中に落ちたリストバンド>>+9に、目を丸くする。]
これ……
え、お前やっぱ……気付……ッ
[卒業証書の筒の中に、リストバンドを放り込んでいたことに、やはり気付かれていたのだろうか。 動揺に視線を彷徨わせながら、ネイビーブルーのそれを、強く握りしめ]
分かった、連れてく。
[寮まで、などではない。 これから先、二軍、一軍……ずっと。]
ずっと大事にする。
(28) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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ん。
[朔太郎。 呼ばれるのはいつもの名前で、また痛みが走った。
大切なもの以外を捨てると言ったその中に、【朔太郎】が含まれるのだろうと。 思っていて、どうして何を言えようか。 背を向けられる、ほら。]
(29) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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(その視線の先に、)
オレは、いないんだろ?
(いつだって見てきたから、わかってるよ。)
[談話室の中で、決して美形などではない顔が少し歪んだ。 声が出せたのはその背中が廊下へ消えた瞬間だ。]
(30) 2014/03/29(Sat) 02時半頃
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には…やらなきゃならない…があってだな…
…
…それはお…い…だろう…
…お…が…のこと…その…きだったなんて…らなかったし…
…
…
…でも…って…あれか
…ずっと…だった…のか…
…
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ちげーよ。
[ずっと>>+10と言われ、短く否定する。]
多分半年前くらいまでは、俺も、その……あっち側、勝手に囃し立てて、人の気も知ろーとしねーでキモイとか言っちまう、そういう側。
……つかマジで嫌いだったんだよ、ホモ。 小学校の頃、この名字のせいでからかわれたことあったから。
[長くなるから、聞きたければ後で説明すると前置きし]
だから、なんでかよく分かんねー。 けど多分、何かあったんだろ、なんかが。
[誰にでも優しいとか、話しやすいとか。 けれどそれは何か違う気がする。]
(31) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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オレは?
[出て言ってしまった姿に、落としたのは掠れた声。 咲いてはいけないはずの花は、少しずつ、どうしようもなく。]
オレは――
[なんの言葉を綴っているのかも、まるで御伽噺の台詞を辿るように。]
オレなら、咲いてあげられるのに―――……
[枯れてなんて、しまわないのに*]
(32) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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い、いや何でも!
[>>+11本当に気付いていないのか、わざとなのかは分からないが、この件は、10年後まで保留にしてしまおう。 しかしこのネイビーブルーのリストバンドを見るたびに、卒業証書と一緒に眠る、深緑色のリストバンドを思い出してしまいそうだ。]
なんでも……
………。
[顔を覗き込まれ、声が途切れた。 言葉にする代わり、頷く代わりに、一歩前に出て、距離を詰める。]
(33) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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[朔太郎に背中を向けて歩き出す。>>30零された声は届かなかった。 自室へと戻る階段を登りながら、掌に視線を落とす。 今はもう、ぬくもりを知っている手。
繋いだのは朔太郎だ。 教えてくれたのは朔太郎だ。
だから、なにか、自分からも。 返せるものがあればと、そう思うのに。 ぐっと手を握り締める。ひとを殴ると腫れるから、小学生にして自分は足で蹴るという喧嘩の方法を覚えた。 朔太郎の治療をしながら、今後もちゃんとよく冷やせと言葉を掛けたけれど。それは実行されるのだろうか。校庭での那由多と朔太郎のやり取りは聞こえていて、自分も、朔太郎はどこか己を蔑ろにする傾向にあるのを感じ取っていたから。
なにも出来ない自分が、悔しい。 喧嘩の加勢をすることくらいしか出来なくて。 治療に手を伸ばすことくらいしか出来なくて。
それ以上が、どうしても難しい。壁があると感じる。 息を、ひとつ吐いて。部屋の扉を開ければ、恐らく仁王立ちの那由多>>14が待っているだろう*]
(34) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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―早朝・屋上の貯水槽上―
げっ、ライラ姐やだこわい!
[昨夜はあまりよく寝付けなかった。 かわりに朝早く屋上にきて、白んだ空が青くなるのをただ横になって見上げていた。 この空みたいにモヤモヤしたものも、晴れてしまえばいい。 そのためにも早く、早く名前を読んでほしい。 捨てられなくなってしまう前に、捨てていける、その内に。 そう願ったけれど日頃の行いが悪いのか、名前は違う生徒のものを綴る。]
ナルナルとなゆたん、か。 なゆたんは本当に断髪式になんべ?
[今日のイベントはそれだろうか、それとも誰かがなにか計画するだろうか。 ごろりと少し肌寒い空の下、少しの間だけ目を閉じた**]
(35) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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そうなのか…
…いや…も…えたことも…かったけど…
…えば…が…きだったのか…っていう…はあるが
…したのはつい…だからな…
…
…たまたま…きになったのが…ってだけだな…
…うん…を…て…むって…ちになれない
…
|
─翌朝・屋根裏倉庫─
[那由多が起き出す前に、各階に設置されたシャワーを浴びて、足は部屋に戻らず屋根裏倉庫へと向かう。 喧嘩前に怜二と言葉を交わした場所でもあるし、1年の時に彼の姿を見ていた場所でもあるから。なんだか見送りはそこでするのがふさわしいような気がした。 昨日の寄せ書きを怜二が見てくれたかも分からなかったけれど。
静かに扉を開く。誰もいない。怜二がいなくなって、この部屋に足を向ける人間は本当に自分くらいしかいなくなっただろうな、と思う。 屋根裏の小さな窓を開けて。 しかし、そこから校庭が見える>>3:547ことに気付けば。 ああ、怜二はもしかしたらこの窓からあれを見てくれたのではないかと。そう、思えるから。
>>3:541置き去られたライター。 昨日はなかったもの。 やはりずっと怜二が持っていたのだろう。ただ、これに刻まれている文字は“R”で、やはり自分が持つべきものではないと思うから、手は出さない。
ひとり、静かに。丞と怜二の出発を待つ**]
(36) 2014/03/29(Sat) 03時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 03時半頃
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……もしそうだったら、多分、好きなってねーわ。
[>>+12イメージしたのは、よくネタ画像で使われている、ツナギの男だった。 だから、あれはないと断言する。]
高校三年間の授業じゃ、こういうもん、全然分かんねーよなー。
[恋愛は、知識や理屈じゃどうにもならない。
距離が近付けば、15cmの身長差が際立った。 ずっと「野球が恋人」と言ってきた身に、彼女などいた例しはなく、しかも自分より高い相手に、この両腕はどうすればいいのかと戸惑うが>>+13]
(37) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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ぅ、ゎ。
[抱きしめられるままに、背中へと腕を回した。 バッテリーを組んでいたエースと、抱き合って喜んだことは何度もある。 けれど別に、それで何かを感じたことはない。 ただ喜んで、抱き合っただけのことで。
こんな頬が熱いとか、胸が苦しいとか、経験が無さすぎて目が回りそうだ。 丁度肩口辺りにある鼻には、十文字の匂いが届く。 何で、こんないい匂いなのだろう……と思いかけて、全力で荷物を運んで汗をかいた後、着替えすらしていなかったことを思い出し、かたまった。]
(38) 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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ザックは、ライジ(保元)はそういえばちゃんと後片付けしたろうなあ?**
2014/03/29(Sat) 03時半頃
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[硬直した身は、名前を呼ばれたことで、またフッと力が抜けた。 かわりに、涙が滲むかと思った。 いつもとは違う呼び方だった。 名前で呼んでくる友人は少なくないし、球団への登録名も「頼児」にしてもらってはいるけれど、こんなにも、胸に響いたことはない。]
すす、む……
俺の方こそ、その、ありがとう
[絞り出すように声にして、瞼を閉じ、広い背中に回した腕に力を込める。 広いのに、自分より少し薄くて、何だか不思議な感覚だ。
腕の力が抜け、目を開ければ、すぐそこに十文字の顔があった。 吐息がかかるほどに、近い。]
(39) 2014/03/29(Sat) 04時頃
|
|
……す
[これ以上触れてしまったら、離れるのが尚更辛くなってしまう。 野球より、彼をとってしまうかもしれない。
だから、もう離れなくては───
───いや、違う。]
(40) 2014/03/29(Sat) 04時頃
|
|
[これは、約束だ。
遠く離れても、今夜のことはけして忘れない。 前を見て、進み続ける。 そしていつか、この夜のように、夢を現実にしてみせる。
その為の、さよならの前の、約束だ。]
……丞……、……
[緊張で、十文字を掴む指先が震える。
そういえば、以前女子が、食堂で話していた。 キスしやすいのは12cm差だと。
それより、3cmほど、差が大きいのだけれど……───**]
(41) 2014/03/29(Sat) 04時頃
|
|
― 食堂 ― [食堂に行くまでに、くしゃみを数度。 噂>>3:561>>11されているとは知らないまま食堂に着けば、扉にぶつかって転がっている環>>3:546を跨いで食事を取りに行く。
と、数人に話しかけられた。 新聞部なら、例の噂のことを知っているのではないか、と。]
……知らない。僕、そういうの大嫌い。 ネットとか、悪く書こうと思えばいくらでも書けるし。
[珍しく不快だという感情を表に出し、きっぱりと言い切った。 相手は少したじろいだが、尚も言い募る。]
(42) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
|
|
……うるさいなー。 僕、そういう記事書いたことないし、これからも書きたくない。
女子がいなくなった途端、そんな話題で盛り上がるとか、飢えてんの? これからいくらでも可愛い女の子と遊べるのになんで男の話してんの? 君たちがホモなんじゃないの?
[呆れたように、そいつらの顔を見た。
可愛い女の子と。 そう、普通はそうなのだ。 ……ツキン、と自分の胸が少し痛んだ気がするが気のせいだ。]
(43) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
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大体、君とそこの君、体育祭で優勝したー!って抱き合ってたじゃん。 そっちの彼とは、文化祭の時肩組んで歩いてたじゃん。 僕、写真持ってるよ? ネットがホントとか言うなら、僕その写真そこにアップしようか?「付き合ってる」とかコメントと一緒に。
[いつもはにこにこと笑っているが、今は冷たく言い捨てている。 その様子に、漸く相手は押し黙った。]
分かってくれて嬉しいよ。 もうそういう話、僕には聞かせないでね?
[にこっと笑えば、わらわらと散っていく様子に息を吐いた。]
(44) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
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皆好きだよねー。 ワイドショー好きな主婦みたい。
[自分自身の目で見たことしか、記事にしたくない。 そう思っているし、常々そう言って実行している。 部員たちや親しい友人たちは知っていることだ。
だから、ネットの掲示板は見たことはない。 だから書かれている噂というのは初めて知った。 くだらないなー、と思う。 だからこれからも見るつもりはない。]
(45) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
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[食事を終え、思い出したようにカメラを持って屋上へ向かった。 下で撮った寄せ書き。今度は上から全体を撮ろうと思ったのだ。]
あー、やっぱ見えないか、なー?
[カメラを構えてみたが、日も暮れよく見えない。 しかしそこに動く人影>>3:551が見えれば、目を凝らす。
じっと見ていれば半円が丸く書き換えられていく。 そこに書き加えられていく文字。 自分ではない他の誰かに向けられたその言葉>>6が完成する前に、逃げるように屋上から走り去った。]
(46) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
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[部屋に戻れば、何も言わずに布団を被って丸くなる。 環がいれば何か思っただろうか。
胸が痛い。 気のせいだ。 息が苦しい。 屋上から走ってきたからだ。
分かっていたじゃないか。 今更だ。
唇を噛み、漏れそうになる声を抑えて泣いて、気付かぬうちに眠っていた。**]
(47) 2014/03/29(Sat) 10時半頃
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─翌朝・廊下─
なんだよ、あの「ハズレ」って。ドッキリか!がってむ!
[締坂は不機嫌そうに食堂に歩いていく。風に流れる噂について同室からコメントを求められると]
(48) 2014/03/29(Sat) 11時半頃
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それは、アレだ。間接的に俺らのグループを馬鹿にする話になんだけど?
[ゲスな質問に関しては、思いっきりガンをつける。]
これ以上続けるなら、
(49) 2014/03/29(Sat) 11時半頃
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…………タマ、砕くよ?
(50) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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そんなくだらん事してるヒマあるなら、恋でもしたまえ。
[握りしめた拳をパッと開いてひらひらと振れば。1人ぶらりと食堂へ。]
(51) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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─食堂─
さーてめしめ…………
[見送りには、行かなかった。やっぱり素直になれなかった、というのが正しかった、というべきか。行っても何を言うべきか、言葉にならなかったから。]
(52) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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…………!
[締坂は血相を変えて食堂の冷蔵庫を漁る。
一段目、二段目、三段目……………締坂が懸命に見るのは「五段目」の棚。]
(53) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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[三年になり、十文字と保元と同室になった時、帰りの遅い締坂用にルールを作られた。
帰りが遅くなって、鍵を開けて欲しい時は、ノック「五回」。]
(54) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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マジかよ、あのバカ、こんな小細工しやがって…………
[元になったのは卒業式の定番ソングにもなったあの歌。ア・イ・シテ・ルみたいで気持ち悪いと笑いながらも、しばらくは「5」が部屋の中でブームになった。]
(55) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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こういう所がムカついてんだっつーの、バカ。
[開いて出てきたのは、マーシーコーナーのシュークリームとチーズケーキ。 よく理由をつけては、強請っていた物で。]
(56) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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つか、しょっぺーし、このチーズケーキ。本当にマーシーコーナーののかよ、コレ。アイツの手作りなんじゃね。マジ笑えるわー。
[チーズケーキがしょっぱいのは分量が間違ってる訳では勿論なく。締坂はその場で*突っ伏して*]
(57) 2014/03/29(Sat) 12時頃
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が…を…め
…いに…を…めて…き…うのも…
…でそうした…よりずっと…く…じてしまって…
…の…から…た…という…きが…の…で…する…
…は…きっと…
…になってもこの…を…ぶのだろう…
さよならをした…も…けなく…るんだろう…
…のことを…えたいのに…
…な…じゃない…は…に…を…けてしまう…
れろ…
…さよならするのを…れろ…
…
…お…が…になったら…また…おう…
…も…になってるから…きっと…
…でも…もし…それまで…できなかったら…
お…いぞ…
…まで…こえた
…
…
…れ…りに…たけど…
…お…がばかって…うから…れたか…れただろう…
…
これ…い…だから…
…して…いつか…かせろよ…
…
…じゃ…
…
…おはよう
…なし…
…
…
…えっと…おはよう…もう…てる…たかな…まぁいいや
これおれ…ってる…こう…こう…
…
…え…
すまない…ありがとう…
…
…の…を…けながらも
そのまま…が…われるのかをじっと…っている…
…ずっと…
…
…かつおの…なら…けない…じゃないよな…
…か…はどうしても…らなきゃなんないから
…また…おうな…
…
…
…
…お…が
…
…は…これを…って…きたかったの
…は…ってる…
…
…
…
いいさ…に…
…の…くなった…を…うこともない…
…ただ…りできていればいいと…うだけで…
だから…と…の…も…しながら…には…さない…
…いだ…を…えただけ…
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―― 昨夜・自室 ――
[智明が戻ってくる前に、スマートフォンを机の上に立てかけて、その前に堂々と立つ。 打つけた額はまだ痛いまま、泣いた目は痛むまま。 けれどこのメールにはきちんと返事をしなければと思っていたのだ。]
……っし!
[密かに気合いを入れると、画面下の丸い赤ボタンを押す。]
(58) 2014/03/29(Sat) 14時頃
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いまはこんな…じだ…これか…
…させ…
…りこもうとするが…と…の…りを…しただけに…まる…
…も…もあったものではない…
…も…な…で…れた…
…の…りが…だと…えない…
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いってえ……
[痛む額を摩りながら、メールが送信されるのを見ていた。 部屋の扉が開いて>>47智明が入ってくるのにワンテンポ遅れて顔を上げる。]
おけーり! ……おい、ちー?どした?
[元気よく声をかけたのだが、彼はまっすぐに布団に潜ってしまう。 いつもならなんだかんだと文句をつけて布団から引きずり出したり迷惑きわまりない騒音妨害をするのだが、今日に限ってそれが出来なかった。
布団に丸まる姿は、見えもしないのに まるで泣いているように見えた。]
(59) 2014/03/29(Sat) 14時頃
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…
…
…おはよう
…
ばか…ちゃんと…えよ…
…でも…えるぞ
…
…
…
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―― 翌朝・自室 ――
…………んがッ!
[身を起こしたのは、寮母の声>>2に揺り起こされてからだった。 つまり、また見送りに遅れた訳である。 今から行けば間に合うか、そんなことを考えようとして、 ――彼女が呼んだ名前に、頭が真っ白になった。]
……んだよ、俺より先に出んのかよ。 かっこわりーとこしか、見せらんねーで、
[眉を顰める。泣いた瞼が、少し腫れて引きつっている。 視線が向いたのは枕元に置いたままの、成斗から貰った黒い包み。未だに開けられずにいた。
再びベッドに横になる。 世話になった二人に、挨拶をしよう。そう思うのに。 足が、動かなかった**]
(60) 2014/03/29(Sat) 14時頃
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─ 翌朝・バス前 ─
[十文字に預けられたドラムバッグを肩に提げ、一度、バスの中に入った。]
おー、いた。
[そこで、結局昨夜も会うタイミングを逸してしまったクラスメイトと、ようやっと遭遇することができた。]
怜二、これ。 何かかれこれ1週間くらい借りっぱなしなってた、悪い。
[申し訳無さそうに差し出したのは、ずっと返しそびれていた4色のボールペン。 遅延損害金として、ちょっと塩っぱい男の梅飴も1個つけておいた。]
眼鏡、そこらに置きっぱなしにしてんじゃねーぞ。 またな。
[ドラムバッグを隣の席におろし、短い言葉をかけてバスから降りる頃には、そろそろ忘れ物を取りに行った十文字も戻ってきているだろうか。*]
(61) 2014/03/29(Sat) 14時頃
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…
…
…ありがとうな…
…
お…の…えるよ…
ありがとう
…で…してる…っていう…の…する…
…ち…みでも…いから…てて…しい…
…
…
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―昨夜のこと・3-Mにて―
[ひとまず校庭はこのままでいいと言われたので、今夜くらい残しておけるならその方がいいな、と同意して真っ直ぐ自室へ帰った。 あれだけ嵩張っていた布切れたちも、ほとんどが実家へ送られていった部屋へ。 ベッドに寝転んで、まだ戻っていない同室者のベッドを眺めやった。
ここは、自分の部屋じゃなくなる。 帰る場所でも何でもなくなる。 そんなのは、同室者の荷物がさっさと消えていくのを見ていた時から、もっと前から、分かっていたことなのに]
……笑ってさよなら出来れば、それでいいって…やましい事抱えてるくせに、そんなの願うのが、そもそも高望みだったんかなぁ。
[校庭での反応を思い出す。 どうした、と直接声をかけることも出来なかった。 だって、それで決定的な拒絶の反応でもされたら、きっとどうしていいかわからなくなる。 自分はバカなんだから]
(62) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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…………
[のろのろとベッドから降り、視線を向けていた入江のベッドへと歩み寄る。 そうして、空っぽの枕元に、屈みこんで手を伸ばす]
…まーちゃん。
[ほのかな、シャンプーかなんかの匂い。 特別でもなんでもないはずの、その匂いにすら、泣きたくなる。 もうすぐ、これもなくなる。 まっさらに消されて、別の誰かの匂いが、前の誰かと関係なく馴染んでいく。 それは、自分のベッドも同じこと]
まーちゃん、おれはさ、
[片付けたくない。捨てたくない。 でもこんな荷物、入江に押し付けられるわけがない。 でも。でも。それでいいのかと、屋上の誰かの声が頭に響く]
(63) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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…………
[結局、無人の枕元にすら何も言えずに。 重い足取りでベッドに戻ると、カバンの中から編みかけのそれを引っ張りだして、くるくると無心に編み続けた。 手元を、扉と同室者のスペースから隠すようにして、くるくると編み続ける。 頭のなかは、毛糸のように形にもならず、ただぐるぐると絡まっていたけど]
(64) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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―早朝・見送り―
[健気に時間を知らせてきた携帯のアラームで、珍しくぱちりと目が覚めた。 居ても居なくても、入江のベッドのほうをちらりと見てから、起きだして]
いってらっしゃい。またな!
[敬礼の仕草>>+29に、定良の姿がダブる。 彼とだって、十文字とだって、きっとまた、会える。 見よう見まねの敬礼を返して、またなー、と二人を乗せたバスへ、長く手を振り続けた]
(65) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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―自室―
…んあ? …ああ。
[そうして、自室で再び編み物をしていれば。 呼ばれる名>>2に、ふいと顔を上げ。
編み物をカバンに突っ込んでから、最後の荷物をひとまとめに抱えて、寮母室へ向かった。 昨日ケンカかなんかあったのか? と思いながら*]
(66) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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─食堂─
やめろよ髪ぐちゃぐちゃになるだろばか 本気で練習したらマジお前号泣してもしらねーからな覚悟しとけよばーか。
[頭を撫でられても締坂は机に突っ伏したままで。]
(67) 2014/03/29(Sat) 14時半頃
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― 前の日・校庭 ―
[片づけをしようとして、ありすの声に頷いて手を止めた。>>3
そうだ、明日に。また明日に。 あと何回、そう言えるのか。
さっき。ほんの僅かの時間。手を振っている間だけ、遠目で目が合っただけ。 たったそれだけで、朝のように体が熱くなるような気がして。あとはひたすら屋上を見上げていた。
俯いたらまた、溢れてしまう気がして。]
(68) 2014/03/29(Sat) 15時頃
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[先にバスへと乗り込んだのは怜二>>+16だった。 >>36屋根裏の小さな窓から見えた寄せ書きは、昨日よりも言葉が増えていて、自分はそれを博の告白と同じようにうつくしいと思うのだけど、きっとまた心無い者たちが指をさし石を投げるのだろうから。
そんなことにならないうちに、片付けておかないと。 そんな後始末などを考えてしまう自分が少し薄情だと思いつつ。
自分は頼児のあとにラインカーを使った>>3:353ので、あの塗りつぶされた白が、加えられたすきだという言葉が、頼児から発されたものだと知っている。 相手を詮索するつもりはない。 ただ、増えた言葉が両思いだったと伝えるから、それを下種な輩に揶揄させたくない。連中はきっと面白おかしくあれを書いたやつを探そうとするだろうから。 やはり恐怖政治を布いておこうかな。
>>6頼児が同室の丞の荷物を手にバスに乗り、遅れて丞がやってきた。 >>10鳴るクラッカー。煌めく星。あれは宗介のときの。ああ。重なりゆく別れ。またこれから誰かの名前が呼ばれるのだろう。思いながら、屋根裏でひとり丞の敬礼>>+29に応えて。 出てゆくバスを見送り、小さく微笑んだ]
(69) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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じゃあ俺、コンビニ行ってくる。
[食堂に行く気は起きない。それだけ言って、その場を後にする。 図書室を出はしたけれど。今はまだ、人の集まりやすい場所に寄る気分じゃなかった。
校庭にいた面々から、朝の一件に触れてくる気配はなく。知らないわけではないだろうに、少なくとも廊下のような好奇の視線はなかった。 ただそれだけのことだけど。詰めていた気持ちが、いくらか楽になったのは事実だ。
自分には、博の想いを否定することなんてできない。
のろのろと歩きながら、スマホを弄るといくつか来ていたメールを開いていく。 宗介からの写真に、もうこの場に居ないのに。隅に移った指先の存在に、まるで居たような気分になりながら。もう一通には、ぴたりと足が止まった。止めてしまった。
何が、とは書かれていなかったけれども。 このタイミングで思い当たるのは一つしかなくて。再び歩き出すまで立ち止まっていた時間はおよそ13分。*
(70) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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[>>2ライラの放送が聞こえたのはそのすぐあと。目を瞑る。卒業生に向けられた言葉だが、それはさっき物騒なことを考えていた自分に宛てられた言葉のような気がした。 長く、ひとつ、溜息を吐いて]
ガキだからこそ、力で訴える手段に偏りがちなんすよ、姐さん
[彼女の顔を見て一度冷静になろうか。 自分宛てと明言はされなかったが、反省はしている(一応)ということは伝えておきたい。皆は何故か彼女を怖がるが、自分はあまりそういう感情を抱いていない。 那由多の名前が呼ばれたことだし、これから一緒に向かってもいい。 目を開く。窓から射しこむ光に埃が瞬いて、それが少し、星屑のクラッカーを連想させた。 >>14片付けられた部屋を思う。 小さな窓から射す光の中で、胸に手を当てて目を瞑った]
(71) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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[アリス。ぼくの愛する天国のアリス。 ぼくの血はあなたから分かたれ、ぼくのこころはあなたへと続く。 ぼくのいのちはあなたのもので、ぼくのすべてはあなたに捧げる。 あなたの墓前で永遠を誓い、決して裏切らないと約束をした。
なにがあろうとも最期にはあなたを選ぶ。 なにを捨ててもぼくはあなたへと還る。
だから。
あなを裏切る感情を抱いたぼくを、決して赦さないでください。 ぼくの愛する天国のアリス]
(72) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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─自室・3-A─
……やっぱり寝てやがる、那由多てめぇ
[自室に戻れば>>15那由多は寝ていた。書類を取りに行った気配はない。いつも通り二度寝したのだろう。いや二度寝どころかまだ本寝なのかもしれない]
なーゆーた、起きろよ つーかてめぇ放送聞いてたのかこら名前呼ばれてんぞ
おら、さーん、にーい、いーち
[>>0:56>>0:57この部屋でくり返されてきた変わらない日常と同じ言葉を紡ぎながら。カウントダウンはベッドへのダイビングの合図となるだろう。 彼が起きなければいい。そうしたら、痛む心で、自分は布団の上から戯れに紛れて彼を抱きしめてしまおうと思うから**]
(73) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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[いつだったか。 編んでもらったお礼にと、本人の希望でアクセサリを選んだことがあった。
趣味をひた隠しにしていたり可愛いという言葉に過敏な反応を返すのを見ていれば、身につける物は無難にシルバーとかレザーとか考えたけれど。 何か違う気がした。彼の雰囲気に。
店をいくつか梯子して見つけたのは、革紐のループタイ。飾り具に猫のシルエットが描かれたもの。一目で気に入った。 シンプルだが、可愛い部類に入るモチーフをあしらったそれを身につけるには抵抗があるかもしれない。 それでも、どうせなら自分じゃ買わないだろうものをと選んだ。
上背は十分あるし、背筋を伸ばして身に着ければきっと似合うと思った。
――――例え、それが今すぐじゃなくても。]
(74) 2014/03/29(Sat) 16時頃
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[彼の様子を見る限り、きっと似合うようになるのはずっと先のことだろうなとも思った。その印象は今も変わらないまま。
変わってしまったのは、自分。
選んだあの頃はまだ、そんな些細な未来を想像するざわつきも。 こうして飽きる程毎日顔を合わせられる、そんな日常が続く道の先がぷつりと途切れる寂しさなのだと、誤魔化して思い込んでいられたから。*]
(75) 2014/03/29(Sat) 16時頃
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…どうせ…っから…ついてたんだから…わらないだろ…
…お…ったな…させてみろよ…
…
リーは、ジャニス(ありす)達の怪我の具合は大丈夫なんだろうか。
2014/03/29(Sat) 17時頃
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―自室― [2階に辿りつくまでは、笑えていたのだと思う。 いつも通り、を保てたのは部屋に入るまでだった。 へたりこんだまま床を這って、ベッドに頭を埋めた。
…いたい、いたい、いない…もういなくなってしまった。
最後に伸ばされた身長に見合った長い腕、 応じた手は汗ばんで強張ってしまっていたけれども 何も気付かれなかっただろうか…そうであればいい。]
…俺さ…、本当は…、ずっと…
[伝えられなかった言葉は、ベッドの中に吸い込まれていく。]
(76) 2014/03/29(Sat) 17時頃
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[昨日怠っていたメール返信をしようとして、 新たに入っていた見知らぬアドレスの新着に手を止める。 そのメールを開いて―――…眉が情けなく下がっていく。]
…なんであいつ、俺のアドレス知ってんの…。
[教えていない。こちらだって登録していない。 だって、十文字とはアドレスを教え合うような仲じゃなかった。 ああ、でも。 一斉送信メール――… ここ何日か朔太郎達から送られてきたメールで、今まで知らなかったアドレスを拾うことができた。自分だって、それで一度は十文字へメールを送ろうとしていて。送れなくて。]
(77) 2014/03/29(Sat) 17時頃
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[その文面を読んで笑みが零れる。ばーか、と小さく呟いて。]
速攻で俺の夢叶えるんじゃねー…、 つか…お前の漫画じゃないと意味ねんだよ…。
[終わらない、断ち切られない、まだ繋がっている。 ―――…今までとは違う形で。 ぽたりと、零れたのは笑みだけではなくて。また顔をベッドへと押しつける。小さく唸り声が吸いこまれていく。
嬉しい、嬉しくて仕方がない――…なのに。 どうしてこんなにも痛みが消えない。消えてくれない。 …ああ、やっぱり。
伝えられなかったあの瞬間に、ひとつの区切りは訪れたのだ。]
(78) 2014/03/29(Sat) 17時頃
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リーは、十文字からのメールへの返信ボタンはまだ押されることなく。**
2014/03/29(Sat) 17時半頃
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―昨夜・自室―
[戻ってきたありすの頬は痛々しいままだった。>>34 宴の跡は既に片付けた。なら自分が怒られることは無い。 今度はこっちの番。 若干情けない理屈で、無言でベッドの上を指さして。坐れよと主張する。]
(今度は俺が…怒る番。)
なんで怪我してるんだよ。…そして放っておくんだよ。お前も、朔太郎も。
[痛々しくて、見ていられない、と。 もう会えないのに。 最後にこんな無茶をされると、心が張り裂けそうになる。 心配させるのはやめてほしい、そう口にする権利は自分にはない。彼の生き方に干渉する権利は無い。 伝える言葉も、共にいることもできない…何もない。 氷に浸したタオルを、患部に押し当てようとして、手が揺れる。
触れる権利すら、 自分にあるのかと自答して。]
(79) 2014/03/29(Sat) 18時頃
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…いいか?
