人狼議事


93 Once upon a time...

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視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨアヒムが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、フィリップ、エフェドラ、ジャニス、ニコラス、ザック、トニー、サイラス、スージー、サイモン、ペラジー、ブローリンの11名


【人】 鳥使い フィリップ

[客の間から、様々な声。


 今回の世界は、ハロウィン―――
 あのナイフ投げの人のファンで―――
 猛獣ショー、楽しみだ―――
 ママ、お人形さん、今日もいる?―――
 綱渡りの人、すっごく綺麗で―――
 前に見た笛の子、圧倒されちゃったのよね――
 ピエロ!ピエロさん!ピエロさーん!―――
 昔見たあのブランコがさぁ―――
 トランポリンまじお勧め、すげえから―――

 団長の声が、好きなのよねぇ……
 なんていうか、惹き込まれるというか………]

(0) 2014/10/12(Sun) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[いらっしゃいませ、と声を掛け
 お辞儀をして、お出迎え。

 聞こえる声は、熱気に湧いた客席の声。
 空想世界を期待し、それを求めてきた客の声。


 ――――漏れては、居ない。

 メルヘンの歪みはまだ、現実には漏れていない――**]

(1) 2014/10/12(Sun) 00時頃

フィリップは、楽隊の音楽が流れ出す頃には、ひっそりと控室へ戻る

2014/10/12(Sun) 00時頃


【人】 靴磨き トニー

ふうん。
準備、は、大丈夫。飯食った、着替えた。
緊張、しない。
ルリは。

[口をしゃあしゃあ開けてルリが喋る>>1:284
 ルリが鳥を嫌うのは知っていたが、羽根にまで牙を向くと思わなかったから、ルリも興奮か緊張かしているのだと考えて、疑問を重ねた。]

似合ってるか。ありがとう。

[正直なところ、そういったものの良し悪しはよくわからない。
 わからないが、褒められるというのはいいことだし、嬉しい。
 ネクタイのかかったプードルに、長いつけ毛を揺らしてみせた。]

(2) 2014/10/12(Sun) 00時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時頃


【人】 採集人 ブローリン

 そういえば、これが昨夜話してたやつ

[衣装のポケットから
 オレンジ大の水晶玉を取り出して]

 くれた婆様は、こうしたら何か見えるって
 いってたんだけど…どうだろうな?

[その向こう側を歩く【道化師姿のザック】を
 透かし見ながら、つぶやいた]

(3) 2014/10/12(Sun) 00時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 
 『観客の耳は驢馬の耳、―――…とも言えないからな。』


[穏やかではない。
ブローリン>>1:290の口にした呟きは
その意味まで正しく男の耳に届き、柔らかく眉を顰めた。
厳しく嗜めることさえ、普段は中々出来ない芸当だ。
団長の死と言う、歪みが、無意識に口に侵食している。]

 『準備は万端だとも。お陰で、昨夜は眠れなかった。
 シェロの仕込みは順当だよ。 もう、見たか?』

[一晩の内、玉乗りに逆立ちまでマスターした、彼の子猿。
まるで何時もと同じように。公演前の、口振りで、蛇が返す。]

(4) 2014/10/12(Sun) 00時頃

【人】 理髪師 ザック

―― 大テント:ステージ裏 ――

[開演の時間が近づく中、
衣装を着こんだ道化がステージ裏へと姿を現す。]


もう 音入れてる?
いつもと違うね

[客席からは見えない場所で、ステージを覗く。
出迎え係も前音楽も、それぞれがそれぞれの為すことを行っている。
ひとつ、大事な歯車がかけても、
メルヘン・ストーリーをとぎらせないために。
>>1:289ステージ隅の奏者を見、
道化はひとつ息を吐いた。
開演時間が来たら、音の合図があれば、前口上も始まる。
団長のいない舞台が始まる、時が来る。]

(5) 2014/10/12(Sun) 00時頃

厭世家 サイモンは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時頃


厭世家 サイモンは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時頃


【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[フィリップの呼び込みの声がする>>1:286
 たくさんのざわめきが近寄ってくる>>0
 奏でられる音色は、普段とは異なるソロでの奏で>>1:289

 ……はじまった。自分達が演じるはずの、幸せな物語>>0:#0の序章]

 団長の声がないと、やっぱ寂しいね。

[ぼんやりと呟きながら、開演の迫りを噛み締めた]

(6) 2014/10/12(Sun) 00時頃

【人】 愛人 スージー

[スープの具は胃に負担を掛けぬもの。
肉があれば少しは抵抗を覚えたかもしれない。
配慮されたスープを口に運び嚥下して]

 あんなことがあってもおなかは減るし
 ――…おいしいと思えるのね。
 ひとりでなかったからそう思えるのかも。

[ぽつと呟いて隣のトリノスをちらと見る。
視線があう前に泳いだ視線はスープの器へと落ちて]

 ……。

[ゆっくりと、けれどしっかりとスープを食べきり
カフェオレへと口を付ける。
本当ならパンも食べたいところではあるが
減量なんて言葉がちらついて手を出すは躊躇われた。]

(7) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[陽は傾く。団長の愛した、メルヘンの夜が来る。

客がチケットを求める熱気>>0
距離の所為で内容まで届かなくとも、存在が、理解った。
手許に残した小銃を、握り直す指先も冷たい。]

 トリノスも、フィリップも、鳥みたいだけれど
 そうしていると、アントニーも鳥みたい…… だよ。

[小さな獣に喩えがちだが、アントニー>>2に声掛け、笑う。
蛇もなにやら興奮したように牙を剥くが
テント内の緊張感と、血の匂いを嗅いだ、興奮からだ。]

 『おまえのファンも喜ぶだろうね。』

[彼の演技を待ち侘びている観客が居ることも
ステージに出ない裏方だからこそ、の、耳で知っていた。
膝を屈めて、どこか嬉しそうな姿に、表情が弛む―――…も。表情を近付けた所為で、目尻に僅かな、涙の痕、色に気付いてしまった。笑みが、曇る。]

(8) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 採集人 ブローリン

 …別におかしいものは見えなかったな
 やっぱり、婆様は俺を担いだんだろうか?

[見えたものは、獣の姿などは微塵もなく
 いつも通りの道化師姿で、首を傾げる]

 文句いいたくても、もう婆様は天国だろうしな

[死ぬ直前に託されていただけに
 何かあるかもと思いつつも
 何かあったら、どうなるのだろうとも思っていて
 きっと、自分は何ともいえない顔をしていただろう*]

(9) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[最後まで闇の中。
スポットライトはあたらぬまま、指の動きはゆっくりと止まる。

眠りにつく前の大きな呼吸みたいに
大きく伸びをしたバンドネオンは、静かにその身を縮めた。
出番を待つクラウンへ、闇に慣れた瞳なら見えるだろうか。目配せをして奏者はひっそりと椅子を片手に抱え身を隠す]

 ……――ハッピーエンドの、始まりだ

[ステージ裏に、音もなく椅子を置いて
小さな声で、そう毀した。
いつか聞いた、団長の言葉をなぞるように。
その表情は、影に隠れてよく見えない]

(10) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[目の前で揺れる羽根に興味を持った、プードル・カットが
腕のなかでじたじたと暴れた。

おや、と、弱って、腕を離す。

小さな黒い塊が床に降り立って、たた、と駆けた。
アントニーの足元に先ず立ち寄って、くんくん、匂いを嗅ぎ。]

 ……… オレンジ。

[犬の仕草を目で追っていた男の視界に
一見果実にも見えた、ブローリンの手許>>3が映る。]

 ……………? 違う、ね。

["昨夜話していた"を知らない男は、瞬き。
なにが見えるのだろうと、既にメイクを終えていたザックに、視線で続いた。華形の姿は着々と、公演に向かっているのを、知る。]

(11) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

[>>6エフェドラの背を、軽くたたいた。]


ゥン。
多分、団長も、残念がってる。
俺がやりたかった、って。


[舞台前の挨拶には不似合の言葉だ。
音が引き延ばされて、消えていく。>>10
一種哀悼じみたその響きに、道化はまたゥン。と頷いた。
到底届くはずもない、身を隠す演奏者に向けた首肯。]

じゃね。俺でる。
……ぁは。前口上、団長のかわり、もらっちゃった。

(12) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


【人】 理髪師 ザック

[エフェドラの返事もあい待たず、暗がりの舞台上へ躍り出る。

数瞬。暗闇の中。
観客の息遣いが聞こえる。期待に息をのんだ空気。
その根底を支えるように、
バンドネオンの音が微かにまだ転がって。

その音のうえなら、歩いていける。
暗がりの中でも、今はいない団長の背中を追うのも。これなら平気。
作り出された空気を、音色の残滓を肌で感じ、
道化は小さく笑った]

(13) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

猿も、もう跳べるのか?

[プードル・ジャンプはあまり期待しづらいが、猿ならば一緒に跳べると昨日聞いていた。
 仕込みは順調だと聞けば、朗報だ。]

おれも――……鳥になる。
そしたら、トリノスとも、フィーとも跳べるな。

[ファンも喜ぶかもしれないが、その言葉に喜んだのは子猿、もとい小鳥自身もだった。
 ひょいとその場で跳び上がり、勢いをつけて逆立ちする。
 もちろんそんな簡易なやり方じゃ長く姿勢は保たない。すぐにくるり足は地を踏み、ジャニスと目があった。

 笑みが曇る>>8のに、小首を傾げ。]

(14) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

さあさ みなさま御立合い!


[照明が灯った、その瞬間
リングの中央に現れた道化が帽子をとった。]

浮かない顔した御嬢さん
おや! そこのアンタはしょぼくれてるね
冴えない顔した旦那もおいで 
世紀のサーカス【メルヘン】が 今宵今晩始まるよ

[真っ赤な口が大きく笑う。
照明の照らし出すメイクのその下で、
道化方の男も大きく、口を吊り上げた。
片頬に、客席からは見えない小さな黒い涙マーク。]

(15) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

空飛ぶ人を見たことあるかい?
勝手に踊る人形は?

ここじゃあるのさ なんでもござれ!
夫婦喧嘩じゃないけれど ナイフだって宙を舞う!
子犬の玉乗りお供には 豪華絢爛音楽隊!

[言葉に合わせて腕を伸ばし、歌い調子の道化が笑う。
そして、両手をそっと胸の前にあわせた。
続く言葉は静かに。
それでも不思議と、届くのだ。

団長の前口上を拝借して、織り交ぜて、]

(16) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

今宵の夢を 一緒にみよう
ここが【メルヘン】――ハッピーエンドをあんたにあげるよ
『昔々』といかなくたって、貴方のために、貴女のそばに


[あは。と道化が笑った。
短い笑いだ。それで雰囲気を、纏う空気を、
ピエロからクラウンへ。

これからの、メルヘン・ストーリーへ、道化が誘う]

(17) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

今宵のショーも ――さあさ開幕!


[音楽が高まる。
色彩が跳ねる。
色とりどりの紙ふぶきが散る中、
道化は気取った一礼をし

*サーカス団【メルヘン】のオープニング・ショーが幕を開ける*]

(18) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

[ブローリンが水晶球を取り出したのを、じっと見つめる。]

昨日、それじゃあ玉乗りもできないな、って話してた。

[その場にいなかったジャニスのためにされる補足の説明は、残念なことに水晶球そのものの説明にはならなかった。
 何かがブローリンには見えているのだろうか、と待てば、何も変わらないという。
 つまらない。食べられも玉乗りにもならない球だ。]

ルリは、あれも丸呑みにするのか?

[昨日の話といえば、丸呑みだ。]

(19) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[肩を叩かれ、告げられた言葉>>12に苦笑する]

 だろーねー。団 長 残 念 !

[黒い涙が添えられたホワイトフェイスに、おどけた口調で返してから。
 ニコラスに向けられた言葉に、ちゃっかり便乗し、小さめに声かけた]

 いってら。一発目からビビらしたれ。
 んで、言わしたれ団長に。後継者はお前だ、って。

[届かないだろう言葉>>13ではあったが、舞台へと躍り出る姿を見送る視線は、真剣に……。
 そして――――――――照明が、灯った。]

(20) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[会場の照明が落ちてゆく。
 熱気が満ち溢れ、弾けそうな程に蠢く。

 ざわざわ。
 ざわざわ。

 期待。渇望。夢の始まり。
 団長が作った、団長が描いたシナリオを
 団員がステージの上に顕現させる。

 今宵はハロウィン。
 魔物が覚醒め、跋扈する夜の世界]

(21) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[最も客席に近い、ステージ横のひっそりとした一角。
 公演中、殆ど彼はそこに居る。

 ここが一番、ステージがよく見える。

 自分の出番以外は必ず、全ての演目を目に焼き付ける。
 何度も繰り返される公演の、全てを、見放す事無く]

(22) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

 [そして]


[朗々と響き渡る向上>>15

 それは、いつもと違う声だった。


 いつもの声ではない。
 何故? 何故?
 団長は?

 ああ、そうか――団長は、死んだ のだった。


 今まで何も思っていなかったのに
 今になって、やっと 気付く。


 どうしようもないほどの欠落が 出来てしまったこと]

(23) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[団長の、メルヘン<御伽噺>を率いる彼が言う『ハッピーエンド』とは、なんだろう?誰にとっての、幸せな結末なんだろう?

ピエロが唄う前口上。
ずっといい、と奏者は笑う。
暗闇の中、想いを伝える楽器は沈黙したまま
奏者は、笑う]

 やっぱり、この空気が好きだな

[歓声が、拍手が聞こえる。
楽隊の奏でる賑やかな音も聞こえる。
皆悲劇なんて知らない。
知らないから、笑顔でいられる。

それでも奏者は、闇の中で笑っている]

(24) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 ………… 跳べるよ。 ぴょんと、さ。

[犬よりも曲芸向きな、シェロの仕込み具合に
アントニー>>14に向けていた視線も、子猿に向けた。

――あくまで合図に合わせて、跳ねて、跳んで、逆立ちをして

アントニーと合わせられるほど仕込むには
一晩と言う時間は短すぎたのだけれど。]

 『メルヘンには、鳥が四羽も居る。』

[トリノス、フィリップ、アントニー、そして、ムスタング。
指折り数えながらも、目の前には逆立ちの小鳥。
ふ、―――…と抜けたのは呼吸で、笑み声だった。]

 上手。

[ぱん、と、両手。観客に変わって、拍手。]

(25) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[ザックの口上が堰を切る。
 歌い調子のその切り口に、頭を揺らしながら聞き惚れる]

 ハッピーエンドをあんたにあげるよー。

[なかの一節を小さく声にし、『開幕』>>18の宣言を耳にした。
 ステージを覗いていないから、紙吹雪の中で一礼する姿は見えない。
 ただ、聞こえるのは、破裂するような無数の音。
 たくさんの、たくさんの――――拍手]

 おつかれ。

[幕開けに高まる熱気を感じながら、ぼつりとそう呟いた**]

(26) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 (まだ)俺たち、生きてるしな。

[空腹のままでは公演に支障が出る、
 団長が居なくとも穴を開けるわけにはいかない。]

 …………。

[スープを飲み干して小さめのパンにもかぶりつく。
 スージーが食べていないのに気づいて、
 もぐもぐしたまま見るが無理強いはしない。
 まさ減量について考えているとは気づかないまま。

 空になる食器を重ねて、穏やかなる朝食を終了した。
 その空気のままで居たいけれど、公演の時は迫る。]

(27) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[それでもなお、ザックの紡ぐ口上。

 いつもの絵本を、違う人に読んでもらう。
 それだけで、全然違う物語になる。

 団長の居なくなったメルヘンの絵本は。
 どんな物語を紡ぐのだろう。



 高まった音楽、そして口上に合わせ>>18
 客席と一体となり大きく拍手を打ち鳴らした]

(28) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

[足元を子犬が嗅ぎまわる。
 整ったカットをふわふわと撫でた。が、あまり出演前の動物に触れると喜んでしまって芸を忘れたりするから、それだけ。
 お互い、もう少し、もう始まるところだ。
 微かにここでも、客引きの声とメロディが聞こえる。]

……他の奴ら、会ってきてもいいか?
そしたら、もう行くから。

[開演前、最後の瞬間。
 日課でもあったし、仲間の顔を見て無意識の緊張すらもほぐす習慣だった。]

(29) 2014/10/12(Sun) 00時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 00時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 
 『卵も、水晶も、……狼も、丸呑みだとも。』

[見慣れない水晶にも
好奇心を匂わせる視線、一人と一匹、四つが向いた。

用途が分からずに首を捻っていたものの
アントニー>>19の説明に、歪曲気味に、理解して。]

 ………確かに、玉乗りには、向かないね。

[―――…そして、陽が傾く、時が迫る。

華形をあまり拘束するわけにはいかないと
背を促すつもりで、姿勢を正して、指を揺らした。]

 『行っておいで。
 夜が来る、団長が愛した夜だ。』
 

(30) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 採集人 ブローリン

 そういえば、ジャニスはいなかったな

[トニーの説明でハッと気づいて>>19>>11

 …そうだな、これじゃあ
 ツルツル滑って、使えないな

[ふっと笑ってポケットにしまい]

 丸呑み出来ても、消化出来ないって
 お腹に石詰めるって、童話の世界じゃあるまいし

[と、苦笑い]

(31) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[そして、ふんふん、好奇心旺盛な犬を、腕に拾って。

熱いほどの照明がステージに注ぐ時間が、迫っている。
表舞台に立たない男は、ステージ裏に控える時間だ。]


 ………… ハッピー・エンドを。


[団長が愛する時間>>10を、そう、称していたのを
知っていた記憶になぞらえて、漏らした。蛇と犬を、腕に。

ステージに控えているのは、団員だけだろうか。
人狼も舌舐めずりを、しているのだろうか。
―――…僕は迷わず引鉄を引けるのだろうか。]

(32) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

丸呑みか。
そうだな、逃げられない。

[口を開く蛇に、昨日のやり取りを思い出す。
 狼は襲わなければ怖くないが、丸呑みはもう食われている。逃げられない。
 狼もひとたまりもないと思った。]

うん。

[行っておいでと促されて、動物檻の方へ駆けていく。
 物置テントで動物の気を引くものを探そうと思っていたのをすっかり忘れていたのに気がつくが、その分動物たちは落ち着いて、ブローリンのなだめる手間も減る。
 まあいいかと、物置を振り向いても戻りはしなかった。]

(33) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 愛人 スージー

 生きてる。
 ――…トリノス、

[呼び掛けるような響き。
少しだけ間を置くはトリノスの言葉の意味を考えるから]

 この先も、――…生きていて欲しいと思う。

[そう言って、微かな笑みを向けて。
食事を済ませれば重ねた皿をトリノスの分まで引き受けて]

 ごちそうさま。
 あとはやっておくから、先に行ってて。

[迫る公演の時を思い、彼にそう促し炊事場へと。]

(34) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 鉛玉なら、……… 現実的?

