人狼議事


64 さよならのひとつまえ

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視点:


保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/23(Sun) 01時頃


【人】 保険調査 ライジ

 この状況で信じろってーのは、かなり難しくね?
 ……いやいらねー。

[写メ提案>>3は、お断りした。]

 分かってんだけど、気にしちまうと痒くなんだよな何故か。

[結局、ポリポリ掻いた結果、ほんのちょっとだけ瘡蓋が剥がれた。]

 ん、あーサンキュー。

[絆創膏を差し出されると、素直に受け取り、ペタペタ頬を触って貼る位置を確かめる。
 傷がどうこうより、髪の毛を巻き込みそうだった。]

 悪い宗介、ちょっとここの髪押さえるか、代わりに貼るかしてくんねー?

(6) 2014/03/23(Sun) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 な、触っちまうんだよな何か。

[ふと視線を向けたのは、十文字のメモが添えられた紐井屋の眼鏡だった。
 自分は何だか知っているから良いが、これなど、触りたくなる典型ではないのかと。]

 あ、んじゃー髪、たのむ。

[定良に髪を託せば、自分とは大違いな指先が、視界の隅に入った。
 横目で気にしつつ、絆創膏を頬に貼る。]

 でかいだろうなー。
 つか小さかったらキャッチャーやってらんねーし。

[散々突き指を繰り返してきた指は、節々がかなり太い。
 掌の皮だって、かなり厚くなっている。]

 お前の手はきれいだな。

[絆創膏を貼り終えると、ひらひら揺れている定良の手に、自分の手を合わせようと寄せてみた。]

(10) 2014/03/23(Sun) 02時頃

【人】 保険調査 ライジ

>>12可もなく不可もなくな直毛は、半月ほど前に、山本理容店の世話になっている。
 いつも、注文は殆ど無い。
 とりあえず切り揃えてくれればいいと言っている。]

 そりゃーな、リトルリーグん時からずーーっと野球やってて、中学途中からキャッチャーに転向して……だし。

 ……ま?

[ミはともかく、マはどこから出たと、不思議そうに眉を寄せ]

 ミットな、キャッチャーミット。
 いやアレつけりゃいいってもんでもねーぞ。
 受け止め方悪いと、そんでも指に衝撃くるし、肘だって痺れる。

[そも、この白く細い指は、重たいミットをはめただけでも、傷んでしまうのではないかと、過保護な心配が微かに過ぎるが]

(16) 2014/03/23(Sun) 02時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……え?

[絡まる指>>13に、困惑を向ける。
 男の手と分かっていても、艶やかなそれ。

 うっかり見入りそうになっていたら]

 あ、ちょ……っ!?

[油断した。
 跳ね返すまで2秒!]

(17) 2014/03/23(Sun) 02時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……っしゃ!

[カウント5で形勢逆転!]

 いーち、にー、さーーん!

[今度はこちらが、カウントを取る番だ。]

(18) 2014/03/23(Sun) 02時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 野球に詳しくねー野球部員ってどんだけよ。

 ……っと、仕掛けてきたの、お前、だろうが!

[一応、手加減はするのだが、ホールドした指を話す気はない。]

 はーち、きゅーーー、じゅーーーっ!
 カンカンカンカーーーン!

[テンカウント取り終えると、口でゴングを鳴らし、指を離す。]

(23) 2014/03/23(Sun) 02時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 スポーツに八百長はご法度!

[たまの勝利>>24をバッサリ切り捨て、ウィナーの声に軽く片腕をあげてみせる。]

 おいそれ、怜二の……
  ……うん、似合うな。

[紐井屋のだと告げはするが、似合ってはいた。]

 つか、他人の眼鏡って、かけるとくらくらしねー?

[以前、洗面時に、小鳥谷の眼鏡をふざけてかけてみたことがあったのだが、世界が凄まじく歪んで見えて、目眩を起こし、壁に頭をぶっつけた。
 レンズは何ともなかったが、つるを少々歪めてしまうという手痛いミスを犯した。
 あれ以来、他人の眼鏡はけしてかけない。]

 なんだ、手……。
 もしかして、痛めたか?

[定良が手を握ったり開いたりするのを見ると、強く押さえすぎたかと、不安げに手を伸ばした。]

(26) 2014/03/23(Sun) 03時頃

【人】 保険調査 ライジ

 あ、そういやたまにかけてたっけ。

[そういえば2年の時、同じ部屋でかけてるところを何度も見たじゃないか。
 透明なケースの中の赤縁>>28を見て、思い出す。]

 きしきしってーか、使いすぎてミシミシギシギシなら、経験あるっていえばあるかな。
 大体、テーピングの世話になってた。

[とりあえず平気そうなのを見て胸を撫で下ろし、そろそろまた荷物のまとめに戻ろうと、定良が立ち上がるのに合わせ、立ち上がるが]

 運動って、指相撲?
 お前どんだけ普段運動しねーのよ。

[呆れつつ、ふと思い出したのは、鳥塚の話。]

