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93 Once upon a time...
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[さすがに衣装のまま眠る事も出来ず 夜着に羽織るのは大きめのシャツ一枚。 立ち上がれば膝の少し上あたりまで裾がくるので ワンピース代わりに使うこともあり その姿でうろうろするのも当人はさして気にせず。 寧ろデコルテが隠れるあたりで衣装よりも露出が少ない。
毛布はその場に置いて 手櫛で髪を軽く整えれば 眠る間に掬われた一房も他と紛れてしまう。]
また何かあったのかしら。 見に行こうと思うんだけど――… トリノスは如何する?
[首を傾げてトリノスに声を掛け ゆらと立ち上がれば裾からは白くしなやかな脚が覗く。]
(97) 2014/10/14(Tue) 23時半頃
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[沈黙の後の応え>>101にへなりと眉を下げる。]
……やっぱり。 じゃあ今度は、一緒に。
[考えていた事を短い言葉で告げる。 促しにこくんと頷くけれど、 トリノスからの提案にきょとと瞬き]
……? このままじゃ寒いかしら。 ん、わかった。 じゃあ、先に行ってて。 私は、着替えていくから。
[理由を肌寒さに繋げて了承の頷きを向けた。]
(105) 2014/10/14(Tue) 23時半頃
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…に…られてしまうよ…
…の…みは…なかなか…ちないから…さ…
…
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[トリノスの言うように涼しい朝。 髪撫でて整えテントを出る彼を見送り 服の入った籠の中から黒のスリムなボトムスを引っ張り出した。 薄いシャツも寒いかと少し厚手のものに着替えてから テントを出てみれば、待っていてくれたトリノスの姿を見つけ]
おまたせ。
[と、声を掛けて横から彼の顔を覗く。]
(109) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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…で…
…むことも…ない…
…ただ…よくよく…すれば…ることだ…
…いを…していなければ…と…のない…が…
…の…なのだから
…をするような…をしては…だって…
…
…りたかった…のにね…
…
…ごめん…ね…
…
…ありがとう…
…
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[トリノスの指さす方向に視線を向ける。 また、の言葉に胸がざわめくを感じた。]
行ってみる。
[こくんと頷き彼にその意思を伝えて ざわめきに誘われるように倉庫へと足を向けた。]
(114) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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―― 倉庫 ――
[既視感を感じながらもそれに気付かぬふりをして ひととひとの合間からその中を覗いた。
ああ、と思う。 同じ、と続く思考。
団長のテントでもこんな噎せ返るような血の匂いがした。
けれどあの時とは違い 血に塗れるはひとりきりではなく。 掛けられたコートと上着から覗く髪に手足は]
――――……っ。
[何処かで覚悟していたはずなのに 音にならない悲鳴が喉から漏れる。]
(115) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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…に…ぎったのは…に…に…いた…の…
…でなければなにを…れるのかと
…の…の…い…けに…えるよりも…しそうで…
…こう…
…
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[フィリップとジャニスの亡骸は腹を裂かれ 必要以上に食い散らかされた無残なものだが 掛けられたものを捲らねばそれは知れぬか。 惨劇の場には極彩色の羽根が血色に染まる。 撫でた嘴の、その羽根の感触を思い出すか指先が小さく震える。
トリノスの声>>118にピクと肩が揺れる。 彼に返せる答えがあろうはずもなく 彼の顔を見て、それから目を伏せ緩く首を左右に振る。]
――…これも、人狼が、やったのかな。 また、誰かが、こんな風に……
[襲われる可能性。 この惨劇が続く可能性を考えれば うしなうことへの恐怖を強く感じ声は細く弱くなる。]
(120) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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……分からない。 お伽噺の人狼は、昼間はひとの姿をしている、って 昔、読み聞かせて貰ったけど メルヘンにいる人狼も、そう、なのかな。
[不安からぽつぽつと言葉零すうち 伏せた視線の先に、きつく握られるトリノスの手>>125が見える。]
――…トリノス。
[一歩、近付き、握り締められた彼の手に、女は己の手を伸ばし]
(126) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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……そうね。 挿絵にあったような人狼の姿を見たって話も聞かないし。
[同意するように頷いてトリノスの手>>138を 両の手で包むようにして胸元へと引き寄せる仕草。]
そんなに力を込めたら、痛いでしょ?
[緩めて、と淡く囁くように言い添えた。]
(136) 2014/10/15(Wed) 01時半頃
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――…分からない。
[トリノスの手が緩めば安堵するも 掌に滲むものを認めれば柳眉を寄せて]
謝ることないのに。
[いこう、と促しが聞こえ頷いて 包むようにあった両の手を緩め彼の手を自由にし]
……?
[何か言いたげな気配を感じるような気がして ゆるく首を傾げトリノスを見遣りながら そこから離れようと歩み出す。]
(144) 2014/10/15(Wed) 02時半頃
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[現場を見るに人狼は餓えているように思えた。]
――…人狼にたべられるのはイヤだけど トリノスになら、たべられてもいいかしら。
[彼がそうでないと判じられた事知らぬまま 冗談とも本気ともつかぬいつも通りの調子で呟く。]
それなら、きっと、こわくないだろうから。
[そう思える感情に意識向けぬまま、小さく零す。**]
(145) 2014/10/15(Wed) 02時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 02時半頃
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[赤く染まる倉庫でフィリップとジャニスの冥福を祈る仕草。 幼い頃、母に連れられ行った教会でみたそれは おぼろげにしか思い出せないから作法通りに出来ているかは怪しい。]
……変?