[水晶玉に関しては
公演に使うものではないらしい、と、判じた程度の知識で。

手許に残していた小銃を、そっとポケットに忍ばせながら
ブローリン>>31の苦笑う口に声だけを、重ねた。
軽口のようでいて、隠せない本気が滲む。

視線は、物置テントを潜る、アントニーの背を追い掛けて。
華形を守らなければ――― 指先はまだ冷たかった。]

(35) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

――動物檻――

……がんばろうな。
行ってくるな。
お前も、行くんだろ。
火の輪、しっぽ、焦がすなよ。おれのは焦げたからな。

[動物檻一つ一つに声を掛ける。
 トランポリンからの火の輪くぐりを、虎と交互に交わす訓練の時、頭の鳥尾羽根を焼いたことがあるのは、観客は知らないふたりと団員だけの秘密だ。
 檻の並ぶテントの中は、動物たちが何頭もいるのに、静かで――夜のはじまりを、否応なしに伝えてくる。]

(36) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

 俺も、(そう思うよ)

[大切を増やすと失う時に辛いから、
 なるべくそうしないために壁を作ってきていた筈だった。
 けれど、団長が壊した壁は、少し歪な形になった。
 そんなこと自分ですら気づかないまま。]


 ……ん。

[皿洗いは任せてしまって、着替えに行こうと席を立つ。
 炊事場へ向かうスージーの背中を少しだけ見てから、
 何故か真っ赤な海に広がる金色の美しさを思い出していた。

 少し目を細めてからジリヤの元へと急ぐ。]

(37) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 採集人 ブローリン

[しかし、自分たちは観客からして見れば
 ひと時の夢を紡ぐ夢の世界の住人でもあるという
 夢と現を漂っているあわいの者
 外を支配している黄昏のような]

 …俺も、毒されてたのかね

[出し物の話題で盛り上がるジャニスとトニーとルリ
 初舞台を前に人懐こくトニーに戯れる小猿とプードル
 目を細めて彼らを眺めながら]

 ああ、いっておいで
 きっと、団長もどこかで見ているさ

[笑顔でトニーを見送った]

(38) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[ステージ裏、最初の役割を終えれば
次に想いを奏でるのは、打って変わって陽気な曲。
今は沈黙のまま。抱えた楽器ひとつ、撫で
慌しい周囲を見渡した。

椅子はアクロバットに使われるのか、もう手元にない。
色濃く縁取られた目じりを、下げるように指で押さえた。
舞台装置の準備にと、目の前をゆく一人を捕まえ、潜めた声で問いかける]

 ねぇ、皆いるよね?

[一拍置いて、頷きが返る。
公演に穴はあけられない。
皆いる。まだ………大丈夫。
頷きをさらに返して、掴んでいた手を離した**]

(39) 2014/10/12(Sun) 01時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 01時頃


【人】 靴磨き トニー

行くか。

[動物檻のテントを抜ける。
 金輪を重ねなければいけないから、出番が後でも早めにテントに居なければいけないのに、今日は遅くなってしまった。
 最終日なのに、これではよくない。
 音楽が鳴り響くテントに、駆けていく。]

(40) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 理髪師 ザック

―― 大テント:ステージ裏 ――

[照明から、視線から、
その他リング上に立つ演者が晒される全てのものから
いち早くホワイトフェイスは身を退けて。
舞台袖へと姿を現した。

>>26エフェドラへ手を掲げて見せる。]

……、

[そのまま、何を言えばいいか、
どの顔を作るべきか、忘れてしまったような空白を開けて]

(41) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 愛人 スージー

[俺も、と返すトリノスの言葉>>37を聞けば
微か嬉しそうに目許を緩ませた。

カチャリ、食器が音を立てる。
足音が薄いのは綱渡りでの癖がついているから。
炊事場で食器を洗い片付けて
控え用のテントで着替えとメイクを済ませる。]

(42) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 理髪師 ザック

[はは。
と唇を開けた。口端を上げた。
けれど目尻が下がらない。
そんな出来損ないの表情をする。]


……、エフィーの、
エフィーの演技、楽しみにしてんね。

[>>20『後継者はお前だ、って』
出る前に告げられた言葉にも何も返せずに。
クラウンらしい顔もメイク頼みのままにして、
舞台袖を次の演者の為に開けんとその場を離れた]

(43) 2014/10/12(Sun) 01時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[檻のなかの獣たちは、大人しい。
獣の匂いと、これから訪れる覚えのある興奮と、――覚えのない緊張感。人間と同等かそれ以上に敏感な獣には、団長の死から始まった不協和音が、確かに届いている。]

 ………… ふ、それは、朗報だね。

[―――…毒された。
そう口にする猛獣使い>>38に、男が、笑う。]

 君の出番も、……始まるよ。

 シェロのデビューを、
 …………… 団長の目が正しかったことを、伝えてあげよう。

[団長に押し付けられたと言う、気立ての良い子猿。
口許が僅かながら寂しさに歪んだが
その事実は、今は、首を振ることで隠して。促して、歩き出す。]

(44) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 01時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[客引きや開演の手伝いはしない、というより出来ない。
 黙っていればいいブランコとは違うから、
 笑顔を作れない自分は飾りにもならないのだ。

 引っかかるものがないような細身の衣装は、
 サーカスの目玉らしく派手なもの。
 メイクは薄くても髪は少し撫で付けて後ろに流す。
 それだけで少し年上に見える、らしい。]

(45) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 何かあったら、僕が……… 守ってあげるからさ。

[プードル・カットを抱いた
不自由な指先が、ポケットの膨らみに触れる。

――― ブローリンに告げているようであり
――― テント内のアントニーに告げているようであり

自分に、言い聞かせるようでもあった。
そうして熱狂の渦の裏手に向けて、団員、幾人とも擦れ違う。
メイクの必要はなかったが
プードル・カットに蝶ネクタイと、派手なベスト、衣替えが必要なのはこちら側だった。星柄が、眩しい。]

 始まった。

[団長のものではない、ザックの織り成す前口上>>16>>17>>18
裏手でそれを聞きながら、さて、犬を離す。
―――― 余興の成功を*祈って*]

(46) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

――ステージ裏――

[駆け入ってきた小鳥に、衣装係が目を見開いた。
 叱る暇もないと、金を重ねていく。
 しゃん、しゃん、足環が揺れるたびに鈴が鳴った。
 そしてしゅるりと白いシルクが床に這う頃には、怒るのも忘れて衣装係は見栄えに満足して笑顔を見せていた。
 ザックの謳う前口上を耳にして、その笑顔の色は僅かに苦そうだったが。]

(47) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

【人】 愛人 スージー

[白を基調とした衣装。
首元から胸元にはアクセントのようにオレンジ色。
くっきりと浮く鎖骨が豊かな胸をより強調するよう。
短いスカートの裾からはすらりとした脚が覗く。
バレエシューズのようなぺたんとした底の靴から伸びる紐が
足首でリボン結びにされている。

猫目を少しだけ強調するようなメイクは
客席から見ても見栄えするように。]

 ――…これでよし、と。

[落ち着いて用意が出来るのは傍に居てくれた人がいたから。]

(48) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

トリノス。トリノス。

[髪を撫で付け、裏手で準備を済ませたトリノス>>45に声を掛ける。]

あのさ。ジャニスがさ。
おれのことも鳥みたいだって言ったんだ。

おれもさ、トリノスとか、フィーとも、いっしょに跳べるかな。
今日じゃなくても、今度にも。

[それは、今度の公演も"いつも通り"に続くのだろうという、今後の憂いを忘れたような提案。]

(49) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 01時半頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 01時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[出番でない道具や檻が並ぶ裏手、
 ステージのざわつきが遠くで聞こえるそこは不思議と落ち着く。
 ザックの口上が聞こえる、やはり団長でないのが
 少しだけ違和感を感じるけれど。]


 一緒に、飛ぶ?
 ……いいよ。

[同じように待っていたのだろうアントニーに声をかけられ
 少し首を傾けて考えたような顔。
 公演の技の変更はこれから先、誰にしたらいいんだろう?
 ともかく身軽な小鳥が一羽加わったら、
 きっともっと、注目されるものになるだろう。]

 練習、すれば。

[フィリップがいつもブランコに乗っているのは知っているだろう。]

(50) 2014/10/12(Sun) 01時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 02時頃


【人】 採集人 ブローリン

 …鉛玉? それは、随分と穏やかじゃない

[アントニーへ視線を向けたままのジャニスから
 ぽろりと漏れた言葉に返しつつ]

 銀の弾丸なら、もっとメルヘンチックだったな

[彼から滲み出るものに悲愴感を覚えたが
 上手い言葉も返せないまま]

 …ありがとう、そろそろ行ってくる

[彼の仕込んでくれた小猿と一緒に
 音楽のする方を目指して歩く

 一度だけ、振り返るとプードルを抱いた姿は
 他の団員たちの中に紛れてしまう
 湧き起こる不安を振り払うべく足を速めて

 そろそろ、前口上も終わり*メルヘンが始まる*]

(51) 2014/10/12(Sun) 02時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 02時頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 02時頃


【人】 靴磨き トニー

うん。
跳ぼう。

[いいよ、と返ったのに、表情を明るくして頷く。
 首を傾げた理由まではわからない。あまり技の変更に対して団長を自ら頼ったことはなかった。]

ん。
練習する。

そのためにも、今日、頑張る。な。

[明日を迎えるため、今日のハッピーエンドを迎えなくては**]

(52) 2014/10/12(Sun) 02時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 02時頃


【人】 愛人 スージー

[用意が出来るとステージ裏に移動する。
その頃には団長のしていた前口上がザック>>15の口から紡がれていた。]

 さまになってる。

[思いのほか馴染み響く声音に耳を傾けてぽつと呟く。
ふと後ろに気配を感じ振り向けば指導役の隻眼が其処に居た。]

 ――…心配しなくても大丈夫。
 愛弟子が信じられないの?

[不安げに見える隻眼に声を掛ければ
彼は首を振り金糸へと手を伸ばす。
曰く、跳ねてる、と別の問題が指摘された。]

 ……癖っ毛なんだもん。
 仕方ないのっ。

[言い遣るうちに乱れを整える器用な指先が髪に絡む。]

(53) 2014/10/12(Sun) 02時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 03時頃


【人】 愛人 スージー

[跳ねていた毛先は幾度か馴染ませられるうちにまとまり
指導役の手指も髪から離れる。
身長差から見上げるかたちとなるものの
スーザンの眼差しには甘えのようなものはなく、
舞台に立つ者の凛とした気配が既に滲む。]

 大丈夫。
 失敗しない。

[言い聞かせるように言葉としてステージへと顔を向ける。**]

(54) 2014/10/12(Sun) 03時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[客が集う。
 演奏が、口上が、響く。
 ああ、ごらん、サーカスの幕が開く]

[開演が近付いて。男は、普段通りの面持ちと佇まいで、其処に在った。やはり普段通りにお喋りに、団員に声をかけてみたり、笑ってみたりとして、その時までを待ち過ごしていた]

[――ナイフ投げに必要なものは何か?
 まずは勿論、ナイフを飛ばす、刺す、狙いを達成する、技術だ。それがなければお話にならない。
 では他に必要なものは何か?
 それは、精神力、集中力だ。どんな状況でも、状態でも、晴れの日も雨の日も、健やかなる時も病める時も、毎演技、毎投擲、確実に的中させなければならない、それを達成する力だ]

(55) 2014/10/12(Sun) 04時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[他の芸にても多く同じだろう、その要を、男は無論理解していた。だからこそ、男はこのサーカスでナイフ投げの一番を出来ているのだ。故に平静を努めるのも、慣れたもので]

[慣れたものだったが。
 それでもこの日の予行練習において、男は一本だけナイフを彼方に飛ばしたのだった。
 未熟な時以降は片手で十分過ぎる程しか失敗していなかった、お喋りとナイフ投げのために生まれてきたと揶揄されるような男にしては、極めて、珍しく**]

(56) 2014/10/12(Sun) 05時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 07時頃


【人】 流浪者 ペラジー

 ………ほぇ。

[名前を呼ばれて顔を上げた。視界に入ったのは、草色のシャツと、浮き出た鎖骨。違う、もっと上。目線が上がるにつれて滑車のごとく、カップを持った手は降りて行く。磁器とテーブルがぶつかる小さな音と同時に、灰色と黒の視線が、交差した。

無言。クラウン・ザックの無表情に圧倒され始めたペギーが瞬きをした瞬間、彼の長い腕が彼女に伸びた。]

 ふに。に。ににににに。

[頬をつまんだ指が上下左右に引っ張られ、ペギーは目を白黒させた。
クラウンのアドバイスには、素直に頷く。]

 ……ひゃい。

[クラウン・メイクは嫌だな、と。そう思った。
立ち去るクラウンに小さく手を振って、それから、甘いカフェオレを一気に、飲み干した。]

(57) 2014/10/12(Sun) 12時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 12時頃


【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[顔の見えない、無数の人々の拍手。
 歓迎と絶賛のコールを背にして、ザックが舞台袖へと現れる>>41
 掲げられた手に、こちらも片手を返して……不意にぽかんと開いた空白の時間にのまれたせいか、本来かけるべき労いの言葉も言いそびれてしまった。
 やがて、中途半端な感じで上がった口角と一緒に漏れた笑いとエール>>43

 ……まかせとき。
 感涙させてそのメイク、ぐっちゃぐっちゃにさせてやっから。

[そのまま離れていくザックの背。
 引き留めることはしないけど、かけ忘れた労いのかわりに。
 いたずら心も込めた、ちょっとした問いかけを投げかける]

 ザックさー。
 ……団長、なんか言ってたー?

[自分のかわりに先陣を切った、ホワイトフェイスの男に向けて、と。
 こうして、出番をまつ人形は、その場を離れていく男を見送ったのだった*]

(58) 2014/10/12(Sun) 13時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 13時半頃


【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[舞台では、ネクタイを付けたプードルが玉乗りを演じている>>46
 余興を担う者たちが、ステージの熱気を上げていく]

 あの子はやるよ。
 なんせ、このあたしと一夜をともにしたんだからね。

[言い回しはともかくとして。
 物置テントで眠ってしまったのだから、ここについて嘘はない。
 ……と、傍にいる団員の姿に気がついて、その長身をぐっと見上げた]

 へーい。サイモン。調子どう?

[普段通りに映るナイフ投げの男に、気楽な調子で声をかけた。
 まさか、予行練習でミスをおかしてしまった>>56なんて、予想だにすることもなく。
 平静を務める者同士、ちょっとした軽口くらいは、ここでたたきあっただろうか。
 けれど、平静なやり取りから逸脱した言葉を切りだしたのは、エフェドラの方からだった]

(59) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 ……あのさ。サイモン。
 しちゃいけないお願い。しちゃっていっかな?

[この段階で断られたとしても、「そこをなんとかー」と続けるつもりだ]

 ナイフの使い方、教えてほしいんだ。
 心構えみたいなもんでもいいから。
 出番終わって、空いている時でいいけど……できれば、急ぎ目で。

[するり、とコートを脱いだ。
 ジリヤお手製の、スパンコールをあしらった、純白のドレスがあらわになる。
 あまり長くはお話しできない。
 今行われている余興が終われば、自分の出番なのだから。

 だから、理由を問われなかったとして、彼にはこう付け足していたことだろう]

(60) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 あたしさー。どーしても団長の仇、うちたくってさー。
 我慢できなくってさー。どーかなっちゃいそうなんだよねー!
 あっははー! だから……お願い。

[きらびやかな舞台の裏で、抱いた殺意を露わにする。
 ぐりり、と眼を見開いて。サイモンに宣言する、妄執の誓いをたてた人形。
 本来観客を魅了するべく磨いた技を汚すがごとく、血を流すために利用したいと言う声は、彼にはどう受け止められたのか。
 仮に断られたとしても、しごくまっとうで仕方がない。「そっか。ごめんね」と呟くだけだ]

 ……じゃ、お先に行ってくるわー。

[サイモンが団長を殺した犯人だったら?
 そんなこと、どうでもいい。目的のためならリスクなんていくらでも踏んでやる。
 もっとも……エフェドラはただ、彼の技術を口実にして、吐き出したかっただけなのかもしれない。
 一人で抱え込むにはあまりにも、重すぎるこの衝動を。

 余興が終わるのを見計らい、エフェドラは『世にも珍しい生きた人形』として。
 舞台に立つスタンバイに入った*]

(61) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――舞台上/『演目:踊るマリオネット』――

[舞台上で人形が舞う。奏者たちの奏でにのって、長柄のブラシを手に飛び跳ねる。
 袖から椅子に座ったまま、サポートの団員たちに舞台上に運ばれて。
 音楽の始まりに魂を得たように、立ち上がってこうして踊る。

 わたしは煙突掃除屋さん。この町一番の果報者>>0:7

 いつも通りの演目。特に変わったところはない。
 ときどきわざとつまずいたり、転んだり。
 そんな折に、上から糸で吊りあげられるように、高く飛んで立て直したり。

 普段の通りに一曲目を終え……そこで照明がいったん消えた。
 間に合った手配>>1:281の通りに。演奏が止み。
 エフェドラはうつむいたまま、かくり、かくり、と揺れてから制止する。

 サーカスには不釣り合いの、観客を不安に陥れるような、無音の空白。
 やがて、たった一つのスポットライトが舞台のエフェドラを照らした時。
 人形は顔を上げ、ゆっくりと歩みだし……『客席』へと降りて行った]

(62) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[追いかけるスポットライトの明かりの中で、観客の動揺を感じ取る。
 本来現実と交わることのないはずのメルヘンが、彼らの中に侵略する。
 たとえるならそれは、メルヘンの歪み>>1

 ……と、無言を終わりを告げる、声と笛の狭間のような音が、人形から漏れ出してきた。
 音に合わせて、ぱくぱくと口を開く人形が綴るメロディは。
 多くのものが知り馴染んだ曲。

 ――――『アヴェ・マリア』。

 アヴェ・マリア。恵みに満ちた方。
 主は、あなたとともに、おられます。

 呼吸をしていることがばれないよう、限界まで息を止め。
 微細な酸素を鼻から吐き出す、祈りの歌。
 客席の中に降りなければ、あまりにも小さすぎて成り立たない人形の歌声。

 それを助けるように、ごく小さく奏でられる楽団のメロディーが始まって。
 激しい動きを排した人形が、祈りを込めて客席の間を練り歩く]

(63) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[こんな演目変更、団長が生きていたら、きっと怒らてしまうだろう。
 でも、怒る声でもいいから聞きたい。そして伝えたい。
 団長の愛したこの夜に、あなたを送る追悼の歌。

 私たち罪人のために、お祈りください――――。

 緩慢な動きでステージに戻る。
 両手を組んで、かくり、と膝をつく。

 今も、死を迎える時も、お祈りください――――。

 天を見上げ、人形の口で、最後の一節を音だけで放った。

 ――――アーメン]

(64) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[サーカスには、きっと不似合いなこの歌は。
 観客の胸にどう届いたことだろう。
 ジャニスが思い描いていた形>>0:102とは、少し違っていたかもしれない。
 どちらにしろ、こんなしんみりしたままじゃ、次の演目に響くよね。
 それは、やっちゃいけないこと。

 だから、十分な余韻をとったその後で。
 奏でられる陽気な音楽にあわせ、膝をついた姿勢から一気に飛びあがった。

 狼なんて 怖くない!
 怖くないったら 怖くない……!