[こぼれた言葉が空気をほんの少し震わせる。]
触って、いいか?
[彼は何て答えたか。 与えられたのが否定ならば、タオルはそのままありすの手に渡るだろう。 もし肯定ならば。 ほんの4分程度、タオル越しに触れるのを赦してもらいたい。
それでちゃんと、さよならするから。*]
(80) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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―朝・中庭―
[片付けは予定よりやや遅れたが、送らなきゃいけない荷物は発送されたし。 数日前、片付けたくないと足掻いていたのが嘘のように、旅立つ準備は淡々と整っている。
いっそ、本当にこの日まで片付けが終わっていなかったら。 小言…で済むかは分からないが、文句を言いながらも、なんだかんだ彼は手助けしてくれたかもしれない。 最後の日を、一緒に過ごせる言い訳が作れたかもしれない。
かもしれない。でも。 最後の日になんて、一緒に居たら。 言っちゃいけないこと、ぽろっと口走るかもしれないし、と思えば。 臆病な自分に、そんなことは出来なかった。
のに]
……あーあ。
[昨夜、返信したメールを思い出す。 あれだって、ホントは理由をつけて断るべきだったんだろう]
(81) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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[まあ、昨夜は明日出立になるとは思ってなかったわけだけど。 それにしたって。
結局は一緒に居たいと思ってしまう、意志薄弱さにため息つきながら。 先程から、がさがさと庭を探しまわっている成果は (56(0..100)x1が95(0..100)x1以下なら発見)]
(82) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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…あった。
[タイムカプセルの、まだひっそりした目印に引っかかっていたヒヨコをつまみ上げ。 ほっと息をついて、それをポケットに仕舞いこんだ。
さて。手を洗ったら、部屋で十文字からの茶封筒を開けてみようか*]
(83) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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―3−A―
[一年の同室生活で、覚えたこと。 彼の気配と…ジャンピングアタックのタイミング。
男同士は遠慮ない接触が多い。 同性の気安さなのか、よく日常的にみられる光景は、ルームメイトには当てはまらなかった。 他の同級生とは違い、あまりボディタッチはしないそいつが、自分から触れてくれること。 例えそれが攻撃を伴うものであったとしても。 与えられる何もかもが嬉しくて、何度かそのまま、たぬき寝入りを決め込んだこともあった。 今回も、そんな誘惑が胸を擽ったが。]
(84) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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…はよ、ありす。
[さよならすると決めた。これ以上赦されない。 これ以上触れたら――離せなくなる。]
(驚い、た。)
[自分の感情に。こんな激情がまだ残っていたことに。 執着心なんて、とっくに失くしたものだと思っていた。]
聞いた。…じゃあそろそろ行って来る。
[欠伸を一つ。 もし間違って涙がこぼれても、誤魔化せるように。
ありすが共に行くというのなら、断る理由は無いだろう。]
(85) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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―寮母室―
おはよーらいらちゃん。
[一目で寝起きだと分かる、寝癖を立てた頭でひらひらと手を振る。 たった一枚の書類を受け取ること。
それが世界の一変させることに等しいとは、思わず愉快ではない笑が込み上げる。]
(86) 2014/03/29(Sat) 18時半頃
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…んなことがあったし…
…んな…が…た…よなぁ…
…
…お…も…の…たか…
…この…だってのに…あいつら…やってんだろうな…
…
…いたら…き…は…だよな…
…は…ったか…
…
…
…
…
…
…してくれてありがとう…
…も…これから…れよ…
あと…も…してきたよ
もうこれで…い…すことも…ないな…
…
…
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─ 深夜の屋上 ─
[+174月間近とはいえ、深夜の風はまだ冷たい。 なのに今は、こんなにも熱い。 顔が近すぎて……いくら暗いとはいえ、これでは、顔が耳端まで赤くなっているのが分かってしまうかもしれない。
もう一歩踏み出せば、軽く爪先立ちすれば、きっと届く。 けれどたった3cmが踏み切れない。]
…………。
[手指の力を弛め、唇を固く結び、浮き上がりかけていた踵を、再び地に着ける。]
……延長戦、だな……
[あと一歩の覚悟を得る為に。 はにかんだ笑みを、十文字へ向けた。]
(87) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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─ 翌朝の校庭 ─
[いつもより遅い時間まで起きていたせいか、緊張していた為か、部屋に戻ると、電池が切れたかのように深い眠りについた。
目が覚めたのは、メールの着信>>+19を受けてから。 飛び起きて、着の身着のままで向かった先に、十文字の姿があった。
まだ消されていない、不格好な満月の上の文字の傍らに、もうひとつ言葉が増えていた。]
───ッ、ばか。
おまえ、はずかしーことしてんじゃ、ねーよ……ッ!
[嬉しいのか恥ずかしいのか綯い交ぜになって、自分のことを棚上げし、真っ赤になった顔を掌で覆い隠そうとして]
(88) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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……、え?
[「忘れろ」>>+19という言葉に、掌はすぐ離れ、軽く固まったまま十文字を見上げた。
やはり、これは忘れなくてはならないことなのか。 おそらく自分に、そんなことはできない。 だから、否定を口にしようとしたのだが……]
………
[続いた言葉を理解しきるよりも先に、距離が詰まる。 昨夜よりも、もっと近い。
足りなかった3cmが埋まる。]
(89) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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[ほんの、瞬きするほどの短い間。 初めて触れた唇は、硬いのか柔らかいのか、比較対象を知らないので分からない。
乙女でもあるまいに、見開いたままの目から涙が零れた。]
───ばか。
[唇が離れて、真っ先に出た言葉が、それだった。]
そんなん言われたら、すげー頑張るしか、ねーじゃんか。
つーか、何だよその、我慢できなかったら……って…… 会いに来る……って…………
(90) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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[多分、今、すごくみっともない顔をしている。 とてもじゃないが見せられたものではないと、十文字の胸元に顔を押しつけ、隠した。 涙の染みくらい、そのまんま持っていけ。
我慢なんて 今だって、もうできそうにないのに
けれど、進むと決めた道がある。 立ち止まるわけにはいかない。 前を見て、進んで、その先にあるものを掴む。
段ボール一杯のスケッチブックも、耳に届いた名を呼ぶ声も、触れ合った体温も、すべて。 その為の糧として、邁進する。
一欠片たりとも、忘れなどしない。]
(91) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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……約束、だからな……ッ!
[今度はこちらから、踵を浮かせて唇を寄せる。 やはり、ほんの一瞬のこと。
これくらいしておかないと、本当に、すぐに我慢できなくなってしまいそうだったから。 強く、気持ちを切り替える為の、約束の口吻。*]
(92) 2014/03/29(Sat) 19時頃
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─ バス内 ─
そういうわけにもいかねーだろ。
[無事に受け取られたボールペン>>+44に、フッと笑う。]
とーるに? あぁ、一応そのつもりではいた。 3年間、あいつには世話なったしさ……。
[こっちも色々、それなりに面倒かけられた気もするが、それもいい思い出のひとつ。]
にしてもお前、あいつと、結構仲良かったんだな。
伝言サンキュー、あいつにも、お前のこと伝えとくよ。
[笑顔を向け、ひらりと手を振りバスを離れる。 そして、見送りの輪の中へ混ざっていれば、漸く十文字が戻り、睦井>>7の声が、彼にかけられた。*]
(93) 2014/03/29(Sat) 19時半頃
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フィリップは、ライジのあのメッセージはなんだったのかまだわからない
2014/03/29(Sat) 19時半頃
の…の…で…
…ずかしいことしたのはどっちだ…
…よりも…が…いから…だろ…
…
と…みたいな…じゃないんだから
…なんてのは…どうとでもなるさ
…
の…
…
…
…よろしくね…
…って…えるの…かかるよね
これから…とかまた…えるだろうし…でもおぼえるのかな…
おれ…の…れた…があるんだけど
それは…っぽいの…
…
の…
…
…
…ありがたいおことば…
…は…にならなかったんだけど
くろごまって…なんで…
…
…
…
…さんきゅ
…おくれてごめん
なんかすごい…したけど…きてる…
…れてるってことはいきてるんだろうけど
だいじょうぶ…
…
…
…よし…めた
…
…んでもらえて…よりだ
かつお…をそそられないよ
おいしいものはおいしくたべさせてよ
…けはしなさい
おれが…ったのに…わってないとか…さない
…
…
…いまみた
もっと…みたいなことやってほしかった
もう…だよね…この…だと
…は…いました…おわったから…ってくる
…
…
|
[ノートを十文字に返す睦井を見ていると、何故だか、胸が詰まった。 まさか……との思いもあったが、彼の口から「友達になりたかった」>>9と出されれば、それで今は、納得した。 けどやはり、それだけではないように映る横顔に、苦く、眉根を寄せそうになった矢先───星が散る。>>10]
おまっ……それ持ってたのかよ!
[ずるいぞと笑いながら。 散った星のひとつを摘み上げた。]
(94) 2014/03/29(Sat) 19時半頃
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…
…
…いまみた
…
お…と…に…を…うな
そういう…いんだから…なくとも…は…
そうだな…あと…くらいで…に…く…
あんまり…で…かけるなよ
…かい…にはなったけど…も…は…いんじゃないか…
ちゃんと…って…け
…
…
|
― 昨夜・自室 ―
[コンビニで買ったおにぎりとお茶を、中庭の桜の下で食べてから戻った。 途中、メールの返事に、瞳が揺れて。是の返事に、桜を見上げる。一昨日より、昨日より、花が開いている気がしたのは、きっと。]
ただいま。 ってまた何か作ってんの。
[そういえば、片づけてからほとんど自室にいなかったなとか。今更のように思う。落ち着かないからと。 あれだけ散らかっていた成斗の荷物も半分くらいに減っていた。当の本人がこちらに背を向けて内職していても、随分簡素になってきた室内には小言を言うこともない。]
(……手が、見えない)
[何を作っているのだろう。>>64 シャワーを浴びて戻ってきて、ベッドに突っ伏しながらちらりと背中を見つめて、瞼を伏せる。 瞼の裏に映る指先。驚くほど器用に動くそれに、頭の中でさえ伸ばしかけた手を引っ込めて、枕を握りこんだ。]
(95) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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(――……触りたいな)
[そう思いはじめたのは、いつのことだったか。 最初は些細なものだったそれは、いつの間にか重く。重く。重く。持っていけないくらいに。 じわりじわりと浸食する熱。ざわつく気持ち。震える手。 半ば無理矢理、意識の端に追いやって眠りに落ちた。*]
(96) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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― 朝・自室 ―
……おはよう。 今日は雨でも降るのかな。
[成斗の方が早起きとか珍しいこともあるものだ。物音に目が覚め、出ていく背中を見送る。>>65 見送りにには行かずに。代わりに自室の窓を開けて、そこから丞と怜二を乗せたバスが遠ざかるのを見ていた。 そうして視線を映した先。目に入ってきたのは、校庭。]
………あ。月が。
[満ちていた。綺麗な月が。]
(97) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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[誰のものかわからない。ただの冗談かもしれない。面白半分な悪戯かもしれない。 でも、校庭に描かれた想いは。通じ合い応えるように並んだことばは。なぜかとても微笑ましく見えて、目を細めた。
徐に、スマホが鳴る。 メールではなく、着信音。 机に放ってあったその画面を見て、窓を閉めると自室を出た。]
(98) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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[>>+29敬礼する十文字に、ゆるい敬礼を返しながら、口の中だけで「またな」と小さく呟いた。
想いはもう、桜の樹下で伝えきった。 これ以上口を開くと、今度出てしまうのは、ただの我儘になってしまいそうだったから。
去って行くバスを、見えなくなるまで見送ってから、静かに寮へ引き返す。
メール>>+31に気付いたのは、その時。]
あい、つ……ッ!!
[バス前で、他の寮生達には見せまいと堪えていた涙が、また溢れ出す。 零れる前に、自習室に駆け込んだ。]
(99) 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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─ 自習室 ─
[パーティションの裏側で、椅子には座らず、身を隠すかのように隅の方にしゃがみ込み、改めてスマホの画面を見つめた。
ネイビーブルーの中に描かれたボロボロのミットは、とても見覚えのあるものだった。 中学の頃から使い続け、高校2年の時に新しいミットに買い換えた後も、何かにつけて使っていた。 なかなか捨てることができず、ずっと傍らに置いていた。 球団から新しいミットがもらえるからと、一度は、捨ててしまおうと決めた。 けれどあの後、やはりあれは、捨ててはいけないものだと思い返し、不要箱から回収しようと思った。 けれど、そこにはもうミットはなかった。
一昨日、十文字が貸して欲しいと言っていたのは、この為だったのかと……。
返信しなくてはいけないのに。 画面が滲んで、触れる指先が震えて、うまく文章を綴れない。]
(100) 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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…
…そこをなんとか
…がないなら…えるしかないんじゃないかな
…にももう…しなんかいってあげて…おれ…してる
…だけどあついくらい
どんな…おうかなぁ
…
…
…げげげのげ
…ってくるの
…めないけどさ…
…に…が…として…ってきてよ
お…に…せるものを…そうよ
おれはお…だぞ…
けど…らいらちゃん…に…してくれないじゃん
いざとなったときにいろんな…に…ってもらうの…ずかしくない…
えろほんとか…てきたらどうするの…
…
…
…
…そこをなんとか
…
そういうことは…に…め
…な…しても…も…てこないと…うぞ
そうか…こっちの…が…し…い…のかな…
…く…れる…とか…とか…
…が…りてないのか…らんけども…
お…は…が…だから…が…れていいよな
…らしい…の…にしたらいいんじゃないか
…
…
…も…じでいいや…
…
…まずは…に…るのか…
…それとも…もう…
…
…と…っているけど…
…か…
…
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 21時頃
ライジは、送信ボタンを押した後、慌てて、もう一通。
2014/03/29(Sat) 21時半頃
いや…りになりすぎるから…には…らない…
このまま…に…かうつもりだ
…
…は…
…の…に…がかかってないと…いんだが
…が…なら…や…は…だろ…
…
…っていうか…お…も…をつけなきゃだろ…
…の…すんでしょ…
…せっかくの…があんな…に…されるのは…さすがにちょっと…だな…と…う…
…
…それ
…
…が…ってる…てるなら…と…って
…な…には…わないから…しろ
…んで…えたなら…しい…
ん…も…
…
…
|
―廊下―
[食堂で買ったいちご牛乳と鯖サンドをぶら下げて、ゆっくり歩く。 掲示物が取り外され、そっけない壁面の合間、窓ガラス越しに桜の枝が揺れている。 中庭に居る時は、下ばかり見ていたので気づかなかったけれど]
…ん?
[薄っすらガラスに映った自分の肩に、白いものが付いている。 なんだろと摘まんで見れば、綻びかけた一輪の桜]
…………
[ゆらゆらと、指先で軽く回しながら。 青い空に、手を伸ばすように花開こうとしている桜を、目を細めて見やった]
(101) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―朝・見送りの時>>94―
ん?忘れてた。
――…こーいうのはさ、使いきらねーとな。
[本当はひとつくらい、形にして残してもいいかとも考えた。ノートだって返さずに持っておこうか悩んだ。 けれど、残しておくのも何か違うと、思ったから。]
……淋しいよな。
[ぽつりと、呟いたのは十文字の敬礼が見えたその時に。 頼児とは目が合っただろうか、苦笑を零して。]
今日から2階、俺1人なんだけど!
[マジさびしい!とおちゃらけるように繰り返して。寮へと戻っていった。**]
(102) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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― 廊下 ―
[自室の扉が見えない位置まで離れて、壁に凭れながら通話ボタンを押す。]
どうしたの、朝早くに……ってそっちは夜だっけ。
荷物もういくつか送ったからさ。 大丈夫、パスポートも失くしてないって。 あとはそっち行くだけだし、退寮書類届くまで――
[少し遠い通話の音声。いつになるの、と問う声に応えようとした時、寮内に放送が鳴り響いた。>>2]
――――……、
え、う、うん。聞いてる。 またわかったら連絡するから。
[じゃあね、と手早く通話を終了させる。 物が少なくなってしまった自室。そうして明日には、一人になるのだと。 否応なしにやってきた現実は、中学までに何度も繰り返してきたものだ。]
(103) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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─自室─
…………
[締坂はくたっとしながら椅子に座っている。顔には鼻水だらけのタオルハンカチをかけて。]
(104) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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…って…で…とかだとかなり…される…もするしな…
…
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―自室―
あれ。
[おはよーおれだってたまには時間通りに起きるんだよ! と部屋を出た時には居たベッドに、人影がない。 どっか出てんのかな、と荷物を置いてから、茶封筒を手に取る]
……昼過ぎ?
[早いだろうか。時計を見て、手を止め。 枕元に置き直すと、上に先ほどの桜を載せ。 一段落する頃にはいい時間になるだろう、とカバンから編み物を引っ張りだして、輪を紡ぎ始める。 昨夜、おかえりとだけ返して、見せられなかった手元の続きを。]
(105) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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─回想・食堂─
忘れ物取りに来たんじゃねーのかよとっとと行けよばーか。 それとも今日も寮に残るつもりかよばーか。
[何年ぶんの「バカ」を口にしただろう。食堂のドアが閉まり、十文字がいなくなっても締坂は突っ伏したままで。]
(106) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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―自室― [ようやっとベッドから顔が離れたのは昼になる少し前だ。片付けをしろ、と同室者からのメールが入ったので。「はい。」と1人返事をして荷物のまとめをまた始める。 必要なもの、不要なもの、必要なもの…この本はどうしよう? 小鳥谷から貰った本は少し悩んで持ち帰りの鞄に入れて。 明日出て行くのは那由多と成斗だ。今日もまた朔太郎は何か見送りの企画を考えているのだろうか。]
…寄せ書き見てねえな。
[怒られるのを見越してもう消されてしまっているかもしれない。お腹も空いた。コンビニにでも行こうか、ツナマヨついでに昼食も買えばいい、その時に校庭も少し覗いて…、]
…っしゃ。
[プランを決めて気合を入れる声を1人あげると自室を出る。寮を出る前に、怜二の部屋を少し覗いてみた。空っぽだった。]
(107) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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……………
[食堂が、静寂に、包まれて。締坂は口を開く。]
ばーかばーか。でも、一番バカなのは、
(108) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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と…しい…らしいからな…
…に…むのは…
…からの…の…は…まれてくれたが…あの…には…りたくないな
…
ん…
…かどうかは…らないけど…を…きになったのは…かだから…
|
…………馬鹿なのは、俺なんだけどな。
[自室に、こだまする、声。]
─自室・現在─
(109) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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…わりと…そういうところは…だぞ…
…と…
…なるほど…
…じゃ…
…ま…そういうこともあるんじゃないの…
…
|
メール送信、しゅーりょー。
[締坂は立ち上がろうとすると、何か思い出したかのように。]
…………あ。
(110) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
|
…
…は…ってったけど…は…においてきた…
…もともとあそこにあったやつだからな…
…
…
…
ばかって…うな…ばか…
…から…の…せなんて…るか…
…いたのか…
…って…するとうつるらしいぞ
…
ドナルドは、ふと携帯を手に取る。
2014/03/29(Sat) 22時半頃
|
[廊下でぼんやりと、満開に近づいていく桜を見つめる。花が開き切る前に、その時がやってきた。 成斗と同室の、最後の一日だ。]
(こんな顔してちゃ、駄目だよな)
[パン、と両手で頬を叩く。 気合を入れる。きっとこんな顔をしてたら心配するから。 優しいから自分のことを放ってでも、他人の心配をしてしまうだろうから。]
(111) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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ただ…だろうな…
…とか…みたいな…で…いと…ったんだが…まあ…いいか
…
…
そうだな…
…の…の…が…だって…ったら…お…どうする…
…
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おけ。
[送信と同時に来るメール。]
…………早ぇよ、返信。 俺は、ガキンチョか。がってむ。
[まだ歯を磨かなかった理由は、まだあの味を忘れたくなかったから。ちょっと塩辛い、ケーキの味を。]
(112) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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[絡み合わせた約束の小指>>+51は、まだその感触を覚えている。 軽く唇を寄せながら、なんだこの乙女はと、自身にツッコミをいれた。 実際、8月24日は、乙女座になるのだが。
腕には、昨夜からずっと、ネイビーブルーのリストバンドがつけっぱなしで、ジャージの袖から除く覗くそれを見るたび、十文字のことが思い出せた。]
あっ。
[そこにひとひら、淡い桃色の花弁が舞い落ちた。 髪の毛にでもついていただろうそれをつまみ上げ、目を細める。 あいつの、黒い髪にも、もしかしたらついていたりしないだろうかと……
……肝心の、校庭の文字を消すのを忘れていたことを思い出すのは、もう少しだけ後になる。]
(113) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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[カチカチとメールを打ちながら玄関に向けて歩いていると、おい見たか、と呼び止められる。首を傾げると校庭の、と言葉が加えられて緩く眉を寄せた。 多分寄せ書きの事だな、というのはすぐにわかって、この声音は良くない噂を面白がる時のものだ。]
ん………興味ねえし。
[どの寄せ書きが好奇の目に引っかかってしまったのかはわからないけれど、自分達がやっていたことを他の誰かに馬鹿にされるのは嫌な気分だ。 話し続けようとする寮生の声を遮って携帯に視線を落とす。見ないのか?と囃したてられて余計に嫌な気分になる。そんな風に言われた後じゃ、もう寄せ書きを見に行けない。]
……お前らみたいに、暇じゃねんだよ。
[女か?と皮肉混じりに聞かれてそーだよ。と短く返す。本当はメールの相手は怜二だったのだけれど。尚も何か皮肉を続ける生徒を無視して寮の外へと出る。こういうのは耳に入れないのが一番なのだ。]
(114) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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― 自室 ―
あれ、おかえり。 ってまたそんなことやって。 あと半分片付かないと、出掛けられないじゃん。
[自室に戻れば、また何かを作っている背中が見えた。>>105 時刻は昼前くらいか。丞からのメールを思い出す。連れて行くなら今日しかなくなってしまった。]
なーに作ってんのさ。 ここ出てからだって作れるだろ。
[ひょいとその手元を覗き込もうと近づいたが、作っているものは見えただろうか。 そういえば、季節外れの手袋はどうなったか。]
(115) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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そっけねーの。ちぇっ。
[もう一通の返信を見ては舌打ちして。普段は素っ気ない所とのギャップがいいんだけれども。]
(116) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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トレイルは、ドナルドに言ってから、部屋の最期の荷物も片付いていることに気づいた。
2014/03/29(Sat) 23時頃
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あ。入江に返さねーと!このタオルハンカチ!
[ずっと借りっぱなしになっていたタオルハンカチ(マスコットのイラスト刺繍)。 締坂は頭を掻きながら洗面所にタオルハンカチを洗濯しにいく。]
(117) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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おい…やめろ
…
…のは…だからな…
あんな…な…に…なんて…くわけないだろ…
…へんな…
…まぁ…できないが…
…い…だとも…うが…
…
…でも…ま…そうだな…
…そういうこと…あるものだものな…
…なんだ…もか…
…
…
…でみつけて…にしてた…
…も…か…つけて…きっと…れしてくれるだろ…
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…あれっ? 目ぇ間違えた?
[毛糸がすこし引き攣れてる気がして、慌てて編んだ分を広げて目を通す。 普段なら、ないわ今更そんなミス、と気にも留めないところだけど。 平常心でないことは、よくよくわかっているわけで]
おー、ただいまー。 それは、明日持ってくヤツだから出かけられるぜ。 荷物があるってーと心配かけちまうルームメイトですまねーな、おかーさん。
[網目を数えながら応える。 いち、に、とそれに集中していたから、声が近づいてきたことに気づかなくて]
んー…ここ出てからじゃ遅いん、だっ!?