 甘いものなら、環が、菓子たくさんあるから処分したいって言ってたぞ。

(30) 2014/03/23(Sun) 03時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 星かー……そういえば最近見上げてねーなー。

[たまには、そうだ今夜辺り見上げてみようかと、ひそかに思った。
 視力にはそこそこ自信がある、さてどこまで見えるだろう。]

 指相撲で使いすぎって、それどんだけ繊細なんだよ。

[軽く呆れつつも、彼の指ならどことなく納得してしまいそうな気もした。]

 おー、消費者探してたから、きっと喜ぶぞー。
 俺もポテチあたりもらい行くかな思ってるし。

 行って来い。

[お菓子探索に出るらしい定良を、敬礼を返し見送るが、彼の去ってゆく姿はあまり勇ましくは見えなかった。]

(36) 2014/03/23(Sun) 04時頃

【人】 保険調査 ライジ

[さて自分も部屋に戻ろうかとした時、メールの着信に気がついた。]

 へー……

[内容を確認し、寮の自室へ向けて歩きながら、返信文を打つ。]

(37) 2014/03/23(Sun) 04時頃

【人】 保険調査 ライジ

─ →寮自室(4-M) ─

[階段を駆け上がり、メールを送信する。

 部屋について扉を開ければ、同室者の姿は見当たらなかった。
 何故だろう、やけに部屋が広く感じる。]

 はー……

[人知れず嘆息し、また段ボール箱と向き合った。
 詰め込むのは、スポーツバッグには入りきらない野球用具やシューズ類。]

(40) 2014/03/23(Sun) 04時頃

【人】 保険調査 ライジ

[普通のキャッチボール用グローブ、換えのユニフォーム、室内練習用シューズ、それにボールが2個。
 他にもウォーターダンベルやサポーターを詰め込んだら、箱はあっという間に満員になった。

 静かな部屋は、作業が捗る。
 捗るけれど、そのぶん物悲しさも強く]

 ……───。

[入りきらなかった古いミットを抱えたまま、暫し中空を見つめていた。

 ……いつからだろう、こんな、ありえない想いが、ときおり顔を覗かせるようになったのは。]

(44) 2014/03/23(Sun) 04時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 …………  ぉうっ?!

[意識が外れていたものだから、十文字の声>>43に驚いて、ちょっと腰が浮き上がった。]

 何だよ、驚かすなって。

[別に意図はなかったとしたら、言い掛かりも甚だしいが、実際驚いたのだから仕方ない。]

 まー、進んではいるな。
 お前ほどじゃねーけど、野球用具以外の荷物なんてたかが知れてるし。

[あとは、机の引き出しの中身を片付ければ大体終わり。
 そう話す間も、薄汚れたミットはまだ手の中**]

(45) 2014/03/23(Sun) 04時半頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/23(Sun) 04時半頃


【人】 保険調査 ライジ

 ちょっと考え事してたから、驚いただけだって。

>>47軽い言い訳などしてみる。
 何をと問われたなら、適当に、退寮日のことだと答えるだろう。]

 あー、そういえば俺も今朝から全然顔合わせてねーの。

[荷物もまとめずどこをほっつき歩いてるのかと、十文字に倣い、締坂のパーソナルスペースへ視線を向けて]

 分かった、見かけたらな。
 俺も多分手伝えるし。

[但し退寮日如何と付け加える。
 古いミットは、まだ手の中に。]

(57) 2014/03/23(Sun) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ

 いいよ、イヤホン付けねーで流しとけよ。
 勉強中じゃねーんだし、なんか音あった方がいいし。
 何聞いてんの。

>>49パソコンへ向かった十文字がイヤホン端子を差し込むのを見て、いつもの作業用のやつかと、声をかけ立ち上がる。
 そして、彼の手の中の手紙に気付いた。
 封筒のデザインも、文字も、どこか可愛らしい。
 そして、切手や宛名らしいものがないあたり、大体の察しはつくというもの。]

 ……どこの女子?

[興味と、少しのやっかみと、もうひとつ。
 理解不能なセンチメンタルがちらりと顔を覗かせて、おかげで問いかける声は少し低くなっていた。]

(58) 2014/03/23(Sun) 12時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/23(Sun) 12時頃


【人】 保険調査 ライジ

[部屋に流れ始めたゲームミュージック>>60は、聞き覚えのあるものだった。
 ちょっと懐かしく思いながら、左手にミットをはめて、改めて十文字の手の中の手紙を見る。]

 ふーん、掬水。

[面識はあまり深くないが、顔と名前は知っている。
 一般的にいうなら可愛い部類の気がするが、自分の好みかといえば、そうでもない。
 そも思い返せば、中学高校と野球ばかりで、女子の話をした記憶など殆どなかった。

 返事が思いつかないという彼の、背中を押すべきか否か。
 躊躇う理由は分からぬまま。]

 ……なあ、丞。

 ちょっと手、大きさ。

[ミットをはめていない右手を、合わせてみろというように、彼の前に広げた。]

(68) 2014/03/23(Sun) 14時頃

【人】 保険調査 ライジ

 何でなんて、何かしらが気に入ったんじゃねーの?
 顔が好みとか、背が高いとか。

>>71答える声は少しそっけない。]

 ……そういうもんだろ、多分。

[何故、なんて。
 自分にだって分からない。]

 そー、手……って、普通逆じゃね?