 陰気だったかもしれない前曲を、振り払うように精いっぱい陽気に。
 やがて、怖くないんだー、と終えたエフェドラは、支えを失ったようにがしゃんと崩れた。
 サポートの団員2人が駆け寄ってきて、頭を足を持って人形を片づけにかかる。
 運搬される人形は、ぴんと、横一文字伸びた姿勢のまま、くるりと客席に首を向け。
 カクカクと手を振ってから、舞台袖へと消えていった。

 こうして。演目の1つ、『踊るマリオネット』は終わりを告げた。
 次のメルヘンへと――――バトンタッチ*]

(65) 2014/10/12(Sun) 15時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 15時半頃


【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

 は、はは……こ、ここでいい、よ……。

[舞台から運んでくれた団員にそう告げて、下ろしてもらった。
 普段からかなり限界まで振り絞る演目ではあるけれど。
 『歌』を取り入れてしまったがため、今回の変更は想像以上に、細すぎる体にダメージを与えていた。
 着替える気力もなかったから、ぶるぶるぶる、と震える体に、コートだけを掛けておく。
 荷物、着替えなどが入った袋を抱きしめながら、隅の方でうずくまった]

 あ……あと、は、お願い、ね。

[役割を控えたものたちにそう告げて。
 出番を終えた人形は、口をきくのも辛そうに、その場で震え続けるのだった**]

(66) 2014/10/12(Sun) 16時頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 16時頃


【人】 理髪師 ザック

―― 大テント:ステージ裏 ――

[>>58背に掛けられる、
そうだ、冗句じみた声が、
エフェドラの耳慣れた言葉だ。
彼女の中に根付く報復への思いを知らず
足を進める道化は背中越しに手を振った。

――道化が泣くはずないでしょ。
片頬に潜んだピエロがもう泣いたから、
クラウンはスパンコールだけを照明に煌めかせる。]


団長? ――団長は、

(67) 2014/10/12(Sun) 18時半頃

【人】 理髪師 ザック

[けれど、問いかけ>>58に足を止め、振り返った。
団長がなにか言ったか――。
代わりの前口上、拝借したフレーズ、最終公演。
何もかもがそろって、一つ、
大事なものの抜けたメルヘン・ストーリー。

なにか、冗句を。
求められるクラウニックに似合いの言葉を。
真っ赤な唇はけれど、吐出してはくれなかった。]


――、
寂しい、って。

(68) 2014/10/12(Sun) 18時半頃

【人】 理髪師 ザック

……――
あんたがいないと寂しい、って『俺が』言ってきた。

[『団長が』から主語を変え
マスクから少し覗き出た、道化に不似合の感情を。
道化にもリングにも不必要な感情を吐露し、唇を曲げる。
そうすればクラウンメイクは大げさに吊り上る。
笑うように吊り上るから、舞台上ではよく作る顔だ。]

だから団長、
馬鹿野郎って怒ってるかも。

[あと頼むね。団長のご機嫌取り。

リングの後を託す人形少女へそう告げて。
後に人形の祈り歌が行われることを知らないクラウンは
ステージの引継ぎだけではない部分まで託してその場を離れた*]

(69) 2014/10/12(Sun) 18時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 18時半頃


ザックは、エフェドラにまた手を振って、その場を後に。

2014/10/12(Sun) 19時半頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 21時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[この公演のあとに練習を始めれば次には間に合うだろう。
 身軽なのは知っているし身体能力も高いと思うから。

 次があるとアントニーが信じているのだから、
 今はそれに水を差すことはしないでおく。]

 
 …………。

[口上を終えて戻ってきたクラウンへと視線を投げる。
 言いたいことはあったが言葉が無いからふいと逸らした。]

(70) 2014/10/12(Sun) 21時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 21時半頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 
 銀の弾丸。
 銀紙を剥がしたら、チョコレート、………ね。

[ブローリン>>51に向けた背を、離れ際、一度限り。
穏やかではない。
そう告げた彼に、返したのは、誤魔化すもので。]

 ……… その方が、もっと、メルヘンだよ。

[笑い、背を向けた。

その先はもう振り向くこともなく
結果、背に受ける、彼の視線に気付くことも、なくて*]

(71) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――回想/前口上の後――

[手を振り去っていくクラウン>>67が、足を止めて振り返る。
 大きすぎる赤い唇が、『寂しい』、と紡ぎ出す>>68
 笑うように吊り上がる口とは対照的に、エフェドラの顔からは冗句の名残が、すっと静かに消えて行く]

 ……なにそれ。らしくないこと言っちゃって。

[呟きは掠れた響きで、ザックのもとには届かないだろう。
 だから、去りゆくクラウンに対しては、問いかけ以上の言葉はなく、見送った>>58ことになるのだろう。
 急速に寂しさ>>6が増幅されてしまうのは、きっと、ヨアヒムの立場に立った男が、そう語るから。
 自分では決して捉えきれないなにかをその場で受け止め、吐き出しているように感じたからか]

 存分に怒られろ。うらやまし。

[離れた背からは当然のように、偽物の涙さえ見えはしない。
 精一杯強がったこちらの言葉も、届いてはいないことだろう*]

(72) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――現在演目後/ステージ裏――

[乱れ、乱れた息を何とか整えようと、隅で蹲り震え続ける>>66
 時間の問題。ほっとけばおさまる。
 そう言い聞かせて、荷袋をぎゅっと抱きしめる。

 団長のこと。
 ザックに引き続き、また、怒らせちゃったな>>64、と思う。
 エフェドラの知る由もない、ザックから託された『ご機嫌取り』>>69は、遂行叶わず、みごとに失敗に終わってしまったのかもしれない。

 ただ、2人して怒られていると思い描いてみれば。
 それが愛おしくもあり……やっぱり寂しくも、あり。

 そんな思いのせいだろう。
 泣き笑いのような表情で、抱きしめていた荷袋を持つ手が、そっと摩るような動きにかわる。
 小さく、ごつり、と指先に感じたのは。
 メルヘンに来る前に受け取った、あの不思議な土人形――*]

(73) 2014/10/12(Sun) 22時頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時頃


【人】 靴磨き トニー

――舞台裏――

[興奮とは違ったざわめきと、不自然な静かさが耳につく。
 人形の歌声は細すぎて、舞台裏には響かない。
 なんだろうと思う内に、エフェドラが連れられてきた。]

……うん。

[いつも以上に疲労困憊といった様子のエフェドラに不安げな目線を向けつつも、そんな状態で任せたと言われたら>>66、任されないわけにいかない。
 小鳥の出番はクライマックス手前、まだ少しある。
 出演者の補給用に用意された水瓶をエフェドラの傍らに置き、様子を見守っている*]

(74) 2014/10/12(Sun) 22時頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時頃


【人】 鳥使い フィリップ

 ――マリオネットの物語――


[舞台で紡がれる、物語。
 いつもと同じようでいて
 いつもと、どこか違う物語。

 マリオネットの紡いだ物語は
 普通では、ありえないもの>>63

 その鎮魂歌が送られる先を、客は知らない。
 知らないまでも
 それは、現実を侵食してゆく物語。
 息を飲む客席。
 客は確かに、マリオネットの世界に呑まれていた。
 演目は、成功だった]

(75) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[しかし
 鳥モドキの顔からは珍しく、表情が消えていた]


  ………あれは、反則、じゃないかな?


[ぽつり呟く。

 物語と現実を、繋げてはいけない。
 繋がってしまったら――
 物語にしか生きられない人は、どうなる?]

(76) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ――ステージ:空中ブランコ――


[鳥は、緊張しない。

 ただ、空を舞う楽しさだけがあった。
 物語を紡げる事。
 ただその為に、メルヘンに生きている。


 大所帯の空中ブランコ。
 大人数で描く物語。

 いつものように
 空を飛べない人間に
 空を飛ぶ夢を見せる。

 団長が作った、物語の登場人物となって]

(77) 2014/10/12(Sun) 22時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[曲に合わせ―――踏み切る。
 ブランコと共に、身体はふわりと、空を舞う。


 腕に力を入れ、手を離す。
 くるりと回転する身体
 衣装係渾身の衣装が、光を弾き世界を演出する。


 何の苦労も無いかのように
 空を舞い飛び、夢を見せる]

(78) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

――― 子猿と犬の余興 ―――

[スポット・ライトを熱く浴びたステージ。

二足歩行のプードル・カットと子猿が
両手大に膨らんだ大玉を抱えて、ちょこちょこ、歩く。
彼らの身体より大きく伸びる影。
――――… お辞儀は、犬だけ、すてんと転んだ。
慌てて立ち上がろうとする。この一連が、仕込みだ。

 音楽を待つ。

ニコラスの合図を待ってから、一音目で、玉に飛び乗った。
音楽に合わせて、不規則に、右手を、左手を、鳴らした。
子猿など、玉の上で逆立ちまでやってのけた。

観客は、音楽に息を飲み、転ぶ犬に笑い、子猿に拍手を送る。
既に前向上で集まっていた視線を
ステージに、釘付けに、続きは次の演目に。]

(79) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 

 わお、―――――…ん。


[余興の締めに、プードル・カットが鳴いた。

これだけは、数時間前に、勝手に仕込んだものだ。
団長に捧げる一鳴き。遠吠えは、子犬ゆえに、か細くて。
ステージの熱気にすぐに、かき消されてしまう*]

(80) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

[練習は上手くいった。
本番も――皆、大丈夫だと聞いたから。
奏者は再び楽器を携え、観客に見えるぎりぎりの場所で笑顔を浮かべ、息を吐き出すと同時に演奏を始めた。
序章の曲よりも、ずっと指の動きが早い、軽快な曲。

前奏の見せ場を終えれば、取り決めていた音にあわせて
動物たちが跳ねる、回る
指も一緒に跳ねる、楽器も軽やかに踊るのだ。

リズムにあわせて短い金髪も揺れる。
望んだ一体感は確実に、
微かにはたかれた白粉の下で奏者の温度をあげさせる]

(81) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

――― ステージ裏 ―――

[その一部始終、回り始めた"メルヘン"を
ステージ裏の陰から、腕を組み、眺めていた。
首に襟巻きよろしく巻き付いた蛇も、今は、雰囲気に圧倒されて、大人しい。]

 …………… 信じているよ。
 結局、名前も決まらなかったんだけどね、……羨ましいな。

[ステージ裏での、短い会話>>59
余興の成功を、と、頷いてから、首を捻る。
"羨ましい"の主語が繋がらないまま、ナイフ投げの傍に向かうマリオネットの背を、見送ったのだ。そして、―――演目を。]

(82) 2014/10/12(Sun) 22時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時頃


【人】 薬屋 サイラス

[鳥のようにブランコとともに舞う姿、
 そんな彼を引き立てる為に時にわざと落ちることもある。
 そうしたほうがより一層、特別な物語を見ていると印象付けるから
 これは、フィリップの物語。]

(83) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[フィリップと違うのは物語だけでなく現実にも生きていること。

 テントの中ではブランコ乗りだがテントの外では別の顔。
 団長が強制したのではなく、ここへ来る前からの慣習とでも言うか
 団員にも言っていない別の仕事が、たまに入る。
 昨日テントを抜けだしていたのもその時間があったから。
 これがいいことなのか、わるいことなのか、判断は出来ていないが
 この時ばかりは自分の物語(げんじつ)の中に生きられる。]

(84) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[そう、本当はフィリップなんて大嫌いだ。]

(85) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[観客が息を呑む、マリオネットの、アヴェ・マリア。
捧げられた鎮魂歌。
意味を介さない観客が、息を飲んでいる。

男の指先が、ポケットの膨らみに触れた。
小さな・小さな、小銃。
触れて、離れて、その反則技に、飲み込まれた。客の一人。]

 Bravo.

[一転した、陽気な音楽のあとに
スタンディング・オベーションをかます客席の熱狂に紛れて、呟いた。奏楽者たちの、巧みなメロディが、その後を追う。]

(86) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

[音は誰よりも先にステージ上から消える。
潔い終幕と共に、奏者は闇へと消え
か細い遠吠えをちゃんと捉えて、一礼をした。





観客の拍手を背に、奏者はステージ裏の隅に座り込み
微かに震える指を酷使して、楽器をなんとか革袋へとしまい込む。

御伽噺は終わらない。ハッピーエンドは、まだやってこないのだ]

(87) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 愛人 スージー

[口上が済み、踊るマリオネットが舞台に上がる。
いつもと変わらぬ様子でその演目が進むのを
女は舞台裏からじっと見つめていた。

けれどこれまで記憶にない無音の時間が訪れて。
マリオネットにより紡がれる『アヴェ・マリア』>>63

少しだけ驚いたように女は目を瞠り
そうして最後の一節を聴き、祈るように目を伏せる。]

(88) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 愛人 スージー

[次に奏でられた陽気な音楽>>65
女は再びたぐいまれなる踊る人形へと目を向ける。]


 ――…こわくない。


[同じを舞台裏で微かに紡ぎ一つ深い呼吸をして]

(89) 2014/10/12(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[二羽の鳥が飛ぶ、次の演目。
次々に始まるメルヘンの世界を、舞台袖から見守った。

余興を終えた子犬は、腕のなかに迎えて
余興を終えた子猿は、ブローリンが居れば、彼の元に。]

 ………、お疲れ様。

[犬をひとつ撫でて、視線を舞台に近い袖から
飛び立っては、戻って来る者も居る、団員に向けた。
二人がかりで運ばれたマリオネット>>66が震えている。その傍に、演目を控えたアントニー>>74の姿も、在った。メルヘンの世界を壊さない為に、表情も、声も、視線も、控えめに。]

 歌う、マリオネット。
 ……… 君には何時も、驚かされるよ。

[思い描いたものとは、異なったけれど。
舞台袖に居た自分にも、ほんの微かにしか届かなかったけれど。
短く労い、目を細め、伏せて―――、視線は、鳥を追い掛けに。]

(90) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――現在演目後/ステージ裏――

 あひゃ、ひゃ。アントニーく、ん。いいこーだねぇ……。
 ありが、と。

[土人形に触れた片手はそのままに、置かれた水瓶>>74に手を伸ばす。
 震える手ではうまく飲めなかったけど、いくばくか喉を通った水分により、ほっと小さく一息をつく。
 団長には怒られたとしても、演目の成功>>75に手ごたえはあった。
 仮に、それが誰かの何かの琴線に触れてしまっていた>>76のだとしても、エフェドラにはうかがい知れぬこと……]

 ドラねーちゃんはー、だいじょーぶ。
 それより……盛り上げ。経験あさーきお猿やワンコに負けたりしたら。
 ねーちゃんしょーちしないかんねー。

[落ち着き、整った呼吸で、様子を見守るアントニーに告げる。
 お猿とワンコ。指し示しているのはもちろん、調教師の手により舞台を華やげた、あの2匹>>79>>80のこと。
 出番はまだかもしれないが、気合い入れてこー、と細い腕でガッツポーズを決めといた]

(91) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[これにて奏者の出番は終わり。
ラストの大団円にはライトの下にいるだろうが、
それまでは、邪魔をしないよう、息を潜めるのが、仕事。

か細い遠吠えが、未だ脳裏で鳴り響く中
祈りを捧げる歌声が、その声量には比例せず、力強い響きをもって奏者の中を響き渡った。

音楽の、力。
もしかしたら、それは]

 魔法みたいだ ……

[ステージ裏へと戻ってくるエフェドラの姿に呟いた]

(92) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 理髪師 ザック

―― 大テント:ステージ裏 ――
[“芸人殺すに刃物は要らぬ。
雨の三日も降ればいい。”

それなのに団長は死んだ。
雨も降らない日に。
リングでもなんでもない場所で、公演日に死んだ。
>>63>>64これまでの公演になかった、人形の哀悼歌。
微かすぎるそれを聞き取れることはないが]


……、――ゥン
こりゃ二人して怒られるなあ。

[とは言っても、
団長は新しい人形芸を一方では褒めそうだ。

>>80子犬の上げた遠吠えを思い出せば、
並ぶ二人の横に、ちょこんと虹色が映えるかもしれない、
なんてそんなことも考える。]

(93) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 理髪師 ザック

[>>70袖に戻った際の視線の訳、
クラウンには掬い取れるものではなく
だからこそ、前口上を、
――団長の代役を勝手に引き受けたことを
咎める視線かとそう思い、]

……
[団長以外にも怒られる準備をしなければ、
とクラウン・メイクの下でそう、思った。
とまれ、舞台だ。
演目は順に行われ、ストーリーは紡がれる。

道化の視線は、開場中の音楽を引き受けた、
あのバンドネオンの奏者を探し]

(94) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[とはいえ、ステージ上の演技は
奏者にとってはいつだって、魔法のようなもの。
唯一現実から離れられないのが、想いを表しただけの音、で]

 うまく、できたかな

[とは共演者への、小さな伺い。

空も飛べない。
歌も、自分ひとりでは歌えない。
何もできないのに、できないから
欲しいものは沢山ある。

観客の拍手も、そのひとつ]

(95) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[2羽の鳥が、はばたいている。
 観客が息をのむ音さえもが、ここまで届いてくる気がする。
 飛翔する2羽。
 観客たちは、その織りなす美しさに心奪われ……もしかしたら彼らが様々な感情を持った人間であることさえも、忘れてしまっているのかもしれない。
 観客にとって……夢を演じる住民たちに対しては、それでいい、とも思う]

 どーいたしましてー。
 それよりキミも、いい声してたねー。
 センセーの教えに従い、よく頑張った!

[ジャニス>>90と、抱えられた名無しの犬>>82にそう告げた]

 歌は……ジャニスが気づかせてくれたおかげだよ。
 ありがと。

[ちなみに、余興の最中に告げられた「羨ましい」>>82についてはうまく意味が飲み込めなくて、あの時、曖昧に肩をすくめただけだったけど]

(96) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[強すぎる照明と視線を受けて
鳥たちに散りばめられたスパンコールがきらめいた。

その眩しさを先に厭がったのは、蛇だ。
―――…毎度のことだが、この蛇は
空中ブランコの手番になると、いやいや、身を捩る。]

 ……… 仕方ないね。

[裏方としても、観客としても
最後まで同じ場所に居られた試しのない男が、袖を離れた。
舞台の端も見えない、位置。音だけが、メルヘンを追い掛ける。]

 Yes. Bravo.

[共演者>>95の小さな声を、拾い上げた。
繊細な指の織り成した、動物たちへの、軽快な音楽を。
拍手のかわりの賞賛もまた、小さなこえで。]

(97) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 理髪師 ザック

[演者へと向かっているのか、
ステージ裏へいる奏者を見つけ、
常のように、ゥン、と頷いた。
届きようもない声だ。

会話はさほど、得意じゃない。
だから謝礼も――それこそ的外れのような礼も、
その仕草一つで終わりにしてクラウンは良かった。]


[まだ続いていく舞台を、
飛び交う人を、ナイフを、
舞台上でしか成立しないメルヘンを見ようと
客席側にほど近い袖幕へと足を向け]

(98) 2014/10/12(Sun) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[周囲のフライヤーの事を、鳥モドキは知らない。
 トリノスが何を行っていようとも>>84
 興味すらも無い。


 描くのは、観客の為の物語?
 それとも―――]


[物語のシナリオ通りに動く鳥。
 他の団員が、団長の為に様々な手を尽くして哀悼を示している中
 いつも通りの演技、いつも通りの流れ。

 だからこそ、鳥の演技は、真に観客に響くことはない。
 哀悼の、悲しみの、その奥に秘められた熱には敵わない**]

(99) 2014/10/12(Sun) 23時頃

エフェドラは、ジャニスに礼を言った

2014/10/12(Sun) 23時頃


エフェドラは、ジャニス「ありがと」>>96

2014/10/12(Sun) 23時頃


エフェドラは、ザックと2人で怒られ組みだろうか

2014/10/12(Sun) 23時頃


【人】 愛人 スージー

[子猿と犬の余興は可愛らしいもの。
己の演技を前にして少しだけ心が和む。
程よい緊張感の中、か細い鳴き声に女の肩が微か揺れる。

そうして空中ブランコの演目になれば
トリノスが空を舞うのを見上げ見詰め。
鳥の如きその姿にほぅと感嘆の息を吐いた。]

(100) 2014/10/12(Sun) 23時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 23時頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/12(Sun) 23時頃


【人】 許婚 ニコラス

[共演者の小さな声には頷き返し、
少しだけ、いつもよりも眉尻下げて、短い金髪を揺らした。


「いつもより」


皆の演技は輝いているように見える。
団長がいなくとも――団長が、いないから?]

