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93 Once upon a time...
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[憔悴した様子のエフェドラを見て 彼女は団長の死ですら、あれだけ傷ついていた上に 仲のよかったジャニスを喪い さらに、フィリップの惨い遺体も見ていたのだから その疲れはかなりのものなのだろうと思い至る]
…エフェドラ、今日は公演ないし 部屋でプードルと一緒に休んだらどうだ?
[と、問いかける*]
(108) 2014/10/14(Tue) 23時半頃
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…に…られてしまうよ…
…の…みは…なかなか…ちないから…さ…
…
ブローリンは、トニーの声で振り向き、彼を見た。
2014/10/15(Wed) 00時頃
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[トリノスの言うように涼しい朝。 髪撫でて整えテントを出る彼を見送り 服の入った籠の中から黒のスリムなボトムスを引っ張り出した。 薄いシャツも寒いかと少し厚手のものに着替えてから テントを出てみれば、待っていてくれたトリノスの姿を見つけ]
おまたせ。
[と、声を掛けて横から彼の顔を覗く。]
(109) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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――物置テント――
[冷静な物言い>>108に、少しだけ安心する。 ブローリンは大人で、こうゆうところでは頼ってもいいんじゃないかと思い描く]
……お願いしちゃって、いいってこと?
[そっと向ける視線の先は、彼が振り返る先であるアントニー。 どこまで事情を知っているのか、まだ推し量れない彼を思い、問いに問いで返していく]
(110) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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エフェドラは、彼らの知り得ないことは、もちろん全て話すつもりだが。
2014/10/15(Wed) 00時頃
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おいおい。 また……で、しかも二人、とかよ。 本当、洒落にならないっての。
いや……そうだな、そうだ。 洒落だったら、良かったんだが。
[悲劇の報せをしてきた同じテントの団員に、引きつった笑みを口元に浮かべてみせつつ、肩を竦めた。男はベッドから立ち上がると、そのまま――昨夜は着の身着のまま寝てしまっていた――テントを出た。 首には、締めるでもなくタオルのようにネクタイを、 黒いそれをかけて]
……、
[すぐに現場に向かうでもなく。 テントが並ぶ片隅で、佇んだ]
(111) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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…で…
…むことも…ない…
…ただ…よくよく…すれば…ることだ…
…いを…していなければ…と…のない…が…
…の…なのだから
…をするような…をしては…だって…
…
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なんで、
[ブローリンとエフェドラを見て、ようやく絞り出した言葉はその三音。 どこまで知っているか、という二人の疑問には、少し言葉足らずが過ぎる。]
どうして、
[それでも、疑問しか出てこない。 子犬の細い吠え声が聞こえた。どうして。どうして生きているんだ。二人も、死んだのに。 どこへやっても仕方のない感情が、プードルをきりと睨みつけた。]
(112) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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[ちゃんとズボンとシャツを着てくれていたのでほっとしつつ。]
スージー、先にあっち。 …………また、かもしれない。
行く?
[人の声がざわついて、昨日の朝以上に空気が落ち着かない。 嫌な予感しかしないその方向を指さして一応聞いてみる。]
途中まででも。
(113) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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…りたかった…のにね…
…
…ごめん…ね…
…
…ありがとう…
…
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 00時頃
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[トリノスの指さす方向に視線を向ける。 また、の言葉に胸がざわめくを感じた。]
行ってみる。
[こくんと頷き彼にその意思を伝えて ざわめきに誘われるように倉庫へと足を向けた。]
(114) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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―― 倉庫 ――
[既視感を感じながらもそれに気付かぬふりをして ひととひとの合間からその中を覗いた。
ああ、と思う。 同じ、と続く思考。
団長のテントでもこんな噎せ返るような血の匂いがした。
けれどあの時とは違い 血に塗れるはひとりきりではなく。 掛けられたコートと上着から覗く髪に手足は]
――――……っ。
[何処かで覚悟していたはずなのに 音にならない悲鳴が喉から漏れる。]
(115) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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ああ、もちろん…
[エフェドラの問い返しに頷いて]
そいつも、寂しいだろうし 俺みたいな無骨な野郎よりも やさしくしてくれるレディの方がいいだろうさ
[と、皆までいわずに]
なあ、トニー…2人で仔犬とお姫様を 部屋まで送ってやろう
[彼の視線の先にいるプードルはどんな様子だったか 彼の険しい目つきから、もう知ってるのだろうと察し]
(116) 2014/10/15(Wed) 00時頃
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[子犬を睨みつけるアントニー>>112に、言いようもない胸のざわめきを感じる]
やめとき。怖がっちゃうよ、この子も。 怖がらせちゃだめ。……これ以上。
[暗に、子犬が居合わせたであろう惨劇のむごたらしさを示した]
