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52 【突発ゆる薔薇RP村】失恋居酒屋de大反省会
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もっとセシルくんの事を知りたいのです。 だから何でも…
[>>2:129何を話せば、という問いかけにそう答えたが、続く言葉に息を飲み。 自分よりも若い彼のこれまでに一体どんな事があったというのだろう。 けれど、そのまま心を閉ざして生きていくのはきっと、]
私は聞きたいと思います。
――その話を聞くのに、私は値しますか?
[彼から視線を離さずにそう聞いた。 自分は立ち入っていいのか、と。**]
(0) 蒼生 2014/01/31(Fri) 11時半頃
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―はい、いけませんか?
[>>1相手の事をよく知るには、言葉を交わす事が必要だと男は思っている。 何でもない世間話からでも、その人となりが知れるもの。 よく知りたいと思う気持ちの根本は、男自身にもまだ分かっていないのだが。]
……。
‘お人よし’、は言われた事がありますねぇ…。
[その二つの選択肢は共にあまり良くない意味のように聞こえるが、苦笑しながら応じる。]
(3) 蒼生 2014/02/01(Sat) 00時半頃
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[>>2話を聞いて自分がどう思うか。 話をする程度には許して貰えていると考えていいものなのか。 男は表情を引き締めて首肯する。]
…分かりました。
[場所を移す事になれば男も周囲を見回して]
あそこはどうですか?
[言いながら指差したのは、個室とは反対側にあるボックス席。 机を挟んで二つのソファーが置かれ、壁と反対の部分には縦長のパーテーションが立てられている為、半個室のようになっている。 広さ的には四人席くらいだろうか。]
(4) 蒼生 2014/02/01(Sat) 00時半頃
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[>>5二人、ボックス席へと向かう事となった。 その際にライジ達と目が合えば、軽く会釈をしただろう。 ソファーの前で逡巡するセシルに気付くが、その理由には思い至らずに見守っていたか。 >>6顔を曇らせた後に席の座り方について問われれ、]
…? えぇ、構いませんよ。
[話をするのに対面では緊張するのだろうかと思い、男は頷いてみせ。 どちらが先に座っただろうか。 向かいのソファーはそのままに、2人掛けのソファーに肩を並べて座る事となる。]
(11) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時頃
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[そしてセシルの話にじっと耳を傾けた。 緊張させるかもしれないと思い、視線は目の前の机に落とし。
けれど開口一番、飛び降りたと聞かされれば、男は息を飲んで瞠目する。 顔からは血の気が引いているかもしれない。
―それが事実なら、普通の手段でこの店にやって来たという事は考えられない。 奇跡でも起きなければ、多少なりと怪我を負う筈だし、病院で精密検査なり…。]
――…。
[>>7言葉が出なかった。 四階から飛び降りれば、運よく生存しても重篤な状態になっている可能性が高い。 男は青ざめたまま、無意識に拳を握りしめていた。 傍らのセシルには気付かれただろうか。]
(12) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時半頃
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[>>8そして語られる彼が自殺を図った理由。 ―それは叶わぬ恋だった。]
……。
[容認傾向にはあるものの、同性愛を宗教的な罪と考える人もいるだろう。 まして相手が聖職者であるならば。
信心が深そうに見受けられたセシルの葛藤は如何ばかりだったのだろう。 そして相手に嫌われるのを恐れる気持ちは強く共感出来た。 ―男も、彼との関係を崩したくなくて想いを伝える事をやめたから。]
(13) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時半頃
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[>>9彼の思いは純粋な愛からくる求めだと思った。 誰かを恋い慕えば、そうした気持ちは自然と湧き上がって来るもの。
狂おしい程に、身を焦がす程に唯一の人の愛が欲しくて。 けれどそれが叶わないと知って。 ――そして、彼は。
―悩み苦しみ、果ては投身自殺にまで至ってしまったのは彼の言うように若さ故なのだろうか。 少なくとも、そこまで至る程に激しい思いを宿していたのだろう。
男は黙ったまま、暫し瞑目した。 眉間には皺が刻まれる。]
(14) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時半頃
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[>>10セシルの話はそこで終わる。 感情を昂ぶらせる事もなく、静かに自分の言葉を待つ気配に男はこくりと喉を鳴らす。]