>>73大きさを比べるなら、右には左、左には右だろうと、軽いツッコミをいれた。]

 手相じゃねーよ。
 さっき、宗介ともやってみたんだけどな……

[代わって示された左掌>>74に、自身の右掌を重ね合わせる。
 ゴツゴツした硬い掌は、あまり触れ心地は良くないかもしれない。]

(76) 2014/03/23(Sun) 14時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[手は大きい方だと思ってはいたが、やはり身長か、十文字の手の方が少しだけ大きかった。]

 ……お前、手、でけーな。

[それに指も長い。
 無表情のまま、重なりあった掌を見つめ、絡ませるよう指をずらした。]

(77) 2014/03/23(Sun) 14時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 優しそうに見えたんじゃねー?
 俺みたいに目つき悪くねーし、雰囲気的に。

 ……優しいだろ実際。

>>82紐井屋の眼鏡の扱い然り、荷造りの手伝いの話然りと。]

 肩車なんてしたら、OKだって取られかねねーぞ。

[冗談めかす声に返す声は、やはりまだ素っ気ない。
 手を合わせ、合わせた指をずらし、握るように絡めて]

 好きってーか……さっき、あいつに手伝ってもらって、顔の絆創膏貼った時、ちょっと比べてみたから。
 なんとなく、お前どうかなーって思っただけで。

(93) 2014/03/23(Sun) 15時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 あー、ピアニストの手はでかくて指長いっていうよな。

>>84似合ったかも、と呟きながら、改めて自分の手を見れば、指の太さと掌の厚みは、十文字より優っていた。]

 ……そりゃ、10年近く野球ばっかやってりゃ、こうなるよ。

[毎日の捕球で、すっかり皮は厚くなったし、爪はいつだって短い。
 大きいけれど、自分とは全然違う十文字の手と、軽く握り合おうとした矢先、保科が扉を開けた。>>87

 那由多?

[何の邪魔かと思う間もなく、絡んでいた指が解けた。]

 あっ樹央、お前荷物まとめねーでいいの?

[保科の言動の理由に思い当たる節が分からないまま、その場から声をかけた。]

(98) 2014/03/23(Sun) 15時半頃

ライジは、ススムと保科の話が聞こえ、何だ部屋間違えただけかと。

2014/03/23(Sun) 15時半頃


【人】 保険調査 ライジ

 どう見てもお前の荷物が一番多いのに、取り掛かるの一番遅いってどうなんだよそれ。

[呆れて嘆息しつつ、はめっぱなしだったミットを外す。
 もうだいぶ古ぼけたそれは、今は殆ど使っていない。謂わば予備だ。
 入寮すれば、球団から新しい用具一式を贈られる、ミットもある。
 だからきっと、いま使っているものが予備になり、これはもういらなくなる。]

 丞も言ってるし、手伝ってやるから、進めろよな。

[ポイと、外したミットを不要品の入れられた段ボールに放り込み、締坂の荷物へ目を向ける。]

(107) 2014/03/23(Sun) 16時頃

【人】 保険調査 ライジ

 色々な、いろいろ。

>>117適当な相槌を打ち、締坂の私物である譜面の束を手にとった。
 ト音記号と、少しの音階は分かる。
 ♯は高く、♭は低くは、カラオケで覚えた。
 しかし譜面は読めない。なんだこれは暗号か。]

 これ、全部いるやつなのか?
 いらねーのあるんだったら、そこ、不要物用の箱作ったから放り込めよ。

[示したのは、先ほどミットを放り込んだ、『いらないもの』と書かれた段ボール箱。]

(121) 2014/03/23(Sun) 16時半頃

【人】 保険調査 ライジ

>>122譜面に手を伸ばす前、十文字から声がかかり、振り向いた。]

 それって、あぁ、ミット?
 いいけど……多分臭いぞ。

[先ほどまでミットをはめていた自分の左手を嗅いでみる。
 革製品特有のにおいに、ワックスや汗や汚れやらの混ざったそれは、他人の顔に押し付ければ、ちょっとした嫌がらせレベル。]

 なんだったら、持ってっても構わねーし。

[先ほど合わせてみた手のサイズからして、多分、丁度いいだろうと。
 いらないならそのまま捨ててくれと、付け加えて。*]

(129) 2014/03/23(Sun) 17時頃

【人】 保険調査 ライジ

[扉口に集まっている連中の間では、明日の花見の話がされていた。
 こちらへ誰かの視線が向けば、簡潔に「俺も行く」と伝えたろうか。]

 なんでそうなる。

[締坂の手伝いをしながら、一度目のツッコミは、サイン会>>120について。]

 だからなんでそうなる。

[二度目のツッコミは、お菓子>>130>>132について。
 いやこれは確かに、自分が言ったかもしれないが。]

(133) 2014/03/23(Sun) 17時半頃

ライジは、それより今は、締坂の手伝いを優先させよう**

2014/03/23(Sun) 17時半頃


保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/23(Sun) 17時半頃


【人】 保険調査 ライジ

 数年後にはレアアイテムになってっかもしんねーよ?