(101) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 理髪師 ザック

―― ステージ裏:>>22客席近く ――

[いつもならばフライヤーの陣取る場所
彼がリング上に上がっている間、
クラウンが場所を借りた。

ステージが臨める。
客の顔がおぼろげに照らされて浮かび上がる。
その更に上を、無尽に飛ぶ姿。]

(102) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[ステージ裏を見渡す。
ステージ上にいる仲間を想う。

一人一人の顔を思い浮かべる。

ついさっき「皆のこと、好き」と言った。
その言葉に偽りはない。
事実、奏者はこのサーカス団メルヘンのことを愛していたし
団長にたいしてもは特に感謝するようなこともなかったが
恨み辛みがあるわけではなかった]

(103) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 愛人 スージー

―― 綱渡り ――

[練習では梯子を使った。
けれど本番でそれは使わない。
女がこれから披露するのは綱渡り。
サーカス団が魅せる『メルヘン』の一幕。

ピンと張られた綱には傾斜がついている。
左右へと伸ばした手は爪先まで神経が張り巡らされたように形よく。
綱のぼりゆく足取りはゆっくりなれど確かなもの。
凛とした横顔には未だ笑みはなく。
メインとなる平行な綱を結ぶ台に辿りついた時、漸く表情を綻ばせる。]

 ――――……。

[紹介のアナウンスにあわせて流麗な仕草で一礼すると
綱渡りのスーザンは華やかな笑みを浮かべた。]

(104) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[台から綱へと伸びる足先。
地面と平行に張られた綱を慎重に女は進む。
途中でふらりとよろめきバランスを取るのは無論パフォーマンス。
半ばまで来たところで、女の動きはぴたりと止まった。

曲調が変わる。
アップテンポな曲に合わせて細い綱の上で女は軽やかにステップを踏む。
不安定な場所で踊る女短い曲の終わりにつ、と片脚を上げてポーズをとった。

ふと地上に視線を向ける。
音楽を奏でるバンドネオンの彼をちらと見る。
再び音楽が響き始めるにあわせて女は両足が綱の上で揃えた。

ゆると膝を折り綱の上に腰かける形となれば
下肢はそのままに頼りない一本に背を預け仰向けになる。
大テントのてっぺんを見上げ、そうしてゆっくりと身体を起こし
女は危なげなく立ち上がる。]

(105) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[綱を渡りきろうとしたところで、
その先の台にいる人影にぴたりと足を止めた。
プログラム通りの動き。
黒くしなやかな鞭を持つのはアシスタント。
――そのはず、だった、けれど。
スーザンの眸に映り込むのは隻眼の指導役。
舞台に立つ事のなくなった男が其処に居た。]

 ――……。

[くちびるが彼の名を紡ぐけれどはっきりとした音にはならない。
対面に居る指導役がにっと口の端を吊り上げ笑った。
そうして次の動きもまた相手は違うがプログラム通り。
指導役は手にした鞭をスーザンの足元へと振るう。]

(106) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[しなやかな軌跡描く鞭をぴょんと綱の上でジャンプして避ける。
ふらりとよろめいたのは僅かな動揺が滲んだせいだった。
ひやりとしながらも手筈通りの動きが続く。
もう一撃、今度は顔を狙うように振るわれる鞭。
女はしゃがんで避けて、また立ち上がりバランスを取りなおす。

ゆらりと、白く細い腕を横に伸ばして。
再び歩み出そうとした女の腕に鞭が絡む。
取られた腕を見て、それから対面の指導役を睨みつける。]

 ――…っ。

[ぐ、と腕に力を込め、引き寄せる。
指導役の手からするりと鞭が抜けて
それは女の手許へとすんなりおさまる。]

(107) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[隻眼の彼もまた綱の上に来ればいいのに。
二人で立つ事はなかった舞台。
それは誰かのはなむけのような予定外の演出。

女が鞭もつ手を掲げる。
向こう岸に居る隻眼に向かい鞭を振るえば
今度は予定通りにアシスタント代わりは台から下りて舞台裏に引っ込む。

女は滑らかな動きで綱を渡りきり先程まで隻眼が居た台へ。
ライトに照らされる中、客席へとお辞儀して。
いつものように愛想よく笑んで手を振りつつ退場した。**]

(108) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 理髪師 ザック

[この公演が終われば。

漏れる光を丸い眼球に泳がせて、
クラウンは思った。

日常に帰るわけではない。
団長の死んだ、非日常に帰るのだ。
公演のためと追いやってきた全てに手を伸ばし
腕に抱え、ケリをつけなければいけない。
なんで団長が死んだのか
もしくは、誰が団長を殺したのか。]

(109) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[常のように頷きをくれたクラウンの背中が目に入る。
ステージ裏の特等席。
フライヤーがステージに上る時だけ、メルヘン内の子どもたちがいつもとりあっている場所にいる、クラウン。

音もなく――ステージ裏で足音をたてぬ技くらいはだれもが心得ている――歩み寄り、少し後ろで鳥が飛ぶのを眺め]

 悲しいの

[短く、背中に問いかけた]

(110) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[撓むネットから起き上がりまた登って、
 再びブランコの上になんとか到着する演技。
 成功させればきっと拍手喝采だろう、お決まりのパターン。

 見えるように笑顔を浮かべて手でも振れば、もっと湧き上がる。
 応えるように頷いて宙で回転するような大技を披露する。
 団長に褒められたことのあるそれを、
 フィリップは行わない演技をしたのは常にある対抗心と
 恩人である団長への追悼の心。]

(111) 2014/10/12(Sun) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[普段はブランコのバーしか見えないのに、
 今日は不思議と見上げる人が、見える気がした。

 そこまで視力は良くも無いはずだが、不思議なこともある。
 まさか団長がそこに居たりして?]

(112) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 理髪師 ザック

[嫌だな、とクラウンマスクの下に過る。
この照明の煌めきも、
観客が、演技技術に誘われ一斉に息をのむ空気も、
舞台上で作り出される何もかもが、奪われるのが。

クラウンたり得る場所が
無くなってしまうのは――――]



 ニコラス、

[声は突然降ってわいた。
肩を跳ねさせることはない、けれど、
自ずと開いた眼が知らせる。驚いたと。
だから次の一言は、意識的に眦で弓を描く。]

(113) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 理髪師 ザック

そう見える? 
見えたらクラウン失格だなあ。


[場所を少しずらし、
望むならステージ上が見えるように譲りながら
小さな灰色の瞳がひょいと跳ねた]

ニコラスはどお。
いつもと、違う、音で今日の客入れだったけど。
……マァ 音のこと、よくわかんないんだけどさ。

(114) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[舞台裏、観客も、団員の姿も、―――…おとも、少し、遠い。

初舞台の緊張ゆえか
腕のなかで震える子犬を抱え直して、マリオネット>>96に目を。
人形の震えは幾分か治まっただろうか。
指摘をしないまでも、視線が、懸念を物語る。]

 ……… 『当然だ、わん。』

[初めて口にする、子犬の真似。
男の口を閉じたままに告げる声は高い。]

 ………僕は、なにも。
 あれは、我が儘、だよ。

[告げられた、ありがとう、に、首を振る。
本当に、告げた理由が、我が儘だったから。]

(115) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 んーん、大丈夫

[あけてくれた場所、少しだけ塞ぐように半歩前に出た]

 皆、悲しいのかな、って思って
 ……ザックの前口上、かっこよかったから


 だから、俺は悲しくないと       思う

[いつもと違う音。
いつもと違うざわめき。
自分ひとりに向けられた意識。
悲しみは、きっとほんの少しだけ、あったけれど
朝が来る前に何処かへ行ってしまったのだ]

(116) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 聞きたかった、からさ。

 …… 団長も、きっと、聞いてくれた、……… ね。

[ブラーボ、と、再度、告げる代わりに子犬が鳴いた。
舞台上で聞かせた遠吠えとも異なる。
甘える響きの、きゃん。褒められた自覚は、あるようで。]

 本当なら、こんな、演目……

[在るはずのない、演目。
団長が死んだことによって進む、台本にない、演目。

――――わ、と、観客が、また、湧いた。
今の演目は綱渡り>>108の筈だ。昔、彼女の指導役が演目に立っていた頃の、ファンが居たのか。そも、演目に魅了されたのか。

恐らく理由はそのどちらとも

実現する筈のなかった、演目なのだ。]

(117) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[役目を終えて裏に下がってから、
 じわりと浮かぶ汗を拭いつつ袖から他を眺める。

 ザックに向けた視線の意味は噛み砕けば
 「代わりに団長やれば?」というものだったのだけど。
 それを自分が言ってもいいのか解らずに、唇は動かない。]

(118) 2014/10/12(Sun) 23時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[余興が行われるステージの裏。専ら話しかける側として喋り続けていた男は、ふと話しかけられて、一旦言葉を止めた。声の主の姿を見ると、にやりと笑い]

ああ。いつも通り、上々、ってところだ。
そっちは、……そっちもまあ、いつも通りかね。
それなら何よりってもんだ。
本番で失敗なんぞするわけにはいかないからな。

[人形めいた――人形の役を担う娘、エフェドラの姿を見下ろし返しつつ、くつりと笑い声混じりに言った。装いに返す装い。一時の平常。も、不意に続けられた言葉に]

……なんだぁ? いきなり。
しちゃいけないお願いだなんて、穏やかじゃねえな。
意味深は意味深にとっちまうぜ?

[僅かに眉を寄せ、からかい半ばの調子で言い]

(119) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 理髪師 ザック

みんなが悲しければ、
ニコラスは悲しくない?
難しいな。それにニコラスも自信がなさそう。

[悲しい、悲しくない。
言葉にするは複雑な感情は、その実、短い音。
付け足された「思う」へ、指摘一つ重ね。

ステージ上を照らし、
漏れ落ちる光が浮かび上がらせるものを見んと
道化は視線を、半歩近づいた彼へ注ぐ。]

(120) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[演技は、終わった。
 トリノスが新しい技を決めた所も、見ていなかった。
 そんなことは、興味が無かった。

 こんな事は始めてではないのだから。
 トリが死んだ時も、こうして哀悼を捧げたサーカスだったように思う。
 記憶が酷く曖昧だけれども。


 普段ならば、直ぐにいつもの特等席に戻る。
 なのに、今は、何故か戻らなかった。
 それは、物語が、変わってしまっている証かもしれず]

(121) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[舞台裏。
 一緒に空中ブランコの上を待っていたムスタングも、回収。
 肩に載せたまま、人波を避ける]


  あの演目、暗すぎるんじゃないかな。
  マリオネット。


[小さな人形>>96へと近付いて。
 いつも通り、挨拶も無く一言を刺す。

 側に誰がいようとも、会話途中であろうとも]

(122) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 愛人 スージー

―― 舞台裏 ――

[演目は成功と言えるだろう客席からの音>>117
ほっと安堵の息が漏れる。
きょろきょろとあたりを見回し探すのは
予定外に登場した隻眼の指導役。
けれどその姿は見つけられぬまま]

 ……もう。
 小道具取りにくるまでがお仕事でしょうに。

[鞭を片手に少しだけ困ったように眉尻を下げる。]

(123) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[共演者>>101に掛けた声の、反応は、眉だった。

その表情を正しく理解は、出来なくて
ただ―――… 男は眉間を絞り、口許を笑わせた。
いわゆる苦笑いとも呼べるもの。メルヘンには、不釣り合い。


彼の指が奏でるものも"いつも通り"だっただろうか。
それとも、いつもと異なるもの、だっただろうか。
耳に覚えた演目を、反芻する。
探しているのは、歪み。今はまだ、無意識のうち。]

(124) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 あら可愛い声ー。
 そんな声が出せるのに、昨夜ずーと黙っていたのはなんでかなー?

[アントニーの持ってきてくれた水が、いい気づけになったのだろう。
 体調も大分よくなり、子犬にもおどけて応える>>115
 ジャニスに首を振られて「我が儘」だと告げられて、でもさ、と付け加えようとしたところで。
 団長の名前に口をつぐんだ。
 きゃん、っと鳴く子犬の声も、うまく耳に届かない]

 していなかった、よね……。

[綱渡りに観客がわく。普段であれば、女目にも華のある彼女の演技を、緊張半分、やっかみ少々に見に行って。音のない拍手と祝福を送っていたことだろうけど。
 ジャニスの言葉が、その日常を突き放す]

 団長さえ、殺されなかったら……。

[発した声は、サイモンと会話した時と同じように、憎しみと殺意が混ざっていた]

(125) 2014/10/13(Mon) 00時頃

エフェドラは、フィリップの声かけ>>122に、思わずぎっ、と彼を睨んだ

2014/10/13(Mon) 00時頃


【人】 靴磨き トニー

――ステージ裏――

[力なくとも笑うエフェドラ>>91に、いいこと褒められてこちらも口元が弓なる。
 水も受け取ってもらえたようだった。]

だいじょーぶ。
いつも通り、演るって決めたから。
ドラも、頑張ったから。おれも頑張る。な。
トリノスとも約束したんだ。

[強面のクラウンにもらった、いつも通りの言葉は、胸の中に強くある。
 いつも通りが続く。思考の幼い小鳥には、公演が終わった明日は、また練習の日々があるとしか、思えていない。]

(126) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[そのやりとりの最中、遠吠えが聞こえる>>80
 音のあるないすら曖昧なマリオネットソングよりは、ステージ裏まで届く。
 すぐに熱気に消されたとしても、特徴的な獣の声に表情が動いた。]

おおかみ……

[昨日は、猿に続いて新しい狼が来るのかと思っていた。
 今は皆、狼を探そうとしている。
 この遠吠えはもちろん出て行ったプードルのものだが、朝からの噂話が重なるような気がして、少しばかりか眉をひそめた。]

(127) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[だからジャニスが戻ってきても、プードル・カットに触れることはせず>>115
 腹話術と揺れるしっぽへ視線を向けるだけだった。
 空中ブランコが始まる。共演のためにもできればよく見ておきたい、と袖のぎりぎりまで向かったら、子ども同士の取り合いになるその席には、クラウンと奏者がいて>>109>>110
 話しかけようかとも思ったけれど、静かに言葉交わすようなのに場所を変えることにした。
 話をしてしまったら、ブランコは見えないのだ。
 
 袖口は袖口でも、手前の側、観客に見えないか際どい位置から、じっと演目を見つめる。
 あの間を跳びまわる、自分を思い描く。]

(128) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

フィー。フィー。

[演目を追え戻ってくるブランコ乗りたちを見つけて、フィリップの方へと駆け寄っていく。
 トリノスにはさっきの話をしたから、今度はフィリップだ。]

(129) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ん、と

[唇を湿らせる。
言葉は酷くもどかしい。
音だけで、全て伝えられたらいいのに。
でも、そうしたら――――]

 皆悲しそうに、見えたからザックも?
 ……俺は大丈夫だよ。メルヘンは、大丈夫
 ザックの口上、かっこよかったから
 メルヘンは、大丈夫だもの

 だから   ……悲しくないよ

[浮かべた笑顔は、ステージからの光で斑に照らされる。
表情の陰影は曖昧になり、さてどう見えたか。
想いはきっと、言葉では伝わりきれない]

(130) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[殺意を宿していた矢先、フィリップからかけられた声>>122
 気持ちが高ぶっている最中、タイミングはかなり最悪だった。
 天然鳥頭と揶揄することもあったエフェドラだ。
 公演中にもかかわらず、思わず声が大きくなる]

 いいのよ、あれで!
 どーせあたしは買われた人形だよ!
 持ち主の冥福祈ってなーにが悪いのさこの鳥! と、鳥頭!

[普段なら、ここまで唐突には喰ってかからなかったはずだけど。
 ムスタングも思わず巻きこんでしまったけれど。
 先ほどまで疲労困憊だったことも忘れて、フィリップに迫った]

(131) 2014/10/13(Mon) 00時頃

エフェドラは、トニーがフィリップに駆け寄る様子をみて、うっ、と詰まる。

2014/10/13(Mon) 00時頃


【人】 靴磨き トニー

[エフェドラの昂った声に、思わず駆け寄ろうとした足もびくりと止まり。
 本来なら客席を案じて止めなければいけないのだろうが、突然のことで思考が止まった。
 しゃん、と足環の鈴だけが、遅れて止まる。]

ふぃ、

[唇が震えて、名前を呼び続けられない。]

(132) 2014/10/13(Mon) 00時頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 00時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[激高するエフェドラ>>131
 対する鳥モドキから、いつもの笑顔が消える]


  うるさい。
  人形は喋らないのが仕事だよ。


[迫られた所で、びくともしない。
 相手は、骨と皮だけの人形。

 トニーの声>>129に、顔だけをトニーに向ける]


  何、ジャンパー?
  もうすぐ、出番じゃないの?


[険悪な気分すら無いものにするような、いつも通りの笑顔]

(133) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 『今朝、呪いが解けて、喋れるようになったんだ、わん。』

[蛇と違って、仕込みたての子犬は
気紛れでもあまり口を開かない。は、は、と、舌を出すばかり。
その隙間を縫うようにして、男の腹話術が重なる。

 ん、

マリオネット>>125の告げかけた、雰囲気を察して、首を捻る。
調教師とは元より、獣の機嫌を窺う役目でもある。
団員の表情、ことばの機微には、敏感で。だから、声色から漏れる殺意も、ぴり、と耳に痛く、触れた。]

 うん。 ………本当なら、プログラムにはない、演目だね。
 エフェドラの演目も、…… いつ、決めたの。

[己の我が儘だけが理由ではないだろう、と。
矢張りメルヘンには不釣り合いに、眉を顰めて、笑う。]

 ………… おおかみなんて、こわくない。

(134) 2014/10/13(Mon) 00時頃

【人】 厭世家 サイモン

……、本当に、穏やかじゃねえな。

[継がれた言葉を聞いてから、再び発した同じ言葉には、声色から、ら、表情から、からかいの色を消して繰り返した。――団長の仇を。そう重ねるのを聞けば、ぼりぼりと頭を掻き]

……公演が終わって覚えてたら、また聞いてやるよ。

[是とも非とも言わず、低く呟いては顔をそらした]

(135) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 理髪師 ザック

[斑>>130
華々しい全てを照らし出す明かりは、
遮られ、反射し、ここまで堕ちてくる。
遥かに弱まった明かりが見せる、ステージを支える奏者の表情。
覗いた舌が蠢いて、また消えていくのを、ただ見]

……、ゥン。サーカスがあれば。
クラウンが出来る場所、メルヘンが大丈夫なら。
俺も悲しくない。一緒。


[『かっこよかった』そう繰り返される言葉に、
少しだけ、居心地悪そうに、肩が揺れる。
続いた言葉は、その賛辞から逃げるように。]


でも。俺ね、もともと、悲しいより寂しい。

(136) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

厭世家 サイモンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 00時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 
 見付けて、………

[先は続かなかった。

演目を終えた、鳥の掛ける声。
ぎょろり――― 蛇が気付いて、反応を見せる。
しゅるるるる、細く短い舌を出して。]

 フィリップ。

[お疲れ様、と、続けるはずの声が留まる。

エフェドラの激昂に、フィリップのどこか冷たい、人形のような。]

(137) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[騒音。
 今は公演の最中なのに、何をしているのだろう。]


 ケンカ、聞こえないとこ。

[万一にでも観客に感づかれたらどうするつもりなんだろう?