…余程、その人が好きだったんですね。 貴方が抱いていたのは身を投げる程に強い思いだったのでしょう。
けれど自殺を選んではいけなかったと思います。 …貴方の話を聞いて、胸が締め付けられるように痛かったです。 苦しくて、哀しかったです。 きっと貴方の同級生だって、想い人だってそうだったでしょう。
(15) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時半頃
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――でも、
[男は唇を噛み締める。 握った拳に力が入り、爪が掌に食い込んだ。]
誰かを愛する権利は、愛されたいと願う権利は、誰にだって平等に与えられています。 それをセシル君に許さない存在がいるとすれば、それはきっと貴方自身だ。
貴方は人を好きになる事を、愛されたいという気持ちを自分に許していい。
…私は、貴方に自分の幸せを求めて欲しいです。
[――知らず、目に熱いものが込み上げていた。 滲んだ涙は玉となって握り締めた手の甲に零れる。]
(16) 蒼生 2014/02/01(Sat) 22時半頃
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私は悔しいです。 叶う事ならその場にいたかった。
そんな選択をしなければいけなくなる前にこの話を聞いて、身を投げる以外の道がないか探したかったです。
[時間は元には戻せない。 もしもの話をしても詮無いとは知っていても、零れ落ちる涙はそのままにそう結んだ。]
(17) 蒼生 2014/02/01(Sat) 23時頃
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[>>20彼の想う「神父様」が敬虔な聖職者であるならば、迷える子羊を救えなかった事を後悔しただろうと思う。 優しい人ならば、きっと。]
……きっと。 嘆かれたでしょう。
[自分が言っても慰めにはならないだろうが。 涙を手の甲で拭い、視線をセシルに向ける。]
(22) 蒼生 2014/02/02(Sun) 01時頃
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[>>21今此処にいる彼は何なのだろうと思う。 魂か、あのチャットのアバターのようなものなのか。それとも夢のようなものなのか。 此処から出た時に、彼はどうなるのか。
セシルが酒に酔って倒れた時に肩に触れる事は出来た。 飲み物を飲むところも見ている。 ――確かに彼は此処に存在している。
目の前にいる年若い彼の生が此処で終わってしまう可能性など、許容出来る筈もなく。]
―確かめる事は、本当に出来ませんか。
[幸運が重なって、気絶しているだけだとか。 そうした可能性はないのかと。]
(23) 蒼生 2014/02/02(Sun) 01時頃
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[>>24>>25セシルの口から齎された彼の‘同級生’の話に衝撃を受け、男は瞠目する。]
…っ…。
そんな…。
[彼は何て厳しい環境で暮らしていたのだろう。 酷く胸が痛み、秘色色のシャツの胸元を握り締めた。 男は神父のように彼も哀しんだだろう、とは言えず。
…けれど同時に、これでは彼が自他共に向ける愛を肯定する事が出来なくなってしまってもおかしくはないと思った。]
(29) 蒼生 2014/02/02(Sun) 02時頃
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私に謝る必要なんて、これっぽっちもありません。
[>>26首を横に振りながら、男にしては強めの口調で言い切った。]
望んだ事ではなかったのでしょう? そうした事実を好意を抱く相手に知られることは恐ろしい事だと思います。 ――当然の、感情です。
[天使のようでいられる環境に彼がいたなら、そもそも飛び降りなど起きなかった筈で。
男はセシル程に敬虔な信者ではない。 神がいるならば彼を救い出して欲しいと願うくらいにはセシルを取り巻く環境は劣悪だ。]
(30) 蒼生 2014/02/02(Sun) 02時頃
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――私は信じます。
貴方の話してくれた、 貴方の過去を。
[>>27男はじっと此方を見つめてくるセシルの視線を受け止め、首肯してみせる。
聞いていて、嘘をついているようにはとても思えなかった。 そしてそれ以前に、男はセシルの事を信じ、理解したいと…そう思うから。*]
(32) 蒼生 2014/02/02(Sun) 02時頃
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[>>28自分へのセシルの返答。 ゆっくりと言葉を探すように紡がれたそれを男はじっと待っていた。]
…お話して下さって、どうもありがとうございました。
[セシルに向ける目は話を聞く前と変わらない。 彼が穢れた存在だと思う事もなく。]
―でも。 どうしてここまで。
[話す内容を選んで、聞かれたくない事を隠す事は出来たはずだ。 傷痕を、全てを晒す必要はなかった筈だと。]
(33) 蒼生 2014/02/02(Sun) 12時半頃