[借りるだけでいいという十文字>>153に、軽く冗談めかす。
 元々、捨てるつもりでいたのだから、その後どう扱われることになっても、興味はない。たぶん。]

 ……分かった、じゃあこっちの箱に全部詰め込むから。

[締坂の、血と涙の結晶>>134は、全てダンボールに詰め込むことを引き受けた。
 そういえば掬水は、こいつと同じバンドメンバーじゃなかったろうか。
 学園祭のステージでも、見たはずだ。
 ふと、先ほど見たラブレターを思い出し、ちらりとだけ十文字の横顔を見たが、すぐ視線を外し、手伝いに集中する。]

(178) 2014/03/23(Sun) 20時半頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/23(Sun) 20時半頃


【人】 保険調査 ライジ

[束ねた譜面を箱に詰めていると、耳馴染みのある歌声>>144が聞こえてきた。]

 歌いながらでも手動かしてればいいんじゃね。

 あ。

[中断された歌>>146に再開を促そうとしたら、十文字と被った。>>156

 まーそういうわけだし、もうちょっと歌っとけよ。
 無音で作業してんのも味気ねーしさ。

(185) 2014/03/23(Sun) 20時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 つか俺、手伝ってばっかりいる場合じゃねーじゃん。

[そういえば自分だって、まだ少し荷造りが残っていた。
 とはいっても、引き出し内の私物を詰め込む程度だが。]

 樹央、これ詰め終わったけど、ガムテープで蓋しちまっていーの?

[荷物の処遇を締坂に聞き、とりあえず一箱終えたところで、自分の残りの荷物を片付けてしまうべく、机の引き出しを引っこ抜く。
 何で取ってあるのか分からない、蓋のないマーカーや、別に集めているわけでもなかった食玩、期限切れのパンの点数シール……。
 それらは、片っ端から不要品箱に放り込んだ。]

 あっ、ボールペン。

[そして、危うく借りパクしそうになっていた、紐井屋の4色ボールペンが発見された。]

(194) 2014/03/23(Sun) 21時頃

ライジは、ジェレミーにメール送信。

2014/03/23(Sun) 21時頃


【人】 保険調査 ライジ

 そうだな。
 樹央の歌声、俺、結構好きだったし。

[ダンボールの封はせぬまま>>198、ひとまず自分の荷物の片付けをしていると、曲のリクエスト>>196がかかったが]

 ……って、急に言われると、案外出てこねーんだよな。
 最近の曲とかあんまり知らねーし。

[最近ではなく、過去のものもあまり知らない。
 眉を下げてこちらを見る十文字>>201に、同じく眉を下げそうになった。]

 そしたらさ、何か春らしいのでも。
 樹央のおすすめで頼むよ。

(209) 2014/03/23(Sun) 21時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 応援歌は、歌うより歌って欲しいけど。
 ……ンーン、ンーン、ンーン〜〜♪
 フンッフン〜ン ン〜ン〜……

>>221軽いツッコミの後、サビの部分だけを鼻歌で歌ってみる。
 あまりうまくないそれは、締坂の歌>>214が始まると同時に自動的に終了した。]

 ……

[女性ヴォーカルの歌など、自分にはとても歌えない。
 がらくたをダンボールに詰め込みながら、忘れぬようにと、その歌声を耳に刻み込んだ。]

(232) 2014/03/23(Sun) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

[一曲目が終わると、コンビニで貰ったクリアファイルを持ったまま、軽く拍手した。
 ちなみに、クマ柄のそのクリアファイルは、不要箱へ放り込まれた。]

 俺好み?

>>227何の曲だろうと、手を止め、耳を傾ける。]

 ……あ、これ……

[聞き覚えのあるその歌に、夏大会の思い出と、小さな胸の痛みが蘇る。
 数年ぶりにベスト4へと進み、迎えた準決勝。
 実力差は歴然で、1−5での敗北を喫した。
 引退前の、最後の試合。
 人前で泣くわけにはいかないと、ずっと堪えていたのだが、夜、布団をかぶったら、涙が溢れだしてきた……]

 ……ありがとな。

[歌の邪魔にならない程度の声で、ぽつりと零した。]

(248) 2014/03/23(Sun) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ん、分かった。
 進めとく。

