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59 【身内RP村】つむぎ-Dead or Alive-
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[正直馬鹿にしていた。チェーンソーが武器。なんの茶番かと。遊びのつもりか。そう思っていた。 真っ当に立ち会えば燃料タンクさえ付属している両手持ち以外できやしない工業用品が、真剣と戦って勝てるはずなどあるわけがない、と。]
ぐざ。 びびビび ガッ、ごががが、ガガガガガ
[その凶器に貫かれたと同時に回転する刃が自分を壊れた人形のようにガクガクにゆすぶる。 血と、ちぎれた肉と、砕かれた骨と、燃料オイル、 そういうものが無残に噴出し、自分と人狼とに凄惨にびちゃびちゃと降りかかり]
(119) 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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[目の前の光景に、理解ができない―
嫌な音をたて駆動する無骨な武器が、姉の体を貫いた。
月夜に照らされ飛び散る赤―
理解ができない―
けれど、足は止まらず走り近づく。]
姉さん、姉さん、姉さん姉さん姉さんっ―
あああああああああああ!!!!
(120) 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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ケイト姉さんっ!!!!
[反射、何も理解できていない、ただひとつ――
―姉を傷つけたのはあいつだ―
『ノックス。なぜこんな視界の開けた場所で戦った。 お前の武器はなんだ? 射線を悟られない物影は必須、そうじゃないか?>>1:157』
わかってるよ、姉さん。でも今そんなこと考えられない。 アイツを倒さなきゃ、ホリーを殺して姉さんを傷つけたアイツを倒さなきゃ。
人狼に向けて引き金を引く。いつもなら丁寧に狙って無駄撃ちをしないように。 そんなことを考えられる状況じゃない、射程距離は十分だ。]
タァッン!!――
[4発打ち込む、走りながらでも、狙ったから、軌道は読めるけれど今なら、当たるはず。]
(121) 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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[>>119ケイトの中身が散らばった。 それは、マユミの横に、何もできずに無様に横たわった…の身体にも降り注いで。 その白衣に、桃色の肉がいくつか飛び散った。
おかしいな、俺は外科じゃないのに。 こんな時でも、頭の隅でそんなことを思うから不思議だ]
……ケイ、ト……。
[ごくごく小さい声がようやく発せられた。必死で息を吸う。体の痛みを必死でこらえ、肘をついて態勢を立て直そうと]
『姉さん、姉さん、姉さん姉さん姉さんっ―
あああああああああああ!!!!』>>120
[ノックスがやってくる。これは…… これは、いけない]
(122) 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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ケイトは、銃声がどこかで聞こえた気がした
2014/03/13(Thu) 21時半頃
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…………っ!!!!!
[必死の思いで、マユミの前に立ちふさがった。 マユミと向き合う形で、両肩をしかと掴む。 同時に、四発の銃声が轟く>>121]
あっ……は
[焼けるように熱い弾が、…の身体に打ち込まれる。 先ほど打った腰と、背と、大腿部に凄絶な鋭い痛みが迸る]
はぁ……はっ……。
[立っていられなくて、マユミの肩から手がするすると滑り降りてゆく]
(123) 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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ノックス……ケイトを病院に連れていくんだ
[強い口調で、振り向かずに告げた。 おかしいな、自分の声ってこんなだったっけ]
早く!!!!!!姉ちゃんが死んでもいいのか!!!!!!
[言葉を発するたびに、撃たれた個所と、身体の関節がぎしぎしと傷んだ。 無理に喋ったからか。口腔から地べたへと、だらりとよだれがこぼれ落ちる]
(124) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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>>119……ひっ。
[マユミは硬直する。ケイトを斬った感触が、手に生々しい]
(――『2人が恋人になったら取材させてくれないか』>>55)
[そうガールズトークをした数時間前の出来事が、ひどく昔のことに思えて。 いやいやをする駄々っ子のように首を振って。後ずさる]
『ケイト姉さんっ!!!!』>>121
[雄叫びと共に、乾いた銃声。避ける気力は、ない]
(125) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/03/13(Thu) 22時頃
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>>123 (ああ。死ぬんだ。私)
[迫り来る銃弾を肌で感じ、そっと目を閉じて――]
(……あ、れ?)
