108 Persona外典−影の海・月の影−
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―シャドウの海―
[弾けて散らせてしまった蛍火、
雛宮律が望んだことは、 このシャドウの海の安寧なのかもしれない。
大切な人たち、 大切だったかもしれない人たち、 大切になるかもしれなかった人たち、
幸福を願うべき人々の不幸は、結局律によって齎された。 ゆらぐ闇の水の中、>>6:+51 >>6:+53 不意にわいた幼い両手が触れた。首を振る、雛宮律はこのまま沈むのが最善だ。
――生まれたという咎を贖うすべもないのだから]
(67) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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……ああ、だけど、
[じわりと痛んだ、 久しく感じることのなかった痛みという感覚だ、 シャドウは何も痛みなど感じなかった、身体もこころも。
左の眼を押さえこんだ。 身体を折るほどに、それは耐え難い。 最期に目にしたものが焼き付いて、痛い]
さいごに、
[距離感がなにもわからない。 小さな手に掠めて触れたのは片手の指先だけで、 沈む感覚に痛みをこらえて、目蓋を閉じる]
(68) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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― ―
[それはどこだったろう。 病院の廊下か、学校の教室か、あるいは神社の石段か、 ゆっくりと顔を上げれば背中がある。見慣れたお下げの後姿。 距離は10歩もないだろう、けれどこれ以上は近づけない。
まるでそれは見えない境界線で、 自分は陽炎のように不確かな存在だった。 それこそ今、律の形をしているのかもわからない]
……あかり、
[けれど呼びかけるための声は出た、一度目は震えた声音]
あかり、
[二度目はどこか安堵したように、 諦念に似た穏やかさでその声は響く*]
(69) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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――振り返るな、
[>>88 所作にはきつく留める声が一度、 頼む、と続いた言葉は確かに切実さが滲んだ。 律の容は、まだあのシャドウの海に沈んでいる。
闇の海のまとわりつくような、 ひきずりこむような生ぬるさを感じている。 ここにいるのが、雛宮律という精神そのものだとしたら]
多分、俺は酷い姿をしてる。 それこそきっと、中身にお似合いな化け物みたいなもんだ。
[けれど彼女は自分の名を呼んで、泣いている。 せめて、彼女が背を向けてくれるなら、近寄れるだろう。 しゃがみこんだその背中に――触れてもいいとは思えなかったから、 いつものように、伸ばしかけの手は、中空に留まった]
(95) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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あかり、……ごめん。
[この声だけが変わらない、 ただそれだけを伝えるためにここにいるからだ]
何も、お前のせいじゃないんだ。 ……俺が勝手に、いや、
[紡ぐべき言葉を探す。少しでも彼女の心を軽くするように、少しでも希望が見出せるように。自分の中にはどこにもないものを探して、結局それは見つからなくて、吐露すべきはきっと、あのシャドウの真実だ]
……頼らなくてごめんな。 でも、お前には知られたくなかった。
[こんな化け物を飼っている、自分自身を。 陽が落ちる、黄昏時の逢魔が時、長く伸びる捩れた影*]
(96) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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[>>101 言葉は尚、 触れることを躊躇わせるものだった。 滲んだ期待、それを裏切るしかないのなら、 謝罪なんて自己満足は、より罪深い]
まだ、帰れない。
[>>104 否定することも出来ずに、口にした言葉。 こんな言い回しは自分の影と同じだ、自分自身なのだから当然だけれど。 嘘にはならない言葉、けれど真実ではなくて事実でしかない。 だから、吐き出すように言葉を重ねた]
いつ、帰れるかわからない。 帰ることが出来るのか、わからない。
――……いや、俺は、
[ほんとうのことなんて、いらない。言葉に苦く笑った、 しばしの沈黙が降りる。言葉が無ければ、自分の存在も酷く希薄になったようで]
(110) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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あかり、
[名を呼ぶしかなかった。 触れることを留まったまま影が重なる]
本当のことを言わなくたって、 ……俺が酷い奴だって、わかっただろ? お前を傷つけて喜んでた、あのシャドウも、間違いなく俺なんだ。
[容はないのに、また痛みを覚える。 伸びかけの腕は、焼け爛れた片目を押さえていた*]
(111) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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―崇神神社― [――許されるとは、思えない。
苦い笑いの中に、紛れ込ませるしかなかった言葉。 誰よりも、自分の存在を拒絶しているのは自分自身だった。
無制御な炎も神殺しの刃も、破滅願望に他ならない。 それを自覚して尚、肯定している。その癖、黙ったのはそれを告げることで、また彼女を傷つけることを恐れたからだ。
