95 Twilight Carnival
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─ 青の間 ─ ズボンはッ! ズボンはどこ行っちまったんだヨ! 誰でも良いから早く見つけて来やがれ…
『はい、これ。 お城の近くに落ちてたよ。』
[その時。人だかりの中から畳んだ服が差し出される。 確認すると、間違いなく自分が履いていたズボンだ。]
あーッ ミーのズボン!! と、とっととよこせヨーッ!!
[すかさず引ったくると、いそいそと物陰で履く 。 ……ベルトがないので、油断するとずり落ちそうだ。]
フヒー、これで一安心……
(2) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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ヒィッ!? オ、オマエ達! なななぜ此処に!?
[ズボンを持ってきた人影を見て、飛び上がった。 男にとって見覚えのありすぎる、操り人形とコオロギ… 自分が閉じ込めた筈の主人公達が、立っていたのだ!]
「さっきはよくもやってくれたな!!」
『ヤニクとマユミが助けに来てくれたんだ。』
そんな! ……どど、どうやって出たんだヨ!? 鍵はちゃんとミーが持って……
ンン? おかしいネ? 確かにこの中に……
[団長は、あわてて上着のポケットをまさぐった。 だが、入れておいた筈の鍵が無くなっている。]
(3) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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『さあ団長…! もう同じ手には引っ掛からないぞ。 お、おとなしく、イアンを人間に戻すんだ!』
[ジョージが、珍しく団長に食って掛かった。 普段ならイアンやドロシーに頼りきりなのに…だ。]
イーーーヒッヒッヒ!!
だーれがお前の言うことなんか聞くかヨ! ろくに戦えない弱虫のクセに、生意気ネー!
[団長はやはり、ジョージの言葉を笑い飛ばした。 そのまま踵を返し、その場から立ち去ろうと。
…………だが。]
(4) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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フギャッ!?
[突然、団長が地面に顔面を打ち付けて倒れた。 振り返れば、ジョージが手を突き出し立っている。
彼の左手、それぞれの指先から操り糸が伸びて、 団長の手足と身体をぐるぐる巻きに縛っていた。]
『に……にに、逃がすもんか………
ぼ、ぼくだって…… …………ぼくだって、 やっぱり、負けっぱなしは嫌だから……!』
[声は震えているが、視線は団長から逸らさない。 ……丁度、原作の映画を彷彿とさせるような光景だ。]
(5) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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ヒギッ! は、離せェ! ! イ、イダダダダダ 背中が………
[団長は、何とか巻き付く糸を解こうと足掻くが、 暴れた瞬間、また背中に激痛が走ってうずくまる。 どうやら、あの戦闘で筋を違えてしまったようだ。 ジョージの肩の上から、イアンが団長をからかう。]
「往生際が悪いなヨアヒム。 ………暴れると、またパンツが見えるぞ?」
う、うううううるさいネーーッ!!
こっちにも悪役の意地ってもんがあんだヨ! そ、そう簡単に渡してなるものかヨ……
[それでも団長は、縛られたまま頑として拒み続ける。]
(6) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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「……………そうか。 ……そうかそうか。
どうしても嫌ってんなら、俺にも考えがあるぜ? 記事にできるネタは、色々と仕入れてあるんでな。」
[イアンが、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。 ひょいっと団長の肩に跳び移ると、小声で耳打ちする。]
「…例えば、団長が夜中に着せ変えて愛でてるクマ」
ギャーーーッ! 分かった!渡す!渡す!! 渡すからそれ以上言うんじゃないヨーー!!