[覗きこむ顔に、咄嗟に手が伸びる。 わずか点々と鬱血の痕が残るだけの右手には、もう手袋がないから。 目隠しが成功したなら、すこしハンドクリームの匂いがする手のひらが、ぺたりと彼の目元を覆うことになる]
(118) 2014/03/29(Sat) 23時頃
|
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……携帯買い換え時かもしんね。
[文字数が辛い、と呟いて。寮の外の景色、落ちてくる淡い桜の花弁に瞳を細めた。春だ。開ききってはいないけれどあの花見の日よりは町も大分華やかな景色になって。こんな色のこの町とも、もう少しでお別れなのだ。 コンビニに入って、昼ご飯を選ぶ。今しがた入ってきたメールを見て、屋根裏を覗こうという気になったので手軽に食べれるおにぎりをチョイスした。ツナマヨも忘れない。それから、
期間限定さくらシュー、というものを見つけてそれも買ってみる。花より団子、花見にスイーツ。なんとなく、元同室者を思い出してのお土産だ。]
…ちょ、これ。 さくらシューなのに裏見たらいちご味とか書いてるし。
[色は同じだけど!そんなツッコミを1人で入れて。またカチカチとメールを打ちながら寮へと戻った。]
(119) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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…
…ごはんうまい
あえて…らかしておく
…んできたのをぜんぶ…にしてやる
え…
…
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―ゴミ捨て場―
[最後のごみ袋が軌跡を描き。 ぽさりと、他の袋に飲み込まれていく。]
ほい、おしまい。
[あれだけ手こずっていたのに、いざ片付け始めるとあっけないものだった。 あとはボストンバック一つ持って、旅立つだけ。 三年間が終わり、今度は四年間が始まる。 ただそれだけ。]
…全然違うな。
[今更ながらに思い知る。]
(120) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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― 朝 ― [目が覚めたのは、放送>>2の後。 マイクの音が切れる、ぷつ、という音で起きた。
泣いたまま寝た所為か、目がごろごろする。 頭も、重い。 泣き声は押し殺した筈なのに、大声で騒いだ時よりも喉が痛い。]
たまちゃん、おはよ。 ……水、取ってぇ。
[少し掠れた声で、冷蔵庫はそっちが近いからと環に頼む。 起きているのかは分からないが、いる気配>>60はしていた。]
(121) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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あとさ。昨日はごめん。
[出迎える挨拶>>59をくれたのに、無視してしまった。 寝る前と目覚めた時の挨拶をする、という自分のルールも破ってしまった。 だから、ポツと謝る。]
なあ、今日は誰が呼び出されたー?
[放送は聞いていなかった為、確認するように聞いてからメールを確認する。 返事をしないままのメールがいくつかあったと、布団の中でぽちぽち返事を打つ。]
(122) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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|
[自習室には、どれくらい隠っていたろう。 とりあえず顔色が平常に戻ったら、いつもより遅い朝食を食べに行こうと思ってはいるのだが。
床に三角座りしたままスマホを弄り、月と、猫と、桜と、そしてミットの絵の画像を繰り返し表示させては、にやける口元と手で覆う。 我ながらなかなか気持ち悪い。 もしこんなところを十文字に見られていたら、嫌われていたかもしれない……などと思い、ホッと安堵の溜息をつきもした。
放送>>2を聞いたのは、その頃。 付け加えられた言葉が、昨日の屋上での出来事だということは、容易に想像できた。
……彼らは大丈夫だろうかと、僅かに目を伏せた。]
(123) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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|
[コンビニ袋を持って食堂へ向かおうと寮の入口をくぐる。視界の端に放物線を描くあれはごみ袋。一度足を止めて。]
なーゆたー!
…片付け、それで最後?
[声を掛ける。]
(124) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
|
|
[袋を片手に歩く利一に>>124「よっ」と片手を挙げると、小さく頷く。]
ああ。これでありすに蹴られなくてすむ。
[一度振り返り、不要とされたゴミの山を見上げた。 今日の放送を利一は聞いていていただろうか。]
一足先に行くわ。利一も元気で。
[最後にお前にシャンプーしてもらえなかったのが、心残りだなと。 小さく笑って。]
(125) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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|
[残りの片づけは順調らしい。>>118ホッとするより先に、気持ちがざわつくのを隠すように近づいて。
覗き込む前に、目の前が真っ暗になった。]
わ、ちょ、何す……ん? なんかつけてる?
[大きな手に覆われた下で瞬けば、微かなハンドクリームの匂いに気づいた。一年一緒に居たのだ、ハンドクリームをつける習慣がないのは知っている。 手探りで目元を覆われた指先に手を重ねるように触れてみる。 撫でるように肌を辿れば、微かに残る瘡蓋くらいには気づけたか。]
(126) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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[>>125積み上がったごみ袋を少し感慨深く見上げてから、頷く那由多に小首を傾げ]
…そーいうのって、フラグっていうらしーぜ。
[園芸部コンビだったっけ、と那由多の同室者を思い浮かべて。別れの言葉には苦笑が零れる。]
早くね?せめて夜か明日の朝言わせてくんね? まー、元気でな。つか、こっち遊び来いよ。 俺の地元ー、かつおパフェってなゆたなら 食えるんじゃね?ってさっき宗介と話してたー。
[シャンプーもその時にしてやるよ、と付け加えた。]
(127) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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─ →食堂 ─
[山本と白辻にメールしてみようか、もう寮を離れた紐井屋にはどうしようか、歩きながら考えてるうちに、食堂へ着いてしまった。 今日もまた、定食マスター保科とは会えなかった。
明日には寮を離れてしまう彼のことを考えていたら、指は勝手に、定食のボタンを押していた。]
おばちゃーん、ごめん、特盛で。
[うっかり普通盛りを押してしまったので、食堂のおばさんに変更を頼む。 トレーの上に乗せられたのは、てんこ盛りの豆御飯、豆腐ハンバーグ、目玉焼き、生野菜、味噌汁。 あと、オマケだと、唐揚げを2個もらった。]
(128) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
|
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おう、はよ。
[布団の中でもだもだと寝返りを打っていた最中、隣から聞こえた声>>121に返事をする。 緩慢な動きでベッドから抜け出すと、小さなクーラから水のボトルを一本取り出す。]
ほれよ、たくさん飲みやがれ。
[遠慮なく智明のプライベートスペースまでずかずかと入り込むと、まだ布団の中の彼に構わずベッドに腰掛け水を差し出す。 極力、顔は見ないように。]
(129) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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[ひとまず、見られなかったらしい反応にほっとする。 左手で、ていていと枕の下へ編み物を押しやってから]
なんか? …ああ、さっちゃんに貰ったハンドクリーム。 手ぇ大事にしろって、くれた。
[睫毛の瞬く感触が、こそばゆい。 じわりと直に伝わる温度に、いまさらながら後ろめたくなるのと、払われないのだからもう少し、という気持ちがぐらぐら混ざる]
…っ?
[どうしよう、離すべきか、いや離すべきだけど、と葛藤していると。 繊細な手が、自分の手に触れるから。 瘡蓋がちくりとしたのだろうかとか考えながら、息を呑んで、忙しなく瞬いた]
(130) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
|
|
んー?なんだ? 俺はスーパー優しい男だから気にすんじゃねーよ。
[布団を軽く叩きながら>>122小さく笑った。 帰ってこなかった返事は少し寂しくもあったけれど、そんな日もあるだろう。それは、互いに。]
今日は那由多と、成斗。 ……だーってさ。
[ふ、とため息をつく。滲む寂しさは隠しきれない。 認めたくなかった、けれど言葉にすれば現実が突きつけられて。]
(131) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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|
フラグ…。
[>>127やっべと少し考え込んで。]
よし。 お前に任せて、俺は先に行く。 ――なに、すぐ追いつくさ。
[どこかで聞いたことある死亡フラグの台詞を微妙に改変して、わざとらしく声に乗せる。 利一の地元の話には、「行けたら」と頷いて。]
カツオパフェ…。
[初めて聞く単語に、目を丸くして、ぱちぱち数度瞬いたあとで。]
お前の趣味、凄いな。
[ないわーと。 各方面からツッコまれそうなことを、一言。]
(132) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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|
おう。じゃあ、シャンプーはその時を楽しみにしてる。 お前も次に会う時までに成長して、俺の髪を洗うに足りる、立派なシャンプー師になれよー。
[ちなみに普段は、適当に4分で洗う。]
(133) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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よしわかった。後は任せろ…、 …とか、言わねえよ…!? 大人しく最後にもう一回、蹴られとけ。
[>>132 わざとらしい声音に一度は表情をきりっとさせてみたがすぐに眉を寄せてべ、と舌を覗かせる。 那由多に食の趣味を突っ込まれる日が来るとは思わなかった。なんだろう、この、好きでもなんでもない食の話なのに妙に心をえぐられる感じ。これが郷土愛というものなのだろうか。まさかかつおパフェで感じることになるなんて。]
お、お前にだけは言われたくねえわ…。 ノニジュースは高校最後に生まれた俺のトラウマだし…。
[敗北感を感じながらとりあえず言い返した。]
(134) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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[ちなみに普段は6分で洗う。]
…まー、さっきの。冗談じゃなくてさー。 …もう一回、最後にありすにちゃんと蹴られとけよ。
先に同室者出て行った者としての助言ってやつ? メールとかでいくらでも話せっけどさぁ…。
も、簡単に顔合わせらんないっての。 実感すると――…やっぱ結構、堪える。
[そう言って眉を下げて笑って。んじゃ食堂寄ってく、と買ってきたばかりのコンビニ袋を那由多に見せながら手を振った。*]
(135) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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…
…らかになった…のじじつ
あるよ…いっぱいあるよ…
あんまいっぱい…くのすきじゃないからしんどい
というか…あったんだ…
なんか…その…が…どうなってるのか…だよ
あれっていつの…だっけ
…ふわふわしてたから…に…けられたか…えてないや
とにかくその…がおれのいえにくるわけだな
なるほどな…
…
リーは、ライジに食堂で会ったのならトレーのメニューに感心した。**
2014/03/30(Sun) 00時頃
さんも…きっと…な…いさせてしまったか
…ほんとあいつ…だから…すぐ…に…って…てしてやりたい
…されなくてよかった
…きになってごめんなさい
…きになってごめんなさい…
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そんなフラグ立てやがって…もし本当に蹴られたら、お前が箪笥の端に小指をぶつけるよう祈ってやるからな。
[>>134蹴られとけと言い放った相手に、人差し指を大げさに突き付ける。余った片方の手は腰にそっと添え。 格好つけたポーズだが、残念ながら内容はそうはいかない。 利一とは顔を合わせればこんなやりとりばかりだったが、返って来る会話のテンポが小気味よくて、心地よかった。 これも最後だなと、そう思うのは今更過ぎる。]
ノニジュース美味いだろ。
[罰当たりめと、唇を尖らる。]
ん。じゃあ次にお前と会う時は、シャンプーとカツオパフェと…おまけにノニジュースで乾杯な。
[にやりと、唇の端をあげて。 果たされる可能性が見えない、約束を。]
(136) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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ジャニスは、リーチはそういえば結局寄せ書き参加しなかったのか、と
2014/03/30(Sun) 00時半頃
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ああ、サクもナルも指先使うよな。 ……これ、擦りむいたのか? っていうか、なんで隠すんだよ。 作ってるのだって、見られるの嫌だって言うなら見ないし。
[朔太郎からなら、納得だと思いつつ。瘡蓋に気づき、そこで指を止める。>>130 黙っていたことに少しむっとした口調になってたかもしれない。けれど言わずに黙っているのは、自分も同じだと気づけば眉間に皺を寄せるだけでそれ以上追及はせずに。
驚きが過ぎれば、目元を覆う掌に意識が行く。 ずっと、触れてみたかった指先。触れるそれを自覚した途端、じわりと温度が上がったように感じるのは、どちらのものか。 顔が熱くなってくる。必死に意識を逸らすように剥がそうと手首を掴んで。]
もーいつまで隠してんの。 ほら、出掛けられるなら、行くぞ?
[なんでもないように声を出そうと。]
(137) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[メールを打ち終え、ベッドサイドに腰かける気配>>129を感じて、手だけ出す。 布団を被ったまま環から水を受け取った。 ポンポンと叩かれる感覚>>131が心地良い。]
ありがと。
[もぞ、と起き出し、ペットボトルのキャップを開ける。 カチと音が鳴る。口をつければ冷たい水が喉を潤してくれる。]
そか。なゆと成斗かー。 なんか、やっぱ寂しくなるねー。
[ぽつと呟いた。]
(138) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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もう一回蹴られろって…お前。
[先程とは異なり冗談で片付けられない、切なげな笑みを見てとれば。 茶化す言葉は失われる。 いつものように言い返そうと、何度か口をぱくぱく開いたが、結局酸素を取り入れるだけで終わった。 そのまま、食堂へと立ち去る後姿を見つめれば。>>135]
痛いこと言うな。
[ぽつりと。 それは的を得ているという意味か、心を抉るという意味か。 単に蹴りの威力を思い出して身震いしただけか。 自分でもわからない。
ただ、
数日だけとはいえ、『先輩』の言葉は、ひどく重くて。*]
(139) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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そだな、寂しいな。
[手は止めぬままに、智明>>138に返す。 今はまだ、この部屋も二人。 でもいずれ、二人とも居なくなる。]
―― なあ、ちーはさ。 なんかやり残してることとか、ねーの?
[自らはもう、終えてしまった。環から外した。 だから同室の彼の手伝いが出来ることがあるのなら、と]
(140) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[スマホの壁紙は、十文字から貰ったミットの絵に変えて置いた。 これなら誰かに見られても、何の違和感もないし、何より自分が見ていたい。 御飯を食べながら、傍らに置いたスマホの画面をちょくちょくと覗き込み、そのたびにやけそうになる口元を誤魔化すように、おかずを頬張る。]
ンぐっ!
[そのスマホが、メール着信>>+67をつげたので、危うく唐揚げを喉に詰まらせるところだった。
ソワソワしつつも、返信文に頭を悩ませてしまうあたり、メール慣れしていない。]
(141) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[器用に動く指というだけなら、二人とも似てるなとか今更ながら思う。 朔太郎に触れられた時に感じたのは安心感。 大事そうに髪を掬う指先。寛ぎたくなるような気持ちいい温度。
でも、今触れている指は。ひたすら、熱くて。
苦しい。]
(142) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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…
…べつにいいけど
…いの…ってて…ってるの…それ
それでもいいなら…に…じ…で…てもいいよ
おれは…にしないし
あと…のこと…げてないでりいちもへやかたづけなよ
じゃぁ…うの
…が…てる…で…てたの…やらしい
…
…
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おれは趣味だけど、さっちゃんは商売道具でもあるしなー。
[昨日の夕暮れ、ケガをしているように見えた山本を思い出す。 今朝の放送。まさか彼が誰かと? 手を、大事にしている彼が? 徒然と、ささやかな疑問が頭を過っていったが]
あ、おう、ちょっとすっ転んで。 隠してたっつーか、…ひーちゃんに渡すひざ掛け作ってたから、薬とかの匂い付けたくなくて、保護してたんだよ。
[むっとするような口調>>137に、慌てて言い募るも。 いま、見られたくなくて咄嗟に隠してしまったのは事実なので、言い訳はできない。 すまん、と小さく謝る。
そして。離そう離そうと思うのに、熱が籠もるばかりで一向に動かない素直な手が。 彼に剥がされるなら、あっさりと外れて、ほっとしたような気持ちにすらなった]
(143) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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え、あ、悪ぃ。 そうだな行くか…ってか、何処行くんだ?
[彼の声がいつも通りかどうかは。 自分の声が空々しく聞こえていないかの方が気になって、分からなかった]
(144) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[ぶるぶると携帯が鳴いている。 あの水泳大会は二年の時だった。 溺れた宗介が無事に救助され、その写真は妙に人気があったのは確かだ。 救助した相手と写っている写真が一番人気があったのだが、その理由までは分からない。]
僕?やり残したこととかないよ。 大丈夫。 ……何で?
[少し元気のない声と、同室の彼は気付くだろうか。 叩く手>>140に、目を細める。]
(145) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[用もないのに、あまり返信したら、鬱陶しがられやしないだろうか。 大体、これからやらなくてはならないことも多いだろうに。 そもそも何を送ればいいのか。 経験不足が痛い。]
あっ利一。
[口をもごもごさせながら考え込んでいたら、コンビニの袋を持った睦井の姿が見えたので、返信は保留し、ゆるく手を振った。]
(146) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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……だってよー
[智明から帰ってくる声は幾分いつもの彼らしさが感じられない>>145。 どちらかと言うまでもなく、寮内屈指の騒がしい部屋とも言える4-O。 二人とも部屋にいるというのに、今はとても、静かだ。]
お前なーんか、昨日から元気ねえじゃん? やなことあったか? 喧嘩したか?
[やり残したことは、本当にないのだろうか。 いつもならもっと上手く、聞き出せていただろうか。 それなのにどうして、一歩踏み込む距離がわからない。]
ちーにさ、こうやって出来んのも。 もう、最後かもしんねーしさ。
[浮かべる笑み。頬が少し引きつっても 笑顔でいたかった。]
(147) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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…
…
…
…うだけなら…わないでしょうか
いつかちゃんと…てますので…もう…しだけ
…
…
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─昨夜・自室3-A─
[>>79戻った部屋では星屑の痕跡はなくなっていて。 それだけでなく、那由多の片付けはここのところ積極的に進められていて、それについての小言をあまり言えなくなった。彼を構う言い訳がひとつひとつ減っていく。 いつも声を荒げて足を出すのは自分で。 でも、今、目の前の那由多は。どこか頼りない表情をしている。 朔太郎に気を向けるあまり、自分の頬について疎かにしてしまったことを悔いた。心配させたい訳ではない]
ん、怪我っつか、まァちょっと、な さくたろについては大丈夫だ、談話室に連れてって手当したから
[坐れと促されて、大人しくベッドに腰を掛ける。 氷。タオル。差し出されたそれが停まって、>>80那由多の言葉が落ちる。それに小さく笑って]
いーよ別に、つーか何で断ると思うんだよ?
[冷えたタオル越しでは体温を感じることは出来ないけれど。触れられた右頬に4分の接触があれば、目を瞑って大人しく受け入れる*]
(148) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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んー?そう?元気ない? ちょっと寂しいだけだよ。 もうすぐお別れかーって。
[いつも騒がしいと思われがちな彼>>147も、こちらが落ち込んだときはちゃんと気持ちを感じ取ってくれる。 彼なりにいつも慰めてくれる。]
……僕ね、たまちゃんと同じ部屋で良かったって思ってるよ。
[言えずに、笑顔を作る環に同じように笑みを返す。 きっと、似たような笑みになってしまっただろうけれど。]
(149) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 01時頃
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何言ってんだよ。 ナルだって、売ろうと思えば売れそうなもの作ってるじゃん。 サクの言う通り大事にしなよ。
あー……ヒロに渡すやつ作ってたなら、仕方ないか。
[不意打ちのように飛び込んできた博の名前に、僅かに間が空いてしまった。>>143 謝る声には、いいって、とその間を誤魔化すようにそれ以上言わせないよう遮り。 手首を掴めば熱が離れても、なかなか消えない苦しさの余韻に。ゆっくりと、息を吐き出して。 掴んでいた手首も、離す。]
どこかは、行ってのお楽しみ。 あ、なんか昨日ススムから渡されてる? ならそれ持ってくること。
[聞かれて、曖昧にぼかす。 きっといつも通り笑えている。はずだ。彼もいつも通りなのだから。>>144]
(150) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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[ふと、スマホが震えた。 ちょっとごめん、と元同室者からの内容を確認して、微かに目を輝かせながら立ち上がり。]
俺はちょっと先に行ってるから。 39分後に玄関集合な、遅れるなよ。
[約束だぞ、と念押しして自室を出ていった。*]
(151) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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─ →4-Mへ ─
[食堂で、睦井と幾つかの言葉を交わした後、増えた荷物を片付けるべく、寮母のところへ行き新しい段ボール箱をもらい、部屋へ戻った。
そこにはもう、十文字の荷物は残されていなかったが、不思議と、さほど寂しさは感じなかった。
遠く離れてしまうとはいえ、さよならをしたわけではないし、きっと、また遠からず会える日が来る。 それに……]
……ったく、本当に、いつの間に描いたんだよこれ。
[ベッドの下から引きずり出したスケッチブックを開き、1ページずつ、丁寧に目を通す。 ラフ画から、細かく描き込まれたものまで色々。 十文字が言っていたとおり、やけにうまく描けている寝顔が、とんでもなく恥ずかしい。 仕返しのひとつもできないのが、何だか悔しい。 こんなことなら、彼が貧血を起こして倒れている間に、額に「肉」とでも書いておくべきだった。]
(152) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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あーン? 俺の目は節穴とでも思ってんのかー?
[布団を強めにわさわさと撫でた。 がはは、と豪快に漏らした笑い声。 今度は自然に出た、それは]
そだな、俺もちーと一緒で楽しかったぜ。 ま、まだ出てくわけじゃねーけどさ。
[明日の朝、旅立つのはどちらでもない。 どちらでもないのに、寂しい。 少し覗き込めば、布団に包まった智明の顔はまるで合わせ鏡のような笑みを浮かべていて]
おま、……ひでー顔してんぞ?
[にやりと、ただ、茶化すように笑った。 一緒であることが、嬉しかった。]
(153) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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─今朝・自室3-A─
おーう、起きたな いいこ
[>>85起き上がった那由多に口の端を吊り上げる笑みを見せるのもまた日常>>0:150。それを少しだけ残念に思っているなんて内心を表面に出すことは絶対にしない。 ただ、あのとき掛けた言葉はもう二度とくちにすることはないのだと思いながら、欠伸をする那由多を見つめる。「退寮手続きの書類が届いたら、どうするんだ」なんて。 どうしようもない。今から受け取りに行くというのに]
聞いてたのか、じゃァ俺も一緒に行っていいか らいら姐さんにちょっと顔を見せておきたくて
[首を傾けながら。断らない那由多の背について、寮母室へと足を進めた]
(154) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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―屋上・貯水槽上―
[広がる青は圧し潰されるパノラマ。 流れていく白は未来と過去に挟まれた現在。 目の端の天境線へと消えていく、まるで出発したバスのように。 今日も見送りにはいかなかった。 バスを見送る中に姿を見せないこと、誰が気付いただろう。 過ぎ行く限りある時の中で、ぐるぐるに巻かれた包帯を見つめる。 冷やせと言われたことを思い出したが面倒で、ほおっておけばどうにかなるだろうと考えることを放棄した。 考えただけで皮膚が、 が、痛みを訴えるからだ。]
(155) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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[わさわさと撫でられ>>153、それに合わせるように体が揺れる。]
やーめーろー。 揺すっても何も出ないってー。
[豪快な笑い声につられるように、自然に笑える。 やはり、環と同室で良かった、と思う。 笑えているのだから。]
大学行ってもさー、また会おうな。 そんで、またたまちゃんのエアベースとか見たい。
[まだ、旅立たない。 でも、旅立たなければならない。お互いに。]
ひでー顔とか失礼な。 ……たまちゃんこそ、ひっどい顔してるけど?
[唇を尖らせ、文句を返した。]
(156) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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おれは…
[好きなものを、好きだと胸を張ることも出来ない。 手芸も、可愛らしいものも、…… らぶあんぴーす、とか昨日も言ってた山本の笑顔を思い出して。 眩しいような、変な顔で、そうだなと答えた]
…… 、…?
[間が空いた>>150のは、気にならなかった。 ただ、どこか苦しげな、ながく吐かれた息に。
あれ。これ何処かで見たことが。 離される手が、さらに既視感を煽った。
デートなんてものをして、彼女を家まで送ってムダに近くで長話なんかしたりして。 それで、いざ手が離れてサヨナラってなった時に。 あれ。なんで、そんな場面と。]
(157) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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お、おう。楽しみにしとく。 むっちゃんから…? うん、ある。持ってくな。
[まっすぐに彼を見られないけど。 口調だけはいつも通りを装うことができた。はずだ]
(158) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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[そうして。 どーぞ、とスマホの画面を見る彼>>151を何となしに見ていれば。 わずか目の輝く気配。 うん、なんでかな。バカなことだと思うけど、今のタイミングだと、その考えがありえねーって否定できなくて]
…まーちゃん。
[念押しに頷いてから。 やっぱり、まっすぐ見れないまま、問いかけた]
もしかしてさ。 まーちゃんも……ひーちゃんの事、好きだったん?
…あ、いや、いい。すまん。なんでもない。
[彼の反応を見ないまま、いってらっしゃい、と。 荷物を取るフリして扉へ背を向けた*]
(159) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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[見終わったスケッチブックは、箱に詰める。 1ページずつゆっくり見て、しかもたまに止まったり、戻ったりするので、その作業はものすごく鈍い。 ただ詰めるだけであるのなら、5分とかからない作業なのに、おそらくは、ゆうに1時間以上経過している。 表情も、弛んでみたり拗ねてみたり、照れてみたり、ちょっと目を逸らして赤くなったり忙しなく、とてもではないが他人に見せられるようなものではない。]
これ、何冊か持ってけねーかな……
[大きなものは寮へ送るとして。 B5サイズのものならば、持ち歩けないだろうか。 ああでも、バスや電車の中で見たら、きっとにやついてしまう。 けれど持ち歩きたい、どうしようなどと悩んでいたら、また今日も、山本からのメールが届いた。]
……そーきたか。
[内容を見て、小さな笑いが漏れた。]
あいつ、本当に、周りを楽しませる天才だな。
(160) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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……、
[エア・ベース。未だ環から消しきれないもの。 もうすぐ自らの環から消すもの。 それを未来でも彼は見たいという。 すぐに答えは返せなかった。けれど、]
ッたりめーだろ、でもそうだな そんときゃちーもエア・ギターでセッションな!
[わさわさとさらに布団を揺らす。 返ってくる文句>>156にも、撫でる手はそのままに]
そんじゃ、ひでー顔なおすために メシ行こうぜ!
[美味しいものを食べて、一緒に笑って。 過ぎ行く時を先行くかのように、智明の方へ手を差し出した。**]
(161) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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[睦井から届いていたメールには、平たく言えば気にするなという内容のメールを返す。 いつも通りのその中には、好物のツナマヨを遠慮するという些細な些細な違和を残して。 そして本日の断髪式の予定を全員へ送ったり、小熊と保科へ夕方自習室で待っていることを送ったりした。 逃げても無駄だと言った内容ではあるが、強制参加のていではないことは日頃の言動から伝わるだろう。]
……、おし!!!
