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64 さよならのひとつまえ
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[小鳥谷からの返信に、更に返す内容。 はらはらと、雨に散る桜のような違和が滲む。
泊まる場所に少し詳しく。 問われた新しい住所を書き込まず。 最後に書き加えた、【勇気】の文字。]
……――――。
[ぐ、と携帯を握りしめて**]
(52) 2014/03/31(Mon) 20時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 20時頃
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─見送り・バス停─ [成斗と那由多を見送りに行く。 ちゃんと最後に蹴られておいただろうか、 乗り込む那由多に問いかけることはなかったけれど。]
あん?あのシュールさがいいんだろ。 次の総選挙首位狙ってっから。投票しろよ?
[成斗との最後の会話はいつもと同じノリで。 最後の最後まで気遣ってくる男にはなんとか間に合いそうだと笑って返した。手を振った。]
(53) 2014/03/31(Mon) 20時半頃
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…に…の…が…く…じる…
とりあえず…りを…
…
な…なんで…を…
…
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─前日・断髪式から夜へと駆ける─
おう、俺様基本的に世話焼きだから気にすんなァ はなむけだ、大事にしてくれっと嬉しいぜぇ
……さっぱりしたな、漢前度があがってらァ
[>>4:358樹央と同じで花粉症の治らないらしい成斗を目を細めて見上げる。髪を切っている最中に何度か擦ったせいか目元が赤くなっているのを、気付かないふりをして。 じゃあな、と今度は軽く蹴りをくり出した。 断髪式が終わって、その片付けを手伝っているときに朔太郎>>28から話し掛けられれば。耳を傾けながら、じっと朔太郎を、そして包帯の巻かれた長い指に視線を向けて。 目を眇めた後に、頷く]
ああ、そうだな、こんなんでも一応1年同室だったからなァ 最後の夜くらい一緒に過ごしてやんなきゃ、な あんがと、お前も、手、大事にしろよ
断髪式、お疲れさま
[いってらっしゃいの言葉に、片付けが終盤になれば自習室を後にした*]
(54) 2014/03/31(Mon) 20時半頃
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[遠く見えなくなったバスを眺めて小さく息をつく。 簡単に会えなくなる友達がまた増えた。 そして、明日には自分にその番が回ってくるのだ。]
……サ〜ク〜、俺ら出んの一緒…… って、あれ? サク来てねえの?
…なんだ、 書類取りに行くの一緒しようかと思ってたのに。
[昨日は来てたんだっけ?その前は?少し気に掛かったけれども。昨日残発式後に話した時にはいつもと同じ調子だったから。きっと、寝坊したんだろうし気のせいなのだ。そう思って。 寮母室経由で書類を受け取り部屋へと戻る。怒られてばかりの記憶だけれど、この寮母にもたくさん世話になったのだ。元カノに殴られた時だとか元カノに蹴られた時だとか。 世話になりました、そう頭を下げて、部屋へと帰った。]
(55) 2014/03/31(Mon) 20時半頃
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―自室― [荷物はもうほとんど残っていなかった。 あと少し整理をして、二つ目の段ボールを閉じれば終わり。 やればできんじゃん、と自画自賛する。屋根裏で拾ってきたライターと小鳥谷から貰った本は当日持っていく鞄の中に納めた。家に戻るだけだし、事前に両親から渡された旅費さえ忘れなければどうにかなるだろう。]
……なんかあっという間。
[一生終わらないかもしれないと思っていた片付けも、終わってしまうと呆気ないものだ。ベッドに凭れて携帯を開く。新たに届いたメールを確認していく。朔太郎からのメールはやはりいつも通りだった。あの違和感はやはり気のせいだったのだろうか。]
つかあいつこそ部屋整理終わんの?