>>120 影を受け入れる言葉には首を振っていた、 あの影は、存在自体許されてはいけないものだ。 そんなことは望んでいない、はずだった。ちがう、と言葉を音にして]
ただ、……最後だ。 もう、最期だと思ったから、会いに……、
[それすらも、許されてはいけなかったのかもしれない。 そう思った瞬間、足元の影が嗤うようにさざめく波立った]
(132) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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……あか り、
[向き合った彼女の眦に残る涙の痕、 それでもその眼差しは何かの決意のあるようで、律はそれを恐れた。酷く痛む焼け爛れた片目を抑えたまま、後ずさる足が、黒い影にずぷりと沈んだ。]
だめだ、ッ、
[沈んだ足が逃れることを許さない、 道ずれにしてしまう、掴まれた腕を見開く眼差しで捉えた。 その手を払おうとして、温度のせいか、あるいは交わった眼差しのせいか。 突き放すことを躊躇った、その瞬間の悲鳴のような自身の感情。
――ああ、まだこんなに絶望できたなんて。
自身を飲み込んでいく影が柔らかく生暖かく纏わりつく、 それは律を抱きしめるあかりもろとも影の世界へと飲み込んでゆく]
(133) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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―シャドウの海― [たゆたう海の中で、沈んでゆくことは安寧だった。 このまま目覚めず眠りについてしまいたい、それが律の望みだったけれど。 闇の海の中、腕の中のある少女のぬくもりがそれを許さない。 腕を伸ばした、その頬をそっとなぞるように、触れた]
おまえを巻き込んでいいはず、ない。
[きっとそれでもいいと彼女は言うのだろう]
それが一番、俺の困ることなんだ。 何より辛いこと、なんだ。
……でも俺は自分が許されていいとは思えない。
[浮かんだのはやはり諦めに似た笑み、だから今一番に願うこと]
(134) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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[それは心の海よりいずるもの。
――白い光が滴り落ちた。
導きの光を零しながら闇の海を羽ばたくのは三足の烏、 けれどそれは黒く焼け焦げた姿ではなく白い翼で海を羽ばたく。 その翼が影をうち払いやわらかに闇を照らす]
あかり、
[【太陽】そのものを示す神鳥。 この闇の海でも彼女を導いていくれるだろうから]
……手を、
[続く言葉が詰まったように出てこない。 離すも離さないも、どちらも願うことであったから*]
(135) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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[羽ばたきごとに白い光の雫が落ちる。 彼女の離さないという言葉そのもののように、 無くなってしまった距離、その背に腕を回した。
抱きしめているのは律の方なのに、 その所作はどこか縋るようにも見えただろう。 今、突き放すことさえ選べない自分が、彼女にかなう筈もない]
俺を許してないのは、俺なんだ。 だけど、
[贖われない罪をどうすることが正しいのかわからない、 ひとつ確かなことはあかりをこのままシャドウの海に、 道連れに沈めてしまうことが間違っているということだけ]
(139) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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……大事なんだ。
[低くかすれて囁く言葉。 言い訳をひとつだけ、口にすることを許した。 それだけ告げてすぐに上向く眼差し、 白い雫は流れる粒子になって、羽ばたく先を示した。
片手にあかりを抱えて、ゆらぐ闇の海を泳ぎだす。 それから今口にした言葉を遠ざけるように、 どことなく早口でとりとめもなく言葉を繋いだ]
(140) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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お前頑固だよな、知ってたけど。 そもそも俺なんかいなくてもどうにかなるだろ。 ……ああ、そういや、お前のこと好きって奴もいたな、 いや、それはまあ別にどうでもいいっていうか……
[少し嫌な気分になったことはおいておく、 今は余計なことは考えずに、ただ目指すべき岸辺を目指す。 たとえそこが寄る辺無き場所だろうと。 離せと言えなかったこと、それが自分の望みだとわかってしまったから]
大体、みんなが赦さなくてもどうでもいいって、 ――お前って結局、自己中だよな。
[たどり着いた波打ち際でそう言葉にして笑うだろう]
(142) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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[そしてあるべき場所に還るために、ゆっくりと存在は薄れていく*]
(143) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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それ、別に諦めじゃねーし。
[>>145 きょとんとした顔にはさもありなん。 とりあえず、今投げた言葉の意味くらいは通じてほしい。 解決はしていない、許せないことは許せない、けれど、 伸ばされたあかりの手に指を絡めた]