[包帯の巻かれた手で両頬を叩く。 少し腫れた頬も手も痛みを覚えたが、それが鬱々としたものを叩き出してくれると信じ込んだ。 他の場所の痛みなど、掻き消してくれる、と。]
(162) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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…ぇぁ…
…はい…
…お…は…んだんで…ですよ
…
…これが…
…
いと…えば…いんだけどな…
…いや…まあ…のは…れてくれ
…けしてあの…に…うんじゃないぞ
…
…いや…どうだろう…
…に…えたら…は…が…しいんだろ…
…っていうか
…を…きな…がそうそう…
…りに…たり…な…で
お…も…なんて…うものだから…
ぶっ
…
…な…いって…え…
…いやそうじゃないな…ちょっと…ってろ…
…すみませ…
|
─今朝・寮母室─
[>>86那由多が書類を受け取るのを、一歩引いたところから眺めて。 彼がそのまま自室へと戻るならその背を見送り、自分は残る。 ライラを見つめて。昨日の夜に、那由多によって冷やされ幾らか目立たなくなった右頬を所在無げに擦る。多分、別に、言わなくてもいい言葉だ。伝えなくてもいいことだ。けれど]
…………すんませんした
[心配をかけてごめんなさい。心の中だけで続ける。 喧嘩の多かった自分は何度もこの寮母の手を焼かせている。最上級生になってから絡まれる回数は減り、比例して喧嘩も少なくなったけれど、今回のことが示すようにゼロでもない。 卒業してからも、退寮するまでに、大人しくできないことを謝って。 自分はそのまま校庭へと向かう。 >>113頼児本人がまだ消してないだろう校庭のあの文字を消すために]
(163) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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もかって…は…お…も…
…お…も…そうなのか…
…
…が…ってる…なのか…
…
|
―4分間―
(やっぱ綺麗だよな) (睫毛長いな) (―…スとかしたら、)
[どんな顔、するんだろう?
目の前に無防備にさらされた顔に湧き上がる衝動が無かったと言えば、嘘になる。>>148 それでも頬に触れることを受け入れてもらえたことを思えば、その信頼を裏切るわけにはいかなかった。 単純に、怖かっただけかもしれない。
その4分間はとても短くて、あっという間に過ぎ去ったようで。 …思い出を振り返るには、十分な時間でもあった。
園芸部に入部したものの、そのこと自体に興味は無かった。 最初は部活もさぼりがちだった。男に対して「綺麗」と言う感情を抱いた自分を、認めたくなかったのかもしれない。 それでも顧問に言われて、たまに顔を出せば「そいつ」は誰よりも一生懸命で。 ―――誰よりも、花を枯らしていた。
(164) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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|
花を育てるって、そんなに難しいものか? 手を出したのも単なる興味本位。 想像と違って案外容易く花弁を誇らせたことに首を傾げつつ、胸に飛来した感情は、決してそれだけではなった。 嗚呼…そうだ。]
(嬉しかったんだ、俺は。) (また自らの手で、何かを生み出せたことが。)
[同時に横で「また枯らしてしまったと」苦い笑みを浮かべる男の存在が気になった。 それから何輪もの命を芽吹かせた。その度に、新しい歓喜がじんわりと胸を満たす。
それが、いつからだろう? 開花を望むのと同じように。 隣の男が大輪の花を手に、その顔をほころばせる姿を見たいと強く思うようになったのは。
だってそうだろう? ――俺にその喜びのきっかけを与えてくれたのは、お前なんだから。]
(165) 2014/03/30(Sun) 02時頃
|
…
…
…え…
…
…が…こったが…する…は…かった
わるいな…
そもそも…する…が…っている…
…が…たら…しいかも…れないが…
お…が…たら…に…うんじゃないか…
…うもの…る…には…もおかしくないだろう…
あ…そうだな…お…なもんを
こういう…く…が…い
…も…には…につけそうだ
…
|
─校庭─
[足を運べばやはり校庭はそのままだった。
既に何人かの好奇の目に留まって>>114しまっているかもしれないが。本人たちに断りもなく消してしまうのも申し訳なく心苦しいが。 たった今、暴力を反省したばかりだ。 心無い人間から土足で荒らされる理由は少ない方がいい。 屋上でのあのとき、頼児は>>3:331「喧嘩は分からない」と言ったけれど。
喧嘩とは、踏み荒らされたくない場所へ土足で上がり込んでくる相手への怒りであり、拒絶であり、抵抗である。
トンボを手に、頼児の部分から消してゆく。 文字は消えるけれど、きっとこれを書いた時間、見た瞬間、そういうものはきっと頼児と、誰かは知らないが「おれもすきだ」と書いた相手の中に残っていると信じて。 校庭の白線たちが土に混じり痕跡がなくなるころ>>160、朔太郎からのメールが自分にも届く*]
(166) 2014/03/30(Sun) 02時頃
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|
[お前と過ごせた三年間。
――――俺はすごく、楽しかった。
空っぽだった自分に、与えてくれたのはお前だったから。 きっと本人は知る由もないけど。]
ほら、あとは自分でやれよ。
[感傷の浸る時間は、もうおしまい。 ほんのり温かくなったタオルをぽいっと放り投げる。]
次からは自分でやれよ? 俺はもう、いないし。 つーか次とか作るな。一勝怪我しないで生きていけ。 …じゃあ俺寝るわ、おやすみ。
[自分でも何を言っているか分からない無茶な要求を一方的に押し付けると、顔を背けてベッドに横になる。 早寝なのはいつものことだが、それ以上に。 これ以上情けない顔を、見られたくなかった。*]
(167) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
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―今・ゴミ捨て場―
[利一を見送り、そろそろ飯でも食うかと携帯で時刻を確認すると、メールが着ていることに気が付く。]
……。
[断髪式って、何?]
(168) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
|
えー? 僕は写真係が良いなー。 かっこいいたまちゃんを撮る係。
[でも。]
たまちゃんがどーしてもって言うなら、エアセッションやっても良いかなー。
[へへん、と悪戯な笑顔を向ける。 まだ目はごろごろしているし、頭も少し痛い。 それでもこうやって笑えるのは、環のおかげだ。]
うん、そうだな! 今日の朝ごはん何かなー。
[差し出された手>>161をがしっと掴む。
そのまま部屋を出ようとしたが、ふと思いついて引き返した。]
(169) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
|
[手にしたのは、宝物の方のカメラ。 セットされたばかりのフィルムには、数枚しか撮っていない>>2:520。 利一に言ったように>>3:215、フィルム式のものは間違って消すことはない。 消す場合は。
カコ、とカメラを開ける。 その瞬間、フィルムは感光して使い物にならなくなった。 そのまま勢い良く、フィルムを引き出す。
焼き付けたはずのそれは、簡単に強い光によって黒く。焼けて。]
(170) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
|
[ごめん、と小さく呟いて、真っ黒に感光し使えなくなったそれをゴミ箱に捨てる。]
……じゃ、行こうか。
[環が何か聞けば、 「らいらねーさんのやばい写真を撮ってしまったから、消去しないと殺される」 なんて、適当な嘘を吐いた。]
(171) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
…
…
…
…
ああ…うん…
すまん…なんか…いか…
…の…した
するつもりは…かったけど
でも…わなかったらどうしてたんだろうな
お…に…した…の…みたいに
…から…り…げてたかもしれない
…
…
…
…くろごま
その…だとみんな…になるよ…
かみのけはきょうはぼさぼさです
…かそういうのべんきょうするのにいい…ある…
…よって…るの
…
…
…なにぃ
…は…に…えておかないと…だよ
ちあきに…られるよ…
…うものってなんだろ…さんに…けばいいかな…
…く…みんなおしゃれなんだよね…ここ
…の…にもならない…すごい…
…
でもやっぱ…と…しかいない
あっさっき…された…じんせいはつ
…
|
[失恋すると髪を切る。 そんな話を聞いたことがある。
だったら、恋を終わらせることに決めた自分にも、丁度いい。
そんな感傷が無かったと言えば、嘘になる。 問題は。 それがなぜ、イベント化しているのかと、小一時間。]
(あいつ絶対、巻いてやる。誰かに手当てされてても、その上から巻いてやる)
[その後寮母室に駆け込んで。 らいらに「包帯とガーゼと消毒液くれ!」と叫んで。 ここは保健室じゃないとやかんを投げつけられたのは、少し後のこと。**]
(172) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
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[カコカコとメールを返していく。 定良から来ていたメールへ、保元からの参加のメールへ。 そして保元へは昨日の殴りあいの理由も軽くだけ触れておいた。 それは話すことで保元の気遣いを無下にしたことへの謝罪と。 庇ってくれたのであろう人に、怒らないでやってくれという約束のために。 自分が言われた、喧嘩の発端となった言葉は少しマイルドなものに書き換えた。 あんな言葉は、誰か一人が聞けばもう十分だ。]
んあ。 なゆたん、怒ってるかしら…。
[次の着信に薄すぎる眉を下げ、困り顔になる。 体を起き上がらせたなら、校庭でトンボをかけるのが世界一似合わなさそうな白が映った。]
(173) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
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…
…
…なにぃ
…
…み…んでる…に…うな…
…いだろ…ずっと…ってたら
…に…されると…いもん…わされないか…
…わせして…って…せ…ても…の…じゃなあ…
お…の…
…だけだとどんな…かわからなかったが
…な…なのか…
まあ…そうだろうな…
…いな…なんだろうか
…
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[山本へのメール送信後、またスケッチブックを詰める(見る)作業を再開していると、案外早くに返信があった。]
??
[何がナイスなのか。 よく分からなかったが、本文を開いて理解した。 小熊と保科にひそかに詫びた。]
あれ、まだ……
[それだけかと思ったが、スクロールバーは、まだ本文が続いていることを示していた。 指を滑らせ読み進めてゆくうちに、少しにやけ気味だった表情が、だんだんと真摯なものへ変わっていった。
食堂や他で囁かれていた噂から、大体のことは察していた。 けれど、改めてそれが間違いでなかったことを報されて、何も出来なかった自分が歯痒くて、悔しくて、唇を噛んで顔を顰めた。]
(174) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
…
…ごめんなさい
なんかおれ…ったまますすむとはなしてたきおくがあるよ
…かった…
なおしたほうがいいかな…
…は…ねての…い…だからちょっと…の…にきてる
ちょっと…で…ったけど…なんとかなるものだね
…で…てると…さんすごい…るの…こわい
でもちょっと…る…が…についた…
…なんて…だと…ってた
うらやめ
…
|
[目を細める。 携帯に触れていた指が一度止まって。 息も止まって。
痛い。]
(175) 2014/03/30(Sun) 02時半頃
|
…
…ごめんなさい
…
いや…まあ…にいいんじゃないか
…はあんまりやらないな…ってだけだから
…を…ながら…を…うのはしょっちゅうだし…
ん…そうなのか…
どの…りかは…らんが…もうすぐ…るんだよな…
ちゃんと…る…しておけよ
…に…ると…な…になるぞ
…は…の…で…の…まで…ったからな…
そりゃ…るだろう…の…なんだから…
お…を…せ…え…にしたら…しそうだし
はいはい…すごいすごい…
…には…の…い…っていうか…されても…りしそうだ…
…
|
……遠いな。
[屋上から、校庭までの距離が。 ここから、海を渡った先が。 今から、未来という場所が。]
アリスちゃんまで、が。
[ここから叫んだって、蹴りなんて届かない。]
(176) 2014/03/30(Sun) 03時頃
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[内容が、かなりマイルドにされていたことは知らない。 しかしこれでも十分に胸が痛い。 直接聞いてしまった山本の心中は、推し量りようがない。 普段、あんなに陽気に振る舞っている彼が、あんなに……。
どうすべきか。 返信画面を開いたままで、指はずっと止まっていた。
そこに今度は、白辻からの短いメールが届き、その内容に硬直し、掌に汗が滲んだ。]
わ すれて た
[硬直したまま、急いで返信文をつくる。]
(177) 2014/03/30(Sun) 03時頃
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…
…
…
すみません…ぼけてました
…の…が…で…な…を…げなくてよかったです
…にはなれましたか…
…
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[使い終わったトンボを片手に、スマートフォンを取り出し。 メールを送る。ひとつは朔太郎への返信。そしてもう一通はやはり断りなくラブレターと呼べるものを消してしまった申し訳なさから、頼児へ。
しばらく自分はここに居よう。 そうして中央棟へと、男子棟へと睨みを利かせていよう。 暴力は反省した。 ならば己の存在感を武器にしよう。
─────お前らここに書かれていたことを揶揄の対象にしたら、どうなるか分かっているよな? いいこにできるよな?
その意味合いを込めて。 どこかの窓から昨日のやつらが顔を見せれば凄絶に微笑んでやろう。
これ以上。朔太郎に殴り合いの喧嘩などさせてたまるか。 他のやつらが心無い中傷に晒されてたまるか。 うつくしいと思うものを、これ以上穢させないために]
(178) 2014/03/30(Sun) 03時頃
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…
…
…
…
そうか…
…にするな
ああ…うん…うまくいった…
…か…そう…っていいものか…
もっと…くに…してたらと…やんではいる…
…づいてたら…が…を…えてたかも…れないし
…いていい…かは…らないが…
あの…から…あったのか…
…
…
…
…ならよかった
ならいまのままでいいや
…ってなおすのたいへんだよね
いまのとこ…こっちで…べてから…ろうかなって…ってる
…い…べたからしょっぱいものたべたい
なんか…そうな…がいっぱいあるよ…ここ
そういえば…さないとな
…んでから…してたら…いかなぁ
すごいだろ…すごいだろ…
あんま…しくはないんだけどね…ないし
…に…ないおれってかっこいい…
…
…
…は…と…っていたけど…あいつとしてはどうだったのかな…
…
…
…おい
…
お…
どうせ…てしてないだろ
…んだりしたら…るぞ
…
…
…
…ならよかった
…
…ながら…を…っていけない…が…たら
…いなく…に…っ…んでいくだろう…
…やりながら…ってたもんな
ん…それなら…だけ…いて…いに…こうかな…
もんじゃが…べてみたいんだが…しょっぱいもの
…って…らしい…がいまいち…いつかない
…か…に…い…のが…さそうではあるな
…ちゃんと…けるか…
…か…で…るならいいが
…きなら…っちゃ…だぞ…に…けよ
お…って…にしか…ないんだなあ…
…
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[環と連れ立って食堂に行き、朝食を取る。 いつも騒がしい二人が、酷い顔で並んで食事をしている。 それが妙におかしくて、くすくすと笑った。
途中入ってきたメールを確認して、ぽちぽち。忘れない内に返事を打つ。]
(179) 2014/03/30(Sun) 03時頃
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[白辻のメールに返信した後、そういえば何で、あれを書いたのが自分だと分かったのかと、少しだけ首を捻った。 そして、すぐに思い当たる。 昨日、自分の次にラインカーを使ったのは白辻だったし、文字を消す段階になって「これだけ残してくれ」と言ったのは、他でもない自分じゃないかと。
どうしよう、更に追加された文字の主まで特定されていたら。 いや、昨日の件を本気で怒ってくれたらしい彼にならば、知られたとしても、問題はないと思った。 むしろ、伝えるべきなのだろうか……そこは悩ましいところ。]
(180) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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お〜〜〜〜っい!!! 今日も〜、良い天気〜、だねえ〜っ!!!!
[届かないとわかっていても。 見て欲しい、気付いて欲しい、話して欲しい、知って欲しい。 捨てようとしても、それはきっと捨てられない。]
さくらもぼちぼち咲くべかな〜〜っ!!!!
[眩しいものを見続けて、その温もりを感じて。 咲かない花などあるものか。 どうしようもなく綻ぶのは表情と、 。 痛みと、喜びと、苦しみと、恋しさと。]
(181) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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…
…
だって…って…め…わかんないんだもん
…いい…ってすっごくいいしね…は…くない
もんじゃって…が…べても…なの…
あれってすごい…しそうじゃない…
なんだろうね…なんでもありそうだけどね
…いのは…の…くのほうがいいかな
…の…に…してるの…られるのって…ずかしい
…の…くらいあるよ…だよ…
おれ…すすむと…い…だよ…そこまで…じゃない…
…だけってわけじゃないけど
そうだね…にはそうなっちゃうね
…は…わんないから
…
…
…あかされた…
…とか…さなきゃいけないからなぁ
…の…えて…いたりしそう…の…とか
あ…もう…の…くこと…いんだな…のとことかさ
なんかちょっとしたことをもうやらなくなるんだなって…うと…しい
なんか…いててあんまま…しくない…だね
…にされてるといいんだけど
あんま…にされてても…なんだけど
えっそんな…の…なの…はずかしい
…
|
[それでも白辻の名前をからかいはしなかった。 遠ければ意味がない、蹴られるための口実なのだから。 声が届けば顔を向けてくれるだろうか、貯水槽の上から身を乗り出して手を振った。]
ギャヒィ!!!
お、おう、心配させてしまったか…。 ヒロろんめ、ういやつ!!
[届いたメールは元同室の小鳥谷から。 自分にだけは口も悪く、距離感がとても心地よかった相手。 小鳥谷は知っているだろうか。 そんな風に気を許してくれるのが嬉しくて、きっと一番此方も気を許していたことに。]
(182) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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[自室を出ていく直前。思いもよらない問いかけに、扉を中途半端に空けたまま振り返った。>>159 どうしても過敏になりがちな自身に気づき、そっと苦笑する。 意識しているから。否定されたくないから。特に彼にだけは。 こちらを見ない背中に、苦しさが増した気がした。]
――……ヒロのこと好きだったし、今だって好きだよ。 友達だからな。
[同じ想いを返すことはできなかったけれど。否定はせず、そう答えを出したのだと。 短く告げて、今度こそ扉を閉めて出て行った。*]
(183) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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[メールを送ってすぐに返信が来た。男子高校生すごいな、皆なんでこんなにメールが早いんだ。自分は昨日の宗介にすら未だ返信していない(というか返信さえしないことも多い)のに。 開けば、やはり頼児と朔太郎から。
頼児のメールにほっとする。消してもよかったのだと。 そうして付け加えられた文字列に眉を寄せる。 昨日のことは納得できる説明をするのが難しかったし謝られる必要はないと思うが、それより朔太郎があれを言葉にしたのかと。それが少し痛くて。
朔太郎のメールを開く。いつものきゃぴきゃぴした文面。 頼児に説明をした、というのがいつかは分からないが、それをこの文面から汲み取ることは出来なかった。 最後の一行に、表情が固まる]
……見られ て る?
[きょろきょろと視線を巡らせる。校庭をぐるりと。次いで中央棟の窓。屋上のフェンスを辿って。そして男子棟。一階の窓から視線を上げてゆき、屋上、そして更に貯水槽────]
(184) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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…
…
…
それなんていうか…ってるか…って…うんだぞ…
…の…を…えた…じゃないが…
わからん…どうだろう…
やり…えてくれるんじゃないかって…うけど
もんじゃ…だと…う…ん…なら…とか…
…はあんまり…きじゃないし…の…が…い…がする
…そうだしな
…は…と…が…いけど
…が…るような…でもないし…そうかな…うん
そのへん…あんまり…えて…かった…
それなら…いんだけどな…やらかしそうだから…
…は…わるのかな…やっぱり
…
|
[食事を終え、食後のお茶を飲む。 ぷはー、と息を吐けば気持ちは漸く落ち着いている。]
……たまちゃんさー。 たまちゃんこそ、やり残したこととかないの?
[食事中に受信したメールに返事を打ちながら問う。 自分が「酷い顔」と言われる原因は誰よりも知っている。 ――否、自分しか知らない。
しかし、そんな自分と同じような顔をしている環は、どうしてなのだろうと思ったのだ。]
たまちゃんも、昨日からなんかおかしかったし。 新聞部の洞察力舐めるなよー?
たまちゃんが僕のこと思ってくれたこと、僕も思ってるんだからな。
[先程部屋で言われたように、今度はこっちが聞いてみる。]
(185) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
|
…
…ご…おめでとうございました
…
わかりました…にしません…
…さんから…はありました…れました
…れること…でしたので…げするほど…ち…んではいません…め…
むしろ…りと…しい…です
…
…
…ぎゃ…
やだ…なんかそれすごい…っぽい…やだ…
なおす…
どっちも…いたこと…い…の…べ…だな
そういえばりいちからかつお…なる…の…べ…をおしえてもらった
まぁやらかしそうなのは…しないけどさ
おれは…したことをひと…りやらかすぜ
…でも…ったし
すすむの…ってどこなの
…までにおしえて
…は…わっちゃうね
だからおれ…きな…できても…とかしないの
…のままが…だから…
…
…
…などなまぬるい
…した…の…が…く…
らいらちゃん…してそう
あっ…してるらいらちゃんみたい
…れないか
…しいな…ちょっといまおれすごい…しい…してる
…ってお…してるの…
おれの…には…も…ってきてないよ…
どういうことなの…
…
…
…むずかしいですせんせい
な…なるほど
おれとかだと…らないのか
…しに…してもらえばよかった…いろいろやりそこねた…
さくたろ…はやりそこねるなよ…なんかいろいろと…
すぷれ…しゅっでさささ…ができたら…しないよ…
そのへんが…なら…とりあえずそのへんかってみる
…する
…
…
…
…すまないやらかした
…
あ…い…がお…の…しとくべきだったか
…の…は…だったから…だと…う…
まあ…られてたとしてもそう…るもんでも…いが
…が…
そうか…それは…いことしたな…
…を…っておいてくれないか
…
…
|
[>>182小さい影。春の陽射しのもと手を振る姿は遠く、それでもそれが朔太郎だと分かるから。中庭から屋上まで届いたイケメンボイスは、更に距離があってもここまで>>181微かに残響が届く。 トンボの柄を肩に寄せて、空いた手を大きく掲げて、振る]
てめぇ見てたんなら手伝えや幹事!!!!!!
[悪態は吐いただけで届けようという心算はない。 なんか文句を言ってるっぽい、という雰囲気が伝われば十分だ。 見上げながら、ふと思う。 そういえば朔太郎はいつも自分の視界にいないな、と。 名前を呼ばれるのはいつも背後からで、視界の外から自分を見ていることが多い、と、そこまで気付いて]
(186) 2014/03/30(Sun) 04時頃
|
…
…
…
そういえば…さんの…を…りて…りっぱなしだったのですが…
これは…もう…く…っていても…にはなりませんよね…
…
…
…
…
…にやってるか…
…
ああ…だ…
…なく…ごしてはいるが…
…の…に…に…うかどうかは…しい…だ…
…に…んだものがあったから…
それのお…しに…を…ったんだ
…が…かれてるやつなんだけど
…きたいって…われそうだなと…って…
お…なら…いやすいのかなと…って…んだんだが
…しい…に…な…みをしてすまなかったな…
…
…
|
[先に十文字への謝罪を送り、再び、山本のメールを表示させる。 読み返すほどに、胸が辛い。 浮かれてばかりいる自分が情けない。
何度も画面に指を滑らせては、消し、入力しては消しを繰り返す。 文章構成力の無さが恨めしすぎる。]
……ったくこの体育会系!
[自分に怒声を浴びせつつ、勢いよく立ち上がると、部屋を出た。 足早に廊下を進みながら、メールを打つ。]
(187) 2014/03/30(Sun) 04時頃
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…
…
…ご…おめでとうございました
…
…って…また…げさな…
…に…く…は…いぞ…
そうか…あいつ…そうだもんな
…ってそういう…じゃないか…
…かった…めないでおく…
…ちを…えられて…かったと…う…
…わず…してしまった…
そのまま…っちまえ…
…も…きなやつの…を…に…してきた
…が…るまで…し…ってれば…だろう…
…
…
…
…あっそ
…
…に…まれて…せだなこの…
お…は…っておくと…にそうだからよかった
…い…が…みたいなら…え…もしくは…りにこい…えるから
そしてその…はなんなんだ
…
トレイルは、食堂に向かって歩きながらメールをうっている**
2014/03/30(Sun) 04時頃
|
[階段に着いたところで、またスマホがメールの着信を伝えてきた。]
(困んねー……のか?)
[明らかに男同士だと分かる内容。 ただでさえ、十文字はあの掲示板で中傷されていたというのに。 また、何か書かれかねないだろうに。]
………。
[なら自分はどうだ、困るのか、困らないのか。 立ち止まり、考えて、2分後に結論が出た。
───丞となら構わない。]
(188) 2014/03/30(Sun) 04時頃
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[メールを打ち終え、息を吐く。 久々にたくさんメールを打ったため、親指の付け根が少し痛くなった。
環と何を話したか。]
たまちゃん、今日の夜さ、またプリン食べようよ。 いつもは二つだけど、今日はコンビニにあるプリン、全種類買ってくるからさ。
[へへ、と笑って席を立つ。]
僕、ちょっと顔洗うついでに風呂入ってくる。 今の時間なら空いてると思うし。
[そう告げるが早いか、食堂を出た。
いつもより元気のない鼻歌を歌いながら、向かうのは風呂場。**]
(189) 2014/03/30(Sun) 04時頃
|
…
…ぎゃ…
…
おい…それ…が…ってことになるぞ
…の…は…ではあるけども
…も…で…ただけだから…はわからん
…にもんじゃか…のもんでも…うか…
…それ…にかけて…してもまずそうだなあ…
…るな…ちゃんとしろ
お…が…で…れても…けつけられないぞ…
…いや…に…ってあんのか…
…の…だぞ…の…
…もそこから…で…くらいだからな
そうか…わりたくないけど…しいのかな…
お…が…きになる…ってどんな…なんだろう…
…
|
[声は届いたらしい、振り返される手が見えた。 なにか不満を言っているらしき声は、うっすらとではあるが聞き取ることができた。]
お〜、キコエナ〜〜イ!!!
[耳を塞ぐ動作つきで返す。 太陽は頭の上にあるはずなのに、眩しい。 眩しくて目を逸らしたくなるほど眩しくて。 ああ嘘だ、目を逸らしたくないから眩しくても見つめている。 今まで、これからもずっと。
――――見詰めていればいいと、言ってくれたのは白辻だろう?]