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[>>31セシルの返答をじっと聞いていた。 彼の心を身勝手とは思わなかった。自分にそうした感情が向けられていたのには驚いたが。 セシルが目を逸らしてしまった事が…少し寂しい。]
いいえ、身勝手とは思いませんよ。 誰かを知りたいと思うのは悪い事ではありません。
チアキくんとしていたのは失恋の話です。 彼を元気付けるつもりが、逆に元気付けられてしまって。
貴方が望むならお話ししましょう。
[話せば自分の事も知って貰えるだろうか。 彼が望めば、チアキにした話をしただろうか。**]
(34) 蒼生 2014/02/02(Sun) 12時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
蒼生 2014/02/02(Sun) 12時半頃
ディーンは、Σチラリズム…w
蒼生 2014/02/02(Sun) 23時頃
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[再びセシルの視線が此方に向けられる。男はそれに少しだけ安堵していた。 自分から申し出た事だったので男は快く頷いてみせ。]
はい、分かりました。
[自分が話す事で少しでも役に立てればいい。 少なくとも好意的であるその感情が何なのか。 それを見つめる為の糧となるならば。]
(37) 蒼生 2014/02/03(Mon) 01時頃
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[やがてセシルに語ったのはチアキに話したのと同じ話。
但し、前置きのように旧い恋の話がそこには付け足された。 −男が同性を初めて好きになり、付き合った昔の話だ。*]
(38) 蒼生 2014/02/03(Mon) 01時頃
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[>>1:91>>1:92旧い話の後に男はこう付け加える。]
…そこから、私は男性しか恋愛対象として見る事が出来ないのです。苦手というわけではありませんが。
そんな私を理解してくれる友人はいますし、同じように同性しか愛せない人も知っています。 …流石に親には言えていないのですが。
[そう言って、苦く笑う。 そしてここからがチアキに話した事だと言ってから話題を移しただろう。]
(39) 蒼生 2014/02/03(Mon) 02時半頃
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[>>2:47>>2:48新しい恋の話をするのは、チアキに話した時よりも胸の痛みは小さかった。 一度吐露した事が男の気持ちを変えてくれたのかもしれない。]
…これがチアキくんに話した失恋の話です。 誰かにお話しした事で、私は少し楽になりました。 −近い内に、本当に彼の只の友人になれるかもしれません。…そうなるといいと思っています。
[そして口を閉じ、相手の反応を伺った。 彼はどんな感想を抱いただろう。**]
(40) 蒼生 2014/02/03(Mon) 02時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
蒼生 2014/02/03(Mon) 02時半頃
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いいえ。大丈夫ですよ。
[>>41自分の話をした事に対し、礼を言われれば、男は首を振ってみせる。 幸せな恋をしていた、と言われれば苦く笑い。]
そうですね、向こうもそうだったならいいのですが。
[喧嘩をして仲を十分に修復出来ないままに終わってしまった事もあるけれど、平時は確かに幸せだった。――幸せにして貰っていたのだ。相手も同様だったならと思う。
傷ついても、失恋をしても。 仕事に忙殺されて恋愛から暫し遠ざかっても。 誰かを大切と、好きだと想う気持ちを不要なものと考えた事はない。 そうした気持ちはふとした時に湧いてくるもので、止められるものはきっとない。]
(46) 蒼生 2014/02/03(Mon) 19時頃
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…っ…。
[>>42親がいなかったと聞けば、男は顔を曇らせる。 しかし更に続いたのは、保護者から肉体関係を求められていたという事実。 引き取られてからは家庭で、…寄宿舎では同級生に。 ―あぁ、]
貴方は今まで、何て環境で生きて来たんでしょう。
[男は目を伏せてそっと嘆息する。 寄宿舎とは、公私共に学校という狭い空間の中で生きていくもの。少なくとも男はそう考えている。 その中でだけでも辛いだろうに、それ以前からとは。 自分であれば、自我を保てそうにない。]
どうか自分を貶めないで下さい。 貴方は悪くないのです。
[男娼と自分を揶揄する言葉には手を組んで、首を振りながらきっぱりと告げる。]
(47) 蒼生 2014/02/03(Mon) 19時頃
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[>>43きっと「神父様」と過ごす時間はセシルにとってとても大切な時間だったのだろう。 そう、想像がついた。]
――っ…。
[その後に告げられた彼の想い。 これまでの言葉の端々から意識をされている事は薄らと想像が出来ていたが、いざ口にされれば頬に僅か赤みが走る。]
ありがとうございます。 嬉しく思います。
でも、何故私を…?