[手伝ってやった方がいいだろうか、ゴミ捨て係くらいしか役立てそうにないけれど。
そういえば宗介には退寮のことを連絡しておいた方がいいかもしれない。そう思って昨日届いていたメールを開いて返信ボタンを押そうとして。 そのメールの内容に目が留まって、緩く首を傾げた。昨日読んだ時は特に気に掛からなかった。今も、特におかしいところなんてない筈だ。けれども、]
………なんだろ。
(56) 2014/03/31(Mon) 21時頃
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─前日・更け行く夜の3-A─
あァ、俺も、変わるわ、出来るなら根本的に 好きになってもらった相手に胸を張りてぇからなァ
いつかそいつに胸を張って好きだって言えるように
[>>+18言うつもりもなかった、という言葉に、自分も同じだったと心の中で相槌を打った。 俺は案山子がからっぽでないことを知っている。熱いこころを持っていることを知っている。ひそやかに花開く瞬間を知っている。それを那由多に齎すきっかけに俺を選んでくれたこと、その事実が尊い。 ─────最後まで、那由多は固有名詞を出さなかった。 ─────そして自分も明確なことはくちにしなかった。 >>+19揺らぐことなくまっすぐに見つめてくる那由多に目を細めて]
情けなくなんかねぇだろ、むしろ漢前すぎて困るぜ ああ、……じゃあな、那由多
元気でいてくれ
[にやりと笑うその顔に応えるように、口の端を吊り上げた*]
(57) 2014/03/31(Mon) 21時頃
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[送信されました、と表記される画面を眺めてから携帯を閉じる。 別に特におかしいところなんて何もない。都会で早速会うような友達がいたのか、とも思ったけれども気に掛かったのはそこではなくて。 朔太郎の時と同じように多分気のせいだと思う。きっと高校生活との別れが間近になったから、感傷的になっているだけなのだ。]
―――…今日、何しよ。
[片付けは終わってしまった、あと他に何かすることはあっただろうか。口にして。でも、やることは決めている…最後にやってみたいと、思っていたのだ。 やるか、と呟いて。手にしたのはフィルムの入ったインスタントカメラ。カメラ係は結局智明に任せきりにしてしまっていたから、フィルム枚数はまだ多く残っていて]
(58) 2014/03/31(Mon) 21時頃
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─朝・自室3-A─
[片付けられた部屋。寝ている那由多を置いて、自分は各階に設置されているシャワールームへと向かう。いつも通りに。 部屋へと戻ればもう那由多の姿はなく、そのまま窓を開けてベランダへと足を進める。 肩から掛けているのは>>0:60那由多からもらった特徴のない白いタオル。 いや、もともとは自分のものかもしれない。 でも那由多からもらったと思っていた方が、少しばかりしあわせになれる。たわいない幸福。窓辺に置いたサボテンに視線を向けて、目を細めた。 震えたスマートフォン>>+41。開けば那由多からで]
…………
[返信をすれば、外へと視線を戻す。 >>+42バスへと乗り込む那由多の姿を見送る。 >>+52そして黄色い花束を手に、バスへと乗り込む去年の同室者。ルームメイトだったふたりを乗せて、バスが出てゆく。 ────その後を追いかける環>>42の背中。それが>>46道路へと崩れればベランダからわずか身を乗り出し。 ただ、>>51頼児が環の後を追うのが見えれば、ふ、と息をつくのだけど]
(59) 2014/03/31(Mon) 21時半頃
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ハイ、チーズ。
[部屋の入口の前で呟いて。フラッシュの後に鳴るシャッター音。 声を向けたけれどもレンズの中に人は誰も写っていない。 撮ったのは段ボール2つ以外は空っぽになった自分の寮室。
智明に誰も写っていない写真の意味を教えてもらったその時から、自分も同じ写真を残してみたいと思うようになった。 他の誰かではなく、自分の目を通して写した写真。
現像したその時に、写真はどのように姿を変えるのだろう? 1か月後は?1年後―――…写した風景は姿を変えるのか、 それとも変わらないものなのか。それを確かめてみたい。 カメラを持って部屋を出る。
時折シャッター音を鳴らしながら向かうのは食堂へ、 腹ごしらえも必要だ。]
(60) 2014/03/31(Mon) 21時半頃
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のこと…にて…
んあ…あきちゃんには…あきちゃんの…やっときたいことだってあるだろ…
…にすんな…
…
って…こら…
そっか…じゃあ…あきちゃんの…ってる…は…らないでおくな…
…の…として…
…
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[見上げれば天候はよろしくないようだ、雨が降るかもしれない。 せっかく綻んできた桜が散らないといいのだけど。 >>2届く寮母のアナウンス。朔太郎と利一の名前。
─────夜に雲が薄くなってくれないかな。 ─────朔太郎が出てゆくときは、一緒に夜明けを見たかったのだけど。
昨夜、那由多から>>+18綺麗だと言われた。 思い出したのは同じ言葉を自分に向けるもう一人の人物だ。言いながら眩しげに目を細める那由多に、そのひとも>>0:484「眩しいのは近い」と同じような表情をしたことを思い出す。 自分の予想>>4:192は間違っていないのかもしれない。