(190) 2014/03/30(Sun) 04時頃
|
…
…ぎゃ…
なんか…って…きがやだ
とりあえずどこかいくならおまかせする
けど…れてない…はゆっくりしたら…
おれはきのう…べたあとずっと…いてたから
…れて…てた
…れた…どうなったかほんとに…えてない
あの…に…んでた
…あるのかな
…いやだから…の…いきたいんだけど
すすむの…びに…けるかな
たぶんね…むと…めんどくさいんだよ
それにおれはほら…には…ないから…
…
…
…これ…したくない
それ…に…ったら…られる
そっか…その…なのか
さくたろ…はまた…も…か…してるの…
…するよ…させるよ…
…もだけど
…は…いいかな
はたから…られてださいって…われなきゃそれでいいです…
…
…
…
…
こういう…では…が…と…に…んだものですから
…に…は…さんの…の…さにいま…めて…しております
まさかあの…く…しい…に…な…に…する…だったとは
…は…しておけば…ですか
わかりました…このまま…のものとしてもらっておきます
…
|
[朔太郎から利政のことが好きか、と訊かれたときのことが蘇る。 >>2:102自分のことをよく見ていたんだな、気にかけてくれていたんだな、と少し嬉しく感じたときの────]
──────……
[自分は鈍いかもしれない。いや違う、自分がマイノリティーに属する人間だから、些細なことで周りも同じだと誤解しないようにどこかで感受性を鈍らせていた部分もある。 博の告白。那由多のカミングアウト。校庭のラブレター。 自分だけではない、周囲にもその可能性がある、そんなことさえ抜け落ちていたから。唐突に思い当る。視線の先、>>190自分の声が届いたのか、振っていた手を引っ込めて耳を覆う仕草。 それに怒っているように地団太を踏むジェスチャーをしながら。呟く]
(191) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
|
…
…ぎゃ…
…
…よりは…かもしれないな
…る…えろ…は…においてから…くけど…
お…はばかか
…いてたなんて…われたら…かないわけないだろ…
ちゃんと…で…たんだろうな…
それで…ぬやつも…るんだから…をつけろよ…
どうなんだろう…があるなら
あるのかも…れない…わからんが
ちょっと…で…るのは…ずかしいような…だと…う…が…
そうだよな…お…と…してて…の…したこと…かったもんな
…
|
…………おまえ、さ
俺でも気付いてなかった視線の先に気付いたの何でよ? 俺の視界にはいないくせに、俺をよく見てるの何でよ? 俺を気にかけて、俺に気付いて、俺を褒めるの何でよ?
[柄でもないと突っ撥ねてなお、くり返される綺麗という言葉。 それを>>3:380「お前どんだけ俺の顔好きだよ」とか軽く考えていたけれど。そうじゃない。顔や髪が好きなだけで、これだけ俺に気付くとか、ないだろ。なあ、朔太郎]
────……お前、俺のこと好きなのか、朔太郎
[視線を向ける遠く貯水槽の上。呟きは彼のもとまで届かない**]
(192) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
|
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[メールを打ち返し、終わればその視線は自然と再びひとつに吸い寄せられて。 地団駄のジェスチャーに、肩を揺らしてクスクスと笑う。
いくら視力が悪くなくても、唇が動いたかまでは判断できない。 春の風は実に意地悪だ、呟きを耳に届けてくれることはないのだろう。 同じく呟くこともまた。 昨夜の談話室のように、届かない。]
――――……。
[流行りのJ-POPが流れて掻き消える。]
(193) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
|
…
…
…すまないやらかした
…
ありがとう…
…ん…てよ
お…が…いたってことを
あいつ…ってんのか…
それは…まずいだろ…
…はともかく…お…は…をつけないと…
…になってから…な…てられかねないぞ
…
…
|
ウギャップー!!!
[携帯の音に跳ね上げた肩はわざと。 視線の先に、電話を指差すのと手を合わせる動作を見せてから内容を確認する。]
えっ。 あ、え、なにオレ、決闘でもすんの…?
[簡潔なメールの文章は時に勘違いを起こす。 保元はそんなキャラでもないだろうが、どうしたのか。 怒らせないように気を付けて打ったつもりのメールだったが。 やはり気に触ってしまっただろうか。]
(194) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
|
…
…
…
…
…するって…にいうと…
そいつは…ぬっていうのが…の…は…
…
…
|
[十文字へのメールを送ったタイミングで、山本からの返信があった。 明らかに勘違いしているらしい文面に、申し訳なく思いつつ]
屋上な。
[その誤解も、直接話して解けばいいと、階段を駆け上がっていった**]
(195) 2014/03/30(Sun) 05時頃
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ライジは、屋上で山本を見つけ、まず口にしたのは謝罪の言葉**
2014/03/30(Sun) 05時半頃
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―東棟・屋上―
ぎゃっ、やっさん決闘はかんべ―――… うお、えっ、へ?
[メールは打ち終えてポケットに捩じ込み、貯水槽から屋上に降りた。 話があるらしい保元がやって来るまで、少しビクビクしながら待った。 やがてやって来た保元は、出会い頭に謝罪の言葉を口にして。 なんだなんだと三白眼を丸く見開いた**]
(196) 2014/03/30(Sun) 06時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 06時頃
…
…
…おい…いきなり…かよ…
…
…お…もそうなのかって…われれば…
…せざるえないけれど…の…は…なんだろう…
…でも…うけれど…というよりも…その…かな…
…それが…きになったら…その…も…こう…に…えてきて…
…のところ…そこで…まってる…
…
…なんで…から…わなきゃならない…
…お…から…えよ…
…
|
[掴んだ手>>169は一度離された。 何か用事があるのかと、部屋の外に出て待っていた。 視線を注ぐのは、寮の前に通る道。 バスが走り出しただろう、その道に。
だから彼が何を行っていたのか>>170まで、気がつかなかった。]
おうおう、行こーぜ。 腹へって背中とくっつくわー
[その様子が>>171やはり少しいつもとは違う。 けれど深く聞き出すことは、できなかった。]
(197) 2014/03/30(Sun) 10時頃
|
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―― 食堂 ――
[朝という時間帯におかまいなしに、食べるのは牛丼大盛り。がっつくように猛然と口に運ぶ。 隣でくすくすと笑い声がしたのなら>>179]
なんひゃよー ひゃんかへんかー?
[お弁当を口元につけたまま、お箸を持ったまま 智明に問うて、また丼と向き合った。]
(198) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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[腹ごなしの途中に、思い出したようにメールを一通。 送ってしまえばしたり顔で、一人笑った。]
(199) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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[メールを送り終え、にやにやした笑みを浮かべたままにコーヒーを飲む。 傍らの智明>>185が吐く息を、まねして大きくほう、と息を吐いたりもして。]
ーー あ? ンだよ、俺のことかい。
[まさか、こちらに向けられるとは思わなかったと、やや驚きつつ言葉を紡ぐ。 おかしかったと言われれば確かにそうだ。そういう隠し事は、苦手中の苦手だ。]
そだなぁ、俺はもう、なんもねーよ。
スーパーベーシスト様は失恋したんだ。 ……、それだけ。
[薄く笑って、言葉少なに囁くような声音で。 女子がすべて退寮していることは、周知の事実。 誰が好きだったのか、いつ振られたのか。 濁すように、けれど核心だけは伝える。
もし、彼が本当は何かまだやり残していたとしたら、やり遂げてほしい。そう、思うから。]
(200) 2014/03/30(Sun) 10時頃
|
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おう! でけーの食いてーな、頼むぜ?
[次、智明>>189に視線を向けたときにはもう、いつものように笑みを浮かべられているだろう。 先に食堂を出て行く背中を見送って、男もゆっくりと食堂を後にする。
向かう先は決まっていなかったが、受信した一通のメールに目を通すと]
――……、
[公開処刑。 そんな物騒なタイトルに、それでいて楽しい文面。 参加して盛り上げて、送り出すべきなのだろうが]
(201) 2014/03/30(Sun) 10時頃
|
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……、はは。 いけねーや。
[今度こそきっと、我慢が出来ない。 どこかに打つけて泣くなんて、もう言い訳はできない。 だからそのメールには返事ができぬまま、ゆっくりと再び自室へと戻った**]
(202) 2014/03/30(Sun) 10時頃
|
…
…ぎゃ…
ものとしては…かもしれないけど…としては…な…がする
ばかでいいよ…けどすすむはこれから…しいから…やっぱゆっくりして
おれが…くのなんていつものことじゃん
…では…たよ…
あったとしても…らない…
…にも…かない…を…する…あっでも…りたくない…
…できた…れた…って…しかしてなかったよね
もとかのが…きだったかって…かれたら…なとこだったし
…まぁ…おれはそうなんだと…うよ
だから…とかも…にいいから
…こんなこと…ってごめんね
…
…
…なぜそこまでいう
…かに…な…ではあった
でもやっぱ…ったら…られるよねそれ
…しに…ってきてよ…よろしく
…なのに…うの…じゃない…
なによりもさくたろ…が…えるのがすごい
…
…の…じゃない…を…め…みたくない…
でも…はがんばる
…
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[丞からのメールを受信して、目を瞬かせる。 猫が描かれたスケッチブック。成斗が行きたがりそうな場所。 そのままブラウザを開いて、『カルカン』とうちこんでみる。出てきたパッケージ画像でようやく何をしに行くか気づいた。]
……そういうことは先に言えよ。
[いや、メールの返信を後回しにしてたのは自分なのだが。 時間を確認する。食堂へは向かわず、足はそのまま玄関から寮の外へと駆け出した。]
(203) 2014/03/30(Sun) 10時半頃
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[スーパーからの帰り道。ガサガサと重く揺れるビニール袋を手に歩いていれば、初老の男性に声をかけられ足を止めた。]
あ、こんにちは。 今日はお店は? 休憩の散歩ですか。 はは、前にバイトさせてもらった時はほんっとお世話になりました。
[長期休みの時にバイトした、スポーツ用品店の店主だ。気さくだし初めての仕事は面白かったし、とてもいいバイト先だったのだが。 唯一ドア枠が低いのだけが難点だったのを思い出す。あの頃だけ朔太郎に、額隠すから前髪は切らないでと注文したくらいだ。]
へ。俺よりでかい寮生って。 ドアに頭ぶつけてったんです?
[昨日きてたと聞き、目を瞬かせる。バイト先の話をしたこともあったし、特徴と髪色から丞だろうと予想はつくが。 彼いい体格だったね、と言われても購入したらしいリストバンドをあの丞が?つけるのか?
そうして寮の玄関に戻ってきたのは、約束の時間まで残り12分くらい。*]
(204) 2014/03/30(Sun) 11時頃
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―自室―
[背を向けたまま、そっか、とだけ呟いて扉の閉まる音>>183を聞く。 友達だから。友達として、好き。 自分も口にした言葉だ。そしてたぶん、この気持ちがバレることがあれば、思って貰いたかった言葉なんだろう。
小鳥谷が羨ましい、と感じたけれど。 それは、彼が振り絞った告白の末に得たものだ。羨むのはお門違い。 あのとき、一心に叫んでいた彼の姿が蘇る]
……咲かなきゃ、散れもしねーわな。
[咲きかけのまま落ちた、一輪の桜をつまみ上げる。 あとは枯れるのを待つだけの、儚い花。
窓を開いて、指を離した。 3階の窓から放たれた花は、どこかから舞い込んだ気の早い花びらと一緒に、あっという間に見えなくなった]
(205) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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[メールを打ち終わり。さて、いい頃合いだろうか。 時間外に開いたら爆発する仕掛けとかないよな、と昔見たスパイ映画のレコーダーを思い出しながら、そろそろと茶封筒を開いてみた]
……〜〜〜〜〜っ!!!!!!
[スケッチブックを丁寧に枕元へ置いてから、狭いベッドの上でごろごろ転がった。 なんだこれ。なんだこれ。めっちゃ可愛い]
…いや、でも、これはどういうことなんだ。
[ひとしきり、ごろごろと転がってから。 下の階に迷惑だったかと思うも、2階の住人を思い出せば、すこし気持ちが落ち着いて。 改めて、頁をめくっていたら、定良っぽい顔が、ねこみみ生やして、ねこっぽい顔してる絵。
これは、なにか、新たな扉でも開けという二次元の使者のメッセージか何かなのか。 定良のところに遊びに行った時に、これ思い出して噴いたらどうしてくれる]
(206) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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[ムダに悶々としながらも、イケメンはねこみみも似合うのか。とムダ知識だけを増やしておいた。 いやまあ、違和感ないのは十文字のタッチのせいもあるんだろう]
……?
[そうして、最後の頁。 相変わらず、ごろごろしたくなる可愛さのねこが、こっちを見つめているのだが。 線のみで、今までの柔らかく鮮やかな色合いの頁からすると、さみしげに感じる。 からりと、封筒から転がり出た色鉛筆が鳴った。
なんだか、姉のぬりえ帳を思い出す。 規定のキャラの色じゃなくて、好き勝手に好きな色を塗りたくっていた、姉のぬりえを。]
…そういうこと? …うーん?
[せっかくの線に、色をのせていいものだろうか。 でも。 葛藤しつつも、待ち合わせまでにはまだ時間があるから。 枕の下に押し込まれた編み物を取り出して、3分前まで続きを編んでいた]
(207) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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→玄関へ―
うっわああ!? やべーアラームセットしときゃよかった!!
[ふと携帯を見て、慌てて部屋を飛び出した。 茶封筒をバッグに入れて、ばたばたと階段を転げ下りる。
既に其処に、待ち合わせ人の姿があれば、駆け寄ってぱんと手を合わせて頭を下げた]
すまん、まーちゃん! 遅れた!
(208) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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ドナルドは、編み始める前に、気持ちを落ち着ける為にメールを打っておいた*
2014/03/30(Sun) 11時半頃
ドナルドは、デコメを連打する前に、落ち着けたようだ。
2014/03/30(Sun) 11時半頃
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わっ、わわ! やっさん、ちょっとだけごめんな!!
[話が始まる前に届くメールが数通。 断りをいれて返してから、保元が話始めるのに耳を傾けた。
話はどのくらい続いたのか。 どんな話でも出来うる限り真摯に聞いたし、返す言葉も いつものような口調ではあるが、真剣なものであることに違いはない。 太陽は確実に少しずつ上り、少しずつ落ちる。 限りある時間がまた、少しずつなくなっていく。]
やっさん、自習室一緒にいくべか?
[話が終われば、そんな風に誘った**]
(209) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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─ 東棟屋上 ─
朔太郎!
[到着し、その姿を見つけると、駆け寄った。]
朔太郎悪かった。 俺、ろくに事情知らねーで、何で話せねーんだよって、勝手に拗ねて。 ありすの話も尤もだとは思ったけど、納得できたのかってと、やっぱできなくてさ。
……あの後、食堂で、大体の事情は察せたんだけど、そうだよな、あんま話したいもんじゃねーよな。 なのになんか、説明させちまって…… 悪い。
[あのメールをしたためている時の山本の心中を思うと、苦しかった。 もし居合わせたのが自分だったらどうしていたろう。 居たたまれなくて逃げていたか、馬鹿らしいと流したか。 それとも、彼のようにぶつかっていったか……それは、できなかった気がする。]
でもってその、サンキュー、な。
(210) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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[>>194遠い視線の先の朔太郎が電話を示し、手を合わせ。そうして>>196貯水槽の上から降りたのか姿が見えなくなった。まだ屋上にいるのだろうか。角度的にここからは見えない。
トンボを片手に、スマートフォンへと視線を落とす。 画面は朔太郎からの断髪式案内メールが表示されている。
成斗への花はどうしようか。 彼の趣味を自分は知っているが、本人は隠しているし、あからさまに可愛らしい花束やアレンジメントはNGだろう。この時期ならフリージアを中心に黄色で纏めるか。花言葉も成斗に似合っているし。ガーベラのオレンジとカスミソウで束ねよう。
ありふれた餞(はなむけ)。 未来への期待や希望の願いが篭められるそれ。
那由多への花はアレンジか鉢植えにしよう。彼もそれなりに花言葉に触れているだろうから、決して気取られない花を選んで渡そう。 春らしく、チューリップのアレンジメントとか。色は赤。 苦笑が零れた。それ花言葉やばいだろ。 いや、ピンクのガーベラやスプレーカーネーションといっしょに纏めれば、ただの春らしいアレンジだ。気取られまい]
(211) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 12時頃
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[付け加えた礼の理由は、言わなかった。 柵に寄って校庭を見下ろせば、白辻の手によって、満月と文字は消されていた。]
写真、撮っときゃよかったな。
[自嘲しつつの、小さな呟き。]
……あー、もうそんな時間? わかった、行こう。
[自習室へとの言葉に頷くと、山本とともに、屋上を後にした**]
(212) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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…やめろ…っちゃいないが…って…うな
…
…になった…が…だった…ってことか…
…なんか…びっくりした…
…すまん…
…
え…
…
…
…
…あ…は…するなよ…
…あれは…の…いだったんだから…じゃない…だからな
…
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あー、那由多いなくなったら、そうだ 花壇のチューリップ、俺が枯らしちまう未来が見えんな……
[覗いたとき咲いていたのは白と黄色だった。 世話をする那由多を反映したのか、なぜよりにもよってその色なのか。
──────失恋した、と言っていたな。
昨日の朝を思い返す。そして昨日の夜>>167を思い返す。 昨日だけじゃなくて、過ごした三年間を思い返す。無愛想で、淡々としていて、あまり熱することもなく。なのに時折その瞳に滲む、花に向けた熱意や微笑み>>165。 個人的にはヤマザクラが似合うと思うけれど、贈れるような代物じゃないし。何よりその花は自分が那由多に、ではなく、那由多から自分に、という願いであるから。
──────花言葉は「あなたにほほえむ」。
笑顔が見たい。 恋を諦めているくせに。棄てると決めているくせに。そう覚悟しているはずなのに。心臓が巧く痛みを消してくれないから、その指がタオル越しに触れるから、まだ躊躇っている。 見上げた視線の先、屋上に小さな影>>212。目を凝らす。頼児だろうか]
(213) 2014/03/30(Sun) 12時半頃
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へ?あ?
[謝られる内容はよくわからなくて。 いや、わからないわけではないが、謝ることのほどかと首を傾げる。 あの時理由を口にしなかったのは、自分が口にしたくなかったんじゃなく それを聞く保元や締坂、明智、紐井屋、それに白辻が 不快な思いをして欲しくなかったから、傷ついて欲しくなかったから、それだけだ。]
話したくねえつか、聞かせたくねえ、かな? あとさ、卒業だし退寮だしでなんか変なテンションのやつもいるし。 あいつらだって、それでおかしかっただけかもだべ?
[殴ったやつらのことを許そうとは思わない。 自分の行動が間違いだったとも思っていない。 手が痛くても、別の場所が痛くても、だから謝りはしないけれど。 彼らもまた三年間を共にした学友だ、影で傷つける言葉を吐きたくはない。]
(214) 2014/03/30(Sun) 12時半頃
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[向こうが気付いたかどうか分からない。一度、トンボを大きく振って。 そうして断髪式で渡す花を買うために校庭を後にする。 買ったらその写メを添付して、宗介に返信しよう。昨日の網戸越しの夕焼けのお返しに。
自分がひとに見せたいと思うのは、いつも、花だ*]
(215) 2014/03/30(Sun) 12時半頃
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だからごめんもありがとうも、貰えんべよ?
[間違ってはいない、でもきっと正しくはない。 ひらひらと手を振ればその白が、白い色が、目の前を行き過ぎる。 青の中に流れていく白、陽気に舞う花弁の白、校庭に描き消された白。 花を愛する、白い色。]
写真には残らんもんもあるべよ。 ここにありゃ、いんでねえの?
[保元の胸元に軽くグーパンチを当てる。 それは心臓の上、鼓動を打ちならす場所の上。]
ここから捨てたら、いけねえよ?
[自分はどうするのだろう。 捨てていくと、決めたものたちを。]
(216) 2014/03/30(Sun) 12時半頃
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んだかもしれない…
…の…でしか…すみませんが…える…もない…
もう…に…ないだろうと…しているのに…
…した…の…を…して…を…ながら…む…
…
…いってこい
…にさくたろ…が…せなくてもおれには…の…もないし…
ただ…みきおに…ったらどうなるのか…になり…けるのは…るし
その…えたらさくたろ…が…くしかなくない…どう…
…はさ…に…につながるけどさ
そういうのは…につながらないじゃん
だからやる…がない
おれちゃんと…してたんだよ…
…
|
おし〜、向かうべか! あっ、鋏取りにいったん部屋寄らせて〜。
[もう一度見下ろした校庭には、背を向けた白があった。 目が細くなる、自分の鼓動が耳に届く。 見慣れた後ろ姿は何度綺麗だと思っただろう。 その足の向かう先に、瞳の向こう側に、他の誰かが居たとしても。 眩しくても、目を潰されても。]
綺麗だなあ。
[思わず溢した声は保元の耳にだけは届いただろう。 小さく、微かに落ちた柔らかなおと。 白が見えなくなるまで見詰めてから、保元をつれて屋上をあとにする。]
(217) 2014/03/30(Sun) 13時頃
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―自習室・開店―
[一度寮部屋に寄り、シザーバッグを引き出しから取り出して腰に巻く。 部屋にはいる前に、保元には「立ち入り禁止!!」と扉に貼り付けられた貼り紙を指差した。 「あと、覗かないでね」とウィンクしたから守ってくれていたなら見えなかっただろう。 綺麗に片付けられた部屋の中は。]
おっしゃい、開店準備〜☆
[自習室につけば椅子をたてて、準備を始める。 お客様――もとい被害者――が現れれば、いつものように出張所を始めよう。 保科にミイラにされそうになれば全力で抵抗し、小熊が逃げようとするなら全力で捕獲する。 そうして髪を触ることができたなら、嬉しげな笑みと真剣な表情の合間に、髪を整えていくだろう**]
(218) 2014/03/30(Sun) 13時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 13時半頃
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[小腹が減ったので、コンビニへ行った。 店員に勧められた、チョコレート(レバニラ味)を口に放り込む。 寮を出たら、そのまま大学のある県へ向かう予定だ。 入学式まで時間があったが、両親も顔を見せろとは言わなかった。様子を見に来ることも無いだろう。あの人達にとって重要なのは、大学の名前。 そして新居の住所さえ知っていれば、親の勤めは果たしたと信じて疑わない、そんな人達。
基本的に放置してくれたが、進路のことを決める際に、一度だけ電話で話したことがある。 受話器を持つ手は震えて、鼓動が張り裂けそうにドキドキした。 ――今でも、耳について離れない。]
『那由多、冗談はよしなさい』
[分かっていた。 彼らのお気に召す回答ではないと。 分かっていたはずだったのに。]
『ああ。冗談だよ…父さん。母さん。』
[そう言うと、不快そうなため息を付かれて。 候補として用意しておいた大学の名前を挙げると、この程度だろうと納得したのか、そこで電話は途切れた。]
(219) 2014/03/30(Sun) 13時半頃
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[彼らは優秀な人達だったが、親になるには向いていなかったのだと思う。 振り向いてほしかった。優しく頭を撫でてほしかった。 そう願ったのは子供の頃までだ。今は不可能だとちゃんと理解している。 崩壊した家庭だと、誰もが口をそろえて言うだろう。 それでも自分にとってはあの人達は、唯一の親であり、家族だった。
電話口での会話を思い出す。 本当に選びたい道なら、あの人達を捨ててでも選び取れたはずだった。 それでもそこで無かったことにしてしまったのは、自分でも自信が無かったから。
それが本当に『好き』なのか、分からなかったから。*]
(220) 2014/03/30(Sun) 13時半頃
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―少し前・食堂>>146―
んだよ、飯食いながらメール?
[行儀悪ぃと頼児に笑ってやる。コンビニの袋、さくらシューは共同冷蔵庫に納められた。あ、と思い出したように頼児の方を見て]
朝、確かめんの忘れてたけどさー! お前、昨日の喧嘩加勢してねーよな!? すんなよ!? なんかあってもお前だけは我慢しとけよ!?
[大事な大事な未来の選手なのだ。こんな最後の最後で問題を起こしてはいけないと釘を指すように繰り返してから少し困ったように眉を下げて]
…なー、昨日の喧嘩のこと…なんか知ってる? 俺、怜二からちょっと聞いただけなんだけどさ…。
(221) 2014/03/30(Sun) 14時頃
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|
ありすと、…それと朔太郎も加勢してたって。
[気に掛かるのは昨夜の校庭での呟きと、それから届いたばかりのいつもと同じ、いつもと少し違うメール。]
…あいつ、サクさぁ…、 最近…、少し…、様子変じゃね…?
[毎日大きな企画を考えて、盛りたてて。ありがたいことだし友達想いの朔太郎らしいとも思っているのだけれども。でも、なんか。]
……わり、多分俺の気のせい……。
[言葉にはし難い、なんとなくの違和感。眉を寄せて呟いて。頼児と話した後は屋根裏へと向かった。]
(222) 2014/03/30(Sun) 14時頃
|
…
…がお…に…うと…めてたんだから…
…にここに…たお…は…ってたことになる…
…
…しょっぱいもん…べたくなったんじゃ…かったのか…
…
…
…えてやるよ…
…は…っ…ない…
…だから…のやり…りは…ずと…となる…
|
―廊下→自習室―
[寮内がざわついているのには何となく気づいていた。 流れていた不穏な噂。突っかかってきた同級生。ありすの頬の傷、朔太郎の怪我。 らいらへの謝罪。>>163
何があったんだ? と素直に聞けなかったのは、もうここからいなくなると言う負い目。 ここで踏み込んでいく勇気があれば。 何かが変わったのだろうか。 何も変わるはずがないのに、そんな幻想にとらわれてしまうのは、未練か。 苦い笑みを浮かべながら、自習室へ。
桜もチューリップも。 望む色はまだ顔を見せてくれない。]
(223) 2014/03/30(Sun) 14時頃
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|
─ 屋上→ ─
そー、か……。 なんか俺、全然分かってねーのな。
[>>214自身の感情だってままならないのに、他人の気持ちを察しようなど、難易度が高すぎた。
山本の声はいつものように明るいけれど、食堂での睦井との話>>221>>222を思い出せば、その奥にあるものを、つい探りそうになってしまう。 分かったところで、自分には何も出来ないのだろうに。 不甲斐なさに、少し俯く。 けれどあまり沈んだ顔ばかりしていると、また山本に余計な気をつかわせてしまいそうで、すぐに視線を校庭へ投げた。 大きく振られるトンボ>>211が見えた。 それが白辻だと気付くと、礼を言うように、大きく手を振り返した。*]
(224) 2014/03/30(Sun) 14時頃
|
…は…だ…
…まじりを…ばしやがって…
…
…で…そんなにびっくりするのか…
…まぁ…そうだな…に…からつきあってもよかったんだが…
…どう…えても…しいので…そういう…おざなりだった…
…それよか…とか…とかで…う…が…いやつがな…なんか…になるようにできてるんだろうな…
…
で…なのか…
…ふぅん…
…も…るな…
…
…が…は…なのか…
…
なにそれ…かんない…かんない
…じゃないの…
…
…めようよ…
…いから…ここ…じゃない
…
|
[山本が部屋に鋏を取りに行っている間、彼が呟いた「綺麗だなあ」>>217という言葉について、考えていた。
そういえば彼は、よく「綺麗」という言葉を使う。 屋上から見た風景のことか。 咲きかけの桜のことか。 もっと他の何かへなのか。
ただ、その音は、いつもより深くて柔らかに響いたから、きっと、彼が見たその「綺麗」なものは、彼にとってとても大切なものなのだろうと思った。]
ッし、行こうか。
[鋏を持った山本が部屋から出てくれば、また連れ立って、自習室へと向かう。 歩いている間、自分にとっての綺麗なもの……大切なものについて、考えながら。*]
(225) 2014/03/30(Sun) 14時半頃
|
|
―屋根裏部屋― [実はあまり入ったことのない部屋は少し埃っぽくて。ここで昼食を食べるのか?と一度自問はしたけれどもこれも最後だ。気にしないことにした。]
…どこにあんだよ。 宝探しーってか?
