64 さよならのひとつまえ
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…
…
…いまみた
…
お…と…に…を…うな
そういう…いんだから…なくとも…は…
そうだな…あと…くらいで…に…く…
あんまり…で…かけるなよ
…かい…にはなったけど…も…は…いんじゃないか…
ちゃんと…って…け
…
…
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― 昨夜・自室 ―
[コンビニで買ったおにぎりとお茶を、中庭の桜の下で食べてから戻った。 途中、メールの返事に、瞳が揺れて。是の返事に、桜を見上げる。一昨日より、昨日より、花が開いている気がしたのは、きっと。]
ただいま。 ってまた何か作ってんの。
[そういえば、片づけてからほとんど自室にいなかったなとか。今更のように思う。落ち着かないからと。 あれだけ散らかっていた成斗の荷物も半分くらいに減っていた。当の本人がこちらに背を向けて内職していても、随分簡素になってきた室内には小言を言うこともない。]
(……手が、見えない)
[何を作っているのだろう。>>64 シャワーを浴びて戻ってきて、ベッドに突っ伏しながらちらりと背中を見つめて、瞼を伏せる。 瞼の裏に映る指先。驚くほど器用に動くそれに、頭の中でさえ伸ばしかけた手を引っ込めて、枕を握りこんだ。]
(95) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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(――……触りたいな)
[そう思いはじめたのは、いつのことだったか。 最初は些細なものだったそれは、いつの間にか重く。重く。重く。持っていけないくらいに。 じわりじわりと浸食する熱。ざわつく気持ち。震える手。 半ば無理矢理、意識の端に追いやって眠りに落ちた。*]
(96) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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― 朝・自室 ―
……おはよう。 今日は雨でも降るのかな。
[成斗の方が早起きとか珍しいこともあるものだ。物音に目が覚め、出ていく背中を見送る。>>65 見送りにには行かずに。代わりに自室の窓を開けて、そこから丞と怜二を乗せたバスが遠ざかるのを見ていた。 そうして視線を映した先。目に入ってきたのは、校庭。]
………あ。月が。
[満ちていた。綺麗な月が。]
(97) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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[誰のものかわからない。ただの冗談かもしれない。面白半分な悪戯かもしれない。 でも、校庭に描かれた想いは。通じ合い応えるように並んだことばは。なぜかとても微笑ましく見えて、目を細めた。
徐に、スマホが鳴る。 メールではなく、着信音。 机に放ってあったその画面を見て、窓を閉めると自室を出た。]
(98) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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…
…そこをなんとか
…がないなら…えるしかないんじゃないかな
…にももう…しなんかいってあげて…おれ…してる
…だけどあついくらい
どんな…おうかなぁ
…
…
…げげげのげ
…ってくるの
…めないけどさ…
…に…が…として…ってきてよ
お…に…せるものを…そうよ
おれはお…だぞ…
けど…らいらちゃん…に…してくれないじゃん
いざとなったときにいろんな…に…ってもらうの…ずかしくない…
えろほんとか…てきたらどうするの…
…
…
…
…そこをなんとか
…
そういうことは…に…め
…な…しても…も…てこないと…うぞ
そうか…こっちの…が…し…い…のかな…
…く…れる…とか…とか…
…が…りてないのか…らんけども…
お…は…が…だから…が…れていいよな
…らしい…の…にしたらいいんじゃないか
…
…
…も…じでいいや…
…
…まずは…に…るのか…
…それとも…もう…
…
…と…っているけど…
…か…
…
いや…りになりすぎるから…には…らない…
このまま…に…かうつもりだ
…
…は…
…の…に…がかかってないと…いんだが
…が…なら…や…は…だろ…
…
…っていうか…お…も…をつけなきゃだろ…
…の…すんでしょ…
…せっかくの…があんな…に…されるのは…さすがにちょっと…だな…と…う…
…
…それ
…
…が…ってる…てるなら…と…って
…な…には…わないから…しろ
…んで…えたなら…しい…
ん…も…
…
…
|
― 廊下 ―
[自室の扉が見えない位置まで離れて、壁に凭れながら通話ボタンを押す。]
どうしたの、朝早くに……ってそっちは夜だっけ。
荷物もういくつか送ったからさ。 大丈夫、パスポートも失くしてないって。 あとはそっち行くだけだし、退寮書類届くまで――
[少し遠い通話の音声。いつになるの、と問う声に応えようとした時、寮内に放送が鳴り響いた。>>2]
――――……、
え、う、うん。聞いてる。 またわかったら連絡するから。
[じゃあね、と手早く通話を終了させる。 物が少なくなってしまった自室。そうして明日には、一人になるのだと。 否応なしにやってきた現実は、中学までに何度も繰り返してきたものだ。]
(103) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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…って…で…とかだとかなり…される…もするしな…
…
と…しい…らしいからな…
…に…むのは…
…からの…の…は…まれてくれたが…あの…には…りたくないな
…
ん…
…かどうかは…らないけど…を…きになったのは…かだから…
…わりと…そういうところは…だぞ…
…と…
…なるほど…
…じゃ…
…ま…そういうこともあるんじゃないの…
…
…
…は…ってったけど…は…においてきた…
…もともとあそこにあったやつだからな…
…
…
…
ばかって…うな…ばか…
…から…の…せなんて…るか…
…いたのか…
…って…するとうつるらしいぞ
…
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[廊下でぼんやりと、満開に近づいていく桜を見つめる。花が開き切る前に、その時がやってきた。 成斗と同室の、最後の一日だ。]
(こんな顔してちゃ、駄目だよな)
[パン、と両手で頬を叩く。 気合を入れる。きっとこんな顔をしてたら心配するから。 優しいから自分のことを放ってでも、他人の心配をしてしまうだろうから。]
(111) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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ただ…だろうな…
…とか…みたいな…で…いと…ったんだが…まあ…いいか
…
…
そうだな…
…の…の…が…だって…ったら…お…どうする…
…
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― 自室 ―
あれ、おかえり。 ってまたそんなことやって。 あと半分片付かないと、出掛けられないじゃん。
[自室に戻れば、また何かを作っている背中が見えた。>>105 時刻は昼前くらいか。丞からのメールを思い出す。連れて行くなら今日しかなくなってしまった。]
なーに作ってんのさ。 ここ出てからだって作れるだろ。
[ひょいとその手元を覗き込もうと近づいたが、作っているものは見えただろうか。 そういえば、季節外れの手袋はどうなったか。]
(115) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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