那由多は、変わりたいと思う、と言ってくれた。自分をきっかけに。 ならば同じ表情をするもう一人も、変えることが出来るだろうか。
震えた携帯。届いたメール>*2を開く]
(61) 2014/03/31(Mon) 21時半頃
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[画面に視線を落としながら。一度閉めた段ボールを開けて、霧吹きを取り出す。水を詰めて、サボテンに一度吹きかける]
…………
[不安だ。色々と不安だ。この辺で勘弁しておいてやろう。 とりあえず、雨が降るなら花壇に水を遣る必要はないかと思いつつ、様子を見に足を向ける。 花壇では赤いチューリップがやっと綻びかけていた。 ぱしゃりと写メを取り。スマートフォンを操作する]
(62) 2014/03/31(Mon) 21時半頃
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…
…
…
なんか…れてたけどどうした…
…の…なら…か…り…い…ってるけど…る…
…で…してる…もいるじゃん…
まあ…むっちゃんはこれから…それどころじゃなく…しくなりそ…
れ…
あと…のおっちゃんを…す…で…あのねこを…せばいいんだな…
…たらむっちゃんが…いた…だってことだしな…
くっ…あんな…が…にあるなら…もっと…り…きまわっておけば…かった…
ど…
いや…うん…を…そうに…ってすまん…
…う…
…
じゃあな…
…
…
しじみ…えるようになるといいな…
…
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─花壇─
[朔太郎宛てのメールはほぼ反射でそう打ってしまったが、断られそうな気がした。少し考えて、もう一通メールを送る。
─────彼を自分の視界に入れることを意識してみよう。
そんなことをぼんやり思う。 だって朔太郎はいつも自分の視界の外からやってくる。花見や、寄せ書きや、断髪式や、気付けば賑やかな輪を作り出しているのに、彼は群れの頭ではない。 そこまでは気付けている。自分はもっと、彼の致命的な何かに気付けていない気がする。だからそれが知りたいと思う。 掌を見つめる。今はもうひとのぬくもりを知る手。 それを教えてくれたのは朔太郎だ。 だから自分も出来ることなら。応えられない悔しさは拭えないが、彼に何かを返したいと思うから**]
(63) 2014/03/31(Mon) 22時頃
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…
あいつ…やってんだ…
…
…が…うだろう…
…は…が…でる…だ…
…
…も…しかった…
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―食堂― [食堂に入ってまずは共用冷蔵庫を開いた。入れていたシュークリームとツナマヨが減っていて安心したように息がつく。やっぱり、自分の気のせいだったようだ。
ツナマヨは取り出さない。最後くらいは食堂で食べようと、食券でラーメンを買うとそれを朝食兼昼飯代わりにする。 ラーメン、たまに麺切れて代用でパスタ入れてた時あったよね?すげえスープが麺に絡まない日があったんだけど…とは、結局最後まで食堂のおばちゃんには聞けないまま今日のラーメンを受け取る。伝えられずに終わってしまうなんて、多々あることなのだ。]
今日はちゃんとラーメン。
[この食堂でも色々あったと、辺りを見渡す。水をぶっかけられたり、時には氷入りだったり、それから―――]
(64) 2014/03/31(Mon) 22時頃
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おい…そっちの…が…からないから…これは…であり…なる…だ…
…だから…に…き…せ…くさかったら…に…でも…みながら…ってろ…
…お…なにかあったか…
…の…に…きくしすぎて…しいこと…えてないか…
…は…いたくないなら…きにしろとか…しいこと…えないからな…
…もしもお…が…して…してて…それを…でため…んでるなら…るぞ…
…いますぐ…で…に…りたいくらいだ…
…
…さて…とだ…よしここから…け…
を…せと…われたが…と…は…に…を…せるほど…できた…に…えているしな…
…が…けにあれだけの…を…せて…お…にまったく…せないなんて…なことがあるか…は…て…え…
…どう…えたって…よりお…が…っているなどということはありえない…そんなこと…にない…
…だから…の…だけ…にしておくぞ…
…
…はお…を…と…してるし…してるから…なにがあっても…くらいは…ってやる…
…んでもいいと…える…でいいから…なにか…りがあるならぶつかってこい…
…
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……うす、平気、……だけど。
[曇り空に、頼児の顔が浮かぶ>>51。 格好悪い別れの言葉は聞かれていただろうか、けれどそれでもいいと、思った。
開いた右手を再び握りしめ、 伸ばされた片手は左手で借りた。 上半身を起こし、ああ、と低く声を零す。]
もっとちゃんと運動しときゃよかった。 ……足ガクガクするー、頼児先生助けてーぇ!
[だだをこねるように声を上げ、笑った*]
(65) 2014/03/31(Mon) 22時半頃
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