 それこそ、団長に怒られるでしょ。
 そう思って出た声はフィリップと同じくらい、いつも通り。]

(138) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

ザックは、内緒ね。と言いたげに口元に人差し指。

2014/10/13(Mon) 00時半頃


【人】 靴磨き トニー

そう、だけど。
あの、あのな。おれもさ、おれも、跳びたいんだ、いっしょに。
次の公演とか、でも。どうかな。
トリノスは、いいって。

[消える笑顔、戻ってくる笑顔>>133
 エフェドラの昂ぶりに、冷たくすら聞こえるフィリップの声。
 自分の用件を伝えていいのか迷って、でも出番が近いのも確かで。
 雰囲気に気圧されてうまく動かない唇が、たどたどしく言葉を紡いだ。
 ちょうどトリノスも声を聞きつけてかやってきたので、そちらに意識を逸らす。少し落ち着いた。]

(139) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[瞬間、舞台袖に走る、緊張感。
団員がはらはらとこちらを窺っているのが見える。


 ぐるるるる、


プードル・カットが、低く唸った。
まだまだ子犬であるので、容易く状況に飲み込まれるようだ。
唸るのは、誇示に過ぎない。男は、宥める為に、子犬の背を叩く。その唸り声は、ただの犬のものでしかなかったが、人狼の存在に、ぴりぴりとしている今。

団員たちの耳に、如何、届くのか。 預かり知らないこと。]

 ………… し。

[ただ、人差し指を、唇に充てがう。
トリノス>>138に続く形で。団員たちだけでなく、子犬にも向け。]

(140) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[フィリップの顔から笑いが消失した>>133。思わず人形の背筋に寒気が走る。
 けれど、告げられた声に反駁しようとし……唇を震わすアントニーの姿に気づき>>132、無理矢理飲み込んだ。
 ここは、怒りで再び荒れかけた感情を殺し、捨て台詞のように吐き捨てるにとどめる]

 喋れもしない人形ですら、表したい気持ちはあんのさ。
 あんたと違ってね。

[ただの口から出まかせか、もしくは暗に『真に観客に響くことはない』>>99様子をかすかに感じていたせいか]

 だから……今日、急遽、決めたんだ。

[最後のセリフは、保留してしまったジャニスからの問いかけ>>134に。
 ふんっとばかりに、フィリップに背を向けて]

(141) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

エフェドラは、静止>>138>>140を受けて、ぐぬぬ

2014/10/13(Mon) 00時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 
 言い過ぎ、……… だよ。

[蛇の口を介さずに、嗜めるような、響きを持った。
公演を終えた鳥に向けて。叱るでもない、響き。
――― 団長が居れば、もっと上手く執り成したろうに。]


 折角、エフェドラも盛り上がらせた、演目なんだから。
 ……… 聞こえてしまったら、勿体無いだろう。

[――――僕は、好きだったな。
歌うマリオネットの演目に対する評を、最後に、小さく。]

(142) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 うーん ……うん
 じゃあそれも、一緒だ

[悲しいより、寂しい。
一緒だね、と、同じように人差し指を口元へ。
真似をして、さらに片目を瞑ってみせた。

そして、ほら。
今もステージ裏では「いつもどおり」ではない荒い声]

 ありがとう、ザック

[頷きに、返し損ねた言葉。
相変わらず潜めた声を落として、
そして困った顔でそちらを見た]

(143) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

[綱渡りが終わって、ジャグラーが舞って。
 すべての演目が進み残りふたつを数えた頃が、今日の小鳥の出番。
 あと本当にいくらもない。ステージの時間は短いのだ。
 団員同士のやりとりに震えている場合じゃない。
 子犬を宥めるジャニスの静止に同調するよう、拳を強く握って、無理矢理平常心を取り戻す。]

そう、けんか、だめ。

[そして、ようやく震えない声で言いつつ。
 用件は伝えたから、答えはもらえていないけれど、そろそろ離れなければいけない。
 演目を共にするブローリンの元へ、駆けてゆこうと。]

(144) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 共演、するんだ。

 ……… 三羽の、鳥。

[アントニー>>139のたどたどしい声も、耳が、拾った。

 ―――…メルヘンの紡ぐ物語の一端。

鳥が一羽、羽ばたくのかと、走る妙な緊張感の合間に。
ハッピー・エンドに入った細い亀裂を、肌でも感じながら。]

(145) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[エフェドラは声を抑えた>>141
 周囲の視線には気付かない]


  人形に感情は無いのに?


[ここは物語、ここは虚構。
 物語の登場人物に、人格は必要ない。

 背を向けたエフェドラへ、いつもの通りの声色で]

(146) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[トニーが怯えている事にも気付いていない。
 たどたどしく伝えられる言葉>>139を聞く]


  良いと思うよ。
  団長が――ああ、団長は、無理だね。

  じゃあ、次の団長が  演目、考えてくれるなら。


[物語を編み出す事は出来ない
 物語を演じる事しか出来ない]

(147) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[観客の拍手がエフェドラの声を隠してくれたろうか。

感謝の言葉を置いて、奏者は斑の光から逃れるようにその場を離れる。
昂ぶった心に届く"言葉"なんて、持ち合わせていないから]

 こわくない、なら
 ……みんなは、何がこわいのかなぁ

[おおかみなんて、こわくない。
それならいい。
こわくないならいい。
いつかの囁きを繰り返して、歓声を背に、夜へ*溶ける*]

(148) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[ステージ裏、出番を待つ動物たちは檻の中
 まだ燃えていない火の輪や、手に持て潜らせる輪や
 大仕掛けな道具の準備が整って、舞台を見る

 ザックの口上は慣れたもので
 一瞬だけ、団長のことは誰かの悪戯で
 どこかでこっそり自分たちを見ているのでは?
 と、すら思えたのだが

 白い顔に描かれた雫は彼の胸に空いた穴なのかと
 思ってしまったのは、ニコラスとのやり取りか]

(149) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 00時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[執り成す、話題を繋ぐ、間も――― 腕のなかの子犬が唸る。]

 なに、……… 如何したの。 おまえ。

[舞台上の緊張に続き
この場の、歪み、緊張に興奮した子犬の震えが治まらない。
ぐる、ぐる、腕のなかで、咽喉を鳴らす。
――――…仕方ない、と、離れようところで、
フィリップ>>147の何気ない一言が、耳を突いた]

 …………… 次の、団長。

[繰り返す。虚を突かれた、声で。
―――… もう、団長が居ないのだから。
理由は理解るのに、理解出来ない、目をしてしまった。]

(150) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[サイノスの静止>>138や、ジャニスのフォロー>>142を受けて、昂る気持ちをぐっとおさえた。
 けんか、だめ>>144。そのとおり。
 もっともエフェドラは「けんか」以上の……復讐を心に抱いているのだけれど]

 そうだね。ないのかもね。

[フィリップの声>>146に淡白に返して。
 心の中で、「いらないのかもね」に変換した。やり取りされる中で察する、未来の共演。
 そんな最中なのに、なんで『次の団長』なんて、苛立たせることが言えるのだろう。
 飛びかかりたい気持ちを抑え、しばし押し黙ることとした]

(151) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[アントニーの言葉、今此処で言うのかと少し驚くが。
 フィリップは問題ないだろうと思ったから迷わず了承した。
 あいつはただのカセットテープだ。]


 その団長。

 ……ザック。

[代理だとしても表に立つ人間は必要で、
 そのあたりこなせるだろうと思うのはあのクラウン。
 ちらりとまた視線を投げての、無茶ぶり。
 駄目なら駄目だと言うだろうしね。]

(152) 2014/10/13(Mon) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[複雑な色を見せた目を、先に伏せる。
次に噤んだのは口だ。
亀裂を広げないように、次のことばを、口にしないように。


―――… 細く、長く、息を吐く。

何時も通りに映る団員、何時も通りに映らない団員。
その遣り取りを振り切る為に、足を動かして、離れた。]

 …… 落ち着かせて来る。

[辛うじて、その一言だけ、落として。

演目は終わらない。
幕間の小休憩まで、まだ、メルヘンの夜は続く。
足取り過ぎれば、ステージの熱気は遠ざかった。同時に、指先から冷えていく感覚も、確かに、感じていた**]

(153) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 愛人 スージー

[エフェドラとフィリップと。
人の集まる方をちらと見る。
気にするものの自らそちらに行こうとはしない。
けれど同じ舞台裏にいるから声は女の元にも届いていた。
途切れ途切れのものではあるがなんとなく伝わるものはあり]

 ――…。

[こんな時に、どうして、と。
そんな思いにもかられるけれど
こんな時だからこそなのかもしれないとも思い。
僅か目を伏せて傍らにある木箱に腰かけて]

(154) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 理髪師 ザック


[>>143揃いの仕草、異なる表情。
じゃあ、と感情を引き継ぐよう紡がれた言葉は
その実どこまでが一緒なのか。
違えた表情と似、本質は化粧の下にあるまま。

道化はそれでもまた、ゥン、と頷いた。
一緒だという言葉にも、ふと湧いた礼にも。
ステージ裏の喧噪をよそにして。

>>148消えていく背に、また、呼び声。]


ニコラス、

(155) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 採集人 ブローリン

[そして、エフェドラの歌う歌
 小猿と演じていたプードルの遠吠えが
 光り輝くメルヘンに、ほんのり翳りを彩って

 トリノスとフィリップの見せる綻び
 その間に挟まれたアントニーがこちらに来るのなら
 頭をなでるつもりで待っている

 やっぱり、団長は彼らを繋いでいたのだと
 その不在が齎す今を見て、その存在の大きさを痛感する]

(156) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 理髪師 ザック

さっきの『かっこいい』って言ってくれたやつ。
本当に、恰好よかったなら。
嬉しいけどね。そう思ったなら、演出の力だよ。

[音楽、照明。
メイクに衣装。
そのすべてが舞台足らしめるために使われる演出だ。
場の空気を作ったバンドネオンのおかげだと、道化は口にした。

ありがとう、と礼を返さなかった代わりに
暗がりへ紛れていく奏者の背へ投げつけた。]

(157) 2014/10/13(Mon) 01時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 01時頃


【人】 理髪師 ザック

[真っ赤な唇はもう一度開く。
小さく、観客の息をのむ音にも紛れる声で。]

クラウンは
恰好いいものじゃないからね。


[『クラウンでいる』
――それが男の望みで、鳥とは違い、
生粋の道化師ではない男のつねに抱くもの。]

(158) 2014/10/13(Mon) 01時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 01時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[エフェドラは何も言わない>>151
 これで解決したのだと判断した。

 次の団長は、ザック、と言われる>>152
 素直に、信じる]


  ああ、クラウンが、次期団長なんだ。
  前口上も、綺麗だったし
  良いんじゃないかな。

  じゃあ、次回からも安泰だね。


[ふわりと笑む]

(159) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 理髪師 ザック

[ステージの演目は次々と移り変わる。
>>143ニコラスの視線が向いていた先に目をやり
>>152再びの、視線。
今度は視線を絡めて、そちらへと足を向ける。

調教師とは入れ違いに、喧噪のもとへ]


なに?
なんの話してるの?

[自分の呼ばれた名だけ拾って、
舞台衣装を着こなすフライヤーへと尋ねる]

(160) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[トリノスの急な提言>>152には、つい、あり……だとは思ったものの>>151
 受けた苛立ちのせいか、口には出さなかった]

 はーあー。せっかく呪い解けた>>134のに、こんなにプルプルしちまってー。

[ジャニスが子犬を落ち着かせにいく>>153のそう見送って]

 あたしも、ちょっと顔洗って落ち着いてくる。
 アントニーくん、悪かったね。出番前に変なの見せて。

[落ち着け、まだ公演中だと言い聞かせて。
 水場を目指して歩みを進めた。仮に何か声をかけられたとしても、せいぜい一言二言返すにとどめたことだろう**]

(161) 2014/10/13(Mon) 01時頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 01時頃


【人】 靴磨き トニー

ブロ、

[しゃんしゃん駆け寄っていったら、頭を撫でられた。
 羽根飾りを避けて髪の上を指先が通り過ぎていく。]

ブロ、みんな、やれそうか。
おれ、や、るから。頑張る。

[口にして、自分に言い聞かせる。
 冷静さを取り戻すまじないのようなもので、舞台に立ち始めたばかりの落ち着かない頃は、よくいろんな団員に頑張る、と言いまわっていた。]

(162) 2014/10/13(Mon) 01時頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 01時頃


【人】 薬屋 サイラス

[クラウンの仮面から見る世界がどんなものかは知らない。
 ただ、向いているんだろうなとは勝手に思っていた。]


 人はいつか死ぬ。

[「殺された」事を除けばよくある話。
 今は犯人探しも、原因も見ている場合ではないのかなと
 公演の声を幕の向こう側に聞いて言葉を選んだつもり。]

 今は、何が重要?

[フィリップがこうなのは今に始まったことじゃないし、
 エフェドラの苛立ちはよくわかるつもりだ。]

(163) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 採集人 ブローリン

 反対はしないが、随分気が早い話題だな

[フィリップやトリノスの口から出た
 次の団長という言葉に]

 悲しめ、憤れ、とはいわんが
 そういう気持ちのヤツもいるから

 …察して欲しい

[ジャニスやエフェドラが去ってから
 彼らに告げる]

 みんながみんな
 そこまで割り切りよくないしな
 あの団長を心底好いてるヤツもいるから

(164) 2014/10/13(Mon) 01時頃

【人】 採集人 ブローリン

[髪飾りを避けて軽くアントニーの頭をなで]

 ああ、楽しみにしてる
 きっと、お客さんもみんなそう思ってる

 …大丈夫、アントニーならやれる

[彼が舞台に立つようになって何年経ったか
 そういえば、初舞台から間もない頃
 >>162自身にいい聞かせる呪いめいた
 「頑張る」を、よくいっていたなと思い出す]

(165) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 何故。

 俺が悲しくないと?

[思っているのだろうか、団長を好いて居ないとでも。
 感情だけで動くだけが人では無いのだと思うが、
 この男は違うのだろうか。
 組織として立ち回らない可能性まで考えないでいるのなら
 この猛獣使いにはすこし、がっかりする。]


 団長の、作ったここを、壊れる前になんとかしようと。
 思うのは、おかしい?

[うっすらとブローリンを睨みつけて。]

(166) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 採集人 ブローリン

 この千秋楽を無事に終えることだな

[トリノスの問いに即答する
 彼の相方、トリが命を落とした時も
 暗黙の了解で実行された
 今はそれが団長になってしまっただけのこと]

 けど、頭で分かってても
 気持ちが追いつかないこともあるだろ?

[あの時の彼の胸中はどんなものだったか
 自分には測る術はないが
 トリノスが通り過ぎたであろうそれを
 今通っている者がいるのだと、案に告げる]

(167) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[察して欲しいと言われても>>164
 何を察すればいいのか全く分からないが]


  今、重要な事は
  今日の舞台を、完璧にやり遂げる事だね。


[ふわりと微笑んで。

 いつもよりも喋るな、と
 トリノス>>166を見て微笑んでいた]


  綱渡り、見逃しちゃったなあ


[悩みは、全く違う方向だった**]

(168) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

……うん。

[アントニーならやれる、を耳にして、軽く自然に笑えた。
 いつも通り、を取り戻してきた。]

ドラにも怒られる。

[さっきの力ないガッツポーズを思い出す。
 出番まで本当に間もない。共演する動物たちの様子はどうだろうと檻の方を覗き込みつつ。]

(169) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 愛人 スージー

[気付けばニコラスの姿はなく。
ジャニスが、エフェドラが立ち去り
その話は終わりのように見えた。]

 は……。

[吐息が微かな音を紡ぐ。
ささやかな言い争いでも身が竦む事があるのは
父が激昂しやすい性質で
それを向けられるのがスーザン自身だったからだろう。]

(170) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 01時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 
 ザック、「代理」務まる。

[顔たる団長そのままとは言わずとも、
 風船が爆ぜるように崩壊してしまわないようにと思ったのに。

 何故感情を表に出した人だけが悲しんでいるのだと
 決めつけられるのだろう。
 動物を相手にしているのなら、
 言葉だけが全てでないと知っていてもおかしくないのに。]


 ――残念。

[言葉も想いも、届いていないと知る。
 それは自分の言葉選びにも問題はあるが、
 短くない時を一緒に過ごしてきたとどこか過信していた。]

(171) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

だめ、だからな。

[今度はブローリンとトリノスが始めそうだったので、一言だけ制してから。
 しゃん、とステージ裏のドア前まで向かった。
 アクロバットジャンパーは、袖ではなくステージ正面奥の大扉から出る。]

(172) 2014/10/13(Mon) 01時半頃

【人】 愛人 スージー

[トリノスとブローリンが話しているのを
杞憂と思いながらも少しだけ心配そうに見詰める。

ふとフィリップの声>>168が聞こえた。
完璧にやり遂げられただろうか、と自問する。]

 みんなのようにもっと華のある演技が……
 出来るように頑張らなきゃ。

[公演が終わればまた練習しようと心に決めて。
綱渡り、と聞こえ来れば、女は灰色をはたと瞬かせた。]

 今度は見て貰えるかしら。
 ――…空中ブランコのメルヘンの素敵だった。

[ぽつりと感想を漏らして微かな笑みを浮かべる。**]

(173) 2014/10/13(Mon) 02時頃

【人】 採集人 ブローリン

 さあ、俺はトリノスではないから分からない

[己の胸中はどうだろうと考えてみて
 団長の人となりを思い出す

 割とワンマンだったとも思うが
 メルヘンへの情熱は並々ならぬものも感じ
 憎めない所もあって、嫌いではなかった

 どこかで現実を受け入れていないのだろう
 突然過ぎて、気持ちが追いつかないのは
 まさに自分であったのだと気づく]

 …いや、おかしくはないさ
 だからって、今朝いなくなった人間の後釜を
 前置きなしに出されたら、びっくりする
 嘆き悲しむのは後でも出来るとも思うがな

[睨みつけるトリノスに穏やかに返す]

(174) 2014/10/13(Mon) 02時頃

【人】 薬屋 サイラス

 しないよ。

[怒っては居るが喧嘩にはならないだろう。
 大声を出すほどの気力はもう、残っていない。
 これでも大仕事の後だからと出番になるアントニーを見送る。

 全員の演目が終わるまではそうやって袖に居る。
 まるで次の死者が出ないように見張っている、
 または誰が死ぬか待って居るかのように。]

(175) 2014/10/13(Mon) 02時頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 02時頃


【人】 薬屋 サイラス

 時間は、止まらない。

[そして開演している以上立ち止まっても居られない。

 これがトリの死んだ後思い知ったこと。]