[探しものは、すぐには見つからない。溜息ついた後で携帯をもう一度開いて。メールの返信を打っていく。怜二宛てと、それから朔太郎宛てと…。同室者(とは言ってももう元だ)宛てのメールはもう少し後にしよう、それから。登録したばかりのアドレスにも、待てを告げる。]
(226) 2014/03/30(Sun) 14時半頃
|
|
[屋根裏の小さな窓の端に動く人影を見つけて、覗きこんでみた。ここから校庭が見えるというのは初めて知った。誰かが寄せ書きを消しているようで]
――……あれ、は、ありすか……? ……あそこに書いてるのはなんだ?…団子? もしくはブラジャー?
[半分以上消されて、確認できた寄せ書きはそれだけだった。でかいブラジャーが噂の元だろうか、とも考えたけれどもありすは噂の元になったものは真っ先に消すだろうと思った。一日も経たずに消しているのも、それがこれ以上人目につかないようにする為にではないだろうか。]
…なんつーか。 みんな友達思いだよな…。
[ぽつりと呟いて。時折メールの着信を確認しながら、断髪式が始まる時刻までは宝探しを続けるつもりで。*]
(227) 2014/03/30(Sun) 14時半頃
|
…ば…
…
…そりゃそうだろう…
…の…まで…きてきて…く…かったからな…
…
…
…すごい…だな
…
もて…る…
…
…じゃない…
…じゃないからそれは…れろ…
…
あ…
…や…
…いや…う…う…
…お…の…になってた…は…だったのか…
…
|
─ 自習室改め山本理髪店仮店舗 ─
[山本の、立ち入り禁止令にはちゃんと従っていたので、彼の部屋の中が、今どういう状態なのかは知らない。 大方、足の踏み場もないのだろうと、勝手な想像はしていたが。
自習室に着けば、理髪店開店の為の準備を手伝って出た。 邪魔な机と椅子をどかし、パーティションの位置をずらし、主役達の登場を待つ。]
なー、朔太郎。
サンキューな、いつも。
[何故彼が、こんなに毎日イベントを開きたがるのかは分からない。 けれどこのお陰で、また思い出が増えてゆく。]
(228) 2014/03/30(Sun) 14時半頃
|
の…の…で…
…にも…ったけど…
…ばかって…うやつがばかなんだぞ…ばか
…
…らない…らの…なんて…いたら…れるから…しろ…
…
…
…
…あれ…に…える…に…いてたつもりだけど…
…か…ってくとしたら…ありすちゃんかな…
…まぁ…は…
…はいい…だと…うけどな…
…なんで…そこまで…するんだか…
…
|
[さて断髪式が始まれば、少し離れた椅子を陣取り、スマホのカメラを起動させた。 きちんとした写真はきっと明智が撮ってくれるだろうけれど、寮を離れた面々にも、今の状態を少しでも早く伝えてやろうと。]
……あれ、こんで撮れてんのか?
まーいいか。
[思えば、ビデオカメラなど、間違って起動させたことくらいしかなかった。 スマホ所持者でありながら、アプリも碌に入れていない。なめこも抜かなければ、パズルもしない。 単に、高校入学時、初めて買ってもらったケータイが、既にスマホだったという理由なだけだ。]
(229) 2014/03/30(Sun) 15時頃
|
つか…そうだなってことは…
…
…もそうってわけか…
…
…まぁ…うん…おめでと…
…
…だから…じゃないよ…
…つか…
…
は…だよ
…でいいから…って…わせろ
…
…るくらいなら…から…るなよ
…
…っていいよ…は…えちゃうから
…
…そうやって…しくするの
…にでも…しくするの…めたほうが…いいよ…
…みたいな…えたがりが…できなくなるから…
…
…そう…だよな…
…になるんだから…
…
…いや…い…じゃないけど…
…めんどくさいから…
…
そうか…
…じゃあ…いに…けばいいさ
…ったんだろ…
…
…かった…
…
の…の…で…
…お…がばかなのは…ってる…
…しょうがないな
…
にでも…やさしくなんかしてねえよ…
…ばかか…
…
…
…お…が…いてる…に…に…たい…
…
の…も…も…れるほどでかくない…
…む…になんか…なれない…
…が…に…ちてきて…げた…と…を…って…
…の…わりに…いた…
|
[成斗を待つ間、息を整えてスマホ画面に視線を落とす。 時折向けられる視線はやっぱり煩わしいが、あちらから近づいてこなければ無視を決め込んだ。
ありすをハニーと呼び始めたあの頃も、似たような視線があった。あの時はここまで気にせずにいられたし、揶揄されても笑って悪乗りまでしたものだが。今はそうできそうにない。
それは、博の想いが真剣なものだったのだと、痛いほどわかっているから。 そして、気づいてしまったから。
ゆっくりと、強がりの殻を剥がす。 零さないように、慎重に。
あの声にあれだけ苦しくなったのは。 重くなっていく想いが、同じ形をしているからだと。 博を否定されるのは、揶揄されるのは。まるで自分を否定された気持ちになったからだと。]
(230) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
|
|
[入学してすぐの頃、彼女が出来た。
告白されて、嬉しくて。でもあまり長くは続かず別れて。またしばらくして告白されたら付き合ってみて。 派手な噂にならなかったのは元同室の利一より頻度も人数も少なかったからか。
卒業後のことが決まってからは、告白されても断るようになった。 さよならの準備を。持っていけないものを諦める準備を。
でも。それだけは気づいたら持ち込まれていて。片づけようとしてもできなくて。 初めて自分から手を伸ばしたいと思う衝動。戸惑っているうちに、重さは増すばかりで。
触れなければ気づかずにいられたか。 気づかなければ。或いは、熱を知らなければ――――。]
(231) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
|
…はお…しだからな…
…ての…に…しくするなんて…ってこと…くわかるといい…
…でないと…なものがこぼれ…ちるぞ…
…
…は…ったよりも…だ…
…それにみんな…しこよしなんて…なんだよ…
…ず…で…いてる…がいる…
…
…お…が…の…だったら…
…に…いにいくか…
…
|
(苦しい)(苦しい)(苦しい) (言えるはずない)(言ったところでどうなる) (余計に堪えて、辛いだけ) (ならやっぱり)
(くちには、できない)
(――……重傷だ)
(232) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
|
|
[片付いた部屋を思い出す。もうそこに自分の居場所がなくなるのだと思い知らせて。
ゆっくりと、強がりの殻を被せる。 前よりも、頑なに。
あと少し。気づかないふりをすれば。誤魔化せば。 終わるのだから。]
(233) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
|
|
― 玄関 ―
[ばたばたと慌ただしい足音に、顔を上げる。>>208 大袈裟に手を合わせて頭を下げる姿に、ぷ、と噴きだした。 大丈夫だ、笑えてる。]
遅い! ほら、このあと断髪式もするんだろ。 ちゃっちゃと行くぞ。
[袋を持っていない方の手で、下がった頭にでこぴんを打ち込んで。笑いながら歩き出した。]
(234) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
|
…
…ああ…そうだな…
…くにきたら…きたってことだけ…える…
…だからな…
…
だ…
…
…なこと…うなよ…それは…それは…だって…
…だって…そんなの…すぎる…
…
…に…いられるわけない…だろ…
…だっていつか…かのとこ…くんだし
…そんな…に…にいたいとか…うな
…
みたいなのが…いするから
…いしたら…だから
…だから…しく…するな…ばか
…れなくなったら…いだろ…
…もう…やなんだ…やなんだよ…ひとり…なんて
…
…けど…でも…は
…おれは…ちがうから…みんなと…ちがうから…
…っごめ…でもおれ…は…ずっと…
…
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― →団地公園 ―
[学校の裏手にある団地。その近くにある公園まで成斗を連れて行く。
出迎えたのは、そこかしこで寛いでいる猫の鳴き声。 がさごそとスーパーの袋を開けて、プルタブ式であけられる猫缶と紙皿を取り出した。]
じゃーん! ……ってこれ、猫缶足りるかな。 ほら、ナルも手伝えよ。
[まだ封を開けてない猫缶を隣に押し付ける。 缶詰のパッケージだけで、すでに足元に懐きはじめる猫を宥めながら。 餌の匂いに釣られ、続々と群がってくる猫達に向けて、自分も缶を開けると紙皿を地面へ置く。]
はは、そんな慌てなくてもまだあるって。 慣れてるなぁ、ススムよくここ来てたのかな。
[紙皿が置かれれば、現金なもので。足元から餌へと移っていく猫を追いかけるように屈み、食事中のその背中をゆるりと撫でて目を細めた。]
(235) 2014/03/30(Sun) 16時頃
|
|
[いくつか紙皿を置き終えてから。 思いついたようにスマホを取り出して、パシャリと群がる猫を撮ってメールを作成する。]
ススムに頼まれてさ。 ナルはここ行きたがるだろうからって。 よかったよ今日晴れて。
じゃ、俺らもお昼にしよう。 これナルの分な。スーパーの鯖サンドだけど、食うだろ? でもってこっちは俺のコロッケパン。
[飲み物は何がいい?と、自販機の方を指差しながら。*]
(236) 2014/03/30(Sun) 16時頃
|
…
…ああ…みつからなかったらごめんな…からやるっていえばよかったな…
|
[談話室に、シャキシャキと響く鋏の音。 この音も、もうすぐ聞き納めになるのだろうか。
定良と小鳥谷は、新たな地でどんな生活をはじめたのだろう。 紐井屋と十文字も、そろそろ着いた頃だろうか。 そういえば、十文字の新居がどこなのか聞いていない。 聞いたところで、遠く離れてしまうことは確定事項だし、知ればきっと、なんとかして会おうとしてしまいそうな自分がいる。 無理なのは分かってはいるが、遠い西へ旅立つ前に、せめてもう一度だけ]
……何も返せてねーし、俺……
[そっと、僅かだけ袖を捲り上げ、リストバンドを指で撫でた。]
(237) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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にいたいと…に…うことくらい…
…の…だろう…でばかなやつで…かったな
…
と…うことの…が…いんだ…
…も…くないだろ
…らは…なにも…
…
…いやなら…うざいって…き…せばいい
…でも…は…お…を…き…せない…
…してくれたのに…すまん…
|
[頭ひとつ大きな背丈は、大勢の中でもよく目立った。 皆に優しくて、よく気配りする奴だと思った。 3年になり、同じ部屋になった。 締坂の歌を聞いて、絵を描く十文字の姿を見ながら、よくベッドで腕立て伏せをした。 それぞれ好き勝手なことばかりしてるのに、楽しかった。
比較的早く寝てしまう自分とは逆に、あいつはいつも遅くまで起きていた。 夜中に目が覚めると、まだ机の前にいたということもあった。
ペンを握る大きな手を、真っ直ぐに紙を見つめる横顔を。 眠っているふりをしたまま覗き見た。 少し丸まった背に忍び寄り、抱きしめたい衝動に幾度も駆られた。
───寮室でも、屋上でも、桜の樹下でも、抱きしめられるのは自分ばかりだったから。 遠く離れる前に、もう一度だけ会えたなら、今度は自分が抱きしめたい。]
(238) 2014/03/30(Sun) 17時半頃
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ライジは、鋏の音を聞きながら、時折、リストバンドを弄っていた**
2014/03/30(Sun) 17時半頃
うだけなら…だけれど…その…は…じゃなくなるよ
…くないかもしれないけれど…されることでもないよ…
…の…にいたい…と…の…にいて…しい…は…てるけど…み…わない
…てるかもしれないから…じゃぁ…だ
…はいざというときに…れられるかもしれないけれどさ
…は…れられなくなっちゃうから
…
…どこか…らない…
…すっごい…いてる…だけどさ
…また…のせいで…かせたくないよ
…
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ぬうぇっくしょい!!
(239) 2014/03/30(Sun) 18時半頃
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─大浴場内洗面所─
こりゃまた本気で花粉症になっちまったのかね。
[自分の噂はつゆ知らず、締坂はタオルハンカチを洗濯している。]
(240) 2014/03/30(Sun) 18時半頃
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―玄関―
うごっ。 そりゃ断髪式には行くけどよ、切られんのはなっちゃんだけだ! …たぶん。
[額を抑え>>234ながら、山本から返ってきたメールを思い出す。 3ヶ月。別れを強く意識するようになってから、3ヶ月。 早々に消えていくルームメイトの荷物に、スキを見ては紛れ込ませた数々を思い出す。
片付けるななんて言えないし、彼と同じところへも行けないけれど。 子供が、親の仕事カバンに玩具を紛れ込ませるような、幼稚な引き止めの数々を。
かさりと揺れる袋に不思議な顔を向けてから。 笑ってくれてる。と嬉しいような苦しいような気持ちになりながら、彼について歩き出した]
(241) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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→団地公園―
へぇ、こっち側あんまし来たことなかったけど、公園あったんだな… って、おおぅ!?
[近づくにつれ、声は聞こえていた。 が、実際、目の前で思い思いにくつろぐ猫達を前に、思わず立ち尽くしてしまった。
猫が。ねこが。ぬいぐるみではなく、本物の動いて鳴いてるねこが。しかもいっぱい。 なんだここは天国か。それとも、どのねこもついさっき見たような気がするから、夢か。
感慨のあまりほけーっとしていたが、横合いから押し付けられた猫缶>>235を慌てて受け取る]
え、な、なんなの此処。なんでこんなもふもふしてんの。
[足元にすりつくふわふわの感触に、ついつい意識が明後日に飛んでいきそうになりつつ。 下から催促の声をあげられれば、慌ててぱきりと缶の蓋を外して地面へ置いてやる]
(242) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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[我先にと、鼻先を突っ込む姿を、そーっとしゃがんで見つめていると。 手からエサの匂いがするのか、淡いトラ縞のねこが頭を寄せてきて。 すりすりと押し付けられる温かい毛並みに、涙ぐみそうになる]
ぜんっぜん警戒してねーのな… てか、むっちゃん良くこんな場所知ってたなぁ…絵描きのフィールドワークってやつなんだろか。
[彼もネコ好きだったのだろうかと考えながら。 エサが出てこないことがわかったのか、皿のほうへてとてと去っていくトラねこを見送って呟いた]
(243) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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おう。むっちゃんの絵もめっちゃ嬉しかったけど、やっぱ実物見れるの嬉しいな。 …まーちゃんも、ありがと。
[どこかまだ夢見心地にぼやーっとしながら、それでも連れてきてくれた彼>>236へ、へにゃっとした顔で礼は述べて]
つか忙しかっただろーに、たかがぬいぐるみの礼にここまで手回ししてくれるむっちゃんって、わりと何者なんだ…やっぱエスパー…?
んあ、そういや人間も飯時か。 って、まーちゃんはまーちゃんで用意いいな! つか猫缶もありがとな!
[鯖サンドをありがたく受け取りながら、飲み物はカフェオレを頼んだ。 それくらい自分が行くべきかと思ったが、ちょっと猫の近くから離れがたかったので*]
(244) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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ドナルドは、飲み物をもらったら、スケッチブックの最後のページを開いて。
2014/03/30(Sun) 19時頃
ドナルドは、色鉛筆とにらめっこしてから、色付けを始めるだろう*
2014/03/30(Sun) 19時頃
…なんで…がどっか…くのが…なんだ…
…
…でも…
…だって…にだって…しい…じゃない
…にだって…は…さないし…
…が…いてても…に…たいわけじゃない
…それだけは…ってくれ
も…てすらも…え…ってしまいそうだった
だから…に…く…
…を…にして…なんてちっぽけなのか…
…いようで…い…が…と…の…に…かれている…
…
…こう…
…かせて…かった…
…
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―屋根裏部屋―
ん?マジ、?
[戻ってきたメールに意外そうな声を上げる、机に手を置いて、こつりと堅い感触に気付いて手元を見たら返したライターがそこに置いてあった。灯台もと暗し、というのはこういうのなのだろうか。一番目につく場所でそこにはないだろうとふんでいた場所だ。 カシャリ、と性能のよくない写メを撮りながら宝探しは終わる。断髪式行かなきゃなあ…そう呟いてから小さく溜息をついて壁に凭れるように座り込んだ。]
…2日連続でサボりはまずいよな…。
[できればあまり、行きたくない。企画が嫌なのではない、参加したい。ただ。 自習室の思い出は十文字と話したのを最後にしたかった。考えるのは、そんなことで。]
(245) 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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……だっせー…、…女々し……。
[メールだって返せていない。区切りはついたのだとは思えど、そう簡単に気持ちを切り替えることなんてできない。 新たな関係に踏み出すことに怯えている。今までの気持ちを埋もれさせてしまうのがこわいのか。それとも、踏み出すことで期待を抱いてしまうかもしれないことがこわいのか。]
……わかんね。
[答えなんて簡単に出る筈がなくて。ライターを見下ろしながら、どうするかを考えゆっくりと息を吐く。 ―――…行き先を決めた。]
…わり、朔太郎。
[ツナマヨ13個を買いに行こう。それを外出の口実にしてしまおう。財布は痛いけれども…、戻ったら断髪された2人を見て拍手をしよう。買ったツナマヨは朔太郎に断られたらみんなに処理してもらおう。それで行こう。足は再び、寮の外へ。**]
(246) 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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…ん…みつかった…よかったな…
…でも…せっかくなんで…くにいったら…くよ…
いずれは…どこか…くでしょ
…はいいかもしれないけどさ
…は…の…で…いてる…に…にいてやりたい…がいる…って…えるの…
…
…いたのは…の…ですから
…そんでもって…ここに…たのは…の…
…
…
…それ…だけでも…えちゃってよ
…れてるのよりは…でしょ
…きめのだけど…りないかも
…
…
…
…おつかれさま
もっと…れよう…
わかっちゃいたけど…みんな…そうだな
らいじは…にしないの
…
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― 団地公園 ―
どういたしまして。 それだけ喜んでもらえると、連れてきた甲斐があるよ。
[猫と自分以外誰もいないからか。人目を憚らず、驚いてはしゃぐ声。へにゃりと笑う顔。>>244 つられたように表情を柔らかくしながら。教えてくれたのは丞に心の中で感謝する。こんな彼の姿を最後に見せてくれたことを。
淡いトラ縞の猫の写真を撮る振りをして。こっそり、数枚だけ笑った彼も映りこんだ写真も撮ってから自販機に向かった。]
はい、カフェオレお待たせ。 それがススムからもらったスケッチブック? あとで見せてよ、俺も見たい。
[二本買って戻れば、猫から離れ難いとばかりの様子で鯖サンドを食べている頬に、片方の缶をぺとりとあてる。 こっちも見て欲しいとか、そんな些細な悪戯だ。驚いた顔が振り返れば、悪戯成功とばかりに笑って。]
(247) 2014/03/30(Sun) 20時頃
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[コロッケパンを食べている横で、スケッチブックと色鉛筆を広げ始めてきょとんとする。 手芸をする時のような真剣な眼で、色鉛筆を握る姿に。邪魔をしないように声はかけず、飲みかけのカフェオレを置いて、猫の方へと歩いていく。
寄ってきたのは、さっき彼に懐いたトラ猫だ。>>243 すり寄せてくるのを抱きあげる。柔らかくて温かい。 ふわふわの毛並み。耳の後ろをかくように撫でてやり。気持ちよさそうに耳を伏せる様子に、目を細めた。]
ナルはさ、猫飼ってたりしたの? よく猫の小物とか作ってるよね。
[スケッチの邪魔をしない程度にそんなことを訊いたりする。 動物は好きだがこれまで飼える環境がなかったから。 これからはあちらに長くなりそうだし、飼えるかなとか考えたり。そうやって少しずつ想像する未来に、彼の姿はない痛みを同時に自覚しながら。]
(248) 2014/03/30(Sun) 20時半頃
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[彼の手が止まるのを待って、どのくらい経ったか。 入れ代わりに寄ってくる猫をあやして撫でながら。]
――…そういえば、ナルはさ。 これから、どうするんだっけ?
[振り返らずに、ぽつりと。 ずっと遠巻きにしていた話題を、自分から振って目を伏せた。*]
(249) 2014/03/30(Sun) 20時半頃
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にそのくらい…つらい…に…るくらい…
…それに…とか…たことないから…できない
…
…そうか…だと…る…があるな…
…させて…を…う…
…り…んだ…に…された…は…してたのかも…れない
…を…きになるという…が…も…めて…に…い…ぎていて
だから…の…が…がうまく…らなかった…
…を…
…いな…りちゃって…
…う…に…して…っていく
…
…は…あんま…じゃないから
…お…がなんか…ったらどうだ…
…
|
[食堂に来る前>>197部屋の外で待っていてくれたり、何か思っても聞かないでいてくれる。 その距離感はありがたい。
口元にお弁当をつけた環>>198に、なんでもなーいと笑って。]
そっか。
[告げられた内容>>200に、短い言葉を返す。
告白して、失恋したのか。 それとも自分のように、告白前に失恋したのか。 聞けるはずがない。
女子は皆退寮している。 様子がおかしかったのはそれ以降だ。 だから、それ以上は何も言わない。]
(250) 2014/03/30(Sun) 21時頃
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トレイルは、ライジの動画を後から見せてもらおうと思っている
2014/03/30(Sun) 21時頃
リーは、トレイル(利政)からのメールも確認した。
2014/03/30(Sun) 21時頃
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[笑顔の環>>201に手を振って、浴場に向かう。 朔太郎と成斗からのメールを確認して、返事はしない。
断髪式、皆が集まるイベントには、いつも写真係として参加していた。 ただ、今はいつものようにはしゃげるか分からない。 メールを見ていないことにして、返事はしないでいた。 見ていなければ、行かなくても仕方がない。 そう思ってのこと。]
(251) 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[既に退寮した宗介へだけは返信した。 利一へはまた時間をずらして返信しよう。 携帯を見ていなかった、そう言い訳をする為に、だ。
メールの中でだけはいつもと同じテンション。 少し無理をしている自覚はある。 何度目か分からない息を吐き、大浴場に入る。]
あれ?幹央何してんの?
[洗面所で何か洗っているような幹央>>240に声を掛ける。]
(252) 2014/03/30(Sun) 21時頃
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じゃぁ…の…に…われるの
…の…の…
…
…かないんだねって
…が…そっちだってこと
…
…
…が…かなくても…く…は…にいるでしょ…
…だから…は…っかけないの
…
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─ 断髪式 ─
[先程撮ったムービーを自分でも確認してみたら、ブレブレもいいところだった。 しかも主役達の声より、自分の呟きの方がはっきり音として残っている。]
やっぱ俺じゃダメだなー。
[あまりのひどさに苦笑を浮かべていると、早速、定良からダメ出しのメールが来た。]
(253) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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[花を買いに出、帰る途中に携帯が震えた。メールではない、電話だ。 表示された名前を確認して一度目を瞑る。ゆっくりと長く息を吐いて。目を開く。通話ボタンを押した]
あー、かっちゃ? ひさしぶりじゃ ん、ん? わのごどは心配要んねし、もうわんかでけぇるし んん? 日程? まだ分がねっけど、もうまがなっとる 明日はおなず部屋んがけんつかるんだど
[短いやり取り。寮に到着する前に終わった会話。息を吐く。 分かっている、分かっているよアリス、必ずぼくはあなたのもとへ還る。 だから]
赦さないでくれ、アリス
[この花に棄ててゆくすべてを籠めるから*]
(254) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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―断髪式―
[幸いにもモヒカンにされることは無く、無事に髪は整えられた。 自身の一部だったものが、はらりはらりと、失われていくのを目で追って行く。 明日の自分は、今日までの自分とは違う。
高校生である自分との決別。 園芸部員である自分との決別。 恋をしていた自分との決別。
朔太郎に髪を切ってもらうことで、少しでも生まれ変わるきっかけになれればと、忙しく動き回る指と、ちょきちょことテンポよく耳を撫でる音を聞きながら考える。
やがて作業が滞りなく終われば、コンビニで買っておいた包帯やガーゼ、消毒液の数々を突き付けた。]
(255) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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散髪代。 …治療はしてあるようだから、ミイラは見逃すけど。
[大事な手なのだから、ちゃんと継続して治療しろと、目で言い含め。]
お前以外にも、もし怪我する奴がいるようだったら…気が向いたら、そいつも治療してやってくれ。
[俺はもうできないから、と。 もしも花を持った人がそこにいれば、チラリと目線を送ったかもしれない。]
ん。さっぱりした、サンキュ。 ――じゃあな。
[軽く上げた手を、簡単な別れの挨拶とする。*]
(256) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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―団地公園―
これはやれねーの、味ついてんの!
[朝に食べた、食堂の鯖サンドとは違う味付け。 魚の匂いにつられてか、よじ登ってこようとする灰色猫からガードしながら、ちまちま食べ進める。
3年間慣れ親しんだ、この土地の味。 新居のアパートは、海が近くて最寄りのコンビニは9時で閉まる。 そこにも鯖サンドはあるかもしれないけど、食堂ともコレとも違うんだろう。
ちまちまと。いつもより更に齧るひとくちが小さくなった]
(257) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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おー、ありがとぉふおっ!? び、びっくりした…
[だーめーだー、と灰色猫の頭をうりうりしていたら、ひやっと頬に濡れた冷たさ>>247。 びくっと跳ねた手に、逃げてく灰色猫が視界に入らぬまま。
ぱちぱちと瞬いてカフェオレの持ち主を見つめてから、さんきゅと缶を受け取って。 濡れた頬を擦りながら、いちお苦情のひとつも言おうかと思ったが、笑った顔につられて笑ってしまった。 スケッチブックは、終わったら見せると頷いて]
(258) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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[エサが無くなれば、猫達はまた思い思いの場所で転がりだす。 いいなお前ら…と呟いたら、後ろから柔らかな頭に、ごんっと強襲された。 あやうくカフェオレをスケッチブックにこぼすとこだった]
あぶねーなお前は! ……んー?