[誰かを想う事は尊い。想われる事は嬉しい。 けれど彼に幸せを望まれる事に、そこまで想ってくれている事に僅か戸惑う。 自分はセシルに想われるに値する事をしただろうか。]
(48) 蒼生 2014/02/03(Mon) 19時頃
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[>>44店を出た後の事に触れられれば男は哀しげに目を伏せる。 セシルに会えなくなる―その可能性はとても高い―事が身を裂かれるように辛い。 彼に出会ってまだ一日も経っていないのに。]
…っ、そんな事を言わないで下さい…。案外無事かもしれないじゃないですか。 回復したらまた会えます。会いに行きます。
私は貴方にまたお会いしたいです。 こうしてまたお話をしたいと思います。 貴方に幸せになって欲しいと思っています。
[飛び降りた事はなかったことに出来なくても、彼を現状から救えたらと思う。 また会いたいと願う。…傍に、と思う。その根源にはまだ気付かないまま。
その時には、彼と自分の時間に差が空いてるなんて想像もしていなくて。*]
(49) 蒼生 2014/02/03(Mon) 19時頃
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え…、ご存じないですか?
[>>45セシルの言葉に男は目を瞬かせる。 オフ会はともかく、チャットは割合普及しているものだと思っていたが、閉鎖された環境にいればそうした事に疎くなるのだろうかと。 普通の会社員である男は舞踏会など縁がなく。 何かがずれている気がしたが。]
そうですね…チャットはパソコンや携帯端末を使ってコミュニケーションを取る事で。 オフ会というのはそうしたネット上で知り合った方と実際に会う集まりの事ですよ。
[携帯なら分かるだろうか、と男はスーツのポケットから瑠璃紺色の携帯端末を取り出し、適当な画面を呼び出してみせる。―その端末は今の店の時間よりも世代が新しいものだったかもしれないが。 画面に出ているのは男と友人―同性愛者で男のお世話になっている人―とのテキストチャット…何でもない世間話だ。
そう、知らないだけでセシルのいる時代にもある、何でもないコミュニケーションツールだと思っていた。*]
(50) 蒼生 2014/02/03(Mon) 19時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
蒼生 2014/02/03(Mon) 19時半頃
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[>>51語られる想いに心臓が跳ねた。 セシルの言う、心を揺さぶられるような感覚は久方振りで眩暈がした。
‘彼’への思いは、もっと大人しいものだった。 友人としてでも、幸せな姿が時折見られれば十分だった。
けれど]
――私は、貴方を幸せにしたい です。
[セシルの場合は違う。 ‘彼’のように、幸せを見守るだけではきっと足りない。 ――いい友人では満足出来ない。]
(54) 蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃
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[>>52柔らかな微笑みと共に紡がれた言葉は、一つ一つが目映い光を放つ宝石のようで。 それらを彼から贈られて、男は胸がいっぱいになる。]
私も…、
私も貴方と同じ想いです。
[彼の事をもっと知りたい。 笑顔を見ていたい。 触れあいたい。
――共に在りたい。]
(55) 蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃
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[男の表情は硬い。 早期に発見されればいいが、暫く放置されればそれだけ危険度が強まる。]
…っ…。
[携帯端末を見る彼はどんな表情をしていただろうか。 >>53けれどそれよりも、彼の問いかけの方が気になって。]
えぇと…。
[言葉に詰まる。 そもそも、ここは自分のいる世界なのだろうか。
男はちゃんと自分の足でこの店にやって来たが、店の面構えは何処か周囲と浮いていたように思える。 いつの間にか此処にいたというセシルの例もあり、何か不思議な力が働いているのではないかと。
かつて異世界へと呼ばれた事のある男は、誰かが西暦を紡ぐのを祈るような思いで見ていた。]
(56) 蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃
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え…?