 ……スージー。

[心配そうにされてへにゃりと眉毛が下がった。
 舞台は見ていたし思わぬ共演に驚いたし、
 感想を言いたいことは沢山あったのだけど。
 出来たのは名前を呼ぶことだけだった。**]

(176) 2014/10/13(Mon) 02時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 02時頃


【人】 採集人 ブローリン

 喧嘩じゃない、大人の話し合い

[出番の前に釘を刺して来たアントニーに
 彼の耳に届いただろうか
 袖とは別の場所へ向かう背中を見送った]

 ということで、大人らしくもう少し静かに話そうか

[態とらしく声を顰めて聞いてみた]

 団長の死んでた様子と
 犯人に心当たりがあるか聞かせて欲しい

 ちなみに、先にいっておくと
 動物たちや檻には、不審な点はなかった*

(177) 2014/10/13(Mon) 02時頃

【人】 採集人 ブローリン

[心配そうに見つめるスージーへは
 普段と変わらぬ笑みを見せ

 トリノスから答えが聞けたなら
 短く礼をいって、その場を離れた]

 壊れる時は、どうやったって壊れるけどな
 だからって、壊していい訳でもないし
 それが、壊れかけてるのは…さすがに見過ごせないさ

[誰にともなくつぶやいて*]

(178) 2014/10/13(Mon) 02時半頃

【人】 靴磨き トニー

[舞台裏で軽く、ジャンプ。そのたびに鈴が何度も鳴る。
 シルクの垂れた金環と、ついていないのとを合わせて放り投げて、最後のウォーミングアップを繰り返す。

 身長が合わないことが主な理由だが、クライマックスを担うジャンパーたちと違って、自分はほとんどソロジャンプだ。
 息のあった群舞を魅せるのでなく、自分一人だけ。
 ここに来ると袖であったことなんて、みんな忘れてしまいそう。
 それくらいのぴりりとした緊張感と、集中を得られる**]

(179) 2014/10/13(Mon) 03時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 03時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[開幕前。ペギーは化粧の得意な団員に頼んで、赤く腫れ上がった目元をごまかしてもらった。薄紫のシャドウは、お世辞にも似合ったものではないが、遠目にはわかるまい。彼女の衣装はシンプルな黒のシャツ。髪を整え、笛の状態をチェックする。準備完了。彼女が舞台裏に到着した時、バンドネオンは既にステージで待機していた。合奏は開幕の口上のあと。今はただ待機。

何もない時間。今朝の出来事を思い出す。思わずこみ上げてきた涙を、すんでのところで飲み込んだ。

「公演の間だけでいいから」

クラウンは言った。ペギーはゥン、と頷いて]

 ぺぎーは、ずっとだいじょぶです。
 

(180) 2014/10/13(Mon) 03時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 03時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

[客の入場もあらかた済んで、定刻通りの開演。舞台にはいつもの脂ぎった親父殿の代わりに、大きな口のクラウンが立つ。]

 はっぴいえんど。

[無意識に、繰り返した。
公演が終わった後の幸せな気持ちは、もう帰ってきそうにはない。身を切り心を砕いて創り出すハッピー・エンドは、今までのそれとは全く違う、何か得体の知れない怪物のように思えた。

終わりなんか来なければいいのに。ずっと夢のような舞台が続けばいい。彼女の思いは、言葉にはならない。だから彼女は、自分の思いを知ることもない。ただ、だいじょうぶ、と、繰り返した。]

(181) 2014/10/13(Mon) 04時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 04時頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 04時頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 09時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[現れたザックへ>>160


  クラウン、時期団長になるんだって。
  良いと、思う。
  新しいメルヘンも、きっと、楽しそうだね。


[ふわりと笑う]

(182) 2014/10/13(Mon) 11時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[エフェドラは去った。
 トリノスとブローリンの言い合いは
 理解し得なかった。
 とりあえず、自分に用は無いようだ]


  楽しみにしてる。
  猛獣ショー。


[ブローリンにそれだけをぽつりと言い残して。

 ブランコ後は、いつもの定位置は埋まるのも日常。
 その後は、皆と同じく舞台袖で見守る。

 鳥に突かれながら**]

(183) 2014/10/13(Mon) 11時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 12時頃


【人】 愛人 スージー

[共同生活の中、様々な感情が見えるのは極当然なこと。
その中に怒りの感情があるのも不思議ではないし
此処で暮らすうちに怒気のままにすぐ手を上げるような――
父のような激昂をみせる存在は稀なのだろうとわかっていた。
けれど昔の体験から言い争う間に立てるほどの強さもなく。
怒りの感情に思わず身を竦ませてしまう癖は消しきれず。
ただ昔のように逃げ出す事がなくなってきたのは
メルヘンの仲間が安易に手を上げたりはしないと思えるから。]

 ……。

[過去が過り、気付けば胸元で重ねた手を握る形。
その手首に微かな違和感を感じて視線を落とす。
違和感の正体は演目の際に残された鞭の跡。
うっすらと赤い線が残るに気付けば軽く擦り
腕使うのに問題ない事を確かめる。]

(184) 2014/10/13(Mon) 14時半頃

【人】 愛人 スージー

[ブローリンの声は穏やか>>178
トリノスもまた声荒げる様子もなく>>175
やはり杞憂と思えば無意識の強張りも緩んでゆく。

そうして紡がれた潜められた声>>177
届くか否かの際どい距離ゆえ
断片的な単語のみ拾い、はたと瞬きして。

名を呼ぶ声に落とした視線を戻せば
トリノス>>176が柳眉を下げるのが見えた。]

 ――…トリノス。

[時間は止まらないと彼は言う。
立ち止まり心休める間もなく、
彼は止まらぬ時間と共にあったのだろうか。
そうならばと考えて、胸が痛む。
突然のトリとの別れで心痛める彼に
付き添う事も出来ずにいた過去を悔いるのは――。]

(185) 2014/10/13(Mon) 14時半頃

【人】 愛人 スージー

[普段と変わらぬ笑みがブローリン>>178にあれば
ほっとしたように目許を和ませ仄かな笑みを返す。
呟きには物思うようにまた視線を落とす。]

 壊れる時は壊れるけれど――…
 壊したくないと思うのはそれを大事に思うから。
 見過ごせないのも――

[同じかもしれない、と離れゆく彼の言葉にぽつりと小さく零した。]

(186) 2014/10/13(Mon) 14時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・水場――

[据え置かれた桶から水をすくい、ばしゃばしゃと顔を洗う。
 メイクも不要となった表面を冷やし、ぐっと心を落ち着ける。
 ここは、団員たちが用足しや、ちょっとしたメイクの直しに使う場所。
 顔をあげ、眼前に据えられた鏡ごしに自分の姿をみて、憎々しげに言い放つ]

 らしからぬ人形>>133で悪かったね。

[みんなの場所を離れた時。
 やってきたザック>>160やブローリン>>164とは入れ違いとなってしまったことだろう。
 ……頭が痛い。
 フィリップに投げかけられた言葉が、ぐるぐると頭をめぐる。
 人形だなんて、自分でも言っているし、周囲もきっと、親しみをこめてそう呼ぶこともある。だからそれは別にいい。
 ただ、彼の真意はともかくとして……笑いの消えたフリップの声が、まるで『物』に対して言い放ったように、エフェドラには受け止められて。
 久しく離れ、忘れようと努めてきた、過去の自分が思い浮かぶ]

(187) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[何人かの団員と入れ違え―――…


次期団長に名前を挙げられた
ザック>>160の横を、通り過ぎる。
なにか声を掛けようとして、真逆に、口を閉じた。

 頑張れ? それとも、 期待している?

腹のなかと、あまりに裏腹だ。 あまりに、空々しい。
舞台袖から離れる足取り。
皆を窘めている声>>164は、届かなかった。]

(188) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 知ってるさ。普通じゃないもんね。こんなの。

[同じ女でも、スーザンとは全く違う。
 骨と皮だけの人形。骨と皮だけの……バケモノ。
 鏡に映るメイクも落としたその顔から眼をそらし、ぼそり、と小さく呟いた。
 ジャニスは「好きだ」と言ってくれた>>142
 もしかしたら、魔法じみた>>92ものも身につけられたのかもしれない。
 ただ、メルヘンとは程遠い、そんな人形が仕上がっていった源泉を知っても、「好き」や「魔法」の言葉は生まれてくるものなのだろうか]

 はらへりのすたるじー……大っ嫌い。

[お腹がすくと、思い出す。
 先天的・後天的に『常とは異なる』見た目をもった、『普通の人間』たちがあつめられた見世物小屋。
 足が3本あるわけでもない、体中が毛に覆われていたわけでもない。
 下手に五体が『普通』であったため、食事もろくに与えられなかった少女時代。
 『バケモノ』のままでいさせるために。『物』のようにさげすまれ。

 そんな苦痛に耐えるため……生き延びるために身に付けた技術。
 それが、心を殺し、刺激から反応を閉ざし、無言でただ立ちすくむ『人形』だったのだから]

(189) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

『人形に通じる者だけが、この人形を扱えるんだよ』

[昔の記憶に触れてしまったせいだろう。
 ふと、鼻のあるべき位置にぽっかりと穴があいていた、あのジプシー>>1:239の言葉を思い出し。
 荷袋から土人形を取り出し、記憶を準えるように口にした]

 死して人形と化したものに、これをそうっと掲げるんだ。
 そうすれば、相手の正体はこの人形の体に、移り宿る。

[それが人間であるならば。土人形をは『白み』を増して、鮮やかな赤がそこに宿る。
 ちょうど、赤いフード《ずきん》をかぶったように。
 それが人狼であるならば。土人形は『黒み』を増して、闇の黒色がそこに宿る。
 ちょうど、濃く暗い体毛に覆われた野獣のように。

 いったいどんな出来事が、まだ若かっただろう彼女を、そんな姿にさせたのか。
 肉を食いちぎられたかのような、むき出しの歯と、まぶたのない白濁した双眸をこちらに向けて、彼女は励ますように言ったのだった]

『持って行きな。あんたならきっと扱えるよ。
 ほら。人間、1つでも信じられる特技があれば、それを心の支えに生きていけるさ。
 たとえ終わりの時を迎えたとしても……自分らしく生き抜けるからね』

(190) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[特技の集団であるメルヘンに移ってきて、『生きる術』を新しい特技に昇華させてからは、すっかり忘れていた言葉]

 やれる。サイモンだってきっと……。

[「高性能お人形さんにー失敗などありません」「なになにー意味深ってどんなんー?」
 サイモンとのやりとり>>119の後、最後に告げられた『保留』じみた結論>>135
 引き留めない、ということは、協力してくれる可能性だって、ゼロじゃない。
 骨と皮の人形だけじゃ、心もとないかもしれないけれど。判別する力を持って、仮に2人で協力できれば、きっと――――]

 …………。

[だけど、一方で。浮かんでしまう負のイメージ。
 マリオネットのようにバラバラにされた自分の上に、ぽつんと置かれたこの人形。
 人間の反応――――赤ずきんでもなく。
 人狼の反応――――野獣でもなく。
 赤黒い人形は赤黒いまま、なんの反応も示していない。
 未来のことは分からない。考えるな、と言い聞かせるも、イメージだけはこびりつく。

 人形に反応がない理由は、『人形に通じる者』が、使用したわけではないからだろうか?
 それとも、もしかしたら――――]

(191) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 


     『お 前 が 人 形 だ か ら だ よ』


 

(192) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 うっさいな! ついてくんなよ鳥頭!

[水の入った桶を、どん、と叩いて、勢いよく後ろを振り返る。
 そこには誰も、いやしない。
 周囲をきょろきょろ見渡してみる。
 やっぱり誰も、いやしない]

 逃げ足の、はやいヤツ……相変わらず>>0:50

[最初から、エフぇドラ以外に。
 【ここには誰も―――――いやしない】。

 もう、戻らなければ。
 『頑張る』と返してくれた>>126、アントニーの演目もきっと始まる。
 エフェドラは、『どうかなってしまいそう』>>61な頭の痛みをぐっとこらえて、元の場所へと歩みを進めていった**]

(193) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 16時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

――― 関係者用通路 ―――

[舞台は続いている。
メルヘンの夜は、続いている。

しかし、此処を通るのは
舞台袖を上手から下手に、あるいは逆に、移動する団員だけ。
指先が、冷たい、冷たい、冷たい。]

 『団長は、       』

[蛇の口で、口にする。

冷たい指先が、ポケットの膨らみを探った。
―――…夜が、夜の内に、明けないように。]

(194) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 愛人 スージー

[舞台裏で鳴り響く鈴の音>>179
アントニーの動きに合わせて鳴るそれに
彼の出番が徐々に近づいていると知れる。

ブローリンもまた出番に向けて
動いたのだろう、と
この場を離れた事>>178にそう思う。]

 ああ、後でこれも返しにいかなきゃ。

[膝上に置いた鞭をちらと見遣り呟く。
護身用に使えるだろうか、と
そんなことも思うけれど
それを使いこなせるかはまだ知れず。]

(195) 2014/10/13(Mon) 16時半頃

【人】 愛人 スージー

[次の公演までこの鞭は必要とされないだろう。
現に取りに来る者もいない。
アシスタントも、その代わりに舞台に立った隻眼も
今は姿をみせることなく、別の仕事をこなすのだろう。

舞台裏には誰かが衣装を引っ掻けたのか
ジリヤが衣装を繕う姿がちらと見えた。
歳近い彼女と少しだけ話したい気分にもなったが
忙しそうにする今、話し掛けに行くも躊躇われ
女は大人しく、舞台裏からそっとステージを見詰めた。*]

(196) 2014/10/13(Mon) 17時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[狼なんて、こわくない。]


[我らがマリオネットが歌った歌を、思い出す。

そうだ、これ以上、狼に壊されては、いけない。
歌い踊り喋る狼が紛れているのなら、これ以上、壊される前に。]

 ……………

[舞台袖は駄目だ。
観客席に近すぎる、悟られてはならない、夜を、護らなければ。

追い詰められる心地を覚えるのは
朝方から、徐々に歪み始めた、亀裂を感じてからだ。
護らなければ――――護る為に、殺さなければ。
心のなかで、蛇が鎌首を擡げる。男自身が、その歪みに飲み込まれていることに、気付かない。]

(197) 2014/10/13(Mon) 17時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 ……… 時間だ。


[もう直ぐ、アントニーの演目が始まる。

腕の中でいまだ、低く唸りをあげる子犬を、抱え直して
男の足取りが関係者用通路を抜けていった**]

(198) 2014/10/13(Mon) 17時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[音楽、というのは、つまりは飲み物だ。…というのは、生前の団長の言葉だ。
料理に対する酒、菓子に対する茶。単体で楽しんでもいいし、何かを引き立てる添え物であってもいい。

ペギーの場合、どちらかと言うと添え物でいる方が好きだ。道化芸の音楽を一人で担当することはあるが(そして時折即興で羽目を外し、そんな時に限って観客の受けは良かったりする。好きと得意は、やや異なるのだ)、基本的に表舞台に立つことは少ない。

しかし今日は珍しく、彼女のソロ・プログラムがある。とはいっても、それは幕間の音楽。照明が落ち次のプログラムの準備をしている間、見習い道化が暗がりでマイムを演じる。それに合わせて、ちょっとした音楽をつけるのだ。ゆえに、衣装は目立たない黒一色。これは楽団員の持ち回りだが、今日はペギーの担当、見習い道化との打ち合わせはすでにすませてある。打ち合わせというより、指示を受ける、に近かったが。

もうすぐ、その幕間。舞台裏のいざこざには、不安げな目を向けたが、今は持ち場を離れるわけにはいかない。袖で待機している見習い道化を見る。道化はニイと笑い、親指を立てた。]

(199) 2014/10/13(Mon) 17時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 17時頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 17時頃


【人】 理髪師 ザック

[険悪な雰囲気。
その名残にしか触れずとも道化師は片眉を跳ねさせる。
集団のほど近く、行われるやりとりを耳に入れて。
会話が終盤>>177になり消えていくのを、
物も言わずに聞いていた。

暗がりの中、白目の面積に比して小さい灰の目が
きょろりきょろりと舞い遊ぶ。]


……、ふゥン。

[特段口にすることはない。
話の切れかけたところを混ぜ返す心算もなかった。
ただ、嫌だな、と口の中で呟く。]

(200) 2014/10/13(Mon) 19時頃

【人】 理髪師 ザック

[>>182トラピスの最中じみたふわつきで
返される言葉に、道化は眉を持ち上げた。
ころ。と灰色を転がして、視線を逸らす。]


そうなの?
全く知らなかった、そんな面白い話。

[次期団長。
トリックスターたる“クラウン”が次のまとめ役だなんて。
面白い話だ。
それこそ枠組みを崩壊させてもおかしくない。
面白くて、不愉快だ。
けれどクラウンは口端を上げる。

否定もなにもしない口ぶりは、あるいは
前口上に臨むと同じ。
平坦な予定調和を響きの裏側に携えて
ステージ裏近くにいるものの鼓膜を揺らす。]

(201) 2014/10/13(Mon) 19時頃

【人】 理髪師 ザック

――……ゥン、だけど。
バラシもせずに次の小屋入り、なんて。
嬉しくないね。

[仕込、本番、バラシ。
サイクルで動く公演は、ケリをつけずに次へはいかない。
リング外の死の顛末を等閑のままではいられない。

>>187>>188エフェドラやジャニスが立ち去ったのは、
あるいは、ステージ裏での喧噪の正体は、
欠けた歯車の代わりを探してのものだったのかと
関係者通路に消えた背へ灰色を流す。
舞台照明の届かないそこは、冷たい。]

(202) 2014/10/13(Mon) 19時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 19時半頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時頃


【人】 採集人 ブローリン

[トリノスとの話が終わってから
 >>183フィリップに声をかけられて
 いつものように、弱気な笑みで言葉を返す]

 …お気に召すといいけどな

[そして、ムスタングの頭に触れて軽く労った

 演者としても優れているフィリップは
 観客としても優れた目を持っており、採点は厳しい

 演技に私情が混じるのを好しとせず
 純度の高いものを求める姿勢は
 好ましくもあり、時に悩ましくもあり

 自分にとって彼の目は引き締まるので
 悪くはないなとは思っている]

(203) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ザックは、知らなかった、と言った>>201


  へえ、そうなんだ。


[ふわり笑ったまま、返すは単語の羅列]


  そうだね。
  全部、終わってからだね。


[公演中はつまり
 物語の途中。

 先程のようなマリオネットの大声も、あってはならない事]

(204) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

  お気に召す?


