108 Persona外典−影の海・月の影−
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……そうですね。 まるでゲームみたい。
と、行きましょうか。
[そう呟きつつ青年の後を追った]
……かもしれないですね。
あ、そういえば、自己紹介まだでした。 俺……、櫻井 智晶です。中央区の商店街にある食堂に住んでます。 よろしくお願いします。
[歩きながらそう自己紹介した]
(55) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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[少しよろめいたように見える彼女の様子に慌てる]
だだ、大丈夫ですか! あ、えと、はい……私は、怪我とか全然。
[転んだ際にちょびっと膝を擦ったくらいだ。 沈黙した異形をちらちらと気にしつつも、 足を引きずる様子にわたわたと慌てる]
お姉さんの方がけ、怪我してるんじゃ……。
[差し出された手を心配そうに握る。 少女の背後を漂っていた子天狗がふいとそこに手を重ねた。 柔らかい月光のような光が溢れて、 僅かではあるがじわりと傷を癒すように働いた]
(56) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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[なお、ゲームセンター脇に置いた自転車は忘れずに回収。 今は自転車を押して歩いている]
(57) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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ーベルベットルームー
[先程からいる男に加えて、もう2人、高校生くらいの男女を部屋のなかに迎える。音飛びしていたレコードの針をかけ直すと、静かなピアノが波に揺れる船室に再び流れ始めた]
私の説明がどれだけお客人に納得いく説明となるか疑わしい。けれど、説明が必要というならば。
あなた達の町は、半年ほど前から満月の夜に「シャドウの海」と繋がるようになっている。正確には、誰かが「繋げている」。いわばこの部屋のように、物質と精神の狭間の世界と化している。シャドウの海は暗黒の海原。人間の持つペルソナの中で最も後ろ暗く否定したい部分がたゆたっている。
満月の夜に、シャドウはそこから湧き出して、どうやら人間の影を奪っている様子。そうして実体を得て本物の人間に成り代わる。どう少なく見積もっても数十人は既にそうなっている。 私が以前のペルソナ使いのお客人から聞く限りでは、それがあなた達への回答となるはず。
(@0) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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― 繁華街/路上 ―
[弾けたお化けは残滓も残さず、再び闇に帰る。 それを見届けて、少年は顔を上げた。
視線を向けたのは>>52足音の響く方角だった。 普段の喧騒はなりを潜め、足音すら響く街の中は恐ろしくもあり、落ち着くようでもある。]
…………金髪。笑うと怖い?
[問い掛けるように語尾が上がる。]
(58) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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―異界病棟― [その蒼い夢はいつ見た夢だったのだろう。 ただ今夜何かが起こることは知っていた、知っていて]
[とぷん]
[重い質感をもった水音で目が覚める。 カーテンの揺れる影、窓から落ちる月明かりは異様な赤さだ。 同室者のうるさい鼾も歯軋りも、物音ひとつ聞こえなかった。
いや、ずず、と何かをすするような音がする。
薄くベッドを隔てるカーテンの向こう側で、繰り広げられる。 シルエットだけの紙芝居、ゆっくりと濃淡が入れ替わっていくふたつの影。「赤い月」誰かの言葉がふとリフレインして、舌はそれをなぞった。]
(59) 2015/02/14(Sat) 17時頃
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[涙で滲んだあかりの視界に、捩れた棒のような異形が映った。 突然の異変について行けぬまま、瞬くことしか出来ないでいると、 異形の影がするり伸びて少女の影と交わろうとする。
異形が何をしようとしているのかは分からない。 けれど影に触れられた場所から、花河あかりの存在が器の外へと吸い出され貪られるのを感じた]
や、嫌だ。やめ、て……。
[苦痛と恐怖、嫌悪感。 危難に何も出来ないでいる、無力な自分への嘆き。 そして、襲い来る理不尽への怒り。 あかりの裡で混ざり合った様々な感覚は、イドの水底に眠る、 もう一人の彼女を呼び起こす]
(60) 2015/02/14(Sat) 17時頃
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―路上・市内中央―
……、気持ちわる、
[顔を歪めて吐き捨てる。 それを別に見ている理由もなかったので、病室の外へと出て行けば、これもまだ夢の中の夢なのか、判別つかないような赤と黒の世界が広がっている。
少年はゆっくりと瞬いた。 呼吸が出来るのがひどく不思議そうな顔で、 足元の粘つくような気のする路上を歩いていけば、 ずるり、と黒く蠢くものが足に絡みついてつんのめる*]
(61) 2015/02/14(Sat) 17時頃
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[如何にも自然にその動作>>56を成したが、 後からはっとして自らの分身とも言える少年を見上げる。 子天狗の蜜色の瞳は無表情に見詰め返してきて]
……月塞童子? 貴方、ツキサエって言うのね。
[心の中に湧いて出た名前をそのまま呟いた。 肯定も否定もなくそれはふわりと宙に浮いている。
月明かりのように美しい白い肌をしたペルソナは、 結われた黒髪は先の行くほど色が抜け褐色、蜜色、 先端は限りなく白に近い色合いを呈する。 何処か危うい気配を孕むこれが、少女の*ペルソナ*]
(62) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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[若干あわてふためいたように見える女の子の問いかけ>>56には、首をひとつ縦に振る事で応えて、怪我がないと言う言葉に安堵する。 手を握ったまま、彼女の後ろの子天狗の行動と、痛みの引く感覚に驚いて目を瞠る。 手を引いて立たせた後、スカートをぺらりと捲り、傷のあった場所を確認する。 腿にあった噛み傷は、跡形もなく消えていた。 地面を二、三度踏みしめて、確認する。]
わ、治っとる?すごいなぁ、ありがと!
