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78 わかば荘の薔薇色の日常
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[氷と、レモンの輪切りの入ったグラスを片手に 歯磨きを始めた南方を視線で追う。]
……いや。
[何も。
薄い笑いを唇に貼り付け、遊は頭を振った。]
(87) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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南方、部屋で寝ないの?
[タオルに歯ブラシ。 基本のお泊りセット。
すぐそこに自室があるのに何故──と、 純粋な疑問をぶつける。
草芽への蹴撃はこのやり取りの一段落した後か。]
(88) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[>>58 多分、宇佐美 瑛士がちょこと談話室を覗きこんだ22時などはとっくに過ぎている。 彼には「おかえりさーん」と相手の言い回しを真似て、挨拶くらいは返していたろう。彼もまた、草芽ほどではないが、大分酔っ払ってみえた。 ともあれ、歯磨きや顔が洗うのを終えて、ソファを陣取った。]
(89) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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うわあーーーん!!ばかやろお、遊なんて嫌いだぁーー!!嘘だーー!!
[引っ張り終わると、急にべそをかき始める。 なんらかの鬱憤を晴らすように、べしべしと床を叩いて]
どうせ俺なんてみんなきらいなんだろお、くそお、俺はみんなのことがなー、こんなになー、好きなのにさあーー…… なあみなかた、みんなひどいよなあ!
[完全に悪酔いしている状態で、ずりずりと南方の方へ這いずる。 が、ソファにたどり着くまえに力尽きて]
くそぉ……好き、すきだーー……ぁ、……
[また寝た]
(90) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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部屋で寝ないの。
[間中の純粋な疑問に、ソファに寝転がりながらこたえた。 ソファの肘掛けに頭をおいて、腕組をする。]
今日鍵ねえんだわ。 あ、大家さんには内緒な。
(91) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[寝息を立てる障害物は身動ぎもせず 堂々と顔面で足裏を受け止めた。>>86
見事。]
───…、
[これも面白いな──と、 見下ろす視線に好奇心が滲む。]
(92) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[ゴッ]
ッ
[油断。 衝撃。
息が詰まった。]
(93) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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ちっと、呼び出し食らってな。
[空気が熱いのは、部屋を閉め切っているからではなさそうだ]
お前具合悪いだろ、薬飲んだか?ないだろ。 寝てれば治る年齢でもないからな。
[たしか、同じぐらいの年のはずで。 体力的にもまじめに運動しないと、そろそろ明日に響く。 ぽんぽんと布団を叩いて確認すると 山の稜線に沿ってするりと撫でた]
おかゆなら作れるから食えよ、10分待ってろ。
[どうせ食わん!としか言わないだろうから、 返事を聞く前に部屋を出た]
(94) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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――朝――
[徹津來夏の朝は、早――い日もあるが、今日はそれほどでもなかった。 TVをつければ、人気のTV小説がやっているくらいの時間。それをベッドの中半分寝ぼけ眼で見終わってから、起き上がる。 毎朝の日課は、熱めのシャワーを浴びることと、メールチェック。 PCでないと見られないアドレスに届くのは、事務的なメールが大多数だ。 PCを立ち上げている間に、風呂へ向かう。 熱い湯を浴びながら、ぼんやりと昨日のことを思い返したりなどしていて。]
(ああ、そうだ。傘干しとこ。あと洗濯)
[今日は朝から天気も良かった。仕事がふたつ増える。]
(95) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[足を掬われて、 後頭部が床とねんごろになったと理解するのに数秒かかった。]
────〜……、
[声もなく、身体をくの字に折り曲げて、 打ち付けた箇所を掌で覆って痛みが過ぎ去るのを待った。]
(96) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[草芽が何か喚いているのが聞こえる。>>90
──割と、遠くの方で。]
(97) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[既に眠かった南方は、ソファでごろごろしながら、焼肉チームの帰還の時間を迎えた形となる。 間中が草芽を踏んだのを見てギョッとしたのも、草芽に足首を捕まえられた間中が、引っ張り倒され後頭部を強か打ってもだえていたのも、草芽がそのあとわけのわからぬ叫び声を上げ始めたのも、すべてソファの上で、半分身を起こしながら、見ていた。 困惑しながら首を横に振る。 >>90 急に草芽から同意を求められて、戸惑いながら、曖昧に]
お…… おう…… ひ、ひどいかもな。
[そして、あくまで小声で、]
えぇ……!? お前ら何やってんの……!? 歳いくつだよ!小学生かよ!