[紡がれた西暦は男の知る時間より過去のものだった。 そう、男がセシルくらいの年の頃だろう。 自身も驚いていたが、傍らのセシルも驚いていた。 ――時間の軸がずれているのは、自分だけではないのかもしれない。]
セシルくん…?
[嫌な予感がする。 不安な思いを胸にセシルを見つめた。*]
(57) 蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃
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[>>58時間旅行者、という言葉に男は目を瞬かせた後、静かに首を横に振る。]
……いえ、
不思議な体験をした事はありますが、私は只の会社員です。
[セシルが携帯端末の表示に気付かなかった事は知らない。 けれどそれに違和を感じなかったのであれば、敢えて西暦を聞く必要はなかっただろう。 今が2014年であって驚くのは、この時間に本来いない人間。 ――彼もこの時間の人ではないのだ。]
(60) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時頃
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100、年…。
[>>59余りに長い年月に思わず目が眩む。]
それでは貴方は…過去の人なのですね。
[無意識に秘色色のシャツの胸元を握りしめていた。 自分と彼との間に開いた時間は110年。 例えセシルが転落死を逃れられたとしても、再び会う事は叶わない。 悪魔とでも契約を交わす事が出来ればどんなにいいか。]
…私は、そこから更に10年後からやって来た人間のようです。
[そう告げる顔に浮かぶのは泣きそうな表情になっていた。*]
(61) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時頃
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―時間旅行者だったらいいのに、と。 そう、思います。
[>>62「タイム・マシン」に出てくる科学者は、自分の意思と選択によって時の旅へ出掛ける事が出来るのだったか。 それならば彼に会えるかもしれないのに。 その時の彼は、自分の事を知らないかもしれないが。
それでも、]
―…っ。
[セシルの手が頬に触れる。 自分と変わらぬ感触。確かに彼は此処にいるのだ。 そう思うと、知らず目頭が熱くなった。]
(63) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時半頃
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貴方はちゃんと、此処にいます。
[>>64セシルの囁き声は優しかった。 只の会社員に時の流れをどうこう出来る筈もなく、己の無力を思い知って男は瞑目した。
まるで赤子のようだ。 彼がいる時代には自分など影も形も存在しないのだけれど。]
幻なんかじゃなく、確かに此処に…。
[セシルの手が額に至り、髪に触れる。 男は閉じていた青灰の瞳を開き、彼を映した。 彼が笑っていたから男も笑顔を返す。上手く笑えているかは自信がないが。*}
はい…、貴方を見ていたい。
(65) 蒼生 2014/02/04(Tue) 03時頃
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[>>66男は彼の手が動くままに任せていた。その感触を味わうように。 耳元に囁かれた言葉に頬が熱くなった。]
…っ…。 か、構いませんが。
[言いながら、男はそっとセシルの顔を伺う。 こんな状況ながら、―いや、こんな状況だからかもしれないが―照れている様子が年相応に見えて微笑ましく感じてしまった。 彼からするようであれば、そっと目を閉じるだろう。*]
(67) 蒼生 2014/02/04(Tue) 03時半頃
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[>>68頬を伝い、唇に触れたセシルの指先。 そして呟かれた言葉に男は小さく頷いて応じる。]
…はい、
[許されるならば彼の背中に腕を回し、その存在を確かめるように抱きしめた。 啄むような数度のキスの後に深く長いキスを交わす時には、男も自らセシルを求めただろう。
そして]
―セシルくん、大好きですよ。
[乱れた呼吸を整えてから、男は精一杯の笑顔と囁きを彼に贈った。*]
(69) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時頃
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―夜明け―
[太陽がじわじわと顔を出し、夜が明けると飲み会も終わる運びとなった。
時間のずれについては何もなければ触れない。 ―恐らく、彼らと再会は望めないだろう。 少なくとも此処で出会った時の姿で会う事は不可能だ。10年の時間は意外と長い。 ミナカタとグレッグの二人には]