[ふわりと笑って、掴んだままの手をぎゅっと握って。ペルソナとの対話>>62を傍で見つめた後、少ししゃがんで目線を合わせる。]
でも、夜中に君みたいな小さな子が出歩いとったらいけんよ? 悪い人に誘拐され…あー、今はアレの方が良くないか。 ……ちょっとお姉さんに付き合ってくれん?たぶん、あそこなら安全だと思うんだけど
[少し考えて提案する。目指す場所は夢で見たあの青い部屋だ。]
(63) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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[あかりの影の左の鎖骨から胸元にかけて、傷跡をなぞるかのようにざくりと割れた]
『我は汝。汝は我――』
[脳裏に語りかける声が聞こえた。 そして降り注ぐ鮮血のような月光の下、捩れた棒のような異形とは別の――もう一体の異形が異界に顕現する]
(64) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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[あかりの裡から現れたもう一体の異形。 それは赤銅の肌に上臈蜘蛛のような紋様刻む裸身の女だった。 頭部から首を覆う帽子(もうす)と襟巻きを合わせたような被り物の奥には、八つの鬼火のような目が煌々と輝いている。
突如現れたもう一体の異形を脅威と感じ、少女の影を奪おうとしていた捩れた異形が慌てて離れようとする。 しかし赤銅の女の鋭い爪は離脱を赦す間を与えぬまま、捩れた棒の影を容易く引き裂いた]
……貴女が、私? [自分を庇うように異形の前に立つ赤銅の女。 その背に問い掛けながら、あかりは胸の痛みがいつしか薄れていたことに気付く*]
(65) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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― 満月の夜 ―
[崩れ落ちる塔。 自分に降りかかった災難を思わせる数々の言葉。 随分と縁起の悪いカードを引いたと最初は思ったものだ。 然し、それはこのカードの一面でしかない。
苦難からの再起。
逆位置になれば意味も裏返る。 悪い面を見ていても始まらない。 これが自分なのだと想いを胸に抱き、男は異界を駆ける。]
(66) 2015/02/14(Sat) 18時頃
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―満月の夜―
[最近は、真弓は夕食後に入浴を除いてはずっと自室で一人こもりきりになっていることが多かった。家族と話をする気が起きないという事もある。病院では、大部屋でいる患者の方が一人部屋の患者よりも没交渉気味になるという。自分のプライベートを守るためにあえて積極的に外との関係を拒絶していく。 高屋敷真弓は、割とずっと前からそういった生き方をしていた。
その日も、まだパジャマに着替えるつもりはなく、ベッドに寝転がったまま図書館から借りてきた「ガルガンチュアとパンタグリュエル」を読んでいたのだが]
(67) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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外が明るいかな……
[カーテンを開ける。そこには、普段の夜とは違う光景が広がっていた。空はどこまでも黒く、満月は赤すぎた。そして、その下に広がる町外れの光景は、赤と黒のコントラストへと変貌していた。 階下に降りても家族の起きている気配もない。 頭に浮かんだのは、青い部屋と、胸に潜ませていた青いカードの事だった。]
………行かないと。
[どこへ、とは言わない。ただ、行く場所があるとしたらまずは港の方しかなかった。車庫に止めてある青のセダンにキーを差し込む。妙なことにラジオもナビもつかないが、走ることだけならできるようだった。]
……行かないと。
[怯えはなかった。ただそれよりも何かに突き動かされるように、車を発進させて、車が全く通っていない市道を走らせていった]
(68) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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― 繁華街/中央区― [少年が自転車を取りに行く間に、 ソーダの飴を咥えなおし、赤い影の街を行く ]
イケてるチャリじゃん
[ くはは、と三日月の目で笑って 赤い影を踏む。向かう先は港だが―― その前に、届く声がある>>58]
あん?