草芽の酒癖も大概だよ! 夜中だぞ! 俺が寝れねぇだろ。
(98) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[やっと起き上がった時に、 犯人は大べそをかいていた。
残る痛みに片眉を寄せて、 ゾンビのごとく床を這う草芽に抗議の視線を送る。]
(99) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[流石にこの時間ならば誰も居ないだろうキッチン、 談話室に屍がいくつ転がっていても気にすることなく 冷凍庫から作り置きの飯と、冷蔵庫から卵、 だしは無いから鰹節を少々で鍋に水と煮込む。
その間に上司にメールを一通、ちょっと遅れますかも。 即返信、寝坊か?には違いますとだけ。
くつくつと沸く音が聞こえてきたら塩のかわりに ほんの少しのしょうゆをたらして、簡易卵粥の完成]
(100) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[呼び出し、こんな朝早くにスーツで。 そんな仕事だったのか、デザイン関係とか謂ってなかったか。 永利のこともあるし、デザイン方面は朝早いのだろうか。]
な、おま、餓鬼じゃないちゃ…!
[寝てれば治ると浮かんでいた言葉は謂う前に完封を食らった。 遥昔にさえ思えるほど前、一緒に酒を飲んだ時に 同い年だったことも、誕生日が1日違いだったことも たぶんこいつにしか話していない。
蓄積した疲労と、過度の拒食と、多いな心的要因。 内包した身体にかかる布団の上を、優しく手が撫でていく。 この時期に分厚い羽毛なんて出していない。 綿の、夏用のそれはあまりに薄く。]
待っ …ちいよ …も、う。
[要らないと跳ね除ける暇さえ与えてもらえなかった。 代わりに与えられたのは10分という、少しの時間。]
(101) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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間中、こら間中。 喧嘩両成敗って言葉知ってるな? お前頭いいからな? おあいこってやつだ。な?
[>>99抗議の視線を草芽にジッと送っている間中を宥める。]
(102) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[茶碗に少なめに一杯、粥の残った鍋には食うなとメモ書き。 二階に上がる前に部屋に立ち寄って、風邪薬の箱。 予定の10分よりすこしはみ出て、13分後には 208号室を再度ノックしていた。
したけれど、返事を待たずに勝手に入る]
風邪じゃねーなら病院行け。 風邪なら食って寝ろ。
[口をつけるまで出勤しねーぞの顔]
(103) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[シャワーで目を覚ましたら、上半身裸タオルのままで、まずは傘を開く。 窓に引っ掛けて干しておけば、すぐに乾くだろう。庭側からはきっと目に鮮やかだ。 洗濯機に洗濯物を放り込んで、スイッチオン。 それからようやく、PC前にスタンバイ。]
――お。
[新着メール7件。その内の一つは朗報。 ストックフォトに放り込んである写真たちの、販売報告だ。 バイトもまともにしていない半引きこもり学生生活、収入源は家賃を誤魔化してある実家からの仕送りと、これくらいしかない。 合わせても月に数万くらいの余裕しかないが、衣食住の食住には不便しないのでのうのうと自由人生活をしている。 今朝はこれからどうしようかな**]
(104) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[はー────。
深い、溜息を一つ。]
……。
[立ち上がり、力尽きた草芽の脇で止まると、 軽く仁王立ちで、だらしない半死体を見下ろし]
(105) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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嫌ってない。 誰も──いや
[それはわからないか。 だけど、少なくとも──]
俺は、草芽は好きだよ。
[面白くて、飽きない。
そう告げる。]
(106) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[嵐が去って、また訪れたのは13分後。 その頃には背を向けていたオレは、仰向けにかわっていて。 のそのそと何事もなかったように上半身だけを起こす。 なんだか色々持って来られている。 いい匂いがするし、風邪薬も、見えて。]
……──達久。
[風邪かどうかはわからないし、風邪じゃないとも謂えない。 とか、色々考えてたはずが。]
ぷ…っ ふは。
[頑固そうな顔に、久しぶりに笑った気がする。]
(107) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[灰色の空の下、掌で潰れたライトブラウンの果実は これで怒りを収めてくれるだろうか。
立ち上がり、仲裁に走る南方に頷いて ふっと唇に人の悪い笑みを引いた。]
(108) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[なぜか満足げにうにゃうにゃ言いながら、床に転がって。 抗議の視線も小声のツッコミも、夢の世界までは届かない。 そのくせ、都合のいいとこだけは届いたらしくて、嫌ってない、の言葉に薄く目を開けて。
続く言葉に、へら、と笑った。
それからすぐに、また重そうに瞼が下りる。 這いずったせいで大いに捲れたパーカーだったが、きっちり下三枚着込んでるため、腹チラ誰得サービスシーンもなく。 仰向けになると、額に手首を当てながら 今度こそ安らかに眠りについた。
明日の朝、覚えているのは帰路の途中までの記憶**]
(109) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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卵だけしか入ってないから。
[たしか平気だったと思う、と起き上がるのを見て 先ほどほど拒絶の壁が厚くないことに気づく]
あア?