[部屋を離れる十文字>>240を、F1カーのチョロQを持ったまま見送った。
 これはなんとなく、いるものに分類した。

 掬水からの手紙が、彼の机に出しっぱなしになっていることには、まだ気付いていない。]

(251) 2014/03/23(Sun) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

>>252歌が終わると、静かに拍手を贈った。]

 いや……気にかけてくれてたってだけて嬉しいよ、ありがとな。

 ……必ずさ、いつか、一軍でマスク被ってみせるから。
 お前も、バンド、頑張れよ。

[サインの件には、笑いながら、何ならその段ボールにしてやろうかなどと言って。
 締坂が立ち上がるのには、別に気にとめなかったが]

 あ。

[はらりと落ちた手紙>>258に、それを見たまま動きを止めた。]

(268) 2014/03/23(Sun) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

>>264見るなと言うよりも先に、封の中身を見られてしまう。
 変化した締坂の表情>>268に、何かを感じ取り、固い面持ちのまま息を呑んだ。]

 ……片付け、続けるか。

 洗濯物畳んでやるからよこせよ。

[なるべく平静を装って、続きの手伝いを申し出る。]

(277) 2014/03/23(Sun) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……そ、か?

[上擦った声>>276を聞けば、引き留めるわけにもいかす。
 黙って頷き、見送ると、その場にべたりと座り込み、頭を抱えて溜め息をついた。]

(281) 2014/03/23(Sun) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[ひとり残された部屋で、緩慢な動作で、残りの荷物を片付けてゆく。
 ひとつ手にとっては見つめ、不要箱へ放り込み。
 またひとつ取って見つめては、荷造り用の箱に入れる。

 ……確定、ではないのだろうけれど、締坂のあの反応は、きっと、掬水に、バンドメンバー以上のものを抱いていたということだろう。
 彼女いない歴=年齢ながら、そんなことに気付いてしまうのは、多分イケメンエース様のせい。

 ある日、サードがマネージャーに告白し、玉砕した。
 数日後のエースの誕生日、マネージャーは、プレゼントとラブレターをエースに渡した。
 あの時のサードの顔……そっくりだった。]

 ………。

[過去の記憶に、自分自身を重ね合わせる。
 もし、自分の好きな誰かが、他の誰かを好きだったなら……と。]

(302) 2014/03/23(Sun) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[自分の好きな誰かが、他の誰かを好きだったなら。

 もしも、とする必要など、どこにもなかった。
 常識的に考えれば、そんなもの、他の誰かにきまっている。
 想像することからして、愚かなこと。

 そもそも、この感情だって、遠い地へひとりで行くことが決まったが故の、ただの愁傷かもしれないのに。]

 ……馬鹿か。

[残り2枚程度しかないポケットティッシュを、不要箱へ放り込む。]

(310) 2014/03/23(Sun) 23時半頃

ライジは、ティソにもらった絆創膏の上から、軽く頬を掻いた。

2014/03/23(Sun) 23時半頃


【人】 保険調査 ライジ

[静かな部屋に、誰かが叫びながらダッシュする音>>325は、とてもよく響いた。]

 智明?

[何があったのだろう。
 3週間前の漫画雑誌を持ったまま、廊下に顔を覗かせる。]

(328) 2014/03/24(Mon) 00時頃

【人】 保険調査 ライジ

 明智ー。
 廊下で運動会して、主田に説教くらっても知らねーぞ。

>>335やれやれと肩を竦めながら部屋から出ると、息切れしている様子をじっと見て]

 結構いい音したけど、大丈夫か?

(339) 2014/03/24(Mon) 00時頃

【人】 保険調査 ライジ

 とりあえずもっとゆっくり深呼吸しろ。

>>353近寄って、どうどうと背中を撫でてやる。]

 買い出し?
 で、財布とりきたのか。

[荒い息の中の言葉を解読成功。
 顔がやけに赤いので、ぶつけたのではと、少し心配そうに、明智の頬を見て]

 気をつけろよ、俺みてーに傷つくっていい顔じゃないだろ。

[頬に貼った絆創膏を、指差し示す。]

(358) 2014/03/24(Mon) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ

>>366誰かの足音が聞こえ、明智の背に手を当てたままで振り返ると、十文字だった。]

 あっ、す……

[先程の締坂の件を話さなくてはと思ったが、部屋に入って行ったので、とりあえず明智が先かと。
 しかし、十文字はまたすぐ出てきたので]

 丞ーー!

 後で、ちょっと話ある!

[彼が去ってしまう前に、叫んでおいた。]

(372) 2014/03/24(Mon) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

 リーチ?