[ブローリンの側では、ムスタングは大人しい。
 柔らかく撫でられているまま>>203


  お気に召すと、良いね。


[主語の欠けた返事。

 主語は、鳥モドキではない。
 シナリオ作者、今は亡き団長の、お気に召すまま、の意]

(205) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[サーカスの団員とは、物語の登場人物なのだ。
 その物語を描く為に、ここに居る。

 物語を決めているのが誰かは、よく知らない。
 団長が大筋を決めても、細部を詰めるのは別の人。
 物語の良し悪しにも、興味が無い。


 彼は、他人の名前を一切覚えていない。
 それは、ステージには必要無いからだ。
 クラウン、猛獣使い、フライヤー………。
 その中の一人一人に、区別は無い。

 彼は、動物の名前は全て覚えている。
 動物の名前は、いつもアナウンスされるからだ。
 ライオンの、ゾウの、イヌの、サルの―――。

 それは、物語に必要な名前]

(206) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[マリオネットは、マリオネット。
 “エフェドラ”は認識されないもの。

 彼にとって、マリオネットは、物だった>>187

(207) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[もとより声は荒らげても居ないのにと反論するのも諦め、
 しかし潜められた声にはあとため息をひとつつく。]

 心当たりあればそれなりに動いてる。

[団長のテントに向かって真っ先に見たのは飛び散った赤、
 部屋は荒らされたような気があまりしない印象だったが
 普段の団長の部屋をちゃんと覚えてないからなんとも言えない。
 ただ、動物が暴れたというよりは、
 ちゃんと殺意を団長へ向けて殺したという印象だった。

 なのに。だれでもない、この団長を選んだのに、
 その後何もしないというのも解せない。]

(208) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 動物ならああならない。

[何より単純にそういう事故ならブローリンの管理能力がまずい。]


 団長をあんな風にするなんて人間じゃない。

[浮かぶ犯人への怒りはブローリンへと伝わるだろうか。]

(209) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時半頃


【人】 採集人 ブローリン

[数奇や波乱万丈とまではいかないが
 外では変わり種やら訳あり者が集うメルヘン

 メルヘンに来る前は
 とある金持ちが道楽で作った小さな動物園で
 飼育係をする傍ら、その動物たちの芸を見せていた

 辻占いの老婆から水晶玉を託されて間もなく
 金持ちは謎の死を遂げ、その家は破産した

 動物園は解体され、行き場をなくした動物丸ごと
 ヨアヒムに声をかけられやって来た

 恩があるといえばあったが、年はさほど離れておらず
 時たま冗談で「あの金持ちを殺ったのは自分だ」と
 自慢げに酒の席でいうものだから
 他にも方々で恨みを買ってはいないかと心配だった]

(210) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[ここに戻ってきた時にはもう、トリノスとブローリンのやりとりも終盤に向かった頃だっただろうか。
 『あってはならない事』>>204の自覚に、少し気まずそうに面々に加わる。
 フィリップとザックの新しい団長についてのやりとり>>182>>201は耳に入ってきたけれど、今はそれを話す気にはなれない。
 ……と、名前を呼び合うトリノスとスーザン>>176>>185の様子が見えて。
 少し間を置いてから、彼女の近くの木箱に腰かけた]

 ごめんね。公演、見そびれちゃった。

[それがどう映るかはともかくとして。
 無意識に、フィリップを避けてしまったところもあるのかもしれない]

 あと、終わって早々、変なとこ見せちゃって。

[大声をあげた自分をそう称して、はぁ、と小さくため息をついた]

(211) 2014/10/13(Mon) 21時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時半頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[提案で言っただけなのに、ザックの了承も得ずに
 フィリップの中では決定したようだ。
 本当に話が通じない。]


 ……ん。

[名前を呼ばれてへにゃりとしたまま。
 なんと言えばいいのだろう。]

 今日の、すごかった。

[かろうじてそれだけは伝えたい。]

(212) 2014/10/13(Mon) 22時頃

【人】 採集人 ブローリン

 ちょっと、待て…動物ならああならない
 なのに、人間じゃないって

 …どういうことだ?

[トリノスのいいたいことは>>208>>209
 分かるような気もしたのだが
 彼の言葉は感情が先に立ち、ふと疑問に]

 とりあえず、相当ひどい状態らしいは分かった
 人間離れした何かがやったとしか思えないでいいか?

 けど、人間の意志みたいなもの
 例えば、恨みとか憎しみとかから来るもの?
 そういうものが死体のひどさから見えた…でいいのか?

[トリノスの興奮が尋常ならざるのは
 見て取れたので、自分の解釈を元に確認する]

(213) 2014/10/13(Mon) 22時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時頃


【人】 愛人 スージー

[ステージ上、観客の為に紡がれるメルヘン。
出番を終えても見詰め続けるはその空気を共有したいから。
ふ、と近くに気配を感じそちらを見遣れば
木箱に腰かけるエフェドラの姿>>211がある。]

 おかえりなさい。

[常と変らぬ様子で迎える言葉を彼女に向ける。
彼女の言葉にはゆると首を振り]

 気にしないで。
 ――…エフェドラにも、フィリップにも
 それぞれに大事なものがあって
 それで、譲れなかったのでしょう?

[溜息の音色に気落ちするを感じて
「大丈夫?」と尋ねる言葉をそろと掛ける。]

(214) 2014/10/13(Mon) 22時頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時頃


【人】 愛人 スージー

[利き手が微かに動く。
それはトリノスの表情>>212を見て
その髪を撫でたいと思ったからかもしれない。
思いを形にも言葉にも出来ないのは
人との距離の掴み方がうまくはないから。]

 ありがとう。
 トリノスも素敵だった。

[微か嬉しそうに微笑んで声を返す。]

(215) 2014/10/13(Mon) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[関係者用通路の空気は、やけに冷たい。
舞台の熱気から離れている所為なのだろう。指も、冷たい。
唸る子犬を抱き寄せた腕に、指先に、物陰に、銃を隠して。

―――…上手から下手に、静かに足を運ぶ。]

 ………、うん。

[舞台袖には、何人か、変わらず団員の姿が在る。
既に言い争いもいくらか落ち着いているようで
知らず詰めていた呼吸を、息を、力を、抜かせた。]

(216) 2014/10/13(Mon) 22時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テント・ステージ裏――

[「ただいま」と口にしてから、続けられた言葉を聞いて]

 そーんなたいしたことじゃぁないって。
 おいこら、やんのかこの鳥頭ー。んーだとこの人形女ー。
 って感じになっただけだってー、あっはは。

[だから大丈夫、と続ける。もっとも、こちらは感情むき出しだったことくらいは、ばれていることだと思うけど]

 それより、あたしゃスージーの綱渡り見れんかった方が重傷だね。
 すごかったんっしょ?
 けっこー無口ーなトリノスがぁ、わざわざ呼びかけて>>176そう言う>>212んだから。

[かつての相方を失って以来、そうだったはずの彼を引き合いに出して。
 あーあ、と普段の調子に戻って大げさに肩をすくめた]

(217) 2014/10/13(Mon) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― ステージ裏、クラウンと―

[次の出番まで、まだもう少し、時間がある。
一足先に離れた背中。
しゃん、となる鈴の音。
ステージを終え、汗を拭く仲間たち。
見渡した瞳は、かけられた声に瞬いた]

 …………うん

[魔法は一人では成し遂げられない。
まやかしであっても――否、まやかしだからこそ。
クラウンの真似して、頷いて
そのまま足を進めた]

(218) 2014/10/13(Mon) 22時頃

【人】 理髪師 ザック

[きょとり。と視線が上に逃げる。
>>204『全部終わってから』。ゥン、と唸るように返した。
公演が終わってから。
団長の件に片が付いてから。
小耳に挟むブローリンとトリノスのやりとりからは、
そうそうに片づけられそうにない、様子が窺える。]


……――、

[無言の内で眉を持ち上げる。
懐疑心。馬鹿らしい。
おどける道化の顔がそう表す。]

(219) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時半頃


【人】 靴磨き トニー

――ステージ――

[暗い舞台裏の扉が開けば、スポットライトの急な明るさが眩しい。
 舞台転換で出されたトランポリンに向けてまっすぐ駆け出す。
 台の縁に手をついて大きく一回転で飛び乗ったなら、一斉に拍手が聞こえた。
 大仰に片手を広げお辞儀するのが合図。軽快でどこかエキゾチックなメロディーが、高いジャンプを後押しする。
 リズムに合わせて跳んでいるのか、跳ぶリズムに曲が合わせられているのか、わからなくなっていくような錯覚。
 一、軽く跳び。二、高く跳び。三、それより高く宙返り。
 複数置かれたトランポリンを、飛んで跳ねてで行き交った。シルクと、髪と、羽根飾りの描く、アールの異なる流線が軌跡を彩る。
 足を開く、打ち付ける、着地する、跳ぶ、そのたび何度も楽隊に鈴音が混ざった。]

(220) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 靴磨き トニー

[獣が混ざるのは、いつもこのタイミング。
 指笛鳴らしたタイミングで、小さな獣が駆けてくる。
 逆立ち、ハイジャンプ、飛び交いざまにハイタッチ。
 火の輪くぐりにステップダンス、その日その獣によって共演内容は違うが、どれであっても歓声と拍手は止むことはない。
 調教師や獣使いの補助なしで掛け合えるのはほんの1分2分の短い間だけれど、それでも挟み込むのはなにより自分が楽しめるからだ。
 獣が舞台を去れば、ついに出番も山場を迎える。]

(221) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 靴磨き トニー

やっ!

[一つ大きく声上げて、腕の金環を投げ上げる。それをジャンプで取りに行き、宙にいる間にまた投げる。
 風をはらんだシルクの腕環がしゅるり落ちてくる間、跳んで空中二回転、投げる環の数は4つに増えた。
 それをくるくる、空中でジャグリング。片手にとっては高く投げ、高く投げては宙返り。
 5つ、6つと増やしたところ、ひとつ外れた金環を、あなや失敗かとなったところで、右足長く伸ばして爪先で引っ掛けた。
 しゃん! と強く鈴が鳴るのと、楽隊の締めの一音が重なって、跳ねる小鳥は舞台を降りる。]

(222) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 靴磨き トニー

[拍手喝采、羽根飾りもしゃんとお辞儀して、左手を標に呼び迎えるのは、より迫力の群舞を魅せるアクロバットジャンパーの団員たち。
 出番を終えた小鳥は床蹴り、何度も回転跳びしながら袖へと退いた*]

(223) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 それでもかっこよかったよー…とは
 ……うん、言わないでおこう

[そしてステージ裏を横切る。
全部、通り過ぎる。
革袋に入れっぱなしだった芋を、はらぺこマリオネットに投げようかと、一度取り出したけれど、やめておいた。

この後の公演に使わない、急すぎる階段の先。
客席を後ろから見下ろすような位置にある高台へ、音もなく足は向く。革袋片手に、時折両手を使ってはしごを上り

そして、次のショーを、見守ることにした]

(224) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

――― 舞台袖・通路近く ―――

[舞台と同じように
サーカスの演目にも、幕間>>199が存在する。
強弱と間をコンスタントに挟み、客を飽きさせない為だ。

今回はペギーのソロ・プログラムのお目見えも在った筈だ。

思い出したように視線を巡らせて
袖で見習いと共にアイ・コンタクトをしている姿が映る。
目許が弛む、も、思考は、来る夜の夜に、陰を覚えた。]


 舞台袖の照明も落ちるのだっけ、ね……


[ならば、お守りを手放すわけにはいかない。
慎重な足取りが、舞台袖、仲睦まじい女性団員同士の会話などに、耳を傾けながらも、ステージを見に、寄る。]

(225) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 愛人 スージー

[ただいまの声にこくんと頷く。
エフェドラが大丈夫と言えば>>217
少しだけ考える風な間を置いてからまた頷いた。]

 ――…ん。

[そういうことにしとく、とは言葉にはせぬまま
短い一音のみを彼女に向けて]

 今回は、――アシスタントがうちの指導役だったから
 それで、見栄えがしたんだと思う。
 今は裏方だけど、花形だったひと、だし。

 でも、叶わないと思ってた共演が出来て
 ……うれしかった。

[肩竦めてみせるエフェドラに目許を和ませて思いを紡ぐ。]

(226) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ザックの眉が上がった>>219
 それに気付く機微は無く、今度こそ、鑑賞に入った]



[息を飲む、トニーの熱演。

 ここに来た頃から、どんどん腕を上げていく。
 素晴らしい事だ。
 きっと彼は、もっともっと、演じていける。

 物語の登場人物に、相応しいように]

(227) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[トリノスとの話も終盤に差し掛かった頃
 スージーの隣にエフェドラの姿を見つける

 先ほどよりは落ち着いている様子に>>217
 ホッとしつつも
 ジャニスの不在と最後に見た様子が気掛かりで

 何事もなければいいなと願うばかり]

(228) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 理髪師 ザック

[ステージ裏へと戻ってきたエフェドラにも、
ジャニスにも、
伝えたい言葉はあった。
「次期団長、クラウンがやるわけないでしょ。」
そんな的外れな言葉だ。

喧噪の原因をいまだ捉え損ねたまま。

けれど、道化方の一人がでる幕間>>199もほど近い。
捉え損ねたどころか、伝え損ねる可能性もまた十分だ。]

(229) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

 ――倉庫――

[トニーの演技が終わった後
 今は幕間。
 見習いピエロの暗闇の余興もそろそろか。
 佳境が近いせいか、誰も居ない。


 ブローリンと離れてから、またムスタングが暴れ出した。
 いつもよりも気が立っている。
 それはただ単に機嫌が悪いのだ、と彼は判断した。

 団員達の悲しみ、緊張
 それらをムスタングが敏感に受け取っているとは露にも思わない]


  静かに、してて


[ムスタングを籠へ押し込み、鍵をかける]

(230) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[公演が終わるまでは、物語の世界。
 しかし、物語は、綻んだ。

 皆が、団長の追悼を通して
 団長の死を物語にするから

 これでは、人狼が、現れてしまうではないか。


 鳥になりたいと願っても
 鳥を演じても
 物語の中では、鳥であっても――。


 現実には、何の力も無い、ただの人間。
 狼の爪に、牙に、引き裂かれるのは、一瞬]

(231) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[強すぎる熱い照明の下で。

 時に鳥のように、時に猿のように

音楽に合わせて駆けて飛び回る、獣のような子供の姿。
実年齢を知らないわけではなかったが
普段のアントニーの言動がそう感じさせる、演目。]

 …………

[―――… 何時の間に。

一・二分が限度でも
指笛ひとつで小さな獣と共演を果たす、姿に。
彼もまた、本番で演目を変えてきた一人なのだと理解した。]

 ……… 羽根だ。

[耳に届くのは鈴の音で、目に見えたと錯覚したのは、羽根。
無意識の内に探している狼の片鱗では、ない。]

(232) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 22時半頃


【人】 妄執の誓い エフェドラ

[一言で流してくれた>>226のなら、それはむしろ嬉しい心遣い。
 続く話題、アシスタントの変更について、交流はなくも眼帯の男の姿は浮かんだ。
 その変更の意味まではエフェドラには分からなかったけど]

 そっか。演技としての共演って、今一あたしにはぴんとこないけど。
 時々、羨ましいなって、思ってるよ。
 ……よかったね。お疲れ様。
 でもさ……ほかにーもー、嬉しかったこと、ありやしなーい?

[なんて意味深めいて口にした時、一斉の拍手がこちらまで届いてきた>>220
 アントニーの公演のはじまりだ]

 ああぁ。ごめん。ちょっと、あたし、見てくるわー。

[そう言って、席をたち、舞台袖へと急ごうとする]

(233) 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

[と、足を止めて振り返り一言]

 なんか悪いねー。
 今朝からのトリノスとのやり取り見てたら、ちょーちいい感じな気がして。
 ……やっかみで、ちょいばかし、ちょっかい出したくなっただけ。

[あたしトリノスにそんなこと言われてないからさー。
 なんて苦笑して、返事も聞かずにそのまま舞台袖へと走っていった]

(234) 2014/10/13(Mon) 23時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 23時頃


【人】 薬屋 サイラス

 動物なら肉は食べる。

 ここにいる動物では無理な痕。


 だと思う。

[動物にそう詳しいわけではないのだけど、
 驚いてまじまじと見てしまったのだ、その痕を。

 人間が動物を使えば可能かもしれないが、
 そんな風に動物を使える人間なんて多分居ない。]

 ブローリン、信じてる?

[「人狼」の存在を。]

(235) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[余興でも、本演目でも
ステージに立つ獣には、出来るだけ
調教師抜きで本番を遂げられるような、仕込みをしてある。

勿論、例えば犬と猿と虎であれば仕込みの内容も異なり
覚えの速度も異なるのだ。
―――…重要なのは、物語に、自分が存在しないこと。]

 ……… 良かった。

[袖に戻る、アントニーの姿に。

短く、告げたいのはそれだけ、本心で。
視線は―――… 幕間に動き出す舞台を前に
舞台袖を抜けた、一人の団員>>230の背を、追い掛けていた。]

(236) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 靴磨き トニー

[下手に捌けて、ほうと深く息をつく。
 終わって、拍手を聞いて、バトンを渡す。そこまでの一連をやり遂げて、ようやくハッピーエンドだ。
 今日はよいエンドを迎えられたと思う。皆は少しぴりぴりしていたけれど、お客さんはそれを微塵も感じていないようだった。
 自分もうまくやれた。息をついた瞬間に疲労で崩れ落ちてしまいそうになったが、それを笑顔に変えて吐き出す。
 上手側、ステージの見える方へ向かおうと、足輪を外して走りだした。]

(237) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[音のない拍手を送る。
幕間の音に、演技に
空へと跳ねる鈴音に、
拍手を、声なき歓声を。

革袋から取り出した楽器が、回る照明に照らされ、輝いた]

(238) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[テントの外。
沸き立つ歓声をBGMに、月がひっそりと輝いている。
夜は更けていくばかり。

幕が閉じるまで、あと少し。
率いる者を欠いた御伽噺が、よろめきながらもハッピーエンドを迎えるまで、あと少し]

(239) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[少し首を傾げてスージーを見るが、
 その手が>>215髪へ伸びてくることは無かった。
 撫でられていたら動揺して変なことを口走っていただろう。
 今迄誰もそんなことしようとした人が居なかったのだから。]


 ……。

[スージーに懐いたことを、まさかエフェドラが拗ねたなんて。
 思いもしない、だってまだちょっと会話するのに緊張するし。]

(240) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 うっし。ぎりぎりアウトだけど間に合った。

[ちらり、と見えたのは、ハイジャンプからのハイタッチ>>221
 スーザンとのやり取り(ちょっかい)のおかげで、気分は大分晴れていた。
 いや、心の淀みは残っていたけど、残ったそれを振り払うように、骨がらの手でそっと拍手]

 おーーー。

[ジャグリングを織り交ぜた宙返りに小さく感嘆の声をあげ。
 お辞儀を終えたオサルな小鳥に、上出来である、とばかりに腕を組み、ゆっくりと一回首肯した。

 演目はまだ、続くのだろうか。今は目の前で繰り広げられる舞台に専念していて。
 サーカス団メルヘンが綴る物語の一夜。
 それが終焉した後のことは、まだ、考えてはいなかった]

(241) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[メルヘンの夜に、夜の蚊帳が落ちる、時間が来る。


子犬と共に抱いた、銃の、引鉄が、短く揃えた爪に触れる。
ちき、 ――― メルヘンに、不釣り合いな音。
完全に幕間を迎える前に、男の足取りが再び、舞台袖を離れた。

 空を待った、鳥の片割れの背の、後を追う。

抜けた筈の、冷たい通路をもう一度、踏みしめて。]

(242) 2014/10/13(Mon) 23時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 23時頃


【人】 採集人 ブローリン

 ─ 舞台の上 ─

[幕間の音楽が鳴り止み、灯りが点くと
 客席のざわめきも俄かにおさまる

 束の間のしじまが漂う舞台の上に
 銀色の揃えを着たひとりの男が中央に立ち
 脱帽をして、お辞儀をする

 そこへ車のついたひ檻が運ばれて
 中から、鬣を揺らして獅子が一匹放たれる

 男が鞭を床に打つと始まりの合図
 音楽が再び流れ出す、一際高い笛の音は多分ペギー
 ニコラスのバンドネオンと絡まり盛り上げる]

(243) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[エフェドラと演目の話をする間>>233
その時の高揚を思い出し仄かに頬が染まる。]

 私も、共演してるひとたちがちょっぴり羨ましかったから。
 ふふ、ねぎらいありがとう。

[いつかあなたも誰かと共演できるといい、と。
私が踊りが出来たなら共演出来るのかしら、と。
そんな思いが過るもそれを紡ぐ前に問う言葉が聞こえて]

 嬉しかったこと?