[その言葉を聞いた瞬間、団長の顔がみるみる赤くなる。 ジョージが、彼の腕を縛っていた糸を解いてやると、 あわてて懐から青い薬の入った小瓶を取り出し、 イアンに向かって、無造作に投げてよこした。]
(7) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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『良かったねイアン、お薬もらえたんだね?』
「まあな。お前が縛っといてくれたお陰だよ。
あとは、記者をナメると痛い目見るってことさ。 …………な? 団長。」
ギギ……… この虫っけらめ……いつか潰してやるヨ……
[団長は、薬の小瓶を抱えてしたり顔のイアンを、 それこそ「苦虫を噛み潰したような表情」で睨むと、 すごすごと、その場から退散していったのだった…**]
(8) 2G 2014/11/12(Wed) 23時頃
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─ 万聖節 : 青の間 イアンの取材メモ 別冊 ─
「ええええぇぇーーーーーーーっ!? じゃ、女神様、アレ全部知ってたんですか?」
[ 声が大きい、とドロシーは口に人差指を当てる。 見れば、向こうの方でジョージが菓子をつまんでいた。
「うふふ♪」じゃない。笑い事じゃないぞ、お前ら。 どうりで、二人共いつまでたっても助けに来ない訳だ… 団長にゴーを出したのは、ドロシーだったんだからな!]
(54) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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[青の間で、団長から薬瓶を取り返した、少し後の話。 漸く人間に戻れた俺は、女神と爺さんに声を掛けられた。 そこで彼女達に告げられた「種明かし」に唖然として…]
「そっ そんな大事な話、なんで爺さんには教えて、 俺には ひとっ言も教えてくれなかったんです? いきなり閉じ込められて大変だったんですよ!?」
[どうやら、よく傍にいる俺が一緒に巻き込まれた方が、 リアリティ溢れるハプニングになって良いのだとか。 ………そ、そんな……、無茶ぶりが過ぎるぞ………。]
(55) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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[まあそう怒らずに…、とティモシーが話を続ける。]
「ん、脱出の手助け……? 二人が?
……………………あっ
……まさか、南京錠の鍵!」
[……なるほど、そういう事だったのか。 団長が持っていた筈の鍵が、部屋に掛かっていたのは、 ドロシーが魔法で鍵を移動させたからだったんだ。
それだけではない。俺達がサーカスから逃げて来る時、 追っ手の仮面達に一度も連れ戻されなかったのは、 陰でティモシーの爺さんが撃退していたかららしい。]
(56) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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[ドロシー曰く、「捕まえても構わない」とは言ったが、 「監禁したまま出すな」とは言っていないのだそうだ。
……うん。 まあ、実際ウソはついていないし、 こっそり助けてくれたのは、すごく有り難いんだが。 映画の中で「正直」をウリにしている女神様が、 堂々とそれを言っちまうのはどうかと思うんだ……
設定では、アイツの家は森の湖のほとりにあって、 嘘を付いた樵たちから没収した鉄の斧やら鋸やらが、 棚に並べてコレクションしてあるんだぞ……?]
(57) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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「…………、ああ、でもそれは確かに。 なんだかんだ、あの監禁事件のお陰で、 ジョージにも目標ができたみたいだし……
……って、え?
もしかして女神様、最初からそれを見越して?」
[ドロシーは微笑んで、さあ? と首を傾げてみせた。]
(58) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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[……未来を見る彼女は、きっと知っていたに違いない。 あの時のジョージには、何が足りなかったのかを。 そして、彼がそれを取り戻すには何が必要だったかを。
アトラクション名通りの、トラブル続きの一夜だったが、 今回の騒動も、悪い事ばかりではなかったという訳だ。]
「…………フ、そうですね。 来年の万聖節を楽しみにしていましょうか。 なんとなく、良い結果が出そうな気がしますよ。」
[そう言って俺達は笑い合い、菓子を手にキャスト達と 談笑しているジョージの姿を、遠巻きに眺めていた**]
(59) 2G 2014/11/15(Sat) 07時頃
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― 翌年 : 万聖節の夜 ホーカス・ポーカス・カースドサーカス ―
『ええっと…… あの…、それじゃあ、団長。 アトラクションの方は、よろしくね……』
おい、このミーを誰だと思ってるのかネ? いちいち指図しないでも分かってるヨ!