[しかしその衝撃はやってこなかった。 代わりに感じたのは、両肩を包む温かな感触。 恐る恐る目を開ける]
……み、ミナカタ。さん。
[声が掠れた。ミナカタが。銃弾をその身で受け止めていた。 苦痛に顔を歪めて、ずるずると崩れ落ちる彼を抱きしめたくて。 でも手が震えてできなくて]
(126) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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[いいたいことが あふれるのに
くちから あふれるのは 血の泡 ばかりで
膝から おちる自分
めのまえに みなかたせんせいの せなか
ちがでてるよ せんせい 自分が びょういんにいかなくちゃ
裾をひっぱる せんせいの ふりむいて くれないかな ああ だめか 大切な人と むきあってるんだよね
…いたい あつい ねつ でたのかな また]
(127) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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[目を見開く。
何が起きてる、何が起きている。
僕は確かに姉さんを傷つけた人狼を狙ったはずなのに―]
…んで…せんせ…が…
[庇った?
理解が及ぶ前に強い声で言われる。 『ノックス……ケイトを病院に連れていくんだ』
そう、病院、びょういん―
けがした、姉さんを、たすけなくちゃ― もっと考えなければならないことがたくさんありすぎて、理解ができなくて、 でも、今は、言われたように、しなきゃ]
(128) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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姉さんっ
[誰の血かわからないほどの赤い海に沈む姉の体を抱き上げて]
ねえさん、ねえさん、いま、たすけるから、おねえちゃんたすけるから いたい?いたいよね、まってね、すぐ、すぐに
[びょういんどっち、早く助けなきゃ、たすけなきゃ]
(129) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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ハッハッハッハッ、ぐぶっ ハッハッハッハッ、
[荒い息と吐血を繰り返し。朦朧とする目を周囲に向け。 弟と丁助の姿をかろうじて像として網膜が認識すると、]
ちょう、すけ、わたし、の、かみ、を、切っ、(ごふ)
[その青龍刀で、弟が結んでくれた髪の束を切り落としてほしいと頼み]
のっ、クス、紐、紐のこと、私の、髪、使、
(130) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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おい! ケイト……!?
[目の前が真っ赤になった気がした。 理解ができなかったーケイトは人狼狩りを辞めるんじゃなかったのか? かかる血を拭うことさえできなかった]
(131) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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『ノックス……ケイトを病院に連れていくんだ』>>124
[叫ぶミナカタを見て。 彼にすがりつきたい気持ちを。ぐっと堪える]
(やめて。ミナカタさん。もう喋らないで)
『姉ちゃんが死んでもいいのか!!』
(いやだ。やめて。ミナカタさんも。死んじゃう……!)
[ミナカタさん、“も”? 自分の思考に愕然とする。マユミには分かっていた。 おそらくケイトは長くはないことを、認識していた]
(わたし、は)
[がたがたと震え、いっその事ここで全てをぶちまけてしまいたい衝動に駆られる。 でも。そんなことをしては、彼の行為が無駄になってしまうから。 彼が命を懸けてまで守ろうとしてくれたことを、無為になんてしたくないから]
(132) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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……興が冷めたわ。退く。
[そう言い残すと、ふらりと怪物は夜闇に消える。 いま彼女がここにいて出来ることは。なにもない]
(133) 2014/03/13(Thu) 22時頃
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[吐血する姉に、涙がこぼれて。いやだいやだ。]
こんな、とき、なにいってるのっ それは、ぼくが、ねえさんにあげたの、おまもりといっしょ、 ねえさんを、まもるものだから、やだ、やだよ。
[姉が示した白いレースのリボンは赤く赤く染まっている。
丁助がそれを切って渡してきたなら手に握りこみ。
今は、病院にいかなきゃ。姉を抱え赤く染まりながらまたかけ出す。 まだ助かる、助かる。助けて助けて。
いつかの自分の声が頭をよぎる。
『せんせい、おねえちゃんがくるしそうなの!たすけて!』 姉が昔、発熱した時にも闇夜をかけた。 あの時は助かったから、助けてもらえたから、大丈夫、今もまた、大丈夫だから。
丁助が一緒に姉を連れてくれるなら一緒に、南方を連れて行くのなら、自分はまっすぐ、姉を病院へ抱え走る。]
(134) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2014/03/13(Thu) 22時半頃
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[どれくらい放心していただろうか。 たどたどしく呼ばれる名前に現実に戻される。 先ほどまでいなかったノックスがいて、そして]
ケイト、なんで? 髪って、髪は女の命だろ……。