[思い浮かぶのは、トリノスが手を繋いでくれたこと。
傍にあってくれたこと。
ムスタングとの触れあいや
ブローリンの笑み
そしてこうしてエフェドラが声掛けてくれたこと、と。
浮かぶ其れらを言葉にしようとすれば
エフェドラが立ち上がる姿が見えて]

(244) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 愛人 スージー

[急ぐような気配を感じ、また言いそびれてしまう。
振り返るエフェドラの言葉>>234にはきょとと瞬き]

 ――〜〜〜〜っ!?

[彼女の言わんとする意味を漸く理解して
羞恥に頬を赤く染め、
それを隠すように両の手を頬に宛がい俯いた。
遠のく軽やかな彼女の足音が耳朶に触れるが
その耳もまた熱をもつよう。]

(245) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 靴磨き トニー

[皆集う上手。カーテンコールも近い頃か。
 鈴の輪を手に持った――音が鳴りにくいから、走るときはこうする――鳥が、ぱたぱたと戻ってくる。]

どうだった。

[ぐるり見渡して、聞く。
 自分の演目ももちろんだが、喧嘩の行く末や、先に捌けた獣の様子についても。]

(246) 2014/10/13(Mon) 23時頃

【人】 理髪師 ザック

―― 大テント:ステージ裏 ――
[幕間に観客の前に立つ予定なのは経験の浅い道化方>>199のひとり。
最終公演でそのプログラムで寄り添う音は
ペギーのものだと聞いていたから。
クラウンメイクを選ばなかった彼女をも見届ける心算でいた。

ハッピーエンド。
此度の公演が観客の心にもたらすはずのもの。]

そんできっと、
団長にはなかったものだね。

[あんな寂しい死体。]

(247) 2014/10/13(Mon) 23時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 23時頃


【人】 理髪師 ザック

[音楽、照明。
メイクに衣装。
そのすべてが舞台足らしめるために使われる演出。

そのすべてが、
あのサーカステントじみた血濡れのシーツの内になかったもの。
一人きりの死体。サーカス・アーティストの名残もなく。
あれはさびしいな、とホワイトフェイス。
オーグストはいじけてる。あんな風には――]

(248) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[観客は背中から聞こえるバンドネオンに振り返るだろうか。
―――否、この時音楽は添え物。
目の前に繰り広げられる猛獣たちの振る舞いに
目も、心も奪われるに決まっている]

 此処が特等席 ……だよね?

[囁きを笑みにのせ、
後ろから、ステージ上から
テント全体を使って観客を包み込む]

(249) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

――― 倉庫 ―――

[小鳥の演目でピークに達して
幕間に、気を落ち着かせる、観客席の波から遠ざかる。
扉を開けて見えたのは、背中。]


 『フィリップ。』


[ばさりと、聞こえた羽根の音は
籠のなかで暴れるムスタング>>230のもので。
背に追い付くまでのタイムラグ。
しゅるりと、思い出したように、蛇が口を開けた。]

 ………… 置いて行くの。

[幕間から、一人、離れた姿に。
物語に生きる鳥にかけたのは、他愛がない。
抱いた子犬の陰にしたものを――― 除けば。]

(250) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[獅子はゆるりと王者の歩みで舞台を進み
 次の鞭を合図に、セットの階段を駆け上り
 しなやかにかろやかに跳んで
 遠く離れた向こう岸の台の上に着地した

 高さや距離を離れて繰り返すこと数回

 舞台の別の場所へ、男が行けば獅子は来る
 そこには、台座のついた輪が幾つか連なり置いてある
 まだ、火はつけられていないそのままで

 鞭の合図で獅子はそをいとも容易く潜りながら
 するりするりと駆け抜ける
 ここまでは、順調にことが運ぶのもいつも通り]

(251) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 理髪師 ザック

[>>246鈴の鳴く音もないままに
戻ってくるのは小猿か鳥か。
道化は思考を戻し視線を向け、ついで手を振った。

親指たてたハンドサイン。
垣間見ていた演技に向けての評価のみを送る。]


かっこ、よかったよ。
客席で見たいくらい。

[その他の事は、きっと他の人が答えてくれる。]

(252) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[トリノスの続ける言葉>>235に耳を傾けた後
 自分の返しはこうだった]

 まるで、人の意志を持ったような獣?

[食べるためではない殺生は
 野生の獣がするのは、ほとんど聞かない

 それをするのは、大抵人か人に使われてしまった獣

 自分は彼らの扱いには慣れてはいるが
 道具として使うことは、舞台の上でもそれは同じ
 猛獣使いは、あくまで猛獣を引き立てる役割

 あとは、彼らの跳びたい本能と
 その行く先を示し、出来るのを信じて導くだけ]

(253) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 じ ょ ー で き !
 アントニーくんよーやったわー。ドラねーちゃん、褒めたるぞー。

[戻ってきたアントニーに向け>>246、再び細い腕でガッツポーズ。
 スーザンとの最後の会話では、彼女の反応>>245はよくは見れてはいなかったものの、
 思いっきりちょっかい出しておいた>>234おかげか、負の感情も払拭している。
 ただ、その時はもう、カーテンコールも近い頃だっただろうか。
 それならば、客が外に出てしまう前に……]

 あぁ、やばい。あたしゃ引っ込まないと。

[公演後も、大テントは注目を浴びる。
 人形であるエフェドラは、その客にここから出て行く姿を見せるのは……変装しているとはいえ、抵抗がある。
 つい今しがた見た演目と、ガリガリの少年姿がリンクしてしまえば、物語は崩れてしまうから。
 人目のつかないテントに移動しようと、そそくさとその場を後にした]

(254) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[表から歓声がする。
 次のシナリオは何だったか。

 明かりを点けなかったから、倉庫は暗いまま。
 ランプを倒して火事騒ぎを起こした事も有るため
 基本的にそういうものには触れないようにと言われている。

 通路の奥からの僅かな光だけ]


[響く声>>250に、珍しくびくりと肩が震えた。
 闇を恐れるのは、人も鳥も、同じ。
 しかし、振り返る事は無かった。

 “フィリップ”
 その名は、物語の中には存在しない。

 フィリップ、が誰を指すのか、暫く認識出来なかった]

(255) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

  ―――置いていく?


[だから、反応したのは、その後の言葉について]

 声は、ジャニスのもの。
 正確には、ジャニスが誰かの真似をするもの。

 しかし彼には
 舞台に立たないジャニスを示す言葉は、なく]

(256) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[誰とも話をしていない時は、舞台を見る。
 アントニーの身軽さ、バランスの取り方、そして見栄え。
 ブランコに乗らずとも確立していると思うのに、
 さらに上を目指しているのかと思うと、少し怖い。

 真っ直ぐに上しか見なかったトリに、似ているから。]

(257) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[裏方は、華形を護るのが仕事だよ。]


[そう、己に告げた一代目は、犬に噛まれて調教師生命を絶たれた。

 "華形を護る為"

お守りと称されて手渡されたものが、手の内に在る。
団員は、華形は、裏方は、――…団長を。護らなければ。
受け継がれた想いは意図もたやすく、今朝、崩れ去った。]

 …………

[目の前にする、サーカス団の鳥は
常に物語に生きる、練習熱心な華形。護るべき存在。
本当に、鳥ならば――― 綻びが、歪みが、蛇が、心に囁く。]

(258) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[信じるか? と問われれば
 トリノスの必死な問いかけに、嘘は感じられず]

 いない、とは信じ切れない

[そういえば、>>210前の雇い主の死は
 迷宮入りしてしまったが
 似たような噂は聞いていたのを思い出す

 それから、老婆の死も]

(259) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

フィリップは、首を傾げてジャニスを見る。

2014/10/13(Mon) 23時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[明かりの点いた廊下に反して、倉庫は暗かった。

幕間と同じ。
目の前の影が"フィリップ"だと思ったのは、羽ばたきの音から。]

 『おまえは、フィリップではないのか。』

[倉庫奥の影>>255の、肩が震えた。

フィリップだと思っただけで―――…正体は別のなにかなのか。
彼が作り出した、会話の間に、思考が曇る。]

 ……… 羽音が聞こえたからさ。

[男の声も、自然、低くなって。]

 ……… フィリップでは、ないの。

[再度、尋ねる。]

(260) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 愛人 スージー

[アントニーが舞台から戻れば
尋ねる声>>246にぱちぱちと拍手と笑顔で答える。
高いジャンプ、浮遊感を思えば恐怖を抱きそうなものだけど
アントニーにはそれが感じられずむしろいきいきして見えた。]

 アントニーの演技、すごかった。

[他の声に混じりそんな感想を向ける。]

(261) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― 公演後、空気は未だ、熱を孕み ―

[全てのショーが終わり、観客が総立ちになる頃
奏者は頭上から姿を消し、地に降り立つ。
見送りの曲に哀しさ残る音はいらない。
華やかで、景気のいいやつでいこう。


「また、見にこようね」


無邪気な声が耳に届いた。
裏方は早くも片づけを始めている。
奏者は月を見上げ、首を傾げた]

(262) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

――大テントの外へ――

[少年の衣装に着替える暇はない。
 だから、舞台衣装>>60にコートを羽織ったまま、ぱたぱたと外に出る。

 外は、テントの中に比べれば、はるかに闇色が強くなる。
 音が静寂に近づく闇色の中を、とてとてと駆けながら、できる限り大テントから離れた場所を探っていく。

 走る最中に獣のような息使いが聞こえてきたような気がするのは。
 ブローリンの操る獅子の名残のためか>>253、やはりどこかがおかしくなっている>>193ためか。

 それとも――――――――]

(263) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 人に無い力を持った、獣?

 でもなんで。

[団長を狙うのだ。
 個人的になにか恨みを買うようなことがあるのかもしれないが、
 そこまでは詳しくないので解らなかった。

 ひそりと続けるのは、ブローリンの耳にだけ。]


 探したら、それを殺す?

[獣(けだもの)と同じ場所に降りるのだろうか。]

(264) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 靴磨き トニー

[ザックやエフェドラの賞賛が聞こえて、笑顔はより満面のものに変わった。
 褒められることにもやりがいを見いだせる幼さが、まだ心に根付いている。

 次は、フィリップと、トリノスとも跳べる。
 高みを目指している、と怖れを思われていることなんて、知る由もない。
 自分はただ跳ぶことが楽しく、そしてそれが一人でなければ、なおさら楽しいと思っているだけのことだ。]

(265) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

妄執の誓い エフェドラは、メモを貼った。

2014/10/13(Mon) 23時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[目の前の影が、首を傾げている。

差し込む僅かな光を頼りに、その輪郭を追った。
同時に、指先が伸びた。
――― その明かりに狙いを定めたのは、小さな、猟銃。]


 君は、誰。


[重ねた疑問は、物語の続きのようだった。

現実味を帯びない。僕が追い掛けて来た、彼は、誰。
いらえを待つ間。呼吸すらも、忘れて。]

(266) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[フィリップでは、ないのか>>260
 その問いには、迷わずに]


  俺は―――“青い鳥”だよ。


[サーカスを見に来た観客に
 幸せを届けられるような
 そんなフライヤーに、なりなさい。

 それは、誰の教えだったのか]


  ムスタングは、今日は機嫌が悪いんだ。


[羽音がした、に返す]

(267) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 俺も。

[居ないとは思えなかったし、思い出すと少し震えそうになる。
 今日の公演が終わっていて本当に良かった。

 思わず衣装ごと自分を抱きしめる。
 ブローリンには、思い出して怯えたように見えればいい。]


      ……こわい。

[小さい声で、ぽつりと落とす。]

(268) 2014/10/13(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[奏者は今日、何も口にしていない。
水を飲むことすらなく、公演を終えて今、
手のひらで冷たく乾いた芋を遊ばせている。

赤い星を縫いこんだスーツが月の光を反射する。
一人、また一人と大テントから出ていくのを見守り]

 どこ、だろうね

[ぽん、と高く跳ねさせた芋を受け止めて、
土汚れた皮のまま、大きく口をあけて齧り付いた]

(269) 2014/10/14(Tue) 00時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/10/14(Tue) 00時頃


【人】 採集人 ブローリン

[獅子が跳び、潜り抜けた輪に
 次々と松明から炎が灯されてゆく

 鞭を打つ

 そばに戻って来た獅子は
 ひとつぽつんと置かれた火の輪を
 難なく潜って、再び戻る

 鞭を打ち、火の輪の列を指し示すと
 獅子はそこまで駆けてゆき
 するりするりと、全てを潜って戻って来る

 男は鞭を鳴らしして礼をする

 拍手喝采を浴びている獅子はのんびりそれを見て
 男と共に、舞台から去って行く

 拍手がおさまる頃合いに、楽団の音楽が
 余韻を覚まさぬように響いていた*]

(270) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[呼び掛けた名前に対する反応と、異なって
――― 誰、と、問いかけに返る声は早かった。

覚えのある声だ。 フィリップ>>267の声である、筈だ。]

 青い鳥。

[調教師の口は、鸚鵡の口に。 繰り返す。]

 
 ……… 青い鳥の名前は、フィリップ?


[名前を告げない、倉庫の影に、重ねた。
定めた狙いを、避ける決定打を、貰えないので。]

(271) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[次は来る。
 細い月が傾いて、明日が来るのと同じように、いつも通りに次は来る。
 団長を失ったことの、本当の意味を、まだ知らない。

 例えば、その"次"はどこへ向かうのか――なんて、誰が知るんだろう。
 そんな安易なところにも思考が行かないのは、ステージの余韻で興奮しているから、だけじゃない。
 団長がいないなんて経験を、したことがなければ、想像もしたこと、なかったから。]

(272) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 妄執の誓い エフェドラ

 …………いる。聞こえる。

[どのくらい時間が経っただろう。
 聞こえる。少なくともエフェドラにはそう感じる。
 仮に違っていたとしても、フィリップの幻影をおった時>>193のように、自覚の症状は持っていない。
 聞こえるんだ。足音が。獣の荒い息使いが。
 足を止め、その場で荷物を解くと、中からフルーツナイフを取り出した]

 いるんでしょ!? きなよ。さぁ、こいよ!
 殺してやる。団長の仇。殺してやる。殺してやる!

[ガタガタと震えながらフルーツナイフを両手に構え、闇の中を凝視する。
 あぁ。もっと早く、サイモンから使い方を教えてもらうべきだった。
 それは、思ったところで何の意味もないはずのこと]

 こいよ! あんたを、殺してやるから――――!

[妄執を誓うマリオネットの声が、闇の中で木霊した*]

(273) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[明かりに浮かぶ、猟銃>>266

 サーカスの物語に、ハッピーエンドに、銃は無い。
 凶器もせめてナイフと鞭。
 それも、美しさを纏うもの。

 加害者の存在が消せる銃は、サーカスには不釣り合い]


  俺は、フライヤー。


[再度、繰り返した。

 向けられる銃口に、怯える事は無い。
 何故それが向けられているのか、分からない。
 それが何か、分からない]

(274) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ


[分かるのは。

 ハッピーエンドは、もう―――]
 

(275) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

  フィリップは、いないよ


[この物語の中に

 ただの人間の“フィリップ”は、要らない]

(276) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 採集人 ブローリン

 …見つけたら、先ず理由を聞くかな

[人には人の道理があるように
 彼らには彼らなりの道理もあるし理由もあろう]

 話して、分からなければ…
 止むを得ない

[それが誰であるかは分からない以上
 それ以上もいえないのが、もどかしかった

 >>268怖いと怯えるトリノスは
 何に怯えているのだろう?

 自分の死か? それとも、近しい者の死か?
 それとも──見えない獣の影か?]

(277) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 理髪師 ザック

[幕間が求める暗がりは、
本当に、幕間だけ求めるものか。

暗転を怖がることはない。
舞台演者ならだれもがそうだ。
暗闇は隠すもの。
全て包んで、数多の目から遠ざける。]

(278) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 そう、…… 悲しいことがあったから、かな。

[籠の中の鳥。

夜目の利く蛇は、その存在に気付いているのか
暗がりでも光りかねない黄色い目を、ぎょろ、と丸めていた。]

 フィリップだと、言ってよ。

[男の声は、いっそ、乞う声でもあった。

引鉄に掛けた冷たい指先が、震える。
――――… 貰えない。"フィリップ">>274は、貰えない。]

(279) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 


 何で。



 

(280) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 厭世家 サイモン

― 演目の時 ―

[光る。
 光る。
 銀色が、光る]

……、

[ステージ上での男は、ほとんど喋らないし、笑いもしない。観客ならば、この無口なナイフ投げの男が本当はとんだお喋りだなどと、思いもしないだろう。思ってみても、想像は難しいに違いない。
 無口に、無表情に、男は狙いを定める。
 凄惨な死。荒い感情。無数の波を押し留めながら]

[投げたナイフは、
 磔の団員の、喉元、手首、足首、
 すれすれに、突き刺さる]

(281) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[獣とのやりとりを、うまくこなせたかどうか。
 一番言葉を欲しかった調教師が、ここにはいない。
 下手から上手に来る間には見なかったから、袖を抜けて裏に行ったのだろうか。
 ルリも一緒なら、あの鮮やかな青は目につくだろう。
 探してみよう、と袖から裏口を覗くも、カーテンコールまではもう時間がない。

 終わった後にしよう。
 そのほうが、ゆっくり話もできるだろうと。]

(282) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[公演が終わり、観客が家路についた後。外は静寂、しかしテントの中では慌ただしく撤収作業が始まっていた。

今回の公演はトゥッティも多かったし、幕間の担当だったおかげで、ペギーはほとんど出ずっぱりだった。舞台裏の不穏な空気は察したものの、何が起こったのか、彼女にはよくわかっていない。誰かに尋ねるつもりもなかったし、訊いたところで理解はできないだろう。

ペギーはクラウンを探す。だいじょうぶでした。です。そう、伝えたかった。

きょろきょろと辺りを見回すペギーの背中を、誰かがぽん、と叩いた。コードの束を抱えた見習い道化。

「おつかれ。」

ペギーはニイ、と笑って、親指を立てた。]

(283) 2014/10/14(Tue) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

[声が聞こえた方に顔を向ける]

 悲しい、声だねぇ
 おなか減ってるのかな

[半分よりももっと少なくなってしまった芋を眺める。
あげようと、思っていたことを思い出した。

だって芋はいらない。
こんなんじゃ、腹も満たされないし、喉の渇きも癒されない。
嬉しくもないし、悲しくもない]

(284) 2014/10/14(Tue) 00時頃

フィリップは、ただ、首を傾げるばかり

2014/10/14(Tue) 00時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[メルヘンの夜の蚊帳が落ちる。


落としたのは、僕の目蓋で、指先で。
空中に舞うあの鳥が、居ないと言う、目の前の影に。]

 フィリップを返して、くれないか。

 ………… フライヤー。

[最後に口にした、声は、]

(285) 2014/10/14(Tue) 00時頃

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