[手持ちの通信機から聞こえてくる気弱な声に、 団長は、いかにも機嫌が悪そうな態度で応答した。]
今年も「演目」の準備は万端に整えてある。 ヒヒッ どんな悲鳴が聞けるか楽しみで堪らんヨ!
『うっ… こ、こ、こっちだって……!
ぼくだって、しっかり準備してきたよ? ……今年はもう、逃げたりしたくないから……』
(90) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[団長は、怯えながらも少しずつ自分に対抗心を 燃やしだしたらしいジョージに、溜息をついて。]
………フンッ 何を今更!
……たとえ弱虫だろうが何だろうがネ、 うちの主人公は、オマエ1人しか居ないんだ。
アトラクションの代表として出るからには、 本気出して貰わねーとこっちも困るんだヨ!
精々足掻いて来たまえヨ。もし怖気づいたら、 いつでも乗っ取ってやるから覚悟しておくんだネ!
[ばつが悪そうにそう言うと、通信機の電源を切った。]
(91) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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………! フヒヒッ おやおや。 どうやら…お客サマのご到着かネ?
[サーカスの幕の合間から覗ける、テントの裏手。 美術品の入った木箱や、動物を入れておく檻、 おびただしいサーカス道具の中に、団長は立っていた。
人形との通信を終え、木箱の一つに通信機を置くと、 早速、キャストを出迎える準備にとりかかる。]
ヒィッ!? ………な、なんだ、セットかヨ。
[途中、床にこぼれたお手玉を踏んづけてしまったが、 それらは転がる気配を見せず、間一髪踏みとどまる。 どうやらこの玉、床に貼りついたオブジェらしい。]
ん? この形…… …気のせいかネ。
[なにやらこの配置、既視感を覚えるのだが…?]
(92) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[仮面を被り、鞭を携えて大テントの中に入れば。 目当ての「客」を見つけ、ニヤリと意地悪く笑った。]
さあ、Ladies and Gentlemen ! 今宵限りの「呪われサーカス」へようこそ!
…この万聖節に、よくまあノコノコと来やがったネ? このまま無事で帰れると思ったら大間違いだヨ! ヒヒヒヒヒーーーーッ ヒヒーーー!!
[団長が、喧しい笑い声と共に鞭を一振りすれば、 浮き上がった仮面達が、一斉にジャグラーの姿をとった。 その手には、両端に火のついた松明が握られていて…]
このイービルマスク3世の恐怖の魔術…… 骨の髄まで存分に味わうが良い! ヒッヒヒーーッ!やっちまえーーー!!
[団長の被る仮面が、紫の閃光にギラリと輝いた。]
(93) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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― 翌年 : 万聖節の夜 テライド・ゴーストナイト ―
[ちょうど団長に通信機を切られた頃には、 少年は、毎年恒例の「あの館」の前にやって来ていた。]
『チャールズさん。Trick or Treat! お菓子、今年はちゃんと貰いに来たよ。』
[嬉しそうにそう笑って、手を差し出すと、 貰えたのはいつものカボチャのお菓子。>>0:94]
『ありがとう。 これ、すっごく美味しいんだよね。』
[>>1:229 飴でできた皮に、中にはカボチャの餡… 戦う気なんて失せてしまいそうな、優しい甘さ。]
(94) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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『…………でも。 ごめんねチャールズさん。 ぼく、今年はこれで降参するのはもうやめたんだ。』
[普段はその場で食べてしまうその菓子を、 今日は、そっと手持ちの鞄にしまい込んだ。]
『去年あんな事があって、ヤニクやマユミに助けられて… それで思ったんだ。あんな風に強くなりたいって。』
[代わりに鞄から取り出したのは、虹色の羽。 それは、少年の手の中で一振りの剣に変わる。]
『……だから。そ、その…… チャールズさん、今年は一緒に「遊ぼう」よ。』
[絞り出すようにそう言うと、少しだけはにかんだ**]
(95) 2G 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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