[ 口の端、白い棒が上を向く。 金髪は確かに。赤い月の下で傷んだ髪は乱反射してよく目立つ ]
だーれ、アンタ。
(69) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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― 市:中央区 ―
満月に気をつけろ、か。 ダークファンタジーって感じだねぇ。
[見慣れた通りは有様を変え、異形の跳梁する世界と化した。 それに対する焦りも恐怖も希薄なのは身体を満たす力とそれから来る不思議な充足感から。 気持ちを裏付けるように、人間の枠を超えた身体能力は球体の追従を許さず、容易く振り切る事ができた。
速度を落とさず雑居ビルの合間を駆け抜け、路上を彷徨う球体からの離脱機動を時折行いながらも球体以外に動く者は居ないかと周囲へ注意を向け続ける。]
(70) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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ありがとうございます。
[自転車を褒められ>>69素直に礼を言う。 そして、歩く先には]
……どうしました?
えっと、君は?
[自転車を押しながら青年の横に追いついただろう。 そして、そこにいた見知らぬ少年にそう言った]
(71) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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―市内中央・路上―
……?
[自販機の下から、染み出てきたような黒い影。
つんのめって思い切り転んだまま、 ほんの少し不思議そうな表情でソレを見た、 自分が襲われるなんて全く思いもしなかった顔で黒々としたそれを見やる。足に纏わりついたと思った黒い影、それは果たして何に触れているのか。とかく眉根を寄せるしかなかった]
……気持ちわりぃっつってんだろ。
[著しい不快は焼け付くような熱さに変わる、 尻餅をついたまま、何をどうすればいいんだったか、 それはいささか悠長な様子にも見えただろうか]
(72) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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……笑うと怖い金髪の人、を探してる。 このぐらいの、小さい女の子と一緒に青い扉の部屋に入った?
[>>69臙脂色の本を水平にして、少女の背の高さを表現する。 問いに問いを返す無作法は、会話の常識に反する。
しかし、少年にとって重要なのは、まず彼――>>71彼らが、会話の常識を用いるに値するかどうか、という点だ。]
今の状態がどういうことなのか、知ってるなら、 俺も知りたいから、教えて欲しい。
(73) 2015/02/14(Sat) 18時半頃
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―市内中央・路上―
……お? ようやく動いている人間が……。
[>>72何本目かの路地を抜け通りを見回せば、数十m程離れた位置に入院着を纏う後ろ姿が視界に入る。 ]
おーい……大丈夫?
[声をかけながら近づこうとすれば、足に纏わりつく影と尻餅をつく様子を見て男もまた何処か呑気な問いを向けた。]
(74) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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―市内中央区・繁華街付近―
………?
[市内の中央部に向けて青のセダンを走らせている途中、バックミラーに妙なものが映った気がした。ミラーの端に何か赤と黒以外のものが映ったような気がする。確認するために一度側道に車を寄せて、停車する。
―――と、車の後ろから、緑色のゲル状の物体……スライムのような怪物が後部のウインドウからせり上がってくるのが見えた。べったりと、背後に張り付いている。極めて不快感を感じさせるような醜怪な見た目だったが、一番悪いのは…中央に小さな顔のような仮面がついていた事だった。それはセダンの窓の空いた隙間から車内に入り込もうとする。]
(75) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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いけない……!!
[再び車を発進させようとするが、タイヤがぬかるみに取られたように動かない。スライム状の怪物が車内に入り込み、真弓を襲おうとしたとき―――]
――――我は汝 汝は我 心の海よりいづるもの
[言葉が口をついて発せられた。 目の前に目も眩むばかりにまぶしい銀色の円盤のようなものが現れる。 その数は…5つ。
それは車内に張り付いたスライム状の怪物に向けて銀色の光を照射した。全面を覆うように弾ける光の波――――目を開けていられずに、まぶたをぎゅっと閉じる。
そうして目を開けた時……車に張り付いたスライム状の怪物は、蒸発でもしたかのように、跡形もなく消えていた。]
……人を、誰か探さなければ。
[呆然としたかのように真弓はしばらく車内の運転席で座っていた。けれど気を取り直して車を再び発進させる。]
(76) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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???