へー。ブローリン、そんな感じのクドキ文句使うやつだったんだー。 ははっ。お見送りまではいーよ。 その後なんかされたら、ねぇ。もう、あたしゃねぇ、もう。
[ゆっくりと、立ち上がり、ブローリン>>116へとお返しした]
(117) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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…に…ぎったのは…に…に…いた…の…
…でなければなにを…れるのかと
…の…の…い…けに…えるよりも…しそうで…
…こう…
…
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[倉庫から現状を見て戻る団員の顔は暗い。 それと同時に臭いは濃くなってくる。 思い出すのは団長の姿、それでもと確認しなくては。 何故かそう思って、見た姿は――]
なん、で。
[正直大嫌いだし、居なくなればいいとは思ったことはある。 それでも殺したいとは思っていなかったし、 技術はすごいから盗みたい技だって沢山あった。 アントニーと三人になったらもっとすごいものもできると思った。
それなのに、また金色が赤に沈んでいて……]
(118) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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[練習用テントで、音楽は邪魔なだけだ。 直したはずの楽器も、革袋から出しても何も語らず 再びしまわれてそのままテントを出た。
どこかで誰かのすすり泣きが聞こえた。 団長は、慕われていたとしても、団長だ。
何より、昨日まで共に寝て、食べて、演技していた仲間が死んだ。 殺された。 しかも………二人も。
その悲劇を演出した奏者の表情に "悲しみ"は、ないし"寂しさ"もない]
(119) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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[フィリップとジャニスの亡骸は腹を裂かれ 必要以上に食い散らかされた無残なものだが 掛けられたものを捲らねばそれは知れぬか。 惨劇の場には極彩色の羽根が血色に染まる。 撫でた嘴の、その羽根の感触を思い出すか指先が小さく震える。
トリノスの声>>118にピクと肩が揺れる。 彼に返せる答えがあろうはずもなく 彼の顔を見て、それから目を伏せ緩く首を左右に振る。]
――…これも、人狼が、やったのかな。 また、誰かが、こんな風に……
[襲われる可能性。 この惨劇が続く可能性を考えれば うしなうことへの恐怖を強く感じ声は細く弱くなる。]
(120) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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…口説くって、まあ…さすがに物騒だし んな、か細い腕っ節の女の子をひとりに出来ないさ
それに、弱味に漬け込んでとか下衆な真似しないって
[ゆっくり立ち上がるエフェドラへ笑いかける]
トニー、睨む相手違うぞ 睨むなら…きっちり相手を突き止めてしようや
[多分、彼も2人と2匹の死を悼んでいる そう思ったからこそ、声をかける]
(121) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 00時半頃
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送、る。
[ブローリンの声を聞いて、は、と視線を上げる。 こんな風に子犬に感情をぶつけても仕方ない。 エフェドラにも諭されて、唇を湿した。]
ドラ、送る?
[お見送りはいーよ、と言われてしまった。 口説き文句とか、その後何か、というあたりまで、頭はついていかないが。 必要はないのだということだけは伝わった。]
(122) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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はは……か細い、か。返す言葉もないねー。
[か細い体。 この場所で、エフェドラでは持てない荷物を、ひょいひょい持ち上げていたジャニスを思う。 そんな彼ですら、やられた。 エフェドラの視点で見れば、フィリップと2人がかりで。 ジャニスが持っていた小さな銃の所在までは、エフェドラがつかめていなかったかもしれないが。それを知らなかったとしても、あまりにも大きな、脅威]
物騒だから、さ。 ……『備えて』おいた方が、いいと思うよ。念のために。
[ブローリンに対して、そっと。 言うだけなら、問題ない。例え彼が、一連の犯行を行った当人だったとしても]
(123) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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ん。ダイジョーブ。 それに、下衆な真似しないって男がぁ。 意外とその後、むふふだったりするのよーん。 アントニーくんだって男の子だからなー、もしかしたらそうだったりすんのかなー?
[アントニー>>122に向けて、多分に余分な言葉を加えて、こちらは大丈夫だから告げる]
ホントにいいのね? あたしが連れてっちゃって。 一応……証人、だから。
[なにか検分することがあるのなら、無理に連れて行こうとは思わない。 特に呼び止められないならば、まずは体を休めにと、宿泊テントへと向かうつもりだ]
(124) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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[強く握りしめた爪が手のひらに傷をつける。 昨日と違いへたり込むようなことは無かったのは あまり嬉しくないが慣れてきているから、だろうか。]
……人狼、何をしたいんだ。 [また、というスージーの言葉にぎゅうと眉を寄せた。 居場所を、大切なものを奪われたくない。]
(125) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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……分からない。 お伽噺の人狼は、昼間はひとの姿をしている、って 昔、読み聞かせて貰ったけど メルヘンにいる人狼も、そう、なのかな。
[不安からぽつぽつと言葉零すうち 伏せた視線の先に、きつく握られるトリノスの手>>125が見える。]
――…トリノス。
[一歩、近付き、握り締められた彼の手に、女は己の手を伸ばし]
(126) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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[睨む相手が違う、というのには、頷いて視線を下げた。 その通りだ。この子犬が、やったわけではない。]
……?