……帰ろう。 もう色々はあとから考えることにするわ。 だから、そんな顔すんな。
離さない。
[次の瞬間、その言葉を裏切ることになるかもしれないのは、致し方なく許してほしい。現実世界に戻った時、行方不明だった雛宮律が発見されるのは禁足地の山の中だ*]
(147) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 02時半頃
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[それから――、 結局、雛宮律はスーパームーンのあの日から御陵山で遭難していたということになった。実家の裏山で遭難した男として学校では少々話題を攫った。
しばしの入院の後、祖父の下で自宅療養と相成った。 井戸端老人たちの神隠し事件への追及をかわすのは一苦労だ。 父とは顔を合わせていない、マンションの方にいるらしい。 学校に復帰する頃に、住まいを入れ替わることになるだろうが、 特に言葉を交わすつもりも、顔を合わせるつもりもなかった。
血縁だからといって、分かり合えるわけでもない。 律は当の昔にそれを悟って諦めていたし、だからこそシャドウに侵されるまで痛苦に耐えてこられた。それでも長いこと身の内に育まれていたこの炎は、きっと消えることのないものだ。
けれど律は父が死んでいなかったことに感謝を覚えた。 たとえ苦しみを長引かせるためだとしても、自分は父を焼き殺してはいなかった]
(152) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[自分にとって殺して罪を負う価値もない相手。 ―――今はそれが答えでいいと思った]
(153) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[けれど、町には傷跡が残っている。 シャドウの影響で失われた命は確かにあった。 書店は閉鎖されたままだし、殉職した警察官のかわりに駐在所にきた警官はそろそろ仕事に慣れてきたらしい。会釈をひとつして通り過ぎていく。
律は眼鏡をかけるようになった。 片目の視力がほとんど失われていたからだ。 医師は首をひねって、遭難中の栄養状態が影響したのかもしれないとか言っていた。その目に何が見えるのか、口にすることは止めておいた。
特にじじいがペルソナ?ぽいものを呼び出して、 御祓いをしてるのを見てしまったとか言ったらヤバイ気がする]
(154) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[図書館に、借りっ放しだった本を返しにいった。 >>10高屋敷真弓の姿はない、どうしたのかと尋ねることはしなかった。幸川立季とは、見知らぬ者のようにすれ違った。自分だけが振り返ってその背中を見やることとなった、何も覚えていないのかもしれない、と思う。
満月の夜毎、戦った彼ら以外、雛宮律の罪を知る者はいない。 裁かれることのない罪の記憶をただ抱えて続けていることが、罰なのかもしれない]
(155) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[自分が自分を許していない、 それはきっとこの先ずっと変わらないだろう。 犯した罪を購うすべがあるのなら、 どんな炎の中にでも飛び込んでいける。 そんな思いは確かにある。
――けれど、それを引き止める存在]
(156) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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------------------------------------------------ To:花河あかり From:雛宮律 件名:桜屋食堂に集合
っての回ってきたんだけど、 俺はさすがにどのツラさげてだわ。
お前は楽しんできなよ、帰る頃迎えに行く。 ------------------------------------------------
(157) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[一人歩く帰り道、 夕日に焼かれた世界はとても綺麗だ、 あの日心を焼いた夕焼けが、今はなんだか暖かい]
……もう春か。
[ほころび始めた桜の蕾を見上げてパシャリ。 先ほどのメールはもう送ってしまったから、 これはあとで迎えに行った時に見せてやろう。
知らず笑みをほころばせながら、 両手をポケットに突っ込んで、雛宮律は歩き出す**]
(158) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sen-jyu 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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[>>209 喜色を浮かべる少女に並んで歩く、 律の表情は落ち着いた穏やかさに満ちたものだ。 ここだけは、――彼女の隣だけは、存在を許されている]
たまごやき、甘いの。 あとは、お前の得意なのでいい。
花見か……、 あ、うちの神社は却下な。 うるさいじじばばたちに囲まれて、 居た堪れない思いをすること間違いなしだ。
[こんな風に穏やかな幸福を感じていいのか、 自問はこの先もずっと抱き続けることになるだろう。 けれど、この手をとったことを間違いにするつもりは、ない。
まだ少し風は冷えるけれど繋いだ手の温もり、 炎はもう身を焼かない、ただあたたかな温度を分かち合う*]
(223) sen-jyu 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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