[最初にここに来た時と違い、今度はその言葉>>@0を理解しようとはするけども追いつけない。 それでも、彼なりに必死に思考する。]
ええっと……? いろんな人の嫌な部分ってのが集まってる、そのシャドウの海? で、そっから湧き出たシャドウってのが、人間と入れ替わったり……殺しちゃったり、ってこと、かな?
殺されるのは問題外だけどさ、 自分じゃなくなるってのも……ぞっとすんねー。
―――で、これを持つ僕も、もうペルソナ使い、ってことなのかな?
[あの時引いたカードをひらり。猫耳に見せた。]
(77) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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― 北区・港埠頭→ベルベットルーム ―
[小さな女の子の手を引いて、歩き出す。先程の愚鈍な歩みとは異なり、いつものように足取りは軽やかだ。とはいえ、これから訪れる場所に対して不安がないわけではない。 改めて青い扉>>0:@3に向かうが、先程は痛みに意識が分散されて気づかなかったのだろう。傍に止められた自転車>>0:302は、どこか見覚えがあって、首を傾げつつも恐々と扉をノックする。数秒待っても返事の返らない扉を開け、その中へ踏み入れた。 中には夢で見た女性と、もう二人]
っれ、かっくん?
[見覚えのある少年に声をあげる。 こちらを一瞥して、レコードの針をかけ直した女性>>@0は静かに語り始めた。 黙って話を聞いて、少年の持つカード>>77に目を瞬かせた。]
(78) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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さっき言った『影』とやらが『シャドウ』で? その『シャドウ』が人の影を奪って、『人』に成り代わるのは、まあ、わかった。
だが、俺が知りたいのはそこじゃない。 『ペルソナ使い』というのは、何なのか。 そして『ペルソナ使い』が、なんで殺されなきゃならないのか、だ。
今の説明で行くと『シャドウ』は人がもつ『ペルソナ』の一つ、と言う事になる。 なら何故、『ペルソナ使い』は『シャドウ』に殺される? 『シャドウ』が人に成り代わるなら、少なくとも"その人の形"は生きて存在したままなんじゃないのか。 それならどうしてアイツは―――――……
[そこまで紡いだ所で、ふと、言葉が詰まる。 以前、この女はこう言っていた。 自身の心の在り方を映し、具現化する存在――――『ペルソナ』
そして『シャドウ』は、『ペルソナ』の一つ。 ならば『ペルソナ使い』は、自身の『シャドウ』を抑制しうる者なのだとすれば……]
(79) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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[一度剣呑でなく狭められた眼差しは、 >>74 背後から届いた声に一度きょとんとした顔に戻る。 知ってるような気のする、声だ]
大丈夫……、そうに 見えんの?
[どうしてだか、頼りないような声が出た。 たぷん、と纏わりつく黒がその形を変えようと危険に揺れる。 それはあるものを全て飲み込もうとするように、じわりと地面の上、面積を広げていく。 振り返ってみたところで、今度こそ間抜けな声が出た]
あれ……、もしかして……絹ちゃん?
[無防備気になった後姿に、影は網のように広がった]
(80) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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容易に成り代わる事の出来ない存在…… 『シャドウ』にとって『ペルソナ使い』は、異物であり、脅威……?
[考えが口をついて出た時、感じていた悪寒が更に強くなった。
胸が、軋むように苦しい。 初めて煙草の煙を吸い入れた時のような気持ち悪さが男を襲う。 そういえば、この女がさっき言っていた。 今日は、そう、今夜は――――…]
………満、月?
[そう口にした瞬間、全身の毛が逆立ってゆくような気がした。 悪寒は酷くなるにつれ、周りの音が耳に入らなくなってゆく。 隣で男が何か言っている>>77のに、音として伝わらない。
だが、その手元で青く輝くカードは、何故か鮮明に捉えていた]*
(81) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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― 繁華街/中央区―
[ >>71素直に答える少年の様は、 大方に好感を持たれるであろうと感じられるものである。男は散歩でもするように気軽に影を踏みにじる。
現れたのは>>73これまた少年、 男は飴を噛み砕く。ソーダの香りが漂った]
んーぁ、 それって泣き虫?
[ 質問に質問のドッジボール。 くは、とゆかいそうにわらった。 ]
(82) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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―市内中央区・繁華街付近―
[繁華街のあたりまで来ても、人気は感じられない。やむなく、車を適当な付近に留めて、車を降りた。]
誰か…… いないのかな。
[胸ポケットに忍ばせたままのタロットカードをぐっと握りしめる。胸の中に渦巻く思いは様々、けれど先ほどの急な光が、自分に拠って現れたものだという点には、奇妙な確信もあった。]
………誰か、いませんか…?
(83) 2015/02/14(Sat) 19時頃
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