[何故笑われたのか解らないが片眉をひょいと上げて 信也を見下ろせる位置で仁王立ち。
13分で必死で隠したものにはまるで気づいていない]
(110) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[凝り固まっていた表情が、緩んで。 大笑いとまではいかないけれど、確かにオレは笑っていた。
あまりにも、なんだか、必死に介抱してくれるから。
本当にいいやつなんだなと、思う。 あんなに勝手に避けて離れて。 昨日までオレたちの間は険悪そのものだったのに。]
食う。 ばってん、猫舌とって知っとろーもん。 冷めるの待ちよったら、遅刻するっちゃ。 ちゃんと食べて薬も飲むけんからくさ。
仕事あるとやろ? いっとおいで。
[へらと笑って、スーツ姿の達久を見上げた。]
(111) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[勝手に怒って勝手に泣いて 床で大の字で眠る草芽の顔はやけに幸せそうで]
──南方、 最後に泣いたの、いつ?
[何を思ったか、 遊は南方に、真顔でそんなことを尋いた。**]
(112) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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ミナカタは、ジャニスにニヤリと笑われ、まだ何かあるのかと警戒して眉根を寄せた。
2014/06/27(Fri) 03時半頃
ジャニスは、ミナカタの眉間もアコーディオン、と心の中で呟いた。
2014/06/27(Fri) 04時頃
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[仁王立ちで方眉を上げている姿を見上げて。 いつもより幾分柔らかい表情を浮かべながら。
オレと違って体躯がいいだとか。 耳に開いたピアスの数を数えたりだとか。 毛深さも全然違うだとか。 髪の色や瞳の色を焼き付けたりだとか。
スーツも似合うんだなとか。 でも、ぼさぼさ頭で無精ヒゲの方が好みだとか。
そんな風な目で、達久を見て。
今し方、お前をオカズに抜いただなんて。 謂えるはずもなくて。]
(113) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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[――酔っ払いの言葉に、何を律儀に答えているんだか。 その程度にしか思わなかった南方は、再度猫の喧嘩みたいな事にはならない事がわかっただけでも、内心、ホッとする。]
……は?
[人の悪い笑みを浮かべたと思って、警戒していたのにも関わらず、間中は、真顔に戻る。思わず聞き返す。こういった類の、芸術家肌の奇人変人の類は、思いもよらない質問を、唐突に投げかけてくるのだから、凡人にはついていき難い。>>112]
(114) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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ああ。
[熱で壊れたのかと思った――なんて怒られるか]
おう、いい子で寝てたら桃缶ぐらいなら買ってきてやる。
[それも黄桃じゃなくて白桃の方な。 信也が睨んでこなくて、すごく自然に笑うから。 距離は確かに前と同じぐらいに、なっていると思う。
言葉>>111はそのまま信じれた]
じゃあ、行ってくる。
[朝からうるさくて悪いな、と残して足早に部屋を出た。 これなら少しの遅刻で済みそうだと 頭はすぐに仕事モードに切り替えして**]
(115) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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シーシャは、ヘクター(達久)の背中に小さくかけた声は、届いたかどうか。
2014/06/27(Fri) 04時頃
ジャニスは、ミナカタがなんらかの答えをくれるまで、目を逸らさない。
2014/06/27(Fri) 04時頃
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[答えが得られれば、 それが例えはぐらかしたわかるものであっても──]
ふ
[──と、薄く笑んで、 宇佐美のタオルケットが収められている棚に向かった。
断りなく、勝手にそれを広げて掛けるのは、 床に直で眠る草芽の方。]
南方は、風邪ひきそうなら俺の部屋に。 明日風邪ひいてたら、必ず俺の部屋に。
[風邪の仔細を語らせる気満々の一言が、 談話室への置き土産。**]
(116) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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