[苦しそうに笑いながら、ノックスベーカリーをでた時のように頭をふわりと撫でた。 血で滑らないように青龍刀の柄を強く握り返し、片手で握る。 もう一方の手ではケイトの髪を掴んだ。
ーーさわり。
優しく髪が一束、手元に落ちた]
ふざけんなよ!! なんでおまえなんだよ。
[俺のはずなのに、俺だったらよかったのに、俺ならー思いついた言葉は口にはだせなかった]
(135) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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『なんでおまえなんだよ』 おまえが、しぬな、 のく、す、もし、ぬな せんせい、も だれ、も もう
[髪が落とされ、それを悟りながらやがて呼吸が弱くなり。 でもまだだめだ。間に合うのなら。会えるのなら。最後に言いたいことがあるから。そうできないならできない運命、か。]
ちょう、すけ、ありが、と…
のっくす、ノックス、のーちゃ… 誰のことも、憎まない、で。やくそく…
(136) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2014/03/13(Thu) 22時半頃
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『誰のことも、憎まない、で。やくそく…』
にくまない・・・なんで、なんで・・・ ねえさんが、ぶじなら・・・そんなことないから・・・だからっ!!
(137) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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−病院−
[走り、抱えている時も苦しそうに血を吐く姉をみて、 胸が張り裂けそうになりながら辿り着く。]
(138) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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―病院― [嘘のように痛みが引いていた。 誰の目で見ても長くないとわかる自分にせめて苦痛がないように、強い鎮静剤が投与された結果だということをケイトは知らない。 病室の中には誰がいるんだろうか。もう、目がよく見えない。]
(139) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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姉さんを助けて下さいっ―!!!
[扉を叩く、夜勤の医者が急患だと姉をたんかに乗せて連れて行く。 連れて行かれながら縋り付き。]
大丈夫、ねえさんだいじょうぶだから、いたいのなおるから、 また、ぱんたべれるからっ、だいじょうぶだから…
[姉から離れたくない手を握りそばに居て]
(140) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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間に合わないのか、人狼。 私は負けた人間だ。それならば、喰われてしまいたい。
[弟の叫びを聞いたのは痛みと熱のさなかのこと。嘘のように引いたそれのために、弱いながらに言葉を紡ぐことができるようになっていた。]
そして、もうどこか遠くへ行け。この町にいてもつらいだけだろう…? それに、
(141) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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私はおまえの武器の弱点を弟に伝えている。
――弟におまえを殺させないでくれないか――……
(142) 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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―病室の廊下―
[姉の治療をするために、すがる…は一度外に離れただろう]
(143) 2014/03/13(Thu) 23時頃
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−病室−
[大量失血、もう殆ど意識がない姉のそばで強くてを握り祈る。 最後の時間だと、医師に伝えられた。]
守れなかった…間に合わなかった… 姉さん…姉さん…
[短くなった髪、長い髪が素敵だったけれど、短いのも可愛いね。 青く、血の気の薄くなった頬を撫でる。]
寝てる・・・だけだよね・・・・
[いつも、寝顔かわいいと、思ってて]
大好きだよ…姉さん…愛してる…
(144) 2014/03/13(Thu) 23時頃
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― 病院 ―
[ふわり、と病室のカーテンが揺れた。 月明かりが遮られ、ベッドに影が落ちる。 病室に横たわるケイトを、マユミは黙って見下ろしていた。 ノックスの姿はなく、病室は静謐に包まれている]
(――放っておいても、長くは。ない)
[息も絶え絶えに顔を歪めるケイトを。見ていられなくて]
(せめて。苦しまずに)
ケイト、さん。痛くないですから。
[そっとケイトの手を取る。口付けをしようとする。 そのとき、ケイトの唇が開いた]
(145) 2014/03/13(Thu) 23時頃
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『――弟におまえを殺させないでくれないか』>>141
[その悲痛な叫びに、胸が痛んで]
そう、ですね。
[声を震わせて。頷く。 私がこの街に来なければ。こんなことにはならなかった]
ミナカタさんにお別れを言ったら。 この街を去ろうと思います。
[ケイトはどう答えただろうか]
(146) 2014/03/13(Thu) 23時頃
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