[トリノスの言葉>>146に不思議そうに首を傾げる。]
私には、ちっとも変には見えないけど。
[まじまじと彼を見詰めてそのような事を言い。 食べる気はしない、と聞こえればはたと瞬き]
――…別の意味でも? それなら少し傷ついちゃうな。
[少しだけ俯いて表情を隠しいつものトーンで呟いた。]
(158) 2014/10/15(Wed) 11時半頃
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[問い掛ける声に顔を上げる。 予定を聞けば考える風な間を置いて]
感覚が鈍らないように練習はしておこうかと思ってる。 あとは――…ジリヤのところに行って衣装合わせ、と……
[共演者であるトリをうしない、 先日共演に至ったばかりの“青い鳥”>>267もうしなわれ トリノスの心を思えば離れ難い思いに駆られる。 歩みながら話すうち倉庫も血の匂いも遠退いて 少しだけ息苦しさは消える頃]
…………やっぱり、トリノスと同じにしようかな。
[彼が疑惑を懐いたとは知らぬまま心が揺れる。**]
(159) 2014/10/15(Wed) 11時半頃
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[呼びかける声がして、 女はトリノスから視線を外しそちらを振り返る。 其処に居たのは指導役たる隻眼の男。 用件は小道具である鞭の所在を問うものだった。]
ああ、それなら――…
[置いてある場所は身体休める為のテント。 場所を伝え仕舞っておいてもらう事も出来るけれど 先ほどトリノスにらしからぬ事を言ってしまった羞恥もあり]
私が片付けておくから。
[と、指導役へとこたえてから トリノスへと向き直り]
……また、ね。
[ひらりと小さく胸元で手を振り、ぱたぱたとその場を離れた。]
(163) 2014/10/15(Wed) 15時頃
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[テントに置いていた鞭を手に取り、 それから先日の公演で着た衣装を腕に抱えて まずは衣装テントにいるジリヤのもとへと向かった。 次の公演までの準備期間に次の衣装を調整するは スーザンにとって必要なこと。
けれど、団長が無残な姿となり フィリップやジャニスまでも犠牲となってしまった今、 サーカス団『メルヘン』はこれから如何なってしまうのだろう。
夜が来て、朝が来て、また悪夢が繰り返されたらと考えれば どうしようもない不安と恐怖を感じてしまう。
表情が翳る。 ふる、と首を振りその感情を振り払うようにして スーザンは声を掛け衣装テントへと入っていった。]
(165) 2014/10/15(Wed) 16時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 16時頃
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― 衣装テント ―
[衣装係である彼女の周りにはキラキラ宝石のような輝き詰め込まれた小瓶。 ジリヤの作り出す衣装は綺麗でメルヘンを彩る大事なもののひとつ。 女は彼女にこれまで来ていた衣装を預け、 次の舞台の為の衣装について相談をもちかける。 といってもデザインはほぼ彼女に任せきり。 彼女のセンスを信用すればこその選択。 布で仕切られたテントの奥で、上着を脱いで暫し採寸の時間。**]
(167) 2014/10/15(Wed) 17時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 17時半頃
にして…れた…
…みすらも…い…
…え…りそうな…が…に…く…もなく…
の…く…は
…まだ…わっていなかった…
…の…から
…の…まで…
…それが…で…む…
…ち…とされた…の…は
…やかな…みのまま…に…まる…
…それは…の…であったから…
…の…で…んだから…
…せの…い…は…を…ち…ない…
…の…む…
…が…れ…んだ…は…を…う…
…も…も
…での…を…り…す…
…そこに…るのは…ち…された…
…に…が…たとしても…
…い…は…も…えない…
…ただ…せを…ぶ…に…び…けるだけ…
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 21時半頃
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― 衣装テント ―
[採寸は滞りなく終わる。 サイズが変わったのも自覚のあった一カ所だけ。 シャツを羽織りなおして布と背の間に挟まる髪を掻きあげ後ろに流す。 女はジリヤをちらと見遣りゆるく首を傾げた。]
――…ね。 人狼の噂、きいてる? ……こわい、よね。 二人で居ても襲われる時は襲われちゃうみたい、だし。 お仕事するならなるべく人の多いところで、して。 私は、ジリヤが襲われたらと思うとこわい。
だから、ね。
[そんなお願いをぽつと告げた。]
(180) 2014/10/15(Wed) 22時頃
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――――……。
[あなたがいなくなったらかなしい。 わたしがいなくなったらかなしんでくれる?
そんな言葉がちらつく。 いつだれが居なくなるかわからない 悪夢のようなメルヘンがじわと侵食するよう。 けれど浮かんだ言葉は声にはならない。 言っても不安にさせてしまうだけ。 それならば自分の中にしまっておけばいい。 それが自分の在り方と思っていた。 なのに、あのひとの前ではペースを乱されてしまう。]
(182) 2014/10/15(Wed) 22時頃
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[名を呼ぶ声にはっとする。]
ううん、なんでもないの。 それだけ――…
[ゆるゆると首を振りジリヤに声を返し 女は採寸の間置いていた鞭を取りゆらと立ち上がる。]
おねがいね。
[別れ際そんな言葉を残して衣装テントを出る。]
(184) 2014/10/15(Wed) 22時半頃
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[しなやかな革紐の鞭は武器というにはお粗末で 一瞬で致命傷を与えられる刃物のような使い方は出来ない。 怯ませて逃げるだけ。 もしくは、不意打ちで後ろからなら勝算もあるかもしれない。]
――…いやね。 メルヘンと戦う事なんて考えてる。
[これまでずっと逃げてきた。 父親からも逃げて向き合う強さもなくて。]
本当に、――…らしくない。
[戦えば守れるかもしれない、なんて。 傍に居てくれたあのひとを守りたい、なんて。 守られて失うことより 守って失わせることを望むはエゴと知れるのに。]
(207) 2014/10/15(Wed) 23時半頃
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