[麻雀か……あぁ、利一か。
 気付くまで、約2秒。]

 あー、だったら急いで行ってやれ。
 壁に激突しない程度の早さで。

[再度、トントンと背中を叩いてから、手を離し]

 ばーか。
 スパルタで有名なチーム行くんだ。
 傷のひとつやふたつ、負って当たり前だって。

(380) 2014/03/24(Mon) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

 お前が泣くのかよ。

>>387今日はなんだかツッコミを入れてばかりな気がするが。
 笑顔を向けてくれた明智に、ひとまず大丈夫そうかと安堵を浮かべ]

 そういうのは、あちこちにいるナントカ王子とか、うちのイケメンエース様に任せときゃいいの。
 俺は、泥臭い汗臭いの担当。

[「元のユニフォームの色が分からなくなるほど、泥にまみれて練習しろ」とは、所属の決まっているチームの一軍コーチの名言だった。
 行くからには、そのつもりなのだから、並程度の造形な顔など構っている暇はない。]

 だから別に……あ。

[気にしないと言おうとしたら、写真を撮られた。
 不意打ちだったので、ちょっとマヌケ顔になった。]

(395) 2014/03/24(Mon) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 泣くのか。

 そりゃまぁ、応援くれる奴は多い方が嬉しいけどさ……。
 ってお前、その写真どうすんだ。

>>401頬に絆創膏までついた間抜け面、あまり残されたいものではなく]

 おい、それ消せ……って智明!

 あー……

[カメラに手を伸ばそうとしたが、部屋の中に逃げられた。
 観念したように嘆息し、4-Mの部屋に戻る。]

(405) 2014/03/24(Mon) 02時頃

ライジは、戻り際に聞こえた悲鳴に、一瞬、何事かと振り返った。

2014/03/24(Mon) 02時頃


【人】 保険調査 ライジ

─ 4-M ─

[部屋に戻れば、そこはやけに静かで、閑散として見えた。
 十文字のゲーム音楽も、締坂の歌もない。

 今はまだ、こうして一応荷物もあるし、十文字と締坂とだって、勿論他の皆とだって、まだ顔を合わせることができる。
 けれど、もうすぐ本当に、離れなくてはならなくなる。

 選んだ道に、後悔などあるはずがない。
 その為に、ずっと頑張ってきたのだから……]

 置いてかれたら、泣く……のかな。

[俺が。

 もし───あいつが、自分より、先に寮を離れてしまったら。
 はたして、笑って見送ることができるだろうか。

 正直なところ、自信がない。]

(409) 2014/03/24(Mon) 02時頃

【人】 保険調査 ライジ

[十文字の机に寄れば、まだ、あの手紙が置きっぱなしになっていた。
 また、誰かが来て見られないとも限らない。
 どうしようか10秒迷って、とりあえず自分のスポーツバッグに隠しておいた。]

 ……馬鹿だよ、ほんと。

[好きになった誰かは、別な誰かが好き。

 確認をとったわけではない。
 けれど常識的に考えて、好きになるのは異性だろうから。

 ただの感傷だ、一時的なものにすぎないと。
 否定するほどに、膨らんでしまう。
 消し去ろうとするほどに、鮮明になる。


 だから───]

 なんで、なんて…………

(424) 2014/03/24(Mon) 02時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……俺が聞きてーよ、そんなもん……

[避けてきた想い。
 避けるほど強くなり、胸にぶつかってくる想い。

 真実だと認めざるを得ない力で、胸を締め付けてくる。]

 ほんと……なんで………

[胡座をかき、整理途中の引き出しの中を覗き込み、少しよれた写真を一枚、手に取った。
 しわを伸ばすように撫でて、大切に、スポーツバッグの横ポケットにしまい込む。]

 ……何で、お前、なんだろうな……

[好きになって、しまったのは───**]

(425) 2014/03/24(Mon) 02時半頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/24(Mon) 03時頃


【人】 保険調査 ライジ

[緩慢な動作での荷物整理を継続させていると、また一通、メールが届いた。]

 あー、タイムカプセルか……。

[発案者は十文字らしいが、彼は何を埋めるつもりなのだろう。
 やはり直筆のイラストか、それともペンか。
 山本は、やはり鋏なのだろうかと、皆が想い出を託しそうなものを想像すると、自然と口元は和らいだが、同時に別れが近付いているのだというたことも強く感じてしまい、幽かに胸が痛んだ。]

 俺は……どうする、かな……。

[やはり野球用具だろうか。
 まだ壁に掛けたままになっている、背番号2のユニフォームをまじまじと見る。]

 でかすぎっかな、これは。

[ボールくらいにしておいた方が良いだろうか。]

(503) 2014/03/24(Mon) 18時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2014/03/24(Mon) 18時半頃


【人】 保険調査 ライジ

[気付けば部屋の中は、だいぶ薄暗くなっていた。
 冬の頃に比べ、陽は確実に長くなってきているが、そろそろ灯りが必要か。

 ふと、ユニフォームから視線を離し、窓を見れば、半分の形の月がのぼっていた。
 満ちるんだったか、欠けるんだったか……そういえば先週、定良が満月だと言っていたから、これは欠けてゆく月だ。
 月が欠けてゆくほどに、寮から誰かが去ってゆく。

 自分だって、例外ではなく……]