―どうか、お二人ともお幸せに。 お元気でお過ごし下さいね。
[と、自分のいる十年後も彼らが一緒にいられると良いと願いながら笑顔で声を掛けて送り出す。 それに何か返答はあっただろうか。笑顔は崩す事はなく。 チアキとライジには幸せを祈っています、とお元気での言葉。 そして、気を付けて帰って下さいね、と年長者顔をして告げただろう。]
(73) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃
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[やがて男も鶸色のチェスターコートを羽織り、身支度を整え始める。 袖を通す際に感じるのは祭りが終わった後の寂しさと―…。
ちらりとセシルの方を見る。 >>71彼はマスターと何かを話をしていた。 男は戸口の前で黙ったままそれを眺めていた。
先に外に出る気にはなれない。 店を出れば恐らく終わってしまうから。 ―終わりを少しでも引き延ばしたいなんてまるで子どもだ、と内心苦笑した。]
(74) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃
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[>>72マスターと話を終えたセシルが彼に別れを告げる。 男も微笑を浮かべて「ご馳走様でした」とマスターに声を掛けた。 セシルが出入り口の方にやって来たなら、緩く首を傾げながら言う。]
―…私達も、いるべき場所へ帰りますか?
[本当はこんな事を言いたくはないのだけど。*]
(75) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃
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[>>76真っ直ぐに此方にやって来たセシルに抱きしめられれば、男も彼の背中に腕を回し。]
…っ、 ありがとう ございます…。
[まるで神の前で誓うような言葉に涙が滲みそうになってぐっと堪えた。 決して聞き漏らすまいと続く‘最後のお願い’に耳を傾け。]
―勿論です。 …離しません。
[確りと頷いてみせる。
心は別離の予感に叫び声をあげているけれど、それを自分に許すのは彼と別れてからにしようと。*]
(77) 蒼生 2014/02/04(Tue) 05時半頃
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…っ、はい。
[>>78真剣な顔で覚悟、と言われて男は緊張した顔で頷く。 一体何の覚悟だろう。 …セシルと分かたれる覚悟はしているつもりでは、いて。 やがて彼と手を握り、扉を潜って店を出る。]
…?
[呟きは僅かに拾えた程度。 マスターが悪魔のようだと言っていたのは聞こえたが。 手を繋いでいる間、彼の話に耳を傾ける。 ――決して忘れないようにと。]
(80) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時頃
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[>>79店を出て路地を通り、彼の話を聞きながら並んで歩く。 店を出たらもう別れだと思っていたから男は驚きつつも。 ―いつ別れが来るのだろう、と不安がよぎる。
離したくない。 どうか、分かたないで欲しい。 そう思い握る手には、少し力が籠ったかもしれない。]
…セシルくん、喉の調子悪いんですか?
[やがて男にとって馴染みのある場所に辿り着いた頃、段々と掠れていったセシルの声が出なくなってしまった。 驚いた男は傍らの彼に声を掛ける。*]
(81) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時頃
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[>>82首を横に振ったセシルが身振り手振りで何かを伝えてくる。 どうやら何か書くものが欲しいらしい。 コートのポケットを探れば、目的のものは見つかった。 それらを彼に手渡すと、何事か書き記すのを隣で見ていた。 やがて書き終えた紙を見せられれば、そこに書かれた文字に視線を走らせ、その内容に息を飲む。]
…っ、
[まさかそんな奇跡のような事が起きるなんて思ってもみなくて。 けれど。 それなら、自分は彼と共にいられるのか。]
――勿論です。 ずっと私の側にいて下さい。
[まだ人の通りもまばらな早朝の道端。 男はそう言うと、代償を払ってまで共にいる事を選んでくれた愛しい人の頬に唇を落とした。*]
(83) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時半頃
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