108 Persona外典−影の海・月の影−
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―祟神神社―
[律の絶望が知りたくて、 今日もあかりは祟神神社に向かい、夕焼けを見つめる。
あまりにも鮮やかな茜色の落日に、 幼馴染と断絶してしまったあの夕暮れが重なって、 傷跡が引きつれるように痛んだ]
(75) ひびの 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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[――なあ、俺がこうなったのは、一体誰のせいなんだろうな。 ――――雛宮律は産まれなくてよかった存在だったんだ。
あの日の律の言葉が蘇る。 それは影と化した律が幼馴染を苦しめるために紡いだ言葉。
けれど、今日もあかりは、 心を切り裂いた刃のような言葉と向かい合う。 最後の赤い満月の日に死に損ねてから、 望むことは律の絶望を理解することだけ。
そのためなら、どれほど心が血を流そうと、 その結果、心が壊れてしまっても構わなかった]
(76) ひびの 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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[それでも、あかりには律の絶望が理解できない。
――いや、できるはずがないのだ。 絶望に至る真実を、彼はあかりにだけは、 隠し通そうとしたのだから]
……律っちゃんが何考えてたのか、 全然わかんないよ。
[零れ落ちそうになる涙をこらえ、空を見上げる。
時は既に黄昏。 もうすぐ夜が訪れて、 幼馴染を想うよすがも消えるのだろう]
――……。
[不意に、名を呼ぶ声が聞こえたような気がした>>69]
(80) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[最初に聞こえたのは、微かな震えるような声音。 二度目のそれは穏やかな、 けれど、声が届かないことを知るような、諦めの色の滲んだ声] ……律っちゃん? [あかりは振り返り、 恐れるように大切な人の名をそっと口に乗せた。
だが、大切な人はもういない。 どんなに焦がれて、その名を呼んでも、 応えてなどくれないと知っているはずなのに]
(88) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[瞳が震えて、零すまいとしていた涙が一滴、零れ落ちれば、 もう、流れる涙を止めるこどできなかった]
律っちゃん、……律っちゃん。
[全身の力が抜けて、 立っていることが出来ずにしゃがみ込み、 消え入りそうな声で、幼馴染の名を呼び続けた*]
(89) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[>>95 しゃがみこんだ頭の上から聞こえてくるのは、 独り逝ってしまった幼馴染の言葉。 彼を求めるあまり、気が触れてしまったのだろうか。 けれど耳朶に落ちる声は、聞き間違えようのない雛宮律の声。
その姿を確かめようと、顔を上げようとするが、 変わり果ててしまった姿を見るなと――そんな切実な律の願いにあかりは俯いたまま、言葉を紡ぐ]
どんな姿をしてたって、 律っちゃんは律っちゃんだよ。
……帰って来て、くれたんだよね? もう、どこにも、行かないよね?
[丸まった背に伸びる手の気配を感じて、期待と不安が涙声に滲んだ]
(101) ひびの 2015/02/28(Sat) 01時頃
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……あやまらないで。 律っちゃんが戻ってきてくれただけで、もう、充分だよ。
[>>96 ごめん、と口にする律に何度もかぶりを振る]
ほんとのことなんか、いらない。 だから――
[『お前には知られたくなかった』と言う、 その真実を聞いてしまったら、 もう律はいなくなってしまうような予感がしたのだ。
落ち行く陽の気紛れに照らされ、 長く伸びたあかりの影が、捩れた律の影に触れた*]
(104) ひびの 2015/02/28(Sat) 01時頃
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……いいよ。 私を傷つけて、律っちゃんの気が少しでも晴れるなら、 それで構わない。 傷つけてくれていいよ。 私なら、幾らだって血を流してあげるから。
[あのシャドウも間違いなく律だと言うのなら、 どんなに心をぼろぼろに傷つけられたとしても、 受け入れることが出来るのに]
でも、そうじゃないんだよね? だから、……会いに来てくれたんだよね? [それなら――あかりは心を決める]
(120) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時頃
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律っちゃん、……ごめんね。
[顔を上げ、律と――律だった影と向き合う。 それがどんな姿であったとしても、 あかりの瞳に映るのは、大切な幼馴染の姿。
いつかの夕焼けの日とは逆に、あかりは律の手を掴む。 もう逃がさないように、離れないように。
容をシャドウの海に沈めたままの彼に、 触れることが叶わなかったとしても、構うものか。
そのまま抱きしめて、共にあるという意志を――体温と鼓動を伝える。 あかりがどれだけ律のことを想っているか、知って欲しいから]
(125) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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『帰れるかわからない』
[>>110 律がそう言うのなら、 こちらから連れ戻しに行けばいい。 彼がどんな容に変わり果ててしまっていても、怖くはなかった。 再び失うことに比べれば、何も恐れる必要などないのだから。
既に絶望は知っている。 ――後は、取り戻すだけだ**]
(127) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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[二人を虚無の海へ沈めようと、生暖かい影が纏わりつく。 抱きしめたこの手を離してしまったら、律を永遠に失ってしまう]
違うっ、 巻き込むかどうとか言わないで! これは私の意志なんだ! [語り掛ける声音。そっと頬をなぞる指先。 律の絶望の一端に触れる。 幼馴染を取り戻そうとするあかりの行為は、 ただ彼の絶望を深め、苦しめるだけなのかも知れない。
――それでも]
私は律っちゃんがいなくなるのが辛いよ。 ……どうしても、帰れないって言うなら、私も帰らない! [もう、失いたくはないから。 このまま、共に静かな闇の底へと堕ちていこう]
……みんなが律っちゃんを赦さなくったって、そんなのどうでもいい! 私の傍にいてよ!!