(520) 2014/03/24(Mon) 20時頃

【人】 保険調査 ライジ

[なんとなく、今は明かりを点けたくなかった。
 手元はまだ十分見えると、自分に言い訳などして、薄暗くなった部屋の中で、引き出しの中身を段ボール箱へ移し入れてゆく。]

 あ。

[扉の開く音>>523がして、手を止め、振り返る。
 表情が今ひとつ見えにくい状態なことに、少しだけ感謝した。]

 外の風当たるって、出てった。
 荷物はそのまましといてくれって。

[抑揚のいない声を返す。]

(524) 2014/03/24(Mon) 20時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……あのさ、お前。

 ラブレター、机の上に出しっぱなしだったろ。
 他の奴に見られねーように、一応隠しといたから。

[淡々と話しながら、スポーツバッグのポケットに入れていた封筒を取り出し、十文字に差し出して]

 悪い、樹央には見られた。

(525) 2014/03/24(Mon) 20時頃

【人】 保険調査 ライジ

 まだ手元見えたから。

[明かりを点けていない言い訳をする。
 つけたければつけてもいいと。

 締坂の件は、確定ではないのだし、憶測だけでアレコレ告げ口するのもどうだろうかと思ったが、同じ部屋で、何も知らずにぎくしゃくしたままというのも辛い。
 最低限だけを伝えておこうと思ったのだが、ある程度は察してもらえたのだろうかと、十文字の手の中に戻った封筒を見……]

 あ、っ。

[屑箱へ放り込まれるそれは、部屋が薄暗いせいか、とても哀しい色に見えた。]

 いいのか?

[何がいいというのだろう。
 口にしてから、馬鹿げた事と、眉を顰めた。]

(530) 2014/03/24(Mon) 20時半頃

ライジは、ロビンの古本市は順調だろうかと、ふと。

2014/03/24(Mon) 21時頃


【人】 保険調査 ライジ

[急に明るくなった部屋に、一瞬だけ目を瞑って、すぐ開けた。
 無愛想な顔が、わざと表情を消した顔が、十文字へ向いている。]

 別に、俺が告白されたわけでも、掬水が気になってたってわけでもねーし。

 何が偽善なのかは知らねーけど、さ。

[好きな誰かは、別な誰かの事が好き。
 なら別な誰かは、誰が好き?
 そしてそのまた誰かが好きなのは?]

 なー……。

 そしたらお前さ、だれか、好きな奴とかいんの?

[引き出しの中の、芯の折れた鉛筆を弄りながら、ついでかなにかの世間話のように、問いかける。]

(546) 2014/03/24(Mon) 21時頃

【人】 保険調査 ライジ

 嫌な思いなんて、そんなもん、誰だってしたくねーよ。

>>543嫌われるより好かれたい。
 それは、大なり小なり誰もが思っていることではないのかと。

 傷付きたくない。
 嫌われたくない。

 だから、感情を閉じこめる。
 けれど閉じこめた感情達は、「それでいいのか!」と、しつこいほどに胸を叩く。

 吐き出せば楽になるのは知っている。
 けれどその代償に───堪えきれる自信はない。]

(555) 2014/03/24(Mon) 21時頃

【人】 保険調査 ライジ

 恋愛漫画なんて、俺だってわかんねーよ。
 好き、って感情は……

>>558ずっと過去を思い起こせば、幼稚園の時の先生が初恋だったような気がする。
 小学校でも、好きな女の子はいた。
 けれど中学、高校と、野球にかける時間が増えてゆくほどに、野球が恋人になっていた。
 だからきっと、まだまだ暫く、それが続くものだとばかり思っていたのに。]

 ………。
 うちのマネージャーだったら、とーるに振られた。

>>579彼女には興味はなかった。
 気の利くいい子だとは思っていたけど。]

(588) 2014/03/24(Mon) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

 俺は………

[昂揚を殺そうとすればするほどに、息が詰まる。
 きっと、口に出せれば楽になる。
 けれどそうすれば、きっとすべてが終わる。

 これは恋愛漫画ではない。

 好きになった誰かは、俺が好き。
 そんな都合のいい事はありえない。

 ましてそれが、同性ならば。]

 たぶ ん   届 かねー、 から。

[最悪に残酷な事を聞いてくる奴だ。
 自ら首に縄をかけろと言われている気分だ。

 ……息が詰まる。]

(591) 2014/03/24(Mon) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……ん。

>>601まともに声すら出なかったから、頷いた。

 手を伸ばせば届くのに。
 なのに届かないだなんて、質の悪い謎かけのようだ。]

 …………。

[謝罪の言葉>>603が、胸に深く突き刺さる。
 見透かされて、拒絶されたか。
 ならいっそ、無様を晒さなくて良かったじゃないかとすら思ってしまい、心底情けなくなった。

 咲いて散るどころか、蕾のままで地に落ちて、土に還るか。
 俯き、集点のずれた目で、床を見つめて]

(613) 2014/03/24(Mon) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……ッ、あ?