[何食わぬ顔で、バター色した猫が、背中側から回ってきて足の横に座り込み。 かかか、とアゴの下を掻いてから、きらきらした緑がかった目でこちらを見上げてくる。
ほれ撮ってもいいんだぜ、というような顔に噴いて。 とりあえず携帯を向けた]
(259) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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[線画だけのねこは、どの子をモデルに描いたんだろう。 探してはみたけれど、やっぱり色無しだと、このもふもふで溢れた中から探すのはムリっぽかった。
なので。 がっつくでもなく、今は水飲み場から溢れた雫を舐めとってる、あまい茶色の猫をモデルに。 焦げ茶と赤の色鉛筆を握りしめ、しゃかしゃかと紙面をなぞっている]
んや、猫飼いたかったんだけどな。 おれ以外全員、うち犬派でさ。実家の庭先に、たまに顔出す野良猫かまってたくらい。
[それも、こちらに来てからは縁がなかった。 誰かに見られたくなかったから。
そういえば、すっかりはしゃいでしまったけれど。 彼が引いていないか、いまさら気になって。 ちらりと入江のほうを見たけれど、淡いトラを穏やかに撫でてる様子>>248に、ほっとした]
(260) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
|
|
[十文字先生のタッチとは雲泥の差だが、素人なりにそれなり出来たのではなかろうか。 もちろん、もとの線がいいわけだが。 つやつやした茶色い猫が、じつに美味そうに…いや、ねこ美味しそうに塗ってどうする。
しかしこれ以上手を加えたら、線が消えそうだし。 うーん、と心のなかで評論していたところで>>249]
…んー? おれは、進学。 服飾学部の…デザインとかじゃなくて、着る側の心理とか、それに基づいたマーケティングとか勉強するとこ行くよ。
[時期になると、さくらんぼの産地として表記が増える県の名を挙げた。 服飾ってやっぱ女子大つえーよなぁ、とぼやいていたことは、たぶんルームメイトも知っていること。
そうして。 自分も、聞きたくないから聞こうとしなかった問いを、その背中へ投げた]
……まーちゃんは。どーするんだっけ。
(261) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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─夕方・自習室─
[>>218もう始まっているだろう。 片手に黄色のフリージアとオレンジのガーベラを中心のブーケ、片手に赤いチューリップにピンクのガーベラやスプレーカーネーションで纏めたフラワーアレンジ>>211。 両手が塞がっているなら、足で自習室の扉を開けるのは仕方がないよな、とばかりに乱暴に扉を開く]
(262) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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…
…か…
…
…そうか…も…かは…らんが…を…きになった…
…もそうなのかは…らないが…
…
|
ご卒業おめでとーございますぅ☆ 花屋でっす☆
[精一杯のきゃぴきゃぴした裏声──女子でいう「お帰りなさいませご主人ぁ☆」と同じトーン──を目指してみた。 多分色々と失敗しているだろうが。 室内は>>228断髪式仕様に整備されていて、>>256那由多が髪を切ってる最中だっただろうか。髪を切り終わった那由多からちらりと向けられた視線には首を傾けて見せて]
おう、出張花屋から卒業するふたりに贈りものだぜぇ 俺様が育てた花じゃねぇけどなァ
ほら、那由多はこっちな
[差し出すのは赤とピンクで構成されたフラワーアレンジメント]
(263) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
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―寮外― [文明の利器というものは本当に素晴らしいと思う。 ゆっくり歩いてしまうのは今こうしてメールを打つことに忙しいからだ。そんな言い訳にも使えてしまう。]
……智明からは返事ねーな。
[コンビニ着いちまうぞ、と呟く。気付いていないのだろうか、多分そうだと思う。見ているのに返事を無視するような奴ではないと思うから。 送信ボタンを押して、携帯を閉じる。
最近メールの量が格段に増えたと思う。まだここに残っている相手に対しても、もうここにはいない相手に対しても。 でも、それも4月までのことなのだろうとも思っている。新生活が始まると忙しくてメールどころではなくなるから。そうやって、少しずつ連絡を取る回数が減って行って、いつかは途絶える相手も出てくるのだろう。]
………なんか、
[その先は、声にはならない。]
(264) 2014/03/30(Sun) 21時半頃
|
|
[腕の中にぽすんと納まった花束に、目を瞬かせる。>>263]
…これって。
[ラインナップに、ほんの少しのときめきすら抱かなかったと言えば嘘になる。 勘違いするな。 唇を噛みしめると、内心で大きく首を横に振り。 偶然に決まっている。はやる鼓動を無理やり押し込め、自身に何度も何度も言い聞かせた。]
ありがとう、ありす。 大事にしてやるよ。
(一生大事に、してやるよ)
[僅かに口角をあげ、笑みを作る。 未練を断ち切るために、すべてを捨てて行くつもりだった。 でもすぐにこれだけは無理だと分かった。 『ありす』がくれた『花』だ。 …捨てられるわけが、無い。]
(265) 2014/03/30(Sun) 22時頃
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|
(これだけだから。これっきりだから) (だから赦してくれ。)
[他に誰でもなく、自分自身に対して言い聞かせて。]
…お礼に、お前にも渡したい物があるんだけど、後で時間いいか?
[裏声が少し残念な花屋に、小声で問いかける。]
(266) 2014/03/30(Sun) 22時頃
|
…
…ぜったいこまる
ちょっとわざと…りたくなってきた
くだらないやつ
あっでも…の…もなく…いされたらそれはそれで…る
…りにおいでよ…しょんぼりの…でまってる
…なんてあったっけ
…しかもらってない…
…いたら…だったし…
…
…
…
ひどかったね
らいじのこえがめっちゃきこえた
まりもいいじゃん
まりも…いよ
…は…らない
…
ん…が…
…の…と…き…ってみれば…かわかるんじゃない…
…は…の…と…き…って…だったんだよねぇ
…も…だったし…それ…も…だった
…すっごい…めた…で…られんの…あれはあれで…いよ
…
…
…の…かと
なんでおれの…なのにおれが…えないの
…で…たら…どんどん…っこに…かって…がっていくらしいよ…おれ
おれは…の…でそういうの…されてます
うそ
…ない
…えなよ…しいよ
…いっぱいあるよ
あと…とか…なの…れる
…
|
[猫相手に漫才をしている。ちょっと面白い。>>259 背後から不意打ちのツッコミを入れられている姿が見えればこっそり笑って。寄ってきた黒猫と目が合った。すらりとしたその猫は、なんとなく丞を思い出させる。 くぁ、と小さく欠伸した黒猫がゆらゆらと揺らす尻尾を見つめながら。]
犬と猫を一緒に飼うのは大変だもんなぁ。 俺も猫派だけど、飼ったことないな。
アパートやマンションばっかだったから。
[シャカシャカと、紙を擦る音が微かに聞こえる。>>260 穏やかな日常。 こうして、また明日がくればいいのに。 ふい、と黒猫が背を向けて遠くなっていく。]
(267) 2014/03/30(Sun) 22時頃
|
それなら…かった…
…もうあんな…なことすんなよ…
…
…と…
…の…は…えてるか…らないからな…
…とか…すごいなって…ってた…
…しませてやれる…が…いな
…お…みたいに…に…を…る…も…なければ…
…みたいに…で…わすなんてのも…だ…
…
|
――作る方じゃないんだ。
俺、服飾詳しくないけど……マーケティングって販売とか接客でしょ? デザインもやりなよ。 今すぐじゃなくてもそのうちさ、自分で作りなよ。 器用なその手、使わないの勿体ないし。
[時折、進路についてぼやいていたのは、知っている。>>261 迷いながらもそれでも手探りで少しずつ、やりたいことを追いかけて悩む姿は存外かっこよく見えたものだ。
いつか、胸を張れるようになるといい。 その時の姿を自分が見ることはなくても。
やっぱり返される同じ問い。背中を向けたまま、そこで言葉を切る。 苦しい。寂しさだけじゃ、とっくに収まり切らない。]
(268) 2014/03/30(Sun) 22時頃
|
|
那由多てめぇ俺様の渾身の裏声に感想なしかこのやろう
[内心で残念だと思ってやがるなてめぇと心の中で続けて、>>265花を渡した那由多にワンブレスで軽口を叩く。大事にしてやる、との言葉にゆるく目を細めて、口の端をにやりと吊り上げた]
おうよ、ありがたく頂戴しとけよ 春らしくていいだろ、こっちのブーケもな 大事にしてくれっと嬉しいぜぇ
那由多ならアレンジもそうそう枯らさねぇだろうしなァ
[>>266小声で問われれば、首を傾けながら頷いて]
おう、断髪式終わったらなァ
[手の中の黄色いブーケは成斗へ渡されるときを待っている*]
(269) 2014/03/30(Sun) 22時頃
|
|
[小さく息を吸い込む。]
言ってなかったっけ。 海外に行くんだ。両親の都合でさ。
[数日前についた小さな嘘を繰り返す。 瞳が揺れる。手に頭を擦り付けてくる猫を見つめながら。声が震えないように、言葉を紡いでいく。]
あっちまだ寒いらしいし。 前にナルが編んだくれたやつ、持ってくよ。
生活に慣れたら大学行って、落ち着いたら免許もとってさ。
それから……――
[彼のいない未来を語る。今更気づいてもくちに出来ない言葉の代わりに。自分に思い知らせるように。]
えーと、それから……、
[どうしよう。続かない。]
(270) 2014/03/30(Sun) 22時頃
|
…そうか…よりは…だと…う…
…いのしか…えないし
…
|
─ 食堂でのこと ─
いや、ちょっとな。
[>>221睦井に指摘され、スマホから指を離す。 切り替わった画面に表示されるのは、ネイビーブルーに描かれた、ボロボロのミットの絵。 そして話が昨日の喧嘩のことに及ぶと、少しだけ真摯な表情を浮かべ、箸を置き]
……出してねーよ。 あいつらにも止められたし……なんか俺、あちこちに世話かけっぱなしだよな。
喧嘩の原因は、想像はついてっけど、実際どうなんだかは知らねー。 うん、あいつらもいたな。
[余計なことは、極力伝えないでおいた。 原因はおそらく想像通りで間違いないのだろうが、ここで想像だけで話してしまえば、白辻の行為を無にするし、あちらこちらで噂を振りまいていた連中と同じになってしまう。]
(271) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
|
|
[>>222山本の様子について聞かれた時、少し考え、確かに違和感があると思ったが]
そーか。
[気のせい、と返されたので、それ以上は何も話さなかった。*]
(272) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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――――あ、もうこんな時間。
戻ろうか、断髪式始まっちゃうし。 サクとみんなが待ってるしさ!
[丞のスケッチブックあとで見せてよ、と。 震える声でできるだけ明るく言いながら立ち上がった。 手にすり寄っていた猫が、駆けていく。遠くなる。カーディガンの袖で、ごし、と目元を擦った。*]
(273) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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を…るって…だけ…り…れば…かもしれないけどさ
…も…けば…ただの…の…だよ
…ついてける…じゃないと…ついてきてくれない
…
…ね…れないでしょ
…だから…いたくなかった
…
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─ 断髪式 ─
……へ?
[白辻の登場>>263には、一体どこからそんな声が出るのだと面食らった。 こういう時、咄嗟にカメラを向けられない自分が哀しい。
そういえば、こういう場にはいつもいて、カメラを構えているはずの姿がない。 単に遅れているだけだろうかと、メールを送ってみることにした。]
(274) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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感想言って、蹴られるのはごめんだ。
[その発言自体が明確な感想になってるのは百も承知だ。>>269 本当に一生大事にしてやるつもりで。 プリザーブドフラワーや押し花の勉強をしようかなんて考えていることは、目の前の男は思いもよらないだろう。]
(…落ち着け俺、何考えてるんだ)
[その勉強は、今後の進路には必要ないはずだ。 浮かれてしまった自分を恥じる。
不思議そうにされながらも後の邂逅を取り付けられれば、安堵してホッと息を吐いた。*]
(275) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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─大浴場内脱衣場─
ん、と。これで良し。 あ、やべ。あんまり遅いと山本に殺されちゃうわ。行こ。
[選択したタオルハンカチをドライヤーで乾かして。]
(276) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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─大浴場前廊下─
♪
[締坂は歌に載せながら断髪式の会場まで歩いていく。 締坂の選んだ曲は]
(277) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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[幹央と何を話したか。 脱衣所で服を脱ぎ、風呂に入る。
こんな時間から風呂に入る者は居ない所為か、貸切状態だ。 いつもなら泳ぎだすだろうが、今日は大人しく隅に座っている。
ぼんやりとしていれば、力の入らない体は風呂に沈む。 頭まで沈みきれば、目を開けた。 ぶくぶくと上がっていく泡。 目の前が滲んでいるのは、お湯の所為だ。]
(278) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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♪
[南国出身の五人組バンド(当時は六人)がブレイクを決定的にしたバラード曲。 締坂は曲に乗せひょいひょいと進んでいく。]
(279) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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―断髪式後・3−A―
[断髪式を終え。 自室に戻ったのは自分が先か、ありすが先か。 はたまた二人同時か。 もし自分の方が早ければ、つい習慣で「ありすが来るまでの間、怒られないうちに部屋を片付けてしまわないと」となどと考えて。 空っぽの部屋に、もうその必要が無いことに気付く。]
時間とらせて、悪かったな。
[二人揃えばそう一声かけると、ありすに座るように促して。 自身は一度ベランダへと身を隠すだろう。]
(280) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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[メールを送信し終えると、隙を見るようにして、白辻に近寄った。]
ありす。
寄せ書き、世話かけた。 ありがとう。
それと、昨日の話も聞いた。 碌に事情もしらねーで、あんな態度とって、悪い。
それと、な……
[ひときわ声を潜める。]
……丞からも、礼言っといてくれ言われたから。 ありがとう、な。
(281) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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─少し前・大浴場─
あれ、明智。昨日ぶりー。
[大浴場に入ってくる明智に手を振ると]
借りてたタオルハンカチ洗ってた!汚しちゃったからさー、コレ。
[自分の鼻水で汚したとは言わない]
(282) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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それ…ったら…もどうしようもないな…
…きなこと…いたら…
…たり…りない…しか…ないから…
…
…そうじゃない…
…
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[お湯越しに見える、風呂の天井。揺れる電気。 肺から少しずつ漏れていく息。
もうだいじょうぶだ。
息が出切った。 ざば、とお湯から出て、新しい息を吸う。]
あー!!!
[吸った息をまた吐き出すように、大きな声を上げた。 風呂場に反響する声が、耳に響く。]
よっし。
[ばしゃばしゃとお湯を跳ねさせながら、顔を洗うと風呂を出た。]
(283) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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[アパートやマンションばかり、という言葉>>267に、高校まで移動の多い生活をしていたという話を結び付けられただろうか。 理由は違えど、飼いたくても飼えなかった同士、それから猫派同士。 ちょっと遠目の猫カフェでも誘えばよかったなと思う。 それくらい、友達同士だって出かけるんじゃないか。男同士でも…たぶん]
ん。作るの好きだけどさ、デザインとかそんな得意じゃねーし… 誰かの作ったもんでも、客が喜んでくれんなら…それが一番、おれのやりたいことに近いかなって。
[選びたいのに選べない、学校のパンフを握りしめたこともあった。 自分でも進める範囲と、やりたいことを摺り合わせた結果が、この学校。 妥協とは思わない。それに、]
(284) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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趣味は続けるよ。勉強の合間になって、高校ん時よりは時間とれねーだろうけどさ。 てか…うん、ありがと。そんな褒めても…なんもないけどな!
[器用な手と言われて>>268、じわじわ胸が熱くなる。 鉛筆を握る手が、すこしだけ誇らしいものに感じる]
…ありがと。…認めてくれたり、喜んでくれる人が居たから、卒業まで続けられたんだ。
(285) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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…………海外。
[思いもしなかった距離>>270に、声が凍る。 シンプルな機能しかついていない携帯では、メールすら届けられない。 年賀状だって、青と赤の封筒に入れて、何日も経たないと届かない。
まだ残ったままの、スヌードの理由。 北の方行くんだろう、くらいしか思ってなかった、理由。
そうして。動きを止めそうな頭と一緒で。 ぽつんと。曖昧に、彼の声が途切れていく。
あれ?]
…まーちゃん。
(286) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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[明るい声で立ち上がった彼>>273に、のすのすと近づいた。 動かない人間の傍らで丸まっていたねこが、驚いて逃げていったけど、構っていられなかった。 目元をこする腕ごと、その表情は見ないまま、頭を自分の肩口に引き寄せた。 丁寧な所作ではなかったけど、離れようと思えばすぐ離れられる強さで]
まーちゃん。ごめん。言いたくないこと言わせたよな、ごめん。 …自分だって寂しいって、言ってたよな。ごめん。
[そんな、震える声で明るく振る舞わせてしまったのが、申し訳なくて。 逃げないのなら、何度かぽんぽんと、茶色の頭をなでてから。 遅れるのは悪い、と歩き出すつもり]
(287) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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─こっちは現在・談話室までの道のり─
♪
[「パクろうぜ!」という発言がピックアップされた彼らであったが、売れることによって、様々な葛藤があったらしい。 ボーカルの1人はこの曲が売れたあたりから、五年間ほど髪を伸ばし続けたらしい。売れたことへアンチテーゼとかなんとか。]
(288) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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─断髪式後・自室3-A─
[>>280断髪式のあと自習室を元の配置に戻すのを手伝ったりして、寮の自室へと戻ったのは那由多よりもあとだっただろう。 部屋の扉を開ければ視界に入る片された室内に、もう小言を言える理由もなくなったな、と小さな笑いが零れた。 悪かったな、との言葉に首を振って自分のベッドに腰を下ろす]
まァ時間取るっつっても同じ部屋だし? 気にすることでもねぇだろ
[そうしてベランダへと向かう那由多に首を傾ける。 渡したいものがあると言っていたけれど、ベランダに置いていたのだろうか。そんなことを思いながら]
(289) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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♪
[なんとなく、自分たちと似ているな、と歌いながら思う。 その葛藤は売れることではなくて、同性を好きになる、という葛藤だけれども。]
(290) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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…する…
…さを…す…は…しだけ…しくて…しく…える…
それを…するのは…しさでもなんでもないんだろう…
…えないふりをして…を…の…の…へ…す…
いないことをいい…に…い…り…だと…るような…を…れようと…みるも…の…が…いたら…まで…と…われるのが…びなくて…やめる…
…にも…されてるような…がある…を…に…んでしまったのは…してほしい…
…が…くてもまだ…いやすい…だが…やはり…が…し…に…る
…でももっと…に…える…は…るが…に…かしてる…を…けそうなあの…とか…
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[タオルハンカチを洗っていたという幹央>>282は、もういないようだ。
何をしていたかの返事には、そっか、と手を振り返した。 誰に借りたのかも何で汚したのかも聞かずに、そのまま服を脱いで浴室の方に向かったのだ。
脱衣所には今は誰もいない。 のんびりと着てきた服を着て、一度部屋に戻る。]
(291) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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─夕方・断髪式中─
[那由多へアレンジを渡し、成斗へのブーケを渡すのを待っている最中か。 >>281そっと寄ってくる頼児に視線を向ける。校庭のラブレターを消してしまったことを申し訳なく思っていたが、あのとき>>224屋上で大きく手を振り返してくれた様子からするに、怒ってはいないのだろう。 だからあまり緊張もなく彼からの言葉を待ち。トーンの落された声を聞き逃さないように、気持ち近寄る]
ん いや、こっちこそ連絡なく消したから まァあんま人目に晒すと色々うるせっつかめんどくせっつか 喧嘩後のは仕方ねぇだろ、こっちも納得させられる言葉持ってなかったし
……あんがとな それと、こういう言い方していいのか分からんが
おめでとう
[囁かれる声に応える声も、ひそやかに。 ただ、丞の名前が出れば、ああ彼か、だからあのタイミングだったのか、と心の中で思うものの、表情には出さずに頷いて小さく微笑むだけに留まる。 きっと多くの言葉はいらないだろうから]
(292) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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♪
[けれども、この歌の歌詞のように、この出会いや想いを誇れるように、咲き誇れるようになりたいと思う。 例え相手が同性であろうと。この恋を、誇りに思えるように。]
(293) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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─自習室─
ちわっす!歌の出前にきました!
[締坂は歌いながら自習室のドアを開けると]
…………あれ、俺大遅刻ってヤツ?
[断髪式終わったかもしれない、という現実に冷や汗、タラリ。]
(294) 2014/03/30(Sun) 23時頃
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…を…らせながら…
…に…をいれる…
…びびり…と…される…の…が…から…れ…めた…
…
でも…は…といてつまんないって…ったこと…なかったよ
…
…もそうじゃなくないよ
…わるの…どれだけ…っても
…がない…なんだよ
…
…
…でいいからさ
…は…にとって…だったか…
…かせてもらっていいかな
…
…ありす…
…おれのは…
おれには…は…ないんですか…
…る…もないからいいんだけど
…はありす…だね
…が…っぽい
…なしで…ろうと…ったら…こっち…ってきた
…
…
…まりまりもりもり
これから…すればいいよ
っても…はこれから…られる…になるのかな
…せ…まりも…
からし
まりもなろうよ
…の…そめて…まりもになろう
…
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[ポケットに財布と携帯を突っ込んで、外に出る。 寮から離れた場所で、漸くメールの返事を打った。
いつもより遠いコンビニへと歩きながら、のんびりと。]
(295) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[利一へのメールに書かれてた名前に、何故だろうと首を傾げた。
名前を見るだけで、まだ胸が痛む。 大丈夫だ、と自分い言い聞かせて、携帯をしまった。]
(296) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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お待たせ。
[>>289ベランダの引き戸を閉めると、隣いいかと尋ね。 了承を得られれば、そのまま横に腰掛ける。 ほんの少し躊躇った後で、やがて意を決し。 ぽつりぽつりと語り始める。]
本当は持って行こうか悩んでた。 でも、俺にはお前にもらったアレンジがあるから。
二つも面倒みられないから。 …お前が良ければ、これ、やるよ。
[手のひらに鎮座するのは、一度は枯れかけた小さなサボテン。 そいつの本来の持ち主が誰なのか、承知の上で、持ちかける。 根腐れしてしまったサボテンは、いまだに根付く様子は見せない。 治療は続けてきたものの、再び花を咲かせる可能性はとても低い。 自分ですらそう思うのだ、健康体の花をも枯らしてきたありすなら、尚更かもしれない。 彼をこれ以上傷つけるくらいなら、そのまま持ち去ってってしまおうかと、何度も考えた。 そうしなかった理由は一つ。]
(297) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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―― 4-O ――
[昼食も取らず、部屋に戻ったそれからずっと、布団をかぶり寝たふりを決め込んだ。 枕元には相変わらず、黒い包みが置かれている。 目に入るたびに心が騒いで、眠ろうとしても眠れない。]
……っくしょ、
[もう要らないと、必要ないと、捨ててしまえばどんなに楽だろう。 感情もまとめてゴミにして、燃えてしまえばいい。灰になって消えてしまえばいい。 それなのに、手が伸ばせない。]
(298) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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こいつを見つけた時、もう駄目だと思った。 正直言って、今も生きられる可能性は低いと思う。 でも。それでも…こいつはまだ生きてるんだ。
[一度言葉を止め。視線を何度かさまよわせ。 やがて真剣なまなざしを作ると、まっすぐにありすの瞳に重ねる。]
多分こいつも、知っているんだ。 たとえ量が多かったとしても。 自分がその身に浴びていたのは、紛れもない愛情だってこと。 だから歯を食いしばって必死に生きようとしている。 いつかその花を咲かせて、自分に愛してくれた奴に、見せてやりたいって思ってる。
……お前がいらないなら、俺が持って行く。 ちゃんと育てられるかは自信は無いが、責任もって最後まで面倒を見ると約束する。
[そう前置きしたうえで、すっと、手にある鉢植えを眼前に差し出して。 どうする?と静かに問いかけた。]
(299) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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ばっかやろ なんでおめーが、先なんだよ
[玉砕は、覚悟の上だった。 素直になって吐き出したら、すっきりすると思っていた。 けれどどうだ、口にしたが最後、ますます想いだけが積み重なって、環にしがみついている。
シーツに皺がよるくらい強く、強く握りしめた手が震える。]
(300) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[食堂でちらと耳にした、博が利政に盛大な告白をしたという噂。 真偽のほどは定かではない。しかし、去りゆく間際にもし本当に残したというのなら――
昨日受信したメールを呼び出す。 簡潔な返信文。 そこにないトライアングルを奏でていた彼は、視線の先に誰を捉えていたのだろう。 考えながら、リプライを打つ。]
(301) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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─ 断髪式中 ─
……俺じゃもしかしたら、なかなか消せなかったと思うから、やってくれて助かった。
[残しておけるのであれば、残しておきたかった。 しかしそれは無理なことというのも承知。 だから、代わりに消してくれた彼には、労力以上の感謝がある。>>292 喧嘩の件にしても、何にしても。 自分はやはり、周りから助けられてばかりだ。 甘えてばかりだ。]
……いや……
[礼を言うのはこっちなのだからと返そうとするが、続けられた秘やかな声に、言葉は止まる。]
………ん。 うん……。
[まずいなと思った。 平静を装ったつもりではあるが、多分、赤くなってしまっている。*]
(302) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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シメオンは、メールに気づいたようだ。
2014/03/30(Sun) 23時半頃
…なんだったか…ってのは…しいな…
…お…が…を…げてる…の…は…すごく…だと…って…
…いてる…の…は…にも…せたくないと…う…
…が…いから…りでちゃんと…れるか…だ
…そういうのとは…うのか…
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[きっぱりと思いを告げた彼を尊敬する、そんなメール。 主語がないから、その意図は伝わらない確率の方がきっと高い。
それでもメールを送信する合間に笑えたから、 明日になれば、きっと……**]
(303) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[コンビニにあったツナマヨは3個、 これがこのコンビニの限界か…そう呟いて。 自分用には男の子の味方10円駄菓子を買うと、コンポタ味とそれをサクサクと鳴らしながら寮へと戻っていく。
断髪式にはちょっと間に合わなくて、部屋に戻ろうとしている那由多達にコンビニ袋持って手を振って挨拶をし]
あっれ、髷結ってねーじゃん!
[そう笑って、那由多の断髪後の姿を写メに納めた。少しずつ人数が減って行って盛大なお別れ会にはもうならない。元気でな、とゴミ捨て場の時も交わした挨拶を向けて那由多達とはそこで別れた。]
(304) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[とりあえず、目頭を拭うふりをして、片手で顔を隠す。 ハンカチがあればもっと上手く隠せたろうに、一体どこに行ってしまったか。
鎮めようとしていた為、近付いている歌声に気付くことはなく]
……ぅわッ!