[送る、というブローリン。断るエフェドラ。 どちらの意見を取るべきなのか、瞬いて。]
もしかしたら、そう……?
[この歳の少年らしくない無知さで、エフェドラを見やる。 そうした知識が一切合切ないわけではないが、隠語になってしまうと、推察の力は弱く。]
(127) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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トニーは、エフェドラを呼び止めはしない。
2014/10/15(Wed) 01時頃
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[エフェドラの囁きに]
ぱっと見だが… ひとたまりもなさそうだったな 多分、抵抗する間もない
[出会わないに越したことはないとはいえ その正体が不明な以上、打てる策もたかが知れ]
出来るだけ、人目のつくところにいる方がいい 何かあっても、誰かがどうにか出来る
[と、忠告してから、ハッとして ポケットから水晶玉を取り出した]
眉唾かもだが、これで探せるかも知れない 見つけたら、エフェドラにも知らせる 敵討ちするなら、加勢するし…ひとりで動くなよ?
[軽く釘を刺す]
(128) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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全く、我が儘なお姫様だ っていうか、その気あるならとっくにしてるって
[アントニーに向けての言葉に あたかも傷ついたように戯けた仕草で]
…なあ、トニー?
[理解できているか分からない様子の少年に 理解できていなくても出来そうな同意を求める とんでもない茶番とは思いつつ]
(129) 2014/10/15(Wed) 01時頃
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……ドラねーちゃんはぁ、悲しいぞぉ。 アントニーくんくらいのお年だったらぁ、もうちょいお勉強熱心にならんと。
[かなり余計なお世話であるが、理解しきれていなさそうな彼>>127にそう言った後]
……だね。ひとたまりもない。
[ブローリンの言葉>>128に同意した。 忠告の後に取り出された水晶玉。「探せる」の意味で、何か探知するまじないかなにかなのだと理解した。 ぶっちゃけ、眉唾。だけど、眉唾なものは、自分だって持っている]
そんなことができるんだったら、お願い。 安心して。ひとりでは、動かないから。
[もっとも、先のことは分からないから、口約束ではあるけれど。 そして、去りゆく前に、2人にそれぞれ、別の託を送ったのだった]
(130) 2014/10/15(Wed) 01時半頃
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仕方ないな…番犬にはか弱いが 何かあれば、吠えるくらいするだろうさ
[幸いエフェドラには懐いているようだし 公演もないし預ける分には問題ない
それぞれの無事さえ確認出来れば よかっただけなので、プードルを彼女に託し見送った]
しっかり休んで、体力温存するんだぞ
[先ほどの釘刺しが功を奏してくれたらいいなと 密かに願いながら]
(131) 2014/10/15(Wed) 01時半頃
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ブローリン。知らせてくれたら、裏付けはとるからね。
[意味は伝わらないかもしれない。 半信半疑のままで結果に至れるかは分からないが……裏付け、それはすなわち、死]
それと、アントニーくん。 えっちぃことは分かんなくっても、男の子なんだから。 しっかりしろよー。 こんな時こそ、ペギーちゃんみたいな女の子は、守ったりな。
[そして、「してんのかよ」>>129と、やっぱりむふふなヤツじゃないか、と。 おまけにこちとら眼中にないわけね、などと交錯する思いを抱きつつ。 バーイ、と手を振り、その場を離れて行った*]
(132) 2014/10/15(Wed) 01時半頃
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[翌朝。ペギーが起きた時には、既に辺りが騒がしかった。外に出て、昨日の男らを見つけ、尋ねる。男らはできる限りぼかした表現で、何が起こったのかを端的に説明した。ペギーの瞳が見開かれる。唇がわずかに震えている。固唾を飲んで見守る男ら。
しかし、ペギーは昨日のように泣くことはしなかった。だいじょうぶなので。ぺぎーは、だいじょうぶですので。拳を握りしめ視線を泳がせながらそう繰り返すペギーを、男らは痛ましく見つめ、小さな肩をそっと抱いた。
「もう一人のちびは」髭の男が問う。「さっき向こうで獣屋の兄貴といた」のっぽが答えた。「じゃ、大丈夫だろ」二人は互いに、頷き合った。
「お前は」髭の男がペギーの顔を覗き込む。「あまり、出歩くな。"人狼"が出た、て、もっぱらの噂だ。そんな伝説の化け物なんかいてたまるか、ってヤツだが……なんにせよ、外は物騒に違いねえ」「とりあえず、飯食ったらテントで大人しくしてな。……その、"後片付け"とかはよ、大人連中に任せろや」のっぽも言った。ペギーは虚ろな目で、頷いた。]
(133) 2014/10/15(Wed) 01時半頃
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