(136) ひびの 2015/03/01(Sun) 00時頃
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[そのとき、白い光が滴り落ち、 律の心の海から迷い子たる二人を導くように、 闇を照らす神鳥が生まれ出る]
やだ、……やだよ。 絶対に離さない。
[言葉を詰まらせる律の胸に顔を押し当てる。
絶望を抱えたままの律を、 独り影の海に置き去りするなんて、 そんな終わり方を認めるわけにはいかない*]
(137) ひびの 2015/03/01(Sun) 00時半頃
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[一方的に想いを押し付けて、 律を苦しめているという自覚はある。
けれど背中に腕を回されて、 律自身の意志で二人の距離が零になるなら、 それは何よりも望むべきこと。
――大事なんだ、 囁く言葉一つ耳に落ちれば、胸に寄せた顔を上げる。 光目指し闇を泳ぐ律の貌は見えない。
その言葉がどれほどの想いで口から零れたか、 あかりには分かるから]
……うん。 嬉しいよ。
[魂の在り処さえ一つにしたいと、 あかりもまた、縋るように身を寄せる]
(144) ひびの 2015/03/01(Sun) 01時半頃
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[頑固だな――と、呆れたような律の言葉。 自己中心的であることを重ねて指摘されれば] そうだよ、だから諦めて私のものになってよ。 律っちゃんが良い。 ……律っちゃんじゃなきゃ、だめなんだ。
[寄る辺無き――けれど二人が帰るべきはずの世界に泳ぎ着き、 波打ち際で笑う律に、あかりも笑って見せる。
お前のこと好きって奴もいたな、なんて言葉には、 思い当たる節がないから、きょとんとした表情を浮かべるのだが]
(145) ひびの 2015/03/01(Sun) 02時頃
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え、……なん、で。
[ゆっくりと存在を薄れさせていく幼馴染を見て、 あかりの笑顔が凍りつく。
シャドウの海は泳ぎきったはず。 もう、二人の邪魔をするものだっていないはず。 それなのに、――どうして?
大切な人を失うことを恐れ、 その体を掻き抱こうと手を伸ばす*]
(146) ひびの 2015/03/01(Sun) 02時頃
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[投げかけられた言葉の意味を咀嚼するよりも早く、 伸ばした手に絡められる指。
その意味を理解して、あかりは目を瞠る。 胸の高鳴りが押さえられない。 視界が滲み、気が付けば頬を涙が伝っていた]
……うん、帰ろう。 私たちのいるべき場所に。
[離さない――律の言葉に応えるように、 あかりからも、そっと指を絡める。
二人ならきっと、絶望も乗り越えていけるはずだ。 だから現実の世界で待つ過酷も、今はもう怖くはなかった*]
(148) ひびの 2015/03/01(Sun) 03時頃
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[花河あかりには、もう正義など存在しない。
あれほど人間の欲と愚かさを憎んでいたというのに、 絶望の果て、雛宮律をシャドウの海から連れ戻してしまったのだから。
あかりの絶望が律の人生を枉げてしまった。 彼が生ある限り自分の罪と向き合い、 苦しみ続けることが分かっていても。 大切な人が傍にいてくれることが、ただ嬉しかった。
いつの日にか、あかりにも、 犯した罪に相応しい罰が与えられるのだろう。
――けれど、全てを失い独り生きる絶望に比べれば、 怖いものなど、ない]
(168) ひびの 2015/03/01(Sun) 22時半頃
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[正しくありたいと、そんなつもりはなくても、 身についた生き方は変えられないのだろう。 優等生で在り続けたし、世話焼きの性分も変わらない。
春近くの或る日、図書館に足を運び、 児童福祉関係の書籍が並ぶ一角へと向かう。 大学を卒業したら公務員になって、 自分と同じ境遇の子供たちの力になりたいと、 考えるようになったのだ。
カウンターに視線を向けるが真弓の姿はない。 四度目の満月の夜に断絶してから、彼女の姿は見ていない]
――……。
[真弓はあのままシャドウの海に沈んでしまったのだろうか。 それが彼女にとって本当に不幸なことなのか、 結局あかりには分からないままで、ただ寂しそうに視線を伏せた*]
(169) ひびの 2015/03/01(Sun) 22時半頃
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―桜屋― [桜屋で行われた快気祝いの場に律はいなかった。 ペルソナ使いたちと共に、事態の終結を喜び合う立場ではないからだ。
律が帰還したき、仲間達はどのような顔をしただろうか。 麻夜や馨一たちには、あかりの意志で幼馴染を連れ戻したとだけ告げて、彼らの判断に口出しはしなかった]
……そろそろ、私、帰るね。 また、学校で。 [律が迎えに来る頃合を見て、店の外に出る。 日は暮れて、春は近いというのに夜風はまだ冷たい。 あかりは小さく身を震わせるが]
律っちゃん!
[向こうから歩いてくる幼馴染に気付くと、あかりは息を弾ませながら、駆け出した。
――長かった夜は終わり、朝が訪れる**]
(179) ひびの 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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もう、桜が咲き始めたんだね。 来週には見頃かなあ。
[律と並んで歩く帰り道。 見せられた桜の写メに、あかりは表情を輝かせる]
……ねえ、花見に行こうよ。 お弁当つくるからさ、何でも食べたいものリクエストして。
それでね――
[大切な人が隣りにいて、過ごす穏やかな日々。 ささやかな、けれど掛け替えのない日々を抱きしめて、 あかりは歩いていく。
綻びはじめた薄紅色の蕾。 冬を越えやがて咲く花のように、きっと二人の未来も――**]
(209) ひびの 2015/03/02(Mon) 02時頃
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アカリは、含羞むように微笑んで、律の手を取るだろう。
ひびの 2015/03/02(Mon) 02時頃
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