あ、樹央か。
[歌とともに開けられた扉>>294に、かなりいいリアクションをしてしまった。]
(305) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[コンビニに着けば環との約束通り、そこにあったプリンを全種類一個ずつ買った。 全部で8個。 別のコンビニまで足を延ばして、もう3個追加で買った。]
断髪式、始まってるかなぁ。
[プリンの入ったビニル袋を提げて、時計を確認しようと携帯を出す。 メールを受信していた。 買い物に夢中で気付いていなかったと確認すれば、送信者の名前に手が止まる。
立ち止まって、中を見る。]
(306) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[近づいてくる気配に気づいた時には、遅かった。>>287 引き寄せられて、思考が止まる。
いつもより近い距離。鼻を掠める匂い。額に触れる体温。それらに気づいた途端、かぁ、と顔が赤くなる。 今ならこれは恥ずかしさだと誤魔化せる。胸元に手を当てて突き放そうとしたけれど。降ってきた声に、その指先は彼の服を緩く掴むだけに終わった。]
…………ばか、話振ったの俺だし。 謝るな、ばか。
――寂しいよ。 今更言わせるなよ、先に出てくくせに。
[頭を撫でる大きな手。熱くて苦しい。 軋む痛みを必死に堪えて。目を閉じてほんの少しだけ、その肩口に額を擦り付ける。]
……ごめん。
[少しして、掴んでいた指先から力を抜く。 頭を離すと俯いたまま、一言だけ謝って。袋と猫缶のゴミを片づければ、並んで公園から歩き出した。*]
(307) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[>>297隣いいか、と言われ、顎をしゃくってみせる。無言の促し。 そうして隣に座る那由多の、ぽつぽつと続く言葉、お前がよければ、と掲げられた手の中の─────]
─────……っ
[反射で歯を食いしばった。そうしなければ何かが零れそうだった。 どうして。それは。棄てたはずの俺のこころ。何でお前が。 枯れた部分を丁寧に切り取られ、延命処置のなされた小さなサボテン。見覚えのあるそれは、見覚えのない救われ方をしていて、そうして続く>>299那由多の言葉はどうして。 息が止まっている。心臓も停まっている気がした。 痛い。もうぜんぶ痛い。 棄てたこころが救済された分だけ、それを救おうと手を差し伸べてくれた那由多の言葉が積もる分だけ、それが溢れそうになるのを必死に押し潰す分だけ。 眉根が寄る。食いしばった顎と、指先が、震えているのが自分で分かる。 どうして。───────どうして]
(308) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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…なんとなくわかったんだけどさ…は…の…でもなんでもないからね…
…そんでもって…は…の…ではないからね…
…れできなくなっても…らないからね…
…
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―食堂―
[>>271 待ち受けに表示されたミットの絵が見えた気がする。じっくり見た訳じゃないから本当にこいつ野球が好きなんだな、という感想を抱く。星然り漫画然り、何かに打ち込めるというのは特に何も取り柄のない自分から見ればすごいことで。]
怪我してねーならいい。 世話かけじゃなくて、ダチなら当然の心配だっつの。 …ありす達が怪我していいとも思ってねえけど、 でもお前は特に怪我したらだめだ。
[喧嘩の原因に関しては、結局わからないままだ。そっか。と短く返す。教えてもらえないから不貞腐れる、とかそういうのはなかった。一度口にした言葉は取り消せないのだ、どこからまた噂が立つかわからない。口にしない方がいいこともあるのだ。そういうことなのだと思った。*]
(309) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[>>299何度か彷徨って、それでもこちらに向けられるまっすぐな視線。 連なる言葉。自分を平凡だと思っているだろう彼の、そういう芯の強さとか。淡々としているくせに、時折瞳に滲む草花への熱意とか。
好きだよ。本当はずっと言いたかった。好きだ。ごめん。 好きで好きで、微笑んでほしくて。笑顔が見たくて。
でも必死になって、誰にも気取られないように、誰にも気付かれないように、潰しながらサボテンへと注ぐに留めて。 愛するすべてを裏切らないために全部ここに置いてゆこうと、棄てていこうと、思っていたのに。 生きていると、言うのか、お前は。 必死に生きようとしていると、そう言うのか那由多お前は。 僅か熱をはらむ目を眇める]
いきられると…………思う か それでも、俺が、こいつを生かせると
いつか花を咲かせられると
[このこころに]
(310) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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あはは、保元いいリアクションし過ぎ!
[タオルハンカチを手に持ちつつ、腹を抱えて笑う。あと、何日こんな日々を過ごせるのだろうか。
メールで送ったように、やっぱり寂しさは拭いきれなくて。寂しさを振り切るように、笑う。]
(311) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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…
…そっか…しくなるな…
…を…たら…さすがに…ち…くまで…びにいったりは…しいだろうからな…
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─断髪式中─
[>>302ぽそぽそと続けられる言葉に、ちらりと眉を上げて。 自分のイメージする頼児は、いつかの食堂で見たような健全で無骨でまっすぐな高校球児、みたいな姿だけなのだけど。 助かった、と零した声音。うん、と頷く照れて染まる頬。 これはいつもの調子でからかったりしない方がいいな、と思っていれば>>305片手で顔を覆う仕草。「かわいいな」と声を掛けようとしたところに>>294樹央がやってきて、意識はそちらへと向いてしまった]
おう、那由多は終わっちまったなァ
[黄色いブーケを片手に、肩を竦めてにやりと笑う]
(312) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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─ 断髪式後 ─
[外出中らしい明智に代わり、スマホで何枚か写真を撮ってはみたのだが、どれもろくでもない写りだった。 とりあえず、そこそこマシなもの数枚は、欲しいという者達にその場で送った。
それから、残りのスケッチブックを片付ける為、部屋に戻る。]
…………
[普段、メールの返信になど無頓着で、用が済めばそれでいいと思っているのだが。 ちゃんと送信されているか確認してしまう自分に、少し呆れた。]
(313) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[触れないことが、大事にすることだと思ってた。 そういう事にだって興味はあったけど、彼女を大事にすることのほうが、大切だと思ったから。 それは、彼女が好きだから。だから、だと思ってた。
なのに。
その時、別になにか特別な話をしてたわけでもなかった。 ただ、話の流れで、入江がふっと笑ったときに。 抱きしめたいな、と自然に思って。 いやいや何でそこで抱きしめたい? となったのが、たぶん一番最初の気付き。
自分から彼女へ触れることがなかったと、別れを切りだされた時に言われて。 じゃあ、ふいに、ときおり、衝動のように彼へ感じる、触れたいって気持ちは何なのかと。
はじき出された、間違ってるはずの答えに蓋をしたのが、ずいぶん昔のことに感じる]
(314) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[自制していても、いつだって気づくのはやらかしてしまった後だ。
鼻先をくすぐる、整えられたばかりの柔らかな髪の匂いとか。 熱い肩口とか。 ゆるく服をつかむ、指の頼りないちからとか。
撫でる指が、震えてなければいいと思った]
……うん。ごめん。
[じわりと、わずか擦りつけられた熱>>307に、空いた手でもっと強く抱きしめそうになったけど。 なーぉ、と足元から聞こえる声に、ここが外であることくらいは忘れずにいられた。
肩を貸してる、だけだ。 だから入江だって突き放さないし、誰かに見られたって言い訳できる。 それだけだ。伸ばしてしまった腕に、罪悪感と後悔をどれだけ感じても、ひどく満たされているとしても]
(315) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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…ん。
[指が離れていく。 俯いたまま、告げられた謝罪に、曖昧に首は振ったが見えなかっただろう。
並んで、こうして歩くのも、きっと最後。 自習室には早く行かないといけないけれど、帰り道は終わらなければいいのに。 茶封筒の入ったカバンを、所在なげな気持ちの代わり、ゆるく振り回した]
(316) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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|
―夕方・自習室にて―
[臨時床屋に滑り込んだ時には、保科の髪が、さくりさくりと散っている頃だったか。 その様子を、保元が撮っているのが少し意外だった。 いつもカメラを構えていた姿が、見当たらない。
明智は、まだ寮にいる。はずだけど。 明日、自分と保科が去り。明後日も、明々後日も、誰かが去っていく。 その人がしていたことを、此処がからっぽになるまで、誰かが継いでいくのか。
卒業式までに何度の目にしたはずの引き継ぎより、もっとささやかなものなのに。 じりじりと焦燥感が煽られ、こみ上げてくる寂しさに。 もっと後のほうまで手続きが長引いていたら、……]
…あ、あー……りす、さん?
[物思いに沈みそうになった頭に、乱暴な扉の開放音と共に飛び込んできた声>>263。 ぽかんと呆気にとられた後に訪れた笑いの発作を、頑張ってこらえた。 たぶん、背中がぷるぷる震えてたけど]
(317) 2014/03/31(Mon) 00時頃
|
|
[どのタイミングか、締坂が出前>>294に現れたなら。 待ってたぜー、と囃し立てて。
保科が散髪代>>256を山本に差し出せば、次に彼のハサミが向かうのは自分か。 それなら、最初はやいのやいの逃げるものの、結局は、最後の散髪を彼に任せた。
ただ、いつもなら何も心配せず、くつろいで任せられていた時間に。 時折、眠気のフリして目をこすってしまってたけど]
(318) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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|
―断髪式―
[冷や汗を垂らす樹央に>>294自分は終わったからか悠々とした顔で。]
俺は終わり。成斗はこれから。 だからぜひ、バックで壮大に歌い上げてやってくれ。
[ヒラヒラと手を振る。]
(319) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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お…の…き…は…
…いつもの…なお…を…ってる…には
…が…い…がするからな…
…き…が…いって…ってるわけじゃないぞ…
…のように…くて…い…
…だから…えてしまいそうで…ぎ…めたくなる…
…なことになったりしないか…れてしまわないか…い
…
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[メールを送って、息を吐く。 空を見上げれば、メールが届く。 反応が早いなーと感心し、そういえば利一からも返信が早かった。 皆まめだなぁと、思う。
中を確認して、変換ミスや打ち間違えだろうメールに笑みが零れた。 ほら、もう大丈夫だ。 笑えている。]
(320) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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トレイルは、ドナルド食堂寄ってから行くからと、自習室で向かう途中で一度別れた。*
2014/03/31(Mon) 00時頃
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何だって…………保科の終わってたなんて………
[気まずい雰囲気の後に出た言葉は]
(321) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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…そろそろ…やんでるし…るか…
…
…
…むわけでもなく…が…い…
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締坂の事は嫌いになってもUNDER170cmは嫌いにならないでください!
[むちゃくちゃなテンションで誤魔化すことにした。]
(322) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[先程のメールには使わなかった、使えなかった絵文字も使って返事を送って携帯をしまう。
全部で11個のプリンが重い。]
(323) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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なっちゃん…他人事だからって… 壮大なBGM背景に髪切られるって、落ち着かねーよ!?
[山本の手元が狂うとは思えないが、自分が落ち着かなくて身じろぎそう]
(324) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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「ばけもの姫」歌う?
[禁断のカウンターテナーに手を出そうとした。]
(325) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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…分からない。
[震えるような問いには>>310迷った末に、小さく首を振る。 サボテンを見つめる手は震えていた。>>308 それだけで、どれほどの逡巡の後にそれを手放したかを、否応なしに理解して。 無責任な言葉を放つことが、躊躇われた。]
でもこいつは、お前と生きたがっていると思う。
[ずっとずっと、思ってた。 部活で花を咲かせる度に。 隣にいるそいつも、同じ喜びを得られたら、どんなにいいかと。]
…俺も、見たい。
[これまでのように、隣にはいられないけど。]
お前が花を咲かせる姿、ずっと見たかった。 だからお前がこいつを咲かせてくれるなら…めちゃくちゃ、嬉しい。
(326) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[遠く離れていても。もう隣にはいられなくても。 実際にこの目で見ることは、叶わなくても。
青空のもとで、咲き誇る花と共に。 ――どこかでお前が笑っていてくれたら。
それだけできっと、何事にも耐えがたい喜びだから。]
(327) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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ありがとう…なんだか…ずかしいな…
…しいし…ああ…にすまない…が…けなくて
…
…
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[それがBGMなのは落ち着かなくてソワソワしそうだが、締坂が歌うのは聞いてみたい。 と2重にそわそわ]
(328) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 00時半頃
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─断髪式中─
いやそんな世界の終りみたいな顔しなくて大丈夫だから
[>>321>>322成斗の断髪がまだ残っているし、十分間に合ってる部類だろ、と那由多>>319の提案の後押しをする。 それを断ろうとする成斗>>324に黄色いブーケをかざしながら]
大丈夫だお前が落ち着かなくても朔太郎の腕は乱れない きれーな長い指を信じなさーい
[とりあえず>>317ぷるぷるしていた成斗の背中は確認しているので、彼の散髪が終わって黄色いブーケを渡すときに、思い切り蹴りを入れるのは忘れないでおこう]
(329) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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はりつめたーーーかみのーーーひかったハゲのーーーうたーーー
[どう考えても替え歌です、ありがとうございました。]
(330) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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─ 断髪式中 ─
いいリアクションーじゃねーよ!
[しかしお陰で、ちょっと赤らんでいる理由を「驚いたから」で誤魔化せる。
紐井屋の眼鏡を包んでいたはずの、変なキャラクター付きハンカチは、どういう経緯か締坂の手の中にあった。 しかも濡れているっぽい。]
つか何でお前が俺のハンカチ持ってんの?! とりあえず、それ俺んだから返せ。
[一応、返却要請はしておいた。]
(331) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
[朔太郎は那由多達とは一緒にいただろうか。 なんとなく、ツナマヨは受け取ってもらえないような気がした。 一応ツナマヨは共同冷蔵庫へ入れられることになる。]
成斗〜、お別れ〜。 いつか俺の元カノに作ってたこいぬストラップ 実は羨ましいってずっと思ってた今も思ってる。
[そう言って、断髪の済んだ成斗も写メに納めて。 樹央の歌声は一曲聞こえていた。うめえな、と素直に感想が零れた。同時に長く聞いていられないとも思った。今そんな歌声を聞いたら感情が流されてしまう、そんな気がして。]
わり、俺今日真面目にやんねーと マジで終わんねえわ…部屋戻る。
[また明日見送りに行くとそう言って。寮の自室へと戻った。]
(332) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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さっちゃんの腕は信じてるけど…それとこれとは違くね? 違くないの?
[ええー、という顔はするが、白辻がそう言う>>329なら、強いて反対はしない。 そわそわはするだろう]
(333) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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ドナルドは、歌声に盛大に噴いた。
2014/03/31(Mon) 00時半頃
リーは、この替え歌には流されない。よかった。
2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[帰り道、時折鼻を啜る音は聞こえてしまっただろうか。 隣を歩く顔は見なかった。見れなかった。 これ以上見ると、余計なことを言ってしまいそうで。
寄り道した食堂で、利一からメールがあったシュークリームを引き取って。猫缶が減って軽くなった袋に突っ込み、自習室への廊下を歩く。
さっき掴んだせいで、成斗の服は少し皺になってしまってるかもしれない。 触れた分だけ寂しさが増して、重くなる。 苦しいと、喚きたいと、伝えたいと。 暴れだしたい気持ちを押さえこんで、深呼吸すると自習室にひょこりと顔を出した。]
(334) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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ってその歌やばいだろ!?
[>>330そこで聞こえたのがこの歌である。 どうもありがとうございました。]
(335) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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えっ、これ保元のなの!?てっきり入江のかと思ってたわ。 ま、とりあえず返す!
[締坂はタオルハンカチを保元に差し出す]
(336) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[続いて行われた小熊の断髪式の様子は、もうムービーは諦めて他に託し、写メだけにした。 それも正直、上手く撮れているとは言い難い。]
つーか樹央が変な替え歌歌うから!
[ぶれた理由を責任転嫁。]
(337) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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―断髪式―
妙なテンションに俺を巻き込むな!
[ぺしりと頭を叩く。>>322博がいなくなったことで、ただでさえメンバーが限られているのだから。]
まあ、せっかくだから歌ってくれ。 髪切るの終わったからって、聴くのには支障ないだろ。 なら、聴きたい。お前の歌。
[成斗の不満には。>>324 壮大なBGMを背に髪を切られる光景も。 それに落ち着かず身じろぎする成斗も。 無いとは思うが、それでうっかりはさみを滑らして素敵な髪形になるハプニングも。]
(どれも見ている分には美味しいから問題ないな。)
[そんな邪な考えは、口に出したら怒られそうなので、心の中で思うだけに留める。]
(338) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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―自習室にて―
おう、いっちゃんお先にー。 ってぇえええ!!!
[それは内緒、内緒なんだ! と睦井>>332に伝えたかったが時既に遅し。 すたすた険しい顔で歩み寄って]
いや、いっちゃんの住まいどこよ。 あれくらい普通郵便で送れるし。
[と住所を尋ねてから]
終わんなそうだったら、別の階だっていいんだから、手伝い頼めよー?
[大変そうな背中へ、そう声をかけた]
(339) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[>>326思慮深く紡がれる言葉。本当に大切なものを見誤らない瞳。 言い切られたその言葉が、彼の心残りだと告げるから。
何か心残りがあるなら、聴きたかった。 それを自分が叶えられるなら、やりたかった。 そうすれば自分に向かって笑ってくれるんじゃないかって。 そんな欲に塗れた願いだったけど。
──────ああ、くそ。彼の目を見て言えないのか俺は。 俯いて、短い前髪をくしゃりと掻き回すように額に手を当てる]
(340) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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──────……けっぱる
(341) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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じゃねぇよ、頑張る!! 頑張るって言ったんだ!!!!
[追い込まれすぎて思わず津軽弁が出た。がばっと顔を上げて訂正する。 サボテンに向かって手を伸ばす。受け取るために]
成長記録と称して毎日写メ送ってやらァ いつか花が咲いたら そんときは、喜んでくれよ、那由多
(342) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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くそっ、歌えっていうたのお前らじゃん か! 全部むつ……じゃないや小熊のせいだっ!
[髪を切り終えた小熊にダイブアタック ]
(343) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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おれの頭…どうなってんの… さっちゃん信じてるからな!?
[散髪中。 あわあわしつつも、身動き取れなければなにもできない。 それでも、こんな騒ぎが楽しくて、大事で、明日からは聞けなくて。 そう思えば、自分ばかだと思いながらも、時折目をこすってしまった]
(344) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
いやいま睦井って言おうとしたよな?
[アタック>>343されてよろけつつ。 受け止められる位置なら受け止めた]
みっちゃんは花粉症治った? ノーベル賞おめでと。
(345) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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めてよ…なんか…がすごい…な…みたいだからさ
…ただの…その…にいる…だよ
…だから…だよ
…よく…くけど…これからも…くけど…くだけ…だから
…の…で…が…いついてないだけなんだ
…いっぱい…いたら…そのうち…ち…くよ
…
…やかされるのは…やじゃなかったよ
…たぶん…やかしてくれるから…きだったってのも…あったのかもしれない
…
そだね…よう
…どうする…
…かせないようにしてたからねぇ
…かれたら…かれると…ってたからさ
…でしょ…めていいんだよ
…
…こっか
…
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治ってねーし!最近くしゃみが多くてつらいわ!
[背の高いアイツとか髪の色素が薄いアイツとかちょっと不良のにおいがするアイツのせいだ、きっと。]
(346) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
[>>339言うだけ言って去ろうとしたら険しい顔の成斗が近寄ってきた。え、最後に俺殴られんの!?ちょっと勘違いして身構える。 成斗の手芸の話は女子の依頼を仲介する時しかあまり会話にしなかったし、この1年はその依頼も途絶えていたので秘密にしているということを失念していたのだ。]
あ〜、あ〜…… かつおの産地?ん、あとでメールする。
[みんな樹央の替え歌に聞き惚れてどうか聞き逃してくれ!!そんな願いを込めながら、成斗にはいいのか?と問うような表情を向ける。手に入るのならちょっと嬉しい。それに、他に頼みたい依頼だってあるんだ。それはあとでメールで伝えようと思い。
やっぱり気遣いを最後まで忘れない成斗には笑って。そーするー、と手を振りながらそう言った。]
(347) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
[散髪が終われば。 まじでどうなってんだ、と恐る恐る頭に触れながら、だが]
ありがと、さっちゃん。 世話んなった。
[渡せるものは用意しなかった。 人望厚い彼のこと、ものを増やしたら旅立ちが大変そうだなと。
だから、笑って感謝を伝えた。 出世払いではらえ、というならそれはそれで、いいかと思って]
(348) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
|
|
― 断髪式中 ―
[樹央の歌に、ぶ、と噴いた口元に手を当てる。別の意味で腹が痛い。 断髪中の成斗をちらりと見て、那由多を探す。>>338 まだ居れば、呼び止めてガサゴソと持っていた袋を探った。]
ほい、これ。 スーパーで見つけたからあげる。
[『ペプシモンブラン』と書かれたそれを渡した。 味が気になったのと、変わった飲み物で頭に浮かんだのが那由多だったのでつい買ってしまった。]
飲んだ感想教えてよ。
[僅かに髪が短くなったように見える那由多にそう笑って。名前が聞こえれば、そちらを振り返る。>>336]
あ、そのタオルハンカチ。 ライジのだったんだ、ごめん樹央に貸しちゃった。
[いつかの談話室で怜二の眼鏡を回収した時のあれだ。]
(349) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
そっか…みっちゃんも大変だな。 完治するよう祈っとくよ。 賞とったら教えてくれ。
[締坂を、よしよしと撫でておいた]
(350) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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は?なんで俺のせいなんだよ。小熊のせいだろ。
[成斗に飛び込んでいく樹央には舌をべ、と出して笑って。 いつもの雰囲気だ、いつもの寮の雰囲気。楽しい。 これがまた、明日少し減って、また少し淋しくなるのだ。
当たり前だった光景を忘れないように目を細めて、 それから部屋に戻っていく。]
(351) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
[環へとメールを打って送る。 「話を聞いて欲しい」 そう一行追加しようかどうしようか迷って、何度も打って消して、結局追加しないまま。 書かなくても、きっと聞いてくれると分かっているからこそ、必要ないと思った。]
(352) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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ドナルドは、いっちゃんの声>>351に、裏切り者ー!と叫んでおいた
2014/03/31(Mon) 01時頃
にはそう…えてるんだから…ないだろう…
…なくとも…その…にいる…を…して…ってきたり…しない
…
|
まーどうせ粗品ハンカチだけどな。
[締坂>>336から湿ったハンカチを受け取ると、無造作に畳んで、そのままジャージのポケットに突っ込んだ。]
そー、俺の。 なんかどういう旅をしてたんだこいつは……。
[入江>>349から話を聞くと、小さなタオルの旅路に、少しだけ思いを馳せた。]
(353) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
睦井にはやっぱり170の壁があるから…………
[保科の方もちらり、ちらりと見て。]
(354) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[声を出して笑いながら、利一とすれ違えば。>>351]
あ、リーチ。 ありがと、あとで食べるよこれ。
[シュークリームだけになった袋を軽く掲げて、ぽん、とその肩を叩いた。 少しだけ目元が赤いのは気づかれただろうか。 笑いすぎだと思ってくれるといい。]
(355) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
─断髪式中─
[>>330樹央のどう聴いても替え歌です本当にありがとうございました、には腹を抱えて笑った。 >>333不安がる成斗には違くない違くない大丈夫万事おっけー、といい笑顔でサムズアップして。 成斗の散髪が終われば>>348朔太郎への挨拶を待った後で、黄色いフリージアとオレンジのガーベラが中心となった、春らしい、そこはかとなく可愛らしさの滲むブーケを、彼に差し出すだろう。蹴りとともに*]
(356) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
―― 夜・4-O ――
[いつの間にか、眠ってしまっていた。 東棟には、自習室の賑やかさは届かない。 ベッドの上で寝返りを打てば、手元に置いたままのスマートフォンが震えた。 そちらに視線を向け、受信した文面に目を通す。]
……いくつだよ。
[そんな突っ込みを入れながら、ぽつぽつと返信を行う。]
(357) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
リーは、肩を叩かれ利政の顔を見た後、おー、と短い返事を返した。*
2014/03/31(Mon) 01時頃
|
あだっ!! ……はは。やだなーまったく、痛いしイケメンばっかだしでおれの花粉症なおらねーんだけど!
[白辻に蹴られた>>356ところを、ひょこりとさすりつつ。 花束に隠れて、顔をこすった]
ありがと、あーちゃん。 世話んなりっぱなしだったけど、楽しかった。…ありがと。大事にする、この花。
(358) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[悲しくても、腹は減る。 メールの返信を終え、一息ついた。 ブラックアウトしたスマートフォンに映るのは、未だにひどいままの顔。]
甘いもん食えば、なおっかな。
[そんなつぶやきを一つ落とし、智明の帰りを待ち*]
(359) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[そうして。 騒ぎがほつりほつりと消えてから。
ふい、と入江の方を見た]
まーちゃん、あと出かける用事ある? 夜さ。中庭でも散歩しねーか。
[遅くはなんねーから、とすこし困ったように笑って問いかけた*]
(360) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[のんびり寮に戻った頃には、断髪式は終わって片付けも済んでいただろう。 じゃーん!と戦利品であるプリンを掲げて部屋に戻り、環がいればすぐに戻ると言ってから、アルバムを持って成斗の部屋へと向かった。
いれば直接、居なくても部屋の前に「好きな写真を選んで抜いてくれと」メモと共に置いておいた。]
(361) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
……けっぱる?
[一瞬理解が追い付かなくて、硬直していたのは16秒ほどだっただろうか。>>341 意味を理解すると、すぐにぶほっと息を吹き出す。]
なんだ、それ方言か。 もっと使えばよかったのに。
[訂正する姿に>>342、普段は意図して標準語を使っていたのかと推測する。 3年も見つめていたのに、今更新しい姿を発見できたことが。 嬉しくて、少し寂しい。
差し出した小鉢が、自らの手を離れて。 ありすの手の中に移って行く。 失われた重み。 それが胸にもたらしたのは、間違いなく喜び。]
ああ。楽しみにしてる。 お前が花を咲かす日を、ずっとずっと…待ってる。
(362) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[たとえその日が来ても、見られないことは覚悟していた。 それがメール越しだとしても、立ち会えることができるなら。 過ぎた申し出に、目頭がじんわり熱くなる。]
そのままだと涙腺が緩んで、みっともない顔を見せてしまいそうなので、慌てて他の話題を模索して。 その流れで目線を彷徨わせると、先ほど貰ったアレンジに目を止める。]
………。
[それを口に出すのは、ものすごく躊躇った。 だって間違いなく…蹴られる。]
(363) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
『大人しく最後にもう一回、蹴られとけ。』
[そう思った直後に、ゴミ捨て場で出会った男の顔を思い出す。>>134]
(そうだな) (……最後にもう一回くらいは、蹴られてもいいか)
[これも記念だと、考えを改めると。ダメージを軽減できるように体制を身構えながら。 先程感じた疑問を、ぶつける。]
なあ…ありす。 お前、花屋目指すなら、花言葉くらい勉強しておいた方がいい。
…こいつが持つ意味、愛の告白ばかりだぞ?
(364) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
ん…
…だけ…こうしてていいか…
…これからは…ちゃんと…お…の…うとおりにするから
…ちゃんと…
|
[>>353思いを馳せる頼児に小さく肩を竦め。]
貸しちゃったから洗って返そうと思ったんだよ。 ごめんってば、花見前くらいに談話室で見つけてから預かってたんだけど差。 あ、眼鏡はケースに入れてレージに返したよ。
[そんなこともあった、と思い出しながら。 ちらりと見えた頼児の腕に、新しいリストバンドが見えて首を傾げた。 リストバンド、の単語をどこかで聞いたような。]
(365) 2014/03/31(Mon) 01時頃
|
|
[>>349ペプシモンブランには、ぱぁっと少し顔を輝かせて。」
あ、ありがとな。
[いそいそと嬉しそうに仕舞い込む。 意味ありげな樹央の視線には>>354]
おりゃ。
[でこピンを返事とした。]
(366) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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