[だから、十文字が距離を詰めた>>603事にも、腕を掴まれての反応も遅れた。]

 お、い……。

[声が上擦る。
 なんだこれは、死刑宣告か。

 空いた両腕は、一旦ゆらりと持ち上がり、十文字に触れそうになって……ぱたりと力無く垂れた。]

(614) 2014/03/24(Mon) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 (お前だよ……)

[たった一言が言えたなら、どんなに楽になれるんだろう。

 けれど、そのたった一言は、きっと、すべてを壊してしまう。
 思い出も、何もかもを汚して、元に戻れなくしてしまう。

 ならば、今のまま。
 友達のまま。

 笑顔で、別れの日を迎えられたなら。

 それでいいじゃないか。]

(624) 2014/03/24(Mon) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……お前こそ……

>>621なんとか、震える声にする。

 友としての短い抱擁。
 やけに温かく感じたのは、あいつが風呂上がりだったからだ。
 石鹸の匂いだって、別に当たり前のものだ。

 離れた時、ひどく寒いと思ったのだって、そのせいだ。
 そういう事にしておきたい。
 しないといけない。]

 ん、分かった。

[部屋を離れる十文字>>627に、顔を上げた。
 ドアの音に紛れた声があるだなんて、知らぬまま。]

(639) 2014/03/24(Mon) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

[ぱたりと、ドアの閉まる音がした。]

 ぁ、やべ……。

[このままでは、泣いてしまうような気がした。
 とてもではないが、そんな無様な姿は晒せない。

 逃避するならどこが良いのか考えた結果、うっかり涙が零れても誤魔化せるであろう、大浴場だった。

 くたびれたビニールバッグに、荒く着替えを詰め込むと、誰にも出会わないうちにと、先程明智にああ言った>>339にも関わらず、かなりの速度で廊下を走り、階段を段飛ばしで跳ねて、大浴場へ向かった。]

(644) 2014/03/24(Mon) 23時半頃

ライジは、ザックはメールに気付いたろうかと思いながら、大浴場の扉を開けた。

2014/03/24(Mon) 23時半頃


【人】 保険調査 ライジ

─ 大浴場 ─

[誰もいないのをいいことに、浴場に一番近いロッカーに着替えを詰め込み、すぐ服を脱いで浴室へ向かう。
 もしこれが普段であれば、きっと、定良のように飛び込みも試みたのかもしれないが、生憎そんなテンションではなかった。

 洗い場で、桶で身体に湯をかけながら、鏡の中の自分の顔を覗き込む。
 大丈夫、なんだか鼻は赤くなってる気もするが、これはまだ泣き顔じゃない。]

(654) 2014/03/24(Mon) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[広い浴場だが、こうして手足を伸ばして湯に浸かれる機会などそうそうない。
 なんとなく、風呂場の縁に腕枕して、底からふっと足を離すと、ゆらりと身体が浮かび上がった。
 こんな馬鹿な事ができるのも、今のうちだけか。]

 はー……。

[あと何日、堪えればいい。
 遠く離れて、姿も見えなく、声も聞こえなくなれば、きっとそのうち忘れてしまう。
 忘れて、きっとまた普通に戻る。]

 ……ふつうって、なんだ……?

[彼女を作って、結婚して。
 子供が産まれて、家庭を築く。

 これが……普通なのだろうか。]

(680) 2014/03/25(Tue) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[サクラは散った。
 咲く前に散った。

 何故か。
 普通じゃなかったからだ。

 当たり前だ、同性に恋するなど普通じゃない。

 普通じゃないから、ずっと、想いに気付かなかった。
 もしくは気付かないふりをしていた。
 同室故の居心地の良さだと、感情に向き合わなかった。
 認めてしまうことを避けていた。

 あと少し……あと少しだけ、それが続けられたなら。
 どれだけ、気が楽だったのだろう。
 けれど、ここにきて、限界が訪れた。]

  ───好き、だ。

[呟きを、湯気の中に溶かし込む。]

(692) 2014/03/25(Tue) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……あ。

[決壊。
 汗や水蒸気とは違うものが、頬を伝う。
 湯に浮かべていた足は、また底に沈んだ。]

 ───ッ、く……

 ぅ……!

[桶の縁にかけておいたタオルを取って、顔を強く押しつける。
 誰もいなくて、本当に良かった。]

(696) 2014/03/25(Tue) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[風呂場はいい。
 どれだけタオルに涙を染み込ませ、鼻水を垂らしても、すぐに洗い流すことができる。
 顔が赤くなっても、のぼせたからで誤魔化せる。]

 ………ぅ。

[しかしそろそろ、本当にのぼせそうになってきた。]

 あがろ。

[どうあれ、入浴という目的は果たした。
 泣いた所為か、腹も減った。

 あがって、飯でも食べに行こう。
 そうすれば、きっと落ち着く。
 部屋で顔を合わせても、きっと普通でいられるはずだ。]

(709) 2014/03/25(Tue) 01時頃

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